JP2986745B2 - 複合位相濾波器とこれを用いたタイミング誤差補償装置及びその方法 - Google Patents

複合位相濾波器とこれを用いたタイミング誤差補償装置及びその方法

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JP2986745B2 JP8279720A JP27972096A JP2986745B2 JP 2986745 B2 JP2986745 B2 JP 2986745B2 JP 8279720 A JP8279720 A JP 8279720A JP 27972096 A JP27972096 A JP 27972096A JP 2986745 B2 JP2986745 B2 JP 2986745B2
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
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    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0248Filters characterised by a particular frequency response or filtering method
    • H03H17/0264Filter sets with mutual related characteristics
    • H03H17/0273Polyphase filters
    • H03H17/0275Polyphase filters comprising non-recursive filters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合位相濾波器とこ
れを用いたタイミング誤差補償装置及びその方法に係
り、特にサンプリングされたデータに対してサンプリン
グ周期より短い周期に対する位相誤差、タイミング誤差
及び群遅延特性を補う複合位相濾波器とこれを用いたタ
イミング誤差補償装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の急速な記録密度の増加は相対
的により早い処理速度を求めるようになり、既存のアナ
ログ信号処理方法から脱皮しディジタル信号処理方法を
用いるようになった。記録系または送信側では画像及び
音声信号をサンプリング周波数にてサンプリングしディ
ジタル信号に変換した後、この変換されたディジタル信
号を符号化して伝送したり記録媒体に蓄える。
【0003】再生系または受信側では記録媒体またはチ
ャンネルを通して伝送された信号をディジタル信号処理
して元の信号に再生する。この際、伝送された信号をデ
ィジタル信号処理する時に発生するサンプリング位相誤
差、タイミング誤差などを補うために色々な方法が提示
されている。提示された方法のうち一例として、ディジ
タルPLL(フェーズ ロックドループ)回路を用いる
場合、高い動作周波数とフィードバックループを有する
ので高精度を要するディジタルPLL回路を実際に具現
することは難しい。
【0004】一方、ディジタル信号の処理時、サンプリ
ング周期を有する群遅延回路はDフリップフロップのよ
うな遅延素子を用いて構成することができる。ところ
が、群遅延がサンプリング周期以下を有する回路は濾波
器を用いて初めて使用可能になる。群遅延がサンプリン
グ周期以下を有する回路として一番よく知られた回路と
しては90°の移相特性を有するヒルベルト濾波器が挙
げられる。サンプリング周期を正規化した時、ヒルベル
ト濾波器はサンプリング周期の1/2に当たる群遅延特
性を有する。濾波器の群遅延というのは、濾波器を通過
した信号がどのぐらい遅延して出力されるかを示す特性
であって、濾波器の位相特性を微分した値となる。ここ
で、現在の入力信号で位相誤差が発生するとその信号自
体が基準時間より遅延又は先立つ特性を有するので、位
相誤差は群遅延誤差と同じ概念であると言える。但し、
いかなる値(位相または時間)を媒介変数として用いた
かということに差がある。
【0005】一般に、ディジタル濾波器においてサンプ
リング周期より小さい所定の小数点以下の群遅延に対し
ては、周波数及び位相特性に応じて逆フーリエ変換を用
い補償濾波器を設計して位相誤差を補った。ところが、
このような方法は時間により群遅延特性が変動するシス
テムには適用できないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はディジタル信
