JP3027237B2 - 電子引外し装置 - Google Patents

電子引外し装置

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JP3027237B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/08Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to excess current
    • H02H3/093Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to excess current with timing means
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  • Pulse Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮断器によって保護さ
れる導線の中を流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段に接続され、少なくとも1つの長時間
遅延型の引外し機能を有する演算処理装置とを含み、前
記演算処理装置は、電流値を発生する手段と、前記電流
値の平方と事前設定された電流閾値の平方との差に比例
するようになされた前記遮断器の熱状態の第1量を発生
する手段と、前記第1量を事前設定された閾値と比較す
る手段とを含む電子引外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの従来の引外し装置において、長時
間遅延機能の時間遅延は障害電流の平方に逆比例する。
またこれらの引外し装置は時間遅延中に閾値以下に落ち
る電流の低下をも考慮している。従来の一般的な構成に
おいては、図1に電流と時間との関係、並びに遮断器の
熱状態と時間との関係を示すように、電流値Iが電流閾
値Isを超えている時、最初に最大値0に設定された遮
断器の熱状態を示す量TLR(以下、単に量TLRと言
う)が電流の平方に比例して増大し、加熱状態をシミュ
レ−トするが、電流値Iが電流閾値Isより低くなれ
ば、量TLRが時間と共に指数関数的に減少して、冷却
状態をシミュレ−トする。量TLRが事前設定された閾
値TLRmaxを超えると、引外し信号が発生される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の引外し装置
においては、場合によって、時間遅延期間中に電流値の
平均値が引外し閾値以下であっても引外し信号が発生さ
れる。これは、ユーザにとっては、引外し閾値の低下と
同一の結果を生じる。
【0004】本発明の目的は、このような問題点を解決
し、改良された長時間遅延機能を有する電子引外し装置
を提供するにある。
【0005】図1に図示の時間に対する遮断器の熱状態
を示す量TLRの変動を分析すれば、加熱シミュレ−シ
ョンと冷却シミュレ−ションとの間には、互いに異なっ
た傾向にあることが認められる。例えば、通常の電流閾
値Is、加熱曲線および冷却時定数の値は下記の式によ
って与えられる。
【0006】Is=K×Ir、ここに、Kは1.05乃
至1.20の間の係数、Irは電子引外し装置の調整電
流である。
【0007】曲線It=定数、ここに、I=1.5
Irに対してtは15秒乃至480秒の間の時間で、例
えば110秒となるような値である。
【0008】冷却時定数は30分台である。
【0009】その結果、加熱機能と冷却機能の非対称性
を生じ、電流値Iによる電流閾値Isのわずかの超過を
も重大に考慮しなければならない。
【0010】米国特許第4,445,183 号明細書によれば、
第1量の変動は電流値の平方と電流閾値の平方との差に
比例することが記載されている。
【0011】電流閾値を電流変動の平衡点とみなすこと
は、電流がこの閾値の上下に行き過ぎて変動し、閾値以
上でも閾値以下でも電流変動を同様に考慮することに等
しい。このような対称性の故に、時間遅延に際して閾値
