JP3059627B2 - 主として自動車用クルーズコントロール装置 - Google Patents

主として自動車用クルーズコントロール装置

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JP3059627B2
JP3059627B2 JP6022991A JP2299194A JP3059627B2 JP 3059627 B2 JP3059627 B2 JP 3059627B2 JP 6022991 A JP6022991 A JP 6022991A JP 2299194 A JP2299194 A JP 2299194A JP 3059627 B2 JP3059627 B2 JP 3059627B2
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車が、主
として高速道路を、クルーズコントロール装置(以後ク
ルーズと略記する)を利用して、前車に追従走行する際
の、運転者の操作を容易にする手段を提供しようとする
ものである。
【0002】更に、マニアル走行時より燃費が良く、フ
イーリング上の違和感も無い為、是を法定速度維持装置
として利用すれば、暴走行為が防止出来、省燃費や安全
にも役立つ。
【0003】
【従来の技術】現在一般に実用化されているクルーズ
は、先頭車としてマイペースで定速走行をする場合を対
象として居り、後続車として追従走行をする場合には使
いずらい。すなわち、追従走行を行うには先ずマニアル
操縦で適正な車間距離を設定し、車速を前車に合わせて
クルーズのセットボタンを押すわけであるが、前車と完
全に等速になったかどうかは良く分からないので、暫く
走って車間距離が狂ってきたのを見て修正しなければな
らない。
【0004】この際車間距離の修正と、車速の微修正と
両方行なう必要がある、そしてこの修正作業が、複雑、
且つ困難なのである。
【0005】先ず車間距離が減少した場合について考え
れば、先ずクルーズを保留にして、アクセルペダルを戻
させ、それに依って速度を落とし、車間距離が適正値迄
増大するのを待って復帰ボタンを押し、元のセット速度
への復帰を図る。此の際、車速はセット速度より正常制
御巾を越えて下がっている為、クルーズはアクセルの全
開を指示し、自動変速機はキックダウンして急加速を行
なう。そして加速が完了して速度が安定した段階で、今
度はクルーズを解除し速度が微減した時点でクルーズを
新規セットする。という複雑な手順が必要になる。しか
もスピードメーターの指針はこの様な微減速を測定する
分解能を持っていない為、微減速は感に頼って行うた
め、この微減速が丁度適量であると言う保証は無く、再
度調整が必要になって来る。この様な手順を嫌っていき
なりクルーズを解除して車間距離の増加を計れば、前の
セット値をベースとして利用出来なくなり、調速精度は
振出しに戻ってしまう。
【0006】一方、車間距離が開き過ぎた場合は、マニ
アルでアクセルペダルを踏み込んで車間距離を目標値に
戻した後、アクセルを放せば、クルーズは上節と逆に全
閉指令を出しているので、全閉減速が始まり、これが通
常の平衡状態に戻った後、クルーズの増速ボタンを少し
づつ押して、制御目標速度の微増を図る事に成る。
【0007】以上の様な操作は不可能ではないが、非現
実的であり、従って高速道路の走行密度が上がり、マイ
ペース走行の機会が少なくなった今日、クルーズは自動
車用ハイテク機器の急増に逆行して、高級車の一部のバ
リエーションを除き、新車のカタログから姿を消してし
まった。
【0008】上記非現実的の原因は2つ有り、第1は、
マニアル操作で追従運転を行う場合は、常時車速の修正
を行う事が出来るが、クルーズで追尾走行を行う場合
は、一回の修正で、少なくともマニアル時の数十倍の時
間は走って貰わなくては困る。その為には数十分の一の
微速を感知する必要がある。しかし人間の様なアナログ
系にはその様な分解能は無く、追従用プログラムを持つ
デジタル計算機に依存しなければ不可能なのである。第
2は上記車間距離の修正と速度の微修正とは関連してい
る為、これも1つの操作入力を受けて、自動的にシーケ
ンシャルに消化して貰う必要がある。
【0009】この抜本的対策として、レーダー等で直接
車間距離を測定し、自動制御を行う手段は原理的には公
知であるが、下記の様に単独使用は未だ困難である。
【0010】自車側から電波やレーザー光等を発射する
方式のアクティブレーダーでは、揺れいる自車からパル
スを発射して、百数十m前方の自車線上の前車のみに当
てて、その反射だけを識別受信する事は、技術的に非常
に困難である。又、レーザーもレーダー用電波も人体に
有害である。更に、自動車は走行密度が高い為、装着車
が増加すれば他車からの直接波を浴びる機会が多く、こ
れに依る誤作動の対策も困難であり、自動車ではアクテ
ィブレーダーは事実上不可能である。
【0011】一方、光源は外光に頼って、画像処理を介
して距離計測を行うパッシブレーダーは、上記の問題点
が無い為、本発明システムの一部として使用する事が出
来るが、雪、霧、見通しの悪いカーブ等、人間の目の機
能を持ってしても、認識が相当困難な悪天候等迄カバー
する事は、現時点では事実上不可能であり、単独では成
立し得ない。
【0012】現用の、速度を目標とするクルーズでは、
走行抵抗の変化等で、速度が設定値からずれた場合、速
度は自動的に回復するが、その間に狂った時間は回復さ
れない為、刻々の速度の誤差の振幅や、その回復時間の
積み重ねが、目的地への到着時間の誤差と成って現れ
る。又、内燃機関は、出力を絞るのは早いが、上げるに
は遅れがある事からも、マニアル走行時以上にせわしく
アクセルペダルを開閉させている場合が多く、燃費の劣
