JP3053982B2 - トンネル覆工用型枠 - Google Patents
トンネル覆工用型枠Info
- Publication number
- JP3053982B2 JP3053982B2 JP4337088A JP33708892A JP3053982B2 JP 3053982 B2 JP3053982 B2 JP 3053982B2 JP 4337088 A JP4337088 A JP 4337088A JP 33708892 A JP33708892 A JP 33708892A JP 3053982 B2 JP3053982 B2 JP 3053982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curve
- formwork
- mold
- tunnel lining
- slide jack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルの二次覆工用
に使用されるコンクリート打設用型枠に関する。
に使用されるコンクリート打設用型枠に関する。
【0002】トンネルの二次覆工を行う際において、こ
の種の型枠によれば、緩和曲線,クロソイド曲線等の曲
線部の施工を容易かつ迅速に行える。
の種の型枠によれば、緩和曲線,クロソイド曲線等の曲
線部の施工を容易かつ迅速に行える。
【0003】
【従来の技術】トンネル覆工には、シールドの掘進に伴
い、直ちに覆工を行う一次覆工と、一次覆工の内側に鉄
筋コンクリートなどで内巻きする二次覆工とがある。
い、直ちに覆工を行う一次覆工と、一次覆工の内側に鉄
筋コンクリートなどで内巻きする二次覆工とがある。
【0004】一般にシールドトンネルなどでは、セグメ
ントの補強,防錆,トンネルの防水,蛇行修正,内装等
を目的として二次覆工が行われる。
ントの補強,防錆,トンネルの防水,蛇行修正,内装等
を目的として二次覆工が行われる。
【0005】従来、二次覆工用の型枠の構造は、型枠本
体どうしを継手で連結しており、図3,図4に示される
ように曲線区間L1においては、型枠本体10,10間
に断面台形状のカーブライナー30を取り付けて曲線部
を形成できるようになっている。
体どうしを継手で連結しており、図3,図4に示される
ように曲線区間L1においては、型枠本体10,10間
に断面台形状のカーブライナー30を取り付けて曲線部
を形成できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
型枠においては、カーブライナーの左右のテーパー量が
固定されているので、一定の曲率半径にしか適応でき
ず、このため、直線から曲線へのスリ付け部の緩和曲
線,クロソイド曲線などに対応させるにはきわめて困難
である。
型枠においては、カーブライナーの左右のテーパー量が
固定されているので、一定の曲率半径にしか適応でき
ず、このため、直線から曲線へのスリ付け部の緩和曲
線,クロソイド曲線などに対応させるにはきわめて困難
である。
【0007】ところが、カーブライナーは高価であるの
で、一度しか使用しない緩和曲線,クロソイド曲線など
のため専用のものを製作することは多大なコスト高を招
く。
で、一度しか使用しない緩和曲線,クロソイド曲線など
のため専用のものを製作することは多大なコスト高を招
く。
【0008】このため、図4のように型枠本体10とカ
ーブライナー30との間(外側)に調整用の板材32を
取り付けて間隔調整をする必要があり、その作業に多く
の時間と手間がかかる。
ーブライナー30との間(外側)に調整用の板材32を
取り付けて間隔調整をする必要があり、その作業に多く
の時間と手間がかかる。
【0009】また、実際のトンネルにおける曲線部の変
化点と、型枠本体の継手部である妻部の位置とが一致す
ることはほとんどないので、その調整作業に多くの時間
と労力を要してしまう。さらに、従来のカーブライナー
では対応不可能な場合もある。
化点と、型枠本体の継手部である妻部の位置とが一致す
ることはほとんどないので、その調整作業に多くの時間
と労力を要してしまう。さらに、従来のカーブライナー
では対応不可能な場合もある。
【0010】本発明は上記従来の事情に鑑み創案された
もので、その目的は、直線から曲線へのスリ付け部の緩
和曲線,クロソイド曲線などにも容易に対応でき、設置
の際の調整作業も短時間で容易にしかも正確に行えるト
ンネル覆工用型枠を提供することにある。
もので、その目的は、直線から曲線へのスリ付け部の緩
和曲線,クロソイド曲線などにも容易に対応でき、設置
の際の調整作業も短時間で容易にしかも正確に行えるト
ンネル覆工用型枠を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によるトンネル覆工用型枠は、トンネル覆工用
の型枠本体10,10間の継手部分に重ねて設けられ、
