JP2975216B2 - リニアイメージセンサ及びその駆動方式 - Google Patents

リニアイメージセンサ及びその駆動方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リニアイメージセン
サ及びその駆動方式に関し、特に電子シャッター機構を
備えたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のシリコンLSI技術の進歩にとも
ない、半導体基板上に1次元アレイ状に配設した多数の
光検出器と、該光検出器の内部の信号電荷を転送する電
荷結合素子(Charge Coupled Device : CCD)とを組
み合わせてなるリニアイメージセンサが実用化されてい
る。ここで上記光検出器には、PN接合を利用したフォ
トダイオードやショットキーバリアダイオードなどが用
いられており、上記リニアイメージセンサは、その検出
波長の違いによって、可視イメージセンサ,赤外線イメ
ージセンサなどと呼ばれており、その中には光検出器で
の信号電荷の飽和を防ぐために開発された、電子シャッ
ター機構を有するものもある。
【0003】図15はこのような電子シャッター機構を
備えた従来の赤外線リニアイメージセンサを説明するた
めの図であり、図15(a) は該センサを構成する素子の
レイアウトの概略を示す平面図である。
【0004】図において、200は赤外線リニアイメー
ジセンサで、P型シリコン基板9上に1次元アレイ状に
配列された赤外線検出器(以下光検出器とも言う。)1
と、上記赤外線検出器1の両側にその配列方向と平行に
配置されたCCD12及びオーバフロードレイン13と
を有している。また上記個々の赤外線検知器1とCCD
12との間には上記赤外線検出器1からCCD12への
電荷転送を制御するためのトランスファーゲート(T
G)4が、上記個々の赤外線検知器1とオーバフロード
レイン13との間には赤外線検出器1からオーバフロー
ドレイン13への電荷転送を制御するためのシャッター
ゲート(SG)15が配設されている。そしてこれらの
トランスファーゲート4及びシャッターゲート15を構
成するトランジスタのゲートは制御クロックを与えるた
めの入力端子It ,Is に接続されている。
【0005】ここで上記CCD12は上記赤外線検出器
1で発生した信号電荷を上記検知器1の配列方向に転送
する電荷転送回路を構成しており、この回路の出力側に
は出力アンプ8が接続されている。また上記オーバフロ
ードレイン13は外部から正電位にバイアスされてい
て、上記検知器1で発生した信号電荷がここに掃き出さ
れるようになっている。
【0006】次に上記リニアイメージセンサ200の断
面構造を説明する。図15(b) は図15(a) のXVb−
XVb線断面図であり、図中、10は上記赤外線検出器
1を構成する PtSi/Siショットキーバリアダイオード
で、上記P型シリコン基板9上に選択的に形成された白
金シリサイド層1aと、該層1aと接触してショットキ
接合を形成するP型シリコン領域9aとからなってお
り、また上記P型シリコン領域9aの周囲には、該領域
9a周縁部での上記光検出器1からのリーク電流が抑制
されるよう、N型不純物領域からなるガードリング11
が形成されている。またこのガードリング11及び上記
白金シリサイド層1aは上記赤外線検出器1の電荷蓄積
領域となっている。
【0007】上記赤外線検出器1のP型シリコン領域9
aの両側には、それぞれCCDチャネルを構成するN型
不純物領域12d及び上記オーバフロードレイン13で
あるN型不純物拡散領域が上記P型シリコン領域9aか
ら所定間隔離して形成されている。またこのN型不純物
領域12d上にはゲート絶縁膜10aを介してポリシリ
コンからなるCCD転送ゲート12aが形成されてお
り、これはCCD12に転送クロックを与える入力端子
Ic に接続されている。
【0008】また上記ガードリング11とCCDチャネ
ル12dとの間、及びガードリング11とオーバフロー
ドレインであるN型不純物領域13との間には、それぞ
れ所定濃度のP型不純物領域4b及び15bが形成さ
れ、その上には上記ゲート絶縁膜10aを介してポリシ
リコンからなるゲート電極4a,15aが形成されてお
り、これにより上記トランスファーゲート4及びシャッ
