JP3034191B2 - カーペットの染色装置及び染色方法 - Google Patents

カーペットの染色装置及び染色方法

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JP3034191B2
JP3034191B2 JP7265903A JP26590395A JP3034191B2 JP 3034191 B2 JP3034191 B2 JP 3034191B2 JP 7265903 A JP7265903 A JP 7265903A JP 26590395 A JP26590395 A JP 26590395A JP 3034191 B2 JP3034191 B2 JP 3034191B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工済のカーペッ
トの再染色を行なうのに用いて好適の、カーペットの染
色装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、床の表面材としてカーペットが多
用されているが、このように床に張られたカーペットは
使用していくうちに汚れたり色褪せたりする。このよう
な場合、一般には、洗浄を行なうことが考えられるが、
洗浄しても取れない汚れや色褪せに対しては対処でき
ず、カーペットの見栄えを十分に回復することができな
かった。
【0003】勿論、カーペットを張り替えてしまうとい
う手段があるが、カーペットの張り替えには極めてコス
トがかかり、また、まだ使用できるカーペットを張り替
えるのはゴミの増加を招いたり、資源を有効利用する上
でも好ましくない。さらに、カーペットの張り替え時に
は建物の機能を部分的に停止させながら行なうことにな
り、極めて大掛かりである。
【0004】そこで、カーペット自体が痛んでいるわけ
でなく単に汚れや色褪せにより見栄えが悪化している場
合に適用できる技術として、カーペットを張り替えるこ
となく、床上に張られている状態のままのカーペットを
再染色してしまうか又は色補正するという、現場施工に
よるカーペット蘇生用染色技術が開発されている。この
染色技術では、染料を色調合した液体を染料タンク内に
充填して、染料タンクからの染料液をコンプレッサ又は
ポンプにより加圧して、ノズルからカーペット上へ向け
て噴射する。これにより、微粒子化した染料液は、カー
ペットのパイルの繊維間に浸透していく。カーペットの
上部から染料液を噴射するので、当然ながら、微粒子化
した染料液は、まず、カーペットの表面に付着して、自
重や毛管現象により表面よりも下方のカーペットの奥部
に浸入することになる。
【0005】このようにして、カーペットの繊維間に染
料液が浸透していく過程で、染料液中の染料粒子がカー
ペットの繊維内に浸入して定着することにより、カーペ
ットが染色される。この後、カーペット内の水分を吸回
収して、カーペットを乾燥させると、染色が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のカーペットの染色方法では、以下のような課題
がある。 1.加圧した染料液をノズルからカーペット上へ向けて
噴射する際に、染料液がカーペット上へ均等に付着しに
くく、付着量の多い部分や少ない部分が生じて、この結
果、染色に色ムラが生じる。
【0007】作業者が熟練していれば、このような色ム
ラの発生を低減させることはできるが、1回の染色工程
で色ムラを完全に解消するのは極めて困難である。この
ため、色ムラを修復することが必要となるが、この色ム
ラを修復する作業は、上述の本来の染色作業よりも大幅
に時間が掛かり、コスト増を招いてしまう。また、この
修復作業の間は、修復作業対象の床面は使用できないの
で、この分、建物部分の機能を制限することになる。
【0008】2.このような染料液を噴射する染色方法
では、染料液を少なくしようとすると上述のような色ム
ラを招きやすくなり、色ムラを招かないように配慮する
と、極めて多量(例えば1平方メートル当たり1000
cc程度)の染料液を必要とするが、これらの染料液の多
くは、カーペットの基布にまで浸透し、カーペット内に
多量の水分が含浸した状態となる。このような水分過剰
のため、カーペットの材質によってはカーペット自体が
収縮してしまうという不具合を招く。
【0009】3.また、このように多量の染料液を用い
ると、染料液の吸回収にも時間ががかる上、カーペット
の乾燥に時間を要することになる。カーペットが乾燥す
るまではカーペットを使用しないことが望ましいので、
この点でも、長時間、建物部分の機能を制限することに
なる。 4.さらに、汚れのあるカーペットの場合には、汚れを
取り除くクリーニング作業が必要になり、染色作業の準
備に時間と労力がかかる。
【0010】5.さらに、単に染料をカーペット繊維に
付着させるだけでは、染料がカーペット繊維に十分に定
着しにくいので、上述の染色工程に加えて、何らかの手
段による染料定着工程が必要となり、染色作業に時間と
労力がかかる。本発明は、上述の課題に鑑み創案された
