JP3066342B2 - 容器装置および容器解錠装置 - Google Patents

容器装置および容器解錠装置

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JP3066342B2
JP3066342B2 JP9131272A JP13127297A JP3066342B2 JP 3066342 B2 JP3066342 B2 JP 3066342B2 JP 9131272 A JP9131272 A JP 9131272A JP 13127297 A JP13127297 A JP 13127297A JP 3066342 B2 JP3066342 B2 JP 3066342B2
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祥一 島村
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グローリー商事株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠前体を有する容
器装置およびこの容器装置を解錠する容器解錠装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、金融機関の夜間金庫に現
金などを投入する場合に、現金などを夜間金庫用バック
(容器装置)に収納するとともに施錠して投入するよう
にしている。
【0003】この夜間金庫用バックは、袋状のバック本
体の1辺または2辺にわたってファスナを設けて開閉可
能とし、ファスナを閉じた状態で施錠されるようになっ
ている。施錠および解錠は、キー操作によって行なえる
シリンダ錠が用いられている。
【0004】そして、夜間金庫に投入された夜間金庫用
バックは、翌日あるいは翌日が休日の場合には休日明け
の平日などの次の営業日に、夜間金庫が設置された各店
舗から1箇所の現金処理センタに集められ、その現金処
理センタにおいて、集められた各夜間金庫用バックを解
錠して収納されている現金などが取り出され、夜間金庫
用バックに添えられた帳票と照合を行なっている。帳票
は、現金などと一緒に夜間金庫用バック内に入れられる
伝票や、夜間金庫用バックの外に添えられる添票などが
含まれる。
【0005】各夜間金庫用バックの解錠は、夜間金庫用
バックのシリンダ錠にマスターキーを差し込むとともに
回すことにより解錠される。夜間金庫用バックには複数
種類があり、各種類毎にマスターキーが異なるため、解
錠の際には各種類の夜間金庫用バックのシリンダ錠に適
合するマスターキーを照合してから、解錠操作する必要
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、夜間金庫が
設置される店舗数が多かったり取引数が多い場合、現金
処理センタに集められる夜間金庫用バックの数が膨大に
なり、上述のように各夜間金庫用バックを人手で1つず
つマスターキーを用いて解錠するのでは、多大な時間と
労力がかかり、たくさんの人手を必要とする問題があ
る。
【0007】特に、休日前の終業時から休日明けの始業
時までの間に投入される夜間金庫用バックの数は、平日
の終業時から翌日の始業時までの間に投入される夜間金
庫用バックの数に比べて倍増するため、休日明けの営業
日にはより多くの人手を必要する。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、キー操作を必要とせず、自動解錠に対応できる容
器装置およびこの容器装置を解錠する容器解錠装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の容器装置
は、容器本体と、この容器本体を開閉可能とする開閉部
材と、容器本体に対して開閉部材を閉状態に施錠する錠
前体とを備えた容器装置において、前記錠前体は、前記
容器本体に閉状態の開閉部材に対して係脱移動可能に設
けられ、その係合時に施錠するとともに非係合時に解錠
する施錠部材と、この施錠部材を施錠方向に付勢する施
錠付勢手段と、この施錠付勢手段による付勢に抗して前
記施錠部材を解錠方向に移動させる電気的駆動手段と、
前記施錠部材を施錠位置に係止するとともに磁力作用に
よってその係止を解除する施錠係止手段とを具備してい
るものである。
【0010】錠前体の施錠時には、施錠付勢手段で付勢
された施錠部材が容器本体に閉状態の開閉部材に係合し
て施錠するとともに、施錠係止手段によって施錠部材を
施錠位置に係止する。一方、錠前体の解錠時には、施錠
係止手段に磁力作用を与えることによって施錠部材の施
錠位置での係止を解除するとともに、電気的駆動手段に
電力を与えることによって係止の解除された施錠部材を
迅速に解錠し、したがって、錠前体を自動解錠する。
【0011】請求項2記載の容器装置は、請求項1記載
の容器装置において、錠前体は、外部に露出して設けら
れる複数の電極部を具備し、これら複数の電極部のうち
のいずれか2つの電極部に電気的駆動手段が電気的に接
続されているものであり、例えば2つ以上の電極部を設
けることにより、電気的駆動手段に電気的に接続される
2つの電極部以外の残りの電極部をダミーとし、実際に
使用する電極部とダミーの電極部との組み合わせに応じ
て、錠前体ごとに自動解錠を可能とする設定を差別化す
る。
【0012】請求項3記載の容器装置は、請求項1また
は2記載の容器装置において、錠前体は、施錠部材が解