号処理時に発生するサンプリング周期より短い時間に応
じて変動する、即ち、時変遅延特性を補う複合位相濾波
器を提供することにその目的がある。本発明の他の目的
は相異なる群遅延特性を有する複数の低域通過FIR
(Finite Impulse Response)濾波器よりなる複合位相濾
波器を提供することである。
【0007】本発明の更に他の目的は相異なる群遅延特
性を有し、カイザーウインドー方法を用いた複数のFI
R低域通過濾波器よりなる複合位相濾波器を提供するこ
とである。本発明の更に他の目的は簡単な構成を有する
複合位相濾波器を用いてディジタル信号処理時に発生す
るサンプリング周期より短いタイミング誤差及び位相誤
差を補うタイミング誤差補償装置を提供することであ
る。
【0008】本発明の更に他の目的はディジタル信号処
理時に発生するサンプリング周期より短いタイミング誤
差及び位相誤差を補うタイミング誤差補償方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の複合位相濾波器はサンプリング周波数をF
sとし、nは正数である時、Fs/2nの通過帯域を有
する母体濾波器のインパルス応答を求め、前記求められ
たインパルス応答を2*π/nずつの位相差を有する複
数のクロックにて再サンプリングして求めたインパルス
応答をそれぞれ有し、互いに相異なる群遅延特性を持っ
た複数の要素濾波器から構成される濾波器集合よりなる
ことを特徴とする。
【0010】且つ、本発明によるタイミング誤差補償装
置は入力信号のタイミング誤差を補う装置において、入
力信号のタイミング誤差を検出する位相検出手段と、
力信号を遅延し直列に連結された複数の遅延器と、濾波
器集合の各要素濾波器別に濾波器係数が蓄えられてお
り、前記検出された位相誤差及びタイミング誤差に対応
する群遅延を補う濾波器の係数を出力するメモリと、前
記メモリから読出された濾波器の係数と、現在入力デー
タと前記遅延器の出力をそれぞれ乗算する複数の乗算器
と、前記複数の乗算器の出力を加算する加算回路とによ
一定な増分を有しながら相異なる群遅延特性を有する
濾波器集合を構成し、前記検出された位相誤差及びタイ
ミング誤差に対応する群遅延を補うために選択された前
記濾波器集合のうち一つの要素濾波器により入力信号を
濾波する複合位相濾波器を含むことを特徴とする。
【0011】且つ、本発明によるタイミング誤差補償方
法は入力信号のタイミング誤差を補う方法において、
(a)符号が相反される隣接した二つのサンプルデータ
の絶対値を用いて入力信号の位相誤差及びタイミング誤
差を検出する段階と、(b)サンプリング周波数をFs
とし、nは正数である時、Fs/2nの通過帯域を有す
る母体濾波器のインパルス応答特性を求める段階と、
(c)前記求められたインパルス応答特性を2*π/n
ずつの位相差を有する複数のクロックにて再サンプリン
グする段階と、(d)前記再サンプリングして求められ
る各インパルス応答を各要素濾波器の伝達特性にして相
異なる群遅延特性を有する一連の濾波器集合を生成する
段階と、(e)前記(a)段階で検出された位相誤差及
びタイミング誤差に対応した群遅延を補うために前記
(d)段階で生成された濾波器集合のうち一つの濾波器
を選択する段階と、(f)前記入力信号を前記(e)段
階で選択された濾波器により濾波する段階とを含むこと
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付した
図面に基づき詳細に説明する。まず、本発明の理解を助
けるために本発明で提案している複合位相濾波器の定義
と概念を説明することにする。本発明の複合位相濾波器
は一つの母体濾波器の伝達函数から分離された濾波器の
集合であり、分離された各濾波器(以下、要素濾波器と
いう)は相異なる群遅延特性を有しながら、この群遅延
は一定な増分を有する。
【0013】即ち、この複合位相濾波器を構成している
複数の各要素濾波器は補間理論に基づき設計し、所定の
低域通過帯域で各要素濾波器は同一な振幅特性と相異な
る値の群遅延を有しながら与えられた範囲内で線形性を
保つ。即ち、複合位相濾波器は相異なる群遅延特性と同
一な振幅特性を有する線形濾波器との集合と言える。こ
こで、母体濾波器とはL*nタップを有し遮断周波数が
1/nであるFIR低域通過濾波器であり、この母体濾
波器の伝達函数の周波数特性は図1に示された通りであ
る。
【0014】図1に示された周波数特性を有する母体濾
