JP2986495B2 - 果物から果汁と果肉を採取する装置及びその方法 - Google Patents

果物から果汁と果肉を採取する装置及びその方法

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    • A23N1/00Machines or apparatus for extracting juice
    • A23N1/003Machines or apparatus for extracting juice especially for citrus fruits

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、果物の食用に供し得る成分を取り出すこと
に係り、特に、果物全体から果肉と果汁を採取するため
の方法、及び、この方法を実施するための装置に関す
る。さらに詳細には、本発明は柑橘類の果物から、この
果物に含まれている果汁と、果汁を含む細胞とを、殆ど
残さずに取り出すための方法と、この方法を実施するた
めの装置に関する。
(従来技術) 各種の果汁、及び果汁を含む飲料品は非常に広く用い
られており、その理由は、果汁、及びその飲料品が美味
であり、自然であり、かつ、栄養に富むものとして認め
られているからである。商業的に採取され、包装され、
市販されている果汁は、使い易いので、広く一般に喜ば
れている。しかしながら、一般的に、大量生産方式によ
って処理された果汁よりも手絞りの果汁のほうが、多く
の消費者に好まれており、その理由が、手絞りの果汁の
ほうが味が良いためであるということも判っている。そ
こで、本発明は、果物の食用に供し得る成分、特に、果
物に含まれている果汁と、果汁が入っている細胞とを、
商業的に、しかも、手絞りの果汁とほぼ同様の味になる
ように取り出すことを主な目的としている。
オレンジ、グレープフルーツ、タンジェリン、レモ
ン、及びライム等のような柑橘類の果物は、基本的に、
有色の外果皮(芳香嚢)と、スポンジ状の白い内果皮
(白色嚢)と、楔形の袋の中に形成されている果肉とか
ら成り、この果肉は広く一般に「袋の皮」と呼ばれる繊
維性薄膜によって分離されている。この果物には、さら
に、パルプ状の芯が含まれており、この芯の中の大小の
数個の種子が入っている。個々の果肉の部分は主として
果汁を含む細長い形若しくは楕円形の袋から成り、この
袋は果物の赤道に沿って蝋で連結され、保持されてい
る。一般的に、果物含まれている果汁と果汁を含む細胞
が食用として最適な成分であると考えられている。果物
のこれら以外の成分、すなわち、果皮、袋の皮、及び種
子は、食用以外の用途、例えば家畜の飼料として有効に
使用されるものである。
果物の食用を採取するために採用される方法は、最終
製品の味、舌ざわり、及び、全体の品質に非常に大きい
影響を与える。広く一般的に、果物の果汁と果汁の細胞
を、良く洗浄し、処理速度を上げ、より穏やかに処理す
るほど、果物の他の成分からの分離が良くなり、不快臭
成分との接触の程度が少なくなり、従って、不快臭成分
の混入の程度を減少させ得ることが認められている。こ
の不快臭成分にはナリンジン、アルファ・テルペンオー
ル、リナロール、及び、d−カルボンが含まれており、
これらの成分は果皮に含まれているものである。また、
この不快臭成分にはさらにリモコンが含まれており、こ
のリモコンは種子や袋に含まれているものである。
消費者が手絞りでジュースを作る時には、直観的に、
又は物理的に限界があるために、果物を軽く押すので、
商業的に果汁を採取する場合よりも、果汁の不快臭が少
なくなる。このように穏やかに果物を押圧するという方
法は、収率を上げることを絶対的な前提条件とする大量
生産方式においては実施困難であり、かつ、経費効率を
低下させる。実際に、果汁採取のために今日広く採用さ
れている殆ど全ての果汁製造装置の特徴は、果物を粉砕
することにある。これらの果汁製造装置は、基本的に、
果物をその各構成部分にまで粉砕し、これに引き続い
て、これらの成分を分離し、この成分を分離するために
は、例えば強制スクリーニング法が採用されている。こ
のスクリーニング法のために使用する装置が、米国特許
第4,700,620号に開示され、FMC社から賃貸し方式で提供
されている。この方法の粉砕及び分離の工程では、果物
の成分が擂り潰されて混ぜ合わされ、そのために、果
皮、袋の薄膜、及び種子に含まれている不快臭成分が放
出されて果汁の中に混入する。さらに、このような乱暴
な処理を行った場合には、基本的に、果汁の細胞を破ら
ずに残し得る保証をすることができない。
商業的に果汁製造工業に使用される他のタイプの装置
の特徴は、一般的には、果肉掬取り装置にある。この果
肉掬取り装置の例が、ワーガフトに対して付与された米
国特許第2,737,989号、及び、キャロルに対して付与さ
れた米国特許第4,479,424号に開示されている。基本的
な果肉掬取り操作においては、まず最初に、果物を半分
に切断し、これに引き続いて、この露出した果肉の中に
果肉掬取り出し部材を挿入して、果汁を取り出す。一般
的に、このタイプの果汁採取法を用いて製造した果汁は
品質が悪く、その理由は、この家畜掬取り部材が果皮、
袋の薄膜、及び種子をも押圧し、この押圧によって、果
皮、袋の薄膜、及び種子から不快臭成分が放出されるた
めであることが判っている。さらに、柑橘類の果物の場
合には、半分に切断した果物の中に果肉掬取り装置を強
制的に挿入した時に、果物の袋の薄膜の頂部が相互に折
り重なり易く、そのために、半割りの形にされた果物の
内部の奥の部分にある果肉と果汁を取り出すことが困難
になる。実際に、商業的な工程においては、柑橘類の果
物の収率を高くする必要があり、従って、殆ど全ての果
汁を取り出す装置の果肉掬取り部材を果物の中に強く押
し付ける必要があり、そのために、問題が一層複雑にな
る。
さらに他のタイプの果汁採取装置は一般にピーラと呼
ばれており、その一例がビンセント他に対して付与され
た米国特許第3,700,017号に開示されている。この装置
の場合には、2本のスパイクの間に果物を、決められた
方向に向けて置き、このスパイクを果皮の茎の端部の中
に鋭く突き入れる。その後に、スパイクと、これに取り
付けられた果物とを回転させ、2本のナイフを回転して
いる果物に交差するように横行移動させて、果肉から果
皮を切り取る。このような装置は、果物から果汁を効率
良く取り出すことができるものの、この方法で果皮を切
れば、可成りの量の不快臭成分が放出され、この不快臭
成分が内部の果肉を汚損することが判っている。さら
に、果皮を剥離する方法は、通常の場合、果皮を剥離す
るために大きいトルクを維持する必要があり、従って、
スパイクと果皮とを強く噛み合わせる必要があり、その
ために、スパイクを、果物の茎の部分、すなわち、その
果物の果皮の最も厚い部分に挿入する必要がある。
さらに他のタイプの果汁採取システムは、果物の袋を
溶解するためにアルカリ/リン酸塩、若しくは酸等の薬
品浴を使用する工程を含み、その一例が、ワタナベに対
して付与された米国特許第4,560,572号、及び、セキグ
チに対して付与された米国特許第4,139,651号に記載さ
れている。しかしながら、これらの装置は、商業的な製
造条件にとっては、魅力の乏しいものである。その理由
は、必要とされる薬品のために経費がかさむからであ
り、さらに、このような処理に使用する薬品は果汁の味
に非常に大きい悪影響を与えるからである。
さらに他のタイプの果汁採取システムは、高圧流体の
噴流を使用する工程を含み、その例が、キーナンに対し
て付与された米国特許第1,982,741、イフクに対して付
与されて米国特許第4,294,861号、及び、ハヤシに対し
て付与された米国特許第4,300,448号に記載されてい
る。一般的に、このタイプのシステムには、果物の茎の
部分の方向を定め、この茎に対して直角になるように、
この果物を切断し、その後に、この果物を果肉の部分を
流体の噴流に対して露出させるという致命的な工程が含
まれている。この高圧流体の噴流は、果汁と果肉を果皮
から分離させるためのものである。しかしながら、これ
らのタイプのシステムは、商業的な製造条件にとっては
魅力の乏しいものである。その理由は、商業的に引き合
う収率で果汁を取り出すために、大量の高圧流体を必要
とするからである。さらに、果肉掬取りの場合と同様
に、袋の薄膜が折り重なり易く、そのために果皮の内部
の奥の部分にある果汁と果肉を充分に取り出すことが阻
害されるからである。
(発明が解決しようとする課題) このような状況に鑑み、本発明は、果物から手絞りの
場合と同様の味の果汁を取り出すことを主な目的として
いる。
また、本発明の他の主な目的は、果物の破れ易い果汁
細胞膜を殆ど全く損傷させることなく、果物から果肉を
取り出すことにある。
また、本発明のさらに他の主な目的は、果皮、袋の薄
膜、及び種子からの不快臭成分の放出させることなく、
果物から果肉と果汁を取り出すことにある。
また、本発明のさらに他の目的は、商業的な環境条件
における果汁の収率を向上させることにある。
また、本発明のさらに他の目的は、果物から果肉を大
きい塊の形で取り出して、これを細胞膜が破損されない
果汁細胞と果汁とに分離できるようにすることにある。
また、本発明のさらに他の目的は、果皮に圧力を殆ど
加えることなく、果物全体から果肉と果汁を殆ど残らず
取り出すことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明を実施する場合には、まず最初に、大量の未だ
切られていない、まるごとの果物を、その寸法に応じた
グループに区分するのが好ましい。その次に、この果物
を洗浄する。この洗浄を行うための方法と装置は、従来
の果物を処理するための数種類の方法及び装置のうちか
ら、適当なものを選択して採用する。その次に、寸法に
応じて区分され洗浄された果物を、果肉と果汁を採取す
る装置の果物送込み機構を構成している部材の中に送り
込む。この場合の顕著な点は、果物送込み機構が果物と
その茎との相対的な方向を規正しないことである。
本発明の好ましい一形態においては、果物送込み機構
が、果物を1個ずつ、果肉と果汁を採取する装置の中に
送込む。この果肉と果汁を採取する装置は、説明の都合
上、工程を1段にしてある。この果肉と果汁を採取する
装置は、対向して回転する2つの弾力性を有するカップ
を含んでいる。心出し用四棒リンク機構は、この2つの
カップを、それぞれ移動させる。この2つのカップの移
動は、この2つのカップの間に果物を確実に掴み得るよ
うに行う。その次に、鋭利な溝切り刃を備えている溝切
り機構を、回転している果物に、この果物の接線に沿っ
