JP3044846B2 - D/a変換器 - Google Patents

D/a変換器

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JP3044846B2 JP3184547A JP18454791A JP3044846B2 JP 3044846 B2 JP3044846 B2 JP 3044846B2 JP 3184547 A JP3184547 A JP 3184547A JP 18454791 A JP18454791 A JP 18454791A JP 3044846 B2 JP3044846 B2 JP 3044846B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルオーディ
オディスク(CD)やサンプリング音源等に用いられる
D/A変換器に関し、特に、低レベル信号時のノイズ低
減に関する。
【0002】
【従来の技術】CDやサンプリング音源では楽音信号等
の波形データをPCMデータで記憶している。この波形
データをアナログの楽音信号に変換するのがD/A変換
器である。現在一般的なPCMフォーマットでは16ビ
ット程度の中央値(0000000000000000)を0とし、最上位
ビットが0範囲を正領域,最上位ビットが1の範囲を負
領域とする2の補数方式で記録されている。
【0003】また、近年1ビットDACが実用化されて
いるが、この方式では、負領域のフルスケールが出力
0、正領域のフルスケールが最大出力(常時“1”出
力)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにD/A変換
器では、無信号や微小レベルの信号のとき、正領域の最
大値の約半分の出力となる。1ビットDACの場合に
は、最低値(負領域の最大値)の場合には常時0でビッ
ト反転がなく、最大値の場合には常時1でビット反転が
ないが、無信号や微小レベル信号のときはその丁度中間
であるため最もビット反転が頻繁である。また、マルチ
ビットDACの場合には、2の補数系またはオフセット
バイナリ方式で符号化されたPCMデータをアナログ信
号(電流値または電圧値)に変換するが、0レベル付近
は正負領域の境界であるためデータの取りえる範囲の中
心に当たり、最も非線型性が大きくオフセットが大きい
部分である。これを従来のマルチビットDACでアナロ
グ変換した場合、振幅の小さい微小信号の波形が最も非
線型歪みが大きくなってしまう。
【0005】このように、従来のD/A変換器では、信
号レベルが最も小さいところで、最も大きい歪みが生じ
る特性になっており、特性の改善が望まれていた。
【0006】この発明は、正負領域を分割してD/A変
換することにより、上記課題を解決したD/A変換器を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、サンプリン
グタイミング毎に量子化され、正領域,負領域を通じて
割り当てられた一連の数値に符号化された波形データを
アナログ波形信号に変換するD/A変換器であって、前
記波形データを正領域と負領域とに分割する分割手段
と、前記正領域,負領域に分割された波形データをそれ
ぞれ別に、0レベル付近を0出力とするアナログ波形信
号に変換する変換手段と、変換された正領域,負領域の
アナログ波形信号を合成する手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0008】
【作用】この発明は、正,負領域を一連の数値に符号化
された波形データ(たとえばPCMデータ)をアナログ
波形信号に変換するD/A変換器に関するものである。
【0009】この発明の構成を図1に示す。入力された
波形データを正領域の波形データと負領域の波形データ
とを分割手段(正波形分割手段1,負波形分割手段2)
によって分割する。つぎに、この信号をそれぞれ独立し
た変換手段(正波形変換手段3,負波形変換手段4)に
よって0レベル付近を0出力とするアナログ信号に変換
する。これによって、最も信号レベルの小さい0レベル
付近の出力がほぼ0となるため、D/A変換されるディ
ジタルデータが微小信号レベルであるとき1ビットDA
Cの場合にはビット反転による再量子化ノイズが少な
く、マルチビットDACの場合には最上位ビット(符号
ビット)の反転による歪みも発生しない。変換された信
号は合成手段5により正負波形を合成したアナログ信号
とする。これによって、低レベル信号の再現性が良くな
る。
【0010】
