JP3013750U - 車両用緊急脱出具 - Google Patents

車両用緊急脱出具

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JP3013750U
JP3013750U JP1995000564U JP56495U JP3013750U JP 3013750 U JP3013750 U JP 3013750U JP 1995000564 U JP1995000564 U JP 1995000564U JP 56495 U JP56495 U JP 56495U JP 3013750 U JP3013750 U JP 3013750U
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英三 高橋
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三山工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用緊急脱出具を提供する。 【構成】 前部2の破砕手段は尖頭突起5を有する鋼体
3からなり;後部6の光反射手段は反射板10からな
り;央部12の切断手段は円形刃15と矩形刃21から
なり、円形刃15は貫通溝18の途中で上下方向の開口
部の一方を閉鎖するように央部12に軸支され且つ刃面
の一部が露出するように央部12の面に沿って表面近傍
に収納され、矩形刃21は縁部19にその基部が軸支さ
れ、且つ縁部19に対して基部を軸芯として回転させる
ことにより出し入れ可能に収納されてなる。 【効果】 一つでガラスの破砕、シートベルトの切断、
エアバッグの破裂及び他者への事故連絡を簡便迅速に行
なうことができ、便利である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用緊急脱出具、更に詳しくは、車両例えば自動車に常時装備させ ておき、事故などの非常時に簡便迅速に緊急措置を取ることができる、具体的に は例えばフロントガラスを破砕し、シートベルトを切断し、エアバックを破るた めに使用でき、且つ事故発生を他者に知らせることができる車両用緊急脱出具に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、交通事故防止の必要性が広く認識され、自動車の運転講習会が開かれた り、又、運転マナーに関する知識の普及活動も十分に成されている。ところが、 依然として、居眠り運転、脇見運転等による事故が後を絶たないのが現況である 。そこで自動車の装備の点でも、事故を防止し安全性を充分に確保し得る装備を 施す対策に加えて、万一事故が発生した場合にも、運転者及び搭乗者の安全を確 保する装備を施す対策が極めて重視されるようになってきた。
【0003】 前者の安全対策としては、例えば自動車のフロントガラス,リヤガラス,サイ ドガラスに強化ガラスを用いて、例えば飛翔物(鳥、昆虫等)、他の自動車によ る跳石、ボールなどの子供の遊具の突然の衝突による破損を防止することが挙げ られる。又、後者の安全対策としては、例えばシートベルトやエアバッグを装備 して、衝突、接触、転倒時の衝撃から運転者及び搭乗者の身体を保護することが 挙げられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
交通事故には軽微な事故(小事故)と重大な事故(大事故)とがある。そして 、大事故の場合には、車体が曲がったり押し潰されて人が車体内に閉じ込められ るような状況や、人が車体内に残ったまま車体が水中に転落するような状況が生 じ得る。
【0005】 ところで、自動車のフロントガラスなどのガラスは、車体が衝撃を受けた際に 簡単に破損しないようにすることで人(運転者及び搭乗者)を保護するものであ り、又、シートベルトは人をシートに固定することで車体が衝撃を受けた際に人 が周囲の車体に激突することを防止するためのものであり、更にエアバッグは、 車体と人との間の空間を気体を含む袋状物で充満させることによって車体への人 の激突を阻止するものである。それ故、事故発生後に運転者や搭乗者が容易に車 両のドアを開けて、又はシートベルトを外して、又はエアバッグの圧迫から逃れ て車両外に容易に出ることができる場合は何等問題とならない。
