JP3062468B2 - 電子レンジ調理用食品包装体 - Google Patents

電子レンジ調理用食品包装体

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JP3062468B2
JP3062468B2 JP10011635A JP1163598A JP3062468B2 JP 3062468 B2 JP3062468 B2 JP 3062468B2 JP 10011635 A JP10011635 A JP 10011635A JP 1163598 A JP1163598 A JP 1163598A JP 3062468 B2 JP3062468 B2 JP 3062468B2
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cooking
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邦夫 山内
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Nissin Food Products Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を密封包装し
たまま開封することなく、そのまま電子レンジで加熱調
理することができるようにした電子レンジ調理用食品の
包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、国内での電子レンジの家庭への普
及率は90%を越えており、その調理簡便性により、電
子レンジ調理対応の調理済み食品が各種市販されてい
る。その包装形態としては、袋体または蓋材で密封した
容器等があり、その保存形態としては、レトルトタイ
プ、無菌包装タイプまたは冷凍タイプが一般的である。
しかしながら、当該食品を包装状態のまま電子レンジで
加熱すると、加熱により発生する食品からの蒸気で包装
体が破裂する危険性があった。そしてこれを解決するも
のとして、蒸気抜き機構を具備した包装容器の開発が従
来より為されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術として、
特開平4−31273号「食品包装体」(審査係属
中)、特開昭63−260510号「加熱して調理する
食品笛鳴り容器」(拒絶査定)および実用新案登録第2
510596号「加熱調理用食品容器」等がある。特開
平4−31273号による包装体は、電子レンジで加熱
すると食品から発生する蒸気により内圧が上昇し、これ
により熱シール部に設けられた脱気部が剥離して蒸気が
抜けるようにしたものであるが、脱気部に別途樹脂層を
設ける等の必要がありコストアップが予想され、また包
装体には調理完了を報知する機構が具備されていない。
【0004】また、上記特開昭63−260510号に
よる容器では、蓋体の一部に、電子レンジ加熱により発
生する蒸気の急速通過により音を発する吹鳴体を設ける
ことにより調理完了を報知させるようにしたものである
が、当該容器では蒸気発生の初期段階から蒸気が漏れて
しまい蒸気自体による加熱効率が劣ると共に、蓋体に蒸
気抜きの小孔が設けられているためにバリア性を考慮す
るとそのままでは流通に供することができず、別途該小
孔を閉塞するためのシールまたは外装が必要となる。
【0005】さらに上記実用新案登録第2510596
号による容器では、電子レンジ加熱による蒸気圧により
容器を密封する内蓋が膨脹した際に蒸気孔として突き破
られるように、突き刺し用突起を被せ蓋下面に設けてお
く必要があり、そして被せ蓋に設けられた吹笛機構を蒸
気が通過することにより音を発して調理完了を報知する
ものであるが、当該容器では、特に内蓋や突き刺し用突
起を要する等構造的に複雑なものに限定されたものであ
った。
【0006】本発明者等は、上記従来技術における問題
点に鑑み、更に電子レンジによる均一且つ迅速な加熱効
率を考慮すると、加熱中、食品より発生する蒸気(水蒸
気)をできるだけ容器内に閉じこめた状態で蒸気による
加熱効果を有効に利用することが好ましく、そのために
は、加熱調理中の蒸気抜きのタイミングを何らかの方法
で設定することが必要となるとの知見の下に、熱シール
等シールされる包装体に容易に適用可能であり、前記蒸
気抜きのタイミングを適宜設定でき、且つ調理完了時に
は音により報知することができる電子レンジ調理用食品
包装体を提供することを目的とする。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電子レンジ
調理用食品包装体は、請求項1に記載したように、熱シ
ール等により密封された包装体において、シール部の一
部に蒸気の急速通過により音を発生する笛機構を設けて
あり、当該笛機構が、電子レンジ加熱により包装体内に
発生する蒸気が所定の蒸気圧に達した時に蒸気が通過可
能なようにシール部において少なくともその外周縁部が
シールされた部分より内方に設けられたことを特徴とす
ると、食品を密封した状態でそのまま電子レンジにて加
熱すると、食品より発生する水蒸気の熱と圧力が所定の
レベルに達した時に、笛機構が設置された部分より外側
のシールされた外周縁部が剥離し、笛機構が容器内外に
連通する状態に開通される。そして、蒸気が当該笛機構
を急速通過する際に音が鳴り、調理完了時期を報知す
る。
【0009】そして、請求項2のように笛機構が薄片状
のリードよりなり、当該リードがその両端部においての
みシール部に固定されていることを特徴とする場合、蒸
気が当該笛機構を急速通過する際にリードが振動共鳴し
て音が鳴り、調理完了時期を報知できる。さらに請求項
3のように笛機構が支持体にて保持されてあり、当該支
持体がシール部にシールされていることを特徴とする
と、笛機構を支持体にて安定よく保持でき、包装体への
笛機構の設置が行い易くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して具体的に説明する。図1は本発明の包装体の斜
視図、図2は図1の笛機構の設置部分の一部拡大平面
図、図3は図2のIII −III 線縦断面図、図4は図2の
IV−IV線縦断面図である。図5と図6は笛機構の作用時
の説明をする図4と同一箇所の断面図である。
【0011】Aは本発明による包装体であり、開口部周
縁にフランジを有する容器本体1と該フランジに熱シー
ルされる蓋体2により構成されるトレー状容器である。
当該包装体Aは前記構成に限定されるものではなく、熱