て接触させて、この果物の果皮を切断する。この果物の
切断する部位は、中心を含む円周線に沿った部位であ
る。その次に、果肉抉取り機構を使用する。この果肉抉
取り機構は鋭利な半円形の果肉抉取り刃を備えており、
この果肉抉取り刃の直径は上述の果物の果皮の直径より
も若干小さい。この果肉抉り取り機構を果皮の溝の中に
挿入し、かつ、360度回転させて、果皮から果肉を、球
形塊状の形で綺麗に抉り取る。その次に、上述のカップ
を相互に離れる方向に移動させれば、球形塊状の果肉を
捕集容器の中に落下させることができる。これに対し
て、半割り形の果皮は回転するカップによって掴まれた
状態に維持されている。カップを相互に合わせるように
移動させる前に、果肉掬取り部材をカップの間に挿入し
て、半割り形の果皮の内面を果肉掬取り部材に接触させ
る。この果肉掬取り部材は、果皮の中に残っている果肉
を掬い取る。この果肉も捕集する。
本発明の、特に好ましい他の形態においては、送込み
機構が果物を、1個ずつ、果肉と果汁を採取する装置の
中に送り込む。この果肉と果汁を採取する装置は二重同
心のターレットを含み、このターレットは、合わせた状
態の弾力性を有するカップを、果物送込み位置、溝切り
位置、抉り取り位置、及び、果肉掬取り位置の間で、位
置決めのための割り出しを行う。この溝切り位置で、抉
い取り位置、及び、果肉掬取り位置には、それぞれ、溝
切り部材、溝切り部材、及び、抉り取り部材が含まれて
いる。これらの部材は、既に説明した1工程型の果肉と
果汁を採取する装置に使用される部材と、基本的に同じ
である。本発明のさらに他の好ましい形態においては、
果肉と果汁を採取する装置は連続回転型ターレットを含
み、この連続回転ターレットは果物を果物送込み位置か
ら移動させ、さらに、この果物送込み位置の外部に設け
てある溝切り位置を通過させ、この溝切り位置で、各果
物の果皮に、この果物の赤道に相当する溝を切り、その
次に、連続回転型ターレットに取り付けられてこの連続
回転型ターレットと共に移動する機構を用いて果皮から
果肉を抉り取り、かつ、抉り取り残した果肉を掬い取
る。
〔実施例〕
以下、図を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。この説明は例示的なものである。
ここで注意すべき点は、以下に行う詳細な説明、及
び、これに参照する図面に、本発明に基づいて柑橘類の
果物例えばオレンジから果物と果汁を抽出する方法と装
置を具体的に示してあるが、本発明は、柑橘類の果物以
外の各種の果物又は野菜の内部の果肉を抽出するために
も、柑橘類の果物の場合と同様に応用出来るものである
というこである。さらに、本発明の果肉と果汁を採取す
る装置の特に好ましい改良型であるターレット型の果肉
と果汁を採取する装置は、任意の個数の果物、例えば4
個、6個、12個、又は24個の果物を同時に処理し得るよ
うに拡張することが可能である。しかしながら、説明を
簡潔化を図り、冗長になるのを回避するために、以下の
説明、及び、参照する図面においては、所与の任意の行
程において、1個の果物のみを処理するものとして説明
することにする。そして最後に、お断りしたいことは、
本発明の果肉と果汁を採取する装置のフレーム、ベアリ
ング、真空装置、加圧空気供給装置、同期回路、本発明
の果肉と果汁を採取する装置の各種構成部材を移動させ
るための装置、及び、これと同様の、本発明が開示する
果肉と果汁を採取する装置の機能部材を設定するために
必要な装置を、説明及びこれに参照する図面に、洩れな
く示すことはしないということである。これは、本発明
を簡潔に、かつ、より明瞭に説明するためであり、か
つ、このような細部については、市販されているタイプ
の果物抽出装置において周知になっているからである。
図において、共通的な装置と被加工小片は同じ符号を
用いて表わしてある。また、1段の行程から成る構造の
果肉と果汁を採取する装置の全体を符号10を用いて表わ
し、その各種の状態を第1図、第2図、及び第3図に示
す。この果物と果汁を採取する装置10は、上部フレーム
12と、下部フレーム14とを含んでおり、これらのフレー
ム12、14は、7.6×7.6ミリメートル(3×3インチ)の
機械用管状押出し型材、例えば、溶接したスチレン鋼を
用いて作るのが好ましい。果物送り込み装置の全体を符
号20を用いて表わす。この果物送り込み装置20の細部は
第4A図、及び第4B図に示してある。この果物送り込み装
置20は、果肉と果汁を採取する装置10の前部に設けられ
ており、支持部材16によって上部フレーム12に取り付け
られて、果肉と果汁を採取する装置10に果物Fを1個ず
つ送り込む装置として作用する。ここで顕著なことは、
送り込み装置20が、任意の特定の方法で、果物Fの茎の
方向を規制しないことである。
果物Fを送り込み装置20のシュート22に載せる前に、
この果物Fを洗浄し、かつ、その寸法に応じて区分する
ことは好ましいことである。この区分を行う時の区分の
幅は、例えばオレンジの場合には、1つの区分における
全てのオレンジの外径の最大値と最少値との差が、1.3
センチメートル(1/2インチ)を越えないようにすれ
ば、最良の結果が得られることが判っている。寸法が異
なるグループの果物は、カップ、果肉抉取り部材、及び
果肉掬取り部材の寸法が異なる使用する果肉と果汁を採
取する装置を用いて処理するのが好ましい。この細部に
ついては後に説明する。果物Fは果物洗浄業界において
周知の幾つかの果物洗浄方法の中から選択した洗浄方法
を用いて洗浄することができる。
第4A図と第4B図に、第1図と関連させて、送り込み装
置20を示す、この送り込み装置20はシュート22と、スト
ップ・バー24と、停止用ローラ板26とを含み、後者に
は、その周縁に沿って複数のローラ27を設けるのが好ま
しい。ストップ・バー24と停止用ローラ板26は相互にほ
ぼ直角に取り付けられ、ピン28によってシュート22に回
転し得るように取り付けられている。クレビス30はスト
ップ・バー24と停止用ローラ板26とをアクチュエータ32
のシャフト31に結合し、このアクチュエータ32の後部は
シュート22にクランプ33によって回転し得るように取り
付けられている。アクチュエータ32は、加圧空気源(図
示せず)に接続された二重作動型エアシリンダとするの
が好ましい。しかしながら、アクチュエータ32、及び、
これ以外の後述する全てのアクチュエータは、従来技術
によって容易に具現することができるので、容易に、油
圧シリンダ、ソレノイド、回転型のカム及びカムフォロ
ア、又は、これらと同様の装置にすることができる。
送り込み装置20は、さらに、V型ブロックアーム36を
含み、このブロックアーム36はリンク部材38に固定され
た四棒構成型リンク機構を部分的に構成し、この四棒構
成型リンク機構は、リンク部材38、40、及び、連結用リ
ンク部材42を含んでいる。このリンク部材40,42はそれ
ぞれ、回転継手48,50によって、板状部材46に回転し得
るように取り付けられている。アクチュエータ43のシャ
フト44はリンク部材40に、クレビス45によって回転し得
るように取り付けられている。リンク部材40の端部41は
停止具52、54の間で延びており、この停止具52、54は板
状部材46から外側に向かって突出している。
操作時には、アクチュエータ32に対して第1の信号が
送られ、アクチュエータ32が、シャフト31とクレビス30
を内側に引き込み、ストップ・バー24を下方に回転さ
せ、その後に、果物Fを果肉と果汁を採取する装置10に
送り込む。このようにして、果物Fを第4A図に示すよう
にV型ブロック36の中に落とし込むことができる。この
ようにすれば、ストップ・バー24が下方に揺動し、停止
用ローラ板26がシュート22の底部の狭い長孔を貫き、上
方に回転して(第4図に仮想線を用いて示す)、残余の
果物が送り込まれることを阻止し、この瞬間に、この残
余の果物がシュート22から転落するのを防止する。ロー
ラ27は停止用ローラ板26の周縁に沿って取り付けられ、
このローラ27は果物に沿い、この果物に最少の摩擦で接
触しながら、摺動することができ、この間、この果物を
上昇させてシュート22から転落させることがない。さら
に、シュート22に架空バー23を設け、これによって、停
止用ローラ板26が移動した時に、偶発的に果物が持ち上
げられてシュート22の外に出ないようにすることができ
る。
果物FがV型ブロック36の中に落とし込まれた後に、
アクチュエータ32に対して、シャフト31とクレビス30を
外側方向に延ばすための信号が送られ、アクチュエータ
32がストップ・バー24と停止用ローラ板26とを最初の位
置に戻す。次の果物Fは、シュート22の上を転がり落ち
てストップ・バー24に到達し、次の工程が開始される時
に、V型ブロック36の中に送り込まれる。
果物FがV型ブロック36の中に落とし込まれた後に、
アクチュエータ43に対してシャフト44を延ばすための信
号が送られ、このシャフト44がリンク部材40,42を、そ
れぞれ、回転継手48,50を中心として回転させる。この
回転はリンク部材40の端部41が停止具52に突き当たるま
で継続される。リンク部材38,40,42のこの移動によっ
て、果物を搬送するV型ブロック36が、第4図に示すよ
うに、シュート22の端部から上方及び外方に揺動する。
V型ブロック36がこの位置にある時に、このV型ブロッ
ク36の果物を、弾力性を有するカップ60,62の間の所定
の位置に置く。この弾力性を有するカップ60,62は同型
であり、同じ駆動装置、真空供給源継手、及び、位置決
め装置を有している。従って、これらの構成部材に関す
る説明は、弾力性カップ62に取り付けられるものについ
てのみ、後述する。
次に第2図に戻って説明すれば、カップ62はシャフト
64の一方の端部に取り付けられており、このシャフト64
の他方の端部はロータリ型真空マニホールド66の中にあ
る。このロータリ型真空マニホールド66は、真空のライ
ン68を介して、真空供給源(図示せず)に接続されてい
る。中空のシャフト64はカップ62の内部を真空にし、こ
の減圧の作用によって、カップ62が果物Fをしっかり掴
むことができる。カップ62と中空のシャフト64は駆動装
置によって回転させられ、この駆動装置は、例えば、シ
ャフト64に取り付けられているピニオン・ギア70と、駆
動ギア72と、可撓性を有する駆動シャフト74と、モータ
76(第1図)を含んでいる。カップ60,62は、後述する
溝切り、果肉抉取り、及び、果肉掬取りの操作が行われ
ている時に、200ないし2000rpmの範囲で回転するのが好
ましく、900rpmで回転するのが最も好ましい。また、射
出棒77は、スプリング78が取り付けられ、中空のシャフ
