JP3046848U - 侵入者及び火炎感知警報器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】１つの警報器によって盗みや放火等を目的とす
る侵入者、火炎を確実に感知して警報可能とした構造が
簡単であり小型で安価な侵入者及び火炎感知警報器を提
供する。 【解決手段】函体１に生体及び火炎から放出する赤外線
の入射口５と、入射した赤外線を電圧に変換して生体及
び火炎感知信号とする電型赤外線センサと、この焦電型
赤外線センサによる生体及び火炎感知信号により作動す
る警報スピーカ及び警報ライト８と、前記生体及び火炎
感知信号を他の部所の警報器に出力するための外部出力
端子とを備え、前記函体１を天井等に上下、左右の角度
を調整可能に吊り下げる把手兼用のハンガーフレーム２
を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、侵入者及び火炎感知警報器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

銀行、ビル内の事務所あるいは商店等の盗難や放火防止としてカメラ又はエリ アセンサ等で、また、火災報知では感熱室内の空気膨脹によるダイヤフラムの変 位で接点を閉じる差動式スポット型感知器やバイメタルによって接点を閉じる定 温式感知器等を使用したシステムが採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のシステムでは設備全体が大掛かりであり、盗難や放火防止と火災報 知は検出センサが異なり別々のシステムであり、盗難防止と火災報知システムを 併設するには、その設備費用は高価となってる。また、ダイヤフラムやバイメタ ルによる変位動作で接点を閉じる方式では、接点の接触不良等による警報精度や 信頼性に難点がある。

【０００４】 本考案の目的は、上記従来の課題に鑑み、１つの警報器によって盗みや放火等 を目的とする侵入者あるいは、火炎を確実に感知して警報可能とした構造が簡単 であり小型で安価な侵入者及び火炎感知警報器を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するための本考案の特徴とする構成は、函体に生体及び火炎 を感知する焦電型赤外線センサと、この焦電型赤外線センサにより検出した生体 及び火炎感知信号により作動する警報スピーカ及び警報ライトと、前記生体及び 火炎感知信号を他の部所の警報器に出力するための外部出力端子とを備え、前記 函体を天井等に上下、左右の角度を調整可能に吊り下げる把手兼用のハンガーフ レームを設けたことを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１乃至図３において、 １は函体（ケース）である。この函体１の両側面に把手を兼ねたハンガーフレー ム２が蝶ねじ３等によって角度調整可能に取り付けられている。このハンガーフ レーム２の上面には函体１を天井等にも上下、左右の角度を調整可能吊り下げ可 能とする蝶ねじ４を有している。

【０００７】 前記函体１には図略の警報スピーカを内蔵し、函体１の上面には例えば赤色の 警報ライト８が設置され、前面には図１で示すように、赤外線入射口５、作動記 録ランプ６及び電源ランプ７が配設されている。

【０００８】 また、前記函体１の後面には図２で示すように、電気入力部９、フューズ１０ 、音量ボリューム１１、感知出力タイマ１２及び外部出力端子１３が配設されて いる。

【０００９】 前記函体１に内設されている回路は図４で示すように、前記赤外線入射口５に 設けられたフレネルレンズ１４によって集光した赤外線を電圧に変換する焦電型 赤外線センサ１５（以下焦電センサと略称する）、センサアンプ１６、制御回路 １７、パワーアンプ１８が直列で配置され、前記センサアンプ１６、制御回路１ ７、パワーアンプ１８に接続された電源回路１９と、この電源回路１９と接続さ れ前記制御回路１７と接続されたリレー回路２０によって構成されている。

【００１０】 前記パワーアンプ１８は警報スピーカ２１に接続されており、前記リレー回路 ２０は警報ライト８に接続されている。また、リレー回路２０は前記外部出力端 子１３に接続されている。