【0006】 しかしながら、例えば、車両のドアが開けられない状態となっていてフロント ガラスを割らなければ車両外に出ることができない場合、運転者や搭乗者が負傷 しているため又はシートベルトの止め具が損傷しているためシートベルトを切断 しない限りはシートベルトによる拘束から逃れることはできない場合、車体が変 形・故障したため事故後エアバッグがしぼまず又は脱出する際にエアバッグが妨 げになり、エアバッグを破らなければエアバッグによる拘束から逃れることがで きない場合等が問題となる。
【0007】 前記の場合、人の素手では、フロントガラスなどのガラスを割ることも、シー トベルトを切断することも、エアバッグを破ることもできないため、何らかの工 具が必要となる。又、例えば車両外に脱出した場合にも、事故発生を他者に迅速 に知らせ、救援の要請や注意の喚起による後続事故の発生を防止する必要がある 。従来、この目的のために使用し得る種々の工具が提案されているが何れも一つ か二つの機能程度しか有せず、それ故、一つで前述の如き緊急時に必要な全ての 動作に対処し得る工具が要望されていた。
【0008】 本考案は前記従来技術の問題点を解決するためのものであり、その目的とする ところは、緊急時の車両からの脱出の際及び事故後に事故発生を他者に連絡する 際に、一つでガラスの破砕、シートベルトの切断、エアバッグの破裂及び他者へ の連絡を行ない得る車両用緊急脱出具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案の車両用緊急脱出具は、破砕手段が設けられた前部と、光反 射手段が設けられた後部と、切断手段が設けられた央部とからなる車両用緊急脱 出具であって、 前部は、柱状に形成され、 破砕手段は、先端が突起状に形成された剛体からなり、 後部は、長手方向の縁部が波形状である板状の取っ手の形態に形成され、 光反射手段は、後部の表裏両面の片面又は両面に設けられ、 央部は、前部の周壁面と後部の一端とに接続された板状に形成され、且つ切断 手段のための収納部及び一方の縁部から内側に向かって伸びる貫通溝が設けられ 、 切断手段は、円形刃と矩形刃とからなり、 円形刃は、貫通溝の途中で貫通溝の上下方向の開口部の一方を閉鎖するように 央部に軸支され、且つ刃面の一部が露出するように央部の面に沿って表面近傍に 収納され、 矩形刃は、他方の縁部にその基部が軸支され、且つ他方の縁部に対して、基部 を軸芯として回転させることにより出し入れ可能に収納されてなることを特徴と する(この車両用緊急脱出具を、以下iと称する)。
【0010】 本考案の車両用緊急脱出具のうち、以下に例示するものは特に好ましい。 ii) 剛体が金属製であり、且つ前部の片縁部又は両縁部に先端を露出させて前 部に一体成形されてなるiの車両用緊急脱出具。 iii) 光反射手段が、反射板又は反射シートであるiの車両用緊急脱出具。 iv) 円形刃が金属製で平板状であり、円周に沿って平刃が形成されており、且 つ央部に着脱自在に装着されてなるiの車両用緊急脱出具。 v) 矩形刃が金属製で平板状であり、片刃が形成されており、且つ央部上には 矩形刃の基部を回転させるための摘みが設けられており、更に矩形刃は、基 部を軸芯として回転させることにより他方の縁部から出した場合に、所定角 度回転した後係止されるように設けられてなるiの車両用緊急脱出具。 vi) 前部と後部と央部とがプラスチック製であり、前部が、鋼体の先端が端面 に位置する円柱状に形成され、後部が、平板状で且つ長手方向の縁部及び央 部と反対側の端部が角部を持つように形成されてなるiの車両用緊急脱出具 。 vii) 前部の周壁面に係合するように一部が湾曲した突起と、前部の剛体の先端 に対向する一対の突起と、後部の長手方向の縁部を係止する一対の爪付き突 起と、後部の央部と反対側の端部を係止する爪付き突起とを配設した基盤を 備えたiないしviのうちの何れか一つの車両用緊急脱出具。
