JP3056754B2 - パワートレイン制御装置 - Google Patents

パワートレイン制御装置

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JP3056754B2 JP1254198A JP25419889A JP3056754B2 JP 3056754 B2 JP3056754 B2 JP 3056754B2 JP 1254198 A JP1254198 A JP 1254198A JP 25419889 A JP25419889 A JP 25419889A JP 3056754 B2 JP3056754 B2 JP 3056754B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パワートレイン制御装置における制御パラ
メータ調整手段に関する。
(従来技術) パワートレイン制御装置にあっては、制御パラメータ
の調整手段として従来、学習制御が用いられてきた。
(発明が解決しようとする課題) 学習制御はパラメータ調整アルゴリズムを予め与えて
おくもので、エンジン等制御対象の特性のバラツキによ
っては、調整アルゴリズムそのものが不適切で制御が不
安定になる場合があった。たとえば、アイドルスピード
コントロールで、バイパスバルブ開度を回転数PIフィー
ドバック制御する場合に、学習制御でIゲインを調整す
る機能を付け加えたが、エンジンのバラツキによって
は、Pゲインを調整すべきであってIゲインの調整によ
りエンジン回転が却って不安定になる場合があった。ま
た、制御したい特性に対して、操作対象が複数ある場合
に、最適な操作対象または操作対象の最適な組合せを選
択することは従来の学習制御では不可能であった。たと
えば、アイドルスピードコントロールでは、エンジン回
転数を制御するための操作対象として、バイパスバルブ
開度の他に空燃比、点火時期の制御があるが、これらの
操作対象を最適に選択することは従来の学習制御では出
来なかった。
したがって、本発明は、複数の制御パラメータのうち
適切なものを調整でき、また複数の操作対象のうち適切
なものを調整でき、もって、制御対象の個体差に応じて
適切な制御が可能なパワートレイン制御装置を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明のパワートレイン
制御装置は、パワートレインの目標出力値に基づいて、
パワートレインの互いに応答性が異なる複数の操作対象
を制御してパワートレインの実出力値を設定する制御量
設定手段と、パワートレインと複数の操作対象との伝達
関数に同定されると共にパワートレインの目標出力値に
基づいてパワートレインの目標応答性を算出する規範モ
デルと、この規範モデルにより算出された目標応答性と
パワートレインの実出力値による実際の応答性との偏差
を時間関数として求め、この時間関数の特性に基づいて
偏差が零に近づくようにパワートレインの操作対象の制
御パラメータを調整する調整手段と、を有することを特
徴としている。
また、本発明においては、上記目標出力値はエンジン
の目標回転数であり、上記操作対象は点火時期、バイパ
スバルブ開度及び燃料噴射量であることが好ましい。
(作用) このように構成された本発明では、調整手段により、
規範モデルにより算出された目標応答性とパワートレイ
ンの実出力値による実際の応答性との偏差が時間関数と
して求められ、この時間関数の特性に基づいて偏差が零
に近づくようにパワートレインの操作対象の制御パラメ
ータが調整される。
この結果、本発明においては、パワートレインの複数
の操作対象は互いに応答性は異なるが、これらの複数の
操作対象を1つにまとめて全体的な応答性の向上を図る
ことができる。また、パワートレインの応答性という1
つの時間的な特性に対して複数の操作対象の制御パラメ
ータを調整して全体的に目標通り制御する必要がある
が、複数の操作対象を含む規範モデルにより算出される
目標応答特性と実際の応答特性との偏差により求まる時
間関数によって制御パラメータを調整するため、操作対
象が複雑であっても簡単な構成で応答性の追従を高精度
で行うことができる。更に、規範モデルにより目標応答
性を算出しているので、パワートレインの固体誤差や経
年劣化による誤差を吸収することができ精度がより向上
する。
(実施例) 以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施例を説明
する。
第1図は、本発明の実施例にかかる制御装置を備えた
エンジンの全体システムを示す。
第1図において、エンジン1の吸気通路2には、吸気
上流に向けて、インジェクタ3、スロットルバルブ4、
エアフローメータ5、アイドルエア供給用のバイパス通
路6が配設されており、バイパス通路6内にはバイパス