シールにより密封される袋体であってもよい。包装体の
材質としては、マイクロ波透過性および耐熱性を有する
ものであり、例えば紙、無延伸ポリプロピレン(CP
P)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリカーボネイト(P
C)、ポリメチルペンテン(PMP)等の合成樹脂の単
体、これらの積層体またはこれらとアルミ(AL)等の
金属箔の積層体である。包装体の熱シール部3は、前記
積層体の内面が熱シールされることにより形成され、熱
シール部3にはリード4より構成される笛機構が挟持し
て設けられている。
【0012】リード4は後述する蒸気通過により振動し
て発音する薄片状の非シール部4aを有し、その両端部
4bにおいて熱シール部3に熱シールされて固定されて
おり、少なくとも前記非シール部4aより外周位置とな
る外周縁部5は熱シール部3と連設されるように熱シー
ルされて設けられている。本発明では前記外周縁部5の
シール巾bおよび/またはシール強度を調整することに
より蒸気抜きのタイミングを設定することができる。上
記リード4の材質としては、熱シールに対する耐熱性、
非熱シール性および蒸気の急速通過により振動するため
の柔軟性を有するものであり、例えばテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、フッ化エチレンポリプロピレンコ
ポリマー(FEP)等のフッ素プラスチックが好適に使
用され、その両端部4bに1個以上の小孔(図示せず)
を形成しておくことにより両端部4bにおいて熱シール
し易くすることができる。
【0013】更に笛機構は前記構成に限定されず、例え
ば図7に示すの如く、リード4を共鳴空間6を形成する
ように支持体7により固定された構造としてもよく、そ
の場合には、笛機構は支持体外面を熱シール部に挟持し
て熱シールすることにより設置することもできる。該支
持体の材質としては、耐熱性および熱シール性を有する
ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDP
E)、ポリメチルペンテン(PMP)またはポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等が好適である。
【0014】なお、包装体が袋体にて実施される場合、
筒状フィルムの上下をシール密封する場合と、フラット
なフィルムを2枚かさねてその周辺をシールする場合
等、密封するためのシール形態は限定されないものであ
る。シール部としては熱シールによるほか、高周波、超
音波またはマイクロ波等を利用した内部加熱によるシー
ル、または食品衛生上影響のない接着剤によるシールも
可能である。
【0015】本発明による包装体を用いて食品を密封し
た状態でそのまま電子レンジにて加熱すると、食品より
発生する蒸気の熱と圧力が所定のレベルに達した時に笛
機構が設置された部分より外側の熱シールされた外周縁
部5が剥離し、笛機構が容器内外に連通する状態に開通
される(図5、図6参照)。そして、笛機構が薄片状の
リード4よりなる場合、当該リード4がその両端部にお
いてのみシール部に固定されている場合、水蒸気が当該
笛機構を急速通過する際にリードが振動共鳴して音が鳴
り、調理完了時期を報知する。
【0016】さらに笛機構が支持体7にて保持されてあ
り、当該支持体7がシール部にシールされている場合、
笛機構を支持体7にて安定よく保持でき、包装体への笛
機構の設置が行い易くなる。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明の包装体によると、加熱
中、食品より発生する蒸気を閉じ込めた状態にして蒸気
による加熱効果を有効利用することができると共に、電
子レンジ加熱調理により食品から発生する蒸気抜きのタ
イミングを適宜設定することができ、そのタイミングを
調理完了時とすることにより当該完了時期を音により報
知することができる。更に笛機構が熱シール等にて設置
されるため、包装体自体のバリヤ性も確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の笛機構部分の一部拡大平面図である。
【図3】図2のIII −III 線縦断面図である。
【図4】図2のIV−IV線縦断面図である。
【図5】本発明包装体による加熱調理時の図2のIII −
III 線縦断面図である。
【図6】本発明包装体による加熱調理時の図2のIV−IV
線縦断面図である。
【図7】他の実施例による笛機構の縦断面図である。
【符号の説明】
A 包装体 1 包装体本体 2 蓋体 3 熱シール部 4 笛機構としてのリード 4a 非シール部 4b 両端部 5 容器本体外周縁部 6 共鳴空間部 7 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 1/00 - 1/48 B65D 5/00 - 5/76 B65D 35/44 - 35/54 B65D 39/00 - 55/16 B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30 B65D 81/38 B65D 81/32 - 81/36 B65D 85/00 - 85/28 B65D 85/50 - 85/56 B65D 85/60 B65D 85/72 - 85/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱シール等により密封された包装体におい
    て、シール部の一部に蒸気の急速通過により音を発生す
    る笛機構を設けてあり、当該笛機構が、電子レンジ加熱
    により包装体内に発生する蒸気が所定の蒸気圧に達した
    時に蒸気が通過可能なように、シール部において少なく
    ともその外周縁部がシールされた部分より内方に設けら
    れていることを特徴とする電子レンジ調理用食品包装
    体。
  2. 【請求項2】笛機構が薄片状のリードよりなり、当該リ
    ードがその両端部においてのみシール部に固定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ調理用食
    品包装体。
  3. 【請求項3】笛機構が支持体にて保持されてあり、当該
    支持体がシール部にシールされていることを特徴とする
    請求項1または2記載の電子レンジ調理用食品包装体。
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