化を招く。
【0013】又、この事は、自動変速機付車で、マニア
ル走行の場合はトップギアで走行可能な登坂路でも、ク
ルーズ走行下ではしばしば不要のキックダウンを起こ
し、フィーリングを害する。
【0014】自動変速機付車は、登坂路で丁度変速点付
近で走行した場合、マニアル走行でも頻繁にシフトダウ
ン、アップが発生する場合がある。マニアルの場合は、
多少速度を変えて是を防ぐが、クルーズではセットを変
えるのは面倒であるし、セット速度を変えれば追従走行
も出来なくなる。
【0015】現行のクルーズでは、一度停車すると、折
角調節した元の値を呼び戻す事が出来ず不便である。こ
れは、停車中や低速走行中、元の高速セット値を記憶し
ていると、不用意な操作で復活暴走しては危険であると
言う単純な発想から来ている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】クルーズは上述の様に
不便さが嫌われて、高級車の中の更に高級仕様に、飾り
として装着されるだけで、大衆車、商用車からは全く見
放されてしまった。
【0017】本発明は、先頭車の場合は勿論、後続車の
場合にも、継続性の有る操作法で、容易に追従走行を可
能とするクルーズを提供し、運転者の疲労を軽減させ、
安全性、快適性、燃費の向上を図ると共に、暴走行為の
抑制にも有効な手段を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のクルーズは、第
一、第二、第三の3種のシステムに分かれて居り、単
独、又は、全ての組合せで実用可能であが、主として
第一のシステムがベースとなる。
【0019】第一のシステムは、外部の情報を得ず、車
内のペースメーカーに依り作動する。この為間欠的なマ
ニアル修正操作は必要である。しかし入力は運転者が容
易に認識し得る車間距離の修正のみで、しかもディメン
ジョンは直接距離で行い、インクリメンタル、且つプロ
ポーショナルである為、容易で実用性がある。
【0020】第二のシステムは、道路に、間欠的に設置
されたマーカー信号を受信して、自車内のペースメーカ
ーの同期信号として利用する方式で、前車も是を使用し
て居れば、全く修正は不要と成る。勿論マーカーの無い
場所では、自動的に第一のシステムがバックアップす
る。
【0021】第三のシステムは、レーダー等を使用して
前車との車間距離を測定して、追尾走行を行うもので、
単独では原理的に公知であるが、上記の如く天候等利用
困難な場面が存在する為、第一のシステムの自動バック
アップに依って実用化を計るものである。
【0022】先ず、デジタル位置サーボ装置を用いた第
一のシステムについて、更に詳細手段を述べれば、先
ず、運転者が従来と同様に前車に追従し、車間距離が走
行環境に対し適正で、かつ車間距離の変化が殆どゼロに
なったと判断した時点で、初期パルスレート設定手段と
してクルーズのセットボタンを押せば、サーボ指示装置
であるペースメーカーは、その時点の車速に対応するパ
ルスレートを記憶し、以後そのレートで、指示パルスを
発信する。これを、前車の時間と走行距離の関係を仮想
したペースメーカーとし、これと、フィードバックパル
ス供給手段である自車の車輪からのフィードバックパル
スとを、和差計算機に掛けてたまりパルス数を算出し、
公知のデジタル位置サーボモーターと同様の構成で、た
まりパルス数を偏差値としてP.I.D.を介して、サ
ーボモーター、ステップモーター等を駆動し、アクセル
ペダルを自動操作して、変位追従型自動制御を行う。
P.I.Dは、その全部又は一部を、ファジー行列式計
算や、ルックアップテーブルで置き換える事も出来る。
【0023】その後、ペースメーカーの仮想値と前車の
実走行距離との差が、車間距離の狂いとして明らかにな
った時点で、運転者は、車間距離、すなわち前車に対す
る自車の相対位置の変更を指示する手段として、2相イ
ンクリメンタルエンコーダーを手動回転し、これをリバ
ーシブルカウンターでカウントし、、上記たまりパルス
に加減算させる事に依り、車間距離を修正する。
【0024】同時に、本発明のペース微調整手段は、上
記で修正した車間距離は、前回の修正時点から平均的に
狂ってきたものと考えて、車間距離の修正値を走行距離
で割った値だけ、ペースメーカーのレートを変更する事
に依り、仮想値を前車の実値に合わせていく。但し実施
例に述べる様に標準外の操作条件下では必要な対応を図
る。
【0025】又、前述の自動変速の頻繁な変速の発生に
際しては、クルーズ側から要求して変速点の方を変更さ
せる。マニアル走行の場合、シフトダウンの位置は、ま
だ若干加速余力の残った位置に設定するが、クルーズの
場合は加速余力は僅かで良い為、マニアル時より下げる
事が可能である。一方、クルーズは、自動変速機のトル
クチェンジ動作中に、過激なアクセル操作をする事はな
い為、変速機側はクルーズ使用中との情報を貰う事に依
って、より変速ショックの少ない定数を選ぶことが出来
る。
【0026】第二のシステムでは、主として高速道路
に、一定間隔に、進行方向に直角に道路を横切るよう
に、主としてビーム状電波、路面埋め込みループ、赤外
線、超音波等に依る、グランドマーカーを設ける。
【0027】車上ではこれを受信し、クルーズのセット
前は、タイヤの有効半径の誤差に対しスピードメーター
の表示を訂正する。
【0028】第二システムを使用して走行中の車は後面
に青色サイン灯を点灯させる。セット可能速度は、主と
して時速5km飛びとする。上記サイン点灯車に追尾
し、車間距離がほぼ安定した段階で、例えば、自車のス
ピードメーターが時速98kmで有るとすれば、第二シ
ステムとしては、前車が時速100kmにセットして、
走行しているものと判断し、ペースメーカーが時速10
