JP3033171U - 在宅介護向けローラーコンベアー移乗装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】在宅介護の寝たきり患者の医療用ベット、ポー
タブルトイレ、車椅子、等への相互の移乗用装置を提供
する。 【解決手段】筐体１の上部にゴムローラー２を多数個を
並べ、ゴムローラー部分を昇降させる。ジャバラ３の内
部はモーターとねじとナットの移動と昇降用リンク４
で、夫々の乗り移る高さの器具に合わせてゴムローラー
部分を上下させる。患者はフラットになったら停止さ
せ、ゴムローラー部にお尻を乗せて、移動する。その
後、相手の高さに動かして、ゴムローラー部のお尻を移
動させ、移乗する。患者の脚力増進は膝下の部分の長さ
に装置の高さを合わせてから、その上半身はバーなどを
掴んで安定させ、装置を高く移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】高齢化社会を迎え、患者数が病院や老人ホームなどの定員 数の増加に追いつかなくなっています。

十分な治療やリハビリテーションなどの訓練を受けられないまま、在宅介護に なり患者さんは、もちろん、介護者などの負担が増しつつあります。

一番の問題は、「訓練を早い時期に適正に受けられれば『寝たきり』にならず 、排尿、排便が他人の世話、即ち『おむつ』にならないで済む筈だ」ということ です。

医療機関で歩行、起立の訓練を十分に受けられないなら、在宅介護で「おむつ を外す訓練、家族など介助者の簡単な補助でトイレなどへの移乗しながら、起立 の訓練ができないか」が課題になりました。

通常の医療用ベット（寝台）は、治療を受け易くするために、高さが６０セン チから６５センチあります。

ポータブルトイレや車椅子、浴槽の縁の高さは３６センチから４０センチです 。

この段差が移乗を困難にしています。

そして介助者の不足から「寝たきり」即「おむつ」です。

高さが違う器具にスムースに移乗できて「寝たきり」から「自立した生活」へ の移行が訓練ですから、膝下の筋力（ふくらはぎ）の上昇から、太腿の筋力の上 昇へと段階的に進みます。

「段差があるなら、段差を解決する器具を作れば良い」が結論です。

「段差の次にスムースな移動が患者さんの体重を支えながらできないか」はロ ーラーの回転で解決です。

患者さんに優しくするためにローラーはゴム製とします。

患者さんはベットから装置への移動の際は上昇させ、フラットにして、上半身 の力で移乗します。

トイレなど相手の器具の高さに合わせ下降させ、フラットにして、ゴムローラ ーの上を移動して乗り移ります。

移動の際に安全を確保するために筐体（１）の下部はジャバラ（３）で包みま す。

浴槽への移動の際に機械装置への水濡れを防ぐために防水パン（５）を間に付 けます。

移動の際に安定させるためにキャスター（６）はブレーキ付きです。

この器具の使用による在宅介護の、患者さんの「寝たきり」「おむつ」を少し でも減らせたらと考えます。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図であり一部を切り欠いた図面で
ある。

【図２】本考案の右側面図である。

【図３】本考案の左側面図である。

【図４】本考案の平面図である。

【図５】本考案の底面図である。

【符号の説明】

１、筐体 ２、ローラーコンベアー ３、 ジャバ
ラ ４、昇降用リンク ５、防水パン ６、キャスター

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【手続補正書】

【提出日】平成７年１２月２２日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】ゴム製のローラーコンベアー（２）は筐
   体（１）の軸受けで保持されています。ゴム製のローラ
   ーは下半身、又は半身の不自由な患者さんを乗せて、ベ
   ットや車椅子、ポータブルトイレ、入浴の際の浴槽の縁
   などから相互に移乗させます。ゴム製のローラーコンベ
   アーは、移乗する際に、それぞれの高さに昇降用リンク
   （４）と、モーターとねじとナットの機構で、上下に動
   かします。患者さんを安全に、かつ介助者の負担なく移
   乗させる装置です。