JP3061685B2 - ゴルフボールの製造方法 - Google Patents
ゴルフボールの製造方法Info
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- JP3061685B2 JP3061685B2 JP4123100A JP12310092A JP3061685B2 JP 3061685 B2 JP3061685 B2 JP 3061685B2 JP 4123100 A JP4123100 A JP 4123100A JP 12310092 A JP12310092 A JP 12310092A JP 3061685 B2 JP3061685 B2 JP 3061685B2
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- Japan
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- golf ball
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- active chlorine
- clear paint
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はクリアーペイントのみで
被覆されたゴルフボールの製造方法に関する。
被覆されたゴルフボールの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在使用されている通常のゴルフボール
は、ゴム組成物を加硫成形した後、その上にエナメルペ
イントおよびクリアーペイントを被覆したものである。
しかし、エナメルペイントがはく離した場合や、クラブ
によるカットおよび摩耗でゴルフボールの素地が露出し
た場合、これらの破損部分が目立ってしまうという問題
がある。この問題を改善するため、ゴルフボール本体と
ペイントの密着力を高める方法が従来から提案されてい
る。しかし、これらの方法により得られたゴルフボール
は、ペイントはく離には強いが、クラブによるカットや
摩耗には弱い。
は、ゴム組成物を加硫成形した後、その上にエナメルペ
イントおよびクリアーペイントを被覆したものである。
しかし、エナメルペイントがはく離した場合や、クラブ
によるカットおよび摩耗でゴルフボールの素地が露出し
た場合、これらの破損部分が目立ってしまうという問題
がある。この問題を改善するため、ゴルフボール本体と
ペイントの密着力を高める方法が従来から提案されてい
る。しかし、これらの方法により得られたゴルフボール
は、ペイントはく離には強いが、クラブによるカットや
摩耗には弱い。
【０００３】また、加硫成形後にクリアペイントのみを
被覆したゴルフボールにおいては、ペイントの被覆前
に、アルカリ物質のアルコール溶液中での浸漬処理、コ
ロナ放電処理、フレミング処理、プラズマ処理等の前処
理を行う方法も提案されている。しかし、これらの方法
では、ゴルフボール本体とペイントの密着力が弱い。ま
た、被覆の前処理として、活性塩素を含む水溶液に浸漬
する方法も提案されている。しかし、この方法によれ
ば、活性塩素濃度が０.０１％以下ではゴルフボール本
体とペイントの密着力が弱く、活性塩素濃度が０.１５
％以上ではゴルフボール本体とペイントの密着力は強い
ものの、熱や光により変色が生じるという問題がある。
被覆したゴルフボールにおいては、ペイントの被覆前
に、アルカリ物質のアルコール溶液中での浸漬処理、コ
ロナ放電処理、フレミング処理、プラズマ処理等の前処
理を行う方法も提案されている。しかし、これらの方法
では、ゴルフボール本体とペイントの密着力が弱い。ま
た、被覆の前処理として、活性塩素を含む水溶液に浸漬
する方法も提案されている。しかし、この方法によれ
ば、活性塩素濃度が０.０１％以下ではゴルフボール本
体とペイントの密着力が弱く、活性塩素濃度が０.１５
％以上ではゴルフボール本体とペイントの密着力は強い
ものの、熱や光により変色が生じるという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題】本発明らは、前記問題
点を解決するため、鋭意研究を行った結果、クリアペイ
ント被覆前に、特定量の活性塩素を含む水溶液に浸漬す
ることにより、ゴルフボール本体とペイントの密着力が
高く、かつ、熱や光による変色の少ないゴルフボールが
得られることが判明し、本発明を完成するに至った。
点を解決するため、鋭意研究を行った結果、クリアペイ
ント被覆前に、特定量の活性塩素を含む水溶液に浸漬す
ることにより、ゴルフボール本体とペイントの密着力が
高く、かつ、熱や光による変色の少ないゴルフボールが
得られることが判明し、本発明を完成するに至った。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、クリア
ーペイントを被覆する前に０.０１〜０.１５％活性塩素
を含む水溶液に浸漬時間２０〜４０分浸漬することを特
徴とする、クリアーペイントのみで被覆されたゴルフボ
ールの製造方法が提供される。
ーペイントを被覆する前に０.０１〜０.１５％活性塩素
を含む水溶液に浸漬時間２０〜４０分浸漬することを特
徴とする、クリアーペイントのみで被覆されたゴルフボ
ールの製造方法が提供される。
【０００６】本発明において、まず基材ゴム例えば、ポ
リブタジエンおよび共架橋剤を含有するゴム組成物を加
硫成形してゴルフボールを作成する。加硫成形したゴル
フボールは、表面研摩処理を行った後、活性塩素を含有
する水溶液中に浸漬して化学処理を行う。
リブタジエンおよび共架橋剤を含有するゴム組成物を加
硫成形してゴルフボールを作成する。加硫成形したゴル
フボールは、表面研摩処理を行った後、活性塩素を含有
する水溶液中に浸漬して化学処理を行う。
【０００７】前記水溶液中の活性塩素の含有量は０.０
１〜０.１５重量％、好ましくは０.０１〜０.０８重量
％、さらに好ましくは０.０３〜０.０５重量％である。
活性塩素の濃度が０.０１重量％未満では、ゴルフボー
ル本体とペイントの密着力が弱く、また、０.１５重量
％を越えると、熱や光によりゴルフボールが変色する。
１〜０.１５重量％、好ましくは０.０１〜０.０８重量
％、さらに好ましくは０.０３〜０.０５重量％である。
活性塩素の濃度が０.０１重量％未満では、ゴルフボー
ル本体とペイントの密着力が弱く、また、０.１５重量
％を越えると、熱や光によりゴルフボールが変色する。
【０００８】かかる活性塩素を含有する水溶液として
は、例えば、塩素水、次亜塩素酸金属塩含有塩酸水、濃
塩酸等が挙げられる。前記次亜塩素酸金属塩としては、
例えば、次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等が挙げられ
るが、これらを１種以上使用してもよい。
は、例えば、塩素水、次亜塩素酸金属塩含有塩酸水、濃
塩酸等が挙げられる。前記次亜塩素酸金属塩としては、