以下の平均値を有する電流の値は、この値が一時的に閾
値以上であっても引外しを生じることができない。
【0012】米国特許第4,445,183 号明細書に記載のよ
うに、第1量が前記閾値より大である時に装置が引外し
信号を発生すれば、得られた引外し曲線はフューズまた
はバイメタルストリップの引外し曲線に近い。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電子引
外し装置は、第1量が事前設定された第1閾値より大で
ある時に遮断器の熱状態を示す第2量を増大する手段
と、第1量が閾値より小である時に遮断器の熱状態を示
す第2量を低下させる手段と、第2量と前記第1閾値よ
り大きい値に事前設定された第2閾値とを比較し、第2
量が第2閾値より大であれば引外し信号を発生する手段
とを含む。
【0014】この場合、電流と閾値とに差がある期間に
おける熱状態を示す第1量の増減は、電流の変動を示す
量としてのみ使用される。この際に、引外し曲線は本質
的に第2量の変動の型によって決定される。第2量の増
大が電流値の平方に比例し、その減少が時間の指数関数
であれば、通常のIt曲線に近い曲線が得られる。
【0015】第1量は事前設定された高レベルと低レベ
ルとに制限されることが好ましい。これにより、小変動
に対する長時間遅延機能の慣性と、正確な引外し曲線形
状を得ることができる。
【0016】実際上、遮断器の熱状態を示す第1量や第
2量の値は連続的に確定されることなく、電流値の収集
ごとに確定される。
【0017】マイクロプロセッサを基本の構成要素とす
る電子引外し装置においては、この電流値の収集は一般
に電流検出手段の出力信号のサンプリングによって実施
される。ある種の引外し装置においては、前記信号はサ
ンプリング前に整流器とピーク検出回路に加えられる。
本発明によれば、各サンプル、例えば電流のピーク値を
示す各サンプルが遮断器の熱状態を示す第1量や第2量
の対応の変動を確定するために使用される。従って信号
振幅の小変動は考慮されず、時間遅延中にサンプリング
された電流値の平均値、例えばそのピーク値が引外し閾
値より低くある限り、引外しは生じない。
【0018】本発明の好ましい実施形態によれば、電流
値は電流の実効値を示し、検出手段の出力信号をサンプ
リングし、これらのサンプルを平方し、事前設定した積
分時間中、積分することによって得られる。このような
値は、保護されるべき導線に給電する主システムの周波
数変動に非常に大きく依存し、従来型の電子引外し装置
においては不必要な引外しを生じる。本発明は、電流の
実効値に感応する電子引外し装置において実施され、こ
のような周波数変動の問題を確実に解決することができ
る。特に高周波数について主周波数に対する測定の独立
性を改良するため、すなわち、主周波数に対する積分期
間の選択による数値化の誤りに対して実質的に不感とす
るため、検出手段からの出力信号が事前設定されたサン
プリング周期の連続する「n」サンプルグループにサン
プリングされ、連続する2グループの一方のグループの
サンプリング周期は他方のグループのサンプリング周期
より少し長くされる。好ましい実施形態において、連続
する2グループの一方のグループのサンプリング周期
は、他方のグループのサンプリング周期にこのサンプリ
ング周期の1/4を延長した期間に等しい。
【0019】電流波形が正弦波でなかったり、歪んでい
たりする高調波の影響を防止するため、本発明の他の実
施形態によれば、電流検出手段からの出力信号は連続す
る2グループについて相異なる事前設定された周期(T
e1〜Te4)の連続するnサンプルグループとしてサ
ンプリングされる。
【0020】この場合、好ましくはサンプルは連続する
q(<n)グループのサイクルを構成し、各サイクル中
にサンプリング周期(Te1〜Te4)の同様の配列が
存在するようにする。
【0021】
【実施例】図2において、主システムの導線1が遮断器
2によって保護される。遮断器2の作動機構3は、過負
荷または短絡の際に遮断器の引外しを指令する有極リレ
ー4によって制御される。導線1に組合わされた変流器
