JP3017379U - 境界標示具 - Google Patents

境界標示具

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JP3017379U
JP3017379U JP1995003759U JP375995U JP3017379U JP 3017379 U JP3017379 U JP 3017379U JP 1995003759 U JP1995003759 U JP 1995003759U JP 375995 U JP375995 U JP 375995U JP 3017379 U JP3017379 U JP 3017379U
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臼井弘幸
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臼井 弘幸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 様々な地形、地質に対応して適正に埋設さ
れ、基準点や境界を明示できる境界標示具を提供する。 【構成】 表面12に指標となる標示部13が設けられ
た標示板1と、この標示板1の裏面14に一端が連結さ
れるアンカー2を具備する。特に標示板1の下部に、そ
の周端面15と連なる角柱状の固形物3が一体に形成さ
れ、その固形物3の下面31からアンカー2の他端側が
突出させてある。また、アンカー2は軸線方向に向けて
順次接続できるようになっている。そして、地質などの
状態に応じアンカー2の長さを調節し、これが地中Fに
対して適当な長さだけ埋設される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、土地を区画するに際し基準点や境界を明示するためなどに用いられ る境界標示具に関し、特に埋設する土地の状態や様々な地質に対応して適正な埋 設ができるようにした境界標示具である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、区画した土地の境界や測量時の基準点を明示する手段として、地中に 指標となる標示具を埋設している。その種の標示具として、最も一般的で恒久的 なものにコンクリートを角柱状に成形し、その表面に十字などの指標を刻設した 標石がある。
【0003】 一方、その他の標示具として、例えば実開昭55−11591号、同57−1 86816号、同58−84515号などに開示されている合成樹脂製の標示杭 、また実開平1−163812号のように鋲状であって接着剤などにて固定され る測量表示板や、実開昭57−116822号、同57−139810号のよう に引き抜きを困難とした標示杭などがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的な標石や実開昭55−11591号などに開示される合 成樹脂製の標示杭などによれば、腐食の畏れがなく恒久性に優れるという利点が ある反面、全長が一般に60cm以下であって引き抜き易く、埋設した後に設置 場所を変えられてしまう危険性があった。
【0005】 一方、実開昭57−139810号などに開示される標示杭によれば、埋設部 分に設けた逆向きの突起羽などの働きにより、引き抜きが困難であって取り除か れる危険性は少ないが、全長に限りがあって一定量だけ掘り返せば容易に引き抜 かれてしまうという欠点がある。
【0006】 また、何れのものも上述のように全長が定められているため、例えば地中に岩 盤が存在するなど硬質な土地にあって全体を適正に埋設することができなかった り、砂地などの軟質な地盤にあって容易に引き抜かれてしまうなどの危険性が多 分にあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記事情に鑑み、土地の状態や様々な地質に対応して適正に標示具を 埋設できるようにすることを主眼とするものであり、その手段として境界などを 示すために地中に埋設される境界標示具において、表面に指標となる標示部が設 けられた標示板と、この標示板の裏面に一端が連結されるアンカーとを具備し、 前記アンカーが軸線方向に順次接続可能とされていることを特徴とする境界標示 具を提供するものである。
【0008】 特に、好ましい態様として、アンカーを少なくとも3脚備え、前記標示板の下 部には所定の長さを以って当該標示板の周端面に連なる固形物を一体に設け、そ の固形物の下面からアンカーの他端側が突出するようにし、また標示板の裏面に は複数条の切欠溝を形成している。
【0009】
【作用】
本考案によれば、標示板の表面を地表に表出させる状態に埋設すると、その表 面に設けられている標示部にて土地の境界などが明示される。特に、地中深くに 埋設されるアンカーが、その軸線方向に順次接続できるので、地質に応じてアン カーの長さ調節をすることにより適正な埋設が可能となる。例えば、砂地など軟 質な地盤においてはアンカーを長くすることで食い込み力を上げることができ、 また地中に岩盤などが存在する硬質な地盤においてはアンカーを短くすることで 適正な埋設を行うことができる。
