JP3065612U - 陳列棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品載置空間を有効利用し前方の商品を取り
出した時の後方の商品の滑り落とし効果の高い陳列棚の
提供。 【解決手段】 メインサポート手段、固定シート、スラ
イドウエーシート、スライドウエー、隔板、保持手段及
び連結板を構成要件として具え、該メインサポート手段
に第１係止溝が設けられて固定シートがスライド式に該
第１係止溝に組み合わされ、該固定シートの上面に等間
隔に若干の割り溝が設けられ、該割り溝にスライドウエ
ーシートと隔板が挿入され、業者が陳列する商品の幅に
応じて最適の幅を以てスライドウエーシートと隔板を該
割り溝に挿入し、載置空間の不必要な浪費を防止し、載
置空間を節約すると共に、載置空間の過大による商品の
配列の乱れを防止可能とされ、上記スライドウエーシー
トの上端にテフロン製のスライドウエーが組み合わされ
テフロンの平滑で耐磨耗の特性により該スライドウエー
上に置かれた商品を前方に自動的に滑り落とすことを特
徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の陳列棚の構造に係り、特に、陳列物品の幅に合わせて任意に隔 板の幅を調整可能で、且つ陳列物品の自動滑り落とし効果を有する陳列棚の構造 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンビニエンスストアやスーパーマーケットで飲料やその他の冷蔵物品を陳列 するのに用いられる陳列棚は、傾斜方式で冷蔵庫内に取り付けられ、図１に示さ れるように、このような陳列棚Ａの外層は一層のプラスチックで被覆され、その 上部に若干の仕切りＢが等間隔に設けられ、該仕切りＢにより陳列棚Ａに均等に 配分された若干の載置空間が形成されており、業者が異なる種類の飲料を順に配 列して該陳列棚Ａの上に置くことができ、消費者が前方にある飲料を取り出すと 、陳列棚Ａの傾斜により後方の飲料が自動的に前方に滑り落ち、次の取り出しに 待機する。このような周知の陳列棚Ａは実際の使用時に多くの欠点があり、改善 が求められていた。まず、周知の陳列棚Ａの仕切りＢは固定位置にあり調整不能 であり、且つ業者が商品を陳列するのに便利であるように、該陳列棚Ａの仕切り Ｂで区画された載置空間の最小幅は、少なくとも最大幅の飲料を載置可能である ものとされている。しかし、一件のコンビニエンスストアで扱う飲料は百種類に 近く、その寸法は様々であり、このため大型のペットボトルを収容可能な載置空 間に小型の乳酸飲料等の幅の小さい商品を陳列した場合、載置空間の浪費となり また陳列された商品が適宜に位置制限されないため乱雑となった。また、周知の 陳列棚Ａの表面をプラスチックで被覆する方式によると、このプラスチックの表 面と陳列する商品との間に相当大きな摩擦力があるため、実際の使用時に、前端 にある商品を取り出すと、後ろにある商品がこの摩擦力のために滑らかに前方に 滑り落ちず、このため店員が一つずつ前方に押して移動させなければならなくな た。しかし、現在、一般のコンビニエンスストアでは経費節減のために少数の店 員しか雇っていない場合が多く、陳列商品がきちんと整列するかどうかを常時チ ェックし整列が乱れた時にそれを直すのは難しく、このため消費者が商品を取り 出すのに不都合が生じたり店員に不便とよけいな手間がかかることがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種の陳列棚を提供することにあり、それは、メイン サポート手段、固定シート、スライドウエーシート、スライドウエー、隔板、保 持手段及び連結板を構成要件として具え、該メインサポート手段に第１係止溝が 設けられて固定シートがスライド式に該第１係止溝に組み合わされ、該固定シー トの上面に等間隔に若干の割り溝が設けられ、該割り溝にスライドウエーシート と隔板が挿入され、業者が陳列する商品の幅に応じて最適の幅を以てスライドウ エーシートと隔板を該割り溝に挿入し、載置空間の不必要な浪費を防止し、載置 空間を節約すると共に、載置空間の過大による商品の配列の乱れを防止可能であ るものとする。

