JP3002673U

JP3002673U - 魚の変形防止部材の構造

Info

Publication number: JP3002673U
Application number: JP1994004334U
Authority: JP
Inventors: 崎昭雄柿
Original assignee: マルイ包装株式会社
Priority date: 1994-04-01
Filing date: 1994-04-01
Publication date: 1994-09-27
Anticipated expiration: 2000-04-01

Abstract

(57)【要約】【目的】魚の変形を無くし、整った形を維持すること
のできる魚の変形防止部材の構造を提供する。【構成】発泡スチロール製の薄板からなる魚の変形防
止部材１であって、前記魚の変形防止部材は、長方形状
の背面２と、前記背面２の長辺と同一長の長辺を有し、
前記背面２に対して前方に傾斜している傾斜面３と、前
記魚の変形防止部材１の短辺方向に沿って成型された溝
５とを備えていることを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、鮭などの変形を防止する魚の変形防止部材の構造に係り、詳しくは、魚を体裁の良い状態でケース内に収納することのできる魚の変形防止部材の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、魚の搬送は、例えば、鮭などの場合ケース内の前後方向に複数の鮭を並べて収納するだけであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来において、収納した魚の形がくの字に曲がるなどの変形を防止する手段が無いため、魚の商品価値が下がってしまうなどの欠点があった。

【０００４】前記欠点を解消するために本考案は、魚の変形を無くし、整った形を維持することのできる魚の変形防止部材の構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案は、発泡スチロール製の薄板からなる魚の変形防止部材であって、前記魚の変形防止部材は、長方形状の背面と、前記背面の長辺と同一長の長辺を有し、前記背面に対して前方に傾斜している傾斜面と、前記魚の変形防止部材の短辺方向に添って形成された溝とを備えていることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

前記傾斜面が水平にたして鋭角に傾斜するように収納ケース内に載置し、前記傾斜面に魚の頭部を乗せて魚をケース内に収納する。また、溝により魚の変形防止部材の破損を防ぐ。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明する。図１は本考案の一実施例を示す概略斜視図であり、図２は使用状態を示す縦断面図である。

【０００８】図１において、１は魚の変形防止部材本体であり、縦断面略へ字状に成型されている。本体１は発泡スチロールで成型され、略直立している長方形状の背面２と、背面２の上端から下方斜めに延設されている傾斜面３と、背面２と傾斜面３との両側端にそれぞれ延設された側面４，４とを有している。また、本体１の短辺方向に添って背面２及び傾斜面３に略凹字状の溝５が成型されている。ここで、本体１は発泡スチロール以外であっても良く、例えば、プラスチックやダンボールなどでもよい。

【０００９】本体１の傾斜面３を収納する魚（本実施例においては鮭６）の大きさに適した傾斜角度に成るよう成型すれば良く、例えば、鮭の場合には約２５度の角度で傾斜して成型されている。

【００１０】また、本体１長辺の長さは、魚を収納するケース内側の巾と略等しく成型されている。ここで、本体１の大きさはケースに適した大きさに成型すればよく、本実施例では鮭６を収納するケース１０内側の巾と略等しくなるように成型されている。

【００１１】前述した本体１の使用状態を図２を用いて説明すると、ケース１０は上面が開口している箱状であって、ケース１０の短辺方向に沿って両端に、本体１の背面２をケース１０の内面に対面させて載置する。そして、鮭６の頭部を前方の本体１傾斜面３，後方の本体１傾斜面３と交互に乗せ、鮭６を形良く向きを交互に並べる。

【００１２】魚の頭部は先端に向かって徐々に細くなっている。そこで、本体１の傾斜面３を鮭６の頭部とケース１の底面との間を埋めるように載置することで鮭６の頭部が垂れ下がることを防止し、鮭６の変形を防ぐ。

【００１３】また、ケース１０に収納して冷凍する場合に、鮭６の頭部が垂れた状態で冷凍されることが無くなる。

【００１４】さらに、本体１には溝５が成型されているため、鮭６の頭部の重さや運搬の際の衝撃などに耐えることができる。また、鮭６に付着した汚水を溝５を通して流すことができる。

【００１５】上記実施例では鮭６について説明したが、この考案は鮭以外の魚にも実施可能であり、例えば鱒などに適用しても良い。また、ケース１０は一般的には木箱であるが、ダンボール，発泡スチロール製などを用いてもよい。

【００１６】

【考案の効果】

以上、詳細に説明した本考案は、次のような効果を奏する。魚の変形防止部材の傾斜面に魚の頭部を乗せることにより、冷凍の際の魚の変形を無くし、ケースから取出した際の見栄えが良くなる。また、ケース内にきれいに並べることができる。従って、魚の保存，運搬などにより商品価値を落とすことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の概略斜視図である。

【図２】前記実施例の使用状態説明図である。

【符号の説明】

１本体２背面３傾斜面４側面５溝６鮭（魚）１０ケース

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】発泡スチロール製の薄板からなる魚の変
形防止部材であって、前記魚の変形防止部材は、長方形
状の背面と、前記背面の長辺と同一長の長辺を有し、前
記背面に対して前方に傾斜している傾斜面と、前記魚の
変形防止部材の短辺方向に添って成型された溝とを備え
ていることを特徴とする魚の変形防止部材の構造。