0kmにセットされ、「100kmクルーズ、スタンバ
イ」の表示が出る。その後、セットボタンを押せば自動
走行に入る。上記後面灯に前車のクルーズのセット速度
情報を変調記入して追尾車に通報し、同期を計る場合も
ある。
【0029】グランドマーカーの信号には、路面凍結時
等の摩擦係数等の情報を変調記入して、それを車側に受
信記憶し、車内に表示し、その車の性能に応じた安全速
度が表示され、一種免許の運転者の場合はインターロッ
クが掛かる場合もあり、直接、地上から制限速度の修正
を指示し、其を上回る速度で走行中の車両は、自動的に
ハザードランプを点灯させて、周囲の車両に警告した
り、クルーズに自動割り込みを掛ける場合もある。
【0030】上記第二システムの誤差については、第一
に時間の誤差であるが、水晶発信器の精度は最低でも1
0のマイナス6乗、即ち、1000km走行して1m以
下であるから実害は無い。第2に、両車のグランドマー
カーの車両進行方向の検知位置のばらつきと、溜まりパ
ルスであるが、これらの和は10m程度に抑える事が出
来、しかも、走行距離に依って、累積増大する事はな
い。
【0031】一方、追従走行時、前車がブレーキを使用
して停車する場合には、車間距離は最低2秒間走行距離
で足りると言われているが、前車が衝突で停車した場合
に、玉突きを起こさない為には、日本の高速道路の時速
100kmでは100m以上必要で、疲労の少ないリラ
ックスした運転をするには150m程度必要である。従
って、前節の制御誤差は、乗員に違和感を与える事はな
い。
【0032】グランドマーカーの代わりに、衛星、及び
/又は、加速度等の車内情報に依るナビゲーションシス
テムを使用する場合もある。此の際、道中のクルーズの
セット値、各地点の通過時間等を記録し、次回走行前に
表にして呼び出しスクロールしてチエックし、その内の
一点の予定時間を指示する事に依り、全行程の時刻表を
自動的にシフトさせて作成し、これに沿ってペースメー
カーを自動セットさせると共に、追尾走行の為、途中で
計画通りの走行が出来なかった場合は、現時点、およ
び、今後の各地点迄の、推定到着時間を表示すると共
に、可能な場合は、遅れを回復する様に、セット値の自
動修正を行う。スクロール時は、画面の上下端に、始点
と終点のデーターを表示し、中間値のみスクロールする
様にする。
【0033】第三のシステムは、前述の如く、実用性の
有る手段はパッシブレーダーであり、原理はオートフォ
ーカスカメラ用等で公知であるが、本件の場合は、更に
150m程度の長距離を計測する必要がある為、フロン
トウインドの左右両隅等車巾一杯に受像器を設ける必要
があり、これも公知であり、主としてこの方法を利用す
る。複数の車線や曲線路を同型同色車が走る場面もあり
得る為、各社の確実な識別はナバープレートだけであ
るから、此のシステムを使用する際は、主として平坦直
線路で、オートフォーカスで前車の画像を捕らえ、自車
の速度から、現在マニアル走行で運転者が確保している
であろう車間距離を想定して予備ズームを行い、更にオ
ートズームで、前車を画面一杯に拡大して、フロントガ
ラスの下部等に映写して運転者に確認させ、更に駐車場
の管理用等に実用化されている、自動ナンバープレート
読み取り装置に依って、画面の中のナンバープレートの
部分を自動的に認知し、枠で囲んで、プレート部分が正
しく切り出せた事を運転者に提示し、ナンバーを読み取
って表示し、以後、此のナンバープレートを追尾する。
【0034】上記第三システムの作動中は、前述の様に
第一システムも待機させ、レーダーの性能に疑問が生じ
た場合は、自動的にその際のデーターを引き継いで、第
一システムで走行させ、レーダー情報が回復した際、デ
ーターに以前との連続性が認められれば、自動的に復帰
させる。例えば、画像信号から高周波が消えた場合は、
豪雨、霧等の天候不良と判断する。車間距離が不連続に
変化した場合は、先ず故障、検知ミスと考える。但し、
車間距離が減少し、ナンバープレートが変わった場合
は、割り込みであるから、直ちに後面のクルーズ灯を消
して、車間距離の調整を図る。セット中のナンバープレ
ートが横に移動した場合、車速と車間距離から割り出し
た遅れ時間後に、自車のハンドルが、同方向に切られた
場合は、曲線進入であるから、そのまま追尾するが、待
ってもハンドルが切られない場合は、前車の車線変更と
判断し、真っ直ぐ前方の車に再セットする。
【0035】本発明システムでは、更に、自動発進モー
ドを設ける事が出来る。此の場合、従来と異なり、停車
前のクルーズのセット値は停車後も消される事なく記憶
されており、クルーズはセット状態で待機状態となって
いる。この際、アクセルペダルは、従来のクルーズとは
逆の、上限規制モードとなっている。即ち、マニアルの
ペダル開度はクルーズの自動開度の上限を定める。従っ
て、クルーズはセットされていても、アクセルを踏まな
ければ発進しない。自動変速機付車の場合、最も違和感
のない発進は、発進時点からクルーズの目標速度時のエ
ンジン回転数を維持させる定回転発進である。それに依
って第一のシステムで先頭車として発進する場合には、
アクセルを只全開すれば、設定速度迄エンジン回転一定
で自動加速を行う。設定速度に到達後、一度アクセルを
戻せば、従来方式に戻す場合もあり、クルーズのセット
中は戻さない場合もあり、2個のアクセルペダルを設け
る場合もある。前車がいて進路が詰まっている場合に
は、静かに踏み込めば、自動側はマニアル操作のアクセ
ル開度を越える事は出来ない。進路が開ければその時点
で全開すれば良い。ペースメーカーに発進用ペースを設
けたり、発進時のみ速度制御としたり、P.I.D.だ
けで発進させる場合もある。
【0036】第三のシステムでは、信号待ち等で、後続
車として停車中、前車が発進し、一定距離以上離れない