ト64を貫いて延び、この射出棒77の一方の端部がカップ
62の内部の空洞の基部にあり、この射出棒の他方の端部
が真空のライン68のエルボー79のガスケット付きの孔を
貫いて延びている。射出板75は上部フレーム14に取り付
けられており、カップ62の全開位置まで移動した時に、
これに射出棒77が衝突するように位置決めされている。
カップ60,62は内部空洞を有し、この内部空洞は果物
Fの外部の寸法及び形状と相互に補い合う形状であり、
このカップに果物Fを整合させて保持することができ
る。また、カップ60,62は弾力性材料、例えば、弾力が
付与されるよう加工されたポリ塩化ビニール(PVC)、
又は、ビトン・フルオロエラストマ等を用いて作るのが
好ましく、この構造によって、カップが果物の外部の寸
法に無理無く整合するように変形して、このカップと果
物との間にシールを形成し、このシールによって、カッ
プの内部の空洞に加えられた真空を維持できるようにす
るのが好ましい。
次に、第5図に、第1図及び第2図との関連の下に、
弾力性を有するカップ60,62を示す。このカップ60,62
は、例えば、符号80で表わす四棒構成型の心出し機構に
よって、第1図に示すように開く果物送込み装置から、
第2図に示すように閉じて果肉抉取りする位置に、移動
することができる。心出し機構80はL型リンク部材81と
安定用リンク部材82とを含み、その端部はカップのギア
駆動ハウジング83に回転し得るように取り付けられてい
る。L型リンク部材81の上端部は継手85で駆動リンク部
材84に回転し得るように取り付けられており、これに対
して、安定用リンク部材82の上端部は、ピン87によっ
て、固定の前板86に、回転し得るように取り付けられて
いる。L型リンク部材81は回転継手88を中心として回転
し、回転継手88も前板86に取り付けられている。駆動リ
ンク部材84はクレビス90に回転継手91で回転し得るよう
に取り付けられ、クレビス90はアクチュエータ94のシャ
フト92に取り付けられている。
四棒構成型の心出し機構80は制動組立体をも含み、こ
の制動組立体はキャリパ100と、デイスク102と、制動リ
ンク部材104を含んでいる。デイスク102、及び制動リン
ク部材104の上端部は、相互に強固に取り付けられて、
ピン106を中心として回転することができ、このピン106
は上部フレーム14を貫いて回転支持されている。制動リ
ンク部材104の下端部はカップのギア駆動ハウジング83
に回転し得るように取り付けられている。
操作時には、果物FがV型ブロック36に落下し、V型
ブロック36が延びてカップ60、62の間に果物Fを既に説
明したように位置決めした後に、アクチュエータ94に対
して、シャフト92を内側に引くための信号が送られ、こ
のアクチュエータ94が、クレビス90と、これに取り付け
られている駆動リンク部材84とを、上に引き上げる。駆
動リンク部材84が上方に移動すれば、L型リンク部材81
が回転継手88を中心として回転し、カップのギア駆動ハ
ウジング83が相互に内側方向に向かって揺動する。この
揺動は、カップ60、62が弾力的に係合して、このカップ
の間に果物Fを確実に掴むまで行われる。さらに、カッ
プ60、62の内部空洞に対して、中空の駆動シャフト64と
真空のライン68を介して供給された真空の作用で、果物
Fを確実に掴むことができる。平行なリンク部材を有す
る四棒構成型の心出し機構80の使用によって、カップ6
0、62は相互に等しい距離だけ正確に移動して、果物F
を、果肉と果汁を採取する装置10の溝切り機構、果肉抉
取り機構、及び、果肉掬取り機構の中央に位置決めを行
うことができる。アクチュエータ94に送られる空気信号
の圧力のレベルを予め定めてあるレベルに設定すること
によって、カップ60、62から果物Fに対して予め定めら
れた力を加えることができ、この力は、果物Fから、四
棒構成型の心出し機構80を介して、押し戻しの逆作用を
受ける。
果物Fがカップ60、62の間に確実に掴まれた時に、キ
ャリパ100に対して、デイスク102を押圧するための信号
が送られ、これによって、制動リンク部材104がカップ
のギア駆動ハウジング83とカップ60、62を所要の位置に
有効に固定し、これが後述するように溝に入って果肉抉
取りを行う時に、カップ60、62が果物Fに対して過度の
力を加えて、これを押し潰すのを防止する。
果物Fがカップ60、62によって確実に掴まれた後に、
アクチュエータ43に対して、シャフト44を内側方向に引
く信号が送られ、アクチュエータ43が、リンク部材38、
40、42を介して、V型ブロックを最初の位置(第4A図)
に戻し、次のサイクルが開始される時に、次の果物がV
型ブロックに入り得る状態になる。
次に、第6図を参照し、これと第1図及び第3図とを
関連させて説明すれば、溝切り機構の全体を符号120を
用いて示す。この溝切り機構120は水平な溝切り刃122を
含み、この溝切り刃122は、可撓性を有する真空用管状
部材124を、それとほぼ同軸になるように貫き、真空用
管状部材124は真空ライン128を介して吸引タンク126に
接続されている。この真空用管状部材124はヨーク130
に、ピン132を用いて、回転し得るように取り付けら
れ、さらに、この真空用管状部材124にはスプリング133
が取り付けられており、このスプリング133は溝切り刃1
22を上に押し上げるために使用される。また、ヨーク13
0は支持棒134の頂部に取り付けられており、この支持棒
134の下端部はシャフト131(第1図)の一方の端部に取
り付けられている。シャフト131はシールされた支持管1
35によって回転支持され、この支持管135は下部フレー
ム12に埋め込み固定されている。シャフト131の他方の
端部は、レバー138とクレビス139とによって、アクチュ
エータ137のシャフト136に取り付けられている。
溝の深さを制御するために案内部材140は、ピン142、
144によって、真空用管状部材124の側部に、調節し得る
ように取り付けられている。案内部材140の前縁140′か
ら中空の溝切り刃122の前縁122′までの距離は、調節可
能であり、溝切りされる果物の果皮の平均の厚さによっ
て支配され、果物がオレンジである場合の代表的な値は
3.2−9.5ミリメートル(1/8ないし3/8インチ)である。
特に好ましい形態においては、第2の溝の深さを制御す
るための案内部材が、真空用管状部材124の反対側に、
調節し得るように取り付けられており、中空の溝切り刃
122をも良く制御することができる。
溝切り刃122は真空用管状部材124の内部に摺動し得る
ように取り付けるのが好ましい。これは、溝切り刃122
が鈍摩した時に、その鈍摩した溝切り刃を迅速に取り外
して、他の溝切り刃と交換できるようにするためであ
る。溝切り刃122は、等級が食品用の硬貨処理可能のス
テンレス鋼管を用いて作り、その端部を楕円形にスウエ
ージ加工し、その後に、凹形に機械加工して、図に示す
ような弦月形にするのが好ましい。この特定された形状
及び構造は、果物が溝切り工程にある時に、この果物の
袋の薄膜を捕捉する場合に特に良く作用することが判っ
た。さらにまた、オレンジ等の柑橘類の果物を使用する
場合には、果物が溝切り工程にある時に、この形状によ
って、果皮から非常に大量の果皮油の微粉粒を放出させ
得ることが判った。
操作時には、果物Fがカップ60、62の間に挟まれた
後、好ましくは既に説明したように900rpmで回転した後
に、アクチュエータ137に対して、シャフト136を外側方
向に延ばすための信号が送られ、このアクチュエータ13
7がレバー138を回転させ、このレバー138が溝切り機構1
20を、回転している果物Fに向けて揺動させ、これが、
溝切り刃122の中に入って回転し、溝の深さを制御する
ための案内部材140の前縁140′が果物Fの底面に、その
接線に沿って係合する。さらに果肉抉取り機構120が果
物Fの方向に移動した時に、案内部材140が果物の表面
に沿って上昇し、これが真空用管状部材124を、ピン132
を中心として回転させ、これに対して、溝切り刃122の
前縁122′が果皮の連続している薄いstripを綺麗に除去
して、果皮に対する溝切りを開始する。真空管状部材12
4がピン132を中心として回転し、スプリング133によっ
て押圧されるので、果物の寸法及び形状が変化しても、
溝の深さを制御する案内部材140と溝切り刃122が、果物
Fの外面に沿って上昇及び下降をする。真空が、真空用
管状部材124、真空ライン128、及び、吸収タンク126を
経て、中空の溝切り刃122に加えられ、この真空の作用
で、果物から帯状の果皮を剥ぎ取り、この剥ぎ取った果
皮を吸引タンク126の中に吸い込んで、この吸引タンク1
26の中に捕集する。さらに、柑橘類の果物の場合には、
この真空システムも果皮から放出された不快臭成分、例
えば、果皮油の微粉粒をほぼ完全に捕集し、このように
すれば、この不快臭成分を、果皮の内部の果肉に接触さ
せないようにすることができ、この不快臭成分を、果肉
に含まれている状態の果汁に混合させないようにするこ
とができ、さらに、この不快臭成分を、溝切り工程で果
物から取り出されて捕集される如何なる果汁にも、混入
しないようにすることができる。
果物Fが溝切りされた後に、アクチュエータ137に対
して、シャフト136を後退させるための信号が送られ、
このアクチュエータ137が溝切り機構120を、その最初の
位置に復帰させる。その直後に、果肉抉取り機構を用い
て、果物の果皮から、球形塊状の果肉を採取する。次
に、第7図を参照し、これと第1図及び第3図とを関連
させて説明する。果肉抉取り機構の全体を、符号150を
用いて表わす。この果肉抉取り機構150は上部フレーム1
4に取り付けられており、かつ、シールされた支持管152
を含んでおり、この支持管152は回転型シャフト154を内
蔵している。揺動型アーム156は回転型シャフト154の端
部に取り付けられており、この揺動型アーム156にはブ
ラケット160によってステッパ・モータ158が取り付けら
れている。このステッパ・モータ158の出力シャフト162
は、ベアリングによって、支持ブラケット164に回転し
得るように取り付けられており、かつ、符号166で全体
を示す果肉抉取り部材に結合されている。この果肉抉取
り部材166は、等級が食物用であって硬化処理可能のス
テンレス鋼を用いて作り、シャフト部167、168を含み、
この2つの部材に鋭利な半円形のブレード170を架橋さ
せる構造にするのが好ましい。このブレード170の直径
は、処理される果物のうちの最も小さい果物の果皮の内
径よりも若干小さく、例えば、0.64センチメートル(0.
