JP3033556B2 - 電子楽器のキースケーリング装置 - Google Patents

電子楽器のキースケーリング装置

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JP3033556B2
JP3033556B2 JP10082651A JP8265198A JP3033556B2 JP 3033556 B2 JP3033556 B2 JP 3033556B2 JP 10082651 A JP10082651 A JP 10082651A JP 8265198 A JP8265198 A JP 8265198A JP 3033556 B2 JP3033556 B2 JP 3033556B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、音高又は音高グ
ループ毎に音量等の楽音特性を制御するための電子楽器
のキースケーリング装置に関し、特に簡単且つ迅速なキ
ースケーリングが可能な第1のモードと複雑な又は細か
いスケーリングが可能な第2のモードとのうち任意のモ
ードを選択可能にすると共にいずれのモードの選択時に
も演奏に先立って楽音制御情報を作成して音高又は音高
グループ対応の記憶部に書込み、演奏の際には所望の記
憶部から楽音制御情報を読出して楽音特性を制御するこ
とにより2モードのスケーリング処理の簡素化を図った
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来、電子楽器のキースケーリング装置
としては、演奏に先立って所望のキースケーリング特性
を選択すると共に所望の修正パラメータを設定し、演奏
の際には選択に係るキースケーリング特性と設定に係る
修正パラメータとに基づいて楽音制御情報を算出し、こ
の楽音制御情報に応じて楽音特性を制御するようにした
ものが知られている(例えば、特開昭58−21178
6号公報参照)。 【0003】また、電子楽器の調律装置としては、演奏
に先立って鍵盤の各キー毎に音高を指定すると共に指定
に係る音高情報を記憶手段に記憶させ、演奏の際には鍵
盤で押された鍵に対応する音高情報を記憶手段から読出
して押された鍵に対応する楽音信号を発生させるものが
知られている(特開昭60−15695号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電子楽
器のキースケーリング装置によると、所望のキースケー
リング特性を選択すると共に所望の修正パラメータを設
定することにより比較的簡単にキースケーリングを行な
うことができるが、楽音制御情報の値を精細に設定する
のが容易でない。 【0005】そこで、上記した従来の電子楽器の調律装
置の技術思想を応用して例えば音高毎に楽音制御情報を
作成して記憶手段に記憶し、演奏時に記憶手段から楽音
制御情報を読出して楽音制御を行なうことが考えられ
る。 【0006】このようにした場合、簡単なキースケーリ
ングを行なう第1のモードと精細なキースケーリングを
行なう第2のモードとのうち任意のモードを選択するこ
とになるが、第1のモードの選択時と第2のモードの選
択時とで演奏時の処理が異なるため、処理が複雑化する
という問題がある。すなわち、第1のモードを選択した
ときは、演奏時にキースケーリング特性と修正パラメー
タとに基づいて楽音制御情報を演算で求めることにな
り、第2のモードを選択したときは、演奏時に記憶手段
から楽音制御情報を読出すことになり、第1のモードと
第2のモードとでは演算処理と読出処理という異種の処
理を必要とし、処理の複雑化を免れない。 【0007】この発明の目的は、簡単且つ迅速なキース
ケーリングと複雑な又は細かいキースケーリングとを簡
素な処理により可能にした電子楽器のキースケーリング
装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の
子楽器のキースケーリング装置は、複数の音高にそれぞ
れ対応した複数の演奏操作子のいずれかの操作に応答し
て操作に係る演奏操作子に対応した音高又は音高グルー
プを指定する第1の音高指定手段と、 シフト操作子の操
作に応答して、前記第1の音高指定手段で指定可能な複
数の音高又は音高グループのうち指定中の音高又は音高
グループの隣りの音高又は音高グループを指定する第2
の音高指定手段と、 前記複数の音高又は音高グループに
それぞれ対応した複数の記憶部と、複数のキースケーリ
ング特性のうち任意のものを選択する特性選択手段と、
第1又は第2のモードを選択的に指定するモード指定手
段と、数値変更を指示する指示手段と、演奏に先立って
前記モード指定手段で第1のモードが指定されたときは
前記特性選択手段で選択されたキースケーリング特性に
従い且つ修正値を加味して前記複数の音高又は音高グル
ープにそれぞれ対応した複数の楽音制御情報を作成して
前記複数の記憶部にそれぞれ書込み、演奏に先立って前
記モード指定手段で第2のモードが指定されたときは前
記複数の記憶部のうち前記第1又は第2の音高指定手段
のいずれかで指定された音高又は音高グループに対応し
記憶部に記憶された楽音制御情報の値を前記指示手段
での数値変更の指示に応じて変更する情報作成・変更手
段と、前記第1又は第2のいずれのモードについても演
奏の際に前記複数の記憶部のうち発生すべき楽音の音高
又は該音高の属する音高グループに対応した記憶部から
楽音制御情報を読出し、該楽音制御情報に応じて楽音の
特性を制御する制御手段とを備えたものである。 【0009】この発明に係る第1の電子楽器のキースケ
ーリング装置によると、第1のモードを指定したとき
は、特性選択手段で選択したキースケーリング特性に所
望の修正値を加味して複数の音高又は音高グループにそ
れぞれ対応した複数の楽音制御情報が作成され、複数の
記憶部にそれぞれ書込まれる。従って、第1のモード
は、簡単且つ迅速にキースケーリングを行なうのに適し
ている。また、第2のモードを指定したときは、複数の
記憶部のうち第1又は第2の音高指定手段のいずれかで
指定された音高又は音高グループに対応した記憶部に記
憶された楽音制御情報の値が指示手段での数値変更の指
示に応じて変更される。すなわち、第2のモードでは、
第1のモードで大ざっぱに決定したキースケーリング特
性をきめ細かく修正することができる。従って、第2の
モードは、複雑な又は細かいキースケーリングを行なう
のに適している。第2のモードでは、第1及び第2の音
高指定手段を設けたので、指定中の音高又は音高グルー
プから近い音高又は音高グループは第2の音高指定手段
により指定し、指定中の音高又は音高グループから遠い
音高又は音高グループは第1の音高指定手段により指定
