JP3060583B2 - フォトレジスト組成物 - Google Patents
フォトレジスト組成物Info
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Description
ジストに関し、詳しくは高解像度であり、現像後のパタ
ーンプロファイルに優れる半導体製造用フォトレジスト
に関する。
カリ可溶性樹脂、感光性化合物及び溶剤より構成さ
れているが、現在、一般的に用いられている半導体用フ
ォトレジストとしては、ノボラック樹脂をアルカリ可溶
性樹脂として用い、且つ、ナフトキノンジアジドスルホ
ン酸クロライドとヒドロキシベンゾフェノンとのエステ
ル化物を感光剤とし、これらをエチルセロソルブアセテ
ート等の溶媒に溶解させたものである(例えば、特開昭
58−17112号、特開昭62−136637号参
照)。このような半導体用フォトレジストのパターン形
成プロセスは種々知られているが、その一例として、半
導体用フォトレジストに光照射(露光)を行い、その露
光部分をアルカリ性水溶液を現像液に用い、溶解除去す
るプロセスが知られている。このプロセスの機構は、以
下に示す2つの原理を中心に成り立っている。
液に対する溶解性を、感光剤が阻害する(以下、この阻
害効果を、マスキング効果と呼ぶ)。このマスキング効
果の為、光未照射部のアルカリ性現像液に対する溶解性
は、ノボラック樹脂単独の場合よりも大きく低下する。
マスキング効果には、感光剤分子中の感光基(例えばナ
フトキノンジアジドスルホニル基)が関与していること
も種々の文献にて知られており(例えば、Polyme
r Engineering and Scienc
e,July 1989,Vol.29,No.14、
J.Photopolymer Sci.Techno
l.,Vol.2,No.3,1989,p401−4
07)、同一の感光剤を使用する場合、レジスト中の感
光基量が、多い程、マスキング効果は向上する傾向にあ
る。
トレジストに波長200〜500nmの光を照射する
と、レジスト中の感光剤が光分解し、インデンカルボン
酸を生成する為、露光部分のアルカリ性現像液に対する
溶解性が向上する。このようにフォトレジストの光照射
部と光未照射部とのアルカリ性現像液に対する溶解性に
は大きな差が有り、この差が現像後の良好なパターンプ
ロファイルを得る為には不可欠である。又、半導体用フ
ォトレジストは、従来g線(波長436nm)ステッパ
ーで露光されているが、最近は解像力が向上する、焦点
深度が深くとれる等の理由でi線(波長365nm)に
よる露光が主力になろうとしている。
トレジストは、レジスト中の感光基量を増加させマスキ
ング効果を高めることにより、解像力の向上を図ってい
る(例えば、特開昭62−136637号、Japan
ese Journal of Applied Ph
ysics Vol.28,No.10,Octobe
r,1989,p.2110−2113参照)。しかし
ながら、感光基量を増加させると感度の低下は避けられ
ない。特に、近年半導体リソグラフィーに利用されつつ
あるi線(波長365nm)領域では感光剤による光の
吸収が大きく、感度の低下はさらに顕著となる。また、
i線を使用した場合、ウェハーに塗布したレジスト膜上
下における透過光のエネルギー差が大きいため、パター
ンプロファイルは台形となり、理想的とされる矩形には
ならない。また、感光基量を減少させると、感度は向上
するものの充分なマスキング効果を得られず、パターン
プロファイルの悪化が著しい。
ト化合物をヒドロキシベンゾフェノンに結合させる代り
に、アルカリ可溶性樹脂として用いるノボラック樹脂に
結合させ、これを感光剤として使用した半導体用フォト
レジストが知られている(例えば、米国特許第3,04
6,120号及び特開昭62−160,444号)。要
するに、アルカリ可溶性樹脂であるノボラック樹脂自体
が水酸基を有するので、これとナフトキノンジアジドス
ルホン酸クロライドとを反応させたものを感光剤とする
方法である。しかし、このフォトレジストは解像力にお
いて著しく劣るものであり、特に、感光成分を結合する
ノボラック樹脂がアルカリ可溶性樹脂を兼ねているため
分子量が大きく、そのため、高集積回路の製造に耐えら
れる高解像度は得られない。
の考え方に基いてノボラック樹脂とナフトキノンジアジ
ドスルホン酸クロライドとのエステル化物を感光剤とし
て用いることが実用化されている(特公昭43−284
03号、特開昭56−1044号)。しかし、これらの
文献に述べられている改良点は、印刷時の耐処理薬品
性、耐刷力等であり、半導体リソグラフィーにおいて重
要な解像力に関してはあまり検討されていなかった。
ジドスルホン酸クロライドとのエステル化物が高いマス
キング効果を示すことが報告されているが(例えば、S
PIE Vol.1086 Advances in
Regist Technology and Pro
cessing VI(1989)/363−37
3)、半導体用フォトレジストとしての性能、あるいは
