JP3006848U - 排風機 - Google Patents

排風機

Info

Publication number
JP3006848U
JP3006848U JP1994008634U JP863494U JP3006848U JP 3006848 U JP3006848 U JP 3006848U JP 1994008634 U JP1994008634 U JP 1994008634U JP 863494 U JP863494 U JP 863494U JP 3006848 U JP3006848 U JP 3006848U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
filter
hood
exhaust fan
air filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994008634U
Other languages
English (en)
Inventor
嗣男 曽根
俊一 大谷
Original Assignee
四電エンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 四電エンジニアリング株式会社 filed Critical 四電エンジニアリング株式会社
Priority to JP1994008634U priority Critical patent/JP3006848U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006848U publication Critical patent/JP3006848U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1基の本体フレーム1に対してエアフィルタ
3の使用個数を可変とすることにより、コンパクトに構
成でき、しかも多くの捕集機能を1台で達成し得るよう
にする。 【構成】 入口フード2と出口フード4間にエアフィル
タ3を介設し、排気ファン5により、入口フード2から
吸引した空気を、エアフィルタ3及び出口フード4を通
して排出させるようにするとともに、入口フード2と出
口フード4間に介設されるエアフィルタ3の使用個数を
可変とし、該両フード2,4間に複数個のエアフィルタ
3,3を介設することにより、コンパクトのものであっ
ても多くの機能を持たせることができるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、ダストや有害ガス等の捕集機能を有する排風機に関し、特に原子 力施設で有効に機能する排風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原子力施設では、原子炉の放射性物質で汚染した機器を保守点検する作業が行 われるが、その場合、放射性物質で汚染された粉塵が大気中に飛散するのを防止 する必要がある。
【0003】 従来では、放射性物質で汚染された粉塵が大気中に飛散するのを防止するため に、図5に示すような排風機(局所排風機)が使用されている。この図5に示す 排風機Xは、本体フレーム1内の上半部分にエアフィルタ3を設置し、このエア フィルタ3を入口フード2と出口フード4とで挟持するとともに、出口フード4 に排気ファン5を接続して構成している。出口フード4は本体フレーム1側に固 定されており、該出口フード4上にエアフィルタ3を載置させた状態で該エアフ ィルタ3の上部を蓋となる入口フード2で被覆している。
【0004】 この種の排風機Xは、ダスト等の捕集能力の異なる数種類のものが製造されて いるが、従来の排風機Xでは、1台につき1つのエアフィルタ3のみしか取付け られない構造となっている。
【0005】 又、エアフィルタ3は、四角筒状の外装ケース30内にダスト捕集用の濾材( 例えばヘパフィルタと称される高性能フィルタ)やガス捕集用の濾材(例えば活 性炭フィルタ)を収容して構成されている。このエアフィルタ3は、その上部に 被される入口フード2を締付ボルト11,11で本体フレーム1に固定すること によって入口フード2と出口フード4との間で挟圧固定している。又、この種の 排風機Xでは、排気ファン5として排気風量が一定のものが使用されている。
【0006】 又、この排風機Xでは、入口フード2の吸気口21に吸気ダクト20が接続さ れ、排気ファン5の排気口51に排気ダクト50が接続される。吸気ダクト20 は、グリーンハウス10と称される作業室に接続されている。尚、グリーンハウ ス10は、放射性物質を含んだ粉塵が広範囲に飛散するのを防止するためのもの で、ポリシートで囲って区画されている。