もので、容易に現場施工できて、熟練を要することなく
少ない染料液で短時間で容易にしかも色ムラや色落ちな
くカーペットの染色を行なえるようにした、カーペット
の染色装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のカーペットの染色装置は、カーペット上を移
動可能に設けられた本体部と、該本体部に装備されて該
カーペットの表面を摺動しうる可動ブラシと、該本体部
に装備されて蒸気を発生するボイラタンクと、該本体部
に装備されて内部に染料を貯留する染料タンクと、該可
動ブラシの近傍に設けられた蒸気供給口を通じて該ボイ
ラタンクからの蒸気を該カーペット上に供給する蒸気供
給手段と、該可動ブラシの近傍に設けられた染料供給口
を通じて該染料タンクからの染料を該カーペット上に供
給する染料供給手段とをそなえていることを特徴として
いる。
【0012】請求項2記載の本発明のカーペットの染色
装置は、請求項1記載の装置において、該可動ブラシ
が、該カーペットに垂直な軸心線回りに回転駆動される
回転ブラシであることを特徴としている。請求項3記載
の本発明のカーペットの染色装置は、請求項2記載の装
置において、該回転ブラシの回転状態を調整するブラシ
作動調整手段が設けられていることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の本発明のカーペットの染色
装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の装置におい
て、該染料供給手段に、該染料タンクと該染料供給口と
の間を接続する染料供給路がそなえられ、該ボイラタン
クから該染料供給路内へセルフクリーニング用蒸気を供
給するためのセルフクリーニング用蒸気供給手段が設け
られていることを特徴としている。
【0014】請求項5記載の本発明のカーペットの染色
装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の装置におい
て、該染料供給手段に、該染料タンクと該染料供給口と
の間を接続する染料供給路がそなえられるとともに、該
染料供給路の途中に、該ボイラタンクの熱を利用して該
染料供給路内の染料を加熱させる染料加熱用流路がそな
えられていることを特徴としている。
【0015】請求項6記載の本発明のカーペットの染色
装置は、請求項5記載の装置において、該染料加熱用流
路が、該ボイラタンク内にコイル状に形成されているこ
とを特徴としている。請求項7記載の本発明のカーペッ
トの染色装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の装置
において、該蒸気供給口が該可動ブラシへ向けて該蒸気
を噴射するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0016】請求項8記載の本発明のカーペットの染色
装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の装置におい
て、該染料供給口が該可動ブラシへ向けて該染料を吐出
するように構成されていることを特徴としている。請求
項9記載の本発明のカーペットの染色装置は、請求項1
〜8のいずれかに記載の装置において、該本体部をカー
ペット上で移動させるためのハンドル部が設けられてい
ることを特徴としている。
【0017】請求項10記載の本発明のカーペットの染
色装置は、請求項1〜9のいずれかに記載の装置におい
て、該蒸気供給手段に、該蒸気の供給状態を調整するた
めの蒸気調整操作手段がそなえられていることを特徴と
している。請求項11記載の本発明のカーペットの染色
装置は、請求項1〜10のいずれかに記載の装置におい
て、該染料供給手段に、該染料の供給状態を調整するた
めの染料調整操作手段がそなえられていることを特徴と
している。
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図8は本発明の一実施
形態にかかるカーペットの染色装置及び染色方法につい
て示すものである。図1に示すように、このカーペット
の染色装置は、カーペット(絨毯も含む)1上を移動可
能に設けられた本体部2と、この本体部2の下面に装備
されてカーペット1上を摺動しうる可動ブラシ3と、本
体部2を移動操作するためにステー4を介して取り付け
られたハンドル5とをそなえている。
【0021】可動ブラシ3はカーペット1に垂直な軸心
線回りに回転駆動されてカーペット1上を摺動しうる回
転ブラシであり、また、後述するように高温の蒸気を供
給されるため耐熱ブラシが用いられている。なお、この
ような本装置の基本的な構成は、一般な床面の洗浄に用
いられる「ポリッシャー」と称される洗浄機を流用する
ことができる。
【0022】本体部2の内部には、図2に示すように、
可動ブラシ(以下、回転ブラシという)3を駆動するモ
ータ6が装備され、このモータ6はハンドル5の近傍に
装備されたブラシ作動調整手段としてのブラシ回転制御
スイッチ6Aにより回転状態を調整されるようになって