25インチ)小さい。シャフト部167はステッパ・モータ1
58の出力シャフト162に結合されており、これに対し
て、シャフト部168はベアリングによってブラケット172
に回転支持されている。検知器のデイスク174はシャフ
ト部168の端部に、検知器のデイスク176の真下でキー結
合され、この検知器のデイスク176はブラケット178によ
って搬送される。
レバー形アーム180は回転型シャフト154に回転し得る
ように取り付けられ、かつ、揺動型アーム156にほぼ直
角に固定されている。レバー形アーム180の上部181は、
クレビス184によって、アクチュエータ182に接続され、
クレビス184はアクチュエータ182のシャフト186に取り
付けられている。アクチュエータ182は、ピン188によっ
てヨーク187の内部に回転し得るように取り付けられ、
かつ、ブラケット190によって支持され、ブラケット190
は板状部材192に取り付けられている。磁場検知器194は
ブラケット196によって支持され、このブラケット196は
板状部材192に取り付けられている。磁場検知器194は、
この磁場検知器194の磁力検知可能範囲が、レバー形ア
ーム180の上部181′の磁力の有無を検知出来るように位
置決めされている。
操作的には、果物Fの外部果皮に既に説明したように
赤道の溝が切られた後に、アクチュエータ182に対し
て、シャフト186とクレビス184とを延ばすための信号が
送られ、このアクチュエータがレバー形アーム180を前
に回転させ、揺動型アーム156を下げ、果肉抉取り部材1
66の鋭利な半円形のブレード170を果物の赤道の溝の中
に侵入させて、果物Fを切る。磁場検知器194は、レバ
ー形アーム180の上部181が充分に前方に揺動したことを
確認し、さらに、半円形のブレード170が果物の果皮の
赤道の溝の中に適当に入り、かつ、果皮の未だ溝切りさ
れていない何れの部分に対して懸吊していないことも確
認する。磁場検知器194がレバー形アーム180の充分な前
進を確認できない場合には、果肉と果汁を採取する装置
は、このレバー形アーム180の前進の妨害現象が操作員
によって除去されるまで、作動停止状態にある。
半円形のブレード170が溝の中に入った後に、ステッ
ハ・モータ158に対して、果肉抉取り部材166を360度回
転させるための信号が送られ、このステッパ・モータが
カップ60、62によって回転させる果物Fに接続されて、
この果物の果皮から綺麗に球形塊状の果肉を抉りとる。
検知器176は、検知器デイスク174の位置を監視すること
によって、果肉抉取り部材166が実際に360度回転してお
り、果物の袋の薄膜による妨害を受けていないことを確
認する。検知器176が果肉抉取り部材166の360度の回転
を確認出来ない場合には、果肉と果汁を採取する装置
は、果肉抉取り部材166の回転妨害が操作員によって完
全に除去され、かつ、果肉と果汁を採取する装置を再ス
タートさせるまで、作動停止状態になる。
果肉抉取り部材166がその最初の位置に復帰し、半円
形のブレード170が果物の溝に再度入れられたことを検
知器176が確認した時には、アクチュエータ182に対し
て、シャフト186を内側方向に引き込むための信号が送
られて、このアクチュエータ182が、レバー形アーム180
を引き、揺動型アーム156を上昇させ、かつ、果肉抉取
り部材166をその最初の位置に復帰させる。
第1図及び第2図に戻って説明すれば、磁場検出器19
4が確認した時に果肉抉取り部材166が充分に後退してい
れば、デイスクブレーキのキャリパ100は起動されない
状態になり、アクチュエータ94に対して、シャフト92を
延ばすための信号が送られ、このアクチュエータ94が二
重四棒構成型心出し機構機構80を押して開き、これがカ
ップ60、62を相互に離れる方向に移動させ、このカップ
がそれぞれ、概ね半分の形にされた半割り形の果皮を搬
送する。これと同時に、アクチュエータ198に対して、
停止シャフト197を延ばすための信号が送られ、このア
クチュエータ198が、L型リンク部材81を最初の位置に
復帰させず、従って、二重四棒構成型の心出し用リンク
機構を全開状態の最初の位置に復帰させない。
この方法によってカップ60,62が部分的に後退した時
に、採取された球形塊状の果肉は、2つの半割りにされ
た果皮の間から転落し、果肉抉取り処理が行われている
間に果物から取り出された果汁とともに図示しない捕集
容器の中に落下する。
既に注意を喚起したように、果肉抉取り刃170は、果
肉を抉り取るべき果物の特定された寸法に対応する寸法
である。好ましくは、ブレード170を、処理される果物
のうちの最小の果物よりも極く僅かに小さくして、好ま
しくは、内部果皮の材料が果肉と共に殆ど又は全く取り
出されないようにする。そのために、果肉抉取り工程が
終了した後に、偶発的に、果肉が果皮の内面に或る程度
付着した形で残留する。さらに、本明細書において既に
注意を喚起したように、果物から最も多量の果汁と果肉
を取り出すことは、商業的な工程においては致命的に重
要であり、従って、果物の果皮の中に残留している果肉
と果汁を、例えば他の機構を用いて、残らず取り出すこ
とは好ましいことである。
第8図を参照し、これと第1図及び第3図とを関連さ
せて説明すれば、果肉掬取り部材の全体を符号200を用
いて表わす。この果肉掬取り部材200は果肉掬取りヘッ
ド202を含み、この果汁掬取りヘッド202はL形アーム20
4に回転し得るように取り付けられている。L形アーム2
04はピン206によってブラケット208に回転し得るように
取り付けられており、このブラケット208は上部フレー
ム14に溶接その他の方法で固定されている。L形アーム
204の他方の端部は、クレビス214によって、アクチュエ
ータ212に回転し得るように取り付けられている。アク
チュエータ212の上端部はブラケット216に回転し得るよ
うに取り付けられ、ブラケット216も、例えば、溶接そ
の他の方法によって、上部フレーム14に取り付けられて
いる。
果肉掬取りヘッド202は、堅い材料、例えば等級が食
品用であるステンレス鋼若しくはプラスチック材料で作
り、この果肉掬取りヘッド202の直径を、果肉掬取りの
対象とする果物の果皮の平均内径とほぼ同じにするのが
好ましい。さらに、この果肉掬取りヘッド202には、そ
の外面に複数の谷形部材203を設け、この谷形部材203に
掻取り用の縁を設け、この掻取り用の縁を用い半割り形
の果皮の内面に残っている果肉を取り出し、さらに、半
割り形の果皮から果肉を掬き取っている時に、短時間の
うちに、果汁と果肉を溝に捕集するのが好ましい。
操作時には、アクチュエータ94が、掴んだ果物の果皮
を相互に離す方向に移動させ、カップ60、62を移動させ
た後に、アクチュエータ212に対して、シャフト210を内
側に引くための信号が送られ、アクチュエータ212がL
形アーム204をピン206の周囲で回転させ、果肉掬取りヘ
ッド202をカップ60、62の間の所要の位置に揺動させ
る。その後に、アクチュエータ94に対して、カップ60、
62を、再度、相互に、内側方向に移動させるための信号
が、既に説明したように送られ、アクチュエータ94が半
割りの果皮と果肉掬取りヘッド202とを係合させる。ア
クチュエータ94が四棒構成型心出し機構80を介して加え
られる力によって結合されたカップ60、62を回転させれ
ば、果肉掬取りヘッド202が半割りの果皮の中に残留し
ている果肉を掻き取る。果肉抉取り工程では、果皮から
果肉と袋の薄膜が非常に大きい形で採取されるので、果
皮から果肉を掻き取るために必要な圧力は非常に小さ
く、従って、不快臭成分が、果皮から全く若しくは殆ど
全く押出されず、果皮の内面に残留している薄膜部分
が、殆ど或いは全く取り出されず、又は、殆ど或いは全
く切断されない。この果肉掬取り工程で抽出された果肉
及び果汁は捕集容器(図示せず)の中に落下する。
再び第2図において、半割りの果皮が果肉掬取りされ
た後に、アクチュエータ94に対して、再度、カップ60、
62を相互に離れる方向に移動させるための信号が送られ
る。これと同時に、アクチュエータ198に対して、停止
シャフト197を内側方向に引き込むための信号が送ら
れ、これによって、四棒構成型の心出し機構80が全開位
置まで揺動し、スプリングが設けられている射出棒77が
射出板75の中に衝突して、空になった果皮を、回転して
いるカップ60、62から射出することができる。その後、
間もなく、果物送り込み装置20が他の果物をカップ60、
62の間に位置決めして、次の抽出工程のサイクルが開始
される。
本発明の他の好ましい形態を、第9A図と第9B図を参照
して説明すれば、果肉掬取り部材200が果肉と果汁を採
取する装置10から完全に取り外され、その代りに、果肉
抉取り機構150に、符号220を用いて全体を示す果肉抉取
り/果肉掬取り部材が取り付けられている。この果肉抉
取り/果肉掬取り部材220は、既に説明した果肉抉取り
機構150に使用する果肉抉取り部材166と全く同様であ
り、相違している点は、果肉抉取り/果肉掬取り部材22
0の刃部222の断面形状がほぼ三角形であり、この部分に
鋭い前縁224と後縁226とが、第9B図に最も良く示すよう
に含まれているという点である。鋭利な刃部222の前縁2
24は、果肉抉取り/果肉掬取り部材220が360度回転する
時に、果皮から果肉を綺麗に抉り取り、これに対して、
比較的軟らかい果皮と弾力性のあるカップ60、62とが撓
んで後縁226を受け入れ、これが果皮の内面から果肉と
果汁を掬い取る。後縁226の直径が鋭利な前縁224の直径