波器のインパルス応答特性は図2に示された通りであ
る。図2に示された母体濾波器のインパルス応答特性を
2π/nの位相を有するクロックにて1/nにデシメー
ト(decimate)すると、...,−n番目,0番目(中央タッ
プ),n番目,2n番目,...のサンプルデータを有する
第1濾波器と、...,−n+1番目,一番目,n+1番
目,2n+1番目,...のサンプルデータを有する第2濾
波器ないし...,−1番目,n−1番目,2n−1番
目,...のサンプルデータを有する第n濾波器よりなるn
個の要素濾波器を構成することができる。
【0015】従って、1/nの遮断周波数を有する低域
通過濾波器のインパルス応答を1/nにデシメートしデ
シメーションクロックの位相を2π/nずつ増加させな
がらn番のデシメーションを行うと、デシメートされた
各要素濾波器の周波数特性は図3に示されたように全帯
域通過濾波器の特性を有する。この際、デシメートされ
たn個の要素濾波器の各インパルス応答は要素濾波器の
係数として見なされ、この際、デシメーションクロック
の位相は群遅延特性に比例する関係を有する。
【0016】図4は本発明による複合位相濾波器の概念
図である。図4によると、複合位相濾波器1は相異なる
群遅延特性を有するn個の濾波器(1.1−1.n)よ
り構成される。位相検出部2は入力に対し位相を検出し
て検出された位相に対応するn個の濾波器(1.1−
1.n)のうち一つの濾波器を選択する。選択された濾
波器により入力を濾波すると位相の補償された出力が出
力される。
【0017】この際、複合位相濾波器1の群遅延、即ち
第1濾波器から第n濾波器(1.1−1.n)までの濾
波器集合の群遅延をGn とした時、次の式(1)のよう
に表し得る。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、mは正数であり、Lは濾波器集合
のタップ数であり、TS はサンプリング周期である。
(L−1)/2は濾波器集合自体の遅延を表わす。前記
(1)式から複合位相濾波器1の容易な設計のために次
のように仮定する。 1)入力信号は一時的なタイミング誤差がPLL(図示
せず)を通して補正されたと仮定する。
【0020】2)与えられた位相誤差の最大値が±18
0°を越えないと仮定する。 3)mは十分に大きい正数と設定し、m=nであると仮
定する。 4)入力信号は十分に高いサンプリング周波数にてサン
プリングされていると仮定する。 従って、前述した仮定を充足させる第1濾波器1.1と
第n濾波器1−1.nとの群遅延の差は1サンプリング
周期となり、各隣接した濾波器間の群遅延の差はTS
nとなる。
【0021】このような第1濾波器ないし第n濾波器
(1.1−1.n)の濾波器集合を設計するために通過
帯域がFnyquist /n(=Fs/2n)であり、タップ
数がL・nの低域通過FIR濾波器の母体濾波器を設計
する。Fsはサンプリング周波数である。ここで、L=
15,n=20の場合、母体濾波器のインパルス応答特
性は図5に示された通りである。図5によると、水平軸
は中央タップを中心にして左,右150個の濾波器タッ
プ数を示しており、垂直軸は母体濾波器の係数値を示し
ている。
【0022】図6は1/20の通過帯域を有する母体濾
波器の周波数特性を示している。ナイキスト周波数(サ
ンプリング周波数/2)を1に正規化した時、水平軸は
周波数を示し、垂直軸は振幅を示している。従って、図
5に示されたような母体濾波器のインパルス応答を1/
20にデシメーションし、デシメーションクロックの位
相を2π/nずつ増加させながらデシメーションを行っ
た時、母体濾波器のインパルス応答をHとすると、
【0023】
【数2】
【0024】前記式(2)に表現され、デシメーション
されたm番目のインパルス応答Hs m は次の式(3)に
表現され得る。
【0025】
【数3】
【0026】ここで、Lnに表現することもでき
る。このようにして母体濾波器をデシメートして、デシ
メートされたインパルス応答を伝達函数とする濾波器集
合の各要素濾波器は通過帯域に対して図3に示されたよ
うに殆どの全帯域通過濾波器の特性を有するが、デシメ
ーションクロックの位相を2π/nずつ増加させるの
で、各要素濾波器の群遅延特性は
【0027】
【数4】
【0028】に表現される。ここで、1n:正
数、Gi はi番目濾波器の群遅延を示し、Lは濾波器集
合のタップ数であり、TS はサンプリング周期である。
図7は図4に示された濾波器集合(1.1−1.n)の
インパルス応答特性図であって、1/20の通過帯域を