いる。なお、6Bはモータ6の作動状況(始動や停止や
作動時の回転速度等)を制御するためのモータコントロ
ールボックスであり、前述のブラシ回転制御スイッチ6
Aの操作を受けて制御を行なう。
【0023】また、回転ブラシ3は笠7により、モータ
6はケース8によりそれぞれ覆われており、ケース8上
には、蒸気発生用のボイラタンク9が装備されている。
そして、ステー4には、内部に調合染料21を貯留する
染料タンク10が装着される。この調合染料(以下、単
に染料又は染料液ともいう)21とは、色調合された染
料液21Aに泡立て剤21Bを混入されたものである
(図8参照)。
【0024】さらに、ボイラタンク9からカーペット1
上へ蒸気を供給する蒸気供給手段11と、染料タンク1
0からカーペット1上へ染料21を供給する染料供給手
段12とがそなえられている。蒸気供給手段11は、図
1〜図3に示すように、ボイラタンク9の上部から笠7
内まで配設された蒸気供給路13と、笠7内の回転ブラ
シ3の上部に設けられ蒸気供給路13に接続された蒸気
供給管14と、この蒸気供給管14の下面に穿設された
多数の蒸気供給口15とから構成される。
【0025】また、染料供給手段12は、図1〜図3に
示すように、染料タンク10から笠7内まで配設された
染料供給路16と、笠7内の回転ブラシ3の上部に設け
られ染料供給路16に接続された染料供給管17と、こ
の染料供給管17の下面に形成された多数の染料供給口
18とから構成される。そして、図3に示すように、蒸
気供給管14及び染料供給管17は、回転ブラシ3のド
ーナツ状のブラシ面に沿うようにいずれも環状に配設さ
れ、特に、蒸気供給管14は染料供給管17の内外に近
接して二重円を描くように形成されている。したがっ
て、蒸気供給口15と染料供給口18とが互いに接近し
て位置するようになっている。
【0026】さらに、染料供給路16の途中には、染料
加熱用流路19が介設されている。この染料加熱用流路
19は、ボイラタンク9内に配設されコイル状に形成さ
れており、ボイラタンク9内の熱を吸収しながら染料加
熱用流路19内の染料を加熱する。また、染料供給路1
6の笠7内への導入部分には、電磁弁20が装備されて
おり、この電磁弁20は、ハンドル5の近傍に装備され
た調合染料吐出スイッチ(染料調整操作手段)20Aに
より開度調整され、染料供給口18からの吐出染料量を
調整しうるようになっている。
【0027】さらに、染料供給路16の内部をセルフク
リーニングするために、セルフクリーニング用蒸気供給
手段としてのセルフクリーニング機構22がそなえられ
ている。このセルフクリーニング機構22は、ボイラタ
ンク9の上部に設けられボイラタンク9内の蒸気を取り
出すセルフクリーニング蒸気取出口22Aと、染料供給
路16内へ蒸気を導入するセルフクリーニング蒸気導入
口22Bと、これらの蒸気取出口22Aと蒸気導入口2
2Bとの間に適宜介装されるセルフクリーニング蒸気接
続路22Cと、蒸気導入口22Bに設けられた蒸気導入
停止バルブ22Dとから構成される。そして、セルフク
リーニング蒸気接続路22Cを装着して、バルブ22D
を所要状態に切り替えることにより、ボイラタンク9内
の蒸気を染料供給路16の内部へ導入でき、これによ
り、染料供給路16内をセルフクリーニンできるように
なっている。
【0028】なお、図1中、符号23はボイラタンク9
内の圧力を表示する圧力計、24はポリッシャ蒸気吐出
バルブ(蒸気調整操作手段)であり、圧力計23を監視
しながらこのポリッシャ蒸気吐出バルブ24の開度を調
整するようになっている。また、25はボイラタンク9
内の圧力を制御するための圧力コントローラであり、バ
ルブ24の操作を受けて制御を行なう。
【0029】さらに、26はボイラタンク9の加熱用電
源を入切するスイッチボックスであり、スイッチボック
ス26には、スイッチ26A及び作動表示ランプ26B
がそなえられる。そして、図示しないが、ボイラタンク
9内の水量を表示する水量計がそなえられ、ボイラタン
ク9内の水量管理を行なえるようになっている。
【0030】本発明の一実施形態としてのカーペットの
染色装置は、上述のように構成されているので、以下に
示すような手順(即ち、本実施形態にかかるカーペット
の染色方法)で、カーペットの染色を行なうことができ
る。つまり、まず、染色対象となる施工済みのカーペッ
ト1の現状(染色前)の色を確認して、残存する汚れや
シミの色や濃度を確認する。これに基づいて、希望の色
に染色されるように染料を配合して調色しこれに発泡剤
を混入する。
【0031】一方、ボイラタンク9内に水又は温水を入
れて、ボイラ電源を入れる。また、染料タンク10内に
調合した染料21を入れる。こうして染料タンク10内
に入れられた染料21の一部は、染料供給路16内の染
料加熱用流路19に流入するので、作動を開始したボイ
ラタンク9内でこの染料が加熱されることになる。ま
た、これに先立って、又はこれと平行して、染色施工を
行なう室内の壁面に養生シートを貼る。さらに、繊維に
浸透しない過剰な染料を回収するためのリンス機のため
のリンス用の水を準備する。