5が導線を流れる電流を示すアナログ信号を出力する。
この信号が整形回路6を介して、演算処理装置7に供給
され、その出力が前記有極リレー4を制御する。この電
子引外し装置は、導線中に障害電流が発生した時に業界
公知のように少なくとも1つの長時間遅延機能を有す
る。
【0022】電流が電流閾値を超過した時に引外しを生
じるとすれば、遮断器の熱状態を示す第1量TLR1
(以下、単に量TLR1と言う)の変動は、電流値の平
方と電流閾値の平方との差I−Isに比例す
る。
【0023】演算処理装置7が電流値Iを収集する度
に、この演算処理装置は量TLR1の新しい値を下記の
ように確定する。 TLR1n=TLR1(n−1)+(I−Is) (1) ただし、nはサンプル回数である。量TLR1は最初は
低レベル、好ましくはゼロに設定される。
【0024】量TLR1が事前設定された閾値TLR1
maxより大である時、演算処理装置7の出力端子から
引外し信号が出力される。
【0025】図3の曲線aは対数座標で従来型引外し装
置の長時間遅延引外し曲線を示し、曲線bは、閾値TL
R1maxの相異なる2つの値について式(1)により
量TLR1を変動させることによって得られた(I
−Is)t=一定型の引外し曲線を示す。曲線b
は、曲線aと相違し、電流閾値Isの近傍のレベルで丸
く成されているが、これは熱状態に応じた長時間遅延引
外しを実施する上で有利である。
【0026】図4は、電流値Iが電流閾値Isより低い
平均値Imoyを中心として周期的に変動する際に、図
1と同一型の長時間遅延機能の場合の時間に対する量T
LRの変動を示す。加熱機能と冷却機能の非対称性は電
流値Iによる電流閾値Isの超過に過度に反応している
ことを示し、電流値Iの平均値が常に電流閾値Isの下
方に留まっていても量TLRが閾値TLRmaxに達し
た時刻td1において引外しを生じることを示す。
【0027】しかし電流閾値Isより低い平均値Imo
yを中心とする電流値Iの同様の周期的変動は、量TL
R1の変動が電流値Iの平方と電流閾値Isの平方との
差に比例すれば、引外しを生じない。実際に図5に図示
のように、量TLR1は、電流閾値Isより高い値また
は低い値を同様に考慮しても事前設定値すなわちゼロ以
下に落ちることができず、電流値Iでの各変動周期の末
端までにゼロに復帰し、引外しを生じるような閾値TL
R1maxに達することはできない。しかしこのような
量TLR1の変動原理は、電流の平均値Imoyが十分
に長い時間、引外しの電流閾値Isを越えれば(図
6)、引外し(td2)を生じる。
【0028】本発明によれば、量TLR1は遮断器の熱
状態を示す第2量TLR2(以下、単に量TLR2と言
う)と組合わされている。この量TLR2は、通常の長
時間遅延機能の量TLR1と同様に、加熱をシミュレ−
トするように好ましくはIに比例した正変動と、冷却
をシミュレ−トするように好ましくは指数関数の負変動
とを有する。しかし通常の量TLR(図1および図4)
と相違し、量TLR2の加熱機能と冷却機能との間の切
り替えは電流値Iと電流閾値(Is)との比較に連動さ
れず、量TLR1と第1閾値STLR1との比較に連動
されている。
【0029】図7は電流値Iと電流閾値Isの種々の相
対値に対する量TLR1(曲線c)と量TLR2(曲線
d)の時間に対する変動を示す。
【0030】時刻t1までは、電流値Iは電流閾値Is
以下であって、量TLR1と量TLR2は出発点でゼロ
であり、ゼロに留まる。
【0031】時刻t1において、電流値Iが電流閾値I
s以上となり、この場合に量TLR1はI−Is
に比例して増大する。
【0032】時刻t1とt2との間において、量TLR
1はSRTL1以下であり、量TLR2はゼロである。
【0033】時刻t2において、量TLR1は増大し続
けて第1閾値STLR1に達し、また量TLR2が過熱
をシミュレ−トして、Itに従って増大する。
【0034】図示の実施例において、量TLR1はPT
LR1の上限値を有する。この量が時刻t3においてこ
のレベルに達した時、電流値Iが電流閾値Isより高い
限り、このレベルに留まる。
【0035】時刻t4において、電流値Iが再び電流閾