例えば、次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉等が挙げられ
るが、これらを１種以上使用してもよい。
【０００９】前記水溶液中での浸漬時間は２０〜４０
分、好ましくは２５〜３０分である。浸漬温度は情況に
応じて適宜選択されるが、通常は１５〜３０℃が好まし
い。
分、好ましくは２５〜３０分である。浸漬温度は情況に
応じて適宜選択されるが、通常は１５〜３０℃が好まし
い。
【００１０】つぎに、前処理を施したゴルフボールにク
リアーペイント被覆を行う。用いるペイントとしては、
耐光性の無黄変ウレタンタイプのクリアーペイントが好
ましく、また、クリアペイントは溶剤系、水系に限定さ
れない。
リアーペイント被覆を行う。用いるペイントとしては、
耐光性の無黄変ウレタンタイプのクリアーペイントが好
ましく、また、クリアペイントは溶剤系、水系に限定さ
れない。
【００１１】さらにボールに酸化チタン、蛍光増白剤を
添加することにより、効果を増大することもできる。ま
た、有機、無機着色顔料を添加することにより、カラー
ボールとしてもよい。
添加することにより、効果を増大することもできる。ま
た、有機、無機着色顔料を添加することにより、カラー
ボールとしてもよい。
【００１２】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明する。 実施例１〜５および比較例１〜３成 分 量(重量部) ハイシスポリブタン １００ 酸化亜鉛 ２３ メタクリル酸 ２４ ジクミルパーオキサイド １.５ 酸化チタン ２.０ 前記成分を均一混練し、１６０℃で３０分間加硫成形し
た後、得られたゴルフボールをサンドブラストで３０分
間表面研摩処理する。つぎに、ゴルフボールを表１に示
す種々の濃度の活性塩素を含む水溶液(２０℃)に２５分
間浸漬し、ウレタンペイントを被覆してテスト用のサン
プルとした。得られたサンプルの物性を以下に示す方法
により調べた。
さらに詳しく説明する。 実施例１〜５および比較例１〜３成 分 量(重量部) ハイシスポリブタン １００ 酸化亜鉛 ２３ メタクリル酸 ２４ ジクミルパーオキサイド １.５ 酸化チタン ２.０ 前記成分を均一混練し、１６０℃で３０分間加硫成形し
た後、得られたゴルフボールをサンドブラストで３０分
間表面研摩処理する。つぎに、ゴルフボールを表１に示
す種々の濃度の活性塩素を含む水溶液(２０℃)に２５分
間浸漬し、ウレタンペイントを被覆してテスト用のサン
プルとした。得られたサンプルの物性を以下に示す方法
により調べた。
【００１３】(１)ペイント密着強度テスト：ペイント被
覆ゴルフボールを２１日間水中に浸漬した後、スイング
ロボット（ツルーテンパー社製)を用い、ヘッドスピー
ド４５m／秒で５０回打撃した。 (２)変色テスト１:ペイント被覆ゴルフボールを７０℃
のオーブンで１日保温した後の変色を調べた。 (３)変色テスト:ウェザオメーターを用い、ペイント被
覆ゴルフボールを紫外線下で１２０時間保存する。
覆ゴルフボールを２１日間水中に浸漬した後、スイング
ロボット（ツルーテンパー社製)を用い、ヘッドスピー
ド４５m／秒で５０回打撃した。 (２)変色テスト１:ペイント被覆ゴルフボールを７０℃
のオーブンで１日保温した後の変色を調べた。 (３)変色テスト:ウェザオメーターを用い、ペイント被
覆ゴルフボールを紫外線下で１２０時間保存する。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、ゴ
ルフボール本体とペイントの密着性が高く、熱や光によ
る変色の少ないゴルフボールが得られる。
ルフボール本体とペイントの密着性が高く、熱や光によ
る変色の少ないゴルフボールが得られる。
Claims (2)
- 【請求項１】 クリアーペイントを被覆する前に０.０
１〜０.１５％の活性塩素を含む水溶液に浸漬時間２０
〜４０分浸漬することを特徴とする、クリアーペイント
のみで被覆されたゴルフボールの製造方法。 - 【請求項２】 ゴルフボールの表面が加硫成形されたゴ
ム組成物からなる請求項１記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4123100A JP3061685B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ゴルフボールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4123100A JP3061685B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ゴルフボールの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05317459A JPH05317459A (ja) | 1993-12-03 |
| JP3061685B2 true JP3061685B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=14852202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4123100A Expired - Fee Related JP3061685B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ゴルフボールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3061685B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3409283B2 (ja) | 1999-06-04 | 2003-05-26 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール |
| US7867419B2 (en) | 2007-11-29 | 2011-01-11 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Method for preparing golf ball and golf ball |
| JP7484159B2 (ja) * | 2019-12-20 | 2024-05-16 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4123100A patent/JP3061685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05317459A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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