【0032】ボイラ電源を入れてからは、圧力計23を
監視しながら、所定圧に達したら、ポリッシャ蒸気吐出
バルブ24の開度を調整しながら、図4(A)に示すよ
うに、再染色作業を開始する。この作業は、モータ6の
作動をスイッチ6Aを通じて制御しながら、且つ、スイ
ッチ20Aを通じて電磁弁20を制御しながら行なう
が、この際、ポリッシャ蒸気吐出バルブ24の開度を調
整しながら、蒸気供給口15から吐出される蒸気の温度
を制御しつつ、カーペット1の表面温度を確認しながら
高温の所定温度域で行なう。
【0033】これにより、染料と蒸気とがブラシ3に吐
出されながら、ブラシ3が回転することになり、蒸気を
伴った高温の染料がブラシ3からカーペット1の繊維の
表面に落下しつつブラシ3によるブラッシング作用によ
って繊維の奥まで浸透する。特に、蒸気供給口15と染
料供給口18とが互いに接近して位置するので、染料供
給口18からの染料が蒸気供給口15から高圧で吐出さ
れる蒸気と混合しながら微粒化しつつブラシ3に付着す
る。
【0034】また、このとき、ハンドル5を通じて装置
を低速で移動させながら、ブラシ3により渦巻き状にブ
ラッシングすることによって、染料がカーペット1の各
部に均等に浸透する。つまり、図5に示すように、ブラ
ッシングの結果、カーペット1のパイル1Aを構成する
繊維には、調合染料が泡立った状態(これを染料発泡体
という)21Cで付着するが、繊維に付着した染料発泡
体21Cは、極めて軽量なため、付着と同時に潰れてカ
ーペット1の繊維内に浸透するものもあるが、付着後も
しばらく染料発泡体21Cを保持して緩やかにカーペッ
ト1の繊維内に浸透するものもある。
【0035】特に、本方法では、染料加熱用流路19に
より加熱した染料を供給するとともに、蒸気をカーペッ
ト1のパイル1A内に供給するので、図6に示すよう
に、パイル1Aを構成する繊維がこの蒸気により膨ら
み、更に、染料や蒸気の熱の供給により、ブラッシング
することによって、カーペット1の繊維内の汚れの除去
も同時に行なわれることになり、しかも、この高温の染
料や蒸気の供給によって繊維が膨らむとともに加熱され
るので、染料21の繊維内への拡散が促進され、染料2
1が繊維内に深く均一に浸透するとともに染料21の繊
維内への定着が確実に行なわれるようになる。
【0036】すなわち、このように、カーペット1上に
蒸気とともに染料を供給しながらブラッシングするとい
う工程では、以下のような処理が略同時に行なわれるこ
とになるのである。つまり、蒸気供給とブラッシングと
により、カーペット1のクリーニングが行なわれる。ま
た、染料供給とブラッシングとにより、染料21の泡立
てと泡立った染料のカーペット1の繊維への均等な付着
が行なわれる。そして、この際、同時に蒸気供給される
ことで繊維が膨らみ、且つ、蒸気及び染料の熱でカーペ
ット1の繊維を加熱することで、染料21の繊維内への
拡散・浸透が促進され、染料21の繊維内への定着が促
進される。
【0037】このようにして、染料供給,蒸気供給を伴
うブラッシング作業(第1ステップ)が完了したら、染
料21のカーペット1の繊維内への拡散,浸透,定着を
数分間だけ待って、ブラッシング完了の数分後に、図4
(B)に示すように、リンス機27により、カーペット
1上に過剰に吐出された染料を回収する(第2ステッ
プ)。
【0038】この作業の結果、染着状況が直ぐにわか
り、色の不足やムラが発見されたら速やかにブラッシン
グにより補正する(第3ステップ)。また、超濃色の染
色が求められている場合には、ブラッシング後にさらに
スチームウォンドにより蒸気を用いてカーペット1を再
加熱再加熱することで染色の浸透・定着の促進を図る染
料定着作業(再加熱ステップ)を行なうことが好まし
い。この場合、ブラッシング完了後10分程度以上が経
過してから蒸気のリンス作業を行なうことが、染料を定
着させるために好ましい。
【0039】なお、このスチームウォンド31は、例え
ば図7に示すように構成される。つまり、蒸気収容器4
2の下面に、開口42Aが形成され、蒸気収容器42内
に供給された水蒸気35がこの下面開口42Aから直接
カーペット5上へ供給されるようになっている。また、
スチームトラップ34等が設けられており、水蒸気35
のみが蒸気収容器42内に供給されるようになってい
る。
【0040】このスチームトラップ34は、密封された
容器であり、その上部に、ボイラ(図示略)から導かれ
たスチームホース38Aを接続する第1ニップル34A
と、蒸気収容器42へのスチームホース38Bを接続す
る第2ニップル34Bと、水蒸気35の液化した水を排
出するためのホース38Cを接続する第3ニップル34
Cとをそなえている。第1ニップル34Aには、コック
39が設けられており、ボイラからの水蒸気を供給した
り遮断したり又供給量を調整したりすることができる。
【0041】このうち、第3ニップル34Cは下端をス
チームトラップ34の容器内の底部まで延長されてお
り、水蒸気35が液化してスチームトラップ34の容器
内の底部に溜まった水がスチームトラップ34内の蒸気
圧で第3ニップル34Cから外部へ排出され、ホース3