値Isより少し低くなり、量TLR1が低下する。差I
−Isの絶対値はt1とt3の間よりも時刻t
4以後において少し小となるので、時刻t4以後の量T
LR1の減少率は時刻t1とt3の間の増大率より低
い。時刻t5まで、量TLR1は第1閾値STLR1よ
り大であるが、量TLR2は過熱をシミュレ−トし続
け、従ってIに比例して増大する。時刻t4とt5
との間の電流値Iは時刻t1とt4の間の値より低いの
で、量TLR2の増大は前より遅くなる。
【0036】時刻t5から量TLR1が第1閾値STL
R1以下に落ちた時、量TLR2が冷却をシミュレ−ト
して、指数関数的に減少する。
【0037】時刻t6において、電流値Iが電流閾値I
sより大となる。そこで量TLR1が急速に増大して時
刻t7において第1閾値STLR1に達する。時刻t6
とt7の間において、量TLR2は指数関数的に減少し
続ける。
【0038】時刻t7から、電流値Iが再び電流閾値I
sより低くなる時刻t8まで、量TLR2が急速に増大
する。
【0039】時刻t8から、量TLR1が差I−I
に比例して減少し、すなわちこの実施例において
は相当急速に低下し、電流値Iが電流閾値Isよりはる
かに低くなる。量TLR1は時刻t9まで第1閾値ST
LR1より高い。時刻t8とt9との間において、量T
LR2は上昇し続けるが、電流値Iがはるかに低いの
で、時刻t7とt8の間よりも遅く上昇する。
【0040】時刻t9から、量TLR2は再び指数関数
的に低下しはじめる。
【0041】図7において、量TLR2は事前設定され
た第2閾値TLR2maxより低いので、引外し信号は
発生されない。
【0042】電流値Iが電流閾値Isよりそれぞれ大ま
たは小となる時刻に対して一定の遅延をもって量TLR
2のみが加熱または冷却をシミュレ−トする。図7にお
いて、加熱に対する遅延は、時刻t1とt2の間の時間
tr1、および時刻t6とt7の間の時間tr3によっ
て図示され、また冷却に対する遅延は時刻t4とt5の
間の時間tr2および時刻t8とt9の間の時間tr4
に対応する。この加熱および冷却における慣性は、電流
閾値Isに対する電流値Iのレベルに依存している。電
流値Iは時刻t6とt8の間において電流閾値Isより
はるかに高いので、加熱に対する時間遅延tr3は、時
刻t1からの電流値Iによる電流閾値Isのわずかの超
過に対応する加熱遅延時間tr1よりはるかに短い。
【0043】図5および図6の場合と同様に、時間遅延
中に閾値より低い平均値を有する電流値は引外しを生じ
ない。量TLR1の使用から生じる量TLR2の加熱時
の慣性は、量TLR1が第1閾値STLR1を越えない
限り量TLR2の増大を防止する。第1閾値STLR1
の選択によって引外し曲線の形状を調整することができ
る。加熱と冷却における対称的慣性を得るために、第1
閾値STLR1は好ましくは図7に図示のようにPTL
R1/2に等しく選定されなければならない。閾値TL
R1maxの代わりに第1閾値STLR1を使用すれ
ば、図5および図6を本発明による量TLR1の変動に
適用することができる。図5において、電流閾値Isよ
り低い平均値Imoyを中心とする電流値Iの変動は、
量TLR1が第1閾値STLR1を超過するには不十分
であり、従って量TLR2が活性化されない。図6にお
いては、平均値Imoyが電流閾値Isより大となり
量TLR1が連続的に増大し、この量TLR1が第1閾
値STLR1に達した時、量TLR2が加熱をシミュレ
−トし始める。このシミュレ−ションが十分な時間継続
すると、量TLR2が第2閾値TLR2maxに達して
引外しを生じる。
【0044】図8は本発明による長時間遅延機能の種々
の引外し曲線を示す。
【0045】変数k=STLR1/TLR2maxは、
電流閾値Isを中心とする電流値Iの小変動に対して量
TLR1によって長時間遅延機能の中に導入された慣性
を示す。図8に図示の引外し曲線は、k=0の時、図3
に図示の従来の長時間遅延引き外し曲線に対応する。図
8は、同一の第2閾値TLR2maxに対するkの種々
の値によって得られた引外し曲線を示す。量TLR1が