内にセットボタンを押せば、各時点の車速に応じた適正
車間距離を取って、自動追尾発進をさせる事も出来る。
危険防止の為、上記のタイミング以外ではボタンを押し
ても発進しない。ボタンの代わりに、上記の様にマニア
ルでアクセルを踏み込めば、それを上限として自動追尾
発進を行わせる場合もある。
【0037】
【作用】以上の様に構成されたクルーズは、運転者に取
って容易に認知し得る、車間距離の狂いを、直接プロポ
ーショナルに入力する事に依り、容易に追尾走行が出来
る。更に、前述の様に短期的な速度変動を許しても、長
期的な位置精度に影響しない為、燃費も向上し、不要な
キックダウンも起こさず、大きい速度変動巾を認めて燃
費の向上を計ったり、ゆらぎの導入も可能である。
【0038】第二のシステムでは、地上からの位置情報
を得ることにより運転者による修正操作を省くことも
できる
【0039】第三のシステムは、上記第一、第二システ
ムのバックアップに依り、渋滞見張り番から、自動発進
加速まで、一貫した自動運転を可能とする。
【0040】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1はシステムのブロック図で、1はコンピューター装
置、2は過去の走行データーを保管する不揮発メモリー
で、3は主として非駆動輪の回転に応じて発信するパル
サーで、4はスピードメーターで、上記パルサーからの
ホイールパルス5に依り電子的に駆動され、レシオはコ
ンピューター1より常時指示される。ホイールパルス5
は、スピードメーターと並列にコンピューター1にも供
給される。6は前述の精度を有する水晶発信器を持つク
ロック装置、7は、前述の第二のシステムに使用する、
主として高速道路沿いに設置されたグランドマーカー発
信機、8はビーム状電波、9は受信機で、この信号でタ
イムリーなタイヤの有効半径を計測した場合は、4のス
ピードメーターの表示にも反映される。10、11は、
第三のシステムに使用する防滴型CCDカメラで、車の
左右端に前向きに設置される。12はクルーズのセット
用ボタンで、13はクルーズの作動を一時保留し、マニ
アル操作に戻すボタンで、ブレーキペダルの踏み込みに
依っても直列に作動する。14は保留から復帰させるボ
タン、15はクルーズの作動を解除終了させるボタン
で、ペースメーカーの積算値もクリアーされる。16は
前述の省燃費モードを選択するスイッチである。
【0041】17は自動変速機に連なるインプット/ア
ウトプットインターフェースで、前述の様にクルーズ側
からは、セット時にはそれに合った変速特性を要求し、
変速機側からは、変速段数、エンジン回転数等、フィー
リングの優れた制御に必要なデーターを貰う。ローカル
エリアネットワーク式の場合は17は子機となる。
【0042】18は前述の2相インクリメンタルエンコ
ーダーで、19は第一のシステムの走行中の主操作ダイ
アルで、後述の様に車間距離の修正値を入力する事に依
り、連動して適正な速度の微調も行わせる。20、21
はオプションダイアルで、車間距離や速度を単独で調節
したい場合に使用する。
【0043】22は前述のアナログ式P.I.D.で、
23は22に溜まりパルス値を入力するD/Aコンバー
ター、24はコンピューター1へデーターを帰す為のA
/Dである。1はD/A25、26、27を介して、2
2のPとIとDの3要素のゲインの調節を行う。1から
23への入力は過渡状態では仮想目標を設定する場合も
有り、これと25、26、27と合わせて4つの自由度
使ってフィーリングと燃費の向上を図る。
【0044】29は電磁クラッチ30を介してアクセル
ペダルを操作するステップモーター、28はそのドライ
バー、31はクルーズの全ての主として電子系の故障に
対応する、緊急救済ボタンで、他のシステム用と連動
で、クラッチ30を切る。その他主ブレーキ、サイドブ
レーキの操作とも連動させる場合もある。デジタル回路
の故障は突然発生する場合が多く、正常時に高性能だけ
に影響も大きい。従って一般ユーザー用も、動力部を持
つ自動機器には、故障時の軟着陸を図る緊急ボタンが必
要である。自動車も、パワーステアリング、パワーブレ
ーキ等を抱えており、緊急時にキースイッチを切る事が
安全とは限らなし、キースイッチの目的も切替えスイッ
チで有って、咄嵯に操作する様には出来ていないからで
ある。
【0045】32は前述のナビゲーションシステムで、
33は衛星電波受信用アンテナ、34はジャイロ等のナ
ビゲーション用車内計測機器で、衛星ではカバー出来な
い分解能が必要な場合、ビルの谷間等の電波の届かない
場所で使用する。35はそのディスプレーで、テンキー
等インプット機能も持つ。
【0046】図2はペースメーカー周りのブロック図
で、図中3,5,6以外は図1のコンピューター装置の
一部を示し、36から46迄はそれぞれ独立したマイク
ロコンピューター、カウンター用集積回路等である。図
2のパルサー3のシャフトは1km当たり637回転
し、5に1回転当たり32パルス、1Km当たり203
84パルスを出力する。クルーズをセットする前は、こ
れをカウンター36で1秒ゲートで常時カウントし、レ
ジスター37に入れる。この値をWとし、Wを8で割っ
た商を、初期係数としてレジスター38にKaとして書
き込み、同じ値をレジスター47にKbとして書き込
む。クルーズのセットボタンが押されると、37、38
間が切り離され、Ka、Kbの値が固定され、クロック
6よりセット後の秒単位の時間Tが、レジスター39に
入り、ペース計算器40でKaとTとの積Cが算出され
る。一方、パルス5は、セット後は分周器41にも導か
れ、8分の1に分周し、カウントした値Sが積算距離レ
ジスター42に入れられる。CとSの差Dは和差計算器
