JP3020515U - 簡易型の尺八 - Google Patents

簡易型の尺八

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JP3020515U
JP3020515U JP1995008240U JP824095U JP3020515U JP 3020515 U JP3020515 U JP 3020515U JP 1995008240 U JP1995008240 U JP 1995008240U JP 824095 U JP824095 U JP 824095U JP 3020515 U JP3020515 U JP 3020515U
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JP
Japan
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shakuhachi
bamboo tube
hole
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finger
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JP1995008240U
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Inventor
稔喜 小田
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稔喜 小田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量で気息量も少なくてすみ、肺機能の
未熟な児童の使用にも適し、吹きやすく、また竹材の入
手が比較的容易で、しかもその製作も容易な簡易型の尺
八を提供する。 【構成】 所定寸法の竹管体11の先端に歌口13を備
え、竹管体11の中間部には基端側から第1〜第5の指
孔14〜18が所定ピッチで設けられ、しかも第1〜第
4の指孔11〜17は上面側に、第5の指孔18は下面
側に形成され、更には第1の指孔14より基端側には音
程調整孔19が形成されている尺八において、竹管体1
1には基端部のみに節を有する篠竹を用い、音程調整孔
19を節の部分に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、従来の尺八を改良し、比較的簡便に製作可能な簡易型の尺八に関す る。
【0002】
【従来の技術】
尺八は日本の楽器で縦笛の一種であり、図2に示すように通常7つの節を有す る真竹で、標準管では外径4〜5cmの竹材を、長さ54.5cm(1尺8寸) に切断して使用している。そして、竹材の先端を斜めに切断して歌口50を形成 し、更に竹材の中間に基端57から第1〜第4の指孔51〜54を上面側に、第 5の指孔55を予め決められた割振りで裏面側にそれぞれ開け、更に第1の指孔 51より基端側にある節56の部分の内側に音程調整孔を形成していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の尺八においては、外径4〜5cm、長さ54.5cmと 大きく、また、下端に竹の根の硬い部分を用いているため重量もあり、気息量( 歌口に吹き込む息の量)を多く必要とし、肺機能の未熟な児童が使用するには無 理があるという問題点があった。 また、7つの節がある真竹を用いているため、竹材に孔刳り加工を行う必要が あり、竹筒材の基端57から数えて第4の節56(語呂節と呼ばれている) の部 分に孔をあけ、この節孔の削り加減を調節して音程を調整しているので、手探り で切削加工を行うことになり、調整が難しく特殊な技術を有する専門家でないと 製作が困難であるという問題があった。 更に、所定寸法で7つの節を有する竹材は少なく探すのが困難であった。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、小型軽量で気息量も少なくてす み、肺機能の未熟な児童の使用にも適し、吹きやすく、また竹材の入手が比較的 容易で、しかもその製作も容易な簡易型の尺八を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の簡易型の尺八は、所定寸法の竹管体の先端に歌 口を備え、該竹管体の中間部には基端側から第1〜第5の指孔が所定ピッチで設 けられ、しかも前記第1〜第4の指孔は上面側に、前記第5の指孔は下面側に形 成され、更には前記第1の指孔より基端側には音程調整孔が形成されている尺八 において、前記竹管体には基端部のみに節を有する篠竹を用い、前記音程調整孔 を前記節の部分に設けている。 また、請求項2記載の簡易型の尺八は、請求項1記載の簡易型の尺八において 、前記竹管体は外径が25〜30mm程度、全長は30〜40cm程度となって いる。
【0005】
【考案の効果】