するようにすると、キースケーリングを迅速に行なうこ
とができる。その上、第1又は第2のいずれのモードに
ついても、演奏の際には、発生すべき楽音の音高又は該
音高の属する音高グループに対応する記憶部から楽音制
御情報を読出し、該楽音情報に応じて楽音の特性を制御
するようにしたので、処理が簡素化される。 【0010】この発明に係る第2の電子楽器のキースケ
ーリング装置は、 音高ずらし量としての移調量を設定す
る設定手段と、 複数の音高にそれぞれ対応した複数の演
奏操作子のいずれかの操作に応答して、操作に係る演奏
操作子に対応した音高を前記設定手段で設定された移調
量だけずらした音高又は該ずらした音高の属する音高グ
ループを指定する第1の音高指定手段と、 シフト操作子
の操作に応答して、前記第1の音高指定手段で指定可能
な複数の音高又は音高グループのうち指定中の音高又は
音高グループの隣りの音高又は音高グループを指定する
第2の音高指定手段と、 前記複数の音高又は音高グルー
プにそれぞれ対応した複数の記憶部と、 複数のキースケ
ーリング特性のうち任意のものを選択する特性選択手段
と、 第1又は第2のモードを選択的に指定するモード指
定手段と、 数値変更を指示する指示手段と、 演奏に先立
って前記モード指定手段で第1のモードが指定されたと
きは前記特性選択手段で選択されたキースケーリング特
性に従い且つ修正値を加味して前記複数の音高又は音高
グループにそれぞれ対応した複数の楽音制御情報を作成
して前記複数の記憶部にそれぞれ書込み、演奏に先立っ
て前記モード指定手段で第2のモードが指定されたとき
は前記複数の記憶部のうち前記第1又は第2の音高指定
手段のいずれかで指定された音高又は音高グループに対
応した記憶部に記憶された楽音制御情報の値を前記指示
手段での数値変更の指示に応じて変更する情報作成・変
更手段と、 前記第1又は第2のいずれのモードについて
も演奏の際に前記複数の記憶部のうち発生すべき楽音の
音高又は該音高の属する音高グループに対応した記憶部
から楽音制御情報を読出し、該楽音制御情報に応じて楽
音の特性を制御する制御手段とを備えたものである。 【0011】この発明に係る第2の電子楽器のキースケ
ーリング装置によると、前述した第1の電子楽器のキー
スケーリング装置と同様の作用効果が得られる他、設定
手段で設定された移調量(音高ずらし量)に応じてずら
した音高又は該ずらした音高の属する音高グループにつ
いても第1又は第2の音高指定手段での指定を可能とし
たので、キースケーリングを行なえる音高範囲が拡大さ
れる利点がある。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係るキースケーリング装置をそなえた電子楽器の回路構
成を示すもので、この電子楽器では、キースケーリング
特性の設定、移調量の設定、楽音の発生等がマイクロコ
ンピュータによって制御されるようになっている。 【0013】バス10には、鍵盤回路12、操作子回路
14、液晶表示器16、中央処理装置(CPU)18、
プログラムメモリ20、ワーキングメモリ22、テーブ
ルメモリ24、トーンジェネレータ(TG)26が接続
されている。 【0014】鍵盤回路12は、一例としてC1 〜C6
61キーを有する鍵盤を含むもので、各キー毎にキー操
作情報が検出されるようになっている。 【0015】操作子回路14は、カーソル移動スイッチ
CSSと、入力スイッチINSと、モード指定スイッチ
MSSと、その他の操作子OPとを含んでいる。カーソ
ル移動スイッチCSSとしては、左移動用のものL及び
右移動用のものRが設けられている。入力スイッチIN
Sとしては、ディクリメントスイッチ「−1」及びイン
クリメントスイッチ「+1」が設けられている。モード
指定スイッチMSSとしては、キースケーリングモード
選択スイッチKSSと、サブモード選択スイッチSUB
と、トランスポーズモード選択スイッチTRSとが設け
られている。操作子回路14では、各スイッチ(各操作
子)毎に操作情報が検出可能である。 【0016】液晶表示器16は、各モード毎に設定量等
を表示するためのものである。モード選択及び表示例に
ついては図2を参照して後述する。 【0017】CPU18は、プログラムメモリ20にス
トアされたプログラムに従ってキースケーリング特性設
定、移調量設定、楽音発生等のための各種処理を実行す
るもので、これらの処理については図5乃至図9を参照
して後述する。 【0018】ワーキングメモリ22は、CPU18によ
る各種処理に際してレジスタ等として利用される多数の
記憶領域を含むもので、この発明の実施に関係するレジ
スタ類については後述する。 【0019】テーブルメモリ24は、キーコード−キー
グループ変換テーブルKGCNVと、直線的なキースケ
ーリングカーブを記憶する第1の関数テーブルLINT
BLと、指数関数的なキースケーリングカーブを記憶す
る第2の関数テーブルEXPTBLとを含むもので、こ
れらのテーブルの記憶内容については図3及び図4を参
照して後述する。 【0020】TG26は、鍵盤操作に基づき且つCPU
18の制御下で楽音信号を形成・送出するもので、送出
された楽音信号は、サウンドシステム28に供給され、
音響に変換される。 【0021】スイッチKSSをオンすると、キースケー
リングモードが選択される。このモードの選択時には、
スイッチSUBをオンするたびにKSC(キースケーリ
ング)ノーマルモード又はKSCフラクショナルモード
が交互に選択される。 【0022】KSCノーマルモードが選択されていると
きは、所望のキースケーリングカーブを選択したり、選
択したカーブの勾配を可変設定したりすることができ、
表示器16には、一例として図2(A)に示すような表
示がなされる。 【0023】図2(A)において、「KSCNML」
は、KSCノーマルモードであることを表わし、「L
D」、「RD」、「LC」、「RC」、「BP」は、所
望のキースケーリングカーブを定めるためのパラメータ
の種別を表わす。「BP」はブレークポイント、「R
C」はブレークポイントの右側のカーブ、「LC」はブ
レークポイントの左側のカーブ、「RD」はブレークポ
イントの右側のデプス(レベル深さ)、「LD」はブレ
ークポイントの左側のデプスをそれぞれ表わす略号であ
り、これらの略号のそれぞれ下方に表示される数値又は
符号は、対応するパラメータのデータ内容を表すもので
ある。これらのパラメータの詳細については図4を参照
して後述する。 【0024】カーソル移動スイッチCSSの操作によっ
てカーソルCSに例えば「RD」等の任意のパラメータ
を指示させることができ、カーソルCSで指示されたパ
ラメータについては入力スイッチINSの操作によりデ