【0011】 本考案の車両用緊急脱出具の前部、央部、後部の大きさや形状は、取り扱い易 さや本脱出具を装備する車種を考慮して適宜選択する。又、前部、央部、後部の 製造に使用する材料は、例えば慣用樹脂(ポリエチレン,ポリプロピレン等)で あってよく、一種類の樹脂を用いてもよいしは二種類以上の樹脂を用いてもよい 。前部、央部、後部の成形方法は、例えば射出成形などの慣用の方法であってよ い。
【0012】 本考案の車両用緊急脱出具において、剛体の材料は、例えば鉄基合金(鋼など )、適する組成の高強度合金などの硬く、丈夫で且つ加工し易い材料を使用する 。
【0013】 本考案の車両用緊急脱出具における円形刃及び矩形刃の大きさや形状は、央部 に収納可能であり且つ本考案の目的を達成し得るように、適宜選択する。円形刃 及び矩形刃として市販品を利用してもよい。又、円形刃の軸支・装着手段、及び 矩形刃の軸支・装着手段(摘みの構造も含む)は、慣用の手段及び構造を用いて よい。
【0014】 本考案の車両用緊急脱出具の後部に設ける光反射手段は、例えば適する大きさ 、形状、色、模様の反射板や反射シートを、埋設、貼付などの慣用手段により後 部に取り付けてよい。
【0015】 本考案の車両用緊急脱出具における基盤は、本脱出具の着脱を容易に行ない得 るような大きさ、形状を適宜選択する。基盤の材料は、慣用樹脂(ポリエチレン ,ポリプロピレン等)であってよい。又、本基盤における突起の大きさ、形状も 本脱出具の着脱の容易さや加工のし易さを考慮して適宜選択してよい。更に、本 基盤は、本基盤を車両の適する箇所に装着するための手段(例えば係止ピンや、 固定ネジ、粘着材等)を備えていてよい。
【0016】
【作用】
本考案は前記のように構成したものであり、取っ手は、波形状の縁部が指に合 うので持ち易く、取っ手の面と円形刃及び矩形刃の面とが重なるので円形刃や矩 形刃を使用し易い。使用しないときは矩形刃は央部内に納まる。シートベルトは 貫通溝に挿入して円形刃の刃面に当てて切断する。又、矩形刃を突出させると鎌 のような形態になるので、エアバックに突き立て破裂させる。シートベルトを貫 通溝に挿入し難いときは、矩形刃でシートベルトを切断し得る。
【0017】 前部に鋼体が存在するので、本考案の緊急脱出具の重心が前部に近くなり、円 形刃及び矩形刃の使用時の操作において慣性力が追加される。又、剛体の先端が 突起状であるため、本緊急脱出具をガラス面へ振り下ろす場合に窓ガラスの破壊 が容易になる。このときは、円形刃及び矩形刃は央部内に収納されているのでガ ラス破壊の邪魔にならない。
【0018】 本考案の車両用緊急脱出具は通常は、基盤に設けられた複数の突起により基盤 に係着されて車両内の適する箇所に収納されており、使用時に基盤から外される 。
【0019】
【実施例】 以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて更に詳細に説明する。図1に本考 案の一実施例の緊急脱出具1を示す。緊急脱出具1の前部2は、円柱状の鋼体3 と一体に成形された円柱部4からなる。鋼体3は円柱部4の両縁部で露出し、鋼 体3の両端面は尖頭突起5の形状に形成されている。尖頭突起5は一端面にだけ 設けてもよいが、本実施例のように両端面に設けた方が便利である。尖頭突起5 の尖頭部の角度xは、ガラスを粉砕し易いように適宜選択する。本実施例におい ては、尖頭突起5の尖頭部の角度xはほぼ90度である。
【0020】 緊急脱出具1の後部6は、長手方向の縁部7が波形状である矩形板状の取っ手 8の形態に形成されている。本実施例では凸条9によって取っ手8の面が長手方 向に二分割されており、各分割面にはプラスチック製の赤色の反射板10(表裏 両面とも)が嵌め込まれている。又、一方の分割面(図中、上側)には貫通孔1 1(紐や鎖等を通すためのもの)が一つ設けられている。
【0021】 円柱部4の周壁面と取っ手8の一端とに接続されて、矩形板状の央部12が形 成されている。なお、緊急脱出具1において、前部2,後部6及び央部12は、 何れも合成樹脂(例えばポリエチレン,ポリプロピレン)によって一体成形され ている。