有する母体濾波器のインパルス応答を1/20にデシメ
ートした20個のインパルス応答を示している。図7に
示された水平軸は中央タップを中心にして左右7.5個
ずつ15(n*L/n)個のタップ数を示しており、垂
直軸は濾波器の係数を示している。
【0029】図8は図4に示された濾波器集合(1.1
−1.n)の周波数特性図である。即ち、図7に示され
た20個のインパルス応答に対する周波数特性を示して
おり、時間軸で相互対称になる濾波器の場合には同じ特
性を有しているので10個の特性のみを示している。図
8に示されたように20個の要素濾波器の帯域通過特性
はほとんど全帯域通過濾波器の特性を有するが根本的な
不連続点の存在により低域通過濾波器特性を有し、相互
同一な振幅特性を有する。水平軸はナイキスト周波数を
1に正規化した時の周波数を示しており、垂直軸は振幅
を示している。
【0030】図9は図7に示された20個のインパルス
応答に対する群遅延特性を示している。濾波器集合のタ
ップ数(L)は15なので平均群遅延は7サンプリング
周期となり、デシメーション時の位相差により各濾波器
の群遅延はTS /nずつの差を有するようになる。ここ
で、線形低域通過対称濾波器の平均群遅延は(タップ数
−1)/2*サンプリング周期になるので濾波器集合の
平均群遅延は7サンプリング周期となる。
【0031】以上のような手順を経て得られたn個のイ
ンパルス応答を有する濾波器集合を複合位相濾波器と言
い、その特徴は次の通りである。 (1)n個の要素濾波器より構成された複合位相濾波器
の応答特性は全帯域通過特性を有する。 (2)各濾波器のタップ数は必ず奇数であり、この場合
には正規化周波数ω=πで不連続性を有するようにな
る。もし、各濾波器のタップ数が偶数の場合、正規化周
波数ω=0で不連続点を有するようになりデータがDC
成分を有する場合には用いられないので、各濾波器のタ
ップ数は必ず奇数になるべきである。
【0032】(3)各濾波器の群遅延は平坦で、
【0033】
【数5】
【0034】ずつ増加する特性を有している。(3)の
特性は群遅延の差が1サンプリング周期を越えない場合
のみに適用されるが、本発明の複合位相濾波器は群遅延
が1サンプリング周期を越える場合にも適用され得る。
即ち、図4に示されたデシメートされた濾波器集合
(1.1−1.n)の前後に遅延素子を追加すると群遅
延を調節することができる。
【0035】一方、前記(1)の特性を有するためには
次のような条件を充足させるように複合位相濾波器を設
計すべきである。 十分な通過帯域を確保すること。 通過帯域ですべての濾波器の振幅変動(リップル)量
が一定な範囲内にあること。
【0036】通過帯域で群遅延の変動量が一定な範囲
内に入るように設計すること。 前記の,,条件を充足させるためにカイザーウイ
ンドー方法を用いてL×nタップを有し遮断周波数が1
/nである母体濾波器を設計することにより複合位相濾
波器を具現することができる。ここで、カイザーウイン
ドー方法を用いて母体濾波器を設計する時、各濾波器の
タップ数の変化による濾波器の特性変化と、ベータの変
化による濾波器の特性は図10ないし図12に示されて
いる。
【0037】図10及び図11はカイザーウインドー方
法を用いて低域通過FIR濾波器より構成された母体濾
波器のベータ(β)値を1から10までに変化させた時
の振幅特性及び位相特性を示している。この際、用いら
れた濾波器のタップ数(L)は15であり、nは20で
あり、群遅延の変化量はTS /20に設定されており、
この中で変動量の一番多い一番目の濾波器を示した。こ
こで、ベータ(β)値が小さければ小さいほど図10に
示されたようにカットオフ特性は良いが、図11に示さ
れたように変動量が多く、ベータ(β)値が大きければ
大きいほどカットオフ特性(図10)は悪いが、変動量
が少なくて平坦な位相特性(図11)を有することが分
かる。前記の特性を充足させるためにはベータ(β)
値が大きければ大きいほど良い。
【0038】図12はカイザーウインドー方法を用いて
低域通過FIR濾波器により構成された母体濾波器の位
相誤差を10%以内に制限した場合の群遅延変動量とベ
ータ値との関係を示す図面であり、前述したようにベー
タ値が大きければ大きいほど変動量は小さいのでベータ
は最小6以上になって初めて所望の位相特性を有するこ
とができる。
【0039】図13及び図14はカイザーウインドー方
法を用いて低域通過FIR濾波器より構成された濾波器
集合の振幅特性と位相特性を示している。図15は10
%の群遅延誤差を起こす帯域と濾波器のタップ数の関係