実用性を加味したものではない。
記の背景に鑑み、従来品に比して高解像力を有し、パタ
ーンプロファイルが良好で且つ実用的な感度を有するフ
ォトレジスト組成物を提供することである。
するために、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、感光
成分であるナフトキノンジアジド化合物をアルカリ可溶
性樹脂とは別の低分子量のノボラック樹脂と結合させ、
しかも、このノボラック樹脂として特定のフェノール性
化合物とケトン又はアルデヒド誘導体より合成されたも
のを選定することにより、この感光性化合物を含むフォ
トレジストは従来品に比して高解像力を有し、パターン
プロファイルが良好で且つ実用的な感度を有することを
見出し、本発明に至った。
溶性樹脂、キノンジアジド系感光性化合物及び溶剤
を含有するフォトレジスト組成物において、キノンジア
ジド系感光性化合物が、 (a)前示一般式〔A〕で示される少なくとも1種のフ
ェノール化合物と前示一般式〔B〕で示される少なくと
も1種のケトン又はアルデヒド誘導体(但し、少なくと
もアセトアルデヒドを含む)との縮合物よりなるノボラ
ック樹脂のキノンジアジドスルホン酸エステル化物を主
体とするものであり、 (b)該ノボラック樹脂の重量平均分子量(ゲルパーミ
ェーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換
算の分析値)が、400〜2000であり、しかも、 (c)キノンジアジドスルホン酸エステル化物のエステ
ル化率〔(キノンジアジドスルホン酸エステル1分子当
りのキノンジアジドスルホニル基数)×100/(ノボ
ラック樹脂1分子当りの水酸基数)〕が35〜90%で
あることを特徴とする半導体構造用フォトレジスト組成
物に存する。以下、本発明を詳細に説明する。
アルカリ可溶性樹脂としては、例えばノボラック樹脂、
レゾール樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、ポリアクリ
ル酸樹脂等が使用できる。中でも、ノボラック樹脂が好
ましい。しかし、このアルカリ可溶性樹脂の分子量は後
述する感光性化合物を構成するノボラック樹脂の分子量
よりも大きく、両者は明確に区別されるものである。す
なわち、アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量(ゲルパ
ーミェーションクロマトグラフィー法によるポリスチレ
ン換算の分析値)は、通常、3,000〜20,000
である。
脂としては特に制限はないが、例えば、フェノール、o
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,
5−キシレノール、3,5−キシレノ−ル等のフェノー
ル類あるいはレゾルシノール、2−メチル−レゾルシノ
ール、5−メチルレゾルシノール、ピロガロール等のポ
リヒドロキシベンゼン類から選ばれた2種または3種以
上のフェノール誘導体又はポリヒドロキシベンゼン誘導
体と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズア
ルデヒド、アセトンから選ばれた1種又は2種以上のア
ルデヒド又はケトンとの重縮合により得られるノボラッ
ク樹脂が好ましい。
クレゾール及び2,5−キシレノールの混合物をホルム
アルデヒドと縮合して得られるノボラック樹脂又はm−
クレゾール、p−クレゾール、2,5−キシレノール及
びレゾルシノールの混合物をホルムアルデヒドと縮合し
て得られるノボラック樹脂である。m−クレゾール、p
−クレゾール、2,5−キシレノール及びレゾルシノー
ルの混合比率(モル比)は、通常、1〜7:3〜7:
0.5〜5:0〜1である。
性化合物として、低分子量のノボラック樹脂のキノンジ
アジドスルホン酸エステル化物を用いることを必須の要
件とするが、ここで用いるノボラック樹脂としては、前
示一般式〔A〕で示されるフェノール化合物と前示一般
式〔B〕で示されるケトン又はアルデヒド誘導体との重
縮合物である。一般式〔A〕に於けるR 1 で表わされる
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル等が挙げられ、アリールとしてはフェニル等が挙げら
れる。lは0〜3の整数を示し、lが2又は3の場合複
数のR 1 は同一でも異なっていてもよいが、同一である
のが好ましい。
の例としては、通常、フェノール、o−クレゾール、m
−クレゾール、p−クレゾール、3−エチルフェノー
ル、p−tert−ブチルフェノール、2,5−キシレ
ノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチ
ルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール、
2,4,6−トリメチルフェノール等のアルキルフェノ
ール類、o−ヒドロキシジフェニル、p−ヒドロキシジ
フェニル等のアリールフェノール類等が挙げられる。中
