JP3014921B2 - 屋根材及びその製造方法 - Google Patents

屋根材及びその製造方法

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JP3014921B2 JP6131463A JP13146394A JP3014921B2 JP 3014921 B2 JP3014921 B2 JP 3014921B2 JP 6131463 A JP6131463 A JP 6131463A JP 13146394 A JP13146394 A JP 13146394A JP 3014921 B2 JP3014921 B2 JP 3014921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅等の屋根材、特
に、瓦等の窯業系の屋根材とその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】住宅等の屋根材には、主として和形粘土
瓦、洋風粘土瓦等の窯業製品、セメント瓦、石綿スレー
ト等のセメント製品が用いられている。窯業製品では、
原料(粘土、田畑や山の表層土を除いた下土等)を波形
や板上に成形乾燥し、その表面に上薬を塗布して焼成す
ることにより作られる。また、原料は粘土のほか、例え
ば〔セメント+混合材〕による原料を用いることもあ
る。この場合、原料を抄造機によって抜き取った後、所
定の大きさの原板に切断し、この原板を型(下型と上型
から成る)にはめて成形した後、養生工程を経て製造さ
れる。なお、瓦などの屋根材は、1枚が約30センチ角
のサイズであり、これを雨水が侵入しない構造、具体的
には一部が重なる状態にしながら屋根の全面に展開する
ように敷設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、抄造機により
製造する従来の屋根材は、抄造機の制約から製品の厚み
を大きくできないため、粘土瓦等が持つ様な見た目の重
厚感を出せないという不都合がある。この場合、厚みを
大きくしようとすれば大重量になり、自由な型付けも困
難になるほか、加工性も悪くなる。また、従来の屋根材
は、これを1枚ずつ葺く際に、屋根材相互の重ね合わせ
部分の数が多くなるため、漏水の機会も多くなる。ま
た、施工に時間がかかり、トータルコストが高くなると
いう不具合もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、建築物の屋根に施工され
る屋根材において、屋根の勾配方向に沿う所定の方向に
おいて板状の屋根材本体部の両端に、それぞれ該屋根材
本体部の板厚方向に突出する重ね合わせ用の突設部を有
するとともに、前記屋根材本体部の両端の突設部間に、
該屋根材本体部の軒側を低位とする段付部を有し、か
つ、前記屋根材本体部の前記所定の方向における前記突
設部と前記段付部の各長さ寸法を、前記屋根材本体部の
板厚寸法より大きく設定した構成となっている。
【0005】また本発明は、上記構成の屋根材の製造方
法として、所定のサイズに切断された屋根材の原板のう
ち、前記突設部に対応する部分を渦巻き状に折曲加工す
ると ともに、前記段付部に対応する部分をS字形に折曲
加工し、その後、前記折曲加工した原版を所望の表面形
状を有する成形型に入れて加圧し、成形するようにした
ものである。
【0006】
【作用】上記構成からなる屋根材においては、屋根材本
体部の所定の方向における突設部と段付部の各長さ寸法
を、屋根材本体部の板厚寸法より大きく設定したことに
より、屋根材本体部両端の突設部と当該突設部間の段付
部とが見た目に分厚く感じられ、あたかも屋根材全体が
厚くなったかのような印象を与える。そのため、屋根材
本体部の板厚を厚くしなくても、屋根全体に所望の重厚
感を持たせることができる。また、屋根材本体部の両端
の突設部間に適度な間隔で段付部を設けることにより、
屋根材の肉厚感を損なわずに、屋根材そのもののサイズ
を大きくすることができる。そのため、屋根の重厚感を
出しながら、1枚の屋根材でもって広い面積を一度に施
工することが可能となる。さらに、屋根の勾配方向にお
いては、屋根材相互の重ね合わせ箇所が少なくなるう
え、各々の重ね合わせ部分の幅が広くなるため、雨漏り
の防止効果を著しく高めることができる。
【0007】また、上記屋根材の製造方法においては、
所望の表面形状を有する成形型に嵌入するに適したサイ
ズに切断された原板のうち、突設部に対応する部分を渦
巻き状に折曲加工し、段付部に対応する部分をS字形に
折曲加工した後、当該原版を所望の表面形状を有する成
