JP3047346U - マルチング材 - Google Patents

マルチング材

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JP3047346U
JP3047346U JP1997008900U JP890097U JP3047346U JP 3047346 U JP3047346 U JP 3047346U JP 1997008900 U JP1997008900 U JP 1997008900U JP 890097 U JP890097 U JP 890097U JP 3047346 U JP3047346 U JP 3047346U
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hemp bag
bark
bag
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JP1997008900U
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Inventor
健策 山本
重友 川村
啓二 石川
Original Assignee
丸和林業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌の保水性及び雑草の繁殖防止作用を高
め、現場での施工も容易であり、飛散による環境悪化を
きたす惧れがなく、緑化用幼木の枯損を防止して活着を
促進するマルチング材を得ることを目的とする。 【解決手段】 略中心位置に間仕切り14が形成された
麻袋11内に、木材及び樹皮を適宜の長さに切断・粉砕
処理して得たチップを一定量だけ投入して密閉すること
により、透水性と水分保持機能を有するマルチマットを
得る。間仕切り14は麻袋11の表裏両面を縫製手段に
より連結して構成する。取扱性の面から麻袋の幅員を4
8cm〜55cmとし、麻袋の深さを35cm〜42c
mとし、チップは木材及び樹皮を2mm〜15mmの長
さに切断してから粉砕処理して得ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はマルチング材に関し、特には緑化ブロックの根元とか道路の中央分離 帯等に植栽した緑化用幼木の根元の土壌を被覆することにより、水分の蒸発抑制 と土の跳上り等を防止して幼木の活着を促進するマルチング材に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
マルチングとは植物の根元の土壌表面を藁とかプラスチックフィルムなどのマ ルチング材を用いて覆う処理手段を指しており、このマルチング処理を行うこと によって水分の蒸発を抑制するとともに土の跳上りを防止することができる。即 ち、従来から緑化ブロックとか道路の中央分離帯等に緑化木の植え付けを行うと 、活着するまでに乾燥とか雑草の繁殖に起因して幼木が枯損してしまうことが多 いため、このような枯損を防止するために上記マルチング処理が行われている。
【0003】 従来のマルチング処理の一例として、図3に示したように植栽した緑化用幼木 1,1の周辺の土壌表面にマルチング材としての藁2を一面に敷きつめ、これら の藁2の飛散を防止するための藁縄3を張りめぐらして金具4,4を用いて藁縄 3を固定する方法が知られている。
【0004】 他の方法としては、スギ,ヒノキ等の5mm〜50mmの木材チップとか樹皮 チップを紙袋とか不織布等に袋詰めしておき、これらの紙袋を植栽した緑化用幼 木1,1の根元部分の土壌に敷きつめるようにして被覆する手段も実施されてい る。尚、紙袋1個に350g〜400gのチップを詰め込み、更に窒素とかリン 酸を含む固形肥料を袋中に混入することもある。
【0005】 このようなマルチング処理を行うことによって表土の流出防止作用と土壌から の水分の蒸発抑制作用、土の跳上り防止作用、施肥作用を持たせ、乾燥及び雑草 の繁殖に起因する緑化用幼木の枯損を防止することができる。
【0006】 更に本願出願人は、先に実用新案登録第3037025号により、図4に示す マルチング用ボード10で構成したマルチング材を提案した。このマルチング用 ボード10は、木材チップ5と樹皮チップ6の隙間に植生糊7を充填して固化し た適宜の透水性と水分保持機能を有する板状の固結物からなり、使用時に緑化用 幼木の周辺の土壌表面を被覆して雑草の発生を抑え、乾燥による幼木の枯損が防 止され、活着を促進するという作用が得られる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示した藁によるマルチング処理は、現場での施工に多く の労力を必要とする上、マルチング材としての藁は腐食が早いため、マルチング 処理後の早期腐食により保水性及び雑草の繁殖防止作用が充分ではなく、かつ、 強風による藁の飛散によって外観と周辺の環境の悪化をきたすという課題がある 。他方の木材チップとか樹皮チップを袋詰めして土壌に敷きつめる手段は、施工 後に袋が破損して木材チップとか樹皮チップが流出して飛散しやすく、藁の場合 と同様に周辺の環境悪化をきたすという難点がある。