型枠本体10より片持ち状に突出し、互いの接触面が球
面状に形成された摺動板12,12と、摺動板12の内
側に設けられ、型枠本体10,10間の妻側の間隔を調
整する調整機構14と、を有する、ことを特徴とする。 [発明の詳細な説明]
に本発明によるトンネル覆工用型枠は、トンネル覆工用
の型枠本体10,10間の継手部分に重ねて設けられ、
型枠本体10より片持ち状に突出し、互いの接触面が球
面状に形成された摺動板12,12と、摺動板12の内
側に設けられ、型枠本体10,10間の妻側の間隔を調
整する調整機構14と、を有する、ことを特徴とする。 [発明の詳細な説明]
【0012】
【作用】本発明では、型枠本体10より片持ち状に張り
出して取り付けられた摺動板12が重ねて配置され、ス
ライドジャッキ14の軸直角方向に作用する力は2枚の
摺動板12,12で支持される。
出して取り付けられた摺動板12が重ねて配置され、ス
ライドジャッキ14の軸直角方向に作用する力は2枚の
摺動板12,12で支持される。
【0013】取り付け時には、スライドジャッキ14が
伸縮され、型枠本体10,10間の妻側の間隔が調整さ
れる。そして、その間隔が固定装置16で固定される。
伸縮され、型枠本体10,10間の妻側の間隔が調整さ
れる。そして、その間隔が固定装置16で固定される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1には実施例の全体構成が示されてお
り、図2には図1のA部が示されている。
を説明する。図1には実施例の全体構成が示されてお
り、図2には図1のA部が示されている。
【0015】セグメント18で覆われたトンネル内に
は、二次覆工用の型枠本体10が複数配置されている。
直線区間L0では、セグメント18内側に二次覆工用の
コンクリート20が打設されている。
は、二次覆工用の型枠本体10が複数配置されている。
直線区間L0では、セグメント18内側に二次覆工用の
コンクリート20が打設されている。
【0016】曲線区間L1においては、型枠本体10,
10間の継手部分(フランジ22)に型枠本体10より
突出して摺動板12が設けられている。図示されるよう
に2枚の摺動板12,12は上下に重ねて配置されてお
り、その接触面は円弧状または球面状に形成されてい
る。
10間の継手部分(フランジ22)に型枠本体10より
突出して摺動板12が設けられている。図示されるよう
に2枚の摺動板12,12は上下に重ねて配置されてお
り、その接触面は円弧状または球面状に形成されてい
る。
【0017】摺動板12の内側のフランジ22には型枠
本体10,10間の間隔を調整するスライドジャッキ1
4がボルト24により取り付けられている。スライドジ
ャッキ14の具体例としては、スクリュウジャッキ,油
圧ジャッキ等が挙げられる。
本体10,10間の間隔を調整するスライドジャッキ1
4がボルト24により取り付けられている。スライドジ
ャッキ14の具体例としては、スクリュウジャッキ,油
圧ジャッキ等が挙げられる。
【0018】また、スライドジャッキ14と一方のフラ
ンジ22との間には、スライドジャッキ14により調整
された型枠本体10,10間の間隔を固定する固定用ボ
ルト・ナット16が取り付けられている。
ンジ22との間には、スライドジャッキ14により調整
された型枠本体10,10間の間隔を固定する固定用ボ
ルト・ナット16が取り付けられている。
【0019】図のように型枠本体10より片持ち状に張
り出して取り付けられた摺動板12が重ねて配置されて
おり、スライドジャッキ14の軸直角方向に作用する力
は2枚の摺動板12,12で支持されるので、ラジアル
方向の力がスライドジャッキ14にかかることはない。
り出して取り付けられた摺動板12が重ねて配置されて
おり、スライドジャッキ14の軸直角方向に作用する力
は2枚の摺動板12,12で支持されるので、ラジアル
方向の力がスライドジャッキ14にかかることはない。
【0020】以下、型枠の取り付け方法について説明す
る。前方側の型枠本体10−2組み立て前に、スライド
ジャッキ14を伸縮させて計画線上までスライド調整を
行った後、固定用ボルト・ナット16でその間隔を固定
する。
る。前方側の型枠本体10−2組み立て前に、スライド
ジャッキ14を伸縮させて計画線上までスライド調整を
行った後、固定用ボルト・ナット16でその間隔を固定
する。
【0021】その後、既設の型枠本体10−1に前方側
の型枠本体10−2をボルト26で取り付ける。以下、
同様の作業を繰り返し、型枠取り付け長さLまで型枠本
体10を組み立て、最後に妻型枠28を取り付ける。
の型枠本体10−2をボルト26で取り付ける。以下、
同様の作業を繰り返し、型枠取り付け長さLまで型枠本
体10を組み立て、最後に妻型枠28を取り付ける。
【0022】そして、型枠本体10とセグメント18と