よりも約0.97センチメートル(約0.38インチ)大きい場
合に、最良の結果を得ることができることが判った。例
えば、果皮の内径が約7.0ないし8.25センチメートル
(約2.75ないし2.25インチ)の範囲内にあるグレープの
オレンジを処理する場合には、前縁224の直径を6.4セン
チメートル(2.5インチ)とし、これに対して、後縁226
の直径は7.3センチメートル(2.88インチ)にする。
本発明の他の好ましい形態においては、溝切り機構12
0が除去され、これに代って、果物の外部果皮に対して
果物の赤道に沿う溝を切る装置は溝切り/果肉抉取り機
構である。第7図において、果肉抉取り部材166のシャ
フト部167、168の底部の縁は鋭利であり、従って、果肉
抉取り機構150が回転する果物の中に下げられた時に、
シャフト部167、168の底部の鋭利な縁が、まず最初に、
果物の果皮に接触して、この果皮に溝を切る。しかしな
がら、本発明におけるこの改良によって、果皮から可成
りの量の果皮油が放出され、この果皮油が果物の内部の
果肉部分を汚すことがあり、従って、既に説明したよう
に分離された溝切り工程と溝切り機構を含む改良と比較
すれば、あまり好ましいとは言えないものであることが
判った。
本発明の範囲には、さらに、機械的は果肉掬取り部材
の代りに流体の噴流を用いて、果肉抉取りされた果皮の
内部の残留している果肉と果汁を取り出すことが含まれ
る。既に注意を喚起したように、流体の噴流が商業的に
成功する可能性は殆どない。その理由は、柑橘類の果物
の場合、例えばオレンジの場合には、その内部の袋の薄
膜(袋)が相互に折り重なり、そのために、流体の能力
が果皮の内部の深部にある果肉まで到達することを妨害
するからである。しかしながら、本発明の果肉と果汁を
採取する装置、及び、その装置は、球形塊状の果肉と袋
を、非常に大きく、有効に取り出すことができるから、
流体の噴流は、果皮から、これに残留している果肉を非
常に良く掻き取ることが可能になる。果肉掬取りヘッド
202の代りにL形アーム204の端部に取り付けることがで
きる流体噴流型構造の果肉と果汁を採取する装置の一例
は、既に説明した米国特許第4,294,861号、及び、第4,3
00,448号に、概略的に記載されており、これら2件の米
国特許は本明細書の参照されて、本発明を部分的に構成
そている。
次に、第10図、及び、第11図に割り出しを行うターレ
ット型構造の果肉と果汁を採取する装置を示す。このタ
ーレット型の果肉と果汁を採取する装置の全体を符号25
0で表わす。第10図、及び第11図においては、このター
レット型構造の果肉と果汁を採取する装置の細部を示す
ために、このターレット型の果肉と果汁を採取する装置
の一部の構成部材の記載を省略又は部分破断してある。
このターレット型の果肉と果汁を採取する装置250は、
既に説明した構造の果肉と果汁を採取する装置10の構成
部材及び機構と基本的に同じ構成部材及び機構を使用
し、既に説明した果肉と果汁を採取する装置10と基本的
に同じ作動、すなわち、果物の溝切り,coring,and,果肉
掬取りを行う。この2つの果肉と果汁を採取する装置の
主な相違点は、ターレット型果肉と果汁を採取する装置
250がより大きい生産速度で作動し得る能力を有してい
ることである。
最初に第10図を参照して説明すれば、ターレット型構
造の果肉と果汁を採取する装置250は、符号252を用いて
示す右側のターレットと、符号254を用いて示す左側の
ターレットとを含んでおり、この右側のターレット252
と左側のターレット254は、共に、主ターレット駆動シ
ャフト256に取り付けられている。右側のターレット252
と左側のターレット254は、それぞれ、外部ケーシング2
58(部分破断した状態で示す)、260を含み、この外部
ケーシング258、260は、横方向に移動する機構の中のタ
ーレットの各内部カップ駆動部材を、取り出された果汁
及び洗浄液から保護している。主ターレット駆動シャフ
ト256は、枕形ブロックベアリング262,263によって回転
し得るように支持され、この枕形ブロックベアリング26
2,263は、それぞれ、水平支持板264,265に取り付けられ
ており、この支持板264,265は複数の垂直床支持部材266
によって支持されている。
主ターレット駆動シャフト256と、これに取り付けら
れている右側のターレット252及び左側のターレット254
は、果物送込み位置L、溝切り位置G、果肉抉取り位置
C,及び、果肉掬取り位置Rの間に、駆動装置によって割
り付けられ、この駆動装置はモータ266、減速ギア268、
割出し装置270(1つの割出しは90度の回転に等し
い)、駆動ギア272、オーバークラッチ274、及び、ピニ
オン・ギア276を含み、このピニオン・ギア276は主ター
レット駆動シャフト256にキー結合、その他の方法を用
いて固定されている。
右側のターレット252、及び左側ターレット254は、そ
れぞれ、弾力性を有する4つのカップ280ないし287を支
持し、このカップ280ないし287は既に明した構造の果肉
と果汁を採取する装置10に使用される弾力性を有するカ
ップと基本的に同じである。第11図を参照して1つのカ
ップのみを説明すれば、カップ281は中空のカップ駆動
シャフト290の一方の端部に取り付けられ、このカップ
駆動シャフト290はカップ搬送組立体292のベアリングに
よって回転し得るように支持され、このカップ搬送組立
体292はデイスク295,294によって支持されている。カッ
プ281の内部(他の7つのカップも同様である)は真空
ライン296と中空のカップ駆動シャフト290によって真空
にされる。これは、作動サイクル中に、果物をしっかり
掴むためである。
カップ280なしい287は、既に説明した果肉と果汁を採
取する装置10に込み込まれている弾力性を有するカップ
と同様に、溝切り、果肉抉取り、及び、果肉掬取りの操
作が行われている時に回転する。ターレット254のカッ
プ280ないし283は駆動装置によって回転させられ、この
駆動装置はモータ300、このモータ300の出力シャフトに
取り付けられているピニオン・ギア302、管状ベアリン
グ306を貫いてアイドラ・シャフト305の端部に取り付け
られているギア304、ユニバーサル・ジョイント308、ト
ルク伝達管310、ユニバーサル・ジョイント312、管状ベ
アリング314を貫いているアイドラ・シャフト313、この
アイドラ・シャフト313の端部に取り付けられているプ
ーリ316、ベルト318、プーリ320、管状ベアリング322を
貫いているアイドラ・シャフト319、このアイドラ・シ
ャフト319の端部に取り付けられているギア324、環状の
ピニオン.ギアに取り付けられている環状の駆動ギア32
8、及び、カップ280ないし283がそれぞれ取り付けられ
ているカップ駆動シャフト、例えば、カップ281のため
のカップ駆動シャフト290、の内部スプラインに取り付
けられているカップ駆動ギア330を含んでいる。これと
同様に、ターレット252のカップ284ないし287は駆動装
置によって回転させられ、この駆動装置はモータ300、
アイドラ・シャフト306の他方の端部に取り付けられて
いるプーリ332、ベルト334、プーリ336、管状ベアリン
グ338を貫しているアイドラ・シャフト337、ピニオン・
ギア340、環状のピニオン・ギア342、この環状のピニオ
ン・ギア342に取り付けられている環状の駆動ギア328、
及び、カップ284ないし287がそれぞれ取り付けられてい
るカップ駆動シャフト、例えばカップ284のためのカッ
プ駆動シャフト291の内部スプラインに取り付けられて
いるカップ駆動ギア346を含んでいる。
ターレット型構造の果肉と果汁を採取する装置250の
弾力性を有するカップ280ないし287も、果肉と果汁を採
取する装置10に組き込まれているカップと同様に、開い
た状態になる果物送込み位置から、閉じた状態になる固
定位置まで横に移動することが可能であり、この果物送
込み位置と固定位置との間で果物を掴むことができる。
さらに、第11図において、各対の接合された弾力性を有
するカップ、例えばカップ281,284には横行移動機構が
組み込まれており)図にはこのうちの1つの横行移動機
構のみを示す)、この横行移動機構はアーム形リンク部
材346を含み、このアーム形リンク部材346はアクチュエ
ータ340、シャフト342、クレビス344、及び、クレビス3
44回転し得るように取り付けられている。このアーム形
リンク部材346の上端部はカップ搬送組立体292に回転し
得るように取り付けられており、これに対して、アーム
形リング部材346の下端部は連結用リンク部材348に回転
し得るように取り付けられている。この連結用リンク部
材348の他方の端部はアーム形リンク部材350の下端部に
回転し得るように取り付けられ、これに対して、アーム
形リンク部材350の上端部はカップ搬送組立体293に回転
し得るように取り付けられている。最後に、カップ駆動
ギア346、350には、それぞれ、デイスクブレーキ352、3
54が組み込まれ、このカップ駆動ギア346、350は、起動
された時に、カップ281,284が相互に近接する方向に移
動し得る距離を限定し、かつ、このカップを固定位置に
保持する。
第10図、及び第11図を参照して操作を説明すれば、果
物は、ターレット型果肉と果汁を採取する装置250の中
に、果物送込み機構によって送り込まれる。この果物送
込み機構の全体を符号Lを用いて示す。この果物送込み
機構Lは、既に説明した果肉と果汁を採取する装置10の
送り込み装置20と基本的に同じである。これを要約して
