JP3042999B2 - 多相エマルジョンおよびその製造方法 - Google Patents

多相エマルジョンおよびその製造方法

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JP3042999B2 JP10203873A JP20387398A JP3042999B2 JP 3042999 B2 JP3042999 B2 JP 3042999B2 JP 10203873 A JP10203873 A JP 10203873A JP 20387398 A JP20387398 A JP 20387398A JP 3042999 B2 JP3042999 B2 JP 3042999B2
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L1/00Liquid carbonaceous fuels
    • C10L1/32Liquid carbonaceous fuels consisting of coal-oil suspensions or aqueous emulsions or oil emulsions
    • C10L1/328Oil emulsions containing water or any other hydrophilic phase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K23/00Use of substances as emulsifying, wetting, dispersing, or foam-producing agents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
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  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチプルエマル
ジョン(multiple emulsion )およびその製造方法に関
し、特に、輸送および燃焼が可能な燃料として有用なマ
ルチプルエマルジョン、即ち多相エマルジョンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】エマルジョン技術においては、二相エマ
ルジョン、即ち油中水滴(water-in-oil:w/o )エマル
ジョンや水中油滴(oil-in-water:o/w )エマルジョン
に関して多くの文献が知られている。マルチプルエマル
ジョンとは、三相以上の相を有するエマルジョンのこと
であり、本明細書では多相エマルジョンと記載する。こ
の多相エマルジョンは、米国特許第5,478,561
号、第5,438,041号、および第4,254,1
05号において種々の分野との関連において記載されて
おり、また、米国特許第5,505,877号において
は、燃料との関連において記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エマルジョンの具体的
な組成は、燃料工業において非常に重要であり、種々の
特性、添加物およびその他が、エマルジョンの安定性に
影響を与える。従って、これらの添加物等は、輸送可能
な燃料としての有用性にも影響を与える。また、エマル
ジョンに用いられる油や炭化水素に応じて、コンタミナ
ントと呼ばれる種々の混入物が存在し、これらの混入物
の影響を抑えるための添加物が、エマルジョンの安定性
に影響を与えるおそれもある。
【0004】高価な成分、例えば界面活性剤やその他の
添加物の使用量を少なく抑えて形成することの可能で、
安定な多相エマルジョンが求められている。更に、通常
に油相に含有される、バナジウム等の金属の腐食性が効
果的かつ経済的に抑えられ、なおかつエマルジョンの安
定性も損なわれることのない多相エマルジョンが求めら
れている。
【0005】上記背景の下に、本発明は、界面活性剤の
使用量が最小限に抑えられた、安定な多相エマルジョン
を提供することを目的とする。また、本発明は、油相に
含有される金属の腐食性を抑える添加物を含有して安定
な多相エマルジョンを提供することをも目的とする。更