【0008】 また、実用新案登録第3037025号にかかるマルチング用ボード10によ れば、植生糊7の充填によって長期間に亘って板状の形状を維持しており、しか も土壌内部が適度な温度と湿度に保たれ、微生物とか植物の根の成育がよくなる 上、バークが微生物の働きにより分解して肥料となって土壌が徐々に腐食質を多 く含む土壌に改良されるという効果が得られるが、木材チップ5と樹皮チップ6 の隙間に植生糊7を充填して固化するためには、ミキサー等の設備を必要とする 難点が残存しており、特に現場でマルチング用ボード10を作製して土壌に敷き つめ施行するケースでは、道路から離れた場所で行うことができないという問題 がある。
【0009】 そこで本考案は従来のマルチング材が有している課題を解消するとともに実用 新案登録第3037025号にかかるマルチング用ボードが有している難点を解 消して、保水性及び雑草の繁殖防止作用を高めるとともに現場での作製も容易で あり、しかも飛散による環境悪化をきたす惧れがないマルチング材を得ることを 目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、略中心位置に間仕切りが形成された麻袋 内に、木材及び樹皮を適宜の長さに切断・粉砕処理して得たチップを一定量だけ 投入して密閉することにより、透水性と水分保持機能を有するマルチマットでな るマルチング材を得ている。
【0011】 前記間仕切りは、麻袋の表裏両面を縫製手段により連結して構成する。又、取 扱性の面から麻袋の幅員を48cm〜55cmとし、麻袋の深さを35cm〜4 2cmとする。チップは木材及び樹皮を2mm〜15mmの長さに切断してから 粉砕処理して得ている。
【0012】 かかるマルチング材によれば、緑化ブロックとか道路の中央分離帯等に植栽し た緑化用幼木の根元の周辺に本考案によって得られたマルチマットを敷きつめて 土壌表面を被覆することにより、使用中にチップの流出とか飛散は生じない上、 麻袋内でのチップの移動も生じることなく、乾燥による緑化用幼木の枯損が防止 され、雑草の発生を抑えて幼木の活着が促進されるという作用が得られる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下図面に基づいて本考案にかかるマルチング材の実施形態例を説明する。図 1は本考案で採用した麻袋11の平面図であり、この麻袋11は平面視が長方形 でなる袋体12の一方側に開口部13が設けられ、かつ、袋体12の略中心位置 に間仕切り14が形成されている。この間仕切り14は縫製手段により袋体12 の表裏両面を縫い合せて構成されている。
【0014】 麻袋11の寸法は任意に決定すればよいが、運搬時の取扱いの容易性及び使用 時の敷設性を考慮して、本実施の形態例では麻袋11の幅員Aを48cm〜55 cmとし、麻袋11の深さBを35cm〜42cmとした。この麻袋11の略中 心位置に形成された間仕切り14には、詳細は後述するように、投入して密閉さ れた物体が麻袋11内で自由に移動することを防止する機能を持たせてある。
【0015】 上記とは別途に木材及び樹皮を2mm〜15mmの長さに切断してから粉砕処 理して細かいチップとしたものを用意する。このように木材及び樹皮を切断,粉 砕処理するには、枝葉木粉砕機(チッパシュレッダ)を用いるのが適当である。
【0016】 次に得られた木材及び樹皮のチップを、図1の矢印C,Cに示したように麻袋 11の開口部13から袋内に一定量だけ投入し、開口部13を縫製手段により密 閉して本考案にかかるマルチング材としてのマルチマットが完成する。得られた マルチマットは、木材チップと樹皮チップが投入されているため、適宜の透水性 と水分保持機能を有している。
【0017】 使用時には、図2に示したように緑化用幼木1,1の周辺に本考案にかかるマ ルチマット15,15を敷設して土壌表面を被覆する。このようなマルチング処 理を行うことにより、雑草の発生を抑えるとともに使用中に木材チップとか樹皮 チップが麻袋11から流出したり飛散する現象は発生せず、しかもマルチマット 15,15が水分の保持能力と透水性を有しているため、乾燥による幼木1,1 の枯損が防止され、活着を促進するという作用が得られる。
【0018】 また、土壌内部が適度な温度と湿度に保たれるため、微生物とか植物の根の成 育がよくなり、バークが微生物の働きにより分解して肥料となるため、土壌が徐 々に腐食質を多く含む土壌に改良されるという作用がある。