【0007】 そして、図5に示す排風機Xでは、排気ファン5を作動させることにより、吸 気ダクト20を通してグリーンハウス10内の粉塵混じり(あるいは有害ガス混 じり)の空気を入口フード2内に吸引し、さらにエアフィルタ3を通して粉塵あ るいは有害ガス等を除去した後、清浄空気を出口フード4、排気ファン5、排気 ダクト50を通して大気中に放出するようになっている。
【0008】 ところで、作業場所あるいは点検機器等に水分が多いと、排風機運転時に湿度 の高い空気を吸引することにより、エアフィルタ3の濾材が吸湿して該濾材が破 損する危険性がある。このように、濾材が破損すると捕集効率が著しく低下し、 又、この排風機を原子力施設で使用する場合には、放射性物質に汚染された空気 が排気ダクト50から大気中に放出されるおそれがある。このような問題を改善 するために、従来では、図6に示すように作業場所(グリーンハウス)10と排 風機Xとを接続する吸気ダクト20の途中にもう1つのフィルタ装置(プレフィ ルタ装置)Yを介在させて、該プレフィルタ装置Yで水分とともに粉塵を第1次 的に捕集した後、排風機Xのエアフィルタ3で粉塵等を最終捕集するようにして いる。尚、このプレフィルタ装置Yは、入口フード2Aと出口フード4A間にダ スト捕集用のエアフィルタ3Aを介在させ、それらを台車6A上に載せて構成し ている。
【0009】 図6のようにすると、まずプレフィルタ装置Yのエアフィルタ3Aに水分を含 んだ空気を吸引するようになり、それによって該エアフィルタ3Aの濾材が破損 した場合でも、排風機Xのエアフィルタ3により安全性を確保し得るようになっ ている。又、この種の排風機Xを原子力施設において放射性ガス(よう素等)捕 集用として使用する場合には、エアフィルタ3の濾材として活性炭フィルタを使 用すると捕集効率が良好となるが、その場合には、該排風機Xの前側にダスト捕 集用のプレフィルタ装置Yを設置する必要がある。即ち、プレフィルタ装置Yを 設けずに直接排風機Xのエアフィルタ3に吸引すると、空気中のダストが活性炭 フィルタの表面に付着してしまい、活性炭フィルタが短期間で捕集機能を失うと いう問題が生じる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図5に示す従来の排風機Xでは、1機種1能力であるために用途( 捕集能力)に応じた多くの機種を製作する必要があって、製造が繁雑になるとと もに在庫管理が面倒になる。又、排気ファンの排風能力が一定であると、グリー ンハウス10(ポリシートで囲った簡易ハウス)内の容積とのバランスが合わな い場合には、該グリーンハウス10が負圧で壊れてしまうことがあり、それを防 止するために吸気ダクトの径を調整する等の対策が必要となって面倒となる。さ らに、水分の多い場所等での使用、あるいは濾材として活性炭フィルタを使用し た場合等では、図6に示すように排風機Xの前側にプレフィルタ装置Yを使用す る必要があり、粉塵等の除去設備として独立した2基の装置(X,Y)が必要と なって設備コストが高くつくとともに、広い設置スペースが必要となるという多 くの問題があった。
【0011】 本願考案は、上記した従来の問題点に鑑み、1基の本体フレームに対してエア フィルタの使用個数を可変とすることにより、多くの捕集機能を1台で達成し得 るようにした排風機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本願の排風機では次のような構成を有 している。即ち、本願の排風機は、本体フレームに、入口フードと出口フードと エアフィルタと排気ファンとを取付けている。エアフィルタは入口フードと出口 フードとの間に介設されるが、該入口フードとエアフィルタと出口フードとは上 下方向に重合させてもよいしあるいは水平方向に並置させてもよい。
【0013】 入口フードは、出口フードに対して近接・離間方向に位置調節自在となってお り、該入口フードと出口フード間に必要に応じた適数個(例えば1〜3個)のエ アフィルタを介在させることができるようになっている。
【0014】 又、入口フードは、該入口フードと出口フード間に適数個のエアフィルタを介 在させた状態で、固定手段により固定している。この固定手段としては、入口フ ードをエアフィルタ側に付勢した状態で固定し得るものであればよく、例えば締 付ベルト(入口フードの外周4面に設けるとよい)で入口フードと本体フレーム (あるいは出口フード)を緊結したり、あるいは締付ボルトを使用してもよい。 又、該固定手段として、長さ調節自在なもの(例えば締付ベルトの緊張部分の長 さを調節し得るようにしたもの)を使用すると好ましい。