錠されたとき開閉部材を容器本体に対する施錠位置から
開放位置に移動させる開閉部材開放手段を具備している
ものであり、一時的に解錠された開閉部材が再び施錠さ
れることがない。
【0013】請求項4記載の容器装置は、請求項1ない
し3いずれか記載の容器装置において、錠前体は、キー
操作により施錠部材を解錠させるシリンダ錠を具備して
いるものであり、自動解錠に加えて、キー操作による解
錠も付加される。
【0014】請求項5記載の容器装置は、請求項4記載
の容器装置において、錠前体は、第1の支軸を有する第
1の作動部材、および第2の支軸を有する第2の作動部
材を備え、この両作動部材の各支軸に施錠部材をそれぞ
れ係合させて支持し、前記両作動部材間に、第1の作動
部材を一方に移動させるとともに第2の作動部材を他方
に移動させて施錠部材を施錠移動させる施錠付勢手段を
設け、前記第1の作動部材に、第1の作動部材を他方へ
移動させて施錠部材を解錠移動させる電気的駆動手段を
連結するとともに、第1の作動部材を一方に移動した位
置で係止する施錠係止手段を設け、前記第2の作動部材
に、キー操作により第2の作動部材を一方へ移動させて
施錠部材を解錠移動させるシリンダ錠を設けたものであ
り、電気的駆動手段による第1の作動部材の解錠移動お
よびシリンダ錠による第2の作動部材の解錠移動のいず
れによっても解錠が許容される。
【0015】請求項6記載の容器装置は、請求項1ない
し5いずれか記載の容器装置において、施錠係止手段
は、一対の係止ピンを有し、この一対の係止ピンが互い
に逆方向に付勢されて施錠部材を施錠位置に係止すると
ともに、磁力作用によって付勢に抗して互いに逆方向に
移動して係止を解除するものであり、施錠部材の施錠位
置での係止が不用意に解除されることがない。
【0016】請求項7記載の容器装置は、請求項1ない
し6いずれか記載の容器装置において、容器本体は収納
空間を有し、この収納空間のほぼ一面全体を開閉可能と
する開閉体を設け、この開閉体を開閉部材により開閉す
るものであり、収納空間の内部全体を見れるようにな
り、物品の残留などを防止できる。
【0017】請求項8記載の容器装置は、請求項7記載
の容器装置において、容器本体の一端に錠前体を設ける
とともに他端に開閉体を折曲可能に連結し、容器本体の
両側と開閉体の両側との間に、開閉部材の容器本体の一
端側への移動時に開閉体を開くとともに他端側への移動
時に開閉体を閉じるファスナを設けたものであり、容器
本体に対する開閉体の開閉が容易に行なえる。
【0018】請求項9記載の容器解錠装置は、請求項1
ないし8いずれか記載の容器装置を解錠する容器解錠装
置において、前記容器装置を装填する装填部と、この装
填部に装填された容器装置の錠前体の施錠係止手段に対
して磁力作用を与える磁力付与手段と、前記装填部に装
填された容器装置の錠前体の各電極部がそれぞれ電気的
に接触する複数の接点部を有し、これら複数の接点部の
うちのいずれか2つの接点部を通じて電気的駆動手段に
電力を与える電力付与手段とを具備しているものであ
り、容器装置が自動解錠される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0020】図4は容器装置として夜間金庫用バック1
の斜視図を示し、この夜間金庫用バック1は、容器本体
としてのバック本体2およびこのバック本体2に開閉可
能に設けられた開閉体としてのカバー体3を有し、バッ
ク本体2の長手方向一端側にカバー体3を閉状態に施錠
する錠前体4が固定されている。
【0021】バック本体2およびカバー体3は例えばレ
ザー製または布製で、バック本体2の底面部11の周縁か
ら側面部12が立ち上げ形成され、バック本体2の長手方
向他端側の側面部12の上縁にカバー体3の他端側が一体
的に連結されている。バック本体2とカバー体3とで構
成される内部には、現金などを収納する図示しない収納
空間が形成されている。
【0022】バック本体2の長手方向と直交する両側の
側面部12の上縁とカバー体3の両側縁とに沿ってファス
ナ13がそれぞれ連結され、各ファスナ13が開閉金具14に
よって開閉される。各開閉金具14は連結部材15を介して
開閉部材としての施錠プレート16の両端に連結されてお
り、施錠プレート16を介して両開閉金具14が一緒に開閉
操作される。施錠プレート16の中央部にはフックピン17
が突設されており、このフックピン17の先端には円錐部
18が形成され、中間部には環状のフック溝部19が形成さ
れている。
【0023】カバー体3の一端縁には錠前体4の上面に
接合可能とする断面ほぼL字形のカバープレート20が固
定され、このカバープレート20の中央部に係合部21が突
出形成されているとともに、この係合部21に後述する係
合突部50に係合される係合孔22が形成されている。
【0024】カバー体3の表面には帳票のうちの添票や
ラベルなどを出入自在に収納する収納部23が形成され、
この収納部23の表面は収納された添票やラベルを透視可
能とする透明なビニールなどの透明部材24で形成されて
いる。添票やラベルには、金融機関の店番、バック番
号、顧客情報などが表示されるとともに、それらの情報
のバーコードが表示される。
【0025】図1ないし図3に錠前体4の構造を示し、
錠前体4は、下ケース31と上ケース32を有している。
【0026】下ケース31は、合成樹脂製で、底面部33お
よびこの底面部33の周囲から立ち上がる周壁部34を有
し、ケース両端方向に細長く形成されている。周壁部34