43で計算され、たまりパルス44として出力され、上
述の変位追従制御が行なわれる。
【0047】図3は此の関係を示す線図で、セットした
時点が第1原点48で、その座標系の時間軸が49、距
離軸が50である。線51は上述の計算に依るペース値
C、52は実走パルスSである。53はセットからn秒
後、54はその時点の計算値、55は実走値、54と5
5の差が溜まりパルスDである。56はm秒後を示し、
57はペース値、58は実走値である。これに対し59
は実際の前車の実走軌跡を示す。
【0048】第1原点48で前車に等速で追従してセッ
トした筈の所、前車の方が速かった為に、m秒後57と
60の間隔だけ車間距離が増加した為、運転者が是を感
知して、図1のダイアル19を回し、増加距離に相当す
るパルスをエンコーダー19に発生させ、図2の45を
通じてリバーシブルカウンター46でカウントさせ、パ
ルスの送信が完了した事を検知してカウント値Aを43
に送ってD値に加算させる。同時にAの値をm秒で割っ
た商を、レジスター38のKaに加算した値を新Kaと
して書き込み、レジスター39と42のT値とS値をゼ
ロに戻し、以後新Kaに依りペースメーカーCの計算を
行う。此の関係を図3で説明すれば、60が第2原点、
61が第2時間軸、62が第2距離軸となり、前車のペ
ース59の延長線63が新しい追従車のペースになり、
60と58の差が第2原点での溜まりパルスになる為、
車間距離を修正する為の加速が行なわれ、第2原点より
n2秒後に64付近でペースメーカーに追い付き、以後
相当期間修正操作なしで走行出来る。又、車間距離の増
加量の見積りミスに依り再修正が必要になっても、上記
の様に操作は容易であり、しかも次第に収斂する為、修
正量が減り、修正迄の期間も延びる。特に先頭車が本発
明のペースメーカーを使用していれば更に安定する。タ
イヤと路面の関係等のアナログ要素に依るドリフトの集
積に対しては、タイヤの遠心力に依る有効径の増加、積
載荷重に依る減少等の影響を考慮した修正計算を導入す
る場合もある。
【0049】本システムに依って車間距離を安定させる
為には、制御系のダイナミックレンジの確保が必要であ
る。前述の様に時速100Kmで走行中のWのカウント
値は約566であり、量子化誤差の絶対値はその半分で
あるから、これに依り前述の150mの10%の15m
車間距離が狂うには、約17Km走行する必要があり、
フィーリング上問題ない。T値とS値のレジスター3
9、42は、24ビットを使用すれば1000Km以上
無修正で走行出来、此の距離は一般には燃料タンクの容
量を越えている為問題ない。以後の演算部に於いても必
要な有効桁数を確保する様にする。上記ゲート時間と分
周器の分周率等は、計算機の演算速度等に応じて変更す
る場合もある。
【0050】上記のシステムでは車間距離を修正した
後、若干時間を置いて修正の結果を確認してから、次の
修正を行う場合には良いが、結果を見ずに気が変わっ
て、短時間に修正を繰り返せば発散する可能性がある。
この対策として、エンコーダー19の操作に応じてレジ
スター38のKa値を書き直した際、その直前のT値と
S値をTp,Spとして記憶し、再修正の際は、新しい
原点に対するTとSに各々TpとSpに重み付けをした
値を加算してKaを算出する。図4は此の重みを示すメ
ンバーシップ関数で、横軸65は再修正時の積算距離レ
ジスター値S、縦軸66は重みであり、67は0%、6
8は100%で、69は重みを示す関数である。左端よ
り70迄に再修正をする場合は、前回の修正の見通し不
充分の為の早期再修正と判断し、TとSにTp、Spを
100%加算する事になる。横軸はTを使用する場合も
あり、SとTの2次元の関数を使用する場合もある。
又、初回セット直後に再修正される場合に備える為に、
初回Kaを固定した際、その比率で適当な大きさのTp
とSpを記憶させて置く場合もあり、又、KaはKbに
対し数%以上変化出来ない様、限界を設ける場合もあ
り、これらの組合せもある。又、故障時の暴走を抑えた
りする為、Kaをアナログにも変換し、速度としても制
御したり、速度リミッターを設けたりする場合もある。
【0051】上記の手段では車速と車間距離という2自
由度の制御対象を1自由度で制御する為、熟練した運転
者には不自由な場合もある。例えば、前車が何らかの理
由で速度を変更し、再び定速走行に入った場合には、上
述のシステムでも対応可能であり、又、一度セットを外
してマニアルで調節する方法もあるが、本発明では、オ
プションとして図1の21に示す用に、デジタル、プロ
ポーショナルな調節手段で速度を単独で調節するダイア
ルを追加する場合もある。21の入力は、図2の38の
Ka値と47のKb値に加減算させる。又、前車のペー
スは変わらず、追尾車の方にのみ邪魔が入って若干遅れ
た場合には、図1の20の車間距離のみの調節ダイアル
も便利である。此の場合は図2の43に加減算させる。
又、ダイアル20を廃止し、ダイアル19をゆっくり回
した場合は車間距離のみを変更し、普通に回した場合は
速度の微調も行う様にする場合もあるし、ダイアルの回
転速度と最終回転角度の2次元、前回修正からの距離、
時間等を加えた多次元のファジー計算、又は、ルックア
ップテーブル等を利用する場合もある。
【0052】図2のリバーシブルカウンター46の出力
値Aは、図示のごとく直接たまりパルスDの値に加減算
させる場合の他、C値、S値に加減算させたり、または
パルサー3より36、41に入力されるパルスの一方の
レートを一時的に変更させる等のルートを介して、間接
的にD値に加減算させる場合もある。
【0053】図5は第一のシステムに使用する操作ボタ
ン類をステアリングホイール部に取り付ける場合の例を
示し、図5はステアリングホイールを運転席側より見た