【０００４】 本考案の次の目的は、上記陳列棚において、上記スライドウエーシートの上端 にテフロン製のスライドウエーを組合せ、テフロンの平滑で耐磨耗の特性により 該スライドウエー上に置かれた商品を前方に自動的に滑り落とせるようにするこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、メインサポート手段、固定シート、スライドウエーシート 、スライドウエー、隔板、保持手段及び連結板で組成された陳列棚において、メ インサポート手段に第１係止溝と第２係止溝及び第３係止溝が設けられ、該メイ ンサポート手段の上面後端に位置する第１係止溝に該固定シートがスライド式に 組み合わされ、該固定シートの上面に若干の割り溝が設けられ、該割り溝の幅が 該スライドウエーシートと該隔板が挿入されてこれらを垂直に保持可能であるよ う設けられ、該スライドウエーシートの上端に開口溝が設けられ、該開口溝の開 口の幅が開口溝内の幅より小さく、該開口溝にテフロン製の該スライドウエーが スライド式に脱落不能に組み合わされ、メインサポート手段の上面前端に上記第 ２係止溝が設けられ、該第２係止溝に保持手段がスライド式に挿入され、該保持 手段の一側に縦に凹溝が設けられ、該凹溝の幅が該隔板の一端が挿入されてそれ を保持可能であるように設けられ、該連結板の二端に貫通孔が設けられ、ネジ孔 を具えた固定片が該メインサポート手段の底端の第３係止溝内に挿入され、ネジ により該連結板の貫通孔と該固定片のネジ孔が連結されたことを特徴とする、陳 列棚としている。 請求項２の考案は、ベースシート、スライドウエー及び隔板で組成された陳列 棚において、該ベースシートの上面に適当な間隔を以て若干のスライドウエーシ ートが形成され、該スライドウエーシートの上端に開口溝が設けられ、該開口溝 の開口の幅が開口溝内の幅より小さく、テフロン製の上記スライドウエーが該開 口溝にスライド式に組み合わされ、該隔板の底端に前述の開口溝の形状に対応し 嵌合可能である凸塊が設けられ、該スライドウエーが直接スライドウエーシート に組み合わされ、該隔板が該凸塊によりスライドウエーシートに組み合わされた ことを特徴とする、陳列棚としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図２、３を参照されたい。本考案は、メインサポート手段１、固定シート２、 スライドウエーシート３、スライドウエー４、隔板５、保持手段６及び連結板７ で組成され、該メインサポート手段１は左右に長い条状を呈し、該左右方向に沿 って開口を上とする第１係止溝１１及び第２係止溝１２及び開口を下とする第３ 係止溝１３を具え、該メインサポート手段１の上面後端に位置する第１係止溝１ １が左右に長い条状を呈する該固定シート２の嵌入固定に供され、該固定シート ２の上面に前後方向に若干の割り溝２１が設けられ、該割り溝２１の幅はちょう ど上記スライドウエーシート３及び上記隔板５を挿入して固定可能であり、また 、スライドウエーシート３の上端にスライドウエーシート３の前端から後端に延 びる開口溝３１が設けられ、該開口溝３１にテフロン製のスライドウエー４が嵌 入されてスライドウエーシート３の上端にスライドウエー４が固定され、別に、 メインサポート手段１の上面前端の第２係止溝１２に上記保持手段６が挿入され 、保持手段６の一側に縦に凹溝６１が設けられ、該凹溝６１の幅がちょうど隔板 ５の一端と嵌合するよう設けられ、また、連結板７は前後に長く垂直断面がＬ形 を呈する条状を呈し、その二端の水平面に貫通孔７１が設けられ、ネジ孔８１を 具えた固定片８がメインサポート手段１底端の第３係止溝１３内に置かれ、ネジ ８２が連結板７の上記貫通孔７１を貫通した後に固定片８のネジ孔８１に螺合さ れ（図４参照）、ネジ８２と固定片８により連結板７とメインサポート手段１が 連結、固定される。