でも一般式〔A〕に於て、R 1 がアルキルであり、lが
0〜3の整数である化合物、即ち、フェノール又はアル
キルフェノール類が好ましく、さらに好ましくはRがア
ルキルであり、lが1〜3の整数であるアルキルフェノ
ール類である。Rで表わされるアルキル基の炭素数は特
に制限は無いが、好ましくは1〜4である。炭素数が4
を超えると、耐熱性が低下する傾向にある。特に好まし
くは、一般式〔A〕に於て、R 1 がC1 〜C4 アルキル
であり、lが1又は2の化合物であり、具体的には、特
に、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾー
ル、2,5−キシレノール、3,5−キシレノールが好
ましい。
ヒド誘導体は、アセトアルデヒドを必須とする1種以上
であるが、アセトアルデヒド以外の例としては、例え
ば、ホルムアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズ
アルデヒド等のアルデヒド類、アセトン、メチルエチル
ケトン、ジエチルケトン、アセチルベンゼン、ベンゾフ
ェノン等のケトン類等が挙げられる。この中でもホルム
アルデヒド、炭素数が1〜3のアルキルアルデヒド(但
しアセトアルデヒドは除く)、ベンズアルデヒド、アセ
トンが好ましい。アルキル基の炭素数が3を越えるアル
キルアルデヒド、アルキルケトンでは耐熱性が低下する
傾向にある。一般式〔B〕で示されるアセトアルデヒド
以外のケトン又はアルデヒド誘導体中、特にホルムアル
デヒド及びアセトンが好ましい。
はアルデヒド誘導体より低分子量のノボラック樹脂
〔C〕を製造する方法としては、公知法に従って、両者
を酸性触媒の存在下、重縮合させる方法が採用される。
重縮合反応の温度は例えば、50〜100℃である。な
お、ノボラック樹脂の分子量の調節は反応原料としてケ
トン類を用いる場合は触媒の使用量を、一方、アルデヒ
ド類を用いる場合はその使用量をコントロールすること
により調節することができる。
〔C〕として重量平均分子量(ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー法によるポリスチレン換算の分析値)
が特定範囲のものを用いる必要がある。要するに、この
重量平均分子量として400〜2000、好ましくは4
50〜1800である必要がある。このノボラック樹脂
の分子量が小さい場合、満足するマスキング効果が得ら
れず、良好なパターンプロファイルが得られない。逆
に、分子量が大きい場合、感度の悪化が著しい。
ク樹脂は比較的シャープな分子量分布のものとして製造
することができ、数平均分子量で示される値と大きな差
異はない。数平均分子量に対する重量平均分子量の比率
は分子量が大きくなるほど大きくなり、本発明の場合に
は、通常、1.0〜2.0倍である。
エステル化するキノンジアジドスルホニル基としては、
例えば、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホニ
ル基、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
基、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル
基、2,1−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
基、2,1−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル
基、2,1−ナフトキノンジアジド−6−スルホニル
基、2,1−ナフトキノンジアジド−7−スルホニル
基、2,1−ナフトキノンジアジド−8−スルホニル基
等が挙げられ、これらは単独で用いても混合して用いて
もよい。これらの中で特に1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホニル基、1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホニル基が好ましい。本発明に於けるノボラ
ック樹脂〔C〕のキノンジアジドスルホン酸エステル化
物は、特にその少なくとも50重量%が、1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホン酸エステル化物及び/
又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステル化物であるのが好ましい。1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホニル基を用いた場合は、特に33
0〜420nmの範囲の波長の紫外線の照射に対して高
感度、高解像力が得られ、また、1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホニル基では、特に、330〜45
0nmの範囲の波長の紫外線の照射に対して高解像力
で、良好なパターンプロファイルを得ることができる。
ルホン酸エステル化物のエステル化率、つまり、ノボラ
ック樹脂〔C〕に含まれる水酸基のキノンジアジドスル
ホニル基によるエステル化率〔ノボラック樹脂〔C〕の
水酸基の水素に対するキノンジアジドスルホニル基の置
換率のことであり、(ノボラック樹脂〔C〕のキノンジ
アジドスルホン酸エステル化物〔D〕1分子当たりのキ
ノンジアジドスルホニル基数)/(ノボラック樹脂
〔C〕1分子当たりの水酸基数)で算出される。〕は、
35〜90%、好ましくは40〜80%である。このエ
ステル化率がフォトレジストとしての特性値に影響を与
える。なお、低分子量ノボラック樹脂〔C〕のエステル
化反応は、通常、ノボラック樹脂と所定量のキノンジア
ジドスルホン酸クロライドとを有機溶媒中で室温下、反
応させることにより実施することができる。
成された低分子量ノボラック樹脂に、特定量のキノンジ
アジド系感光成分を結合させたものを感光性化合物とし
て使用するものであるが、本発明においては、本発明の
範囲内で2種以上の感光性化合物を併用して用いてもよ
い。更に、本発明では本発明の技術思想に反しない範囲
で、若干の他の感光性化合物を混合してもよい。
ンジアジド系感光性化合物及びアルカリ可溶性樹脂を溶
解させることができるものであればよく、また、通常、
使用時の操作性から、沸点が100〜180℃のものが
好ましい。これら溶剤としてはエチルセロソルブアセテ
ート、メチルセロソルブアセテート、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート等のエーテルエステ
ル類、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル等のエーテルアルコー
ル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のカルボン酸エステル
類、γ−ブチロラクトン等のケトン類、シクロヘキサノ
ン等の環状ケトン類、しゅう酸ジエチル、マロン酸ジエ
チル等の二塩基酸のカルボン酸エステル類、エチレング
リコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテ
ート等のグリコールのジカルボン酸エステル類、2−オ
キシプロピオン酸エチル、3−オキシプロピオン酸エチ
ル等のオキシカルボン酸エステル等が挙げられる。これ
らの溶剤は単独でまたは2種以上混合して使用すること
ができる。
ルカリ可溶性樹脂の濃度は、通常、1〜30重量%であ
る。また、キノンジアジド系感光性化合物の濃度は、通
常、0.1〜15重量%である。更に、アルカリ可溶性
樹脂に対するキノンジアジド系感光性化合物の割合は、
通常、0.1〜0.5重量倍である。なお、本発明のフ
ォトレジスト組成物には必要に応じてストリエーション
等の塗布性不良を改善するため、ポリオキシエチレンエ
ーテル類、フッ素系アルキルエステル類等の界面活性剤
を添加することができる。これらの添加量は通常、2重
量%以下、好ましくは1重量%以下である。また、像転
写の際に基板よりの乱反射光の影響を少なくするため染
料等を、また、感度向上のための増感剤等を添加するこ
ともできる。
方法に従って基板への塗布・露光・現像等の各工程を経
て使用される。フォトレジスト組成物を塗布する基板と
しては、シリコンウェハー等の半導体基板である。かか
る基板へのフォトレジスト組成物の塗布は通常、スピン
コーターが使用され、フォトレジスト組成物の膜厚は通
常0.3〜5μ程度である。通常、フォトレジスト組成
物塗布後、基板をホットプレート上等で加熱し、溶媒を
除去後、マスクを通して露光し、基板上に所望のパター
ンを焼きつける。露光には、g線(436nm)、i線
(365nm)等、330〜450nmの波長の光が好
適に使用される。露光後、基板は必要に応じ、90〜1
20℃程度で60〜120秒程度加熱後、アルカリ水溶
液で現像される。アルカリ水溶液としては、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸
ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチル
アミン、n−プロピルアミン等の第一級アミン類、ジエ
チルアミン、ジ−n−プロピルアミン等の第二級アミ
ン、トリエチルアミン、トリメチルアミン等の第3級ア
ミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、トリ
メチルヒドロキシエチルアンモニウムハイドロキシド等
の第4級アンモニウム塩の水溶液よりなるアルカリ水溶
液が好適に使用される。尚、現像液には必要に応じてア
ルコール、界面活性剤等を添加して使用してもよい。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、実施例
により限定されるものではない。尚、以下の実施例中、
ノボラック樹脂の合成例1〜11及び13で得られた各