ータ内容を適宜可変設定することができる。 【0025】KSCフラクショナルモードが選択されて
いるときは、所定のキースケーリングカーブについて個
々のレベル値を可変設定することができ、表示器16に
は、一例として図2(B)に示すような表示がなされ
る。 【0026】図2(B)において、「KSCFRC」
は、KSCフラクショナルモードであることを表わし、
その右側には、3キーグループ分のレベル値が表示され
る。各キーグループの識別は、そのキーグループに属す
るキーのうち最低音のキーネームを表示することによっ
て達成され、図示の例では「C#3」、「E3」、「G
3」が各々のキーの属するキーグループを表わしてい
る。 【0027】KSCフラクショナルモードの場合には、
カーソルCSは、3つのキーグループのうち中央のキー
グループを常に指示するようになっている。カーソル移
動スイッチCSSを操作することにより3キーグループ
分のキーネーム・レベル値表示を右側又は左側にシフト
させることができ、カーソルCSで指示された中央のキ
ーグループについては入力スイッチINSの操作により
レベル値を適宜可変設定することができる。 【0028】スイッチTRSをオンすると、トランスポ
ーズモードが選択される。このモードの選択時には、鍵
盤で押したキーを移調して発音可能であり、表示器16
には、一例として図2(C)に示すような表示がなされ
る。 【0029】図2(C)において、「TRANSPOS
E」は、トランスポーズモードであることを表わし、そ
の下方には「−12」等の移調量が表示される。ちなみ
に、「−12」は、押されたキーの音高を1オクターブ
下げることを意味する。 【0030】スイッチKSS又はTRSのいずれもオン
しないときは、通常演奏モードであり、鍵盤で押したキ
ーに対応する音が発音される。 【0031】図3は、キーコード−キーグループ変換テ
ーブルKGCNVの記憶内容を例示するもので、このテ
ーブルKGCNVには、キーグループナンバ0〜39を
それぞれ表わす40キーグループ分のキーグループデー
タが記憶されている。 【0032】前述したように鍵盤はC1 〜C6 の61キ
ーを有するものであるが、この実施例では、トランスポ
ーズモードを設けたことによりC1 〜C6 の範囲より広
いC# -2 〜G8 の範囲の楽音を処理可能としている。 【0033】キーネームC# -2 〜G8 には、キーコード
値1〜127がそれぞれ割当てられる。C# -2 〜C-1
1つのキーグループとされ、このキーグループにはキー
グループナンバ0が割当てられる。また、C# -1 〜F# 8
は3キー毎に1キーグループとされ、このようにして得
られた38のキーグループには低音側からキーグループ
ナンバ1、2…38がそれぞれ割当てられる。そして、
残りのG8 には、キーグループナンバ39が割当てられ
る。 【0034】変換テーブルKGCNVは、並列7ビット
のキーコードデータを並列6ビットのキーグループデー
タに変換するためのものであり、例えばE3 〜F# 3のキ
ーグループに属する3キー分のキーコードデータはいず
れも、キーグループナンバ18を表わすキーグループデ
ータに変換される。 【0035】図4は、第1の関数テーブルLINTBL
及び第2の関数テーブルEXPTBLから選択可能な種
々のキースケーリングカーブを示すものである。 【0036】一例として、第1の関数テーブルLINT
BLには、正の勾配を有する直線的なキースケーリング
カーブ「+LIN」に従って各キーグループ毎に音量を
制御するためのレベルデータが記憶されると共に、第2
の関数テーブルEXPTBLには、正の勾配を有する指
数関数的なキースケーリングカーブ「+EXP」に従っ
て各キーグループ毎に音量を制御するためのレベルデー
タが記憶される。 【0037】このように、テーブルLINTBL及びE
XPTBLにそれぞれ「+LIN」及び「+EXP」の
カーブに従ってレベルデータを記憶しておくと、図4の
横軸のプラス側からマイナス側に向けてデータを読出す
ことにより負の勾配を有する直線的なキースケーリング
カーブ「−LIN」に従うレベルデータや負の勾配を有
する指数関数的なキースケーリングカーブ「−EXP」
に従うレベルデータを得ることができる。 【0038】図4において、BPはブレークポイントを
示し、このブレークポイントBPは、特定のキーグルー
プに対応する。KSCノーマルモードの選択時には、図
2(A)に示すようにブレークポイントBPに対応する
キーグループが例えば「C#4」のようにそのキーグル
ープに属する最低音キーのキーネームで示される。そし
て、カーソル移動スイッチCSSを操作してカーソルC
Sに「BP」を指示させると、入力スイッチINSの操
作によって任意のキーグループをブレークポイントBP
として設定することができる。 【0039】また、KSCノーマルモードの選択時にあ
っては、ブレークポイントBPの右側又は左側のいずれ
においても、「+LIN」、「−LIN」、「+EX
P」又は「−EXP」のいずれかのカーブを選択可能で
ある。例えば、図2(A)においてカーソルCSに「R
C」を指示させると、入力スイッチINSの操作によっ
て「−EXP」のカーブを選択することができ、このカ
ーブが選択されると、表示器16には、「RC」の下方
に「−EXP」の略号である「−E」が表示される。ま
たカーソルCSに「LC」を指示させると、入力スイッ
チINSの操作によって「+LIN」のカーブを選択す
ることができ、このカーブが選択されると、表示器16
には、「LC」の下方に「+LIN」の略号である「+
L」が表示される。同様にして、「+EXP」を選択す
れば「+E」が表示され、「−LIN」を選択すれば
「−L」が表示される。 【0040】さらに、KSCノーマルモードの選択時に
あっては、ブレークポイントBPの右側又は左側で選択
したカーブの勾配を可変設定することができる。すなわ
ち、図2(A)においてカーソルCSに「RD」を指示
させると、その下方に示されたデプスデータの値を入力
スイッチINSの操作により任意に設定できる。このと
きの設定値は、例えば「RC」=「−E」であれば「−
EXP」のカーブを構成する個々のレベル値に乗算され
るので、「−EXP」のカーブの勾配は乗算結果に応じ
て新たに設定される。また、カーソルCSに「LD」を
指示させた場合にも上記と同様の操作が可能であり、例
えば「LC」=「+L」であれば「+LIN」のカーブ
の勾配も新たな設定値に応じて決定される。 【0041】ワーキングメモリ22内のレジスタ類のう
ち、この発明の実施に関係するものを列挙すると、次の
通りである。 【0042】(1)モードレジスタMOD これは、モード指定データをストアするためのもので、
キースケーリングモード選択スイッチKSSをオンする