形型に入れて加圧し、成形することにより、突設部と段
付部に肉厚感を持たせた屋根材を得ることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る屋根材を側面方向から見
た斜視図であり、図2は図1の屋根材を正面方向から見
た斜視図である。図1及び図2に示すように、屋根材1
は、板状の屋根材本体部(以下、単に本体部と言う)1
aの両端にそれぞれ本体部1aの板厚方向に突出する重
ね合わせ用の突設部2a,2bを有した構造になってい
る。本体部1aの板厚は在来品に同じであるものの、屋
根の勾配方向に沿う所定の方向(図1の左右方向)の突
設部(端部)2a,2bの長さ寸法は本体部1aの板厚
より大きく設定した構造になっている。すなわち、図3
に示すように、本体部1aの板厚寸法tmm(例えば、
12mm前後)に対し、上記所定の方向における突設部
2a,2bの長さ寸法は〔t+α〕(αは任意の値、例
えばα=t)に設定してある。なお、図1〜図3では平
形の例を示しているが、波形の場合にも適用できる。こ
の例を示したのが図4であり、この場合も上記同様に波
形の屋根材3の突設部(端部)4a,4bの長さ寸法を
大きくしている。
【0009】次に、図1の構成による屋根材の製造方法
について、図6を参照しながら説明する。 先ず、屋根材
1の原料としては、セメント(シリカセメント、ポルト
ランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメン
ト等)と混合材(細骨材、無機質繊維、有機質繊維、着
色材等)とを攪拌して混ぜたものを用い、これを抄造機
によって抜き取った後、所定のサイズに切断して原版5
を作る。 このように抄造機によって抜き取って所定のサ
イズに切断した原板5は、その両端が渦巻き状に折り曲
げられる。次いで、上型6と下型7の間に原板5をセッ
ト(型の溝部分に折曲部を合わせてセット)し、上型6
または下型7の一方、もしくは両方を原板5方向へ加圧
して成形する。更に、突設部及び必要箇所を折り返し、
再度加圧加工が施される。このような成形により、原板
5の両端の渦巻き状部分は一体化され、図1に示した1
枚の平形の瓦(屋根材)が完成する。
【0010】このように得られた屋根材1においては、
屋根の勾配方向に沿う所定の方向の突設部2a,2bの
長さ寸法が、本体部1aの板厚寸法より大きく設定され
たことにより、実際に屋根に葺いた時には粘土瓦の様な
重厚感を得ることができる。
【0011】続いて、本発明の実施例について説明す
る。図7は本発明に係る屋根材の実施例を示す斜視図で
ある。本実施例における屋根材8は、屋根の勾配方向に
沿う方向を長手方向とした板状の本体部8aをベースと
したもので、その本体部8の長手方向の両端にそれぞれ
本体部8aの板厚方向に突出する重ね合わせ用の突設部
8b,8bが一体に形成されている。また、本体部8a
の両端の突設部8b,8b間には、本体部1aの軒側を
低位とする段付部8c,8cが一体に形成されている。
さらに、本体部8aの所定の方向(長手方向)における
突設部8b,8bと段付部8c,8cの各長さ寸法T
b,Tcは、本体部8aの板厚寸法tより大きく設定さ
れている(Tb>t,Tc>t)。
【0012】この屋根材8を製造するにあたっては、図
9に示すように、所定のサイズに切断された原版10に
対し、上記突設部8bに対応する部分を渦巻き状に折り
曲げるとともに、上記段付部8cに対応する部分をS字
形に折り曲げる。 その後、先の図6に示した型の複数を
段違いに組み合わせた構造の成形型に、上記折曲加工済
の原板10を嵌め入れて加圧し、成形することにより、
図7に示す構造の屋根材8が得られる。
【0013】このような構成の屋根材8においては、本
体部8aの所定の方向(本例では長手方向)における突
設部8b,8bと段付部8c,8cの各長さ寸法Tb,
Tcを、本体部8aの板厚寸法tより大きく設定したこ
とにより、突設部8b,8bと段付部8c,8cとが見
た目に分厚く感じられ、あたかも屋根材8全体が厚くな
ったかのような印象を与える。そのため、本体部8aの
板厚を厚くしなくても、屋根全体に所望の重厚感を持た
せることができる。また、材本体部8aの両端の突設部
8b,8b間に適度な間隔(瓦1枚分の間隔)で段付部
8c,8cを設けるようにすれば、屋根材8の肉厚感を
損なわずに、屋根材8そのもののサイズ(長手寸法)を
大きくすることができる。そのため、屋根の重厚感を出
しながら、1枚の屋根材8でもって広い面積を一度に施
工することが可能となる。さらに、屋根の勾配方向にお