エアの供給量を調節するためのバイパスバルブ7が設置
されている。スロットルバルブ4に取付けられたスロッ
トル開度センサ4a、エアフローメータ5から、それぞれ
スロットル開度信号、エアフロー信号が、コントロール
ユニット8に入力されている。また、エンジン1のクラ
ンク軸に取付けた回転センサ9から、エンジン回転数信
号がコントロールユニット8に入力されている。コント
ロールユニット8からは、バイパスバルブ7にバイパス
バルブ制御信号が、インジェクタ3にインジェクタ信号
が、また、点火プラグ10に点火信号が出力される。
コントロールユニット8は、上記各信号を受け入れる
入力インターフェイスと、CPUとROMとRAMとから成るマ
イクロコンピュータと、出力インターフェイスと、バイ
パスバルブ7、インジェクタ3、点火プラグ10を駆動す
る駆動回路とを備えており、ROMにはエンジン制御プロ
グラムが、またRAMには制御を実行するのに必要な各種
メモリが設けられている。
第2図に、第1図のコントロールユニット内部の制御
プログラムの構造を示す。制御プログラムは、アイドル
スピードコントロール、急加速制御等の従来のエンジン
制御プログラムと、各エンジン制御に用いられる制御パ
ラメータを調整する制御パラメータ調整プログラムとか
ら成る。
第3図は、第2図の制御パラメータ調整プログラムの
構造を示すブロック図である。制御パラメータ調整プロ
グラムは、点火進角や燃料増量率等の操作対象uをフィ
ードバック制御するコントローラプログラムAと、規範
モデルプログラムBと、コントローラプログラムAの制
御パラメータを調整するためのコントローラパラメータ
調整プログラムCとから成る。図中、r、yはそれぞれ
入力、実機エンジン出力であり、例えば、アイドルスピ
ードコントロールでは、目標エンジン回転数、エンジン
1の実際の回転数に相当する。規範モデルプログラムB
は、入力rの変化あるいは環境例えばエンジン負荷の変
化に対して、エンジン1としての望ましい応答特性、ひ
いては望ましい出力を与えるように設定したシミュレ
ーションプログラムであり、操作対象をフィードバッ
ク制御するコントローラプログラムと、操作対象の
変化に対するエンジン応答のシミュレーションプログラ
ムDとから成る。エンジン応答シミュレーションプログ
ラムDはエンジン1を同定したものである。コントロー
ラプログラムのパラメータはエンジン1の応答が速応
性や安定性等において最適となるように設定されてい
る。コントローラパラメータ調整プログラムCは、入力
rの変化、あるいは環境の変化、に対して規範モデルプ
ログラムBによるシミュレーショの結果として得られた
エンジン出力、すなわち入力rの変化、あるいは環境
の変化、に対してエンジン1としての望ましい出力と、
入力rの変化、あるいは環境の変化、に対するエンジン
1の実際の出力yの差eに基づいて、該差eを零に近づ
けるように、換言すればエンジン1の実際の出力yを規
範モデルプログラムBの出力に近づけるように、コン
トローラプログラムAの制御パラメータを調整するプロ
グラムである。
次に、第4図に基づき、アイドルスピードコントロー
ルの場合を例にとって、制御パラメータ調整プログラム
を詳説する。
コントローラプログラムAは、アイドルコントロール
の場合の操作対象uである点火進角u0、バイパスバルブ
開度u1、燃料増量率u2をそれぞれフィードバック制御す
るルーチンa0、a1、a2と、点火進角u0に基づいて点火信
号を出力するための点火制御ルーチンa3と、燃料増量率
u2に基づいてインジェクタ信号を出力するためのインジ
ェクタ制御ルーチンa4とを備えている。ルーチンa0
a1、a2はPI制御用の比例要素と積分要素とを有する伝達
関数から成る。コントローラプログラムA中、k0p
k0i、k1p、k1i、k2p、k2iは一般にPIゲインと呼ばれる
コントローラパラメータであり、DB0、DB1、DB2はそれ
ぞれエンジン制御パラメータu0、u1、u2のベースを決め
る定数である。
規範モデルプログラムBは、操作対象をフィードバ
ック制御するコントローラプログラムと、操作対象
の変化に対するエンジン応答シミュレーションプログラ
ムDとから成る。コントローラプログラムは、操作対
象である点火進角、バイパスバルブ開度、燃
料増量率をそれぞれフィードバック制御するルーチ
を備えている。ルーチン
はPI制御用の比例要素と積分要素とを有する
伝達関数から成る。コントローラプログラム中、
0p0i1p1i2p2iはコントローラパ
ラメータであり、B0B1B2はそれぞれエンジン
制御パラメータのベースを決める定数
である。前述のごとく、パラメータ0p0i1p
1i2p2iは、エンジン1の応答が速応性や安定
性等において最適となるように設定されている。エンジ
ン応答シミュレーションプログラムDは、前述のごとく
エンジン1を同定したものであり、点火進角、バイ