と1がセットされ、トランスポーズモード選択スイッチ
TRSをオンすると2がセットされる。スイッチKSS
又はTRSのいずれもオンしなければ、レジスタMOD
の値は0であり、通常演奏モードを表わす。 【0043】(2)サブモードレジスタSUBMD これは、サブモード選択スイッチSUBをオンするたび
に0又は1が交互にセットされるもので、0ならばKS
Cノーマルモードを、1ならばKSCフラクショナルモ
ードをそれぞれ表わす。 【0044】(3)キーナンバレジスタKEYNO これは、押されたキーに対応するキーナンバデータをス
トアするためのものである。キーナンバデータは、C1
〜C6 のキーにそれぞれ対応した0〜60のいずれかの
値をとる。 【0045】(4)キーオン/オフレジスタKON/O
F これは、キーオン/オフ情報をストアするためのもので
ある。 【0046】(5)キーコードレジスタKC これは、キーコードデータをストアするためのものであ
る。キーコードデータは、図3に示したように1〜12
7のいずれかの値をとる。 【0047】(6)第1のキーグループレジスタGRP
これは、キーオン時に変換テーブルKGCNVから読出
したキーグループデータをストアするためのものであ
る。キーグループデータは、図3に示したように0〜
のいずれかの値をとる。 【0048】(7)第2のキーグループレジスタGRP
2 これはKSCフラクショナルモード時にキーグループデ
ータをストアするためのものである。 【0049】(8)移調データレジスタTRANS これは、移調データをストアするためのものである。移
調データは、1〜67のいずれかの値をとり、移調デー
タ値から36を差引いたものが表示器16に表示される
移調量である。従って、移調データ値=36のときは、
移調量がゼロであり、移調は行なわれない。 【0050】(9)ブレークポイントレジスタBRKP
NT これは、ブレークポイントBPに対応するキーグループ
データをストアするためのものである。 【0051】(10)右カーブレジスタRCVSEL これは、ブレークポイントBPの右側で選択したカーブ
についてカーブ識別データをストアするためのものであ
る。カーブ識別データは、図4に示すように「+LI
N」、「−LIN」、「+EXP」、「−EXP」にそ
れぞれ対応した0、1、2、3のいずれかの値をとる。 【0052】(11)右カーブレジスタLCVSEL これは、ブレークポイントBPの左側で選択したカーブ
についてカーブ識別データをストアするためのものであ
る。 【0053】(12)右デプスレジスタRDPTH これは、ブレークポイントBPの右側についてデプスデ
ータをストアするためのものである。デプスデータは、
0〜98のいずれかの値をとる。 【0054】(13)左デプスレジスタLDPTH これは、ブレークポイントBPの左側についてデプスデ
ータをストアするためのものである。 【0055】(14)キースケーリングレジスタKEY
SC0 〜KEYSC39 これらのレジスタは、0〜39のキーグループにそれぞ
れ対応したもので、各レジスタ毎に対応するキーグルー
プの音量を制御するためのレベルデータがストアされ
る。レベルデータは、0〜255のいずれかの値をと
る。 【0056】(15)ブレークポイント距離レジスタL
EN これは、任意のキーグループとブレークポイントBPと
の距離を表わす距離データがストアされるものである。
距離データは、ブレークポイントBPの左側ではマイナ
スの値をとり、BPの右側ではプラスの値をとり、BP
上では0である。 【0057】(18)関数テーブル読出用レジスタLN これは、レジスタLENから読出した距離データがセッ
トされるもので、この距離データのセットにあたっては
そのデータ値の符号を変える場合と変えない場合とがあ
る。いずれにしても、レジスタLNのデータは、関数テ
ーブルLINTBL又はEXPTBLからレベルデータ
を読出すのに使用される。 【0058】(17)キースケーリングバッファレジス
タKSCB これは、関数テーブルLINTBL又はEXPTBLか
ら読出したレベルデータを一時的にストアするためのも
のである。 【0059】図5は、メインルーチンの処理の流れを示
すものである。 【0060】まず、ステップ30では、電源投入等に応
じてイニシャライズルーチンを実行し、各種レジスタに
初期値をセットする。例えば、レジスタMOD及びSU
BMDにはいずれも0をセットし、レジスタTRANS
には36(移調量ゼロに対応)をセットする。 【0061】次に、ステップ32では、スイッチKSS
がオンか判定し、オンである(Y)ならばステップ34
でレジスタMODに1をセットしてからステップ36に
移り、表示処理を行なう。この表示処理では、レジスタ
SUBMDの値に応じて表示器16に図2(A)又は
(B)に示したような表示を行なわせる。メインルーチ
ン開始直後にあっては、ステップ30で初期セットされ
たデータ内容が表示器16に表示される。 【0062】ステップ36の処理が終ったとき又はステ
ップ32の判定結果が否定的(N)であったときは、ス
テップ38に移る。このステップ38では、スイッチS
UBがオンか判定し、オンである(Y)ならばステップ
40に移る。 【0063】ステップ40では、1からレジスタSUB
MDの値を差引いたものを同レジスタSUBMDにセッ
トする。すなわち、SUBMDの値が1であったときは
SUBMDに0をセットし、SUBMDの値が0であっ
たときはSUBMDに1をセットする。そして、ステッ
プ42に移る。 【0064】ステップ42では、SUBMDの値に応じ
てステップ36と同様にして表示処理を行なう。この結
果、表示器16では、図2(A)のような表示をしてい
たときは同図(B)のような表示に変更され、同図
(B)のような表示をしていたときは同図(A)のよう
な表示に変更される。 【0065】ステップ42の処理が終ったとき又はステ
ップ38の判定結果が否定的(N)であったときは、ス
テップ44に移る。このステップ44では、スイッチT
RSがオンか判定し、オンである(Y)ならばステップ
46でレジスタMODに2をセットしてからステップ4
8に移り、表示処理を行なう。この表示処理では、表示
器16に図2(C)に示したような表示を行なわせる。
この場合、移調量としては、レジスタTRANSの値か
ら36を差引いたものが表示され、メインルーチン開始
直後であればTRANSの値が36であるので0が表示
される。 【0066】ステップ48の処理が終ったとき又はステ
ップ44の判定結果が否定的(N)であったときは、ス
テップ50に移り、図6について後述するようなキーイ
ベントのサブルーチンを実行する。 【0067】ステップ50の処理が終ったときは、ステ