【0015】 本願の排風機では、入口フードと出口フード間に2個のエアフィルタを連続し て介在させるとともに、入口フード側寄り(上流側)にあるエアフィルタにダス ト捕集用濾材(例えば高性能のヘパフィルタ)を使用し、出口フード側寄り(下 流側)にあるエアフィルタにガス捕集用濾材(例えば活性炭フィルタ)を使用す ることができる。又、本願の排風機では、入口フードと出口フード間に3個のエ アフィルタを連続して介在させるとともに、入口フード側寄り(上流側)にある エアフィルタにダスト捕集用濾材(例えばヘパフィルタ)を使用し、中間位置に あるエアフィルタにガス捕集用濾材(例えば活性炭フィルタ)を使用し、出口フ ード側寄り(下流側)にあるエアフィルタにダスト捕集用濾材(この場合、高性 能のヘパフィルタでもよいが活性炭から分離した粉を捕集し得る程度の低性能フ ィルタでもよい)を使用することもできる。尚、両フード間にエアフィルタを複 数個使用する場合、それらの濾材としてそれぞれヘパフィルタのみを使用するこ とも可能である。又、両フード間に介在させるエアフィルタは、1個のみでもよ い。
【0016】 排気ファンは、インバータ制御により排気風量を調整し得るようにしたものを 使用することが好ましい。
【0017】
【作用】
本願の排風機では、入口フードと出口フード間に適数個のエアフィルタを介設 し得るようになっているので、1台の本体部分で、エアフィルタの取付個数を調 整したり、濾材の種類の異なるエアフィルタを組合わせること等ができ、それに より、コンパクトで多機能の排風機を構成し得る。又、入口フードの固定手段と して、長さ調節自在のものを使用すると、エアフィルタの使用個数が変化しても 単一の固定手段で対応できる。
【0018】 両フード間に2個以上のエアフィルタを介設した場合には、もし湿気の多い作 業現場からの吸気作業であっても、上流側のエアフィルタで吸湿するので、下流 側のエアフィルタは捕集効率が低下することがない。
【0019】 又、この排風機を放射性ガス除去装置として使用する場合には、入口フードと 出口フード間に2個のエアフィルタを設置し、且つ入口フード側寄り(上流側) にあるエアフィルタにダスト捕集用濾材(ヘパフィルタ)を使用し出口フード側 寄り(下流側)にあるエアフィルタにガス捕集用濾材(活性炭フィルタ)を使用 するとよい。このようにすると、運転時に上流側エアフィルタでダストを捕集し た後、ダスト分のない空気を下流側エアフィルタに供給できて、該下流側エアフ ィルタの活性炭フィルタがダストで目詰まりしなくなり、該下流側エアフィルタ による有害ガスの捕集機能が低下しない。
【0020】 さらに、エアフィルタの濾材として活性炭を使用した場合には、該活性炭の粉 が分離し、その粉が排気ダクトを通って外気中に放出されることがあるが、この 場合には、入口フードと出口フード間に3個のエアフィルタを設置するとよい。 即ち、入口フード側寄り(上流側)にあるエアフィルタにダスト捕集用濾材(ヘ パフィルタ)を使用し、中間位置にあるエアフィルタにガス捕集用濾材(活性炭 フィルタ)を使用し、出口フード側寄り(下流側)にあるエアフィルタにダスト 捕集用濾材を使用するとよい。このようにすると、中間位置にあるエアフィルタ の活性炭から粉が分離してもその粉が下流側エアフィルタで捕集される。尚、原 子力施設で使用する場合には、運転中に活性炭フィルタに放射性物質が吸着され ているので、該活性炭から分離する粉は放射性物質を帯びている場合があり、該 粉を大気中に放出すると大気が放射性物質で汚染されるという問題がある。
【0021】 又、排気ファンとして、インバータ制御により排気風量を調整し得るようにし たものを使用すると、グリーンハウス内の容積に応じて、あるいはエアフィルタ の空気抵抗に対応して、吸引空気量を調整することができる。
【0022】
【考案の効果】
本願の排風機では、次のような効果がある。
【0023】 (1) 入口フードと出口フード間に介設されるエアフィルタの使用個数を可変とし ているので、1台で2個以上のエアフィルタをセットすることができ、それによ って捕集効率を大幅に向上させることができ、しかもそのようにエアフィルタを 複数個使用したものであってもコンパクトで且つ安価に製作できる。
【0024】 (2) 入口フードを固定するための固定手段として、長さ調節自在としたものを使 用すると、両フード間に介設されるエアフィルタの個数が変化しても単一の固定 手段で対応できる。