の間にコンクリートを打設する。型枠脱型後、摺動板1
2外側の円弧状(球面状)の目違いについては、通常の
ジョイント処理と同様に生コンクリートと同等以上のコ
ーキング材により表面処理を行う。
の間にコンクリートを打設する。型枠脱型後、摺動板1
2外側の円弧状(球面状)の目違いについては、通常の
ジョイント処理と同様に生コンクリートと同等以上のコ
ーキング材により表面処理を行う。
【0023】なお、本実施例においては型枠本体10,
10間(フランジ22,22間)の間隔調整をスライド
ジャッキ14で行っているが、仕上がり径やカーブライ
ナーの重量によっては、これに限定されない。すなわ
ち、重量が軽量の場合は固定用ボルト・ナット16で間
隔調整を行っても良い。
10間(フランジ22,22間)の間隔調整をスライド
ジャッキ14で行っているが、仕上がり径やカーブライ
ナーの重量によっては、これに限定されない。すなわ
ち、重量が軽量の場合は固定用ボルト・ナット16で間
隔調整を行っても良い。
【0024】また、曲線部分L1の曲率半径が大きい場
合には、移動に伴う隙間の発生が少ないので、摺動板1
2,12どおしの接触面をフラットに形成しても良い。
合には、移動に伴う隙間の発生が少ないので、摺動板1
2,12どおしの接触面をフラットに形成しても良い。
【0025】以上説明したように本実施例によれば、組
み立て時に型枠本体10,10間の左右の間隔を自由に
調整できるので、直線から曲線へのスリ付け部の緩和曲
線,クロソイド曲線などにも容易に対応でき、設置の際
の調整作業も短時間で容易にしかも正確に行える。
み立て時に型枠本体10,10間の左右の間隔を自由に
調整できるので、直線から曲線へのスリ付け部の緩和曲
線,クロソイド曲線などにも容易に対応でき、設置の際
の調整作業も短時間で容易にしかも正確に行える。
【0026】また、摺動板12,12どおしの接触面は
円弧状または球面状なので、型枠本体10,10間の移
動がスムースであり、移動に伴って隙間が生じることも
ない。
円弧状または球面状なので、型枠本体10,10間の移
動がスムースであり、移動に伴って隙間が生じることも
ない。
【0027】さらに、スライドジャッキ14の軸直角方
向に作用する力は2枚の摺動板12,12で支持される
ので、ラジアル方向の力がかかることはなく、スライド
ジャッキ14の伸縮を円滑かつ安全に行える。
向に作用する力は2枚の摺動板12,12で支持される
ので、ラジアル方向の力がかかることはなく、スライド
ジャッキ14の伸縮を円滑かつ安全に行える。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、組
み立て時に型枠本体間の左右の間隔を自由に調整できる
ので、直線から曲線へのスリ付け部の緩和曲線,クロソ
イド曲線などにも容易に対応でき、設置の際の調整作業
も短時間で容易にしかも正確に行える。
み立て時に型枠本体間の左右の間隔を自由に調整できる
ので、直線から曲線へのスリ付け部の緩和曲線,クロソ
イド曲線などにも容易に対応でき、設置の際の調整作業
も短時間で容易にしかも正確に行える。
【0029】また、摺動板どおしの接触面は円弧状なの
で、型枠本体間の移動がスムースであり、移動に伴って
隙間が生じることもない。
で、型枠本体間の移動がスムースであり、移動に伴って
隙間が生じることもない。
【0030】さらに、スライドジャッキの軸直角方向に
作用する力は2枚の摺動板で支持されるので、ラジアル
方向の力がかかることはなく、スライドジャッキの伸縮
を円滑かつ安全に行える。
作用する力は2枚の摺動板で支持されるので、ラジアル
方向の力がかかることはなく、スライドジャッキの伸縮
を円滑かつ安全に行える。
【図1】実施例の全体構成を示す概要図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】従来例を示す概要図である。
【図4】従来のカーブライナーの取り付け例を示す概要
図である。
図である。
10 型枠本体 12 摺動板 14 スライドジャッキ 16 固定用ボルト・ナット 18 セグメント 20 コンクリート 22 フランジ 24 ボルト 26 ボルト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/10
Claims (1)
- 【請求項1】 トンネル覆工用の型枠本体(10,1
0)間の継手部分に重ねて設けられ、型枠本体(10)
より片持ち状に突出し、互いの接触面が球面状に形成さ
れた摺動板(12,12)と、 摺動板(12)の内側に設けられ、型枠本体(10,1