ノボラック樹脂の分子量はゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより分析した結果をポリスチレン換算重
量平均分子量で表わした。又、感光剤合成例1〜13で
得られた各感光剤のエステル化率は仕込量より算出し
た。
−クレゾール148.4g、2,5−キシレノール13
3.9g、37%ホルマリン水溶液193.2g、しゅ
う酸2水化物9.53gを加え、攪拌、加熱還流下、内
温を95℃に昇温し、5時間反応を行った。内温を1.
5時間かけて180℃に昇温しながら、水を系外へ留去
し、その後、更に内温を195℃に昇温し、15Tor
rの減圧下、未反応のモノマーを留去してノボラック樹
脂樹脂(a)を得た。ノボラック樹脂(a)の分子量は
3100であった。
p−クレゾール271.4g、37%ホルマリン水溶液
249.6g、しゅう酸2水化物15.00gを加えた
以外ノボラック樹脂合成例1と同様にしてノボラック樹
脂(b)を得た。ノボラック樹脂(b)の分子量は10
000であった。
−クレゾール237.5g、2,5−キシレノール5
3.7g、37%ホルマリン水溶液254.9g、しゅ
う酸2水化物15.00gを加えた以外は、ノボラック
樹脂合成例1と同様にしてノボラック樹脂(c)を得
た。ノボラック樹脂(c)の分子量は9000であっ
た。
p−クレゾール237.5g、2,5−キシレノール5
3.7g,37%ホルマリン水溶液246.0g、しゅ
う酸2水化物15.00gを加えた以外ノボラック樹脂
合成例1と同様にしてノボラック樹脂(d)を得た。ノ
ボラック樹脂(d)の分子量は6500であった。
p−クレゾール237.5g、2,5−キシレノール5
3.7g、レゾルシノール9.5g、37%ホルマリン
水溶液254.9g、しゅう酸2水化物15.00gを
加えた以外ノボラック樹脂合成例1と同様にしてノボラ
ック樹脂(e)を得た。ノボラック樹脂(e)の分子量
は8100であった。
37%ホルマリン水溶液196.1g、しゅう酸2水化
物15.00gを加えた以外ノボラック樹脂合成例1と
同様にしてノボラック樹脂(f)を得た。ノボラック樹
脂(f)の分子量は986であった。
37%ホルマリン水溶液356.5g、しゅう酸2水化
物15.00gを加えた以外ノボラック樹脂合成例1と
同様にしてノボラック樹脂(g)を得た。ノボラック樹
脂(g)の分子量は500であった。
p−クレゾール271.4g、37%ホルマリン水溶液
213.9g、しゅう酸2水化物15.00gを加えた
以外ノボラック樹脂合成例1と同様にしてノボラック樹
脂(h)を得た。ノボラック樹脂(h)の分子量は23
00であった。
p−クレゾール271.4g、37%ホルマリン水溶液
223.20g、しゅう酸2水化物15.00gを加え
た以外ノボラック樹脂合成例1と同様にしてノボラック
樹脂(i)を得た。ノボラック樹脂(i)の分子量は4
000であった。
e Vol IV, 689−702,1949に記載の方
法に従って、m−クレゾール及びアセトアルデヒドより
ノボラック樹脂(j)を合成した。該樹脂(j)の平均
分子量は856であった。
e Vol IV, 689−702,1949に記載の方
法に従って、m−クレゾール及びアセトアルデヒドより
ノボラック樹脂(k)を合成した。該樹脂(k)の分子
量は1011であった。
gang.S.251〜262に記載されている方法に
従ってp−クレゾール及びホルムアルデヒドから下記構
造式を有するp−クレゾール三量体(l)を合成した。
このものの分子量は、348である。
ってピロガロール及びアセトンからノボラック樹脂
(m)を合成した。ノボラック樹脂(m)の分子量は1
630であった。
ンジアジド−5−スルホニルクロライド33.0gを、
1,4−ジオキサン190.0g、N−メチルピロリド
ン50.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
12.5gを滴下し、室温にて2時間反応後、反応液を
濾過してトリエチルアミン塩酸塩を除去した。濾液を、
水1000g中に加え、析出した感光剤(P−1)を、
水洗後、乾燥した。感光剤(P−1)のエステル化率は
50%であった。
ンジアジド−4−スルホニルクロライド33.0gを、
1,4−ジオキサン190.0g、N−メチルピロリド
ン50.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
12.5gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−2)を得た。感光剤(P−2)のエステル
化率は50%であった。
ンジアジド−5−スルホニルクロライド58.0gを、
1,4−ジオキサン240.0g、N−メチルピロリド
ン65.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
22.1gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−3)を得た。感光剤(P−3)のエステル