説明すれば、果物送込み機構Lは、この果物送込み機構
Lの果物を保持する下側のV型ブロックを外側方向に延
ばし、接合した弾力性を有する2つのカップの間に果物
を位置決めする。果物がこのように位置決めされた後
に、アクチュエータ340に対して、シャフト342とクレビ
ス344を延ばすための信号が送られ、このアクチュエー
タ340がアーム形リンク部材346を用いてカップ281を果
物の方向に移動させる。これと同時に、連結用リンク部
材348はアーム形リンク部材350を回転させ、かつ、弾力
性を有するカップ284も果物の方向に移動させる。アク
チュエータ340による移動は、接合した弾力性を有する
カップ281,284の間に果物がしっかり掴まれるので、継
続される。果物がカップによってしっかりと掴まれた後
に、デイスクブレーキ352,354に対して、アーム形リン
ク部材346,350をこの位置に固定するための信号が送ら
れる。
弾力性を有するカップ281,284の間に果物が確実に掴
まれ、カップの横の位置が固定された後に、右側のター
レット252と、左側のターレット254とが、同時に90度割
り付けられ、これによってカップと果物が溝切り位置G
の中で揺動し、さらに、次の組のカップを果物送込み位
置Lの中で揺動させて、次の果物を受け入れ得るように
する。溝切り位置Gは溝切り機構360を含んでおり、こ
の溝切り機構360は既に説明した果肉と果汁を採取する
装置10の溝切り機構120と基本的に同じである。これを
要約して説明すれば、既に説明したカップ駆動装置が果
物を回転している時に、アクチュエータ362に対して、
このアクチュエータ362のシャフト364を後退させるため
の信号が送られ、このアクチュエータ362が溝切り機構3
60を回転させ、回転している果物に、その接線に沿うよ
うに、溝切り刃を接触させ、これによって、果物の外部
果皮の赤道を溝を、既に説明した方法と同様の方法を用
いて切る。
果物に溝切りされ、溝切り機構360が後退した後に、
ターレット252,254溝切りされた果物を他の90度に割り
付ける。この角度によって、溝切りされた果物が、符号
Cで表わされる果肉抉取り位置の中の所要の位置に設定
される。果肉抉取り位置Cは果肉と果汁を採取する装置
10の果肉抉取り機構150と基本的に同じ構造の果肉抉取
り機構365を含み、この果肉抉取り機構365は、果肉抉取
り機構365の半球形の果肉抉取り刃が上方に回転して果
物の赤道に沿った溝に入る。果肉抉取り刃が検知器によ
って確認されるように適当に入った後に、この果肉抉取
りbladeが360度回転し、カップ281、284によって回転さ
れている果物に結合し、果皮から果肉を、球形塊状に綺
麗に抉り取る。
球形塊状の果肉が果皮から分離された後に、デイスク
ブレーキ352,354が非起動状態にされ、これに対して、
アクチュエータ340に対してシャフト342を後退させるた
めの信号が送られ、これによって、アーム形リンク部材
346、350が弾力性を有するカップ281、284を相互に離れ
るように移動させる。この工程で、抽出された球形塊状
の果物が果肉抉取り機構365の下に設けられたホッパ
(図示せず)の中に落下し、これに対して、果皮は、弾
力性を有するカップ281、284の空洞内部の減圧に支援さ
れて、この弾力性を有するカップ281、284に掴まれた状
態を維持している。
この果肉抉取り操作が終了した後に、ターレット252,
254は90度に割り付けされ、カップ281,284が、それにほ
ぼ空になった掴まれている半割りの果皮と共に、符号R
で全体が表わされる果肉掬取り位置に隣接して停止す
る。果肉掬取り位置Rは支持部材370(図には部分的に
破断した状態で示す)を含み、この支持部材370は果肉
掬取り部材372を搬送する。この果肉掬取り部材372は、
既に説明した果肉と果汁を採取する装置10に組み込まれ
ている果肉掬取り部材200と基本的に同じである。カッ
プ218、284が果肉掬取り部材372に隣接するように位置
決めされた時に、アクチュエータ340に対して、再度カ
ップ281、284を閉じるための信号が送られて、半割りに
された果皮の内面が果肉掬取り部材372に静かに接触す
る状態になる。アクチュエータ340が加える穏やかな力
によって、カップ281、284の回転が継続され、これによ
って、半割りにされた果皮の中に残っている果肉を、果
肉掬取り部材372穏やかに掬い取る。この果肉と取り出
された果汁は、全て、果肉掬取り部材272の下の捕集ホ
ッパ(図示せず)の中に落下する。
半割りの果皮が果肉掬取りされた後に、カップが相互
に離れる方向に移動させられ、ターレット252、254が90
度に割り付けされて、次のサイクルが開始される。果肉
掬取り位置Rと果物送込み機構Lとの間を移動している
時は、カップ281、284がノックオフ棒(図示せず)を通
過する。このノックオフ棒は空になった半割りの果皮を
カップから剥ぎ取るものである。
既に説明した第10図を参照して説明すれば、ターレッ
ト型構造の果肉と果汁を採取する装置250においては、
果肉掬取り位置Rを取り外し、第9A図及び第9B図に示し
たものと基本的の同じ楔形の果肉抉取りbladeを果肉抉
取り機構365に使用して、果物に対して果肉抉取りと果
肉抉取りとを同時に行うことができる。この構造を採用
せず、果肉掬取り部材373の代りに、果肉掬取り支持部
材370に流体噴流を形成し、これを半割りの果皮に向け
て、果皮の内部に残っている果肉と果汁を取り出すこと
ができる。既に説明したように、流体噴流方式で商業的
に成功する可能性は殆どない。その理由は、オレンジの
ような柑橘類の果物の場合いは、内部仕上りの薄膜
(袋)が相互に折り重なって、流体が果皮の内部の奥に
ある果肉まで到達するのを妨害するからてある。しかし
ながら、本発明のターレット型構造の果肉と果汁を採取
する装置250が果肉と袋を非常に大きい球形塊状の形で
効率良く取り出すことができるので、流体の噴体の噴流
が半割りの果皮の内面に残っている少量の果肉を非常に
良く掻き出すことができる。米国特許4,294,86号、及
び、第4,300,448号に概略が記載されている果肉掬取り
部材372の代りに、果肉掬取り支持部材370の端部に取り
付けることができる流体噴流型構造の果肉と果汁を採取
する装置は、例として示すものであり、本明細書に参照
されて本発明を部分的に構成する。
第12図ないし第14図に、連続移動型構造の果肉と果汁
を採取する装置を示す。この連続移動型構造の果肉と果
汁を採取する装置の全体を符号400を用いて表わす。こ
の連続移動型構造の果肉と果汁を採取する装置400は、
構造部材の一部の記載を省略し、又は部分破断した形で
示す。これは細部を明瞭に示すためである。第15図は連
続移動型構造の果肉と果汁を採取する装置400の操作時
の各種の工程のシークエンスと位置をを示す同期図であ
る。この連続移動型構造の果肉と果汁を採取する装置40
0は、直径のピッチが182.9センチメートル(72インチ)
のターレットであり、このターレットは12の工程を有
し、毎分120の果物を快適に処理することができる。
最初に、第12図を参照して説明すれば、連続移動型の
果肉と果汁を採取する装置400は主駆動シャフト402を含
み、この主駆動シャフト402は駆動装置によって連続的
に駆動される。この駆動装置は、割り付け装置270を除
いて、ターレット型果肉と果汁を採取する装置250の駆
動装置と同様である。主駆動シャフト402には、24個の
カップ(図には1個のカップ408のみを示す)を搬送す
る支持デイスク404ないし407と、これに関連する横行移
動機構、果肉抉取り機構、及び、果肉掬取り機構とが装
着されている。
カップ408は中空のカップ駆動シャフト410の端部に取
り付けられ、このカップ駆動シャフト410はカップ搬送
組立体412を貫いている。カップ408、及び、これ以外の
カップ23は、既に説明した果肉と果汁を採取する装置10
に組み込まれ、ターレット型構造の果肉と果汁を採取す
る装置250にも組み込まれているカップと同様に、例え
ば、駆動装置によって連続的に回転され、この駆動装置
は駆動ギア414と、ピニオン・ギア416と、果肉と果汁を
採取する装置を横断するように延びて反対側のカップを
回転するアイドラ・シャフト418と、プーリ420と、ベル
ト422と、内部スプラインと共に中空のカップ駆動シャ
フト410に取り付けられたプーリ424とを含んでいる。ま
た、既に説明した果肉と果汁を採取する装置10に組み込
まれ、ターレット型構造の果肉と果汁を採取する装置25
0にも組み込まれているカップと同様に、カップ408、
と、これ以外のカップ23は減圧され、かつ、横行移動が
可能である。この横行移動は、カップが開かれる果物送
込み位置から、カップが閉じられる位置までの範囲で行
われ、この範囲で果物が掴まれる。この連続移動型構造
の果肉を採取する装置400のためのカップの横行移動機
構は、カム430と、カムフォロア432と、スプリングが装
着されているプッシュ・ロッド434と、カップ搬送組立
体412に取り付けられている回転型アーム436と、回転型
アーム436及びカップ408の反対側のカップに組み込まれ
た回転型アーム(図示せず)に取り付けられている連結
リンク部材438と、デイスクブレーキ440とを含んでい
る。
さらに、第12図を参照して説明すれば、各対のカップ
は、全体が符号450で表わされる果肉抉取り機構と、こ
れに組み込まれて全体が符号70で表わされる果肉掬取り
機構とを有する。果肉抉取り機構450は中空管状のベア
リング452の端部に取り付けられ、このベアリング4524