8Cの他端に設けられた水回収容器(図示略)に収容さ
れるようになっている。
【0042】また、第2ニップル34Bは、スチームト
ラップ34内の上部空間に開口しており、スチームトラ
ップ34内の上部空間に満たされた水蒸気35のみを蒸
気収容器42へ送給しうるようになっている。このよう
にして、蒸気収容器42内には蒸気35のみが送給され
るが、それでも、蒸気収容器42内で水蒸気35が液化
することが考えられる。そこで、蒸気収容器42に設け
られた蒸気送給部42Aは、蒸気収容器42内の底部よ
りも所要量だけ高い位置に入口42Bをそなえている。
蒸気収容器42内で水蒸気35が液化した場合には、液
化した水は蒸気収容器42内の底部に溜まるので、蒸気
送給部42Aの入口42Bが蒸気収容器42内の底部よ
りも所要量だけ高い位置に設けられていれば、液化した
水が蒸気送給部42Aの入口に進入することはない。
【0043】また、43は蒸気収容器42を持ち運ぶた
めのハンドルである。このような構成により、染料定着
作業の際には、この蒸気収容器42を直接カーペット5
上へ載置して蒸気収容器42内に高温の水蒸気35を供
給する。このような状態では、蒸気収容器42の下部の
周縁部42Bがカーペット5に密着して、開口42Aが
カーペット5により塞がれた状態になる。
【0044】この結果、カーペット5は蒸気収容器42
の内部で高温の蒸気内に浸ることになり、カーペット5
の繊維内に水蒸気とともに染料が浸透していく。これを
所要時間継続することで、カーペット5の繊維内の奥深
くに染料が浸透していき、染料がカーペット5の繊維に
定着する。ついで、蒸気収容器42を外せば、カーペッ
ト5の繊維は、加えられた熱によって水分が蒸発してい
き、染色が完了する。
【0045】ところで、本装置で作業が行なえないよう
な狭い箇所では、例えは図8に示すように、作業を行な
えばよい。この染色作業に要する装置については、図8
の(A),(B)に示すように、調合染料を貯蔵する小
型のタンク51と、このタンク51内の染料液をカーペ
ット1に噴霧する小型の噴霧器52と、この噴霧器52
でカーペット1に噴霧された染料液をカーペット1上で
発泡させながら発泡した染料発泡体をカーペット1の繊
維の表面に付着させていくハンドブラシ54とをそなえ
ている。
【0046】そして、以下のようにして染色を行なう。
まず、図8の(A)に示すように、染料液をタンク51
に貯蔵して、次いで、図8の(B)に示すように、染料
液をカーペット1に付着させる。この付着は、噴霧器5
2で行ない。この結果、カーペット1の各パイルの上部
では、表面に微粒子状の泡立て剤入り染料液が付着した
状態になる。なお、微粒子状の泡立て剤入り染料液は微
小な黒点で示している。
【0047】次いで、図8の(C)に示すように、カー
ペット1上をハンドブラシ54でブラッシングしていく
ことで、ブラシ54に泡立て剤入り染料液(ここでは、
微粒子状の泡立て剤入り染料液)21が付着しながら、
ブラシ54とカーペット1との擦れ合いにより、ブラシ
54に付着した泡立て剤入り染料液21内に空気が混入
していくため、泡立て剤入り染料液21が発泡してい
く。
【0048】また、このようにブラシ54をカーペット
1に摺接させていくことで発泡した染料発泡体21Cが
カーペット1の繊維の表面に付着していく。特に、ブラ
シ54をカーペット1の各パイル1Aの基部付近まで達
するように摺動させていくことで、カーペット1の深部
の繊維の表面にまで染料発泡体21Cが付着していく。
【0049】こうしたブラシ54によるブラッシングに
より、上述の本染色装置と同様に、微小な染料発泡体2
1Cの一部は潰れながら各パイル1Aの各繊維に付着
し、また、これと同時に、染料発泡体21Cが更に空気
と攪拌されて、微小な染料発泡体21Cをさらに細かく
したり、また、染料発泡体21Cの一部は潰れて液体に
復帰した泡立て剤入り染料液21から再び染料発泡体2
1Cを作る作用も行なわれる。
【0050】この結果、染料発泡体21Cがカーペット
1の深部からカーペット1の上部にわたって形成され
る。このときの染料発泡体21Cのカーペット1へ付着
状況は、上述と同様に、図5に示すようになり、繊維に
付着した染料発泡体21Cは、付着と同時に潰れるもの
や、付着後もしばらく染料発泡体の状態を保持するもの
がある。
【0051】この後は、時間の経過とともに、重力や毛
細管現象等により染料発泡体がカーペット5内に浸透し
供給されていくことになるが、ここで、図8(D)に示
すように、スチームウォンド31による染料定着作業を
行なって、加熱することで染色の浸透・定着の促進を図
るようにする。このスチームウォンド31は、上述の図
7に示すようなもので、狭隘な作業箇所の場合には、よ
り小型のハンドスチームウォンド31を用いるようにす
る。
【0052】こうして、染色が完了したら、染色ムラ等
がないか確認して、染色ムラ等があれば上述の補正作業
を行なって、なければ室内の壁面に貼った養生シートを
取り外して作業を終了する。なお、作業の現場では種々
の色の染料が要求されるので、これらに対応するには、