【0022】 央部12の面には凹所13が形成され、凹部13にはほぼ中央位置の軸14( 上部はネジ締め固定用の摘み)が設けられ、軸14によって円形刃15が回転可 能に軸支され且つ凹部13内に収納されている。円形刃15の上部に取り付けら れたカバープレート16は軸14の上部のネジ締め固定用の摘みで固定されてい る。央部12の一方の縁部17の取っ手8寄りの箇所から、円形刃15に向かっ て貫通溝18が形成されており、円形刃15は、貫通溝18の途中で貫通溝18 の上下方向の開口部の一方を閉鎖している。なお、本実施例においては、縁部1 7に直交する線Lに対する貫通溝18の侵入角度yはほぼ70度である。円形刃 15の貫通溝18の上下方向の開口部の一方を閉鎖する箇所(切断に使用する箇 所)の刃が欠けているような場合には、円形刃15の固定を緩めて円形刃15を 回転させ、円形刃15の刃先の鋭い箇所を貫通溝18の上下方向の開口部の一方 を閉鎖する箇所に持ってくることができる。
【0023】 央部12の他方の縁部19内には縁部19に向かって開口して凹所20(図示 せず;図2参照)が設けられており、凹所20には、矩形刃21が収納されてお り、矩形刃21の基部は軸22(上部は矩形刃21を基部を軸芯として回転させ るための摘み)により軸支されている。
【0024】 図2(以下、前部,央部,後部の区分は省略)に、図1の緊急脱出具1を裏返 した状態を示す。図2においては、上部の摘みを指で摘んで回し軸22を回転さ せることにより、矩形刃21が刃面23を取っ手8側に向けて縁部19内の凹所 20から外に出されている。矩形刃21が凹所20からわずかに外に出た時点で 、矩形刃21を指で押さえ基部を軸芯として回転させて外に出してもよい。矩形 刃21を縁部19内の凹所20から外に出した場合、矩形刃21はほぼ90度回 転して凹所20から外に出た時点で、凹所20に縁に当たって止まる。矩形刃2 1が収納された状態の場合に矩形刃21の一方の側を覆うカバープレート24は 、凹所20において矩形刃21の収納場所及び開口部を残した状態で央部12に 装着されている。
【0025】 緊急脱出具1を用いて自動車のシートベルトを切断する場合には、シートベル トを貫通溝18に引っ掛けるように差し入れる。これによりシートベルトの端が 曲がらずに固定され、シートベルトの端が円形刃15に斜めに当たってシートベ ルトが容易に切断される。又、貫通溝18にシートベルトがうまく入らない場合 は矩形刃21を使用してもよい。
【0026】 矩形刃21の別な使い方として、緊急時にエアバッグが膨張したものの、その 後、例えばエアバッグ関連装置の故障などにより収縮しない場合、矩形刃21を 出し、エアバッグに突き立てて切断する。この場合、矩形刃の刃面23は取っ手 8側になるので、矩形刃21を手前に引き寄せるようにして切断作業を行なうこ とになり、力を入れ易い。フロントガラスなどのガラスは、取っ手8を手に持ち 、緊急脱出具1を金槌の如く使用して、尖頭突起5をガラス面に激突させて破砕 する。
【0027】 なお、円形刃15は央部12内に収納されており、又、通常は矩形刃21も央 部12内に収容されているので、これらの刃面は危険を伴うような状態で露出さ れておらず、緊急脱出具1は非常に安全性が高く取り扱いが容易である。
【0028】 図3に、図1の緊急脱出具1を取り付けて保管するための取り付け具25の一 例を示す。図1の緊急脱出具1は、緊急の場合に運転者又は搭乗者の容易に手の 届く範囲内の所定箇所に、図3の取り付け具25に取り付けて保管するか、又は 取っ手8の貫通孔11に紐や鎖を通して車内の所定箇所に吊り下げる。取り付け 具25は、適当な固定手段により、車内の適する箇所に強固に固定してもよいし 、又は、例えば突き刺し固定具などを用いてソファー裏面などに固定することが できる。