第2閾値TLR2maxの1%乃至2%に等しい場合
(k=0.01または0.02)、引外し曲線はその大
部分において従来の引外し曲線に非常に近く、引外し閾
値近くで丸くなっている。
【0046】好ましい実施形態によれば、演算処理装置
7はマイクロプロセッサを含み、長時間遅延機能は図9
のフローチャートに従って実施される。
【0047】電流値Iの収集のたびに、サンプリング回
数をn(n=1,2,…)とし、量TLR1nがTLR
1n=TLR(n−1)+(I2−Is2)の関係式に従
って再処理され(F2)、つぎに第1閾値STLR1と
比較される(F3)。量TLR1nが第1閾値STLR
1より大であれば、量TLR2nは電流値Iの平方が量
TLR2(n−1)に加算され(F4)、新しい量TL
R2nが第2閾値TLR2maxと比較される。量TL
R2nが第2閾値TLR2maxより大であれば、引外
し命令が発生される(F6)。(F3)において量TL
R1nが第1閾値STLR1より小であれば、量TLR
2nは指数関数TLR2(n−1)e(-t/τ)によっ
て減少される(F7)。サイクルの末端の処理(F8)
において、量TLR1nがゼロより小であれば、量TL
R1(0)はゼロにリセットされ、また量TLR1nが
上限値PTLR1より大であれば、次のサイクルに対し
て量TLR1(0)はこの値に制限される。このような
量TLR1の高い値または低い値への制限はステップF
2とF3との間において実施することもできる。
【0048】例えば図4乃至図6に図示のような平均値
回りの電流値の変動は、その影響が本発明によって排除
されるが、その原因は種々である。デジタル引外し装置
の場合、検出手段からの出力信号のサンプリングによっ
て得られ、プリセット積分期間中に平方および積分まで
立ち上がる電流実効値を示す電流値Iを使用すれば、こ
の型の得られた値は電流周波数が変動するや否や電流の
実効値を中心として周期的に変動する。
【0049】図10は一例として3つの相異なる周波数に
対して、サンプリング周期Te=2.5msをもってサ
ンプリングされ積分期間Te=20msすなわち8のサ
ンプル数Nにわたって積分された純粋正弦波信号の計算
による実効値の平方と実際の実効値の平方との差E
(%)の時間に対する変動を示す。周波数50Hz(曲
線e)についてはeはゼロであるが、1Hzの周波数変
動は、0.5sの期間Tvにゼロ平均値に対して正弦波
的に変動する無視できない差を生じる(曲線fおよび曲
線g)。
【0050】図11は、図10に示す差のピーク値に対応す
る最大差Emax(絶対値)をパーセントで示す。これ
は、電流値Iの収集ごとにサンプリング周期Te=2.
5msおよび積分期間Ti=40ms、すなわち16の
サンプル数Nをもって、周波数Fの正弦波信号の実効値
の平方を計算して得られた。これらの曲線は一連の突出
部を示し、最大差はサンプリング周期、積分期間および
信号期間の相対値に対応して周波数と共に非常に大きく
変動する。最大差が100%に達する主突出部は、積分
期間が信号の半周期より小になる非常に低い周波数(図
11において12.5Hz以下)、周期がサンプリング周
期の2倍に等しい信号、およびこの値の倍数(付図にお
いては200Hz、400Hz,...の周波数信号)
に対応する。
【0051】これらの主突出部とは別に、最大差は、積
分期間が信号半周期の整数倍の時にゼロとなり、これら
の値から移動して中間突出部を形成するために増大す
る。最大差Eが小であるほど、差Eの変動期間Tvは大
となり、すべての場合に差Eの平均値はゼロに向かう。
【0052】前述の本発明の方法は、平均値を中心とす
る電流の値の変動の影響を除去することによって、引外
し装置を主周波数に対する積分期間の選択による数値化
誤りに対して実質的に不感となし、またプリセットされ
たサンプリング周期または積分期間については、引外し
装置を主周波数変動に対して実質的に不感とすることが
できる。図11に図示のサンプリング条件および積分条件
のもとに本発明を実施することにより、すべての中間突
出部を排除することができる。
【0053】主周波数、特に図11の主突出部に対応する