【０００７】 以上の構造により、連結板７を利用して前後二つのメインサポート手段１が連 結固定され、並びに固定シート２がメインサポート手段１上端の第１係止溝１１ 内に組み合わされ、業者が商品の幅に応じて最適の割り溝２１を選択してその割 り溝２１にスライドウエーシート３及び隔板５を挿入し（図５参照）、別に、保 持手段６をメインサポート手段１上面に設けられた第２係止溝１２内に挿入し、 隔板５の二側を前後二つの保持手段６に設けられた凹溝６１内に挿入して良好な 固定機能を達成し、隔板５間、及びスライドウエー４間の距離を任意に調整可能 である特徴から、載置空間の不必要に浪費せず、且つ載置空間の過大により商品 が整列不能となり乱雑となる状況を発生せず、また、スライドウエーシート３の 上端の開口溝３１に挿入されたスライドウエー４が平滑で耐磨耗特性を有するテ フロン製とされたことにより、本考案の陳列棚は傾斜方式を以て冷蔵庫内に取り 付けられた時に該スライドウエー４上に置かれた商品の前端の商品が取り出され た時に、その後方の商品が自動的に前方に滑り落ち、製品陳列の美観を維持でき 、また消費者による取り出しに便利で、店員の再整理の手間と時間を節約できる 。

【０００８】 本考案のスライドウエーシート３の上端の開口溝３１は開口の幅が溝内の幅よ り小さい凹溝とされ、該開口溝３１内に嵌め込まれるスライドウエー４の脱落を 防止する。

【０００９】 また、本考案の前端に位置するメインサポート手段１の正面に一つの凹溝１４ が設けられ、該凹溝１４は業者が陳列する商品の名称及び価格を記した表示カー ド１５をその内に嵌入して固定でき、消費者が商品を選択する上での参考とする ことができる。

【００１０】 また本考案は、その負荷能力を増すために、前後の二つの固定シート２の中間 に、一つ或いはそれ以上の固定シート２を増設可能であり（図６参照）、また、 スライドウエーシート３の幅を大きくして垂直断面を逆Ｕ形となして、該スライ ドウエーシート３を固定シート２の二つの割り溝２１に跨設した形態も可能であ り、これにより全体強度を増して負荷過重による変形や弯曲の状況の発生を防止 することができる。

【００１１】 また、本考案のスライドウエーシート３上端の開口溝３１及びスライドウエー ４の断面形態は、図示される円形以外に、三角形、菱形或いはその他の多角形と されることが可能で、前述の構造によりスライドウエー４の上面が長期に使用さ れて摩損した場合に、スライドウエー４を取り出してある角度回転させてからさ らに開口溝３１に挿入することで、新品に交換する必要なく、速やかに摩損状況 を解決でき、これにより製品の耐久性が増し、並びにコストを削減する効果を提 供している。

【００１２】 図７は本考案のさらに別の実施例である。それは、矩形のベースシート９の上 面に適宜の間隔を以て若干のスライドウエーシート９１が一体に形成され、スラ イドウエーシート９１の上端に開口溝９２が設けられ、別に隔板９３の底端に該 開口溝９２に組合せ可能な形状の凸塊９４が設けられ、該隔板９３が該凸塊９４ によりスライドウエーシート９１の上端に固定可能とされている。

【００１３】 また、周知の陳列棚における商品が滑り落ちにくい問題を解決するために、図 ８に示されるように、本考案は、周知の陳列棚の仕切りＢ間に形成された載置空 間の幅内に収容可能な幅を具え断面が逆Ｕ形で開口溝を有する二つのスライドウ エーシート９１が上面に一体に形成されたベースシート９と、該スライドウエー シート９１の開口溝に組み合わされるスライドウエーとからなる簡略ユニットの 形態とされうる。これにより、周知の陳列棚Ａに組み合わされて商品が滑り落ち にくい問題を解決することができる。

