JP3009672U - 水量調節弁付き放水スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放水部に水量調節弁を設けた移動可能な放水
スタンドを提供する。 【構成】 上端部に放水部１を有し、かつ、該放水部１
に水を送るパイプ２の一端部を所定の大きさと重量とか
らなるベ−スとしてのスタンド３上に立設し、該ベ−ス
に図示しないホ−スなどによって外部から水を供給する
ための給水部４を設け、該一端部と該給水部４とが該ベ
−ス内で連結している。一方、パイプ２の他端部にはハ
ンドル８のついた蛇口７を設けた放水部１を取り付けて
構成している。これにより、水は水圧により給水部から
パイプ２を通って常に蛇口の手前まで送られるので、手
元で水量を調節できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水道水を放水するための放水スタンドに係り、詳しくは放水部に水 量調節弁を設けた移動可能な放水スタンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ホ−スの水で物を洗うとき、ホ−スの先を片方の手で持っていないと物 を洗うことができなかった。また、ホ−スの水をバケツなどに入れて利用すると き、ホ−スの先を入れて離れた場所にある水道の元栓を開けた際、水の勢いによ ってホ−スの先が方向性を失ってバケツの外にホ−スがでてしまい、結局バケツ に水が溜るまでホ−スを手で持っていなければならず大変不便であった。そこで 、このような不便さを解決するものとして放水スタンドが提案されている。 この種の放水スタンドとしては、平板スタンドに放水用パイプの下方を固着し て立設し、該放水用パイプの側面に給水用パイプを設け、該給水用パイプ内に外 部からの水をホ−ス等で供給して放水させるものが知られている（例えば、実開 平４−７０３６６号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、この構成によれば、水を手元で止めたり出したりすることができず 、いちいち離れた場所にある水道の元栓を空け締めしなければならないという問 題点があった。

【０００４】 本考案は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、 放水部に水量調節弁を設けた移動可能な放水スタンドを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１の考案は、上端部に放水部を有し、かつ 、該放水部に水を送る送水管を所定の大きさと重量から成るベ−ス上に立設し、 該送水管に外部からの水を供給するための給水部を設けた、持ち運び可能な放水 スタンドにおいて、該放水部に水量調節弁を設けたことを特徴とするものである 。

【０００６】 また、請求項２の考案は、請求項１の放水スタンドにおいて、上記送水管の下 部又は上記ベ−スに上記給水部を設けたことを特徴とするものである。

【０００７】 また、請求項３の考案は、請求項１の放水スタンドにおいて、上記送水管の外 周を被覆部材で被覆したことを特徴とするものである。

【０００８】 また、請求項３の考案は、請求項１乃至３の放水スタンドにおいて、上記給水 部の給水口の外周を樹脂などからなるホ−ス等を装着したときに抜けない形状に したことを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】

請求項１の放水スタンドにおいては、上記給水部から供給した水が水圧によっ て上記送水管を通って上記放水部に設けた水量調節弁まで流入する。よって、使 用するときは該水量調節弁を調節して水量を手元で制御する。

【００１０】 請求項２の放水スタンドにおいては、所定の大きさと重量からなるベ−ス上に 上記送水管を立設しており、該送水管下部又は該ベ−スに設けてある給水部の位 置が地上面に近い低い位置にあるため、該給水部に急に水圧をかけても本体が倒 れる方向に働く力が弱く、倒れにくい。

【００１１】 請求項３の放水スタンドにおいては、被覆部材によって上記送水管の外周を被 覆して、送水管への外部からの熱や衝撃などを吸収して保護する。

【００１２】 請求項４の放水スタンドにおいては、上記給水口に樹脂などからなるホ−スの 口を広げて装着するので、該給水口と該ホ−スとの摩擦が大きくなり、該給水口 から該ホ−スが抜けにくい。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案を放水スタンドに適用した一実施例について説明する。 図１は本実施例に係る放水スタンドの概略断面図である。 本実施例の放水スタンドは、上端部に放水部１を有し、かつ、該放水部１に水 を送る送水管としてのパイプ２の一端部を所定の大きさと重量とからなるベ−ス としてのスタンド３上に立設し、該ベ−スに図示しないホ−スなどによって外部 から水を供給するための給水部４を設け、該一端部と該給水部４が該ベ−ス内で 連結している。そして、該一端部と連結していない該給水部４の端部に、該ホ− スを接続するホ−ス継手１０を形成している。 一方、パイプ２の他端部には蛇口取付部５と、該取付部５を防護する蛇口取付 部カバ−６とを設け、該取付部５には水量を調節する水量調節弁のついたハンド ル８を蛇口７に設けた放水部１を取り付けて構成している。そして、この放水ス タンド本体は持ち運び可能となっている。 なお、蛇口取付部カバ−６を、その内部に空洞を形成し、その空洞の両端にパ イプ２の他端部と蛇口７とを取り付けて構成しても良い。