【実施例】図2はこの発明の実施例であるD/A変換器
の構成を示す図である。このD/A変換器は、入力され
るPCMデータの正領域と負領域とを分割してそれぞれ
別の1ビットDACでD/A変換するものである。
【0011】PCM波形データは、まずオーバーサンプ
リングフィルタ20に入力される。
【0012】このフィルタは、PCMデータをそのサン
プリング周波数の2〜8倍の周波数で再量子化するもの
であり、量子化による折返し雑音を低減するものであ
る。このオーバーサンプリングフィルタ20の出力は正
波形抽出器21および負波形抽出器22に接続されてい
る。PCMデータは、正負領域を1連の数値(2の補数
系の2進数)で符号化しているが、正波形抽出器21
は、このうち正領域のデータのみを抽出(分割)して取
り出し、0レベル付近を0とする数値データに変換する
回路である。同様に、負波形抽出器22は、PCMデー
タのうち負領域のデータのみを抽出して0レベル付近を
0とする数値データに変換する。これら正波形抽出器2
1,負波形抽出器22の構成は図3,図4に示す。正波
形抽出器21,負波形抽出器22にはそれぞれ1ビット
DAC本体23,24が接続されている。1ビットDA
C本体23,24はそれぞれ正波形,負波形のみを電流
信号に変換する。これら1ビットDAC本体23,24
の出力はオペアンプ25に入力される。オペアンプ25
はこれらの信号を減算合成し電圧信号に変換する。この
のちこの信号はローパスフィルタ26によって高域のノ
イズ成分をカットされて出力される。
【0013】図3は整流型の正波形抽出器および負波形
抽出器を示す図である。同図(A)は正波形抽出器の構
成を示している。これは16ビットの2入力セレクタで
構成されている。セレクト信号の1/0で何れか一方の
入力が出力側に与えられる。
【0014】0側入力端子にはPCMデータが入力さ
れ、1側入力端子にはオール“0”データが入力され
る。一方、セレクト信号端子にはPCMデータの最上位
ビットがセレクト信号として入力される。これにより、
PCMデータの最上位ビットが0(正領域のデータ)の
ときにはPCMデータがそのまま通過し、最上位ビット
が1(負領域のデータ)のときにはオール“0”データ
が出力される。これによって、正領域のデータはそのま
ま出力されるが、負領域(最上位ビット=1)のデータ
は遮断される。
【0015】一方、同図(B)に示す負波形抽出器の場
合には、最上位ビットが1の場合のみPCMデータが出
力されるようになっている。すなわち、PCMデータの
最上位ビットがセレクト信号として与えられ、1側入力
端子にPCMデータが入力される。ただし、PCMデー
タはビット反転回路によって全ビット反転すなわち正負
が反転されたのち1側入力端子に入力される。これによ
り、1ビットDAC24においてはこの負波形を正数デ
ータとして処理することができる。なお、1ビットDA
C24の出力はオペアンプ25の反転入力端子に入力さ
れている。これによってこの波形データが負側に反転さ
れ正波形データと正しく合成される。
【0016】さらに、図4は図3の整流方式の改良版の
変換方式の正負波形抽出器の変換特性を示す図である。
図3の整流方式のように0点で完全にカットオフしてし
まうと合成時に不整合によるノイズが発生するおそれが
ある。これを解消するため、0点付近から反対側の領域
にむけてリモートな特性にし急激なカットオフをさけて
いる。この変換方式はこのような関数テーブルをROM
に記憶しておき、入力値をアドレスとして変換データを
出力するようにしてもよく、関数演算を行う演算回路で
実現することもできる。このように変換された正波形デ
ータ,負波形データは同図(C)のように合成されるた
め、リモートな特性を持たせた結果含まれることになっ
た反対領域のデータを正負領域で相殺して正確な直線特
性を実現している。
【0017】図5は前記1ビットDAC本体の構成を示
す図である。この1ビットDACは2次ノイズシェーピ
ング方式(ΔΣ変調方式)の一般的な1ビットDACで
あり、サンプリング周波数fsの256倍の周波数で動作
する。回路は2段の積分回路(加算器31,ディレイ3
2で構成されるものおよび加算器33,ディレイ34,
アンプ38で構成されるもの)とコンパレータである量
子化器35さらに遅延回路36からなっている。2次ノ
イズシェーピングとしたことにより、可聴周波数におけ
るノイズを低減することができる。
【0018】なお、この1ビットDAC本体は入力され
る数値データが0のときには出力も0であるため、0レ
ベルに対応するデータを0とすることにより、通常の出