化率は65%であった。
ンジアジド−5−スルホニルクロライド38.7gを、
1,4−ジオキサン220.0g、N−メチルピロリド
ン60.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
14.7gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−4)を得た。感光剤(P−4)のエステル
化率は50%であった。
ンジアジド−4−スルホニルクロライド38.7gを、
1,4−ジオキサン220.0g、N−メチルピロリド
ン60.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
14.7gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−5)を得た。感光剤(P−5)のエステル
化率は50%であった。
ンジアジド−5−スルホニルクロライド33.5gを、
1,4−ジオキサン190.0g、N−メチルピロリド
ン50.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
12.7gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−6)を得た。感光剤(P−6)のエステル
化率は50%であった。
ジアジド−5−スルホニルクロライド8.35gを、
1,4−ジオキサン50.0g、N−メチルピロリドン
12.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
3.24gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−7)を得た。感光剤(P−7)のエステル
化率は50%であった。
ジアジド−5−スルホニルクロライド8.33gを、
1,4−ジオキサン50.0g、N−メチルピロリドン
12.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
3.23gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−8)を得た。感光剤(P−8)のエステル
化率は50%であった。
ンジアジド−5−スルホニルクロライド40.9gを
1,4−ジオキサン179.0g、N−メチルピロリド
ン48.0gの混合溶媒に溶解させトリエチルアミン1
7.7gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして感
光剤(P−9)を得た。感光剤(P−9)のエステル化
率は78%であった。
ンジアジド−5−スルホニルクロライド20.7gを、
1,4−ジオキサン106.0g、N−メチルピロリド
ン29.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
7.87gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして
感光剤(P−10)を得た。感光剤(P−10)のエス
テル化率は50%であった。
トキノンジアジド−5−スルホニルクロライド5.5g
を、1.4−ジオキサン60.0g、N−メチルピロリ
ドン15.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミ
ン2.2gを滴下した以外、感光剤合成例1と同様にし
て感光剤(P−11)を得た。感光剤(P−11)のエ
ステル化率は30%であった。
と、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルク
ロライドより、感光剤合成例1と同様の方法にて、感光
剤(P−12)を合成した。感光剤(P−12)のエス
テル化率は85%であった。
ジアジド−5−スルホニルクロライド14.5gを、
1,4−ジオキサン100.0g、N−メチルピロリド
ン25.0gの混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン
6.6gを滴下した以外感光剤合成例1と同様にして感
光剤(P−13)を得た。感光剤(P−13)のエステ
ル化率は39%であった。
2gと感光剤(P−1)0.58gをエチルセロソルブ
アセテート7gに溶解し、孔径0.2μのメンブレンフ
ィルターにて濾過してフォトレジスト組成物(PR−
1)を得た。
み合わせた以外、フォトレジスト組成物調製例1と同様
にしてフォトレジスト組成物(PR−2)〜(PR−1
6)を得た。
を、パターニング方法1又は2、のいずれかの方法によ
りパターニングし、感度、限界解像力、パターンプロフ
ァイル及び耐熱性を評価し、結果を表2に示した。尚、
表2中、下記の記号及び用語は夫々下記の意味を有す