際の右端部を示し、71はホイールリング、72はスポ
ーク、73はホーンボタン、12、13、14、15は
図1に示すセット、保留、復帰、解除の各ボタンを示
す。図6はその裏面で、19、20、21は同じく図1
に示す車間距離+速度微調、車間距離調節のみ、速度調
節のみの各ダイアルで、スポーク軸に平行な軸周りに回
転する円筒状のダイアルで、外周に軸に平行な滑り止め
用平目ローレットが切られている。
【0054】図7の74は主として従来のスピードメー
ターに併設される、本発明のクルーズ用スピードメータ
ーで、75の枠内にペースメーカーのセット速度が表示
され、78は単位の表示である。図示例では100.0
23km/hと、従来より大巾に高精度の表示が成され
ているが、是は従来品は現在速度を表示しているのに対
し、本表示は長期速度である為、前述の様に水晶発信器
の精度と分解能が利用出来るからである。此のセット値
のパルスの発信には、正確にはデジタル制御されたアナ
ログ発信器が必要であるが、実用上はデジタル発信器を
使用し、割り切れない端数は間引き発信を行い、表示器
には目標値を表示しても、時間が立つ程限りなく目標値
に近づく為、実害は無い。76、77は前述の溜まりパ
ルスの表示器で、中央から左右に棒グラフ状にアナログ
表示され、76はペースメーカーに対して距離的に遅れ
ている事を示し、77は進み側を示す。これと同芯円状
に速度の偏差を表示する場合もあるし、速度だけの場合
もある。第一のシステムの稼働中に、このメーターを見
乍ら速度調節ダイアル21を操作すれば、19、20の
ダイアルを使用せずに走行する事も可能である。79、
80、81は作動表示灯で、79は図示されない元切り
スイッチに依り、クルーズが不使用中の際は消灯、第一
のシステムに依り走行中の場合は橙色、第二、第三のシ
ステムのバックアップとして待機中は緑色表示とする。
80はマーカー信号、衛星信号を受信し、第二のシステ
ムが使用可能の際は緑色、図示されないスイッチで是が
選択され使用中はの際は橙色とし、選択されて居るのに
受信不良の際は点滅とする。81はレーダー信号が正常
に受信されている時は緑色、第三のシステムで走行中は
橙色、受信不良は点滅とする。
【0055】クルーズがセットされていない時に、図2
のレジスター37のW値が制限速度を越えた場合は、そ
の情報はエンジンシステムに送られ、点火の間引き等に
依り出力を規制する。制限速度の上限丁度で走行する事
は、クルーズを使用しない場合は事実上困難であり、許
可されるべきではない。
【0056】第二のシステムの実施例としては、図1の
7のグランドマーカーを、主として高速道路にロングピ
ッチとショートピッチの2種類設置する。ショートピッ
チは進入路の後に100m間隔で3個程度設置し、ロン
グピッチは1Km間隔に設置するが、インターチェンジ
等で設置出来ない場合は100m単位で伸縮させる。車
上の受信機9が、最初のマーカー信号を受信すると、図
示されていないカウンター82のゲートが開いて、ホイ
ールパルス5がWaとしてカウントされる。Waが10
0mの整数倍の相当数の付近では受信機9のゲート開
き、若しマーカー信号が受信された場合は、受信の時点
のWaの値から其が何百mのマーカーかを判定し、是を
1Km当たりのパルス数Wbに変換し、前述の2038
4パルスで割って誤差率を求め、スピードメーターの指
示値を修正する。その後前述の如く本システムを使用中
の前車を追尾し、クルーズをセットすれば、前車の5K
m飛びの車速を推定し、図2の38のKa値を設定す
る。その後初めて受信されたマーカー信号で図示されて
いないタイムカウンター83をスタートさせ、セット速
度から計算して1Km程度走行した時間付近でゲートを
開いてマーカー信号を受信し、両マーカー間の走行時間
から、マーカーの間隔が丁度1Kmなのか、100m単
位で伸縮されているのかを判定し、その距離をセット速
度で走行するのに要する時間を計算し、走行時間を計算
時間で割って、タイヤ径等のアナログ部に依る誤差率を
求め、図2の38のKaを主として此の誤差率に比例し
て修正し、その後のマーカーでも同様の操作を繰り返す
事に依りペースメーカーの距離を地上のマーカーに同期
させる。
【0057】衛星を利用する場合は、ジャイロ、操舵角
等の車内情報も利用して地図上の走行経路をトレースさ
せ、その計測精度に応じた間隔で、上記地上マーカーと
同様に利用する。
【0058】第三のシステムは図1のパッシブレーダー
用カメラ10、11により、直接車間距離を測定して計
器盤に表示し、セット時の値を図示されていないレジス
ター84に入れ、これとその後の測定値との差を図2の
43で算出させる。若しレーダーが計測不能に成った場
合には自動的に第一システムのボタンを押した場合のシ
ーケンスに移行し、レーダーが回復すれば再びレジスタ
ー84の値を使って復活させる。
【0059】図8以下は前述の上限規制モードを可能に
するアクセルペダルまわりの実施例で、図8はマニアル
操作モードでアクセルペダルが全閉の状態を示し、アク
セルペダル85は、車体に固定されたピン86に回転し
得るよう支持され、87は従来型の制御を行うアクセル
ケーブルのアウターで車体に固定され、88はそのイン
ナーで、左端はフック89が結合され、89の溝90に
はフック91の爪92が噛み合い、91はアクセルペダ
ル85に結合されたピン93に回転し得るよう結合さ
れ、ばね94に依り爪92は下方に押しつけられてい
る。95は上限規制用ケーブルのアウターで車体に固定
され、96はそのインナーで、左端金具97はアクセル
ペダル85に結合されたピン98に回転し得るよう結合
され、爪99は車体に固定されたピン100に回転し得
るよう支持され、爪99の下端101は91上の爪10