ターゲート15としてのトランジスタが構成されてい
る。これらのトランジスタは、上記N型不純物領域4b
及び15bの濃度の変化により、その特性,ここではオ
ン状態でのポテンシャルレベルやオフ状態のポテンシャ
ルレベルが変化するため、その濃度はこれらのポテンシ
ャルレベルが両ゲートのトランジスタで一致するよう設
定されている。
【0009】次に従来の赤外線リニアイメージセンサの
動作について説明する。図16はこのイメージセンサの
電荷読出サイクル(Xr)におけるトランスファーゲート
とシャッターゲートの動作を、また図17は電荷読出動
作中における図15のXVb−XVb線に沿ったポテン
シャル分布の変化を示しており、これらの図を用いて電
荷読出動作について説明する。
【0010】まず、トランスファーゲート4の駆動クロ
ックCLt が立ち上がると(t=Ta0)、このゲートが
開き、つまり図17(f) に示すように該ゲート4のポテ
ンシャルレベルがオフレベルEtoffからオンレベルEto
n に低下し、それまでに光検出器10内で蓄積された信
号電荷Cs2がN型不純物領域4bを通ってCCDチャネ
ル12d内に転送される。その後上記駆動クロックCL
t が立ち下がると(t=Ta1)、図17(a) に示すよう
にゲート4のポテンシャルレベルはもとのレベルEtoff
に戻り、上記ゲート4は閉じる。この時赤外線検出器1
のポテンシャルレベルEidは上記トランスファーゲート
4のオンレベルEton (エネルギーレベルψt )にリセ
ットされることとなる。
【0011】すなわち、上記トランスファーゲート4を
開けると、フローティング状態であった白金シリサイド
層1aがこれよりポテンシャルレベルの低いCCDチャ
ネル12dとつながることとなり、これにより信号電荷
Cs2が該白金シリサイド層1aから該ゲート4を介して
CCDチャネル12dへ向かって移動し、その後上記ゲ
ート4を閉じると、上記白金シリサイド層1aは上記C
CDチャネル12dと切り離され、もとのフローティン
グ状態となり、この移動した電荷分だけ上記白金シリサ
イド層1aが充電されることとなり、またこの際の電荷
の移動は赤外線検出器1のポテンシャルレベルが上記ト
ランスファーゲート4の低下したポテンシャルレベルE
ton と一致するまで行われるからである。
【0012】一方赤外線検出器1では、シャッターゲー
ト5が開くまでの期間(Ta1<t<Ta2)は、図17
(b) に示すように赤外線の入射量に応じて信号電荷Cs1
が蓄積される。そしてシャッターゲート5の駆動クロッ
クCLs が立ち上がると(t=Ta2)、このゲート5が
開き、つまり図17(c) に示すように該ゲート5のポテ
ンシャルレベルがオフレベルEsoffからオンレベルEso
n に低下し、それまでに光検出器10内で蓄積された信
号電荷Cs1がN型不純物領域15bを通ってオーバフロ
ードレインのN型不純物領域13内に掃き出される。そ
の後上記駆動クロックCLs が立ち下がると(t=Ta
3)、ゲート5 のポテンシャルレベルはもとのレベルEs
offに戻り、上記ゲート5は閉じる(図17(d) )。こ
の時赤外線検出器1のポテンシャルレベルEidは上記ト
ランスファーゲート4の開閉動作の場合と同様、上記シ
ャッターゲート5のオンレベルEson (エネルギーレベ
ルψs)にリセットされることとなる。このリセットレ
ベルψs は上記リセットレベルψt と一致している。
【0013】その後赤外線検出器1では、トランスファ
ーゲート4が開くまでの期間(Ta3<t<Ta4),つま
りシャッター時間(Xs)の間は、図17(e) に示すよう
に赤外線の入射量に応じて信号電荷Cs2が蓄積され、さ
らにこの間(Xs)に蓄積された電荷Cs2は、トランスフ
ァーゲート4の駆動クロックCLt のパルス期間(Ta4
≦t<Ta5)内にCCDチャネル12へ転送される(図
17(f) )。その後は順次電荷読出サイクル(Xr )に
て、図17(a) 〜(f) により説明したように光検出器1
からCCD12への電荷読出を行う。
【0014】この電荷読出サイクル(Xr )の期間中、
上記CCD12は、光検出器1からの信号電荷Cs の転
送動作を行っており、以下その電荷転送動作を図18〜
図20を用いて説明する。