ップ52に移り、図7について後述するような移調量設
定のサブルーチンを実行する。 【0068】ステップ52の処理が終ったときは、ステ
ップ54に移り、図8について後述するようなカーブ決
定のサブルーチンを実行する。 【0069】ステップ54の処理が終ったときは、ステ
ップ56に移り、図9について後述するようなレベル値
設定のサブルーチンを実行する。 【0070】ステップ56の処理が終ったときは、ステ
ップ58に移り、その他の処理(例えば音色設定等の処
理)を実行する。 【0071】ステップ58の処理が終ったときは、ステ
ップ32に戻り、上記したような処理をくりかえす。 【0072】図6は、キーイベントのサブルーチンを示
すもので、ステップ60では、鍵盤においてキーイベン
ト(キーオン又はキーオフ)ありか判定する。この判定
結果が否定的(N)であったときは、図5のルーチンに
リターンする。 【0073】ステップ60の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ62に移る。このステップ62
では、キーイベントのあったキーについてキーナンバデ
ータをレジスタKEYNOにストアすると共にキーオン
又はキーオフの情報をレジスタKON/OFにストアす
る。そして、ステップ64に移る。 【0074】ステップ64では、レジスタKEYNOの
値にレジスタTRANSの値を加えたものをレジスタK
Cにセットする。この処理により移調が可能となる。 【0075】次に、ステップ66では、レジスタKON
/OFを参照してキーオンイベントか判定し、この判定
結果が肯定的(Y)であればステップ68に移る。 【0076】ステップ68では、レジスタKCのキーコ
ードに対応するキーグループナンバを変換テーブルKG
CNVから読出してレジスタGRP1 にセットする。そ
して、ステップ70に移る。 【0077】ステップ70では、キーオン処理を行な
う。すなわち、レジスタKCのキーコードと、レジスタ
KON/OFのキーオン情報と、レジスタGRP1 のキ
ーグループナンバに対応するレジスタKEYSCのレベ
ルデータとをTG26に送出して該キーコードに対応す
る楽音を該レベルデータに応じた音量で発音開始させ
る。この後は、図5のルーチンにリターンする。 【0078】ステップ66の判定結果が否定的(N)で
あったときは、ステップ72に移り、キーオフ処理を行
なう。すなわち、レジスタKCのキーコードと、レジス
タKON/OFのキーオフ情報とをTG26に送出して
該キーコードに対応する楽音を発音停止させる。この後
は、図5のルーチンにリターンする。 【0079】図7は、移調量設定のサブルーチンを示す
もので、ステップ80では、レジスタMODの値が2か
(トランスポーズモードか)判定する。この判定結果が
否定的(N)であったときは、図5のルーチンにリター
ンする。 【0080】ステップ80の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ82に移り、スイッチ「+1」
又は「−1」がオンか判定する。この判定結果が否定的
(N)であれば図5のルーチンにリターンする。 【0081】ステップ82の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ84に移り、レジスタTRAN
Sの値を変更する。すなわち、スイッチ「+1」がオン
されたときはTRANSの値に1を加えたものを、また
スイッチ「−1」がオンされたときはTRANSの値か
ら1を差引いたものをそれぞれTRANSにセットす
る。この処理により移調量の増減が可能となる。 【0082】この後、ステップ86では、TRANSの
値から36を差引いたもの(移調量)を表示器16に表
示させる。そして、図5のルーチンにリターンする。 【0083】図8は、カーブ決定のサブルーチンを示す
もので、ステップ90では、レジスタMODの値が1で
且つレジスタSUBMDの値が0か(KSCノーマルモ
ードか)判定する。この判定結果が否定的(N)であれ
ば図5のルーチンにリターンする。 【0084】ステップ90の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ92に移り、スイッチL又はR
がオンか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれ
ばステップ94に移り、カーソル移動処理を行なう。す
なわち、スイッチLがオンされたのであれば表示器16
の表示面上でカーソルCSを左方向に移動させ、スイッ
チRがオンされたのであれば該表示面上でカーソルCS
を右方向に移動させる。この後は、図5のルーチンにリ
ターンする。 【0085】ステップ92の判定結果が否定的(N)で
あったときは、ステップ96に移り、スイッチ「+1」
又は「−1」がオンか判定する。この判定結果が否定的
(N)であれば図5のルーチンにリターンする。 【0086】ステップ96の判定結果が肯定的(Y)で
あったときは、ステップ98に移り、カーソルで指示さ
れた「RD」等の項目のデータ値をオンされたスイッチ
に応じて−1又は+1し、これに対応して表示も変更す
る。例えば、図2(A)に示すようにカーソルCSが
「RD」を指示しているときスイッチ「+1」をオンし
たとすると、レジスタRDPTHの値が1だけ増加し、
これに応じて表示器「23」は「24」に変更される。
同様にして、他の項目「LD」、「LC」、「RC」、
「BP」についてもそれぞれ対応するレジスタLDPT
H、LCVSEL、RCVSEL、BRKPNTの値を
変更することができ、各レジスタの値の変更に伴って対
応する項目の下方の表示情報も変更される。 【0087】ステップ98の処理が終ったときは、ステ
ップ100以下のキースケーリングレジスタ書込処理に
移る。 【0088】ステップ100では、制御変数iとして0
をセットする。そして、ステップ102に移り、iから
レジスタBRKPNTの値を差引いたもの(ブレークポ
イントBPまでの距離を表わすデータ)をレジスタLE
Nにセットする。 【0089】次に、ステップ104では、LENの値が
0より大か(BPより右側か)判定する。一例として、
図2(A)に示すように「BP」として「C#4」が表
示されているものとすると、BRKPNTの値は21で
ある。この状態において、i=0にした後はじめてステ
ップ104にきたときは、その判定結果が否定的(N)
となり、ステップ106に移る。 【0090】ステップ106では、レジスタLCVSE
Lの値が0又は2か(正の勾配のカーブか)判定する。
いま、LCVSELには、図2(A)に示す「LC」=
「+L」に対応して0がセットされているものとする
と、ステップ106の判定結果は肯定的(Y)となり、