【００１１】 本考案は上記の通りの構造であるから、函体１を所要に部所に赤外線入射口５ を監視方向に向けて載置あるいは天井等に吊り下げ設置する。この函体１を所要 に部所に載置する場合はハンガーフレーム２が把手として持ち運びに利用され、 天井等に吊り下げ設置する場合は、蝶ねじ４を用いて天井等に予めセットされた 取付台座等に取り付ける。尚、回転モータを介して遅速回転するよう吊り下げて ３６０°の範囲を監視させることも可能である。

【００１２】 侵入者及び火炎の感知は前記赤外線入射口５に入射される赤外線によって検出 される。あらゆる物体は、何らかの温度を有し、その温度に応じた赤外線を放出 する。この赤外線の量は物体の温度が高いほど多い。

【００１３】 そこで、赤外線入射口５に入射された侵入者及び火炎による赤外線をフレネル レンズ１４によって集光し焦電センサ１５により電圧に変換して、センサアンプ １６、制御回路１８、パワーアンプ１８で処理し警報スピーカ２１によって音で 報知すると共に、リレー回路２０によって警報ライト８を点灯して光で報知する ものである。

【００１４】 前記焦電センサ１５により電圧に変換した生体及び火炎感知信号は外部出力端 子１３から取り出すことができ、函体１による監視現場以外の別の部所に警報ラ イト８や警報スピーカ２１を設置することにより監視現場以外の部所でも報知す ることができる。

【００１５】 音量ボリューム１１は警報スピーカ２１の音量を適宜増減調整し、感知出力タ イマ１２は警報ライト８及び警報スピーカ２１の作動時間を適宜増減調整する。 また、作動記録ランプ６は侵入者及び火炎を感知したとき点滅作動を開始し、例 えば留守中に盗みや放火等で侵入した形跡あるいはガスレンジ、ストーブ等の消 し忘れしたことを確認させる。

【００１６】 このように、盗みや放火等を目的とする不審者の侵入を警報及び記録し、また 、ガスレンジ、ストーブ等の消し忘れ等による火炎を感知警報して初期段階での 消火を可能とし火災発生を防止することができる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案によると、１つの警報器によって侵入者と火炎を感知して 警報可能とし、この感知は赤外線を焦電センサによって電圧に変換するものであ るから、ダイヤフラムやバイメタルによる変位動作で接点を閉じる方式に比べて 検知精度の高い信頼性を有しており、形態が小型でありハンガーフレームによっ て盗難、放火や火炎発生する監視部所に容易に持ち運び載置あるいは天井等の定 位置に設置を可能とし、オフィス、商店あるいは一般家庭等に簡単に設備するこ とができ、かつ安価に提供することができる利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図

【図２】本考案の後面図

【図３】本考案の側面図

【図４】本考案の回路構成を示すブロック図

【符号の説明】

１ 函体 ２ ハンガーフレーム ３ 蝶ねじ ４ 蝶ねじ ５ 赤外線入射口 ６ 作動記録ランプ ７ 電源ランプ ８ 警報ライト ９ 電気入力部 １０ フューズ １１ 音量ボリューム １２ 感知出力タイマ １３ 外部出力端子 １４ フレネルレンズ １５ 焦電型赤外線センサ １６ センサアンプ １７ 制御回路 １８ パワーアンプ １９ 電源回路 ２０ リレー回路 ２１ 警報スピーカ

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０８Ｂ 23/00 ５１０ Ｇ０８Ｂ 23/00 ５１０Ｂ ５２０ ５２０Ｄ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 函体に生体及び火炎を感知する焦電型赤
   外線センサと、この焦電型赤外線センサにより検出した
   生体及び異常温度信号により作動する警報スピーカ及び
   警報ライトと、前記生体及び火炎感知信号を他の部所の
   警報器に出力するための外部出力端子とを備え、前記函
   体を天井等に上下、左右の角度を調整可能に吊り下げる
   把手兼用のハンガーフレームを設けたことを特徴とする
   侵入者及び火炎感知警報器。