請求項1及び2記載の簡易型の尺八は、竹管体として真竹ではなく、基端部の みに節を有する篠竹を使用しているので、通常の節間の長い竹を使用できること になって材料の入手が比較的容易、かつ廉価となる。 また、音程調整孔を竹管体の基端部にある節の部分に設けているので、外側か ら刃物を入れて孔の大きさの調整が容易であり、素人であっても簡単に尺八を製 作でき、尺八の製作にかかる時間が大幅に短縮され、製作費も廉価となる。 特に、請求項2記載の簡易型の尺八においては、竹管体の外径が25〜30m m程度、全長が30〜40cm程度であるので気息量が少なくてすみ、肺機能の 未熟な児童の使用にも適し、吹きやすく、従来の尺八に比較して軽量小型である という利点を有する。
【0006】
【考案の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説 明し、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の一実施の形態に係る簡易型の尺八の正面図である。
【0007】 図1に示すように、本考案の一実施の形態に係る簡易型の尺八10は、竹管体 11の材料として外径が25〜30mm程度で隣合う節間が40〜50cm程度 以上の篠竹を使用する。ここで、篠竹を使用したのは所定寸法で基端部のみに節 がある竹管体をとるには、篠竹が最適なためである。 次に、節12がある部分を基端側にして、その両端面を竹管体の筒心に直交さ せて節12が一つある竹管体11を用意する。この竹管体11の先端側の上部を 斜めに切断して、歌口13を形成するが、この歌口13の角度については従来の 尺八と同じである。
【0008】 更に、第1〜第4の指孔14〜17を竹管体11の上面側に、第5の指孔18 を下面側にあけるが、これらの指孔14〜18は、直径が10mm(第3の指孔 16のみ9mm)程度の孔とする。そして、歌口13の先端部から竹管体11の 基端までの長さ(L)に対して、歌口13の先端部から各第1〜第5の指孔14 〜18までの寸法(a〜e)は、それぞれ表1の通りで従来の尺八と概ね変わら ない。
【0009】
【表1】
【0010】 前記竹管体11の基端部にある節12の部分には予め小さめの音程調整孔19 をあけておき、第1〜第5の指孔14〜18を指で塞いだ状態で、歌口13から 息を吹き込んで、この尺八10の固有の音(筒音という)を発生させる。この場 合、前記音程調整孔19を大きくすると、徐々に音が高くなるので、音程測定器 で確認しながら、筒音の調整を行う。
【0011】 このように、この簡易型の尺八10においては、音程調整孔19の内径を調整 することによって、簡単に音程の調整ができ、更にこの音程調整孔19は基端部 にあるので、その切削加工も容易であるという利点を有する。 また、通常の細い篠竹でなく、外径25〜30mm程度の篠竹を使用したので 、竹管体の中間部に開ける指孔の大きさを10mm程度とることができる。この ため、指孔を半開にして半音が出しやすく、又、指の運びもしやすい。 なお、竹管体に樹脂を施すことにより更に寿命を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る尺八の説明図であ
る。
【図2】従来例に係る尺八の側面図である。
【符号の説明】
10 簡易型の尺八 11 竹管体 12 節 13 歌口 14 第1の指孔 15 第2の指
孔 16 第3の指孔 17 第4の指
孔 18 第5の指孔 19 音程調整

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定寸法の竹管体の先端に歌口を備え、
    該竹管体の中間部には基端側から第1〜第5の指孔が所
    定ピッチで設けられ、しかも前記第1〜第4の指孔は上
    面側に、前記第5の指孔は下面側に形成され、更には前
    記第1の指孔より基端側には音程調整孔が形成されてい
    る尺八において、 前記竹管体には基端部のみに節を有する篠竹を用い、前
    記音程調整孔を前記節の部分に設けたことを特徴とする
    簡易型の尺八。
  2. 【請求項2】 前記竹管体は、外径が25〜30mm程
    度、全長が30〜40cm程度である請求項1記載の簡
    易型の尺八。
JP1995008240U 1995-07-14 1995-07-14 簡易型の尺八 Expired - Lifetime JP3020515U (ja)

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JP3020515U true JP3020515U (ja) 1996-02-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116252369A (zh) * 2022-12-01 2023-06-13 成都大有林泉文化传播有限公司 一种竹制竖吹管笛的加工工艺

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