JP3004789U - 錐台形状小容器の保持具及びそれを用いた錐台形状小容器セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーヒー等に入れるためのミルクやシロップ
等が入った錐台形状小容器、いわゆるポーションタイプ
の容器およびそれに類似の容器を、台紙に保持して扱い
やすいようにすること。 【構成】 小容器保持具１の台紙片１Ａ，１Ｂを折り畳
んで二重にした部分にあけられた保持孔１１，１２に、
錐台形状小容器２Ａ，２Ｂを入れて、台紙片１Ｃを折り
畳んで、両面テープ１６で接着して保持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コーヒー等に入れるためのミルクやシロップ等が入った錐台形状小 容器、いわゆるポーションタイプの容器およびそれに類似の容器を保持するため の台紙に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ポーションタイプの容器は小容量の液体を入れるのに便利であるの で、ミルクやシロップ等の液体やソース等の粘性の高い液体を入れるのに利用さ れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ポーションタイプの容器は、その形状が特殊であるために、扱いに くいという問題があった。また、数種類のポーションタイプの容器をセットで使 用する場合にも、まとめにくいものであった。

【０００４】 そこで、ポーションタイプの容器の特殊な形状の一つである鍔に着目して、台 紙に保持して扱いやすいようにすることを目的として、この考案をした。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１では、ほぼ錐台状であって大径側の底面に鍔が形成された錐台形状小 容器の保持具であって、少なくとも二つ折りし得る構造の台紙の一方に、前記鍔 より小径で前記底面より大径の保持孔が少なくともひとつ形成されていると共に 、折って閉じた状態で相対する台紙の部分には、相互係合手段が備えられた構造 としたものである。 請求項２では、少なくとも二つ折りに閉じた状態の台紙を貫通する貫通孔が、 少なくともひとつ形成された構造としたものである。

【０００６】 請求項３の錐台形状小容器セットでは、錐台形状小容器の保持具の前記保持孔 には、錐台形状小容器が鍔の部分で保持されている構造としたものである。 請求項４の錐台形状小容器セットでは、錐台形状小容器の保持具の前記保持孔 には、錐台形状小容器が鍔の部分で保持され、少なくとも二つ折りに閉じた状態 の台紙には、箸，スプーン，もしくはフォークが挟持されている構造としたもの である。 請求項５の錐台形状小容器セットでは、錐台形状小容器の保持具の保持孔には 、錐台形状小容器が鍔の部分で保持され、貫通孔には、小瓶の首部分が挿通され ている構造としたものである。

【０００７】

【作用】

本考案の請求項１においては、ほぼ錐台状であって大径側の底面に鍔が形成さ れた錐台形状小容器の保持具の、少なくとも二つ折りし得る構造の台紙の一方に 、前記鍔より小径で前記底面より大径の保持孔が少なくともひとつ形成されてい るので、この保持孔には、錐台形状小容器が鍔の部分で保持されている。そして 、この台紙の、折って閉じた状態で相対する部分を、相互係合手段によって相互 に係合することによって、錐台形状小容器の鍔の部分は一方の台紙で押さえられ て抜け落ちにくく、保持されるのである。 請求項２においては、少なくとも二つ折りに閉じた状態の台紙に貫通孔を設け たので、この貫通孔に別の部材を挿通することによって、当該錐台形状小容器の 保持具を別の部材に保持することができる。このような貫通孔を錐台形状小容器 の保持具の両端にそれぞれ設け、それぞれの貫通孔に別の部材を挿通すると、二 つの部材は連結される。

【０００８】 請求項３の錐台形状小容器セットにおいては、錐台形状小容器の保持具の保持 孔に、錐台形状小容器を鍔の部分で保持したので、まとまりにくい錐台形状小容 器が取扱いやすいセットになる。保持孔を複数設けると、複数の錐台形状小容器 をセットにすることができる。 請求項４の錐台形状小容器セットにおいては、錐台形状小容器の保持具の保持 孔には錐台形状小容器を保持し、少なくとも二つ折りに閉じた状態の台紙には箸 ，スプーン，もしくはフォークを挟持したので、錐台形状小容器とスプーン，も しくはフォークとをまとまりよいセットにすることができる。 請求項５の錐台形状小容器セットにおいては、錐台形状小容器の保持具の保持 孔には錐台形状小容器を保持し、貫通孔には小瓶の首部分を挿通したので、錐台 形状小容器を、当該錐台形状小容器の保持具によって小瓶の首部分にぶら下げる ことができる。このような貫通孔を錐台形状小容器の保持具の両端にそれぞれ設 け、それぞれの貫通孔に別の小瓶を挿通すると、二つの小瓶をこの錐台形状小容 器の保持具によって連結できる。

