JP3054640U - ミシンにおける中がま - Google Patents

ミシンにおける中がま

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JP3054640U
JP3054640U JP1998003890U JP389098U JP3054640U JP 3054640 U JP3054640 U JP 3054640U JP 1998003890 U JP1998003890 U JP 1998003890U JP 389098 U JP389098 U JP 389098U JP 3054640 U JP3054640 U JP 3054640U
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JP
Japan
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bobbin
bottom plate
sewing machine
shaft
holding groove
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JP1998003890U
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English (en)
Inventor
崇 仁 李
Original Assignee
源豊工業股▲分▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で特殊な構造及び材質により、ボビンと
共に平穏に回転して、騒音の発生を低減できるミシンに
おける中がまを提供する。 【解決手段】 高速回転する大がま(20)に内装さ
れ、その内部に形成した保持溝(11)の底部が大がま
(20)内に設けた異方性磁石(21)に吸引され、保
持溝(11)内に取付けたボビン(30)の心軸(3
1)に糸を巻き付けたミシンにおける中がま(10)で
あって、中がま(10)を中がま本体(12)と鋼製底
板(13)により組立て、底板(13)を保持溝(1
1)の底部に固定し、中がま本体(12)が所定比率の
ポリアセタール(POLYACETAL)、炭素繊維
(CARBON FIBRES)及び潤滑油の混合樹脂
を射出成型してなる表面が鏡面状に平滑で硬度が適当な
シェル体を呈し、底板(13)の中央部上向きに上記ボ
ビン(30)の心軸(31)の軸孔に枢挿してボビン
(30)の回転揺動を規制する固定軸(131)を凸設
して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ミシンにおける中がまに係り、特に騒音の発生を低減できるミシン における中がまに関する。
【0002】
【従来の技術】
因に、ミシンの回転セットは、主に給糸、延展及び最後の糸結び等の作用を提 供するもので、中がまを大がま内に設け、大がまが高速回転している際に、中が まが大がま内側に貼り付くように嵌合して回転作動し、且つ中がま内部に具えた 保持溝にボビンを取付け、連続的に給糸して刺し縫いを進めるのであり、これら 構成要素は、回転セットを構成するのになくてはならない要素ではあるが、従来 ほとんどが中がまを鋼鉄製にして、鋼鉄の機械的な特性により、長期間同じ鋼鉄 製の大がまと摩擦しても容易に摩耗せずに耐用寿命を長引かせているが、このよ うに中がま、大がまがとも金属材料で形成していることから、中がまが大がまに 貼り付いて運転している際に、その接触部位から金属同士の高速摩擦による高周 波騒音を発し易く、特に、工業用ミシンの場合、回転速度が一層高いので尚更の ことである。したがって、しばしば、定期的に潤滑油を差してやらなければなら ない煩わしさがあって、金属を加工して造られた中がまの製造コストも比較的高 く、品質も不安定である上、一般のメーカはコストを下げるため、アクリル樹脂 やプラスチックなどによりボビンを作製しており、ボビンは製造過程で冷却収縮 の不均一から真円度を失い易く、中がまの保持溝内に取付けられて回転給糸する とがたついて保持溝の側壁とぶつかり合い、同様に騒音を発する。
【0003】
【考察が解決しようとする課題】
本考案は、従来のミシンにおける中がまの問題点に鑑み、簡単で特殊な構造及 び材質により、ボビンと共に穏当,円滑に回転して、騒音の発生を低減できるミ シンにおける中がまを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、駆動されて高遠回転する大がまに内装さ れて、その内部に形成した保持溝の底部が大がま内に設けた異方性磁石に吸引さ れ、且つ保持溝内に取付けたボビンの心軸に糸を巻き付けてなるミシンにおける 中がまであって、中がまを中がま本体と鋼製底板により組立て、底板を保持溝底 部に固定し、中がま本体が所定比率のポリアセタール(POLYACETAL) 、炭素繊維(CARBON FIBRES)及び潤滑油の混合樹脂を射出成型し てなる表面が鏡面状に平滑で硬度が適当なシェル体を呈し、底板の中央部上向き にボビンの心軸の軸孔に枢挿してボビンの回転揺動を規制する固定軸を凸設して 構成される。
【0005】 そして、底板周縁を中がま本体を射出成型している際に、包覆挟持するように したり、底板周縁部に複数の円弧欠口を設けて、中がま本体を埋込み成型により 円弧欠口内まで充満させ、底板に係止作用を具えさせ、底板が滑り回動するのを 阻止するようにしたり、中がま本体をポリアセタールの比率が約78%〜80% で、炭素繊維の比率が約18%〜20%で、潤滑油の比率が約0.4%〜0.7 %の材料で形成したり、底板の固定軸を円柱状に設けて、ボビンの心軸の軸孔に 枢挿できるようにしたりすると一層好ましい。
【0006】 上記のように構成された本考案は、ミシンが作動すると、大がまは高速回転す るが、中がまは炭素繊維を含んだ樹脂材を材料として造られ、かなり優れた機械 強度を具えて表面も鏡面平滑状を呈しているので、大がまに貼り付いて安定に運 転でき、さほど大きい音をたてないので騒音を低減することができる。また、ボ ビンの心軸の軸孔が底板の固定軸に枢挿されて定位し、ボビンと保持溝の側壁が 始終一定の間隙を保つので、互いにぶつかり合って音を発することがなく、一層 騒音を低減することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施の形態例に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例 のみに限定されない。 本考案のミシンにおける中がまの比較的好ましい実施の形態は、図1,2,3 に示す如く、中がま10を大がま20に内装して、中がま10内に保持溝11を 形成し、保持溝11底部は大がま20内部に設けた異方性樹脂フェライトなどか らなる異方性磁石21により吸引でき、保持溝11内にボビン30を取付け、ボ ビン30はその心軸31に糸を巻き付けることができる。上記はみな従来技術な ので、ここでは冗舌を省くとするが、本考案の主な特徴について述べると次の通 りである。
【0008】 中がま10は、中がま本体12と鋼製底板13により組立られ、底板13をそ の保持溝11底部に位置付けて、異方性磁石21に吸引されるようにする。また 、中がま本体12の周縁部にはフランジ121が設けられ、平らに大がま20の 内周壁の担荷部22上に載置されて安定に回転できる。中がま本体12は所定比 率のポリアセタール(POLYACETAL)炭素繊維(CARBON FIB RES)及び潤滑油の混合樹脂を射出成型してなる表面が鏡面状に平滑で硬度が 適当なシェル体であり、中がま本体12は、本実施の形態例ではポリアセタール の比率が約78%〜80%で、炭素繊維の比率が約18%〜20%で、潤滑油の 比率が約0.4%〜0.7%の材料である。そして、底板13の中央部には上向 きに凸出する円柱状の固定軸131が形成され、固定軸131を丁度ボビン30 の心軸31の軸孔に枢挿でき、これにより、ボビン30の回転時の揺動を規制す るのであり、且つ中がま本体12を射出成型している際に底板13の周縁部が挟 持包覆されるようにし、底板13の周縁部に複数の円弧欠口132を設け、中が ま本体12を射出成型している時に、円弧欠口132内まで充満させ、底板13 に係止作用を具えさせ、底板13が滑り回動するのを阻止して、より中がま本体 12の底部に固定させる。
【0009】 以上、本考案における比較的好ましい実施例の各部材の構造および互いの関連 配設位置について説明してが、次にその使用態様および作動原理について述べる とする。 本考案を利用した工業用ミシンが作動すると、大がま20は高速回転(RPM 1500〜2000)するが、中がま10は炭素繊維を含んだ樹脂材を材料と して造られ、かなり優れた機械強度を具えて表面も鏡面平滑状を呈していること から、大がま20に安定に貼り付いて運転し、さほど大きい音をたてないので騒 音を低減することができ、また、ボビン30の心軸31の軸孔が丁度底板13の 固定軸131に枢挿されて定位し、ボビン30と保持溝11の側壁が始終一定の 間隙d(図4に示すように)を保っているので、互いにぶつかり合って音を発す ることがなく、一層騒音を低減することができる。
【0010】
【考案の効果】
上記のように構成された本考案は、下記のような利点・効果がある。 1.騒音を低減することができる。 中がまが特殊な材料割合により、表面が鏡面状に平滑で且つ硬度が適当なプラ スチック・シェル体に形成されているので、中がまが大がま内で回転している際 に、従来技術のそれぞれが金属材製であることによる容易に比較的高くて大きい 音を発する欠点を改良することができる。 2.製造コストを下げて軽量化することができる。 中がまを所定比率のポリアセタール、炭素繊維及び潤滑油の混合樹脂で射出成 型して形成したので、成形が容易でコストを軽減することができ、質量を軽くで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における中がまの比較的好ましい実施の
形態を大がまに取付ける状態を示す立体分解図。
【図2】図1の中がまの下視図。
【図3】図1の中がまを大がまに組み込んだ状態を示す
断面図。
【図4】図1の中がまを大がまに組み込んだ状態を示す
上面図。
【符号の説明】
10 中がま 11 保持溝 12 中がま本体 13 底板 131 固定軸 132 円弧欠口 20 大がま 21 異方性磁石 30 ボビン 31 心軸