を示した図面であり、タップ数が大きければ大きいほど
通過帯域も広まる。従って、図10ないし図15を通し
て分かるように、線形位相特性を有しベッセル関数に基
づくカイザーウインドー方法により慮波器を設計するこ
とが一番良く、且つベータが6以上の場合に群遅延の平
坦度が向上されるということが分かる。且つ、タップ数
が大きければ大きいほと通過帯域も広まる。
【0040】次いで、本発明による複合位相濾波器とこ
れを用いたタイミング誤差補償装置及びその方法を添付
した図面に基づき望ましい実施例を説明する。図16は
本発明によるタイミング誤差補償装置の一実施例による
ブロック図である。図16に示された装置は、入力信号
をディジタル信号に変換するA/D変換部10と、入力
信号と同期されたクロックを発生してA/D変換部10
に供給するPLL20と、ディジタル信号に変換された
信号の位相を検出する位相検出部30と、相異なる群遅
延特性を有する濾波器集合より構成され、検出された位
相に対応する群遅延を補う濾波器を選択してディジタル
信号に変換された信号の位相誤差及びタイミング誤差を
補う複合位相濾波器40より構成される。
【0041】次いで、図16に示された装置の動作を説
明する。図16によると、入力信号は例えば、最少ラン
の長さd、最大ランの長さk、入力データのコードの長
さm、伝送データのコードの長さnに表現されるRLL
(Run Length Limited)コードに符号化された信号であ
り、この入力信号はチャンネルを通して伝送される間タ
イミング誤差を有してA/D変換部10に入力される。
【0042】A/D変換部10で変換されたディジタル
形態の入力信号はPLL20を通して発生されたクロッ
クによりサンプリングされ一次的にタイミング誤差が補
正される。ここで、PLL20は複雑な回路のディジタ
ルPLLより簡単な構成を有するアナログPLLより構
成され得る。このアナログPLLは周知のように、ルー
プ濾波器、位相検出器、電圧発振器よりなっている。
【0043】この際、A/D変換部10から供給される
ディジタル形態に変換された入力信号はPLL20のル
ープ遅延などによるサンプリング位相誤差及びPLL2
0の内部に含まれたループ濾波器の時定数及びフィード
バック特性に基づく残留タイミング誤差を有するように
なる。従って、A/D変換部10から供給される信号の
タイミング誤差及び位相誤差を位相検出部30から検出
し、この信号のタイミング誤差及び位相誤差を複合位相
濾波器40で補正する。位相検出部30の詳細回路図は
図17に示された通りである。
【0044】図17に示された構成による位相検出は、
ゼロクロッシングされる隣接した二つのサンプルが、サ
ンプルの絶対値が同位相である時に同一になることを用
いて行う。即ち、入力信号が位相誤差を有する場合、ゼ
ロクロッシングされる隣接した二つのサンプルは異なる
ようになる。従って、ゼロクロッシング検出器31は図
16のA/D変換部10から出力されるデータで現在サ
ンプルデータが“正”の値を有し、直前のサンプルデー
タが“負”の値を有すると“−1”を出力し、現在サン
プルデータが“負”の値を有し、直前のサンプルデータ
が“正”の値を有すると“1”を出力し、直前のサンプ
ルと現在サンプルデータの値が同一であると“0”を出
力する。
【0045】サンプル遅延器32ではA/D変換部10
から出力されるデータを1サンプル遅延する。減算器3
3はA/D変換部10から出力される現在サンプルデー
タとサンプル遅延器32から出力される直前のサンプル
データとの差を求める。そして、この差とゼロクロッシ
ング検出器31から検出された結果は乗算器34で乗算さ
れる。
【0046】平均値計算器35では乗算した結果を正数
のサンプル周期に累積し、累積された結果を除算して平
均値を計算する。計算された平均値はこれに対応する群
遅延を補う濾波器を選択する濾波器選択制御信号(SE
L)として図16に示された複合位相濾波器40に供給
される。図18は図16に示された複合位相濾波器40
の詳細回路図である。図18に示された複合位相濾波器
は(タップ数(L)−1)に当たる遅延器(41.1−
41.L−1)と、n個の各濾波器の係数が蓄えられて
いるL個のメモリ(42.1−42.L)と、現在サン
プルデータと濾波器選択信号(SEL)により第1メモ
リ(42.1)から読出される濾波器係数と乗算する第
1乗算器(43.1)と、各遅延器(41.1−41.
L−1)の遅延されたデータと濾波器選択信号(SE
L)により第2ないし第Lメモリ(42.2−42.