ステップ108に移る。このステップ108では、レジ
スタLNにLENの値をそのままセットする。 【0091】また、ステップ106の判定結果が否定的
(N)であったときは、LCVSELの値が1又は3
(負の勾配カーブ)であったことになり、ステップ11
0に移る。このステップ110では、LENの値をその
符号を反転してLNにセットする。これは、図4の横軸
のプラス側からBPに向けてレベルデータを読出すこと
により負の勾配のカーブ「−LIN」又は「−EXP」
を得るのを可能にするためである。 【0092】ステップ108又は110の処理が終った
ときは、ステップ112に移り、LCVSELの値が0
又は1か(直線的なカーブか)判定する。この判定結果
が肯定的(Y)であればステップ114に移り、第1の
関数テーブルLINTBLからLNの値(キーグループ
ナンバ)に対応するレベルデータを読出してレジスタK
SCBに入れる。 【0093】また、ステップ112の判定結果が否定的
(N)であったときは、指数関数的なカーブが選択され
ていたことになり、ステップ116に移る。このステッ
プ116では、第2の関数テーブルEXPTBLからL
Nの値に対応するレベルデータを読出してKSCBに入
れる。 【0094】ステップ114又は116の処理が終った
ときは、ステップ118に移り、前述のステップ104
と同様にLEN>0か判定する。i=0にした後はじめ
てステップ118にきたときは、その判定結果が否定的
(N)となり、ステップ120に移る。 【0095】ステップ120では、KSCBの値にレジ
スタLDPTHの値を乗算したものをi番目のキースケ
ーリングレジスタKEYSCi にセットする。例えば、
i=0のときは、KEYSC0 に乗算結果がセットされ
る。 【0096】この後、ステップ122でiの値を1アッ
プしてからステップ124でiが39より大か(全キー
グループ分の処理終了か)判定する。i=0にした後は
じめてステップ124にきたときは、i=1であるので
ステップ124の判定結果は否定的(N)となり、ステ
ップ102に戻る。そして、上記したような一連の処理
をステップ104の判定結果が肯定的(Y)となるまで
くりかえす。 【0097】この結果、BPに対応するキーグループナ
ンバを前述のように21とすれば、KEYSC0 〜KE
YSC21には、BPの左側で選択したカーブ(例えば
「+LIN」)に従うレベルデータがLDPTHの値に
応じて修正されてストアされる。換言すれば、BPの左
側で選択したカーブの勾配は、LDPTHの値を適宜設
定することにより修正可能である。 【0098】ステップ104の判定結果が肯定的(Y)
になると、ステップ126に移る。このステップ126
では、レジスタRCVSELの値が0又は2か(正の勾
配のカーブか)判定する。いま、RCVSELには、図
2(A)に示す「RC」=「−E」に対応して3がセッ
トされているものとすると、ステップ126の判定結果
は否定的(N)になり、ステップ130に移る。このス
テップ130では、前述のステップ110と同様にして
LNにLENの値をその符号を反転してセットする。こ
れは、図4の横軸のBPからマイナス側に向けてレベル
データを読出すことにより負の勾配のカーブを得るのを
可能にするためである。 【0099】また、ステップ126の判定結果が肯定的
(Y)であったときは、ステップ128に移り、前述の
ステップ108と同様にしてLNにLENの値をそのま
まセットする。 【0100】ステップ128又は130の処理が終った
ときは、ステップ132に移り、RCVSELの値が0
又は1か(直線的なカーブか)判定する。この判定結果
が肯定的(Y)であればステップ114に移り、前述し
たと同様にして第1の関数テーブルLINTBLからL
Nの値に対応するレベルデータを読出してKSCBに入
れる。 【0101】また、ステップ132の判定結果が否定的
(N)であったときはステップ116に移り、前述した
と同様にして第2の関数テーブルEXPTBLからLN
の値に対応するレベルデータを読出してKSCBに入れ
る。 【0102】ステップ114又は116の処理が終った
ときは、ステップ118に移り、前述したと同様にLE
N>0か判定する。ステップ104の判定結果が肯定的
(Y)であったので、ステップ118の判定結果も肯定
的(Y)となり、ステップ134に移る。 【0103】ステップ134では、KSCBの値にレジ
スタRDPTHの値を乗算したものをKEYSCi にセ
ットする。例えば、i=22であれば、KEYSC22
乗算結果がセットされる。 【0104】この後、ステップ122でiの値を1アッ
プしてからステップ124でi>38か判定する。上記
のようにi=22であったときは、ステップ122でi
=23となり、ステップ124の判定結果は否定的
(N)となる。従って、この場合は、ステップ102に
戻り、上記したような一連の処理をi>39となるまで
くりかえす。 【0105】この結果、BPに対応するキーグループナ
ンバが21の場合には、KEYSC22〜KEYSC39
は、BPの右側で選択したカーブ(例えば「−EX
P」)に従うレベルデータがRDPTHの値に応じて修
正されてストアされる。換言すれば、BPの右側で選択
したカーブの勾配は、RDPTHの値を適宜設定するこ
とにより修正可能である。 【0106】i>39になると、ステップ124の判定
結果が肯定的(Y)となり、図5のルーチンにリターン
する。 【0107】上記した図8の処理によれば、任意のキー
グループに対応するブレークポイントBPを定め、BP
の右側及び/又は左側で「+LIN」、「−LIN」、
「+EXP」及び「−EXP」のうちの任意のカーブを
選択し、BPの右側及び/又は左側で任意の勾配を設定
することにより所望のキースケーリングカーブを得るこ
とができる。 【0108】図9は、レベル値設定のサブルーチンを示
すもので、ステップ140では、レジスタMODの値が
1で且つレジスタSUBMDの値が1か(KSCフラク
ショナルモードか)判定する。この判定結果が否定的
(N)であれば図5のルーチンにリターンする。 【0109】ステップ140の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、ステップ142に移り、スイッチL又
はRがオンか判定する。この判定結果が肯定的(Y)で
あればステップ144に移る。 【0110】ステップ144では、鍵盤において押鍵あ
りか判定する。この判定結果が否定的(N)であればス
テップ146に移り、スイッチL又はRに応じてレジス
タGRP2 の値を変更する。すなわち、スイッチLがオ
ンされたときは、GRP2 の値から1を差引いたものを