染料の流れる染料供給路16内をクリーニングする必要
があるが、本装置にはセルフクリーニング機構22がそ
なえられるので、容易に、他の装置を用いることなく、
染料供給路16内をクリーニングすることができる。
【0053】つまり、セルフクリーニング蒸気取出口2
2Aとセルフクリーニング蒸気導入口22Bとの間にセ
ルフクリーニング蒸気接続路22Cを介装して、蒸気導
入口22Bに設けられた蒸気導入停止バルブ22Dを解
放することで、ボイラタンク9内の蒸気を染料供給路1
6の内部へ導入でき、これにより、染料供給路16内を
セルフクリーニンすることができる。
【0054】さらに、本カーペットの染色装置は、本体
部2に全てが一体に装備されておりコンパクトな本染色
装置のみを移動させながら染色作業を行なえるので、装
置の移動についても染色準備についても、作業性を向上
させることができる。ところで、一般的なカーペットの
材質を上げると、ウール,ナイロン繊維,ポリエステル
繊維等があるが、染料を確実に定着させるには、ポリエ
ステル繊維の場合、ウール,ナイロン繊維よりも高温雰
囲気が必要となる。そこで、このような繊維のために
は、本装置にバックアップボイラ(図示略)を付加し
て、このバックアップボイラで一旦加熱・加圧した蒸気
を本装置のボイラタンク9内へ導入してここでさらに加
熱・加圧することでより高温の蒸気を供給することが考
えられる。
【0055】このような本カーペットの染色装置及び染
色方法は、従来のカーペットの染みや色褪せに対してこ
れを回復させるための再染色や部分的な染色による色補
正に用いるほかに、カーペットの色を他の色に染め変え
るという積極的な利用も考えれる。いずれにしても、本
カーペットの染色装置及び染色方法は、カーペットの張
り替えに比べて、極めて低コストであり、しかも、従来
汚れや染みや色褪せが生じたためにゴミとして廃棄処理
されていたカーペットを長期に亘って有効に利用するこ
とができるため、ゴミの増加を防ぎ、資源の有効利用を
促進できる上、張り替えに比べて建物の機能への影響も
格段に少ないのである。
【0056】なお、この実施例では、回転ブラシを用い
ているが、本方法に用いるブラシはこれに限定されず、
カーペットに摺接する往復動式ブラシであってもよい
もちろん、種々のブラシを併用してもよい。つまり、全
体的には、回転ブラシや往復動式ブラシといった自動的
に作動するブラシを用いてブラッシングを行ない、細部
については、手作業でブラッシングを行なうことが考え
られる。
【0057】また、蒸気供給管14及び染料供給管17
の形状等も本実施形態のものに限定されるものではな
く、少なくとも、カーペット上に蒸気又は染料を供給し
うるものであればよい。この場合、本実施形態のよう
に、蒸気供給口15及び染料供給口18を接近させて配
置することで染料と蒸気とを混合させながらカーペット
上に供給する構成が、良好で効率よい染色を実現するた
めには効果的と考えられる。また、本実施形態のよう
に、染料と蒸気とをカーペット上に直接ではなくブラシ
を介して供給する構成も、良好で効率よい染色を実現す
るためには効果的と考えられる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のカーペットの染色装置によれば、カーペット上を
移動可能に設けられた本体部と、該本体部に装備されて
該カーペットの表面を摺動しうる可動ブラシと、該本体
部に装備されて蒸気を発生するボイラタンクと、該本体
部に装備されて内部に染料を貯留する染料タンクと、該
可動ブラシの近傍に設けられた蒸気供給口を通じて該ボ
イラタンクからの蒸気を該カーペット上に供給する蒸気
供給手段と、該可動ブラシの近傍に設けられた染料供給
口を通じて該染料タンクからの染料を該カーペット上に
供給する染料供給手段とをそなえるという構成により、
蒸気供給とブラッシングとによるカーペットのクリーニ
ングと、染料供給とブラッシングとによる染料の泡立て
及び泡立った染料のカーペットへの均等な付着とが同時
に行なわれ、さらにこの際の蒸気供給により、染料のカ
ーペット繊維内への拡散・浸透及び定着が促進されるこ
とになり、一つの工程で、カーペットのクリーニングと
染料のカーペット繊維内への拡散・浸透及び定着とを行
なうことができ、汚れのあるカーペットであっても極め
て速やかに染色を行なうことができる。
【0059】しかも、蒸気の作用により、染料の定着が
確実且つ速やかになり、例えば濃色系の染料であっても
短時間で染料の定着を行なえるため、クリーニングして
も汚れがひどく、薄色系の染料ではこの汚れを隠しきれ
ない場合にも、濃色系の染料を利用して容易に汚れを隠
すことができ、カーペットの見栄えを再生する能力が大
きく向上する。また、本装置は、本体部に全てが一体に
装備されて、コンパクトに構成しうるので、この点でも
作業性が良好なものになる。
【0060】請求項2記載の本発明のカーペットの染色
装置によれば、請求項1記載の装置において、該可動ブ
ラシが、該カーペットに垂直な軸心線回りに回転駆動さ
れる回転ブラシであるという構成により、染料をカーペ