積分期間の選択による数値化の誤りに対して実質的に不
感とするため、本発明の好ましい実施形態によれば、信
号をサンプリング周期Teの連続する4サンプルグルー
プにサンプリングし、隣接する2グループのサンプルは
Te+Te/4によって相互に異ならしめる。
【0054】主周波数調波に対する測定の独立性を改良
するため、本発明の他の実施形態は、検出手段からの出
力信号を連続するnサンプルグループにサンプリング
し、連続する2グループのサンプリング周期は相互に異
なる。一例として、64サンプルの4グループのサイク
ルは平均サンプリング周期Teに対して下記のように実
施される。
【0055】 64サンプルの第1グループG1:Te1=63/64 Te; 64サンプルの第2グループG2:Te2=65/64 Te; 64サンプルの第3グループG3:Te3=62/64 Te; 64サンプルの第4グループG4:Te4=66/64 Te; グループ順序は下記である。G1,G2,G3,G4,
G1,G2...好ましい実施形態において、q(例え
ば4)グループの1つのサイクルの中で、サンプリング
周期の値k(Te1,Te2;Te3,Te4)はサン
プリング周期の平均値(Te)に関して対称的に分布さ
れる。
【0056】サンプリング周期のそれぞれの値は、主周
波数とは独立に最短可能時間に信号を最大限カバ−する
ように選定される。
【0057】グループのサンプルの数Nは積分期間中に
考慮されるサンプル数とは独立である。
【0058】本発明は単相引外し装置のみならず、多極
引外し装置にも適用される。この場合、図12(ステップ
F11〜F14,およびF21〜F24)に記載のよう
に、3相および中性相を有する引外し装置について各相
の電流の値Ii、例えばI1,I2,I3およびInお
よび対応の量TLR1 Iiの収集のため、それぞれの
相の電流処理を分離することが不可欠である。しかし単
一量TLR2を使用することもできる。この場合、量T
LR1Iinは第1閾値STLR1と比較され(F3
0)、その少なくとも1つが閾値より大であれば、電流
最大値Iimaxとして量TLR2n=TLR2(n−
1)+Ii2maxに増大され(F40)、その後、第
2閾値TLR2maxと比較され(F50)、量TLR
2nが第2閾値TLR2maxより大であれば引外し信
号(F60)を発生する。量TLR1 Iiのいずれも
量TLR1より大でなければ、量TLR2nは指数関数
TLR2(n−1)e(-t/τ)に従って逓減される
(F70)。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の引外し装置中の遮断器の電流値と熱状態
量との対時間変動を示すグラフ。
【図2】本発明を実施することのできる先行技術による
引外し装置の概略ブロックダイヤグラム。
【図3】従来の引外し装置(曲線a)と平衡点として電
流閾値を使用する本発明の実施形態(曲線b)の長時間
遅延引外し曲線を示すグラフ。
【図4】従来の遮断器のそれぞれ熱状態量と電流値の時
間に対する変動を示すグラフ。
【図5】図3の曲線bによる長時間遅延機能のそれぞれ
熱状態量と電流値の時間に対する変動を示すグラフ。
【図6】図3の曲線bによる長時間遅延機能のそれぞれ
熱状態量と電流値の時間に対する変動を示すグラフ。
【図7】本発明による遮断器の2つの熱状態量と長時間
遅延機能の電流値との時間に対する変動を示すグラフ。
【図8】本発明による引外し装置の長時間遅延引外し機
能のグラフ。
【図9】本発明による長時間遅延機能のフローチャー
ト。
【図10】それぞれ50Hz(曲線e)、49Hz(曲
線f)および51Hz(曲線g)の周波数の正弦波信号
の計算実効値の平方と実実効値の平方との差を示すグラ
フ。
【図11】正弦波信号の計算実効値の平方と実実効値の
平方との最大差を周波数に対して示すグラフ。
【図12】多極引外し装置に応用される図9と同一型の
フローチャート。
【符号の説明】