【００１４】 以上の構成において、これを使用するときは、例えば、あらかじめ蛇口７のハ ンドル８で栓を締めておき、図示しないホ−スの一端を給水部４の給水口として のホ−ス継手１０に装着してから、該ホ−スの他端を図示しない給水側に装着し て元栓を開け、水を使用する場所にスタンド本体を移動したり、あらかじめ蛇口 ７のハンドル８で栓を締めておき、該スタンド本体を移動してから該ホ−スをホ −ス継手１０に装着して該元栓を開けたりすればよい。これにより、水は水圧に よりパイプ２を通って蛇口７まで到達する。このとき、図示の例では、給水部４ はスタンド本体下部に位置するので、給水部４に急に水圧がかかってもスタンド 本体が倒れることは無く、また、該ホ−ス継手１０の外周面に溝が形成されてい るので、該ホ−ス継手１０からホ−スが抜けにくい。さらに、スタンド本体には ハンドル８のついた蛇口７が取り付けられているので、蛇口７のハンドル８を調 節して水量を手元で制御することができる。これにより、単に放水だけでなく、 簡易水道としても本発明を適用できる。

【００１５】 以上の実施例においては、パイプ２をむき出しで使用していたが、これに代え 、パイプ２の外周を被覆部材で被覆して構成しても良い。

【００１６】 例えば、図２に示すように、パイプ２を保護するためにパイプ２の外周に被覆 部材としての被覆管９を設ければ、パイプ２への外部の熱や衝撃などを該被覆管 ９が吸収して保護するので、パイプ２の疲労や破損を防止できる。 なお、該被覆部材としては金属やビニ−ル等の管を用いるだけでなく、断熱材 のような部材を用いてパイプ２外周に巻きつけても良く、さらに、パイプ２と該 被覆管９との間に断熱材のような部材を入れてパイプ２外周を被覆しても良い。

【００１７】

【考案の効果】

請求項１の放水スタンドによれば、持ち運びが可能であり、かつ、上記水量調 節弁を調節して手元で水量を制御するので、該スタンド本体を給水側の元栓から 遠くに移動させても必要なときに必要なだけ水が容易に得られる。これにより、 単に放水だけでなく、簡易水道としても利用することができる。

【００１８】 請求項２の放水スタンドによれば、上記送水管下部又は上記ベ−スに上記給水 部を設けるので、該給水部に急に水圧をかけたり、上記水量調節弁を全開にした りしても本体が倒れずに安定して水を供給でき、かつ、見栄えも良い。

【００１９】 請求項３の放水スタンドによれば、上記被覆部材が上記送水管への外部からの 熱や衝撃などを吸収して保護するので、該送水管の疲労や破損を防止できる。 なお、該被覆部材の材料を変えたり、該被覆部材に装飾を施したりすることに よって外観を様々に形成することができる。

【００２０】 請求項４の放水スタンドによれば、上記給水口にホ−スなどを装着したときに が該給水口から抜けにくいので、給水側の元栓を開けて急に水圧をかけても安定 して該給水口に水を供給できる。

【００２１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る放水スタンドの概略構成
を示す断面図。

【図２】本考案の他の実施例に係る放水スタンドの概略
構成を示す断面図。

【符号の説明】

１ 放水部 ２ パイプ ３ スタンド ４ 給水部 ５ 蛇口取付部 ６ 蛇口取付部カバ− ７ 蛇口 ８ ハンドル ９ 被覆管 １０ ホ−ス継手

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上端部に放水部を有し、かつ、該放水部に
   水を送る送水管を所定の大きさと重量から成るベ−ス上
   に立設し、該送水管に外部からの水を供給するための給
   水部を設けた、持ち運び可能な放水スタンドにおいて、 該放水部に水量調節弁を設けたことを特徴とする放水ス
   タンド。
2. 【請求項２】上記送水管の下部又は上記ベ−スに上記給
   水部を設けたことを特徴とする請求項１の放水スタン
   ド。
3. 【請求項３】上記送水管の外周を被覆部材で被覆したこ
   とを特徴とする請求項１の放水スタンド。
4. 【請求項４】上記給水部の給水口の外周方向に溝を付
   け、樹脂などからなるホ−スの口を被嵌したときに抜け
   にくくしたことを特徴とする請求項１乃至３の放水スタ
   ンド。