【０００９】

【実施例】

以下に、本考案にかかる錐台形状小容器の保持具を、その実施例を示した図面 に基づいて詳細に説明する。 図１はこの実施例の錐台形状小容器セットの斜視図、図２はその台紙の展開図 、図３は斜視図である。

【００１０】 各図において、１は本考案にかかる小容器保持具、２Ａはレモン果汁の入った 錐台形状小容器、２Ｂはクコ酒の入った錐台形状小容器、３はベースとなるドラ イジンのミニボトルである。 前記錐台形状小容器２Ａ，２Ｂは、図３，図４に示したように、ほぼ錐台状で あって大径側の面には鍔２１が形成され、この面が蓋シート２２で密閉されてい る。 前記小容器保持具１を構成する台紙片１Ａ，１Ｂを折り畳んで二重にした部分 にあけられた保持孔１１，１２の径は、前記錐台形状小容器２Ａ，２Ｂの大径部 より大きく、前記鍔２１より小さく形成されている。よって、錐台形状小容器を 前記保持孔１１，１２に入れると、鍔２１の部分が孔の縁に掛かって抜けない。 そして、台紙片１Ｃを折り重ねて、台紙片１Ｃの凸片１４を、台紙片１Ａと台 紙片１Ｂの折り目に設けた切り込み１５に差し込むことによって鍔２１が浮き上 がることを防止する。 なお、図３に示したように、両面テープ１６でとめてもよい。

【００１１】 小容器保持具１には、貫通孔１３が設けられている。この貫通孔１３は半径方 向に多数の切れ目を設けて、多数の舌片１３Ａを形成したものである。 二種類の錐台形状小容器２Ａ，２Ｂを保持した小容器保持具１をミニボトル３ にセットするときには、ミニボトル３の首で、これらの舌片１３Ａを押し広げな がら挿通し、ミニボトル３の肩まで押し込む。このとき、これらの舌片１３Ａの 先がミニボトル３の首の凸部に掛止され、小容器保持具１がミニボトル３の首か ら抜けることを防止する。 舌片の二枚を赤く着色して鶏の嘴を模してもよい。また、蝶ネクタイを模した マークを付してもよい。 以上のようにして錐台形状小容器セット４を構成する。

【００１２】 上記構成の錐台形状小容器セット４を飲用するときには、ミニボトル３のジン と、錐台形状小容器２Ａのレモン果汁と、錐台形状小容器２Ｂのクコ酒を、シェ ーカーに適量注いでよくシェイクし、カクテルグラスに注いで飲むのである。 なお、ジンの量やクコ酒を好みに応じて変更すればよい。

【００１３】 前記錐台形状小容器の内容物は、果汁やブランデーに限るものではなく、シロ ップや塩等のようにカクテルに用いられる種々の液体が可能である。当然ながら ミニボトル３の内容物もシェリー酒等のように種々のベースとなるものが可能で ある。 カクテルに用いない場合には、図５に示したように、ドレッシング，ホワイト ソース，醤油，ソース等のように種々の調味料等を錐台形状小容器２Ｃに入れて 台紙１Ｃに保持して錐台形状小容器セットを構成し、料理や弁当に添えて提供す ることができる。 また、コーヒーや紅茶等の嗜好飲料の場合には、図６に示したように、シロッ プ，ミルク，シナモンパウダー等を錐台形状小容器２Ｄに入れて、台紙１Ｄに保 持させてもよい。また、アイスクリームやヨーグルト等の容器でも、鍔状の構造 を備えておれば保持することができる。 また、数種類の液体状の商品のサンプルをそれぞれ錐台形状小容器に封入して 台紙に保持させて提供することも可能である。