【0010】 また、そのアンカーが3脚以上あって且つ標示板に対して着脱可能であること により、地質や地形の状態に応じ適当数のアンカーを標示板から離脱すれば、一 部がコンクリート地盤であるところにあって、残りのアンカーをそのコンクリー ト地盤を避けるなどして埋設することができ、また全面がコンクリートなどで覆 われた地盤であれば全アンカーを標示板から離脱して残る標示板をコンクリート 地盤に対し接着剤にて接着せしめることができる。
【0011】 また、固形物を標示板の下部に設けたものによれば、標示板の周囲の土砂が陥 没などにて取り去られたとき、固形物の側面が標示板の周端面に連なった状態で 地表に表出するので、美観が損なわれない。
【0012】 特に、その標示板の裏面に複数条の切欠溝を形成しておくことにより、固形物 と標示板の結合力を上げることができる。なお、その切欠溝は、固形物を設けな いものにおいて、予め掘削した埋設用の穴にコンクリートの注入を以ってアンカ ーを固定するとき、そのコンクリート中の気泡を排出させる排気口としての働き もする。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、図1は本考案の一例とし て地中における境界標示具の埋設状態を示す。図1において、1は標示板、2は アンカー、3は固形物であり、それぞれ地中Fに一定の深さで埋設され、標示板 1の表面12のみが地表Gに表出させてある。
【0014】 標示板1は、例えば一辺が10cmで板厚が1cmの方形状を呈する金属板で あって、取り分け黄銅やステンレス鋼などの耐食性に優れる素材から成形され、 その表面12は鏡面加工で仕上げられている。また、その表面12には指標とな る標示部13が設けられている。なお、標示板1の素材として合成樹脂などを用 いてもよい。
【0015】 また、アンカー2は丸鋼などから成る鉄筋である。このアンカー2は標示板1 の裏面14に直交して4脚設けられており、それぞれ一端が標示板1の裏面14 に連結され、他端側は固形物3の下面31から突出されている。
【0016】 その固形物3は、コンクリート若しくは合成樹脂製であって角柱状を呈してお り、その側面32が標示板1の周端面15に連ねて一体に形成されている。なお 、この固形物3の全長は材料費の節減や軽量化を図る上で10〜15cm程度が 好ましいが、その長さを例えば60cm程度としても構わない。
【0017】 次に、図2は境界標示具の斜視図を示す。この図で明らかなように標示部13 は標示板1の中央で交差する十字形の指標であって、標示板1の表面12に適当 な深さを以って刻設されている。なお、この標示部13を明確にするため、その 溝に塗料などを流し込むことが望ましい。
【0018】 一方、アンカー2は多数の短軸21a,21b,・・によって構成されており 、それら短軸21a,21b,・・・の両端に形成されるネジ軸22とネジ孔2 3を以って軸線方向に順次接続できるようになっている。
【0019】 次に、図3は同境界標示具の平面図、また図4は図3におけるA−A線断面を 示す。図4で明確にしているように、アンカー2にあって標示板1の裏面14に 直結される短軸21aは両端がネジ軸22とされており、一方のネジ軸22が標 示板1の裏面14に形成されたネジ穴16に螺入され、他端のネジ軸22に他の 短軸21bの一端に形成されたネジ孔23が螺合されている。なお、短軸21a の両端をネジ軸22とする理由は、上述のような固形物3を一体に形成するとき の不都合を解消するためであって詳細は後述する。
【0020】 次に、図5は同境界標示具の底面図、図6はその側面図を示す。これらの図で 明らかにしているように、標示板1の裏面14には複数条の切欠溝17が形成さ れており、この切欠溝17により固形物と標示板1との結合力を向上できるよう にしてある。なお、この切欠溝17は固形物を設けないものにおいて、これを一 部地表に表出させることで標示板1の粗悪性を露呈し、転用などを目的とする窃 盗を防止する働きもある。
【0021】 ところで、本考案においては上述のように図1または図7に示す固形物3を一 体に設けることが好ましいが、固形物3を設けないものにあっては、標示板1に 対してアンカー2が着脱可能であり、例えば地形や地質の状態に応じアンカー2 を全て離脱して標示板1を接着剤にて地盤に固着したり、あるいは適当数のアン カー2を離脱して岩盤などを避けるような埋設が可能であるという利点もある。
【0022】 一方、固形物3を設けるものにおいて、例えば図7に示す境界標示具にあって は標示板1の周辺の土砂が陥没して無くなったときに固形物3の側面32が標示 板1の周端面15に連なって形成されているために美観を損なうことがなく、ま た地盤に対する食い込み力を上げることができるという効果がある。なお、図7 に示す境界標示具にあって、固形物3の下面31からはアンカー2の一段目にお ける短軸21aの一端が突出しており、その短軸21aに他の短軸21b,・・ ・を順次接続することにより、地質などに応じてアンカー2の長さを適宜に調節 することができる。
【0023】 ところで、その境界標示具にあって固形物3を製造するには、図8に示すよう に型枠Wに対して標示板1を下側にして嵌合し、その型枠W中にコンクリートや モルタルを注入して一定時間放置するのであり、これにより標示板1の周端面1 5に連なる角柱状の固形物3を一体に形成することができる。