【0025】 (3) 入口フードと出口フード間に2個のエアフィルタを介設し、その上流側のエ アフィルタにダスト捕集用濾材(ヘパフィルタ)を使用するとともに下流側のエ アフィルタにガス捕集用濾材(活性炭フィルタ)を使用すると、下流側エアフィ ルタの活性炭に吸気中のダストが付着することがなくなって、該活性炭フィルタ のガス捕集機能が劣化しにくくなる。
【0026】 (4) 入口フードと出口フード間に3個のエアフィルタを介設し、その上流側のエ アフィルタにダスト捕集用濾材(ヘパフィルタ)を使用し中間位置のエアフィル タにガス捕集用濾材(活性炭フィルタ)を使用するとともに下流側のエアフィル タにダスト捕集用濾材を使用すると、上記(3)の効果があるとともに、活性炭か ら分離した粉(原子力施設で使用する場合には放射性物質を帯びている場合があ る)を下流側エアフィルタで捕集できるので、該粉が外気中に放出されることが なくなり、大気汚染を確実に防止し得る。
【0027】 (5) 排気ファンの排気風量をインバータ制御により調整し得るようになっている ので、グリーンハウス内の容積に応じて、あるいはエアフィルタの空気抵抗に対 応して、吸引空気量を調整することができ、設備側の条件を変更することなく良 好な状態で運転できる。
【0028】
【実施例】
以下、図1〜図4を参照して本願の好適な実施例を説明すると、図1及び図2 には第1実施例、図3には第2実施例の排風機が示されている。又、図4には入 口フードを固定するための固定手段の他の実施例が示されている。この第1及び 第2実施例の排風機は、原子力施設などの放射性ガスを含んだ空気を浄化するの に適した構成となっているが、原子力施設以外の場所にも使用可能である。
【0029】 図1及び図2に示す第1実施例の排風機Z1は、複数本のフレーム材を組付け てなる本体フレーム1に、上方から入口フード2、2個のエアフィルタ3,3、 出口フード4、及び排気ファン5をそれぞれ組付けて構成している。
【0030】 本体フレーム1は、図1における左右方向の長さが約710mm、図2における 左右方向の長さが約700mm、符号15で示す上部フレームまでの高さが約69 0mm程度の大きさを有している。本体フレーム1の底部4隅には、それぞれキャ スター16が取付けられている。又、本体フレーム1の一側面には、上方に所定 高さまで突出させた移動操作用のハンドル17が設けられていて、該ハンドル1 7を持ってこの排風機Z1を押し引き移動操作できるようになっている。
【0031】 出口フード4は、平面視において本体フレーム1の上部フレーム15(平面四 角形)の内周面とほぼ同大きさの四角形状に形成されている。又、この出口フー ド4は上部フレーム15の内周面に溶接して固定されている。この出口フード4 は、中央部が下方に傾斜する漏斗状に形成されており、その中心筒部41を排気 ファン5の吸気口に連続させている。
【0032】 排気ファン5は、支持フレーム54で支持されている。又、この排気ファン5 は、インバータ制御によって排気風量を調整し得るようにしている。
【0033】 入口フード2は、平面視において出口フード4と同面積の四角形に形成され、 且つ中央部に筒状の吸気口21が形成されている。又、入口フード2の外周4面 には、後述する固定手段7のフック受け22がそれぞれ設けられている。
【0034】 エアフィルタ3は、入口フード2及び出口フード4の外形よりわずかに小さい 四角筒状の外装ケース30内に濾材(31,32)を収容して形成されている。 この第1実施例では、エアフィルタ3として上下に2個使用されている。上部側 エアフィルタ3の濾材は、ヘパフィルタ(ダスト捕集用濾材となる)と称する高 性能フィルタ31を使用しており、他方下部側エアフィルタ3の濾材は、活性炭 フィルタ(ガス捕集用濾材となる)32を使用している。
【0035】 そして、この第1実施例の排風機Z1では、活性炭フィルタ32を収容したエ アフィルタ3が下側でヘパフィルタ31を収容したエアフィルタ3が上側となる 状態で、両エアフィルタ3,3を出口フード4と入口フード2との間に介設し、 さらに入口フード2を固定手段7で下方に付勢することにより、各エアフィルタ 3,3を両フード2,4間で挟圧固定している。
