JP3029206U - 飛行遊具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自重を相殺することにより、鳥等飛行可能な
生物や航空機等と同様な飛行状態や仮想空間飛行を体験
可能な遊具の考案 【構成】 飛行具と、飛行具及び搭乗者の重量を相殺す
る機能とを有する装置と空中を移動可能な仕組みから成
る。

Description

【考案の詳細な説明】 鳥や蝶、トンボ等のように空中を飛ぶことは人類の夢である。また、人工物であ るヘリコプタや旅客機、戦闘機等航空機を操縦して空中を飛んでみたいとの願望 もある。従来から生物の飛行をまねて種々な試みがなされているが、未だ気軽に 誰でも試みられる段階にはない。また、航空機の操縦は免許制であり、誰もが操 縦できるものではない。上記願望実現の最大の難点は、自重（人の体重及び構造 物等の重量）を支えるに必要な浮揚力を得るのが容易ではないことにある。本考 案は、自重を重りあるいは自動制御等の手段（以後重り等と記述）によって相殺 し、僅かな空気力で飛行に近い状態を現出し当該願望を擬似的に体験できる装置 に関する。考案の内容を図面によって説明する。

図１は支柱４に乗っているアーム２の先端に飛行具１とともに人１が搭乗する 。飛行具は一つの支柱に２台のみでなく任意台数を設置可能である。飛行具及び 搭乗者の重量は索５で結んだ重し等３により相殺される。重量の相殺は飛行具の 運動中常に行われる。動力により支柱周りにアームを回転すれば飛行具が揚力を 発生し搭乗者は浮上や降下することができる（受動式）。飛行具は揚力発生部分 が固定で姿勢変化により揚力を発生するもの（非変形式）や人力により飛行具形 状を変えて揚力を発生させるもの（変形式）がある。非変形式の例として、翼が ある。翼を背負う等により搭乗者の姿勢変化で揚力を制御する。変形式の例とし て、二つの翼をヒンジ等により結合し、鳥等が羽ばたく様に搭乗者が翼を動かし たり、柔軟構造翼を搭乗者が変形することにより揚力を得るもの等がある。グラ イダー、ハンググライダー、パラグライダー等揚力を発生できるものは飛行具と して利用できる。

図２は飛行具が推力を発生しアームを回転する場合である（自力式）。図２に おいても、図１と同様、飛行具及び搭乗者の自重は重し等により相殺される。自 力式は送風ファン）を背負う等により可能である。飛行機、ヘリコプタ等動力搭 載航空機あるいはロケット形式をそのまま、あるいは縮尺したものを利用するこ とも可能である。動力に代えて人力を利用することもできる。アームの回転は受 動式、自動式及び両者併用がある。

以上の装置では、飛行具は支柱周りに回転運動をするのに対し、支柱の代わり に高架レールあるいはロープウェー様に高架索等６（高架式）を用いれば、より 運動パターンが豊富になる（図３）。

搭乗者は、ヘルメットマウトディスプレーを装着することによりバーチャルリ アリティ技術を利用した仮想空間の飛行を体験できる。

以上の装置は、遊具として、あるいは操縦訓練装置としても利用可能である。

図４は、自重相殺のための自動制御例である。飛行具が運動中に索５の張力を 常時計測し、張力が一定になるようにフィードバック制御を行う。飛行具が揚力 を発生して上昇しようとすれば張力減少を感知して電動モータ等駆動部８による 索巻取り装置７により索５を巻き上げ、飛行具が降下しようとすれば張力増加を 感知して索５を巻戻す。図５は索巻取り部の拡大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】受動式装置概念を示す。

【図２】自力式装置概念を示す。

【図３】高架式装置概念を示す。

【図４】自重相殺自動制御例の概念を示す。

【図５】索巻取り部の拡大を示す。

【符号の説明】

符号は図１、図２、図３、図４、図５共通である。 １・・飛行具及び搭乗者、２・・アーム，３・・重し
等、４・・支柱、５・・飛行具と重し等の結合索、６・
・高架索あるいはレール等、７・・索巻取り装置、８・
・電動モータ等駆動部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自重を相殺することにより、鳥等飛行可能な生物や航空
   機等と同様な飛行状態や仮想空間飛行を先述の飛行状態
   のもとに体験可能な遊具