に、本発明は、輸送が容易で、有用で望ましい燃料とし
て燃焼可能な多相エマルジョンを提供することをも目的
とする。本発明のその他の目的および利点は、以下の記
述により明らかとされる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的および利点を容易に達成することができる。即ち、
本発明によれば、連続相をなす水相と、前記水相内に分
散した油滴相と、前記油滴相を通じて分散した内部水滴
相と、前記内部水滴相内に懸濁する(浮遊する)不水溶
性化合物と、を有する多相エマルジョンが得られる。
【0007】更に、本発明によれば、本発明により得ら
れる多相エマルジョンの形成方法が提供される。この方
法は、不水溶性化合物の水中懸濁液を提供するステップ
と、油相を提供するステップと、前記油相中に前記懸濁
液が存在している状態の油中水滴型エマルジョン(即
ち、前記油相中に前記懸濁液が分散された油中水滴型エ
マルジョン)を形成するステップと、水相を用意するス
テップと、界面活性剤の存在下で前記水相中に、前記油
中水滴型エマルジョンが存在するエマルジョン(即ち、
前記水相中に前記油中水滴型エマルジョンが分散され
エマルジョン)を形成するステップと、を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、多相エマルジョンおよ
びその製造方法に関し、特に、水相中に、ビチューメン
中水滴が形成されたエマルジョンに関する。このエマル
ジョンは、輸送可能な燃料として好適である。
【0009】図1に、本発明にかかる多相エマルジョン
システム、即ち多相エマルジョン系の概略説明図を示
す。図示されたように、このエマルジョン系10は、連
続相をなす水相12と、この水相12に分散されて図1
において一つの油滴14として示される油または炭化水
素相と、および、この油滴14内に分散されて図1で水
滴16として示される内部水滴相と、を有する。本発明
によれば、後述するように、水滴16は、パーティクル
18として示される不水溶性化合物の懸濁液またはスラ
リーである。これらのパーティクルは、本発明にかかる
多相エマルジョン中に安価に含有させることができる。
このエマルジョンの油相内に通常含まれるその他の物質
は、燃焼中に、望ましくない副作用を及ぼすおそれがあ
るが、上記パーティクルは、この副作用を抑える。ま
た、エマルジョンの安定性に悪影響を及ぼすこともな
い。
【0010】粘性炭化水素は、輸送性やポンパビリティ
ーを向上して、燃料としての粘性炭化水素の使用を容易
とするために、例えば本発明にかかるエマルジョン等の
形態にすることができる。しかし、このようなエマルジ
ョンの製造において、エマルジョンを安定化させてその
急速なエージング即ち劣化を防ぐためには、通常は、界
面活性剤が必要とされる。更に、粘性炭化水素は、種々
の成分、例えば金属、特にバナジウムを含有しており、
これらの成分は、腐食性であるか、または燃料の燃焼中
にその他の複雑な問題を引き起こすおそれがある。本発
明によれば、図1に示される多相エマルジョン、および
図2に示されるその製造方法が得られる。また、この
際、エマルジョンの形成に必要な界面活性剤の量が減少
するという利点が得られ、更に、バナジウム等の金属の
望ましからざる作用を抑えることができるうえに、エマ
ルジョンの不安定化を招くこともない。
【0011】本発明にかかるエマルジョンの油滴相とし
ては、所望の適切な油相又は炭化水素相を用いることが
できる。しかし、この油滴相としては、粘性炭化水素が
特に好ましく、本発明においては特に有益な特性が得ら
れる。好適な粘性炭化水素としては、122°Fで10
0cp以上の粘性を示し、API比重が16以下である
クルードオイルまたはビチューメンである。これらのク
ルードオイルやビチューメンは、金属含有量が高いこ
と、通常は少なくとも1000ppm(wt)で、イオ
ウ含有量およびアスファルテン成分含有量が高く、更
に、通常は流動点が高いことにより特徴づけられる。本
発明において特に好適な粘性炭化水素は、セロ・ネグロ
・ビチューメンである。
【0012】このビチューメンは、約700ppm(w
t)以上という相当な量のバナジウム化合物を有し、こ