【0036】 固定手段7は、合計4箇所に設けられている。この実施例の固定手段7は、本 体フレーム1の上部フレーム15付近にレバー式の緊締具73(合計4箇所ある )を取付ける一方、該緊締具73のレバー74にベルト71の下端を連結すると ともに、ベルト上端にフック72を設けている。そして、この固定手段7は、レ バー74を図1において符号74′で示すように上方に起こした状態で、ベルト 上端のフック72を入口フード2側のフック受け22に係止した後、該レバー7 4′を下方に倒すことによってフック72を下方に引き下げることができ、それ によって入口フード2を下方に付勢した状態でロックすることができるようにな っている。尚、この第1実施例の固定手段7では、2個のエアフィルタ3,3を 使用した場合に適応するように、予めベルト71を所定長さに設定したものを使 用しているが、他の実施例では、図4に示すように中間留め具76によってベル ト71の長さを調節し得るようにしたものを使用してもよい。さらに、固定手段 7の他の実施例として、緊締具73部分にベルト71を巻付けたリール(ストッ パーつき)を取付けておき、該リールからベルト71を必要長さだけ延出させる ことによって長さ調節を行えるようにしたものを採用することができる。
【0037】 この第1実施例の排風機Z1は、次のようにして使用される。即ち、例えば原 子力施設内において、図1に示すように、入口フード2の吸気口21に吸気ダク ト20を接続し、排気ファン5の排気口51に排気ダクト50を接続する。吸気 ダクト20は、直接グリーンハウス(ポリシートで囲った作業室)内に接続され る。又、排気ダクト50の先端側は大気中に開放されている。
【0038】 そして、この排風機Z1は、排気ファン5を作動させると、出口フード4、各 エアフィルタ3,3、入口フード2、及び吸気ダクト20を介してグリーンハウ ス(例えば図6の符号10を参照)内の汚染空気が吸引され、該汚染空気がまず 上部側のエアフィルタ3内を通過する際に汚染空気中のダストがダスト捕集用濾 材31で捕集され、続いて該上部側エアフィルタ3を通過した空気が下部側エア フィルタ3内を通過するときに空気中の放射性ガスがガス捕集用濾材(活性炭フ ィルタ)32に吸着して除去され、その後の清浄空気が排気ファン5及び排気ダ クト50を通って大気中に放出されるようになる。
【0039】 このように、両フード2,4間に2個のエアフィルタ3,3を介設した場合に は、もし湿気の多い作業現場からの吸気作業であっても、上流側エアフィルタ3 のダスト捕集用濾材(ヘパフィルタ)31で吸湿するので、下流側エアフィルタ 3のガス捕集用濾材(活性炭フィルタ)32は捕集効率が低下することがない。 又、この排風機Z1では、運転時に上流側エアフィルタ3でダストを捕集した後 、ダスト分のない空気を下流側エアフィルタ3に供給できて、該下流側エアフィ ルタの活性炭フィルタ32がダストで目詰まりしなくなるとともに、該下流側エ アフィルタで放射性ガスのような有害ガスを捕集できる。又、排気ファン5は、 インバータ制御により排気風量を調整し得るようになっているので、グリーンハ ウス内の容積に応じて、あるいはエアフィルタの空気抵抗に対応して、吸引空気 量を調整することができる。
【0040】 図3に示す第2実施例の排風機Z2では、入口フード2と出口フード4間に上 下3個のエアフィルタ3,3,3を介在させている。尚、この第3実施例の排風 機Z2は、第2実施例の排風機Z1のものに最下段のエアフィルタ3を1個追加し たものである。この最下段のエアフィルタ3は、中間位置にあるエアフィルタ3 の活性炭フィルタ32から分離した粉が排気ファン5に吸引されてそのまま外気 中に放出されるのを防止するためのものである。入口フード2は、第1実施例の 場合のベルトより長いベルト71を有する固定手段7(4つある)で下方に付勢 させている。この場合、固定手段7のベルト71として、例えば図4に示すよう な長さ調節自在のものを使用すると、該ベルト71を第1実施例の場合と第2実 施例の場合の両方に共用できる。尚、第2実施例におけるその他の構成は第1実 施例の場合と同様であるので、その構成の説明を省略する。
【0041】 図3に示す第2実施例の排風機Z2では、所定状態にセットした状態で運転を 開始すると、グリーンハウスから吸引された汚染空気がまず上端側エアフィルタ 3のダスト捕集用濾材(ヘパフィルタ)31を通過する際に該ダスト捕集用濾材 31で汚染空気中のダストが捕集される。次に、中間側エアフィルタ3のガス捕 集用濾材(活性炭フィルタ)32で空気中の放射性ガスを吸着し、続いてその清 浄空気が下端側エアフィルタ3のダスト捕集用濾材31を通って出口フード4側 に流れるようになる。ところで、エアフィルタの濾材として活性炭を使用した場 合には、該活性炭の粉が分離することがあるが、該活性炭の粉は下端側エアフィ ルタのダスト捕集用濾材31で捕集されるので、外部に放出されることがない。 尚、原子力施設で使用する場合には、活性炭フィルタ32に放射性物質を吸着さ せるようにしているので、該活性炭から分離する粉には放射性物質を帯びている 場合がある。ところが、このように活性炭フィルタ32入りのエアフィルタ3の 下流側に別のエアフィルタ3を設けることにより、放射性物質を帯びた粉が外気 中に放出されるのを確実に阻止し得る。