【0029】 図3に示す取り付け具25は、緊急脱出具1の外形にほぼ倣った形状の基盤2 6を有しており、基盤26上には、円柱部4の周壁面に係合するよう一部が湾曲 した突起27(一個)と、尖頭突起5に対向する突起28(二個)と、取っ手8 の縁部7を係止する爪付き突起29(二個)と、取っ手8の央部12と反対側の 端部を係止する爪付き突起30(一個)とが配設されている。突起28には尖頭 突起5が収容され得るように凹所31が形成されている。又、基盤26には取り 付け用の貫通孔32,33が設けられている。なお、貫通孔34(二個),凹所 35(二箇所)及び貫通孔36(二個)〔図示されていないが、基盤26には他 にも必要な貫通孔や凹所が設けられている〕は、取り付け箇所の状態や形状に応 じて、例えば基盤26を係止ピン37(図示せず;図4参照)で取り付けるため のものである。
【0030】 図4は、緊急脱出具1を取り付け具25に装着した状態を示す。緊急脱出具1 は、取っ手8の一端部を爪付き突起30に合わせ、取っ手8の縁部7を爪付き突 起29に及び円柱部4を湾曲した突起27に嵌め込んで、取り付け具25に装着 する。突起28は円柱部4の横ずれを防ぐ。なお、実際には、取り付け具25は 自動車のドア内壁、シート裏側、フロントパネル又はサンバイザ等に固定する。 係止ピン37は、突き刺して取り付け具25を固定することができる場合に使用 する。緊急脱出具1のみを例えば運転者や搭乗者の足下に置いておくと、車両が 衝撃を受けた際に手の届かない箇所に移動する虞があるので、取り付け具25で 緊急脱出具1を保持・固定することにより、緊急脱出具1を常に所定位置に配置 しておくことができる。
【0031】
【考案の効果】
本考案の車両用緊急脱出具は前記構成を有するため、緊急時の車両からの脱出 及び事故後に事故発生を他者に連絡する際に、本考案の車両用緊急脱出具一つで ガラスの破砕、シートベルトの切断、エアバッグの破裂、及び他者への事故連絡 を簡便迅速に行なうことができ、便利である。
【0032】 本考案の車両用緊急脱出具において、剛体を金属製とし、且つ前部の片縁部又 は両縁部に先端を露出させて前部に一体成形すると、ガラスの破砕の際に使用し 易く、且つ製造も容易である。
【0033】 光反射手段は反射板又は反射シートであってよいので、光反射手段は例えば市 販品をそのまま使用可能であり、これらを埋め込むか又は貼付することにより容 易に取り付けることができる。
【0034】 円形刃が金属製で平板状であり、円周に沿って平刃が形成されており、且つ央 部に着脱自在に装着されていると、被切断物に確実に刃が当たり、又、円形刃の 刃面に誤って指が触れて指を損傷することがない構造となり、安全性が高い。
【0035】 矩形刃が金属製で平板状であり、片刃が形成されており、且つ央部上には矩形 刃の基部を回転させるための摘みが設けられており、更に矩形刃は、基部を軸芯 として回転させることにより他方の縁部から出した場合に、所定角度回転した後 係止されるように設けられていると、緊急時に矩形刃を取り出し易いので使用し 易く、又、矩形刃を使用時にのみ取り出すことができるので安全性が高い。
【0036】 本考案の車両用緊急脱出具が、前部と後部と央部とがプラスチック製であり、 前部が、鋼体の先端が端面に位置する円柱状に形成され、後部が、平板状で且つ 長手方向の縁部及び央部と反対側の端部が角部を持つように形成すると、全体を 容易に一体成形することができ、且つ取り付け具にも装着し易い。
【0037】 本考案の車両用緊急脱出具が更に、前部の周壁面に係合するように一部が湾曲 した突起と、前部の剛体の先端に対向する一対の突起と、後部の長手方向の縁部 を係止する一対の爪付き突起と、後部の央部と反対側の端部を係止する爪付き突 起とを配設した基盤を備えていると、本考案の車両用緊急脱出具を常に車両内に 、衝撃を受けても容易に移動しないように安定して保持固定し且つ保管すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の緊急脱出具の斜視図であ
る。
【図2】図1の緊急脱出具を裏返した状態を示す斜視図
である。
【図3】図1の緊急脱出具の取り付け具の一例の斜視図
である。
【図4】図1の緊急脱出具を図3の取り付け具に装着し