GRP2 にセットし、スイッチRがオンされたときは、
GRP2 の値に1を加えたものをGRP2 にセットす
る。そしてステップ148に移る。 【0111】ステップ148では、表示器16において
3キーグループ分のキーネーム・レベル値表示を行な
う。すなわち、左側には、GRP2 の値より1少ないキ
ーグループナンバに対応するキーネーム及びレベル値
を、中央にはGRP2 の値(キーグループナンバ)に対
応するキーネーム及びレベル値を、右側にはGRP2
値より1多いキーグループナンバに対応するキーネーム
及びレベル値を表示する。この場合、表示される各キー
ネームは、それが属するキーグループを表わすものであ
る。また、表示される各レベル値は、対応するキーグル
ープナンバのキースケーリングレジスタKEYSCから
読出されたものである。 【0112】一例として、GRP2 の値が18であれ
ば、表示器16には、図2(B)に示すようにキーグル
ープナンバ17、18、19にそれぞれ対応したキーネ
ーム「C#3」、「E3」、「G3」が表示され、これ
らのキーネームの下方にはそれぞれKEYSC17、KE
YSC18、KEYSC19のレベル値が表示される。そし
て、例えばスイッチRをオンすると、GRP2 の値が1
増加するので、表示器16にはキーグループナンバ1
8、19、20についてキーネーム及びレベル値が表示
される。このとき、カーソルCSは、中央に表示される
キーネーム「G3」を指示する。また、スイッチLをオ
ンしたときは、Rの場合とは反対方向に表示がシフトさ
れる。 【0113】ステップ148の処理が終ったときは、図
5のルーチンにリターンする。 【0114】ステップ144の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、ステップ150に移る。このステップ
150では、最後着鍵に対応するキーコードがストアさ
れたレジスタKCを参照して変換テーブルKGCNVか
ら該キーコードに対応するキーグループナンバを読出
し、GRP2 に入れる。ここで、最後着鍵とは、鍵盤走
査上最も遅くキーオンが検出されたキーであり、単一押
鍵ならばそのキー、複数押鍵ならばそのうちでキーオン
検出が最も遅いキーである。 【0115】ステップ150の後は、ステップ148の
処理を上記したと同様に実行してから図5のルーチンに
リターンする。このようにステップ150を経てステッ
プ148を実行した場合、表示器16には、押されたキ
ーの属するキーグループとその両隣のキーグループとの
3キーグループ分のキーネーム・レベル値が表示され
る。従って、現在表示されているキーグループから相当
に離れている任意のキーグループを表示させたいとき
は、スイッチL又はRを操作するのと同時に表示したい
キーグループに属するキーを操作すればよい。 【0116】ステップ142の判定結果が否定的(N)
であったときは、ステップ152に移り、スイッチ「+
1」又は「−1」がオンか判定する。この判定結果が否
定的(N)であれば図5のルーチンにリターンする。 【0117】ステップ152の判定結果が肯定的(Y)
であったときは、ステップ154に移る。このステップ
154では、カーソルで指示されたキーグループのレベ
ル値を変更し、これに対応して表示も変更する。例え
ば、図2(B)に示すようにカーソルCSが「E3」の
キーグループ(キーグループナンバ18)を指示してい
るものとすると、スイッチ「+1」をオンしたときはK
EYSC18の値を1だけ増加させ、スイッチ「−1」を
オンしたときはKEYSC18の値を1だけ減少させる。
そして、このようなKEYSC18の数値変更に伴って、
「E3」の下方には、KEYSC18に新たにセットされ
た数値を表示させる。 【0118】ステップ154の後は、図5のルーチンに
リターンする。 【0119】上記した図9の処理によれば、スイッチL
又はRの操作あるいは該スイッチとキーの操作により任
意のキーグループのレベルデータを表示面に表示させ、
そのレベルデータの値(レベル値)をスイッチ「+1」
又は「−1」の操作により適宜可変設定することができ
る。 【0120】この発明は、上記した実施例に限定される
ものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次のような変更が可能である。 【0121】(1)入力操作子としては、インクリメン
ト/ディクリメントスイッチの代りに又はそれと共に回
転式つまみ、テンキー等を用いても良い。 【0122】(2)予め4種類のキースケーリングカー
ブを用意したが、何種類用意するかは任意である。ま
た、予め用意したキースケーリングカーブを利用しない
ようにしたり、あるいはキースケーリングカーブを予め
用意しないようにしてもよい。このような場合には、例
えばイニシャライズルーチンによりレジスタKEYSC
0 〜KEYSC39にいずれも0又は一定値をセットし、
演奏者が好みのキースケーリング特性に従って各々のレ
ジスタの内容を定めるようにすればよい。 【0123】(3)3キー毎に1キーグループとした
が、1キーグループに何キーを含ませるかは任意であ
る。また、キーグループ毎ではなく、キー毎に入力操作
に応じた楽音制御情報を記憶して楽音特性を定めるよう
にしてもよい。 【0124】(4)選択されるべきキースケーリングカ
ーブに関するデータをテーブルメモリ24に記憶してお
くようにしたが、各キースケーリングカーブが選択され
るたびにそれに関するデータを計算で求めるようにして
もよい。 【0125】(5)トランスポーズドモードは省略して
もよい。この場合には、キーとキーコードは1対1に対
応する。 【0126】(6)カーソルで指示された1キーグルー
プのデータ値を変更可能としたが、例えばカーソルの両
隣のキーグループを含めた3つのキーグループ等の複数
のキーグループについて同時にデータ値を変更可能とし
てもよい。 【0127】(7)この発明のキースケーリング技術
は、音量制御に限らず、音色、音高等の各種の楽音要素
の制御にも適用可能である。 【0128】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、選択
したキースケーリング特性に基づき簡単且つ迅速にキー
スケーリングを行なえる第1のモードあるいは好みに応
じて複雑な又は細かいキースケーリングを行なえる第2
のモードを選択的に指定可能としたので、初心者から熟
練者まで使いやすい電子楽器を実現できる効果がある。 【0129】また、第1又は第2のいずれのモードにつ
いても、演奏の際には、発生すべき楽音の音高又は該音
高の属する音高グループに対応する記憶部から楽音制御
情報を読み出して楽音特性を制御するようにしたので、