の化合物は、燃焼の際に、腐食や金属スラグの形成を起
こすことが、通常は問題となる。この種のビチューメン
は、ビター社(Bitor,S.A.)の登録商標であるオリマル
ジョン(orimulsion)として販売されているエマルジョ
ンに含有される。この二相エマルジョンには、硝酸マグ
ネシウムや水溶性化合物が添加され、バナジウムの悪影
響を抑えるようにしている。しかし、硝酸マグネシウム
は、ビチューメン中に天然に存在するバクテリアその他
の成長を促進することが知られており、その結果、エマ
ルジョンが不安定化してしまう。
【0013】本発明によれば、不水溶性化合物、特に好
ましくは不溶性のマグネシウムやカルシウム化合物、例
えばマグネシウムやカルシウムの炭酸塩、水酸化物、酸
化物、およびリン酸塩等が、多相エマルジョンに含有さ
れ、バナジウムの望ましからざる作用が抑えられ、この
際、バクテリアの成長やその結果として生じるエマルジ
ョンの不安定化が促進されることはない。
【0014】マグネシウムやカルシウムの酸化物は、バ
ナジウムの作用を抑えることができ、かつ、豊富に供給
できる、という点で、本発明にかかる多相エマルジョン
不溶性化合物として特に好適である。
【0015】本発明にかかる多相エマルジョンは、好適
には、油滴14の平均液滴径が約10ミクロン〜約30
ミクロンであり、また、好適には、水滴16の平均液滴
径が約2ミクロン〜約6ミクロンである。不水溶性化合
物18は、実質的に、完全に水滴16内に存在する。
【0016】本発明にかかる多相エマルジョンは、好ま
しくは、ビチューメンと、エマルジョン中の水の総量
と、の比率(体積比)が、約90/10〜約50/5
0、より好ましくは、約70/30である。更に、内部
水滴相16は、好ましくは、エマルジョンの総量に対し
て約2vol %以下であり、一方、連続相12内の水は、
好適には、エマルジョン総量に対して約28vol %以下
である。
【0017】本発明にかかる多相エマルジョンは、好適
には、不水溶性化合物を、実質的に完全に内部水滴相1
6内に有しており、その量は、エマルジョンの総量に対
して、約500ppm(wt)以下、より好ましくは約
100ppm〜350ppm(wt)である。不水溶性
化合物18は、好適には、その平均粒径は約0.01ミ
クロン〜約1ミクロンである。
【0018】後述するように、本発明にかかる多相エマ
ルジョンは、好ましくは、油滴14が連続相をなす水相
12に分散される段階においてのみ界面活性剤を使用す
ることで形成される。従って、これにより得られる本発
明にかかる多相エマルジョンでは、油相である油滴14
に分散される内部水滴相16を構成するエマルジョン部
分、特に、内部水滴相16と油相14との界面15にお
いて、実質的に、界面活性剤を追加する必要はない。一
方、添加された界面活性剤は、実質的に、連続相をなす
水相12と油滴相14との間の界面17におけるエマル
ジョン部分においてのみ存在する。
【0019】図2を参照して、多相エマルジョンを形成
するための本発明にかかる方法を説明する。まず、所望
の不水溶性化合物を水に分散させた懸濁液あるいはスラ
リーを用意する。この懸濁液は、不水溶性化合物の所望
の濃度で水に分散させ、これを単に攪拌することで得ら
れる。この点に関して、好ましくは、水と不水溶性化合
物よりなる懸濁液に対して、不水溶性化合物が約12w
t%以下、好ましくは約1wt%〜約9wt%となるよ
うに、不水溶性化合物は水と混合される。
【0020】また、油相が用意される。上述したよう
に、好ましくは、この油相はビチューメン等の粘性炭化
水素である。ビチューメンを用いる場合、このビチュー
メンは、上述の懸濁液と混合され、ミキサー20へと送
られて十分な時間および混合比率において攪拌が行われ
る。この混合比率は、油中に上記懸濁液が分散されたエ
マルジョンが得られるに十分な比率であり、好適には、
油/懸濁液の体積比は、約90/10〜約98/2であ
る。所望により、ビチューメンの流動性を向上するため
に、ビチューメンを加熱してもよい。
【0021】上述の懸濁液とビチューメンとの混合は、
例えば、攪拌速度を約1000rpm〜約5000rp
mとして、約1分〜約3分間混合を行なわれ、これによ