【0015】図18は図15のリニアイメージセンサの
CCD転送ゲートの構造及び該転送ゲートとその駆動ク
ロックとの接続関係を示しており、また図19は上記図
16のトランスファーゲート4及びシャッターゲート5
の駆動クロックCLt 及びCLs の波形に加えて、CC
D12の3相駆動クロックφ1 〜φ3 の波形を示す図、
図20はCCD12内で、ある光検出器からの信号電荷
がその隣の光検出器に対応する位置まで運ばれる様子を
示す図である。
【0016】図18に示すようにCCD12は、3相駆
動CCDで、つまり1つの光検出器1に対応して3つの
転送ゲート12a〜12cを有するもので、ここでは転
送ゲート12aの位置にトランスファーゲート4が配置
されており、光検出器1の信号電荷をCCDチャネル1
2dの転送ゲート12a直下部分に流し込むようになっ
ている。また各光検出器1とオーバーフロードレイン1
3との間にはシャッターゲート15が配置されている。
【0017】上記転送ゲート12aの直下の領域のみに
ポテンシャル井戸が形成されている期間(Ta0≦t<T
a1)と同期して、上記トランスファーゲート入力It に
駆動クロックCLt のパルスを印加すると、図17(a)
で説明したように、各光検出器1に対応する第1転送ゲ
ート12aのポテンシャル井戸内に信号電荷A〜Cが読
み出される(図20参照)。そして上記駆動クロックC
Lt の立ち下がり(t=Ta1)と同時に電荷転送動作が
開始される。
【0018】すなわち上記CCD駆動信号φ1 〜φ3
は、それぞれ位相が120度づつ異なっているため、図
20に示すように第1転送期間(Ta1≦t<t1 )で
は、第1及び第2転送ゲート12a,12bの下にポテ
ンシャル井戸ができ、次の第2転送期間(t1 ≦t<t
2 )では、第2転送ゲート12bの直下のみに、またさ
らに次の第3転送期間(t2 ≦t<t3 )には第2及び
第3転送ゲート12b,12cの下にポテンシャル井戸
ができ、このようにしてさらに第4及び第5転送期間
(t3 ≦t<t4 ),(t4 ≦t<t5 )が経過する
と、信号電荷A〜Dは光検出器1つ分だけ転送されるこ
ととなる。そしてCCD12はこのような転送動作を、
トランスファーゲート4の駆動クロックCLt の次の立
ち上がりまで繰り返して転送動作を終える。
【0019】ところがこのような電子シャッター機構を
有するリニアイメージセンサ200では、トランスファ
ーゲート4の開閉動作の際にリセットされる赤外線検出
器1のポテンシャルレベルψt と、シャッターゲート1
5の開閉の際にリセットされる赤外線検出器1のポテン
シャルレベルψs とが少しでも異なると、正確な赤外線
量を検知することができないという問題点がある。つま
り上記電荷読み取り時の検出器リセットレベルψt はト
ランスファーゲートトランジスタの特性によって決ま
り、また電荷掃き出し時の検出器リセットレベルψs は
シャッターゲートトランジスタの特性によって決まるた
め、ウェハプロセス上のばらつきによって両方のトラン
ジスタ特性がわずかでも異なると、CCD12への電荷
転送の場合とオーバーフロードレイン13への電荷掃き
出しの場合とで、光検出器1のリセットレベルに差が生
じ、信号電荷の読み残しや余分な読み出しが生じるとい
う問題点があった。
【0020】以下この問題点を図21及び図22を用い
て詳しく説明する。図21(a) 〜(f) 及び図22(a) 〜
(f) はそれぞれ図17(a) 〜(f) に対応するタイミング
のポテンシャル分布を示しており、図21に示すよう
に、電荷掃き出し時にリセットされる赤外線検出器1の
ポテンシャルレベルψs が電荷転送時にリセットされる
赤外線検出器1のポテンシャルレベルψt より低い場
合、図21(c) に示すようにシャッターゲート5が動作
すると蓄積電荷Cs1の他に電荷C0 が余分に掃き出され
てしまい、その後トランスファーゲート4が動作して電
荷の読出を行う際、図21(f) に示すようにトランスフ
ァーゲート4の導通時のレベルEton とシャッターゲー
ト5の導通時のレベルEson との差,つまりエネルギー
差(ψt −ψs )以下の小さい蓄積レベルの信号電荷C
s3は読み出すことができないという問題点があった。
【0021】また逆に図22に示すように電荷掃き出し
時にリセットされる赤外線検出器1のポテンシャルレベ