2に接している。103は車体に固定されたソレノイド
で、そのプランジャー104の右端は、爪99に固定さ
れたピン105に回転し得るよう結合されている。
【0060】此の状態からマニアル操作でアクセルペダ
ルを踏み込めば、図9の様になり、爪92、溝90を介
し従来型制御用インナー88が引かれ、通常の走行が出
来る。同時にインナー96もインナー88のストローク
の半分だけ引かれるが、後述の様に此の場合は96のス
トロークは作用しない。
【0061】アクセル全閉で主として停車時に、自動発
進の為にクルーズがセットされると図10の様になり、
ソレノイド103に通電され、プランジャー104が引
かれ、爪99が右回転し、爪92が浮き上がり上限規制
モードになる。此の状態でアクセルを踏み込めば上限規
制用インナー96だけが引かれる。
【0062】図11は中間リンクで、図8に対応する状
態にある。87a、88aは図8の従来型ケーブルの8
7、88に対応する出力側端で、106はキャブレター
等のエンジン出力制御装置に連なるゲーブルのアウター
で、107はインナーで、フリーアーム108に回転し
得るよう結合されたピン109を貫通し止め金具110
を介して88aと結合されている。111は図1のクラ
ッチ30を介しモーター29の出力を伝えるケーブルの
アウターで車体に固定され、112はインナーで、左端
はアーム108に回転し得るよう結合されたピン113
に結合されている。114は回転型電磁ブレーキの一端
で車体に固定され、115は他端のシャフトで通電時に
回転を阻止される。116は115に固定されたアーム
で、その長穴117にはアーム108に結合されたピン
118が差し込まれている。95a、96aは図8の上
限規制型ケーブルの95、96に対応する出力側端で、
インナー96aの右端は、アーム116に回転し得るよ
う結合されたピン119の滑合穴を貫通し、止め金具1
20が結合されている。各アーム類は図示されていない
ばね等に依って図8と図11の位置に保持される場合も
ある。
【0063】図11の状態で、自動発進の目標速度をテ
ンキーから入力し、クルーズのセットボタンを押せば、
ピン113はモーターに引かれて右方に移動し、全開の
位置121に至る。しかしピン118が長穴117の右
端迄移動するだけで、ピン109は移動しない。是は復
帰ボタンを押して前回セット速度を呼び出した場合も、
万一誤動作に依り全開指令が出た場合も同様で暴走の危
険は無い。此の際ペダル側は図10の様になっている
為、此の状態からペダルを徐々に踏み込めば、インナー
96丈けが引かれ、図11の長穴117も徐々に方に
移動する為、その距離の倍だけピン109が左方に移動
しエンジン回転数が上がってトルコンを介して発進す
る。
【0064】ペダルが全開迄踏み込まれ、目標速度に達
するか、又は、加速の途中でも前述の目標エンジン回転
数に達して、クルーズの自動制御が平衡状態に成れば、
図12の様に成り、ピン113はストロークの途中に位
置し、長穴117の右端が支点と成り、ピン118が揺
動軸と成ってピン109が必要なアクセル開度位置に保
持される。
【0065】図12の状態でセット速度に達すれば、ブ
レーキ114に通電されシャフト115、アーム116
が図の位置にロックされる為、アクセルペダルから足を
放しペダルが全閉位置に戻ってもアーム116は戻らな
い。同時に図10のソレノイド103の通電が切られ、
図10の上限規制モードから図8の従来モードに戻る
為、マニアルでペダルを踏み込めば、図12のピン10
9が図の位置から更に左方に移動し、セット速度より速
度を上げる事が出来る。
【0066】但しセット速度が法定最高速、又はクラン
ドマーカー等を通じて得られた路面凍結等の情報から、
その車の性能、運転者の技量等のルックアップテーブル
に照らして求められた最高速を、強制、又は図示されて
いない最高速度自動指定スイッチに依り選択している場
合は、図10のソレノイド103の通電は解除されない
為、マニアル増速操作は出来ない。114のブレーキの
代わりに、カム等のワンウエー、ラチエット等のデジタ
ル方式を使用する場合もある。
【0067】図12のブレーキ114の開放は、主とし
て停車時、緊急ボタン、クルーズ解除ボタン、サイドブ
レーキ操作時に行う。
【0068】図8のピン93、98はそれぞれ専用のペ
ダルに連結する場合もある。特にAT車は左足ブレーキ
方式の方が、踏み遅れ時間が短く、踏み間違いのフエー
ラーモードが存在しない為、安全性が高い。此の場合は
右側にはスペースが有る為、並列2個のペダルの設置が
容易である。
【0069】本発明のクルーズは、例えばVa,Vb,
Vcの3台の車両が直列に隊列を組んで走行中、Vbと
Vcが信号に引っ掛かって停車した場合、Va,Vb間
の車間距離は大巾に増大し、Vb,Vc間は減少する
が、Vb,Vc車のペースメーカーは停止しないため、
停止信号解除後、上記のアクセル装置に依って容易に元
の車間距離に復帰させる事が出来、道路面積の有効利用
に資することが出来る。この際は図1のD/A25,2
6,27に依り、P.I.D.のゲイン特性を調整する
必要がある。但し、その際のたまりパルスは図7の76
の表示枠を容易にオーバーするため、表示枠76の近傍
に図示されていないデジタル遅れ距離表示枠を儲け、前
方に見失ったVa車迄の距離を表示させ、またVb車の
図1のナビゲーションディスプレー35上にも、Vb車
の他にVa車の位置も表示させることに依り、Vb車の
運転者が見失ったVa車を捜すために焦って危険な走行
に陥るのを予防することが出来る。勿論サテライトに設
けられたローカルエリアネットワーク等を介して直接位
置情報を交換する方が性能的には望ましいが、回線使用
料等を考慮した場合、本発明のオフライン方式でも有用