る。 Eo :0.8μライン&スペースを1:1に現像する露光量を露光 時間で表示 限界解像力 :露光量Eoにおいて解像可能な最小のライン&スペース 耐熱性 :ウェハーをホットプレート上で5分間加熱した場合、5μラ イン&スペースのパターンが変形しない最高温度(ただし、 5℃間隔) パターン角度1:0.6μのライン&スペースを1:1に現像する露光量で解 像可能な最小ライン&スペースにおけるライン断面と、基板 との角度 パターン角度2:露光量Eoにおいて解像可能な最小のライン&スペースにお けるライン断面と基板との角度
ウェハーに塗布した後、95℃ホットプレート上にて6
0秒間加熱し、溶媒を除去し膜厚1.17μmのフォト
レジスト塗布膜を形成した。このものを、ニコン製i−
線ステッパー(NA=0.45)にて露光した後、2.
38%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液に60秒
間浸し、現像した。
ウェハーに塗布した後、80℃ホットプレート上にて9
0秒間加熱し、溶媒を除去し膜厚1.17μmのフォト
レジスト塗布膜を形成した。このものを、ニコン製i−
線ステッパー(NA=0.50)にて露光した後、11
0℃ホットプレート上にて90秒間加熱し、次に、2.
38%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液に60秒
間浸し、現像した。
nmの範囲の波長の紫外線の照射に対して、実用的な感
度を有し、且つ高解像力と良好なパターンプロファイル
を有するフォトレジスト組成物を得ることができるた
め、工業的に有用である。
8μライン&スペースを1対1に現像する露光量で解像
可能な最小のライン&スペースにおけるラインの断面形
状(パターンプロファイル)を模式的に示した図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジ
ド系感光性化合物及び、溶剤を含有するフォトレジス
ト組成物において、 キノンジアジド系感光性化合物が、 (a)下記一般式〔A〕で示される少なくとも1種のフ
ェノール化合物と下記一般式〔B〕で示される少なくと
も1種のケトン又はアルデヒド誘導体(但し、少なくと
もアセトアルデヒドを含む)との縮合物よりなるノボラ
ック樹脂のキノンジアジドスルホン酸エステル化物を主
体とするものであり、 (b)該ノボラック樹脂の重量平均分子量(ゲルパーミ
ェーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換
算の分析値)が、400〜2000であり、しかも、 (c)キノンジアジドスルホン酸エステル化物のエステ
ル化率〔(キノンジアジドスルホン酸エステル1分子当
りのキノンジアジドスルホニル基数)×100/(ノボ
ラック樹脂1分子当りの水酸基数)〕が、35〜90%
であることを特徴とする半導体構造用フォトレジスト組
成物。 【化1】一般式〔A〕 【化2】一般式〔B〕 (式中、R1 〜R3 はそれぞれ水素原子、アルキル基又
はアリール基を表わし、lは0〜3の整数を表わす。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9520291A JP3060583B2 (ja) | 1990-05-02 | 1991-04-25 | フォトレジスト組成物 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-116476 | 1990-05-02 | ||
JP11647690 | 1990-05-02 | ||
JP2-183814 | 1990-07-11 | ||
JP18381490 | 1990-07-11 | ||
JP9520291A JP3060583B2 (ja) | 1990-05-02 | 1991-04-25 | フォトレジスト組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04230755A JPH04230755A (ja) | 1992-08-19 |
JP3060583B2 true JP3060583B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=27307766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9520291A Expired - Lifetime JP3060583B2 (ja) | 1990-05-02 | 1991-04-25 | フォトレジスト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060583B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP9520291A patent/JP3060583B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04230755A (ja) | 1992-08-19 |
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