はこのベアリング452を貫いているシャフト454を有し、
このシャフト454はギア458を用いて果肉抉取り刃456を
回転させ、このギア458はステッピング・モータ460によ
って駆動される。カム462と、支持デイスク406,407によ
ってベアリングに取り付けられた中空管状のベアリング
452に取り付けられているカムフォロア464とは、果肉抉
取り機構450を後退位置と果肉抉取り位置との間で前後
に揺動させる。果肉掬取り機構470は果肉掬取りヘッド4
72を含み、この果肉掬取りヘッド472はアーム474の端部
に取り付けられ、その他方の端部はシャフト476に取り
付けられている。ギア478,480と、シャフト482と、カム
フォロア484と、カム476は、シャフト476と、これに取
り付けられた果肉掬取り機構470を、後退位置と果肉抉
取り位置との間で、前後に揺動させる。
第13図に、果物を連続移動型構造の果肉と果汁を採取
する装置400に果物を連続的に送り込むための連続果物
送込み機構の全体を符号500を用いて示す。この連続果
物送込み機構500は螺旋形を前進装置502,504を含み、こ
の前進装置502,504は果物を複数のV型ブロック506の経
路の中で前進させる。このV型ブロック506は果物を、
対を為すカップ408,409の間に、駆動装置を用いて入れ
る。この駆動装置は駆動シャフト510と、スプロケット5
12と、チエーン516,518と、スプロケット520,522とを含
み、このスプロケット520,522はアイドラ・シャフト524
に取り付けられている。
第14図に、溝切り機構の全体を符号540を用いて示
す。この溝切り機構540は連続移動型構造の果肉と果汁
を採取する装置400の連続的回転型ターレットの外部に
取り付けられている。この溝切り機構540は溝切り部材5
42を含み、この溝切り部材542は既に説明した果肉と果
汁を採取する装置10、250の溝切り部材と基本的に同じ
である。また、溝切り部材542は揺動するシャフト544の
端部に取り付けられている。この揺動するシャフト544
はシャフト546の一方の端部に取り付けられ、このシャ
フト546の一方の端部は管状ベアリング548を貫いてお
り、このシャフト546の他方の端部はクランク550に取り
付けられている。このクランク550はプッシュ・ロッド5
52に回転し得るように取り付けられており、このプッシ
ュ・ロッド552にはカムフォロア554が取り付けられてお
り、このカムフォロア554は回転するカム556に載せら
る。
連続果物送込み機構500の操作時について説明すれ
ば、第15図は第12図ないし第14図と関連を有する連続果
物送込み機構500の同期ダイアグラムであり、この第15
図において、連続果物送込み機構500の螺旋形の前進装
置502,504は、果物を、V型ブロック506の中に前進さ
せ、このV型ブロック506は果物を拾い上げ、この拾い
上げた果物を、対を為して接合する弾力性カップ408,40
9の間に入れる。その後に、カム430(第12図)は、カム
フォロア432と、スプリングが装着されているプッシュ
・ロッド422とを内側方向に押し、揺動するギア458と連
結リンク部材とによって、カップ搬送組立体412と、各
カップを有する反対側のカップ搬送組立体とを、相互に
接近する方向に移動させて、その間に果物を挟み込む。
このカップの間に真空の作用によって果物を挟み込み、
その後にデイスクブレーキ440が起動され、このデイス
クブレーキ440がカップを所要の位置に固定する。
ターレットが連続回転している時に、カム556(第14
図)が溝切り部材542の溝切り刃を揺動させ、果物に沿
って、この果物に接触させ、この溝切り刃が、果物搬送
カップ408,409の回転と連携して、果物の外部果皮に赤
道の溝を切る。
果物の果皮に溝が切られ、溝切り部材542が後退した
後に、カム462(第12図)が果肉抉取り機構450を上方向
に、果肉抉取り刃456がその溝に入るまで揺動させる。
この後直ちにステッピング・モータ460が果肉抉取り刃4
56を360度回転させ、この果肉抉取り刃456が果物の回転
と連携して、果皮から球形塊状の果肉を抉り出す。球形
塊状の果肉が果皮から抉り出された後に、カム462が果
肉抉取り機構450を揺動させて、この最初の位置に復帰
させる。その後直ちに、デイスクデイスク440が非起動
状態(解放状態)にされ、カム430がカップ搬送組立体4
12を相互に離れる方向に移動させ、これによって、果肉
の球形の塊を捕集ホッパ(図示せず)の中に落下させる
ことができる。
ターレットがさらに回転すれば、果肉掬取り機構470
が果肉掬取り位置に揺動し、この時に、カム430がカッ
プ搬送組立体412を相互に接近する方向に移動し、再び
閉じて、回転する半割り形の果皮を果肉掬取りヘッド47
2に接触させる。
半割り形の果皮が果肉掬取りされた後に、カム486が
果肉掬取り機構470を最初の位置まで後退させる。カッ
プ408,409はコックオフ棒(図示せず)の側を通過し、
カップから空になった半割りの果皮を取り出す。その
後、間もなく、接合していたカップ408,409が果物送込
み機構500に隣接するまで戻され、ここで、処理すべき
他の果物を受け入れる。
既に説明した果肉と果汁を採取する装置10、250、又
は400のいずれかによって果物から取り出されて捕集さ
れた塊状の果肉と果汁は、次に、消費に供するために包
装され、又は、例えば、さらに、広く使用されている仕
上げ加工装置によって仕上げ加工される。この仕上げ加
工装置は例えばFMC・UCF−200・ユニバーサル・シトラ
ス・フィニッシャであり、この仕上げ加工装置は米国フ
ロリダ州33802・レークランド・フェアウエイアベニュ
ーにあるFMC社のシトラス・マシナリー・ディヴィジョ
ンから一般に市販されている。この仕上げ加工装置を使
用する時には、未仕上げ加工果汁を、この仕上げ加工装
置の一方の端部に設けられている入口から、この仕上げ
加工装置の中に導入し、その製品を、仕上げ加工装置の
スクリューを用いて、円筒形を網を通して搬送する。こ
の仕上げ加工装置のスクリューは果汁を強制的に網に通
して液体出口に送り、均一に乾燥された絞り滓を排出口
から排出する。しかしながら、既に説明したように、こ
の一般的なタイプの仕上げ加工装置は、果肉を非常に乱
暴に取り扱うので、全ての果汁の細胞膜も、袋も、芯
も、種子も、酷く破壊され、そのために、これらからそ
れぞれ、不快臭成分が出るので、不快臭が酷くなる。従
って、既に説明した果肉と果汁を採取する装置を使用し
て果物から抽出されて捕集された塊状果肉を、薄膜分離
装置を用いてさらに処理するのが好ましい。この薄膜分
離装置は、公開されている米国同時係属特許出願第202,
173号と図と共に記載されている。これを要約して説明
すれば、この米国特許出願に開示された装置は、塊状の
果肉を、管状の網に通し、穏やかに転がし、複数のスト
ライカ・バーを用いて塊状の果肉を打ち、果汁の細胞膜
を袋の薄膜から分離する。さらに、回転する篭の下に設
けられた捕集ホッパを用いて、果汁sacと果汁を捕集し
て、処理と包装の工程に送る。
以上、本発明の特に好ましい形態を、図を参照して説
明したが、これは、本発明の範囲を逸脱することなく、
各種の変更、及び改良を加えることができるものであ
る。さらに、本発明に関する以上の説明は、柑橘類の果
物から果肉と果汁を抽出するために使用することが可能
なものであるが、本発明は、一般的に各種の果物及び野
菜に対しても、同様に、応用することができる。従っ
て、このような変更、改良、及び、応用は、本発明に含
まれるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は果物全体から塊状の果肉と果汁を抽出するため
に使用する1段構成の果肉と果汁を採取する装置の斜視
略図、第2図は第1図に示した果肉と果汁を採取する装
置の頂部と底部を除去し、送込み機構も除去した状態の
拡大正面図、第3図は第1図に示した果肉と果汁を採取
する装置の近くに設けられたカップ、カップ駆動機構の
ハウジング、及び、これらの装置に関連する連結機構を
除去した状態の側面図、第4A図は第1図に示した果肉と
果汁を採取する装置に果物を送り込むために使用される
果物送り込み機構の構成部材の側面図、第4B図は第1図
に示した果肉と果汁を採取する装置に果物を送り込むた
めに使用される果物送り込み機構の構成部材の拡大側面
図、第5図は第1図に示した果肉と果汁を採取する装置
の心出し用四棒連結機構とブレーキ部材との拡大斜視
図、第6図は第1図に示した果肉と果汁を採取する装置
に使用される溝切り機構材の拡大斜視図、第7図は第1
図に示した果肉と果汁を採取する装置に使用される果肉
抉取り機構の部材の拡大斜視図、第8図は第1図に示し
た果肉と果汁を採取する装置に使用される果肉掬取り機
構の部材の拡大斜視図、第9A図は第1図に示した果肉と
果汁を採取する装置の果肉抉取り機構の部材に使用され
る、他の果肉抉取り刃の拡大斜視図、第9B図は第9A図に
示した果肉抉取り刃の拡大断面図、第10図は割り付けを
行う二重ターレット型構造の果肉と果汁を採取する装置
の、その構成部材を部分的に除去若しくは破断した状態
における拡大斜視略図、第11図は第10図に示した果肉と
果汁を採取する装置の、その構成部材を部分的に除去若
しくは破断して示す拡大背面略図、第12図は連続移動タ
ーレット型構造の果肉と果汁を採取する装置の、その構
成部材を部分的に除去若しくは破断して示す拡大斜視略
図、第13図は第12図に示した果肉と果汁を採取する装置
に使用される送込み機構の拡大斜視略図、第14図は第12