処理が簡単化される効果もある。その上、第2のモード
では、複数の記憶部のうち第1又は第2の音高指定手段
のいずれかで指定された音高又は音高グループに対応し
記憶部に記憶された楽音制御情報の値を指示手段での
数値変更の指示に応じて変更するようにしたので、第1
のモードで大ざっぱに決定したキースケーリング特性を
きめ細かく修正できると共に、指定中の音高又は音高グ
ループから遠いあるいは近い音高又は音高グループにつ
いて第1あるいは第2の音高指定手段を使い分けるよう
にしたので、キースケーリングを迅速に行なえる効果も
ある。さらに、設定手段で設定された移調量に応じてず
らした音高又は該ずらした音高の属する音高グループに
ついても第1又は第2の音高指定手段での指定を可能と
したので、キースケーリングを行なえる音高範囲が拡大
される効果もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の一実施形態に係るキースケーリン
グ装置をそなえた電子楽器の回路構成を示すブロック図
である。 【図2】 種々のモードにおける表示例を示す図であ
る。 【図3】 キーコード−キーグループ変換テーブルKG
CNVの記憶内容を示す図である。 【図4】 関数テーブルLINTBL及びEXPTBL
から選択可能な種々のキースケーリングカーブを示すグ
ラフである。 【図5】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。 【図6】 キーイベントのサブルーチンを示すフローチ
ャートである。 【図7】 移調量設定のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。 【図8】 カーブ決定のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。 【図9】 レベル値設定のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。 【符号の説明】 10…バス、12…鍵盤回路、14…操作子回路、16
…液晶表示器、18…中央処理装置、20…プログラム
メモリ、22…ワーキングメモリ、24…テーブルメモ
リ、26…トーンジェネレータ、28…サウンドシステ
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−178493(JP,A) 特開 昭58−211786(JP,A) 特開 昭60−15695(JP,A) 特開 昭61−15199(JP,A) 実開 昭60−118200(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 1/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.複数の音高にそれぞれ対応した複数の演奏操作子の
    いずれかの操作に応答して操作に係る演奏操作子に対応
    した音高又は音高グループを指定する第1の音高指定手
    段と、 シフト操作子の操作に応答して、前記第1の音高指定手
    段で指定可能な複数の音高又は音高グループのうち指定
    中の音高又は音高グループの隣りの音高又は音高グルー
    プを指定する第2の音高指定手段と、 前記複数の音高又は音高 グループにそれぞれ対応した複
    数の記憶部と、 複数のキースケーリング特性のうち任意のものを選択す
    る特性選択手段と、 第1又は第2のモードを選択的に指定するモード指定手
    段と、 数値変更を指示する指示手段と、 演奏に先立って前記モード指定手段で第1のモードが指
    定されたときは前記特性選択手段で選択されたキースケ
    ーリング特性に従い且つ修正値を加味して前記複数の音
    高又は音高グループにそれぞれ対応した複数の楽音制御
    情報を作成して前記複数の記憶部にそれぞれ書込み、演
    奏に先立って前記モード指定手段で第2のモードが指定
    されたときは前記複数の記憶部のうち前記第1又は第2
    の音高指定手段のいずれかで指定された音高又は音高グ
    ループに対応した記憶部に記憶された楽音制御情報の値
    を前記指示手段での数値変更の指示に応じて変更する情
    報作成・変更手段と、 前記第1又は第2のいずれのモードについても演奏の際
    に前記複数の記憶部のうち発生すべき楽音の音高又は該
    音高の属する音高グループに対応した記憶部から楽音制
    御情報を読出し、該楽音制御情報に応じて楽音の特性を
    制御する制御手段とを備えた電子楽器のキースケーリン
    グ装置。2. 音高ずらし量としての移調量を設定する設定手段
    と、 複数の音高にそれぞれ対応した複数の演奏操作子のいず
    れかの操作に応答して、操作に係る演奏操作子に対応し
    た音高を前記設定手段で設定された移調量だけ ずらした
    音高又は該ずらした音高の属する音高グループを指定す
    る第1の音高指定手段と、 シフト操作子の操作に応答して、前記第1の音高指定手
    段で指定可能な複数の音高又は音高グループのうち指定
    中の音高又は音高グループの隣りの音高又は音高グルー
    プを指定する第2の音高指定手段と、 前記複数の音高又は音高グループにそれぞれ対応した複
    数の記憶部と、 複数のキースケーリング特性のうち任意のものを選択す
    る特性選択手段と、 第1又は第2のモードを選択的に指定するモード指定手
    段と、 数値変更を指示する指示手段と、 演奏に先立って前記モード指定手段で第1のモードが指
    定されたときは前記特性選択手段で選択されたキースケ
    ーリング特性に従い且つ修正値を加味して前記複数の音
    高又は音高グループにそれぞれ対応した複数の楽音制御
    情報を作成して前記複数の記憶部にそれぞれ書込み、演
    奏に先立って前記モード指定手段で第2のモードが指定
    されたときは前記複数の記憶部のうち前記第1又は第2
    の音高指定手段のいずれかで指定された音高又は音高グ
    ループに対応した記憶部に記憶された楽音制御情報の値
    を前記指示手段での数値変更の指示に応じて変更する情
    報作成・変更手段と、 前記第1又は第2のいずれのモードについても演奏の際
    に前記複数の記憶部のうち発生すべき楽音の音高又は該
    音高の属する音高グループに対応した記憶部から楽音制
    御情報を読出し、該楽音制御情報に応じて楽音の特性を
    制御する制御手段とを備えた電子楽器のキースケーリン
    グ装置。
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