1 導線 2 遮断器 4 リレー 5 変流器 6 整形回路 7 演算処理装置 TLR 遮断器の熱状態を示す量 TLR1 遮断器の熱状態を示す第1量 TLR2 遮断器の熱状態を示す第2量 TLR1max 閾値 TLR2max 第2閾値 STLR1 第1閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/00 - 3/253 H02H 5/00 - 5/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮断器(2)によって保護される導線
    (1)の中を流れる電流を検出する電流検出手段(5)
    と、前記電流検出手段に接続され、少なくとも1つの長
    時間遅延型の引外し機能を有する演算処理装置(7)と
    を含み、前記演算処理装置は、電流値(I)を発生する
    手段と、前記電流値(I)の平方と事前設定された電流
    閾値(Is)の平方との差(I−Is)に比例
    するようになされた前記遮断器の熱状態を示す第1量
    (TLR1)を発生する手段と、前記第1量(TLR
    1)を事前設定された第1閾値(STLR1)と比較す
    る手段とを含む電子引外し装置において、 前記演算処理装置は、前記第1量(TLR1)が前記第
    1閾値(STLR1)より大である時に前記遮断器の熱
    状態を示す第2量(TLR2)を逓増する手段(F4)
    と、前記第1量(TLR1)が前記第1閾値(STLR
    1)より小である時に前記第2量(TLR2)を逓減す
    る手段(F7)と、前記第2量(TLR2)を前記第1
    閾値(STLR1)よりも大きい値に事前設定された第
    2閾値(TLR2max)と比較し、前記第2量(TL
    R2)が前記第2閾値(TLR2max)より大なる時
    に引外し信号(F6)を発生する比較手段(F5)と、
    を含むことを特徴とする電子引外し装置。
  2. 【請求項2】前記第2量(TLR2)の逓増は前記電流
    値(I)の平方に比例し、前記第2量(TLR2)の逓
    減は時間の指数関数であることを特徴とする請求項1に
    記載の電子引外し装置。
  3. 【請求項3】前記第1量(TLR1)は事前設定された
    上限値(PTLR1)と下限値(ゼロ)に制限される
    (F8)ことを特徴とする請求項1に記載の電子引外し
    装置。
  4. 【請求項4】前記電流値(I)は電流の実効値を示し、
    この実効値は前記電流検出手段の出力信号をサンプリン
    グし、これらのサンプリング値を平方し、事前設定され
    た積分時間中、積分することによって得ることを特徴と
    する請求項1に記載の電子引外し装置。
  5. 【請求項5】nを2以上の整数として、前記電流検出手
    段からの出力信号は事前設定されたサンプリング周期を
    もって連続するnサンプルグループにサンプリングさ
    れ、連続する2グループの一方のグループのサンプリン
    グ周期は他方のグループのサンプリング周期より少し長
    いサンプリング周期とされることを特徴とする請求項4
    に記載の電子引外し装置。
  6. 【請求項6】連続する2グループの一方のグループのサ
    ンプリング周期は他方のグループのサンプリング周期に
    このサンプリング周期の1/4を加算した期間に等しい
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子引外し装置。
  7. 【請求項7】nを2以上の整数として、前記電流検出手
    段からの出力信号は、連続する2グループについて相異
    なる所定のサンプリング周期をもって連続するnサンプ
    ルグループにサンプリングされることを特徴とする請求
    項4に記載の電子引外し装置。
  8. 【請求項8】qをnの整数分の一で2以上の整数とし、
    nサンプルグループのサンプルは、連続するqグループ
    の複数サイクルを構成し、各サイクル中にサンプリング
    周期の同様の配列を含むことを特徴とする請求項7に記
    載の電子引外し装置。
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