力を0とすることができDAC出力部のスイッチング回
路が減少し消費電流を小さくすることができる。
【0019】図6はのこの発明の他の実施例のD/A変
換器を示す図である。図2の実施例と同様の構成の部分
は同一番号を付して説明を省略する。このD/A変換器
では、負波形抽出器28を負の数値データを出力する回
路として構成した。すなわち、図7に示すように負領域
の波形データを負値を示す(最上位ビットが1)の数値
データとして出力ようにした。したがって、1ビットD
AC本体29も負値データをアナログ変換する回路とし
た。これにより、オペアンプ25において減算合成の代
わりに加算合成を行う。
【0020】なお、図7は上記実施例に用いられる負波
形抽出器の構成を示す図である。同図(A)は整流方式
の負波形抽出器である。これは、上記図3のものに比し
て全ビット反転器が備えられていない。負値データはそ
のまま負値データとして出力するためである。一方、同
図(B)は変換方式の変換特性を示す図である。この方
式ではビットを反転しないで負領域のデータを負値のま
ま変換している。
【0021】図8は上記D/A変換器が用いられる電子
楽器の構成を示す図である。この電子楽器はPCM音源
43を備えている。この音源43にはマイコン42が接
続されており、マイコン42は演奏操作子41の操作に
基づいて楽音形成のため楽音の音高,音色,発音,消音
等を指示するデータを生成する。このデータが音源43
に入力されたとき、PCMデータからなる楽音信号を形
成する。このPCMデータは前記DAC(D/A変換
器)10に入力されアナログの楽音信号に変換される。
この楽音信号はサウンドシステム44に入力される。サ
ウンドシステム44においてこの楽音信号は増幅されス
ピーカ等から出力される。
【0022】本発明により、微小信号レベルでの歪が改
善されたため、複数の電子楽器のアナログ出力混合時の
全体としての歪レベルが改善され、多くの電子楽器をノ
イズの増加を気にせずに混合して使用できるようになっ
た。
【0023】図9はマルチビットDACにこの発明を適
用した場合の特性を示す図である。
【0024】マルチビットDACの場合には、上述した
ように0レベル付近で最も非線型性が大きく振幅の小さ
い微小信号の波形がその影響をもろに受け非線型歪みが
増加し、聴感上も歪を多く感じる。そこで、波形データ
を0レベルを含ませて正波形と負波形とに分割し(図4
参照)、正波形,負波形を別々にD/A変換するように
した。これにより、微小信号の歪みを小さく抑えること
ができる。
【0025】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、微小な
レベルの信号に対してノイズや歪みを最も小さくするこ
とができるため、D/A変換器の特性を向上することが
できる。また、無信号や微小レベル信号の場合の出力を
0とすることができるため、D/A変換器の消費電流を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示す図
【図2】この発明の実施例であるD/A変換器のブロッ
ク図
【図3】同D/A変換器に用いられる整流型正負波形抽
出器の構成を示す図
【図4】同D/A変換器に用いられる変換型正負波形抽
出器の変換特性を示す図
【図5】同D/A変換器に用いられる1ビットDAC本
体を示す図
【図6】この発明の他の実施例であるD/A変換器のブ
ロック図
【図7】同D/A変換器に用いられる変換型負波形抽出
器の変換特性を示す図
【図8】上記D/A変換器が用いられる電子楽器の構成
を示す図
【図9】この発明をマルチビットDACに適用した場合
の変換特性を示す図
【符号の説明】
21−正波形抽出器、22−負波形抽出器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリングタイミング毎に量子化さ
    れ、正領域,負領域を通じて割り当てられた一連の数値
    に符号化された波形データをアナログ波形信号に変換す
    るD/A変換器であって、 前記波形データを正領域と負領域とに分割する分割手段
    と、 前記正領域,負領域に分割された波形データをそれぞれ
    別に、0レベル付近を0出力とするアナログ波形信号に
    変換する変換手段と、 変換された正領域,負領域のアナログ波形信号を合成す
    る手段と、 からなるD/A変換器。
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