ット上に付着させながらブラッシングして染料の発泡化
を促進して、必要最小限の染料をカーペット上に均一に
拡散し浸透させることができる。
【0061】請求項3記載の本発明のカーペットの染色
装置によれば、請求項2記載の装置において、該回転ブ
ラシの回転状態を調整するブラシ作動調整手段が設けら
れるという構成により、回転ブラシの回転状態を調整し
ながら染料やカーペットの素材等に合った状態でブラッ
シングを行なうことができる。請求項4記載の本発明の
カーペットの染色装置によれば、請求項1〜3のいずれ
かに記載の装置において、該染料供給手段に、該染料タ
ンクと該染料供給口との間を接続する染料供給路がそな
えられ、該ボイラタンクから該染料供給路内へセルフク
リーニング用蒸気を供給するためのセルフクリーニング
用蒸気供給手段が設けられるという構成により、染料供
給路内を容易にクリーニングすることができ、色の異な
る染料を使い分けるような場合に、不要な色の混合を回
避することができ、作業性が向上する。
【0062】請求項5記載の本発明のカーペットの染色
装置によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の装置に
おいて、該染料供給手段に、該染料タンクと該染料供給
口との間を接続する染料供給路がそなえられるととも
に、該染料供給路の途中に、該ボイラタンクの熱を利用
して該染料供給路内の染料を加熱させる染料加熱用流路
がそなえられるという構成により、染料自体を容易に加
熱でき、染料のカーペット繊維内への拡散や浸透や定着
をより確実に行なえるようになる。
【0063】請求項6記載の本発明のカーペットの染色
装置によれば、請求項5記載の装置において、該染料加
熱用流路が、該ボイラタンク内にコイル状に形成される
という構成により、染料自体を効率適に加熱することが
できる。請求項7記載の本発明のカーペットの染色装置
によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の装置におい
て、該蒸気供給口が該可動ブラシへ向けて該蒸気を噴射
するように構成されることにより、ブラッシングによる
カーペットのクリーニングをより効率良く行なえるよう
になる。
【0064】請求項8記載の本発明のカーペットの染色
装置によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の装置に
おいて、該染料供給口が該可動ブラシへ向けて該染料を
吐出するように構成されることにより、染料供給とブラ
ッシングとによる染料の泡立て及び泡立った染料のカー
ペットへの均等な付着とをより効率的に行なえるように
なる。
【0065】請求項9記載の本発明のカーペットの染色
装置によれば、請求項1〜8のいずれかに記載の装置に
おいて、該本体部をカーペット上で移動させるためのハ
ンドル部が設けられるという構成により、色ムラのない
染色作業を容易に行なえるようになる。請求項10記載
の本発明のカーペットの染色装置によれば、請求項1〜
9のいずれかに記載の装置において、該蒸気供給手段
に、該蒸気の供給状態を調整するための蒸気調整操作手
段がそなえられるという構成により、カーペット上に適
切な温度で適切な量の蒸気を供給することができて、よ
り確実で効率的な染色を実現することができる。
【0066】請求項11記載の本発明のカーペットの染
色装置によれば、請求項1〜10のいずれかに記載の装
置において、該染料供給手段に、該染料の供給状態を調
整するための染料調整操作手段がそなえられるという構
成により、カーペット上に適切な状態で染料を供給する
ことができて、より確実で効率的な染色を実現すること
ができる。
【0067】
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
装置を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
装置を示す模式的な縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
装置を示す模式的な下面図であって、ブラシを除去して
示している。
【図4】本発明の一実施形態にかかるカーペットの染色
方法を示す模式図である。
【図5】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
置における染料のカーペット繊維への付着状態を示す
模式図である。
【図6】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
置における染料のカーペット繊維への付着状態を示す
模式図である。
【図7】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
置にかかる染料定着作業(再加熱ステップ)に用いる
装置を示す模式的な断面図である。
【図8】本発明の一実施形態としてのカーペットの染色
置にかかる補助染料工程を示す模式図である。
【符号の説明】