L)から読出される濾波器係数とそれぞれ乗算する第2
ないし第L乗算器(43.2−43.L)と、第1ない
し第L乗算器(43.1−43.L)で乗算された結果
を加算する加算回路44より構成されている。
【0047】図18に示された複合位相濾波器の動作を
説明すると、L個のそれぞれのメモリ(42.1−4
2.L)にはn個の各濾波器の係数が蓄えられている。
例えば、L個の各メモリの第1アドレスには第1濾波器
の係数(b0 ,bn ,b2n,..,bLn)に当たる係数が蓄
えられ、各メモリの第2アドレスには第2濾波器の係数
(b1,bn+1,b2n+1,..,b(L-1)n+1)に当たる係数が蓄
えられ、従って、各メモリの第nアドレスには第n濾波
器の係数(bn-1,b2n-1,b3n-1,..,bLn-1)に当たる
係数が蓄えられる。ここで、L個のメモリ(42.1−
42.n)はn個の濾波器別にタップ数に対応する係数
の蓄えられた一つのメモリより構成され得る。
【0048】図16の位相検出部30から検出された位
相誤差に対応する濾波器選択信号(SEL)に応じて、
例えば各メモリ(42.1−42.L)に一番目のアド
レスに蓄えられている一番目の濾波器の係数を読出して
各乗算器(43.1−43.L)の第2入力端に供給す
る。各乗算器(43.1−43.L)の第1入力端には
図16のA/D変換部10から入力される現在の入力サ
ンプルデータ及び各遅延器(41.1−41.L−1)
の遅延されたデータが供給される。第1乗算器(43.
1)ではメモリ(42.1)から読出される濾波器係数
と入力サンプルデータを乗算し、他の乗算器(43.2
−43.L)ではメモリ(42.2−42.L)から読
出される濾波器係数と遅延器(41.1−41.L−
1)の遅延されたデータとをそれぞれ乗算する。
【0049】加算回路44では乗算器(43.1−4
3.L)により乗算された結果を加算して出力する。こ
の加算された出力が位相誤差及びタイミング誤差の補わ
れた信号となる。図19は本発明の理解を助けるための
サンプリング誤差を有する信号のアイパターン図であ
り、図20はタイミング誤差を補償した信号のアイパタ
ーン図である。
【0050】(d,k)=(2,10)のRLLコード
に対してタイミング誤差成分の周波数が0.001、タ
イミング誤差の分散σ=0.5Ts、単位データシンボ
ルレート当たり1サンプルのシンボルレートサンプリン
グの条件下でシミュレートした結果を示している。
【0051】
【発明の効果】本発明はデータ記録再生装置、データ送
受信装置及びディジタル信号処理装置に広く用いられ得
る。本発明は高いサンプリング周波数と高精度を要する
ディジタルPLLを用いてタイミング誤差及び位相誤差
を補う装置よりも低いサンプリング周波数と簡単な回路
構成にて位相誤差及びタイミング誤差を補うことができ
る。
【0052】且つ、本発明は多様な形態の群遅延特性の
補償及びタイミング誤差の補正などに対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1/nの遮断周波数を有する低域通過濾波器の
周波数特性を示した図である。
【図2】図1に示された低域通過濾波器のインパルス特
性をデシメートして形成される複数の要素濾波器を説明
するための図である。
【図3】図2に示された各要素濾波器の周波数特性図で
ある。
【図4】本発明による複合位相濾波器の概念図である。
【図5】図4に示された濾波器集合の母体濾波器のイン
パルス応答特性図である。
【図6】図5に示されたインパルス特性を有する母体濾
波器の周波数特性図である。
【図7】図4に示された濾波器集合のインパルス応答特
性図である。
【図8】図4に示された濾波器集合の周波数特性図であ
る。
【図9】図4に示された濾波器集合の群遅延特性図であ
る。
【図10】カイザーウインドー方法を用い低域通過FI
R濾波器より構成された母体濾波器のベータ値の変化に
応じる振幅特性図である。
【図11】カイザーウインドー方法を用い低域通過FI
R濾波器より構成された母体濾波器のベータ値の変化に
応じる位相特性図である。
【図12】カイザーウインドー方法を用い低域通過FI
R濾波器より構成された母体濾波器の群遅延特性の変動
量とベータとの関係を示した図である。
【図13】カイザーウインドー方法を用い低域通過FI
R濾波器より構成された濾波器集合の振幅特性図であ
る。
【図14】カイザーウインドー方法を用い低域通過FI
R濾波器より構成された濾波器集合の群遅延特性図であ
る。
【図15】10%の群遅延誤差を起こす帯域と濾波器の
タップ数との関係を説明している。
【図16】本発明の一実施例によるタイミング誤差補償
装置のブロック図である。
【図17】図16に示された位相検出部の詳細ブロック
図である。
【図18】図16に示された複合位相濾波器の詳細回路
図である。
【図19】本発明の理解を助けるためのタイミング誤差