り、ビチューメン内に上記懸濁液が分散されて、懸濁液
の平均液滴径が、好ましくは約2ミクロン〜6ミクロン
であるエマルジョンが得られる。不水溶性化合物は、実
質的に、完全に水懸濁液相内に存在する。
【0022】好適には、その後、水と界面活性剤との混
合物が、上述のビチューメン中に懸濁液が分散されたエ
マルジョンに添加され、連続相をなす水相内に、上述
の、ビチューメン中に上記懸濁液が分散されたエマルジ
ョンの液滴が分散された多相エマルジョンが得られるよ
うに、十分な時間攪拌が行われる。この攪拌ステップ
は、好適には、ミキサー22において行われ、所望の最
終多相エマルジョン、好適には、ビチューメン中に上記
懸濁液が分散されたエマルジョンの平均液滴径が、約1
0ミクロン〜約30ミクロンである多相エマルジョンが
得られる。このステップは、好適には、最初に、ビチュ
ーメン/水の体積比が約85/15である多相エマルジ
ョンが得られるに十分な水と界面活性剤とを混合し、そ
の後に、この多相エマルジョンを、最終的な所望比率、
例えばビチューメン/水の体積比が70/30となるよ
うに希釈される。
【0023】上述した最終攪拌ステージで使用される界
面活性剤は、ノニオン界面活性剤、例えばエトキシレー
ト化アルキルフェノール(ethoxylated alkyl phenols
)、エトキシレート化アルコール(ethoxylated alcho
ls )、ノニルフェノールエトキシレート(nonyl pheno
l ehoxylates )、およびエトキシレート化ソルビタン
エステル(ethoxylated sorbitan esters )や、天然界
面活性剤が挙げられ、また、これらノニオン界面活性剤
と天然界面活性剤との混合物が挙げられる。また、アニ
オン界面活性剤、例えば硫酸塩、スルフォン酸塩、およ
びカルボキシル酸塩が挙げられる。この段階において特
に好適な界面活性剤は、ノニオン界面活性剤、例えばエ
トキシレート化トリデカノール、モノエタノールアミン
等のアミンによって活性化された天然界面活性剤、およ
びこれらの混合物が挙げられる。本発明によれば、界面
活性剤は、好適には、ビチューメンに対しての重量比
で、約500ppm〜約4000ppm、より好適には
約1000ppm〜約3000ppmである。
【0024】上述したように、多相エマルジョンの製造
方法においては、水は、懸濁液と、水/界面活性剤混合
物と、において用いられ、その量は、ビチューメン/水
の多相エマルジョンにおける最終的な体積比が、約90
/10〜50/50となるように用いられ、より好適に
は70/30となるように用いられる。更に、水は、好
適には、多相エマルジョンにおいて、全エマルジョンに
対して、内部水滴あるいは懸濁液相内に約2wt%以下
の量で、連続相をなす水相で20wt%以下の量だけ存
在する。
【0025】本発明により得られるエマルジョンは、ビ
チューメン内の懸濁液の液滴が、内部の懸濁液の液滴を
維持するに十分大きく、なおかつ、効率よく燃焼するに
十分に小さい。
【0026】上述した多相エマルジョンは、安定性に優
れ、かつ、輸送や燃料として用いるという面からみて所
望の流体特性が得られる。更に、このエマルジョンは、
界面活性剤の使用量が相対的に少なく、かつ、内部液滴
相内の不水溶性のマグネシウム化合物、カルシウム化合
物が、ビチューメン内に通常みられるバナジウム等の物
質の悪影響を実質的に減少させることが見いだされた。
なおかつ、通常の水溶性化合物を用いたときに問題とな
る、コストの高騰やエマルジョンの不安定化その他の問
題が生じることもない。
【0027】以下に、本発明にかかる多相エマルジョン
の製造方法および利点を更に例証する。
【0028】実施例1 この実施例では、酸化マグネシウムおよび他の界面活性
剤の量を変動させて多相エマルジョンを製造し、その液
滴径(D)および粘度[20(1/s)、100(1/
s)における値]の面から、安定性を示す。
【0029】まず、酸化マグネシウムの水中懸濁液を用
い、その濃度を変化させて、多数の多相エマルジョンを
製造した。セロネグロビチューメン(Cerro Negro bitu
men)980グラムを適当な容器内で60℃に1時間加
熱し、酸化マグネシウム懸濁液20mlを加えて3分間1