図に示した果肉と果汁を採取する装置に使用される溝切
り機構の拡大斜視略図、第15図は第12図に示した果肉と
果汁を採取する装置の一連の作動のシークエンス略図で
ある。 10……果肉と果汁を採取する装置、14……上部フレー
ム、20……果物送り込み装置、38,40,42……連結用リン
ク部材、60,62……弾力性カップ、80……四棒構成型心
出し機構、80……心出し機構、81……L型リンク部材、
82……安定用リンク部材、84……駆動リンク部材、100
……キャリパ、120……溝切り機構、122……溝切り刃、
140……案内部材、150……果肉抉取り機構、156……揺
動型アーム、166……果肉抉取り部材、170……刃、176
……検知器、176……検知器のデイスク、180……レバー
形アーム、194……磁場検知器、200……果肉掬取り部
材、202……果肉掬取りヘッド、204……L形アーム、22
0……果肉抉取り/果肉掬取り部材、224……前縁、226
……後縁、250……ターレット型構造の果肉と果汁を採
取する装置、252,254……ターレット、270……割り付け
装置、272……果肉掬取り部材、280ないし287……カッ
プ、292,カップ搬送組立体、360……溝切り機構、362…
…アクチュエータ、365……果肉抉取り機構、372……果
肉掬取り部材、400……連続移動型構果肉と果汁を採取
する装置、408,409……カップ、412……カップ搬送組立
体、436……回転型アーム、440……デイスクブレーキ、
450……造の果肉抉取り機構、456……果肉抉取り刃、47
0……果肉掬取り機構、472……果肉掬取りヘッド、500
……連続果物送込み機構、540……溝切り機構、542……
溝切り部材、C……果肉抉取り位置、F……果物、G…
…溝切り位置、L……果物送込み機構、L……果物送込
み位置、R……果肉掬取り位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイクル、サルヤ、コロデシュ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ チ、グリーントリー、ドライブ、6696 (72)発明者 ジェフリー、ティルドン、レイトナー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ チ、パインデール、ドライブ、9886 (72)発明者 ハワード、ノーマン、レイボルト アメリカ合衆国オハイオ州、カレッジ、 コーナー、アールアール、1 (72)発明者 デイビッド、アルバート、サバテリー アメリカ合衆国オハイオ州、クリーブ ズ、ザイオンヒル、ロード、7462 (72)発明者 ビッキー、リン、ウェバー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ チ、アンドリュー、アベニュ、3732 (72)発明者 ウイリアム、ウィルハイト、ジュニア アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ チ、エルクウォーター、コート、6322 (72)発明者 ブルース、アーライ、ピアソン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナ チ、コンスティチューション、ドライ ブ、10010 (56)参考文献 特公 昭34−6889(JP,B1) 実公 昭40−9355(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 17/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部果皮を有する果物から果肉を採取する
    方法において、前記果物から果肉を採取する方法が、前
    記果物の外部果皮に中心を含む円周線に沿って円周溝を
    切ることによって前記外部果皮を第1の半割り形の果皮
    と第2の半割り形の果皮とに分離する工程と;前記円周
    溝から前記果物の中に果肉抉取り部材を挿入する工程
    と;前記果肉抉取り部材を回転させて前記第1の半割り
    形の果皮と第2の半割り形の果皮から前記果肉を1つの
    大きい塊の形で抉り取り、かつ、前記第1の半割り形の
    果皮の内面と第2の半割り形の果皮の内面に残っている
    前記果物の少量の果肉を抉り取る工程と;前記半割り形
    の果皮を引き離して前記1つの大きい塊の形の果肉を捕
    集する工程とを有することを特徴とする果物から果汁と
    果肉を採取する方法。
  2. 【請求項2】さらに、前記半割り形の果皮と果肉掬取り
    部材とを相対的に回転させ、これによって、果肉掬取り
    部材が前記果物の少量の果肉を掬い取り、これによっ
    て、前記掬い取った少量の果肉を捕集する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の果物から果汁と果肉
    を採取する方法。
  3. 【請求項3】さらに、前記第1の半割り形の果皮、及び
    第2の半割り形の果皮を流体噴流噴出装置に接続する位
    置に取り付け、前記流体噴流噴出装置を加圧流体供給源
    に流体を通し得るように隣接すると共に前記第1の半割
    り形の果皮の内面及び第2の半割り形の果皮の内面に向
    ける工程と;前記流体噴流噴出装置から噴出させる流体
    噴流を前記第1の半割り形の果皮及び第2の半割り形の
    果皮に向け、これによって前記果物の少量の果肉を採取
    する工程と;前記採取した少量の果肉を捕集する工程と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の果物から果
    汁と果肉を採取する方法。
  4. 【請求項4】外部果皮を有する果物から果肉を採取する
    装置において、前記果物から果肉を採取する装置が、前
    記果物を掴む装置と;前記果物を掴む装置を回転させる
    装置と;前記果物の前記外部果皮を、前記果物の中心を
    含む円周線に沿って円周溝を切ることによって前記外部
    果皮を第1の半割り形の果皮と第2の半割り形の果皮と
    に分離する装置と;果肉抉取り部材と;前記果肉抉取り
    部材を前記果物の赤道の溝から、前記果物の中に挿入す
    る装置と;前記果肉抉取り部材を回転させて、前記第1
    の半割り形の果皮と第2の半割り形の果皮から、前記果
    肉を1つの大きい塊状の形で抉り取り、かつ、前記半割
    り形の果皮の内面に残っている前記果物の少量の果肉を
    抉り取る装置とを有することを特徴とする果物から果汁
    と果肉を採取する装置。
  5. 【請求項5】さらに、前記半割り形の果皮の内面に残っ
    ている前記果物の少量の果肉を抉り取る装置が果肉掬取
    り部材を有し、又は、加圧流体供給源に流体を通し得る
    ように接続された1つ以上の流体噴流噴出装置を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の果物から果汁と果肉
    を採取する装置。
  6. 【請求項6】前記果物を掴む装置が1つ以上の弾力性を
    有するカップを備え、前記カップが、それぞれ、その内
    部の空洞を有し、前記空洞の形状が前記1つの半割り形
    の果皮の形状と凹凸相補う形状であり、かつ、前記各カ
    ップの内部の空洞が真空装置に流体を通し得るように接
    続されていることを特徴とする請求項4に記載の果物か
    ら果汁と果肉を採取する装置。
  7. 【請求項7】前記赤道の溝を切る装置が中空の管状部材
    を有し、前記中空の管状部材が第1の端部と第2の端部
    とを有し、前記第1の端部が弦月形であって揺動し、前
    記第2の端部が真空装置に流体を通し得るように接続さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の果物から果
    汁と果肉を採取する装置。
  8. 【請求項8】前記果肉抉取り部材が第1のシャフト部分
    と、第2のシャフト部分と、半円形の刃部とを備えてお
    り、前記半円形の刃部が前記第1のシャフト部分と第2
    のシャフト部分との間に架橋されており、前記半円形の
    刃部が鋭利な形状の前縁を選択的に備えており、後縁部
    分が鈍い後縁を有し、かつ、断面形状がほぼ三角形であ
    り、前記果肉抉取り部材の寸法及び形状が、前記果肉抉
    取り部材の回転時に、前記鋭利な前縁による前記1つの
    大きい形の果肉の抉取りと、前記後縁部分による前記半
    割り形の果皮からの前記少量の果肉の掬取りとを行い得
    るように定められていることを特徴とする請求項4に記
    載の果物から果汁と果肉を採取する装置。
  9. 【請求項9】さらに、1つ以上のターレットと;前記1
    つ以上のターレットの周縁に間隔を置いて取り付けられ
    ている複数の前記果物を掴む装置とを有し、前記果物を
    掴む装置の中に前記果物を送り込む装置がターレットの
    果物送込み位置に設けられて成る請求項4に記載の果物
    から果汁と果肉を採取する装置。
  10. 【請求項10】前記1つ以上のターレットが逐次的回
    転、又は選択的連続回転を行い得るように、心出し割り
    付けされることを特徴とする請求項9に記載の果物から
    果汁と果肉を採取する装置。
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