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高速回転する大がまに内装され、その内部
    に形成した保持溝の底部が大がま内に設けた異方性磁石
    に吸引され、且つ保持溝内に取付けたボビンの心軸に糸
    を巻き付けてなるミシンにおける中がまであって、上記
    中がまを中がま本体と鋼製底板により組立て、底板を保
    持溝底部に固定し、中がま本体が所定比率のポりアセタ
    ール(POLYACETAL)、炭素繊維(CARBO
    N FIBRES)及び潤滑油の混合樹脂を射出成型し
    てなる表面が鏡面状に平滑で硬度が適当なシェル体を呈
    し、底板の中央部上向きに丁度上記ボビンの心軸の軸孔
    に枢挿してボビンの回転揺動を規制する固定軸を凸設し
    たことを特徴とするミシンにおける中がま。
  2. 【請求項2】底板周縁を中がま本体を射出成型している
    際に包覆挟持するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のミシンにおける中がま。
  3. 【請求項3】底板周縁部に複数の円弧欠口を設け、中が
    ま本体を埋込み成型により円弧欠口内まで充満させ、底
    板に係上作用を具えさせて、底板が滑り回動するのを阻
    止するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のミ
    シンにおける中がま。
  4. 【請求項4】中がま本体をポリアセタールの比率が約7
    8%〜80%で、炭素繊維の比率が約18%〜20%
    で、潤滑油の比率が約0.4%〜0.7%の材料で形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のミシンにおける
    中がま。
  5. 【請求項5】底板の固定軸を円柱状に設け、ボビンの心
    軸の軸孔に枢挿できるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のミシンにおける中がま。
JP1998003890U 1998-06-03 1998-06-03 ミシンにおける中がま Expired - Lifetime JP3054640U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187512A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 蛇の目ミシン工業株式会社 ミシンの外釜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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