性は高い。
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0070】現行のマニアルのアクセルペダルは、高速
道路の様にアクセルを一定量踏み込んだまま長時間走行
する様な使用には適して居ない。一定値に保持されて居
れば、アクセル側はエネルギーを消費していないが、人
間はエネルギーも神経も使い疲労するからである。此の
対策として導入されたクルーズは追従走行時の使い勝手
が悪い為、前述の様に殆ど使われなく成ってしまった。
本発明は此の点を改良し、再び疲労の少ないイージード
ライブを可能にし、安全性の向上にも資する事が出来
る。
【0071】物体を移動する際の仕事量は距離と荷重の
積に比例する。高速走行時の走行抵抗の主体は空気抵抗
でこれは速度の2乗に比例する為、目的地迄の所要時間
が同じ場合、マニアル走行で速度にばらつきが有れば、
クルーズ走行に比し燃費が悪く成る。本発明のクルーズ
は、前述の様に従来のクルーズの様な神経質な細かいア
クセル操作や、不要なキックダウンを抑え乍ら、長期精
度は高く、一層の省燃費が図れる。
【0072】道路は安全性と利用効率の点から、一般道
に於いても、法定最高速度より早く走る事も、遅く走る
事も反社会的であり、外国では低速制限との巾が相当狭
い例もある。しかし一般道には信号停止がある為、本発
明の様に、信号停止の際も自動発進に依り、容易に法定
速度に復帰出来る事が必要である。
【0073】暴走行為しか楽しむ方法が無い様な車は危
険である。本発明方式では機械が、マニアル走行より合
理的な運行サービスを提供してくれる満足感が、危険な
マニアル操作を抑制する効果が期待出来る。特に第一の
システムでは、ロボットと人間が得意の分野を分かち合
う様になっており、自動制御を制御すると言う、従来よ
り次元の高い部分で多くの自由度があり、マニアル以上
に細かい制御が出来て、熟練者にも飽きない物である。
【0074】本発明装置はマニアル操作より燃費が優
れ、熟練者にも違和感が無い為、これを使用して、法定
最高速度をハード面で遵守させる事に反対する理由が無
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のシステムのブロック図である。
【図2】図1中のペースメーカー周りの詳細図である。
【図3】ペースメーカーの作動を説明するタイムヒスト
リー線図である。
【図4】第一のシステムの発散を防ぐ回路のメンバーシ
ップ関数線図である。
【図5】第一のシステムのステアリングホイールの正面
図である。
【図6】同、裏面図である。
【図7】本システム用スピードメーターの盤面図であ
る。
【図8】アクセルペダルの不操作、全閉時の状態を示す
図である。
【図9】アクセルペダルの従来型モードの作動状態を示
す図である。
【図10】アクセルペダルの上限規制型モードの作動状
態を示す図である。
【図11】中間リンクの不操作時の状態を示す図であ
る。
【図12】中間リンクのクルーズ作動時の状態を示す図
である。
【符号の説明】
3 パルサー 7 グランドマーカー発信機 9 同、受信機 10、11 CCDカメラ 19 車間距離+速度微調ダイアル 31 緊急ボタン 38、47 係数レジスター 63 新しい追尾車のペース 69 重みを示す関数 74 クルーズ用スピードメーター 96 上限規制用ケーブルインナー 103 上限規制モード用ソレノイド 114、115 上限規制モード用ブレーキ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル位置サーボ装置と、該デジタル位
    置サーボ装置へ指示パルスを与えるサーボ設定手段と、
    デジタル位置サーボ装置へ自車の走行距離に応じた距
    離パルスをフィードバックパルスとして供給する手段
    と、該サーボ設定手段のある瞬間のパルスレートを設定
    するための運転者の操作によって設定される初期パルス
    レート設定手段とを備えるクルーズコントロール装置で
    あって、更に、初期設定後のある瞬間に運転者が前車に
    対する自車の位置を変える指示を行ったときに、の修
    正量に応じた距離パルス数をサーボ設定手段のたまりパ
    ルスに加減する手動操作される車間距離調整手段と、こ
    れに応動するペース微調整手段とを有することを特徴と
    する主として追従走行で用いられる自動車用クルーズコ
    ントロール装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された装置において、前記
    ペース微調整手段が、過去に設定・修正された走行履歴
    を含む関数に従ってサーボ設定手段の出力パルスレート
    が変えられるように構成されていることを特徴とするク
    ルーズコントロール装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載された装置
    において、道路に沿って設置されたグランドマーカおよ
    び/またはカーナビからの信号を受信して前記距離パル
    スを補正するように構成されていることを特徴とするク
    ルーズコントロール装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3までの何れか1項に
    記載された装置において、運転者によるアクセルペダル
    のマニアル操作による踏み込み量が、クルーズコントロ
    ール装置の自動操作の上限を規制する動作モードを備え
    ことを特徴とするクルーズコントロール装置。
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