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 緊急脱出具 2 前部 3 鋼体 4 円柱部 5 尖頭突起 6 後部 7,17,19 縁部 8 取っ手 9 凸条 10 反射板 11,32,33,34,36 貫通孔 12 央部 13,20,
31,35 凹所 14,22 軸 15 円形刃 16,24 カバープレート 18 貫通溝 21 矩形刃 23 刃面 25 取り付け具 26 基盤 27,28 突起 29,30
爪付き突起 37 係止ピン

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕手段が設けられた前部と、光反射手
    段が設けられた後部と、切断手段が設けられた央部とか
    らなる車両用緊急脱出具であって、 前部は、柱状に形成され、 破砕手段は、先端が突起状に形成された剛体からなり、 後部は、長手方向の縁部が波形状である板状の取っ手の
    形態に形成され、 光反射手段は、後部の表裏両面の片面又は両面に設けら
    れ、 央部は、前部の周壁面と後部の一端とに接続された板状
    に形成され、且つ切断手段のための収納部及び一方の縁
    部から内側に向かって伸びる貫通溝が設けられ、 切断手段は、円形刃と矩形刃とからなり、 円形刃は、貫通溝の途中で貫通溝の上下方向の開口部の
    一方を閉鎖するように央部に軸支され、且つ刃面の一部
    が露出するように央部の面に沿って表面近傍に収納さ
    れ、 矩形刃は、他方の縁部にその基部が軸支され、且つ他方
    の縁部に対して、基部を軸芯として回転させることによ
    り出し入れ可能に収納されてなることを特徴とする車両
    用緊急脱出具。
  2. 【請求項2】 剛体が金属製であり、且つ前部の片縁部
    又は両縁部に先端を露出させて前部に一体成形されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用緊急脱出具。
  3. 【請求項3】 光反射手段が、反射板又は反射シートで
    あることを特徴とする請求項1記載の車両用緊急脱出
    具。
  4. 【請求項4】 円形刃が金属製で平板状であり、円周に
    沿って平刃が形成されており、且つ央部に着脱自在に装
    着されてなることを特徴とする請求項1記載の車両用緊
    急脱出具。
  5. 【請求項5】 矩形刃が金属製で平板状であり、片刃が
    形成されており、且つ央部上には矩形刃の基部を回転さ
    せるための摘みが設けられており、更に矩形刃は、基部
    を軸芯として回転させることにより他方の縁部から出し
    た場合に、所定角度回転した後係止されるように設けら
    れてなることを特徴とする請求項1記載の車両用緊急脱
    出具。
  6. 【請求項6】 前部と後部と央部とがプラスチック製で
    あり、前部が、鋼体の先端が端面に位置する円柱状に形
    成され、後部が、平板状で且つ長手方向の縁部及び央部
    と反対側の端部が角部を持つように形成されてなること
    を特徴とする請求項1記載の車両用緊急脱出具。
  7. 【請求項7】 前部の周壁面に係合するように一部が湾
    曲した突起と、前部の剛体の先端に対向する一対の突起
    と、後部の長手方向の縁部を係止する一対の爪付き突起
    と、後部の央部と反対側の端部を係止する爪付き突起と
    を配設した基盤を備えたことを特徴とする請求項1ない
    し6のうちの何れか一項記載の車両用緊急脱出具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102041932B1 (ko) * 2018-07-24 2019-11-27 최은홍 간이 표시장치 및 상기 간이 표시장치와 연동된 단말을 이용하여 사고처리 서비스를 제공하는 방법

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