を有する信号のアイパターン図である。
【図20】本発明の理解を助けるためのタイミング誤差
を補った信号のアイパターン図である。
【符号の説明】
1 複合位相濾波器 2 位相検出器 10 A/D変換器 20 PLL 30 位相検出部 31 ゼロクロッシング検出部 32 サンプル遅延器 35 平均値計算器 40 複合位相フィルタ 41.1,41.2,41.(L−1) Z-1 42.1 第1メモリ 42.2 第2メモリ 42.3 第3メモリ 42.L 第nメモリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−72711(JP,A) 特開 平3−124110(JP,A) 特開 昭57−20012(JP,A) 特開 平4−72904(JP,A) 特開 昭62−254590(JP,A) 特開 昭63−261577(JP,A) 特開 平6−132780(JP,A) 特開 昭63−142923(JP,A) 「ディジタルフィルタの設計」、武部 幹、東海大学出版会、1988年6月15 日、page65 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03L 7/00 G11B 20/10 321 H03H 17/06 611

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周波数をFsとし、nは正
    数である時、Fs/2nの通過帯域を有する母体濾波器
    のインパルス応答を求め、前記求められたインパルス応
    答を2*π/nずつの位相差を有する複数のクロックに
    て再サンプリングして求めたインパルス応答をそれぞれ
    有し、互いに相異なる群遅延特性を持った複数の要素濾
    波器から構成される濾波器集合からなることを特徴とす
    る複合位相濾波器。
  2. 【請求項2】 前記複数のクロックの位相は群遅延特性
    に比例する関係を有することを特徴とする請求項1に記
    載の複合位相濾波器。
  3. 【請求項3】 前記母体濾波器と濾波器集合の各要素濾
    波器は低域通過FIR濾波器であることを特徴とする請
    求項1に記載の複合位相濾波器。
  4. 【請求項4】 前記母体濾波器と濾波器集合の各要素濾
    波器はカイザーウインドー方法を用いた低域通過FIR
    濾波器であることを特徴とする請求項1に記載の複合位
    相濾波器。
  5. 【請求項5】 前記母体濾波器と濾波器集合の各要素濾
    波器はベータ値が6以上のカイザーウインドー方法を用
    いた低域通過FIR濾波器であることを特徴とする請求
    項4に記載の複合位相濾波器。
  6. 【請求項6】 前記濾波器集合の各要素濾波器のタップ
    数は奇数であることを特徴とする請求項1に記載の複合
    位相濾波器。
  7. 【請求項7】 前記濾波器集合の各要素濾波器の応答特
    性は全帯域通過特性を有することを特徴とする請求項1
    に記載の複合位相濾波器。
  8. 【請求項8】 前記濾波器集合の各要素濾波器の群遅延
    はTS /nずつ(TS =1/fS )増加する特性を有
    し、群遅延の差が一サンプリング周期以内であることを
    特徴とする請求項1に記載の複合位相濾波器。
  9. 【請求項9】 前記濾波器集合の前後に遅延素子を具備
    して前記濾波器集合の群遅延を少なくとも一サンプリン
    グ周期以上に調節することを特徴とする請求項1に記載
    の複合位相濾波器。
  10. 【請求項10】 前記母体濾波器のインパルス応答の数
    は各要素濾波器の応答の数Lと正数nを乗算した値であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の複合位相濾波器。
  11. 【請求項11】 入力信号の位相誤差及びタイミング誤
    差を補償する装置において、 入力信号の位相誤差及びタイミング誤差を検出する位相
    検出手段と、入力信号を遅延し直列に連結された複数の遅延器と、濾
    波器集合の各要素濾波器別に濾波器係数が蓄えられてお
    り、前記検出された位相誤差及びタイミング誤差に対応
    する群遅延を補う濾波器の係数を出力するメモリと、前
    記メモリから読出された濾波器の係数と、現在入力デー
    タと前記遅延器の出力をそれぞれ乗算する複数の乗算器
    と、前記複数の乗算器の出力を加算する加算回路とによ
    一定な増分を有しながら相異なる群遅延特性を有する
    濾波器集合を構成し、前記検出された位相誤差及びタイ
    ミング誤差に対応する群遅延を補うために選択された前
    記濾波器集合のうち一つの要素濾波器により入力信号を
    濾波する複合位相濾波器を含むことを特徴とするタイミ