【００１４】 以上は本考案の望ましい実施例の説明であり、本考案の請求範囲を限定するも のではなく、本考案に係る技術の分野における通常の知識を有する者が本考案に 基づき容易になしうる細部の修飾、改変は、いずれも本考案の請求範囲に属する ものとする。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は固定シートに設けられた割り溝にスライドウエーシートと隔板を組み 合わせることにより、陳列する商品に応じてスライドウエーシート間の幅と隔板 間の幅を任意に調整可能であり載置空間を有効に利用でき、またスライドウエー シート上端に組み合わされるスライドウエーにテフロンを使用したことにより、 陳列商品の自動滑り落としの良好な効果を提供している。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の陳列棚の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の組合せ斜視図である。

【図４】本考案の断面図である。

【図５】本考案の実施例図である。

【図６】本考案の別の実施例図である。

【図７】本考案のさらに別の実施例図である。

【図８】本考案のさらにまた別の実施例図である。

【符号の説明】

１ メインサポート手段 ２ 固定シート ３ スライドウエーシート ４ スライドウ
エー ５ 隔板 ６ 保持手段 ７ 連結板 １１ 第１係止
溝 １２ 第２係止溝 １３ 第３係止
溝 ２１ 割り溝 ３１ 開口溝 ６１ 凹溝 ７１ 貫通孔 ８ 固定片 ８１ ネジ孔 ８２ ネジ １４ 凹溝 ９ ベースシート ９１ スライド
ウエーシート ９２ 開口溝 ９３ 隔板 ９４ 凸塊

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メインサポート手段、固定シート、スラ
   イドウエーシート、スライドウエー、隔板、保持手段及
   び連結板で組成された陳列棚において、メインサポート
   手段に第１係止溝と第２係止溝及び第３係止溝が設けら
   れ、該メインサポート手段の上面後端に位置する第１係
   止溝に該固定シートがスライド式に組み合わされ、該固
   定シートの上面に若干の割り溝が設けられ、該割り溝の
   幅が該スライドウエーシートと該隔板が挿入されてこれ
   らを垂直に保持可能であるよう設けられ、該スライドウ
   エーシートの上端に開口溝が設けられ、該開口溝の開口
   の幅が開口溝内の幅より小さく、該開口溝にテフロン製
   の該スライドウエーがスライド式に脱落不能に組み合わ
   され、メインサポート手段の上面前端に上記第２係止溝
   が設けられ、該第２係止溝に保持手段がスライド式に挿
   入され、該保持手段の一側に縦に凹溝が設けられ、該凹
   溝の幅が該隔板の一端が挿入されてそれを保持可能であ
   るように設けられ、該連結板の二端に貫通孔が設けら
   れ、ネジ孔を具えた固定片が該メインサポート手段の底
   端の第３係止溝内に挿入され、ネジにより該連結板の貫
   通孔と該固定片のネジ孔が連結されたことを特徴とす
   る、陳列棚。
2. 【請求項２】 ベースシート、スライドウエー及び隔板
   で組成された陳列棚において、該ベースシートの上面に
   適当な間隔を以て若干のスライドウエーシートが形成さ
   れ、該スライドウエーシートの上端に開口溝が設けら
   れ、該開口溝の開口の幅が開口溝内の幅より小さく、テ
   フロン製の上記スライドウエーが該開口溝にスライド式
   に組み合わされ、該隔板の底端に前述の開口溝の形状に
   対応し嵌合可能である凸塊が設けられ、該スライドウエ
   ーが直接スライドウエーシートに組み合わされ、該隔板
   が該凸塊によりスライドウエーシートに組み合わされた
   ことを特徴とする、陳列棚。