の一方の側面部分(長辺部分)には上ケース32と係合す
る一対の引掛部35が形成され、他方の側面部分(長辺部
分)の内側には上ケース32をねじ止めする一対の取付ボ
ス36が形成されている。
【0027】底面部33の中央にはフックピン17を差し込
み可能とする円筒状のフックピン差込筒部37が立設さ
れ、底面部33の一端側(図1および図2右側)には一対
のソレノイド取付壁部38が形成され、底面部33の他端側
(図1および図2左側)にはシリンダ錠取付筒部39が形
成されている。
【0028】底面部33のフックピン差込筒部37とソレノ
イド取付壁部38との間、およびフックピン差込筒部37と
シリンダ錠取付筒部39との間において、底面部33の中央
域に、一対の保持突部40,41が形成され、これら保持突
部40,41には上方に開口する係止ピン係合孔部42,43が
形成されている。一方の係止ピン係合孔部42の孔径は他
方の係止ピン係合孔部43の孔径より大径に形成されてい
る。
【0029】底面部33のソレノイド取付壁部38と保持突
部40との間、およびシリンダ錠取付筒部39と保持突部41
との間において、底面部33を貫通する挿通孔44が形成さ
れている。底面部33の両端近傍でかつ両側面部分(長辺
部分)の近傍には、4つの電極取付孔45が形成されてい
る。
【0030】また、上ケース32は、合成樹脂製で、上面
部46およびこの上面部46の周囲から垂下する周壁部47を
有し、下ケース31の形状に対応して細長く形成されてい
る。下ケース31の各引掛部35および各取付ボス36の位置
に対応して図示しない引掛部および取付ボスが形成さ
れ、下ケース31から取付ボス36に挿入されて螺着される
複数の止めねじ48により、下ケース31と上ケース32とが
一体的に締め付け固定される。
【0031】上ケース32の上面部46にはカバープレート
20が係合する凹部49が形成され、この凹部49のカバープ
レート20の係合部21が係合する部分には係合部21の係合
孔22が係合可能とする係合突部50が形成され、この係合
突部50にフックピン17が係合されるフックピン係合孔部
51が形成されている。
【0032】上面部46の一端側には一対のソレノイド取
付壁部52が形成され、上面部46の他端側にはシリンダ錠
取付孔部53が形成されている。上面部46のフックピン係
合孔部51とソレノイド取付壁部52との間、およびフック
ピン係合孔部51とシリンダ錠取付孔部53との間におい
て、下ケース31の保持突部40,41に対応して一対の保持
突部54,55が形成され、これら保持突部54,55には下方
に開口する係止ピン係合孔部56,57が形成されている。
上面部46のソレノイド取付壁部52と保持突部54との間、
およびシリンダ錠取付孔部53と保持突部55との間におい
て、上面部46を貫通する挿通孔58が形成されている。
【0033】また、下ケース31の保持突部40,41と上ケ
ース32の保持突部54,55との間には、板状の第1の作動
部材61がケース両端方向にスライド可能に支持されてい
る。この第1の作動部材61には、中央部にフックピン差
込筒部37の側部を迂回してケース両端方向へのスライド
を可能とする迂回部62が形成され、一端にソレノイド連
結部63が形成され、他端にスプリング連結部64が形成さ
れている。第1の作動部材61の他端近傍には第1の支軸
65が立設されている。第1の作動部材61の両端近傍には
一対の係止孔66,67が形成されている。一端の係止孔66
は下ケース31の係止ピン係合孔部42より小径に形成され
ている。他端の係止孔67は大径孔部67aおよびこの大径
孔部67a の一端側に連続する小径孔部67b を有してお
り、大径孔部67a は下ケース31の係止ピン係合孔部43よ
り大径に、小径孔部67b は下ケース31の係止ピン係合孔
部43とほぼ同径に形成されている。
【0034】また、下ケース31の保持突部40,41の係止
ピン係合孔部42,43には、第1の作動部材61を施錠位置
に係止可能とする施錠係止手段71の一対の係止ピン72,
73がそれぞれ上下動可能に配設されている。
【0035】一方の係止ピン72は、係止ピン係合孔部42
に上下動自在に係合される大径軸部72a を有し、この大
径軸部72a の上面に第1の作動部材61の係止孔66に係合
可能とする小径軸部72b が突出形成されている。係止ピ
ン係合孔部42には係止ピン72を上方へ付勢するスプリン
グ74が配設されている。したがって、施錠係止時には、
スプリング74の付勢によって、係止ピン72が上方へ付勢
され、小径軸部72b が第1の作動部材61の係止孔66に係
合される。
【0036】他方の係止ピン73は、係止ピン係合孔部43
に上下動自在に係合される小径軸部73a を有し、この小
径軸部73a の上端に第1の作動部材61の係止孔67の大径
孔部67a に係合可能とする大径軸部73b が形成されてい
る。上ケース32の係止ピン係合孔部57には係止ピン73を
下方へ付勢するスプリング75が配設されている。したが
って、施錠係止時には、スプリング75の付勢によって、
係止ピン73が下方へ付勢され、大径軸部73b が第1の作
動部材61の係止孔67の大径孔部67a に係合される。
【0037】各係止ピン72,73は、各係止ピン72,73に
永久磁石が内蔵されるか、各係止ピン72,73自体が磁化
されており、各係止ピン72,73ではS極とN極が上下方
向で反対になる磁極構成に形成されている。したがっ