【００１４】 また、医薬品を一回分づつ分けて錐台形状小容器に入れ、一日当り２回分の数 日分を図７のように保持して提供することも可能である。特に、小児用の液状飲 み薬等に応用しやすい。 また、錐台形状小容器の内容物は、液体に限らず、粉末でも可能である。 また、錐台形状小容器の形状は、鍔があればよく、円錐台形状や四角錐台形状 等種々の錐台形状の小容器であればよい。 また、台紙の折りかたは、二つ折りでも三つ折りでもよく、種々の折りかたが 可能である。また、台紙には種々の説明文や広告文や図形を表示することが可能 である。 また、台紙に設けた貫通孔は一つに限らず、台紙の両端に設けて、二本の小瓶 の首をそれぞれ挿通することによって、二本の小瓶を連結しておくことも可能で ある。

【００１５】 また、図８に示したように、折り畳んだ台紙１Ｅの間に、割箸５もしくはスプ ーン，フォーク，ストロー等を挟持して、料理に添えて提供することも可能であ る。

【００１６】

【考案の効果】

請求項１の錐台形状小容器の保持具によれば、複数の錐台形状小容器を台紙に 保持できるので、従来はバラバラになって扱いにくかった錐台形状小容器が大変 に扱いやすくなるという効果が得られる。 請求項２の錐台形状小容器の保持具によれば、錐台形状小容器を保持した台紙 に設けた貫通孔に小瓶等の他の物を差し込んで、一緒に提供できるので便利であ る。 請求項３の錐台形状小容器セットによれば、錐台形状小容器が台紙に保持され ているので、従来はバラバラになって不便で扱いにくかった錐台形状小容器がバ ラバラにならずに大変に扱いやすく提供できるという効果が得られる 請求項４の錐台形状小容器セットによれば、台紙に、箸，スプーン，もしくは フォークが挟持されている状態で錐台形状小容器とセットで提供できるので、料 理や弁当に添えるのに大変便利である。 請求項５の錐台形状小容器セットによれば、台紙に設けた貫通孔に小瓶の首部 分が挿通されているので、錐台形状小容器と小瓶とをセットで提供でき、一杯づ つのカクテルの材料等をまとめて提供できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の錐台形状小容器の保持具を用いた錐台
形状小容器セットの実施例の斜視図である。

【図２】前記錐台形状小容器の台紙の展開図である。

【図３】前記錐台形状小容器の斜視図である。

【図４】錐台形状小容器の例の斜視図である。

【図５】錐台形状小容器セットの別実施例の側面図であ
る。

【図６】錐台形状小容器セットの別実施例の側面図であ
る。

【図７】錐台形状小容器セットの別実施例の側面図であ
る。

【図８】錐台形状小容器セットの別実施例の側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 小容器保持具 ２Ａ 錐台形状小容器 ２Ｂ 錐台形状小容器 ２１ 鍔 ３ ミニボトル（小瓶） ４ 錐台形状小容器セット

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ほぼ錐台状であって大径側の底面に鍔が形
   成された錐台形状小容器の保持具であって、少なくとも
   二つ折りし得る構造の台紙の一方には、前記鍔より小径
   で前記底面より大径の保持孔が少なくともひとつ形成さ
   れていると共に、折って閉じた状態で相対する台紙の部
   分には、相互係合手段が備えられていることを特徴とす
   る錐台形状小容器の保持具。
2. 【請求項２】少なくとも二つ折りに閉じた状態の台紙を
   貫通する貫通孔が、少なくともひとつ形成されているこ
   とを特徴とする請求項１に記載の錐台形状小容器の保持
   具。
3. 【請求項３】請求項１に記載の錐台形状小容器の保持具
   の前記保持孔には、錐台形状小容器が鍔の部分で保持さ
   れていることを特徴とする錐台形状小容器セット。
4. 【請求項４】請求項１に記載の錐台形状小容器の保持具
   の前記保持孔には、錐台形状小容器が鍔の部分で保持さ
   れ、少なくとも二つ折りに閉じた状態の台紙には、箸，
   スプーン，もしくはフォークが挟持されていることを特
   徴とする錐台形状小容器セット。
5. 【請求項５】請求項２に記載の錐台形状小容器の保持具
   の保持孔には、錐台形状小容器が鍔の部分で保持され、
   貫通孔には、小瓶の首部分が挿通されていることを特徴
   とする錐台形状小容器セット。