JP2985927B2 - フルモールド鋳造方法 - Google Patents

フルモールド鋳造方法

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JP2985927B2 JP6128462A JP12846294A JP2985927B2 JP 2985927 B2 JP2985927 B2 JP 2985927B2 JP 6128462 A JP6128462 A JP 6128462A JP 12846294 A JP12846294 A JP 12846294A JP 2985927 B2 JP2985927 B2 JP 2985927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルモールド鋳造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋳鉄製の異形管を製造する場合には、フ
ルモールド鋳造方法が多用されている。このフルモール
ド鋳造方法では、図5に示すように発泡樹脂模型1の外
面に塗型2を塗布し、図6に示すようにこの模型1を鋳
物砂3の中に込めるとともに、同様に塗型2を塗布した
湯道4と湯口5と湯受皿6とを形成する。その後に湯受
皿6へ溶湯7を供給すると、この溶湯7は湯口5および
湯道4を経て発泡樹脂模型1に到達し、この樹脂模型1
を熱によりガス化させて消失させ、その部分に充填され
て凝固し、それによって製品としての異形管が形成され
ることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
フルモールド鋳造方法によって成形された製品であって
も、その表面の耐食性は、他の鋳造方法によって得られ
た製品と何ら変わるところはない。そこで、その耐食性
を向上させるためには、たとえばその鋳鉄製の製品の表
面を鉄・アルミニウム合金化するのが好適である。
【0004】しかし、従来においては、フルモールド鋳
造される鋳鉄製品の表面を鉄・アルミニウム合金化する
のに適した方法は何ら提案されておらず、その実現が困
難であるという問題点を有する。
【0005】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、フルモールド鋳造される鋳鉄製品の表面を容易に鉄
・アルミニウム合金化できるようにすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、鋳鉄製品をフルモールド鋳造するに際し、溶
融したパラフィンにアルミニウム粉末を混合した混合液
を樹脂模型の表面に塗布し、このパラフィンが凝固した
後にその表面に塗型を塗布して砂込めを行うものであ
る。
【0007】
【作用】このようにすると、砂込め後に溶湯を流し込む
ことで、樹脂模型の部分に溶湯が入り込み、発泡模型が
消失して製品が鋳造されるとともに、そのときの溶湯の
熱によりパラフィンが昇華し、残ったアルミニウム粉末
が鉄部に拡散し、製品の表面に鉄アルミニウム合金部が
形成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4にも
とづき、図5および図6に示した部材と同一の部材には
同一の参照番号を付して、詳細に説明する。
【0009】図1には、異形管を鋳造するための発泡樹
脂模型1がモデル化して図示されている。図示のよう
に、樹脂模型1における異形管の外表面にあたる部分11
に、溶融したパラフィンにアルミニウム粉末とフラック
スとを混合した40〜50℃の混合液を塗布する。フラック
スとしては、 KCl、NaCl、 Na3AlF6、AlF3などが適当で
ある。塗布後、すぐにパラフィンが凝固し、樹脂模型1
の表面にアルミニウムとフラックスとを含むパラフィン
層12が形成される。その後、その表面にさらに塗型2を
塗布する。
【0010】次に、図2に示すように湯道4と湯口5と
湯受皿6とを作り、これらにも塗型2を塗布した後に、
図示のように鋳物砂3の中に込める。湯受皿6から溶湯
7を流し込むと、この溶湯7は1300〜1500℃程度の高温
であるため、発泡樹脂模型1はガス化して消失し、その
部分に溶湯が入り込む。このとき、図3に示すように、
パラフィン層12における沸点が約 300℃のパラフィンは
矢印Aで示すように昇華し、残ったアルミニウム粉末が
矢印Bで示すように鉄部13に拡散し、鉄・アルミニウム
合金を形成する。このとき、フラックスは、アルミニウ
ム粉末の拡散を促進させるように働く。
【0011】溶湯が凝固すると、図4に示すように、製
品としての異形管の外表面に対応する部分における鉄部
13の表面に鉄・アルミニウム合金層14が形成される。こ
のようにパラフィンを使用することによって、発泡樹脂
模型1へアルミニウム粉末を容易に塗布することがで
き、またパラフィンは融点が40℃程度と低いため、凝固
しやすい利点がある。また上述のように沸点も低いた
め、鋳込み時に昇華しやすい利点もある。
【0012】上記に関し、樹脂模型1における異形管の
外表面にあたる部分11にパラフィン層12を形成したの
は、管路を地中に埋設する場合などにおいては、その外
表面に耐食性が要求されるためである。異形管の内表面
は、上水などの管内流体が接する部分であり、この部分
は従来からモルタルライニング層を形成するなどの耐食
処理が施されているため、あえて鉄・アルミニウム合金
層14を形成する必要はない。
【0013】実験例について説明すると、できあがった
異形管の外表面に対し塩水噴霧試験を行い、3か月後の
重量減の程度を調べたところ、本発明のように鉄・アル
ミニウム合金層を形成した場合には、これを形成しない
場合に比べ重量減の程度が半減するという結果が得られ
た。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、溶融
したパラフィンにアルミニウム粉末を混合した混合液を
樹脂模型の表面に塗布し、このパラフィンが凝固した後
にその表面に塗型を塗布して砂込めを行うようにしたた
め、溶湯の熱によりパラフィンが昇華し、残ったアルミ
ニウム粉末が鉄部に拡散し、それにより製品の表面に鉄
アルミニウム合金部を容易に形成することができる。こ
のとき、パラフィンを使用することによって、樹脂模型
へアルミニウム粉末を容易に塗布することができ、また
パラフィンは融点が低いため樹脂模型の表面で簡単に凝
固させることができ、さらにその沸点も低いため、鋳込
み時に容易に昇華させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の方法を説明するために樹脂
模型の断面をモデル化して示す図である。
【図2】図1の次のステップである鋳込み工程を示す断
面図である。
【図3】溶湯の充填によってパラフィンが昇華し、かつ
アルミニウムが拡散する状態をモデル化して示す図であ
る。
【図4】できあがった鋳造製品の断面構造をモデル化し
て示す図である。
【図5】従来のフルモールド鋳造用樹脂模型の断面をモ
デル化して示す図である。
【図6】図5の樹脂模型を用いた鋳込み工程を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 発泡樹脂模型 2 塗型 3 鋳物砂 12 パラフィン層 14 鉄・アルミニウム合金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−268942(JP,A) 特開 平2−165861(JP,A) 特開 平1−146710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/04,3/00,7/02 B22D 27/18,27/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳鉄製品をフルモールド鋳造するに際
    し、溶融したパラフィンにアルミニウム粉末を混合した
    混合液を樹脂模型の表面に塗布し、このパラフィンが凝
    固した後にその表面に塗型を塗布して砂込めを行うこと
    を特徴とするフルモールド鋳造方法。
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