400rpmで攪拌して、ビチューメン中に懸濁液が分
散されたエマルジョンを得た。一方、0.98gの界面
活性剤を水45.88グラムに溶解し、この界面活性剤
/水混合物が、上述のビチューメン中懸濁液のエマルジ
ョンに添加され、700rpmで3分間攪拌されて、ビ
チューメン/水の体積比が85/15である多相エマル
ジョンが得られた。この85/15のエマルジョンに対
し、更に74.12グラムの水を添加して、低剪断速度
で更に攪拌を行い、最終的に70/30の本発明にかか
る多相エマルジョンを得た。この多相エマルジョンで
は、約28vol%の水が連続水相に存在し、2vol
%の水が内部水滴相に存在している。
【0030】この例においては、数種類の異なる界面活
性剤が用いられた。エトキシレート化トリデカノールと
モノエタノールアミンとの混合物を用い、酸化マグネシ
ウムの重量比をそれぞれ0ppm、100ppm、35
0ppm(wt)として各サンプルを得た。また、モノ
エタノールアミンのみを界面活性剤として用いて、酸化
マグネシウムの重量比をそれぞれ0ppm、100pp
m、350ppm(wt)としたサンプルも調製した。
【0031】エトキシレート化トリデカノールとモノエ
タノールアミンとの混合物を用いて調製されたエマルジ
ョンの貯蔵特性を、以下の表1に示す。これらの例の各
測定における粘度は、Haake RV 20粘度計
を、MC−1タイプの同心シリンダを用いて、30℃に
おいて測定を行った。
【0032】
【表1】 粘度(20 1/s) 粘度(100 1/s) D( μm) 保管 0* 100 350 0 100 350 0 100 350 時間 (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (日) 1 844 862 821 514 341 685 14.1 15.9 15.1 5 838 830 780 526 474 447 14.5 14.4 15.5 10 965 823 889 587 517 501 15.3 16.1 15.5 20 934 804 821 585 480 482 14.8 16 15.6 27 1046 911 864 603 506 528 15.6 15.8 16.1 35 1065 886 886 679 489 532 15.5 16 16 50 970 864 961 611 495 586 16.6 16.1 16.1 *は酸化マグネシウム濃度を示す
【0033】モノエタノールアミンのみを用いて調製さ
れたエマルジョンにおける貯蔵結果を以下の表2に示
す。
【0034】
【表2】 粘度(20 1/s) 粘度(100 1/s) D( μm) 保管 0* 100 350 0 100 350 0 100 350 時間 (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (日) 1 849 892 789 423 493 359 15.1 15.1 14.8 5 834 866 765 484 527 367 14.5 15.1 15.1 10 756 816 710 379 456 349 13.4 15.5 14 20 726 742 758 367 376 358 14.5 15.5 15 27 954 828 867 461 435 405 14.7 15.2 14.7 35 920 742 990 471 412 539 14.5 15.7 15.6 50 932 871 989 485 476 550 15 15.5 16.6 *は酸化マグネシウム濃度を示す
【0035】これらに示されるように、本発明により製
造された、酸化マグネシウムを不水溶性化合物として用
い、かつ異なる界面活性剤を用いた多相エマルジョン
は、優れた安定性を示した。
【0036】実施例2 この実施例では、酸化カルシウムを不水溶性化合物とし
て用いた、本発明により調製されたエマルジョンの調製
および特性を示す。この実施例においては、多相エマル
ジョンは、上述した実施例1と同様に行い、0ppm、
100ppm、350ppm(wt)の酸化カルシウム
を、モノエタノールアミンとエトキシレート化トリデカ
ノールの混合物の界面活性剤とともに用いた。表3に、
モノエタノールアミンとエトキシレート化トリデカノー
ルの混合物を界面活性剤として用いて調製したエマルジ
ョンの貯蔵特性を示す。
【0037】
【表3】 粘度(20 1/s) 粘度(100 1/s) D( μm) 保管 0* 100 350 0 100 350 0 100 350 時間 (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (日) 1 844 856 812 514 841 785 14.1 15.7 15.1 5 838 812 789 526 774 847 14.5 15.4 15.8 10 965 832 889 587 717 701 15.3 15.1 15.5 20 934 827 867 585 840 782 14.8 15 15.3 27 1046 911 873 603 860 813 15.6 15.8 16.1 35 1065 902 868 679 789 779 15.5 16 16.3 50 970 864 861 611 796 786 16.6 16.2 16.1 * は酸化カルシウム濃度を示す
【0038】表4に、モノエタノールアミンのみを界面
活性剤として用いて調製されたエマルジョンの貯蔵特性
を示す。
【0039】
【表4】 粘度(20 1/s) 粘度(100 1/s) D( μm) 保管 0* 100 350 0 100 350 0 100 350 時間 (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (日) 1 849 896 812 423 814 639 15.1 15.4 14.8 5 834 876 801 484 834 667 14.5 15.1 15.1 10 756 852 710 379 769 649 13.4 15.3 15.6 20 726 842 758 367 726 623 14.5 15.5 15 27 954 828 856 461 815 609 14.7 15.2 15.3 35 920 742 990 471 831 715 14.5 15.7 15.1 50 932 831 911 485 832 689 15 15.5 15 *は酸化カルシウム濃度を示す
【0040】実施例1と同様に、本発明により製造され
た、酸化カルシウムを界面活性剤として種々の濃度で用
い、かつそれぞれタイプの異なる界面活性剤を用いた多
相エマルジョンでは、優れた安定性を示した。これは、
粘度および液滴径が実質的に一定であることから示され
る。
【0041】実施例3 この実施例では、本発明により調製されたエマルジョン
の調製及び安定性を示し、ビチューメン相中の内部懸濁
液の水滴の体積を1vol%とし、実施例1、2におけ
る2vol%の例との比較を行った。エマルジョンを4
セット調製し、その内の二つは、界面活性剤としてエト
キシレート化ノニルフェノール(Intan100 )を用い、
酸化マグネシウムを含有する懸濁液の内部水滴の体積を
それぞれ1vol%、2vol%として調製を行った。
残りの二つは、懸濁液の液滴の水をそれぞれ1%、2%
とし、界面活性剤としては、エトキシレート化アルコー
ル(Intan 200 )を用いた。
【0042】ビチューメン内の懸濁液の水が2vol%
であるエマルジョンは、上述の実施例1の方法により得
られた。懸濁液相の内部水滴内の水が1vol%である
エマルジョンは、以下のように調製された。
【0043】まず、セロネグロビチューメン(Cerro Ne
gro bitumen )990グラムを適当な容器内で60℃に
1時間加熱した。これに酸化マグネシウム懸濁液10ml
を加えて3分間1400rpmで攪拌した。一方、0.
99gの界面活性剤を水49.41グラムに溶解し、こ
の界面活性剤/水混合物が、上述のビチューメン中懸濁
液のエマルジョンに添加され、700rpmで3分間ビ
ーターパドルにより攪拌した。これにより、ビチューメ
ン/水の体積比が85/15である、懸濁液が分散され
たビチューメンが、水中に分散してなる多相エマルジョ
ン(suspension-in-bitumen-in-water multiple emulsi
on)が得られた。このエマルジョンに対し、更に74.
87グラムの水を添加して、低剪断速度で更に一分間攪
拌を行い、最終的に、ビチューメン/水の比率が70/
30である、所望の多相エマルジョンを得た。
【0044】表5に、エトキシレート化ノニルフェノー
ル(Intan 100 )を界面活性剤として用いて調製され、
上述のように水がそれぞれ1%、2%であるエマルジョ
ンにおける貯蔵特性を示す。
【0045】
【表5】 1%水滴 2%水滴 粘度(20 1/s) 粘度(20 1/s) mPa mPa 保管 0* 100 200 350 D 0* 100 200 350 D 時間 (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (μm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (μm) (日) 1 1121 1005 1286 1007 17.39 1026 1264 918 1191 17.70 7 1071 1128 1123 991 17.13 1138 1193 1104 1068 17.39 14 1250 1390 1248 1128 16.98 1446 1465 1292 1167 17.20 21 1333 1346 1089 1062 17.68 1566 1312 1282 1239 17.80 30 1370 1301 1253 1121 18.19 1322 1263 1262 1151 17.90 * は酸化マグネシウム濃度を示す
【0046】表6に、エトキシレート化ノニルフェノー
ル(Intan 200 )を界面活性剤として用いて調製され、
上述のように水がそれぞれ1%、2%であるエマルジョ
ンにおける貯蔵特性を示す。
【0047】
【表6】 1%水滴 2%水滴 粘度(20 1/s) 粘度(20 1/s) mPa mPa 保管 0* 100 200 350 D 0* 100 200 350 D 時間 (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (μm) (ppm) (ppm) (ppm) (ppm) (μm) (日) 1 1144 1359 932 1025 17.89 1216 1578 1512 1243 17.37 7 1440 1329 1125 1290 17.68 1217 1466 1724 1430 17.75 14 1244 1375 1149 1195 18.10 1263 1434 1413 1154 17.09 21 1254 1377 1246 1088 17.92 1171 1387 1342 1059 17.56 * は酸化マグネシウム濃度を示す
【0048】以上の通り、本発明により調製された4つ
の多相エマルジョンのすべてにおいて、優れた結果が得
られた。
【0049】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は、その本質的特性を逸脱することなく種々の形態
で実施することが可能である。従って、本実施形態は、
どのような面からも発明を制限するものではない。発明
の範囲は、添付の請求項によりより規定されるものであ
り、等価であるとみなされる請求の範囲の変更等は、す
べて本発明に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多相エマルジョンの概略説明図。
【図2】本発明にかかる多相エマルジョンの形成方法の
概略説明図。
【符号の説明】
10 エマルジョン系 12 水相 14 油滴 16 水滴 18 パーティクル 20 ミキサー 22 ミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−109894(JP,A) 米国特許5505877(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10L 1/32 WPI/L(QUESTEL)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続相をなす水相と、 前記水相内に分散された油滴相と、 前記油滴相を通じて分散された内部水滴相と、 前記内部水滴相内に懸濁された不水溶性化合物と、 を有し、 前記不水溶性化合物は、不水溶性マグネシウム化合物、
    不水溶性カルシウム化合物、及びこれらの混合物のうち
    から選択されることを特徴とする多相エマルジョン。
  2. 【請求項2】 前記不水溶性化合物は、炭酸塩、水酸化
    物、酸化物、燐酸塩、およびこれらの任意混合物のうち
    から選択されることを特徴とする請求項1記載の多相エ
    マルジョン。
  3. 【請求項3】 前記不水溶性化合物は、酸化マグネシウ
    ム、酸化カルシウムおよびこれらの混合物のいずれかか
    ら選択されることを特徴とする請求項1記載の多相エマ
    ルジョン。
  4. 【請求項4】 前記不水溶性化合物は、酸化マグネシウ
    ムであることを特徴とする請求項1記載の多相エマルジ
    ョン。
  5. 【請求項5】 前記不水溶性化合物は、完全に前記内部
    水滴相内に存在することを特徴とする請求項1記載の多
    相エマルジョン。
  6. 【請求項6】 前記不水溶性化合物は、前記内部水滴相