いては、屋根材相互の重ね合わせ箇所が少なくなるう
え、その重ね合わせ部分(引掛片及び水返し部分)の幅
T(図5参照)が広くなるた め、雨漏りの防止効果を著
しく高めることができる。これにより、雨漏りの防止性
能に優れ、しかも重厚感のある屋根の施工時間を大幅に
短縮することが可能となる。
【0014】なお、本実施例においては、平形の屋根材
8への適用例について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば図8に示すように波形の屋根材9にも同様に
適用可能であり、さらにスペイン形、フランス形等の洋
形、あるいは和形にも適用可能である。
【0015】また、図7に示す屋根材8においては、本
体部8a両端の突設部8b,8b間に2つの段付部8
c,8cを設けることで、外観的に3枚分の屋根材を一
体化した形態の構造を示したが、1枚の屋根材の大きさ
については、製造装置の規模、梱包性(荷造り性)及び
可搬性等を考慮して任意にすることができる。また、上
下方向(屋根の勾配方向に沿う方向)だけでなく、水平
(横)方向に展開することもできる。 さらに、上記実施
例においては、原板が〔セメント+混合材〕によるもの
としたが、これに限定されるものではなく、例えば、粘
土であってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、屋
根材本体部の所定の方向における突設部と段付部の各長
さ寸法を、屋根材本体部の板厚寸法より大きく設定した
ことにより、屋根材本体部両端の突設部と当該突設部間
の段付部とが見た目に分厚く感じられ、あたかも屋根材
全体が厚くなったかのような印象を与えるため、屋根材
本体部の板厚を厚くしなくても、屋根全体に所望の重厚
感を持たせることができる。また、屋根材本体部の両端
の突設部間に適度な間隔で段付部を設けることにより、
屋根材の肉厚感を損なわずに、屋根材そのもののサイズ
を大きくできる。そのため、屋根の重厚感を損なうこと
なく、1枚の屋根材でもって広い面積を一度に施工する
ことが可能となる。さらに、屋根の勾配方向において
は、屋根材相互の重ね合わせ箇所が少なくなるうえ、そ
の重ね合わせ部分の幅が広くなるため 、雨漏りの防止効
果を著しく高めることができる。これにより、雨漏りの
防止性能に優れ、しかも重厚感のある屋根の施工時間を
大幅に短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平形の屋根材を側面方向から見た斜視図であ
る。
【図2】図1の屋根材正面方向から見た斜視図であ
る。
【図3】図1の屋根材の側面断面図である。
【図4】波形の屋根材の斜視図である。
【図5】屋根材相互の重ね合わせ部分を示す斜視図であ
る。
【図6】屋根材の製造方法を説明するための図である。
【図7】本発明に係る屋根材の実施例を示す斜視図であ
る。
【図8】波形の屋根材への適用例を示す斜視図である。
【図9】図7の屋根材の製造方法を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 屋根材 2a,2b 突設部 3 屋根材 4a,4b 突設部 5 原板 6 上型 7 下型 8 屋根材8a 本体部 8b 突設部 8c 段付部 9 屋根材 10 原板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の屋根に施工される屋根材におい
    て、 屋根の勾配方向に沿う所定の方向において板状の屋根材
    本体部の両端に、それぞれ該屋根材本体部の板厚方向に
    突出する重ね合わせ用の突設部を有するとともに、 前記屋根材本体部の両端の突設部間に、該屋根材本体部
    の軒側を低位とする段付部を有し、 かつ、前記屋根材本体部の前記所定の方向における前記
    突設部と前記段付部の各長さ寸法を、前記屋根材本体部
    の板厚寸法より大きく設定してなる ことを特徴とする屋
    根材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屋根材の製造方法であっ
    て、 所定のサイズに切断された屋根材の原板のうち、前記突
    設部に対応する部分を渦巻き状に折曲加工するととも
    に、前記段付部に対応する部分をS字形に折曲加工し、 その後、前記折曲加工した原版を所望の表面形状を有す
    る成形型に入れて加圧し、成形する ことを特徴とする屋
    根材の製造方法。
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