て、下ケース31の下面側から各係止ピン72,73に対して
一定の磁力作用を与えることにより、係止ピン72が下降
して、小径軸部72b が第1の作動部材61の係止孔66から
外れ、かつ、係止ピン73が上昇して、大径軸部73b が第
1の作動部材61の係止孔67の大径孔部67a から外れ、第
1の作動部材61の係止が解除される。
【0038】また、下ケース31および上ケース32の保持
突部41,55に係合して、第2の作動部材81がケース両端
方向にスライド可能に配置されている。この第2の作動
部材81は、ほぼコ字形に形成された基部82を有し、この
基部82の両端からアーム部83が突出形成され、この各ア
ーム部83の先端に第1の支軸65の両側に位置して第2の
支軸84が立設されている。基部82と保持突部41,55との
間には、第2の作動部材81を他端方向すなわち後述する
シリンダ錠121 向けて付勢する復帰用スプリング85が配
設されている。
【0039】また、第1の作動部材61および第2の作動
部材81の上方には一対の施錠部材91が配置されている。
この一対の施錠部材91の他端側には、第1の支軸65に係
合する長孔92、および第2の支軸84に回動自在に係合す
る係合孔93が形成され、長孔92は一対の第2の支軸84の
並列方向に長く形成されている。一対の施錠部材91の一
端側には、閉じた際に互いに平行状に接合する施錠部94
が形成され、この施錠部94にフックピン差込筒部37と同
軸位置にフックピン17より小径でフック溝部19に係合可
能とする凹部95が形成されている。施錠部94は、下ケー
ス31のフックピン差込筒部37と上ケース32の係合突部50
との間に開閉可能に支持される。
【0040】また、第1の作動部材61のスプリング連結
部64と第2の作動部材81の基部82との間には、復帰用ス
プリング85の内側において、施錠付勢手段としての施錠
用スプリング101 が配置されている。この施錠用スプリ
ング101 により、第1の作動部材61を一端方向(図1お
よび図2右方向)に、第2の作動部材81を他端方向(図
1および図2左方向)にそれぞれ相対的に付勢し、した
がって、一対の施錠部材91の施錠部94が閉じて施錠する
方向に付勢する。すなわち、第1の作動部材61を一端方
向へ移動させることにより、第1の支軸65が同方向に移
動されて、各第2の支軸84を支点として一対の施錠部材
91の施錠部94が互いに閉じる方向に回動する。また、第
2の作動部材81が他端方向(図1および図2左方向)へ
移動することにより、第2の支軸84が同方向に移動され
て、第1の支軸65を支点として一対の施錠部材91の施錠
部94が互いに閉じる方向に回動する。
【0041】また、下ケース31および上ケース32のソレ
ノイド取付壁部38,52間には、施錠用スプリング101 に
よる付勢に抗し第1の作動部材61を介して施錠部材91を
解錠方向に移動させる電気的駆動手段としてのソレノイ
ド111 が保持される。このソレノイド111 は、ソレノイ
ド本体112 がソレノイド取付壁部38,52間に保持され、
ソレノイド本体112 に対して進退されるプランジャ113
が第1の作動部材61のソレノイド連結部63に当接状態に
連結されている。そして、ソレノイド111 の非励磁時
(非通電時)には、施錠用スプリング101 の付勢によっ
てプランジャ113が一端方向(図1および図2右方向)
に移動され、一方、励磁時(通電時)には、施錠用スプ
リング101 の付勢に抗してプランジャ113 が他端方向
(図1および図2左方向)に移動される。
【0042】下ケース31のフックピン差込筒部37と保持
突部40との間には、電力の供給を受けてソレノイド111
を駆動するソレノイド駆動回路を実装したプリント基板
115が配設されている。下ケース31の4つの各電極取付
孔45には、下ケース31の下面から突出する電極部116 が
取り付けられ、これら4つの電極部116 のうちのいずれ
か2つの電極部116 がプリント基板115 の電源入力端子
に接続され、残りの2つの電極部116 はソレノイド111
の駆動には関係のないダミー用とされる。なお、錠前体
4が固定されるバック本体2の底面には、4つの電極部
116 が突出する図示しない通孔が形成されている。
【0043】また、下ケース31のシリンダ錠取付筒部39
と上ケース32のシリンダ錠取付孔部53とにより、シリン
ダ錠121 が取り付けられている。このシリンダ錠121 の
上端面には、図4に示すように、キー122 を差し込むキ
ー孔123 が形成されている。所定のキー122 をシリンダ
錠121 に差し込んで回動操作することによって回動され
るシリンダ軸にカム124 が連結されている。このカム12
4 は第2の作動部材81の基部82に対向されている。そし
て、キー操作によってカム124 を回動させることによ
り、カム124 を介して第2の作動部材81が一体的に一端
方向(図1および図2右方向)へ押動される。
【0044】また、下ケース31のフックピン差込筒部37
内には、開閉部材開放手段としての開放用スプリング13
1 を介して受部材132 が配置されている。受部材132 の
上面はフックピン17の先端の円錐部18が係合する円錐状
の凹部133 が形成されている。
【0045】次に、図7および図8は夜間金庫用バック
1を自動解錠する容器解錠装置141の概略を示し、142
は基台で、この基台142 の下部には例えばゴム製の複数
の脚部143 が取り付けられ、任意の場所に設置すること