1 カーペット 2 本体部 3 可動ブラシ(回転ブラシ) 4 ステー 5 ハンドル 6 モータ 6A ブラシ回転制御スイッチ(ブラシ作動調整手段) 6B モータコントロールボックス 7 笠 8 ケース 9 ボイラタンク 10 染料タンク 11 蒸気供給手段 12 染料供給手段 13 蒸気供給路 14 蒸気供給管 15 蒸気供給口 16 染料供給路 17 染料供給管 18 染料供給口 19 染料加熱用流路 20 電磁弁 20A 調合染料吐出スイッチ(染料調整操作手段) 21 調合染料(染料) 21A 染料液 21B 泡立て剤 21C 染料発泡体 22 セルフクリーニング用蒸気供給手段としてのセル
フクリーニング機構 22A セルフクリーニング蒸気取出口 22B セルフクリーニング蒸気導入口 22C セルフクリーニング蒸気接続路 22D 蒸気導入停止バルブ 23 圧力計 24 ポリッシャ蒸気吐出バルブ(蒸気調整操作手段) 25 圧力コントローラ 26 スイッチボックス 26A スイッチ 26B 作動表示ランプ 27 リンス機 31 スチームウォンド 34 スチームトラップ 34A 第1ニップル 34B 第2ニップル 34C 第3ニップル 35 水蒸気 36A ステー 36B ハンドル 38A,38B スチームホース 38C ホース 39 コック 42 蒸気収容器 42A 蒸気収容器42下部の開口 42B 蒸気収容器42下部の周縁部 51 タンク 52 噴霧器 54 回転ブラシ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット上を移動可能に設けられた本
    体部と、 該本体部に装備されて該カーペットの表面を摺動しうる
    可動ブラシと、 該本体部に装備されて蒸気を発生するボイラタンクと、 該本体部に装備されて内部に染料を貯留する染料タンク
    と、 該可動ブラシの近傍に設けられた蒸気供給口を通じて該
    ボイラタンクからの蒸気を該カーペット上に供給する蒸
    気供給手段と、 該可動ブラシの近傍に設けられた染料供給口を通じて該
    染料タンクからの染料を該カーペット上に供給する染料
    供給手段とをそなえていることを特徴とする、カーペッ
    トの染色装置。
  2. 【請求項2】 該可動ブラシが、該カーペットに垂直な
    軸心線回りに回転駆動される回転ブラシであることを特
    徴とする、請求項1記載のカーペットの染色装置。
  3. 【請求項3】 該回転ブラシの回転状態を調整するブラ
    シ作動調整手段が設けられていることを特徴とする、請
    求項2記載のカーペットの染色装置。
  4. 【請求項4】 該染料供給手段に、該染料タンクと該染
    料供給口との間を接続する染料供給路がそなえられ、 該ボイラタンクから該染料供給路内へセルフクリーニン
    グ用蒸気を供給するためのセルフクリーニング用蒸気供
    給手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載のカーペットの染色装置。
  5. 【請求項5】 該染料供給手段に、該染料タンクと該染
    料供給口との間を接続する染料供給路がそなえられると
    ともに、 該染料供給路の途中に、該ボイラタンクの熱を利用して
    該染料供給路内の染料を加熱させる染料加熱用流路がそ
    なえられていることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載のカーペットの染色装置。
  6. 【請求項6】 該染料加熱用流路が、該ボイラタンク内
    にコイル状に形成されていることを特徴とする、請求項
    5記載のカーペットの染色装置。
  7. 【請求項7】 該蒸気供給口が該可動ブラシへ向けて該
    蒸気を噴射するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜6のいずれかに記載のカーペットの染色
    装置。
  8. 【請求項8】 該染料供給口が該可動ブラシへ向けて該
    染料を吐出するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれかに記載のカーペットの染色
    装置。
  9. 【請求項9】 該本体部を該カーペット上で移動させる
    ためのハンドル部が設けられていることを特徴とする、
    請求項1〜8のいずれかに記載のカーペットの染色装
    置。
  10. 【請求項10】 該蒸気供給手段に、該蒸気の供給状態
    を調整するための蒸気調整操作手段がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のカ
    ーペットの染色装置。
  11. 【請求項11】 該染料供給手段に、該染料の供給状態
    を調整するための染料調整操作手段がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の
    カーペットの染色装置
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