パスバルブ開度、燃料増量率の変化に対するエ
ンジン1の応答、より詳しくはエンジントルクの変動を
それぞれシミュレートするルーチンs0、s1、s2と、エン
ジントルク変化の位相遅れをシミュレートするルーチン
s3と、トルクからエンジン回転への変換をシミュレート
するルーチンs4と、エンジン負荷の変動によるトルク消
費をシミュレートするルーチンs5とを備えている。操作
対象の変化に対するエンジンの応答速
度がの順に遅くなることに鑑み、ルー
チンs0は比例要素から成る伝達関数で、ルーチンs1は1
次遅れ要素から成る伝達関数で、またルーチンs2は2次
遅れ要素から成る伝達関数でそれぞれ構成されている。
また、ルーチンs3は位相遅れを表現するむだ時間要素か
ら成る伝達関数で、ルーチンs4はトルクの積分値が回転
速度になることに鑑み積分要素から成る伝達関数で、ル
ーチンs5は比例要素から成る伝達関数で、それぞれ構成
されている。エンジン応答シミュレーショプログラムD
中k0、k1、k2、a、b、c、τ、kE、kLOADはそれぞれ
定数である。ここで、点火進角、バイパスバルブ開
、燃料増量率の変化に対するエンジンの応答
をそれぞれシミュレートするルーチンs0、s1、s2に用い
られている定数k0、k1、k2、a、b、cは最良の状態に
調整されたエンジン1の応答を与えるように設定されて
いる。換言すれば、エンジン応答シミュレーションプロ
グラムDは、最良の状態に調整されたエンジン1に同定
されている。
コントローラパラメータ調整プログラムCは、規範モ
デルプログラムBの出力とエンジン1の実際の出力y
の差を時間関数eとして求めるルーチンw1と、前記時間
関数eに基づいて、該差が零に近づくように、換言すれ
ばエンジン1の実際の出力yが規範モデルプログラムB
の出力に近づくように、コントローラプログラムA中
のコントローラパラメータ、k0p、k0i、k1p、k1i
k2p、k2iを修正するルーチンw2とを備えている。ルーチ
ンw2では、時間関数eの時刻T0、T1、T2(T0<T1<T2
における値e0、e1、e2に基づいてコントローラパラメー
タが修正される。ここで、比例要素の影響は積分要素の
影響よりも早くエンジン出力yに現れること、また、点
火進角u0の影響はバイパスバルブ開度u1の影響よりも早
くエンジン出力yに現れること、バイパスバルブ開度u1
の影響は燃料増量率u2の影響よりも早くエンジン出力y
に現れることを勘案して、e0によりk0p、k1pを、e1によ
りk2p、k0iを、e2によりk1i、k2iを修正している。ルー
チンw2のかかる機能により、時間関数eの特性、換言す
ればエンジン1の特性に応じて、複数のコントローラパ
ラメータ(k0p、k0i、k1p、k1i、k2p、k2i)のうち、も
っとも適切なものが調整され、ひいては、複数のエンジ
ン制御パラメータ(点火進角u0、バイパスバルブ開度
u1、燃料増量率u2)のうち最も適切なものが調整され
る。たとえば、e0、e1、e2のうちe0が大きく、他が小さ
い場合には、k0pとk1pとが、ひいては点火進角u0とバイ
パスバルブ開度u1とが調整される。この結果、e0が大き
いことの原因となっていた、点火進角u0とバイパスバル
ブ開度u1の変化に対するエンジン1の応答性の悪さが、
点火進角u0とバイパスバルブ開度u1とが調整されること
によって補償される。なお、ルーチンw2中c0p、c1p、c
2p、c0i、c1i、c2iは、コントローラパラメータ調整プ
ログラムCの定数である。
以上のように構成されたエンジンパラメータ調整プロ
グラムの作動を以下に説明する。
今、入力rを所定値に固定して、すなわち目標エンジ
ン回転数を所定の回転数r0に固定して、アイドルコント
ロールを行っている時に、環境変化としてクーラーがON
された場合を想定する。
この時、コントローラプログラムAは、クーラーによ
って消費されるエンジントルクを補償してエンジン回転
数を目標回転数に維持すべく、点火進角u0、バイパスバ
ルブ開度u1、燃料増量率u2をフィードバック制御して
(ルーチンa0、a1、a2)エンジン1のアイドルコントロ
ールを行う。これにより、出力y、すなわちエンジン1
の実際の回転数は第5図の実線のように変化する。
一方、コントローラプログラムAによるエンジン制御
と同時に、規範モデルプログラムBが作動する。すなわ
ち、コントローラプログラムは、クーラーによって消
費されるエンジントルクを補償してエンジン回転数を目
標回転数に維持すべく、点火進角、バイパスバルブ
開度、燃料増量率をフィードバック制御し(ル
ーチン)、フィードバック制御された
点火進角、バイパスバルブ開度、燃料増量率
に基づいてエンジン応答シミュレーションプログラム
Dはエンジンの応答をシミュレートし(ルーチンs0
s1、s2)、結果として得られたエンジントルクを足し合
わせ、発生したトルクの位相遅れと、クーラーによるト