【0019】 本考案にかかるマルチング材としてのマルチマット15は、袋体12として丈 夫な麻袋を用いているため、長期間に亘ってマット状の形状を維持しており、地 形等に影響されずに使用可能である。特に急傾斜地での緑化木の活着に使用した 場合には、間仕切り14によって木材チップとか樹皮チップが麻袋11内で自由 に移動することが防止され、マルチマット15の自然の形状を保持することがで きる。
【0020】 尚、上記の説明ではマルチング材としてのマルチマット15を緑化用幼木の根 元の土壌部分の水分を保持し、枯損を防止して活着を促進する用途について説明 したが、他の応用例として製作直後の擁壁とか道路の法面に被覆することにより 、過乾燥を防止するとともに法面に植付けた植物の保護をはかることができる。
【0021】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案にかかるマルチング材によれば、植栽した 緑化用幼木の根元周辺の土壌表面にマルチマットを敷きつめて被覆することによ り、雑草の繁殖を抑えると同時にマルチマットが有している水分の保持能力と透 水性が有効に生かされて、乾燥による緑化用幼木の枯損は防止され、活着が促進 されるという効果が有り、更に使用中に木材チップ及び樹皮チップの流出とか飛 散現象は生じないので、外観を高めるとともに周辺の環境悪化をきたす惧れがな いという効果が得られる。
【0022】 マルチマットを構成する麻袋の略中心位置に間仕切りが形成されており、かつ 、適当な寸法に設定したことにより、運搬とか敷設の作業性を向上させることが できる。又、マルチング処理時にあっても現場での施工に多くの労力及びミキサ ー等の使用は不要であり、単に緑化用幼木の根元周辺にマルチマットを敷きつめ る作業を実施すればよいために実施に要する経費も低廉となり、間仕切りによっ て木材チップとか樹皮チップが麻袋内で移動することがないので、平地とか傾斜 地を問わずに緑化木の活着に使用して有効である。又、製作直後の擁壁とか道路 の法面の保護に応用することも可能であって汎用性が高いという効果がある。
【0023】 前記したようにマルチマットは水分の保持能力と透水性を有しているので、乾 期には水分の蒸散を抑えるとともに厳冬期には水分のバランスを保ち、四季を問 わず緑化用幼木の枯損が防止され、しかも土中が適度の温度と湿度に保たれるた め、長期使用中に麻袋とかチップが微生物の働きによって自然分解して肥料とな り、土が徐々に腐食質を含む良い土壌に変化するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるマルチマットの袋体構造を示す
平面図。
【図2】本考案のマルチマットの使用時の態様を示す概
要図。
【図3】従来のマルチング処理の一例を示す概要図。
【図4】前提案にかかるマルチング用ボードの要部断面
図。
【符号の説明】
1…幼木 11…麻袋 12…袋体 13…開口部 14…間仕切り 15…マルチマット

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略中心位置に間仕切りが形成された麻袋
    内に、木材及び樹皮を適宜の長さに切断・粉砕処理して
    得たチップを一定量だけ投入して密閉することにより、
    透水性と水分保持機能を有するマルチマットを得たこと
    を特徴とするマルチング材。
  2. 【請求項2】 前記間仕切りは、麻袋の表裏両面を縫製
    手段により連結して構成したことを特徴とする請求項1
    記載のマルチング材。
  3. 【請求項3】 前記麻袋の幅員を48cm〜55cmと
    し、麻袋の深さを35cm〜42cmとしたことを特徴
    とする請求項1又は2記載のマルチング材。
  4. 【請求項4】 前記木材及び樹皮を2mm〜15mmの
    長さに切断してから粉砕処理して細かいチップを得たこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載のマルチング
    材。
JP1997008900U 1997-09-19 1997-09-19 マルチング材 Expired - Lifetime JP3047346U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112160A (ja) * 2008-10-07 2010-05-20 Koizumi Jute Mills Ltd 地表面保護材および地表面保護構造

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