ができる卓上タイプに構成されている。基台142 の上面
には解錠を行なう夜間金庫用バック1を錠前体4側を先
端側として装填する装填部144 が形成され、この装填部
144 には夜間金庫用バック1が当接して自動解錠を行な
う定位置に位置決めする位置決め壁145 が立設されてい
る。
【0046】基台142 の上面には、装填部144 に装填さ
れる夜間金庫用バック1の錠前体4の各電極部116 がそ
れぞれ電気的に接触する電力付与手段146 の4つの接点
部147 が配設されている。各接点部147 は基台142 に上
下動可能に支持されたロッド148 の上端に形成され、ス
プリング149 によって上方へ付勢されている。そして、
これら4つ接点部147 のうちのいずれか2つの接点部14
7 にソレノイド111 へ電力を与えるために通電される。
【0047】基台142 の上面には、装填部144 に装填さ
れる夜間金庫用バック1の錠前体4の施錠係止手段71の
一対の係止ピン72,73の位置に対応して、それら一対の
係止ピン72,73に対して一定の磁力作用を与える磁力付
与手段としてのマグネット150 が埋設されている。この
マグネット150 の磁力作用により、一方の係止ピン72が
スプリング74に抗して下方へ移動され、他方の係止ピン
73がスプリング75に抗して上方へ移動される。
【0048】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0049】まず、夜間金庫用バック1の利用について
の全般的な概要を説明する。
【0050】金融機関の夜間金庫に現金などを投入する
場合に、顧客によって夜間金庫用バック1が使用され
る。夜間金庫用バック1を顧客が使用する場合、錠前体
4によってカバー体3が施錠状態にあれば、所定のキー
122 を錠前体4のシリンダ錠121 に差し込んで回動操作
することにより、錠前体4が解錠されるので(解錠など
についての具体的な説明は後述する)、解錠された施錠
プレート16を持って錠前体4とは反対側に移動させるこ
とにより、開閉金具14によってカバー体3の両側のファ
スナ13が開けられ、さらに、カバープレート20を持って
カバー体3を開くことにより、バック本体2の内側が開
放される。
【0051】そして、その開放されたバック本体2内に
現金や帳票のうちの伝票などを入れた後、カバー体3を
バック本体2上に被せるとともにカバープレート20を錠
前体4上に被せ、施錠プレート16を持って錠前体4側に
移動させることにより、開閉金具14によってカバー体3
の両側のファスナ13を閉じ、さらに、施錠プレート16の
フックピン17をカバープレート20を通じて錠前体4のフ
ックピン係合孔部51、および一対の施錠部材91の凹部95
間を通じてフックピン差込筒部37に差し込むことによ
り、一対の施錠部材91でフックピン17が施錠される。
【0052】この夜間金庫用バック1を金融機関の夜間
金庫に投入する。夜間金庫に投入された夜間金庫用バッ
ク1は、翌日あるいは翌日が休日の場合には休日明けの
平日などの次の営業日に、夜間金庫が設置された各店舗
から1箇所の現金処理センタに集められ、その現金処理
センタにおいて、集められた各夜間金庫用バック1を解
錠して収納されている現金などが取り出され、夜間金庫
用バック1に添えられた伝票と照合が行なわれる。そし
て、現金処理センタにおいて、解錠システムを用いて各
夜間金庫用バック1の解錠が行なわれる。
【0053】次に、夜間金庫用バック1の錠前体4の施
錠および解錠について説明する。
【0054】図1および図2に示すように、錠前体4の
施錠状態では、施錠用スプリング101 により、第1の作
動部材61が一端方向(図1および図2右方向)に、第2
の作動部材81が他端方向(図1および図2左方向)にそ
れぞれ相対的に付勢され、したがって、一対の施錠部材
91の施錠部94が閉じて施錠する方向に付勢されている。
すなわち、第1の作動部材61が一端方向(図1および図
2右方向)へ移動することにより、第1の支軸65が同方
向に移動されて、各第2の支軸84を支点として一対の施
錠部材91の施錠部94が互いに閉じる方向に回動される。
また、第2の作動部材81が他端方向(図1および図2左
方向)へ移動することにより、第2の支軸84が同方向に
移動されて、第1の支軸65を支点として一対の施錠部材
91の施錠部94が互いに閉じる方向に回動される。
【0055】また、一方の係止ピン72の小径軸部72b が
第1の作動部材61の係止孔66に係合し、他方の係止ピン
73の大径軸部73b が第1の作動部材61の係止孔67の大径
孔部67a に係合し、第1の作動部材61が施錠位置に係止
されている。なお、ソレノイド111 は非励磁(非通電)
状態にある。
【0056】そして、錠前体4の施錠状態において、フ
ックピン17を上ケース32のフックピン係合孔部51から差
し込むと、フックピン17の円錐部18が一対の施錠部材91
の施錠部94の凹部95間に進入し、施錠用スプリング101
に抗して一対の施錠部材91の施錠部94を押し開きながら
差し込まれる。フックピン17のフック溝部19が一対の施
錠部材91の施錠部94に臨むと、一対の施錠部材91の施錠
部94が閉じてフック溝部19に係合し、フックピン17が施
錠される。
【0057】また、フックピン17を一対の施錠部材91間
に差し込む際、円錐部18の先端が受部材132 に当接し、
開放用スプリング131 に抗して受部材132 が押し下げら