ルク消費を考慮し(ルーチンs3、s5)、エンジン回転数
に換算する(ルーチンs4)。かかる規範モデルプログラ
ムB上でのフィードバック制御によって得られた出力
、すなわちクーラーONという環境変化の影響を可能な
範囲で最小に抑えた仮想のエンジン回転数は第5図の破
線のように変化する。
コントローラパラメータ調整プログラムCは、規範モ
デルプログラムBの出力と実機エンジンの出力yの差
を時間関数eとして求め(ルーチンw1)、前記時間関数
eに基づいて、該差が零に近づくように、換言すれば実
機エンジン出力yが規範モデルプログラムBの出力に
近づくように、コントローラプログラムA中のコントロ
ーラパラメータを修正する(ルーチンw2)。なお、制御
の効率を勘案して、ルーチンw2は、eの最大値emaxの絶
対値が所定値を超える場合にのみ実行されるようになっ
ている。
以上の説明から分かるごとく、本実施例に係る制御装
置にあっては、規範モデルによる応答に実機エンジンの
応答を一致させるように実機エンジンのコントローラの
制御ラメータを調整するので、複数のコントローラパラ
メータ(k0p、k0i、k1p、k1i、k2p、k2i)のうちの適切
なものを調整でき、ひいては、複数の操作対象(点火進
角u0、バイパスバルブ開度u1、燃料増量率u2)のうち適
切なものを調整できる。したがって、エンジンの固体差
に応じて適切な制御パラメータの設定ができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。第6図は本実
施例の制御パラメータ調整プログラムの構成図であり、
第1の実施例の第4図に相当するものである。第6図に
示すように、本実施例では、点火進角と燃料増量率は従
来通りの制御を受け、バイパスバルブ開度u1′だけが規
範モデルプログラムB′による調整を受けるようになっ
ている。
コントローラプログラムA′および規範モデルプログ
ラムB′の構成は、バイパスバルブ開度u1′、′だ
けをフィードバック制御の対象としている点を除き第1
の実施例と同様である。
第1の実施例では、クーラーONに伴うトルク変動を利
用して、コントローラパラメータの調整を行ったが、本
実施例では、ICレギュレータの制御によりオルタネータ
の負荷を変動させて意図的に第7図に示すように周期的
なトルク変動TLを起こし、このトルク変動に対するエン
ジン1の実際の回転数変動y′と規範モデルプログラム
B′によるエンジン回転数変動′とに基づいて、バイ
パスバルブ開度u1′用のコントローラパラメータkp、ki
を調整している。コントローラパラメータkp、kiの調整
は以下のように行われる。すなわちコントローラパラメ
ータ調整プログラムC′のルーチンw1′において、規範
モデルプログラムB′の出力′と実機エンジンの出力
y′の差を所定時間(t0〜t0+τ)にわたって時間関数
e′として求めると共に前記所定時間内のe′の自乗累
積値Eを求め、ルーチンw2′において、△E、△kp、△
kiすなわちE、kp、kiの前記所定時間(t0〜t0+τ)と
その前の所定時間(t0−τ〜t0)との差を用いて、Eが
現状よりも小さくなるようにコントローラパラメータ、
kp、kiを修正する。係る修正の後に、再び次の所定時間
(t0+τ〜t0+2τ)にわたってルーチンw1′とルーチ
ンw2′とを実行する。かかる繰り返しをEが所定値以下
になるまで繰り返すことによって、コントローラパラメ
ータkp、kiが調整される。
本実施例にあっては、第1の実施例に比べ、随時トル
ク変動を発生させてコントローラパラメータkp、kiを調
整できるメリットがある。
第1の実施例では、第2図に示したごとく、アイドル
スピードコントロール、急加速制御等の種々のエンジン
制御毎に制御パラメータ調整プログラムを設けていた
が、このようにすると、全体としての制御プログラムが
巨大になって、プログラムの作成、保守上好ましくな
い。ところで、制御パラメータ調整プログラムは、パラ
メータや定数を変更するだけで、種々のエンジン制御に
共通して使用できるものである。したがって、制御パラ
メータ調整プログラムをサブルーチン化し、種々のエン
ジン制御で、前記サブルーチン化した制御パラメータ調
整プログラムを共有して使用するようにすることによ
り、エンジン制御プログラムの全体の規模を小さくする
ことができる。また、第8図に示すように、マルチCPU
システムを採用することも可能である。すなわち、制御
パラメータ調整プログラム実行専用のCPUを、アイドル
スピードコントロール、急加速制御等の種々のエンジン
制御を実行する主CPUとは別個に設け、デュアルポートR
AMを介して、主CPUと制御パラメータ調整専用CPUとの間
で、コントローラパラメータの受け渡しを行うのであ
る。本システムにあっては、制御パラメータ調整CPUは
主CPUとは無関係に適宜制御パラメータ調整プログラム