【0042】 尚、図示の実施例では、入口フード2と出口フード4間にエアフィルタ3を2 個又は3個使用しているが、該エアフィルタ3は1個のみで使用することも可能 である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施例の排風機の正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】本願第2実施例の排風機の正面図である。
【図4】図1〜図3の排風機に使用可能な固定手段の説
明図である。
【図5】従来の排風機の正面図である。
【図6】従来の排風機の使用方法説明図である。
【符号の説明】
1は本体フレーム、2は入口フード、3はエアフィル
タ、4は出口フード、5は排気ファン、7は固定手段、
31はダスト捕集用濾材(ヘパフィルタ)、32はガス
捕集用濾材(活性炭フィルタ)、71はベルトである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/81 B08B 15/02 2119−3B F24F 7/06 B G21C 13/00 G21F 7/015 8607−2G

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口フード(2)と出口フード(4)間
    にエアフィルタ(3)を介設し、排気ファン(5)によ
    り、入口フード(2)から吸引した空気を、エアフィル
    タ(3)及び出口フード(4)を通して排出させるよう
    にするとともに、入口フード(2)と出口フード(4)
    間に介設されるエアフィルタ(3)の使用個数を可変と
    したことを特徴とする排風機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排風機において、入口フ
    ード(2)と出口フード(4)間に適数個のエアフィル
    タ(3)を介在させた状態で、入口フード(2)を長さ
    調節自在の固定手段(7)で固定したことを特徴とする
    排風機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の排風機において、
    入口フード(2)と出口フード(4)間に2個のエアフ
    ィルタ(3,3)を連続して介在させるとともに、入口
    フード(2)側寄りにあるエアフィルタ(3)にダスト
    捕集用濾材(31)を使用し、出口フード(4)側寄り
    にあるエアフィルタ(3)にガス捕集用濾材(32)を
    使用したことを特徴とする排風機。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の排風機において、
    入口フード(2)と出口フード(4)間に3個のエアフ
    ィルタ(3,3,3)を連続して介在させるとともに、
    入口フード(2)側寄りにあるエアフィルタ(3)にダ
    スト捕集用濾材(31)を使用し、中間位置にあるエア
    フィルタ(3)にガス捕集用濾材(32)を使用し、出
    口フード(4)側寄りにあるエアフィルタ(3)にダス
    ト捕集用濾材(31)を使用したことを特徴とする排風
    機。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の排風機に
    おいて、排気ファン(5)はインバータ制御により排気
    風量を調整し得るようにしたことを特徴とする排風機。
JP1994008634U 1994-07-18 1994-07-18 排風機 Expired - Lifetime JP3006848U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994008634U JP3006848U (ja) 1994-07-18 1994-07-18 排風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994008634U JP3006848U (ja) 1994-07-18 1994-07-18 排風機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3006848U true JP3006848U (ja) 1995-01-31