0)間の妻側の間隔を調整する調整機構(14)と、 を有する、ことを特徴とするトンネル覆工用型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4337088A JP3053982B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | トンネル覆工用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4337088A JP3053982B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | トンネル覆工用型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06185201A JPH06185201A (ja) | 1994-07-05 |
JP3053982B2 true JP3053982B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=18305326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4337088A Expired - Fee Related JP3053982B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | トンネル覆工用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3053982B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101845956B (zh) * | 2010-03-21 | 2012-06-20 | 中国水利水电第七工程局有限公司 | 曲线隧洞混凝土衬砌组合钢模板 |
CN102296968B (zh) * | 2011-05-23 | 2014-07-16 | 深圳市市政设计研究院有限公司 | 一种隧道中隔墙衬砌结构 |
JP6074950B2 (ja) * | 2012-08-28 | 2017-02-08 | 清水建設株式会社 | トンネル覆工用型枠 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP4337088A patent/JP3053982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06185201A (ja) | 1994-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3321697B2 (ja) | 複合パネルを用いるトンネル覆工工法 | |
JP3053982B2 (ja) | トンネル覆工用型枠 | |
US4307550A (en) | Apparatus for pre-stressing concrete structural member | |
JP3051136B2 (ja) | ライニング施工方法及びその装置 | |
US2747249A (en) | Method and apparatus for making prestressed concrete articles | |
CN219118173U (zh) | 一种长度可调的支撑件 | |
JP3302925B2 (ja) | ボルトレスセグメント | |
JP2799624B2 (ja) | 型枠装置及びトンネル覆工工法 | |
JP3330664B2 (ja) | トンネル覆工用セグメント | |
JP3096349B2 (ja) | マンホールの蓋高さ調整工法 | |
JPH07103785B2 (ja) | 継手ボルトのいらないセグメント | |
JP3633397B2 (ja) | トンネル覆工工法 | |
JP3220059B2 (ja) | 断面形状変更可能な型枠によるトンネル用コンクリート打設方法およびその装置 | |
JPH0257176B2 (ja) | ||
JPH11181722A (ja) | セミプレハブ床版 | |
JP3082654B2 (ja) | 橋脚柱構造 | |
JPH02128098A (ja) | シールド覆工工法 | |
JPH0632998Y2 (ja) | マンホール蓋の位置調整用型枠 | |
JP3398188B2 (ja) | 鉄筋コンクリート壁状構造物のひび割れ誘発目地装置 | |
JP2514444Y2 (ja) | コンクリ―トセグメント | |
JP2520808Y2 (ja) | 管路固定構造 | |
JP2942752B2 (ja) | トンネル覆工およびその継手 | |
JP2854562B2 (ja) | 暗渠用内面平滑可撓継手 | |
JP3193683B2 (ja) | 既設トンネル補修用伸縮継手 | |
JP2001055898A (ja) | トンネル内面における補修構造及び補修方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |