JP3040212U

JP3040212U - 自転車の走行軽減化のための荷篭

Info

Publication number: JP3040212U
Application number: JP1997001439U
Authority: JP
Inventors: 憲章山口
Original assignee: 憲章山口
Priority date: 1997-02-03
Filing date: 1997-02-03
Publication date: 1997-08-15
Anticipated expiration: 2003-02-03

Abstract

(57)【要約】【目的】自転車の荷物の携行走行時に於いて、重さの
吊り合いの観点から、これの、走行負担、即ちペダルに
架ける力が少なくなりはしないかと思い、追及してみ
た。【構成】荷篭を前輪の前に位置付けることさえできれ
ば、これに外円周を仮想することによって、自転車と、
荷篭の中間で、走行中は、お互いが対立作用を及ぼし、
もって荷重分の倍重さが、自転車本体の重さが差し引か
れ、僅かではあるが走行負担を軽減出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車走行を、より軽くして、人の往来をより簡素化したものであって、この荷篭に負担をかけるほど、自転車の相対的走行は軽くなる。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自転車の走行の軽減化は、多重変速ギアをつけたり、電動磁石による登坂走行の軽減化とか、或いは、自転車本体の、材料に依る、少量化、軽減化などがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

東京虎ノ門にある自転車会館の階段の壁には、外国の人が、這いつくばって自転車を漕ぐ、今にも飛び出してきそうな、力強い、昔の絵が掲げてある。人の往来に関する夢は、当時では、それほど希求する気持ちが旺盛であったものと思う。現代でも、サイクリングなど、それは楽しく、手軽な、人の移動、往来の、一番密着した機械とは言える。その走行の軽減化は、これまた希求の願望は、密着した機械であるだけに、これがある限り続く、本考案は、そのような願望に、荷物の携帯走行の面から追及てみた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

添付図面のように、円の中の自転車を想定してみると、その円の外の、走行に差し支えのない部位に、この荷篭が、堅牢に取り付けられさえすれば、荷物を乗せることで、その走行が軽減化されることは良く分かる。ここで、添付写真の試作品の製作課程を述べる。まず、この荷篭を取り付けた、自転車の長さが、余り長過ぎてもならないので、前輪フォーク部を直にする。出来れば、前輪を、後輪より径を小さくする。次ぎに、サドル軸と、ハンドル軸の両方を挟む形で、角材を、その突端が、前輪の前方まで来るように伸ばし、両角材を三箇所位ボルト締する。その角材の先端、２０−３０ｃｍ位の位置に、筋交いを兼ねた、三角形の合板を両側にボルト締する。この筋交いを兼ねた、三角形の合板に、今度は、前から、適度の角型合板を、筋交い三角合板の厚みの中に向かってビスを打ち固定する。この角型合板に、荷篭をボルトで締め付け固定する。

【０００５】作用円の中に、自転車を想定した、添付図面で、大体の走行負担の軽減は分かる。ここで、仮に、人の重量を６０ｋｇ，自転車の重量を３０ｋｇ，荷篭の荷重を５ｋｇとすると、その総和９５ｋｇのポテンシャル重を、前方に移動させるに際しての、５ｋｇの荷に位置による、負担の比較の問題となる。両者の初動の負担、ペダル重は同じである。一度走り始めると、本願荷篭の、５ｋｇは垂直で、自転車にとって、前のめりの力となって作用する。そして自転車の９０ｋｇの重さと、荷篭の荷重５ｋが、対立して作用するようになると考えられる。よって、この場合、走行している時は、実際は９５ｋｇの走行移動にも拘わらず、８５ｋｇの走行移動と同じ負担で済むこととなる。

【０００６】

【実施例】

試作品の走行した感じは、諸条件が中々同じというわけにはいかないので、確とは識別出来かねるけれども、荷篭の位置の移動ですこしは軽く感じる。とりわけ、ペダルを止めた時の、蛇足走行と言うか、それは距離が伸びる。坂から平坦へと続く道路での、テストでも、ペダル不使用の走行は、確かに長く、荷が重ければ力強さも増す。

【０００７】

【考案の効果】

本願は、小生の、ある仮説の思考の中途で思いついたのであるが、力、速度、距離、時間の入り組んだ、それぞれの体感器具としては恰好のものであると思う。また、乗車走行の最初は、蛇に乗って行くようななんとも奇妙な感じではある。ハンドル方向に先端部が動かぬので、体感としては蛇行しているように感じる。それが当たり前となれば、曲がるときに先端部に注意して、余裕をもって曲がれば、普通の走行となんら変わりはない。軽快に走行出来れば、同じ負担での行動範囲がそれだけ広くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自転車の側面図である。試作部品の取り付け要
領を示したもの。（外円周は理解のための仮想円）

【符号の説明】

１．サドル軸、ハンドル軸を共に両側から挟んだ角材の
ボルト締したもの）。２，３の合板の厚みの中にビス止めした適度な角合板３．１にボルト締した筋交いを兼ねた三角形の合板４．荷篭

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自転車の荷篭は、通常は後部に荷乗せ
と、前部に荷篭がついているのであるが、この前部の荷
篭の取り付け部位を、前輪の前方にして、もって、自転
車の走行負担を軽減化した、自転車の荷篭