【0024】 そして、アンカー2の一段目の短軸21aを両端ともにネジ軸22とした理由 は、固形物3の下面31から突出される短軸21aの一端がネジ孔であると、こ の製造中にあって、そのネジ孔に固化前の固形物3が流入してしまう危険性があ るからに他ならない。
【0025】 以上、本考案について説明したが、標示板1の表面12に設けられる標示部1 3として、図9〜図11に示すような態様もある。
【0026】 図9に示す標示部13aはT字形の指標であり、この標示部13aによれば3 つに区画された土地の境界を明示するのに有用である。また、図10に示す標示 部13bは標示板1の中心から任意の一辺に向く矢印形の指標であり、この標示 部13bによれば所定の基準点を明示するのに有用である。更に図11に示す標 示部13cは標示板1の中心から任意の一角に向く矢印形の指標であり、この標 示部13cによれば標示部13bと同様に所定の基準点を明示するのに有用であ る。ところで、標示部13b,13cは埋設する箇所の地形に応じて使い分ける ことができる。なお、図示した標示部13及び13a〜13cの他、例えば2区 画の土地用として標示板の中心を貫く一線状の標示部を設けたものや、あるいは 所定の基準点を明示するものとして標示板の中心部のみに十字形の標示部を設け たものもある。
【0027】
【考案の効果】
本考案によれば、アンカーを軸線方向に順次接続できるようにしたことにより 、 地質の状態に応じてアンカーの長さ調節をすることができる。このため、砂地な ど軟質な地盤においてアンカーを長くすることで引抜きに対する抵抗力が向上し 、また地中に岩盤などが存在する硬質な地盤においてはアンカーを短くすること で適正な埋設を行うことができるという優れた効果を得る。
【0028】 また、アンカーが標示板に対して着脱可能であって少なくとも3脚備えられて いることにより、地質や地形の状態に応じ適当数のアンカーを標示板から離脱す れば、一部がコンクリート地盤であるところにあって、残りのアンカーをそのコ ンクリート地盤を避けるなどして埋設することができ、また全面がコンクリート などで覆われた地盤であれば全アンカーを標示板から離脱して残る標示板をコン クリート地盤に対し接着剤にて接着させることができるなど状況に応じた多様な 使い分けが可能であるという格別な効果を得る。
【0029】 特に、標示板の下部に所定の長さを以って当該標示板の周端面に連なる固形物 を一体に設けたことにより、標示板の周囲の土砂が陥没などにて取り去られたと き、固形物の側面が標示板の周端面に連なった状態で地表に表出するので、美観 が損なわれないという効果がある。
【0030】 また、標示板の裏面に複数条の切欠溝を形成しておくことにより、固形物と標 示板の結合力を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる境界標示具の埋設状態を示す地
中の断面図
【図2】本考案に係わる境界標示具の一例を示す斜視図
【図3】同境界標示具を示す平面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】同境界標示具を示す底面図
【図6】同境界標示具を示す側面図
【図7】本考案に係わる境界標示具の好適な一例を示す
側面図
【図8】その境界標示具において固形物を成形する手段
を示す工程図
【図9】境界標示具における標示部の態様を示す平面図
【図10】境界標示具における標示部の態様を示す平面
【図11】境界標示具における標示部の態様を示す平面
【符号の説明】
1 標示板 12 表面 13,13a,13b,13c 標示部 14 裏面 15 周端面 16 ネジ穴 17 切欠溝 2 アンカー 21a,21b 短軸 22 ネジ軸 23 ネジ孔 3 固形物 31 下面 32 側面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 境界、基準点を示すために地中に埋設さ
    れる境界標示具において、表面に指標となる標示部が設
    けられた標示板と、この標示板の裏面に一端が連結され
    るアンカーとを具備し、前記アンカーが軸線方向に順次
    接続可能とされていることを特徴とする境界標示具。
  2. 【請求項2】 アンカーは標示板に対して着脱可能であ
    って少なくとも3脚備えられている請求項1記載の境界
    標示具。
  3. 【請求項3】 標示板の下部に所定の長さを以って当該
    標示板の周端面に連なる固形物を一体に設け、その固形
    物の下面からアンカーの他端側が突出するようにした請
    求項1記載の境界標示具。
  4. 【請求項4】 標示板の裏面に複数条の切欠溝が形成さ
    れている請求項1または請求項3記載の境界標示具。
JP1995003759U 1995-04-25 1995-04-25 境界標示具 Expired - Lifetime JP3017379U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102149978B1 (ko) * 2020-02-17 2020-08-31 한국항공촬영 주식회사 기준점별 지형변화에 따른 측지측량방법

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