    内に存在し、その存在量は、総エマルジョン重量に対し
    て500ppm(wt)以下であることを特徴とする請
    求項1記載の多相エマルジョン。
  7. 【請求項7】 前記不水溶性化合物は、前記内部水滴相
    内に存在し、その存在量は、総エマルジョン重量に対し
    て100〜350ppm(wt)であることを特徴とす
    る請求項1記載の多相エマルジョン。
  8. 【請求項8】 前記多相エマルジョン内の前記内部水滴
    相と前記油滴相との間の界面には、添加された界面活性
    剤が存在しないことを特徴とする請求項1記載の多相エ
    マルジョン。
  9. 【請求項9】 前記油滴相は、50℃(122°F)で
    100cp以上の粘度 を有してAPI比重が16以下で
    ある粘性炭化水素を有し、かつ、前記油滴相の金属含有
    量は、少なくとも1000ppm(wt)であることを
    特徴とする請求項1記載の多相エマルジョン。
  10. 【請求項10】 前記粘性炭化水素は、バナジウムを7
    00ppm(wt)以上を含有することを特徴とする請
    求項9記載の多相エマルジョン。
  11. 【請求項11】 前記エマルジョン内の油と、水の総量
    と、の体積比は、90/10〜50/50の範囲にある
    ことを特徴とする請求項1記載の多相エマルジョン。
  12. 【請求項12】 前記エマルジョン内の油と、水の総量
    と、の体積比は、70/30であることを特徴とする請
    求項1記載の多相エマルジョン。
  13. 【請求項13】 前記多相エマルジョンに対しての前記
    内部水滴相の体積比は、2vol%以下であることを特
    徴とする請求項1記載の多相エマルジョン。
  14. 【請求項14】 前記連続相をなす水相は、多相エマル
    ジョンに対する体積比が28vol%以下であることを
    特徴とする請求項1記載の多相エマルジョン。
  15. 【請求項15】 前記油滴相の平均液滴径は、10ミク
    ロン〜30ミクロンであることを特徴とする請求項1記
    載の多相エマルジョン。
  16. 【請求項16】 前記内部水滴相の平均液滴径は、2ミ
    クロン〜6ミクロンであることを特徴とする請求項1記
    載の多相エマルジョン。
  17. 【請求項17】 前記多相エマルジョンの前記油滴相と
    前記連続相をなす水相との間の界面に完全に存在してい
    る界面活性剤を更に含むことを特徴とする請求項1記載
    の多相エマルジョン。
  18. 【請求項18】 前記界面活性剤は、エトキシレート化
    アルキルフェノール、エトキシレート化アルコール、ノ
    ニルフェノールエトキシレート、エトキシレート化ソル
    ビタンエステル、天然界面活性剤、ノニオン界面活性
    剤、アニオン界面活性剤、およびこれらの任意混合物の
    いずれかから選択されることを特徴とする請求項17記
    載の多相エマルジョン。
  19. 【請求項19】 不水溶性化合物の水中懸濁液を提供す
    るステップと、 油相を提供するステップと、 前記油相中に前記懸濁液が存在している状態の油中水滴
    型エマルジョンを形成 するステップと、 連続相をなす水相を用意するステップと、 界面活性剤の存在下で、前記連続相をなす水相中に前記
    油中水滴型エマルジョンが分散された多相エマルジョン
    を形成するステップと、を有することを特徴とする多相
    エマルジョンの形成方法。
  20. 【請求項20】 前記懸濁液は、この懸濁液に対して1
    2wt%以下の不水溶性化合物を含むことを特徴とする
    請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記油中水滴型エマルジョンの水滴の
    平均液滴径は、2ミクロン〜6ミクロンであることを特
    徴とする請求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記油中水滴型は、油と水との体積比
    が90/10〜98/2であることを特徴とする請求項
    19記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記油滴相は、その油滴の平均液滴径
    が10ミクロン〜30ミクロンであることを特徴とする
    請求項19記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記多相エマルジョンにおける、油相
    と、水の総量と、の体積比は、90/10〜50/50
    の範囲にあることを特徴とする請求項19記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記多相エマルジョンにおける、油相
    と、水の総量と、の体積比は、70/30であることを
    特徴とする請求項19記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記油中水滴型エマルジョンを形成す
    るステップは、界面活性剤を添加せずに行われることを
    特徴とする請求項19記載の方法。
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