を実行して、調整済のコントローラパラメータをデュア
ルポートRAMに書き込み、一方主CPUは、実行しようとす
るエンジン制御の種類に応じて、適宜デュアルポートRA
Mから必要な調整済のコントローラパラメータを読み取
り、目的とする制御を行う。本システムにあっても、主
CPUと制御パラメータ調整専用CPUとを設けたので、全体
としてのエンジン制御システムを小さくすることが可能
である。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載した発明の範囲内で種々改変が可能なことは言うまで
もない。例えば、上記の実施例では、制御対象の目標応
答特性を求める手段と、制御対象の目標応答特性に制御
対象の実際の応答特性を一致させる手段とを、規範モデ
ルプログラム、制御パラメータ調整プログラムと名付け
たコンピュータプログラムで構成していたが、他の機械
的な手段を用いて構成してもよい。
(効果) 上述のごとく、本発明にあっては、規範モデルにより
得られた制御対象の目標応答特性に制御対象の実際の応
答特性を一致させる過程で、複数の制御パラメータのう
ち適切なものが調整され、また複数の制御手段のうち適
切なものが調整される。
従って、本発明により、制御対象の個体差に応じて適
切な制御が可能なパワートレイン制御装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例にかかる制御装置を備えたエ
ンジンの全体システム図である。 第2図は、第1図のコントロールユニット内部の制御プ
ログラムの構成図である。 第3図は、第2図の制御パラメータ調整プログラムの構
成図である。 第4図は、アイドルスピードコントロールの場合の、制
御パラメータ調整プログラムの構成図である。 第5図は、規範モデルプログラムのフィードバック制御
によって得られたエンジン回転数と、実際のエンジン回
転数の関係を示す図である。 第6図は他の実施例の制御パラメータ調整プログラムの
構成図である。 第7図は、ICレギュレータの制御によりオルタネータの
負荷を変動させて意図的に引き起こした周期的なトルク
変動TLを示す図である。 第8図は、マルチCPUシステムを採用した場合のエンジ
ン制御システムの全体構成図である。 1……エンジン、 8……コントロールユニット、 A、A′……コントローラプログラム、 B、B′……規範モデルプログラム、 C、C′……制御パラメータ調整プログラム、 D……エンジン応答シミュレーションプログラム。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−162027(JP,A) 特開 昭61−279741(JP,A) 特開 平3−15643(JP,A) 特開 平3−26838(JP,A) 特開 平3−47445(JP,A) 特開 平2−201059(JP,A) 特開 平2−199256(JP,A) 特開 平3−31549(JP,A) 特開 平3−74573(JP,A) 特開 平2−136539(JP,A) 特開 昭59−7752(JP,A) 特開 昭59−120751(JP,A) 特開 昭60−40745(JP,A) 特開 昭63−36050(JP,A) 特開 昭64−30869(JP,A) 特開 平2−136539(JP,A) 実開 平1−66452(JP,U) 実開 平1−71155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/00 - 45/00 B60K 41/00 - 41/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワートレインの目標出力値に基づいて、
    パワートレインの互いに応答性が異なる複数の操作対象
    を制御してパワートレインの実出力値を設定する制御量
    設定手段と、 パワートレインと上記複数の操作対象との伝達関数に同
    定されると共に上記パワートレインの目標出力値に基づ
    いてパワートレインの目標応答性を算出する規範モデル
    と、 この規範モデルにより算出された目標応答性と上記パワ
    ートレインの実出力値による実際の応答性との偏差を時
    間関数として求め、この時間関数の特性に基づいて上記
    偏差が零に近づくように上記パワートレインの操作対象
    の制御パラメータを調整する調整手段と、 を有することを特徴とするパワートレイン制御装置。
  2. 【請求項2】上記目標出力値はエンジンの目標回転数で
    あり、上記操作対象は点火時期、バイパスバルブ開度及
    び燃料噴射量であることを特徴とする請求項1記載のパ
    ワートレイン制御装置。
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