    ング誤差補償装置。
  12. 【請求項12】 前記メモリは濾波器タップ数に対応す
    る複数のメモリより構成され、前記複数のメモリには正
    数n個の濾波器の濾波器タップ数にあたる係数が蓄えら
    れることを特徴とする請求項11に記載のタイミング誤
    差補償装置。
  13. 【請求項13】 入力信号に同期されるサンプリング周
    波数に当たるクロックを発生する位相同期ループ(PL
    L)回路と、 前記発生されたクロックに応じて入力信号をディジタル
    信号形態に変換させて前記複合位相濾波器に供給するA
    /D変換手段とを更に含み、 前記入力信号は前記PLL回路から発生したクロックに
    より一次的にタイミング誤差を補い前記複合位相濾波器
    に供給することを特徴とする請求項11に記載のタイミ
    ング誤差補償装置。
  14. 【請求項14】 前記位相検出手段は入力信号のゼロク
    ロッシングされる隣接した二つのサンプルデータが同位
    相であるかを検出するゼロクロッシング検出器と、 前記入力信号の単位サンプルを遅延するサンプル遅延器
    と、 前記遅延されたサンプルデータと現在サンプルデータと
    の差を求める減算器と、 前記求められた差を前記ゼロクロッシング検出器の出力
    と乗算する乗算器と、 前記乗算された結果を累積し正数で除算した結果を前記
    複合位相濾波器に濾波器選択信号として供給する平均値
    計算器とを含むことを特徴とする請求項11に記載のタ
    イミング誤差補償装置。
  15. 【請求項15】 前記位相検出手段は前記A/D変換手
    段から出力される信号のゼロクロッシングされる隣接し
    た二つのサンプルデータが同位相であるかを検出するゼ
    ロクロッシング検出器と、 前記A/D変換手段から出力される信号の単位サンプル
    を遅延するサンプル遅延器と、 前記A/D変換手段から出力される現在サンプルデータ
    と前記サンプル遅延器の遅延されたサンプルデータとの
    差を求める減算器と、 前記求められた差を前記ゼロクロッシング検出器の出力
    と乗算する乗算器と、 前記乗算された結果を累積し正数で除算した結果を前記
    複合位相濾波器に濾波器選択信号として供給する平均値
    計算器とを含むことを特徴とする請求項13に記載のタ
    イミング誤差補償装置。
  16. 【請求項16】 入力信号の位相誤差及びタイミング誤
    差を補う方法において、 (a)ゼロクロッシングされる隣接した二つのサンプル
    データの絶対値を用いて入力信号の位相誤差及びタイミ
    ング誤差を検出する段階と、 (b)サンプリング周波数がFsで、nが正数である
    時、Fs/2nの通過帯域を有する母体濾波器のインパ
    ルス応答特性を求める段階と、 (c)前記求められたインパルス応答特性を2*π/n
    ずつの位相差を有する複数のクロックに再サンプリング
    する段階と、 (d)前記再サンプリングして求められる各インパルス
    応答を各要素濾波器の伝達特性にして相異なる群遅延特
    性を有する一連の濾波器集合を生成する段階と、 (e)前記(a)段階から検出された位相誤差及びタイ
    ミング誤差に対応した群遅延を補うために前記(d)段
    階で生成された濾波器集合のうち一つの濾波器を選択す
    る段階と、 (f)前記入力信号を前記(e)段階で選択された濾波
    器により濾波する段階とを含むことを特徴とするタイミ
    ング誤差補償方法。
  17. 【請求項17】 前記複数のクロックの位相は群遅延特
    性に比例する関係を有することを特徴とする請求項16
    に記載のタイミング誤差補償方法。
  18. 【請求項18】 入力データの位相誤差及びタイミング
    誤差を補う方法において、 (a1)ゼロクロッシングされる隣接した二つのサンプ
    ルデータの絶対値を用いて入力データの位相誤差及びタ
    イミング誤差を検出する段階と、 (b1)相異なる群遅延特性を有する濾波器集合の各要
    素濾波器別に予め蓄えられた濾波器係数のうちで前記検
    出された位相誤差及びタイミング誤差に対応する群遅延
    を補う要素濾波器の係数を読出する段階と、 (c1)複数のサンプル遅延器を用い入力データを遅延
    することにより複数の遅延データを出力する段階と、 (d1)現在の入力データと複数の遅延データを前記
    (b1)段階で読出された要素濾波器の係数とそれぞれ
    乗算し、その結果を合せて位相誤差及びタイミング誤差
    の補われた出力を生成する段階とを含むことを特徴とす
    るタイミング誤差補償方法。
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