れる。したがって、施錠状態では、フックピン17は開放
用スプリング131 によって差し込み方向とは反対の上方
に付勢されている。
【0058】次に、キー122 の操作によって解錠する場
合には、図5に示すように、キー122 を錠前体4のシリ
ンダ錠121 に差し込んで回動操作することにより、カム
124が回動し、このカム124 で第2の作動部材81が復帰
用スプリング85および施錠用スプリング101 に抗して一
端方向(図5右方向)に移動する。
【0059】第2の作動部材81が一端方向(図5右方
向)に移動することにより、第2の支軸84が同方向に移
動し、第1の支軸65を支点として一対の施錠部材91の施
錠部94が互いに開く方向に回動し、フックピン17の係止
を解除して解錠状態となる。
【0060】フックピン17は開放用スプリング131 で差
し込み方向とは反対の上方に付勢されているので、一対
の施錠部材91による係止が解除されるのと同時に上方に
強制的に押し出され、一対の施錠部材91が施錠状態に復
帰しても再度係止されることはない。
【0061】キー122 の回動操作を解除すると、復帰用
スプリング85および施錠用スプリング101 の付勢によっ
て第2の作動部材81が他端方向(図5左方向)へ移動
し、第2の支軸84が同方向に移動して、第1の支軸65を
支点として一対の施錠部材91の施錠部94が互いに閉じる
方向に回動し、施錠状態に復帰する。
【0062】次に、容器解錠装置141 を利用する場合に
は、基台142 の装填部144 に夜間金庫用バック1をその
錠前体4側を先端側として装填し、位置決め壁145 に夜
間金庫用バック1の先端を当接させて自動解錠を行なう
定位置に位置決めする。
【0063】夜間金庫用バック1を装填部144 の自動解
錠を行なう定位置に位置決め装填すると、錠前体4の施
錠係止手段71の係止ピン72,73がマグネット150 の上方
域に配置され、そのマグネット150 からの磁力が施錠係
止手段61の係止ピン72,73に作用する。そのため、図2
において、一方の係止ピン72がスプリング74に抗して下
方へ移動し、小径軸部72b が第1の作動部材61の係止孔
66から下方へ外れる。他方の係止ピン73がスプリング75
に抗して上方へ移動し、大径軸部73b が第1の作動部材
61の係止孔67の大径孔部67a から上方へ外れる。したが
って、第1の作動部材61の係止が解除される。
【0064】さらに、夜間金庫用バック1を装填部144
の自動解錠を行なう定位置に位置決め装填すると、錠前
体4の各電極部116 が各接点部147 に接触され、2つの
接点部147 にソレノイド111 へ電力を与えるために通電
される。このとき、実際に使用する電極部116 および接
点部147 とダミーの電極部116 および接点部147 との組
み合わせが一致する場合には、電力がプリント基板115
を通じてソレノイド111 に与えられて励磁され、一方、
それらの組み合わせが異なる場合には、通電回路が閉成
されない。
【0065】ソレノイド111 が励磁されると、図6に示
すように、施錠用スプリング101 の付勢に抗して、ソレ
ノイド111 のプランジャ113 とともに第1の作動部材61
が他端方向(図6左方向)に移動される。この第1の作
動部材61の同方向への移動は、各係止ピン72,73の係止
解除によって許容される。
【0066】第1の作動部材61が他端方向(図6左方
向)へ移動することにより、第1の支軸65が同方向に移
動されて、各第2の支軸84を支点として一対の施錠部材
91の施錠部94が互いに開く方向に回動し、フックピン17
の係止を解除して解錠状態となる。
【0067】フックピン17は開放用スプリング131 で差
し込み方向とは反対の上方に付勢されているので、一対
の施錠部材91による係止が解除されるのと同時に上方に
強制的に押し出され、一対の施錠部材91が施錠状態に復
帰しても再度係止されることはない。
【0068】そして、夜間金庫用バック1を容器解錠装
置141 の装填部144 から外すことにより、通電が解除さ
れてソレノイド111 が非励磁となるとともに磁力作用が
解除され、上述のような施錠状態に復帰する。ただし、
フックピン17は外れた状態に保たれる。
【0069】なお、図8において、容器解錠装置141 の
装填部144 の自動解錠を行なう定位置より右側に、夜間
金庫用バック1を装填し、夜間金庫用バック1を位置決
め壁145 に当接させたまま左方向に移動させて、自動解
錠を行なう定位置を通過させることにより、錠前体4を
解錠することができ、解錠動作を迅速に連続的して行な
える。
【0070】このように、容器解錠装置141 により夜間
金庫用バック1が自動解錠されるため、例えば、休日明
けなどに、多量の夜間金庫用バック1が集められたとし
ても、効率的に処理でき、省力化できる。
【0071】以上のように、施錠時には、施錠用スプリ
ング101 付勢された施錠部材91がフックピン17に係合し
て施錠するとともに、施錠係止手段71の係止ピン72,73
によって施錠部材91を施錠位置に係止し、一方、解錠時
には、施錠係止手段71の係止ピン72,73に磁力作用を与
えることによって施錠部材91の施錠位置での係止を解除
するとともに、ソレノイド111 に電力を与えることによ
って係止の解除された施錠部材91を解錠させることがで
きる錠前体4を備えるので、錠前としての安全性を保ち
ながら、キー操作を必要とせず、自動解錠に対応でき
る。
【0072】また、外部に露出して設けられる複数の電
極部116 のうちのいずれか2つの電極部116 にソレノイ
ド111 が電気的に接続されるため、例えば2つ以上の電
極部116 を設けることにより、ソレノイド111 に電気的
に接続される2つの電極部116 以外の残りの電極部116
をダミーとし、実際に使用する電極部116 とダミーの電
極部116 との組み合わせに応じて、錠前体4ごとに自動
解錠を可能とする設定を差別化でき、解錠に対する安全
性を向上できる。
【0073】また、ソレノイド111 によって解錠移動さ
れる第1の作動部材61、およびシリンダ錠121 によって
解錠移動される第2の作動部材81を備え、これらいずれ
の作動部材61,81の解錠移動によっても解錠させること
ができ、自動解錠およびシリンダ錠121 による解錠のい
ずれにも対応できる。
【0074】また、施錠係止手段71は一対の係止ピン7
2,73を有し、この一対の係止ピン72,73が互いに逆方
向に付勢されて第1の作動部材61を施錠位置に係止する
とともに、一定の磁力作用によって付勢に抗して互いに
逆方向に移動して係止を解除することにより、施錠部材
91の施錠位置での係止が不用意に解除されることがな
い。
【0075】また、カバー体3によりバック本体2の収
納空間のほぼ一面全体を開放できるため、収納空間の内
部全体を確認することができ、物品の残留などを防止で
きる。
【0076】なお、電気的駆動手段としては、瞬時に解
錠できるソレノイドが好ましいが、例えば、モータや、
通電による温度変化によって駆動力を得るようにしたダ
イヤフラムなどを用いてもよい。
【0077】また、容器解錠装置としては、搬送手段を
用いて夜間金庫用バックを装填部の自動解錠を行なう定
位置に搬送するようにしてもよく、この場合、夜間金庫
用バックの解錠処理を連続的に行なうことができる。
【0078】また、容器装置としては、夜間金庫用バッ
クに限らず、物品を収納可能とする各種容器構成に適用
しても、同様の作用効果を奏する。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の容器装置によれば、施錠
時には、施錠付勢手段で付勢された施錠部材が容器本体
に閉状態の開閉部材に係合して施錠するとともに、施錠
係止手段によって施錠部材を施錠位置に係止し、一方、
解錠時には、施錠係止手段に磁力作用を与えることによ
って施錠部材の施錠位置での係止を解除するとともに、
電気的駆動手段に電力を与えることによって係止の解除
された施錠部材を迅速に解錠させることができる錠前体
を備えるので、錠前としての安全性を保ちながら、キー
操作を必要とせず、自動解錠に対応できる。
【0080】請求項2記載の容器装置によれば、請求項
1記載の容器装置の効果に加えて、外部に露出して設け
られる複数の電極部のうちのいずれか2つの電極部に電
気的駆動手段が電気的に接続されるため、例えば2つ以
上の電極部を設けることにより、電気的駆動手段に電気
的に接続される2つの電極部以外の残りの電極部をダミ
ーとし、実際に使用する電極部とダミーの電極部との組
み合わせに応じて、錠前体ごとに自動解錠を可能とする
設定を差別化できる。
【0081】請求項3記載の容器装置によれば、請求項
1または2記載の容器装置の効果に加えて、施錠部材が
解錠されたとき開閉部材を容器本体に対する施錠位置か
ら開放位置に移動させる開閉部材開放手段を備えること
により、一時的に解錠された開閉部材が再び施錠される
ことがなく、自動解錠に対応できる。
【0082】請求項4記載の容器装置によれば、請求項
1ないし3いずれか記載の容器装置の効果に加えて、キ
ー操作により施錠部材を解錠させるシリンダ錠を備える
ことにより、自動解錠に加えて、キー操作による解錠も
付加できる。
【0083】請求項5記載の容器装置によれば、請求項
4記載の容器装置の効果に加えて、電気的駆動手段によ
って解錠移動される第1の作動部材、およびシリンダ錠
によって解錠移動される第2の作動部材を備え、これら
いずれの作動部材の解錠移動によっても解錠させること
ができ、自動解錠およびシリンダ錠による解錠のいずれ
にも対応できる。
【0084】請求項6記載の容器装置によれば、請求項
1ないし5いずれか記載の容器装置の効果に加えて、施
錠係止手段は一対の係止ピンを有し、この一対の係止ピ
ンが互いに逆方向に付勢されて施錠部材を施錠位置に係
止するとともに、磁力作用によって付勢に抗して互いに
逆方向に移動して係止を解除することにより、施錠部材
の施錠位置での係止が不用意に解除されることがない。
【0085】請求項7記載の容器装置によれば、請求項
1ないし6いずれか記載の容器装置の効果に加えて、開
閉体により容器本体の収納空間のほぼ一面全体を開放で
きるため、収納空間の内部全体を確認することができ、
物品の残留などを防止できる。
【0086】請求項8記載の容器装置によれば、請求項
7記載の容器装置の効果に加えて、開閉部材の容器本体
の一端側への移動時にファスナを開くとともに他端側へ
の移動時にファスナを閉じるため、容器本体に対する開
閉体の開閉を容易に行なえる。
【0087】請求項9記載の容器解錠装置によれば、装
填部に請求項1ないし8いずれか記載の容器装置を装填
することで、磁力付与手段により錠前体の施錠係止手段
に対して磁力作用を与えるとともに、電力付与手段によ
り接点部と錠前体の電極部との接触を通じて電気的駆動
手段に対して電力を与え、自動解錠させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す錠前体の上ケース
を外した施錠状態の平面図である。
【図2】同上錠前体の断面図である。
【図3】同上錠前体の底面図である。
【図4】同上容器装置の斜視図である。
【図5】同上キー操作による解錠状態の概略平面図であ
る。
【図6】同上容器解錠装置による解錠状態の概略平面図
である。
【図7】同上容器解錠装置の概略側面図である。
【図8】同上容器解錠装置の概略正面図である。
【符号の説明】
1 容器装置としての夜間金庫用バック 2 容器本体としてのバック本体 3 開閉体としてのカバー体 4 錠前体 13 ファスナ 16 開閉部材としての施錠プレート 61 第1の作動部材 65 第1の支軸 71 施錠係止手段 72,73 係止ピン 81 第2の作動部材 84 第2の支軸 91 施錠部材 101 施錠付勢手段としての施錠用スプリング 111 電気的駆動手段としてのソレノイド 116 電極部 121 シリンダ錠 131 開閉部材開放手段としての開放用スプリング 141 容器解錠装置 144 装填部 146 電力付与手段 147 接点部 150 磁力付与手段としてのマグネット

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、この容器本体を開閉可能と
    する開閉部材と、容器本体に対して開閉部材を閉状態に
    施錠する錠前体とを備えた容器装置において、 前記錠前体は、 前記容器本体に閉状態の開閉部材に対して係脱移動可能
    に設けられ、その係合時に施錠するとともに非係合時に
    解錠する施錠部材と、 この施錠部材を施錠方向に付勢する施錠付勢手段と、 この施錠付勢手段による付勢に抗して前記施錠部材を解
    錠方向に移動させる電気的駆動手段と、 前記施錠部材を施錠位置に係止するとともに磁力作用に
    よってその係止を解除する施錠係止手段とを具備してい
    ることを特徴とする容器装置。
  2. 【請求項2】 錠前体は、外部に露出して設けられる複
    数の電極部を具備し、これら複数の電極部のうちのいず
    れか2つの電極部に電気的駆動手段が電気的に接続され
    ていることを特徴とする請求項1記載の容器装置。
  3. 【請求項3】 錠前体は、施錠部材が解錠されたとき開
    閉部材を容器本体に対する施錠位置から開放位置に移動
    させる開閉部材開放手段を具備していることを特徴とす
    る請求項1または2記載の容器装置。
  4. 【請求項4】 錠前体は、キー操作により施錠部材を解
    錠させるシリンダ錠を具備していることを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか記載の容器装置。
  5. 【請求項5】 錠前体は、第1の支軸を有する第1の作
    動部材、および第2の支軸を有する第2の作動部材を備
    え、 この両作動部材の各支軸に施錠部材をそれぞれ係合させ
    て支持し、 前記両作動部材間に、第1の作動部材を一方に移動させ
    るとともに第2の作動部材を他方に移動させて施錠部材
    を施錠移動させる施錠付勢手段を設け、 前記第1の作動部材に、第1の作動部材を他方へ移動さ
    せて施錠部材を解錠移動させる電気的駆動手段を連結す
    るとともに、第1の作動部材を一方に移動した位置で係
    止する施錠係止手段を設け、 前記第2の作動部材に、キー操作により第2の作動部材
    を一方へ移動させて施錠部材を解錠移動させるシリンダ
    錠を設けたことを特徴とする請求項4記載の容器装置。
  6. 【請求項6】 施錠係止手段は、一対の係止ピンを有
    し、この一対の係止ピンが互いに逆方向に付勢されて施
    錠部材を施錠位置に係止するとともに、磁力作用によっ
    て付勢に抗して互いに逆方向に移動して係止を解除する
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の容器
    装置。
  7. 【請求項7】 容器本体は収納空間を有し、この収納空
    間のほぼ一面全体を開閉可能とする開閉体を設け、この
    開閉体を開閉部材により開閉することを特徴とする請求
    項1ないし6いずれか記載の容器装置。
  8. 【請求項8】 容器本体の一端に錠前体を設けるととも
    に他端に開閉体を折曲可能に連結し、容器本体の両側と
    開閉体の両側との間に、開閉部材の容器本体の一端側へ
    の移動時に開閉体を開くとともに他端側への移動時に開
    閉体を閉じるファスナを設けたことを特徴とする請求項
    7記載の容器装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8いずれか記載の容器装
    置を解錠する容器解錠装置において、 前記容器装置を装填する装填部と、 この装填部に装填された容器装置の錠前体の施錠係止手
    段に対して磁力作用を与える磁力付与手段と、 前記装填部に装填された容器装置の錠前体の各電極部が
    それぞれ電気的に接触する複数の接点部を有し、これら
    複数の接点部のうちのいずれか2つの接点部を通じて電
    気的駆動手段に電力を与える電力付与手段とを具備して
    いることを特徴とする容器解錠装置。
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