Family

ID=43142706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994008634U Expired - Lifetime JP3006848U (ja) 1994-07-18 1994-07-18 排風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3006848U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000084326A (ja) * 1998-09-16 2000-03-28 Sanki Sangyo Kk ケミカルフィルタと塵埃除去フィルタとを備えた空気清浄化装置とその利用設備
JP2016057305A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 株式会社ワカイダ・エンジニアリング 放射性物質除去用の空気清浄装置、及び、その空気清浄システム。
CN110355173A (zh) * 2019-06-29 2019-10-22 新海创嘉美(北京)工程科技有限公司 一种自适应变风量通风柜

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000084326A (ja) * 1998-09-16 2000-03-28 Sanki Sangyo Kk ケミカルフィルタと塵埃除去フィルタとを備えた空気清浄化装置とその利用設備
JP2016057305A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 株式会社ワカイダ・エンジニアリング 放射性物質除去用の空気清浄装置、及び、その空気清浄システム。
JP2020126072A (ja) * 2014-09-09 2020-08-20 株式会社ワカイダ・エンジニアリング 放射性物質除去用活性炭類を有する空気清浄装置を備えた一時避難施設、及び、その一時避難施設用システム
CN110355173A (zh) * 2019-06-29 2019-10-22 新海创嘉美(北京)工程科技有限公司 一种自适应变风量通风柜
CN110355173B (zh) * 2019-06-29 2020-11-20 新海创嘉美(北京)工程科技有限公司 一种自适应变风量通风柜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4787922A (en) Filter apparatus
US4333745A (en) Workbench filtering station and method
US5716267A (en) Fume hood with secondary exhaust collection device
CN203785103U (zh) 多功能车载空气净化器
JPS6051370B2 (ja) フイルタ・ユニツト
CN206935022U (zh) 一种新风系统室内空气净化装置
JP2007289797A (ja) 集塵装置
JP3006848U (ja) 排風機
CN206755399U (zh) 一种外挂在空调上的空气净化器
CN109011880A (zh) 室内装修用空气净化装置
CN107192053A (zh) 一种家庭用空气净化器
CN109126376A (zh) 一种移动式空气净化设备
JP3255617B2 (ja) 粉塵用カートリッジフィルタ
KR20200013496A (ko) 대기오염물질 포집형 후드집진장치
CN2441067Y (zh) 空气净化装置
JP5910959B2 (ja) 放射性物質の集塵装置
KR200349932Y1 (ko) 다공성 제올라이트 필터를 사용한 공기정화기 겸용 이동식 후드
CN207591530U (zh) 一种空气净化循环系统
CN218221604U (zh) 一种多风向空气净化系统
CN2163000Y (zh) 活性炭纤维空气净化器
JPH0248009Y2 (ja)
CN218687603U (zh) 一种快速吸尘的空气净化器
CN209952493U (zh) 一种汽车生产车间用除尘系统
CN221244370U (zh) 一种多极分离的布袋除尘器
CN213699310U (zh) 一种连续式反脉冲布袋除尘器