ルψs が電荷転送時にリセットされる赤外線検出器1の
ポテンシャルレベルψt より高い場合、図22(c) に示
すようにシャッターゲート5が動作すると、蓄積電荷C
s1の一部Cs5しか掃き出されず、電荷Cs4が残ってしま
い、その後トランスファーゲート4が動作して電荷の読
出を行う際には、トランスファーゲート4の導通時のレ
ベルEton とシャッターゲート5の導通時のレベルEso
n との差、つまりエネルギー差(ψt −ψs )分の電荷
Cs4を信号電荷Cs2の他に余分に読み出してしまい、信
号のコントラストが低下するという問題点があった。
【0022】そこで本件発明者はこのような問題点を解
決した、改良型のリニアイメージセンサをすでに開発し
ており、以下このリニアイメージセンサについて説明す
る。
【0023】図23は改良型のリニアイメージセンサを
説明するための図であり、図23(a) は該センサを構成
する素子のレイアウトの概略を示す平面図、図23(b)
は図23(a) のXXIII b−XXIII b線断面図であ
る。図において、300はこの改良型のリニアイメージ
センサで、このセンサ300では、オーバフロードレイ
ン3及びCCD12を共に光検出器1列の片側に配置
し、しかもオーバフロードレイン3と光検出器1との間
にCCD12が位置するようにしている。またこのため
シャッターゲート5はCCD12とオーバフロードレイ
ン3との間に配設し、光検出器1からオーバフロードレ
イン3への電荷の掃き出しをCCD12を介して行うよ
うにしている。なお、5bは上記CCD12の転送チャ
ネル12bとオーバフロードレイン3のN型不純物領域
との間に形成されたP型不純物領域、5aは該領域上に
ゲート絶縁膜10aを介して形成されたポリシリコンゲ
ートで、これらは上記シャッターゲートトランジスタを
構成している。その他の構成は図15に示すリニアイメ
ージセンサと同一である。
【0024】次に動作について図24ないし図26を用
いて説明する。図24は上記リニアイメージセンサ30
0のCCD転送ゲートの構造及び該転送ゲートとその駆
動クロックとの接続関係を、また図25はこのリニアイ
メージセンサの電荷読出動作中における図23(a) のX
XIII b−XXIII b線に沿ったポテンシャル分布の変
化を示しており、また図26はこのリニアイメージセン
サの各ゲートに印加する信号の波形図であり、これらの
図を用いて電荷読出動作について説明する。
【0025】まず、トランスファーゲート4の駆動クロ
ックCLt が立ち上がると(t=Ta0)、このゲート4
が開き、つまり該ゲート4のポテンシャルレベルがオフ
レベルEtoffからオンレベルEton に低下し、それまで
に光検出器1内で蓄積された信号電荷Cs がN型不純物
領域4bを通ってCCDチャネル12d内に転送される
(図25(f) )。その後上記駆動クロックCLt が立ち
下がると(t=Ta1)、ゲート4のポテンシャルレベル
はもとのレベルEtoffに戻り、上記ゲート4は閉じる。
この時赤外線検出器1のポテンシャルレベルEidは図1
5のセンサ200の場合と同様の理由で上記トランスフ
ァーゲート4のオンレベルEton (エネルギーレベルψ
t)にリセットされることとなる。
【0026】これと同時に、CCD12では電荷転送動
作が開始され、その後転送期間(Xt )が経過するまで
の期間(Ta1<t<Tb2)中、図25(a) に示すように
赤外線検出器1では電荷の蓄積が、またCCD12では
電荷転送動作が行われる。その後さらに赤外線検出器1
ではシャッターゲート5が開くまでの期間(Tb2≦t<
Tb3)は、図25(b) に示すように赤外線の入射量に応
じて信号電荷Ce が蓄積される。そしてシャッターゲー
ト5の駆動クロックCLs 及びトランスファーゲート4
の駆動クロックCLt が立ち上がると(t=Tb3)、こ
の両ゲート5,4が開き、つまり図25(c) に示すよう
に該ゲート5,4のポテンシャルレベルがそれぞれオフ
レベルEsoff,EtoffからオンレベルEson ,Eton に
低下し、それまでに光検出器1内で蓄積された信号電荷
Ce がCCD12のチャネル12bを通ってオーバフロ
ードレインのN型不純物領域3内に掃き出される。
【0027】その後上記両駆動クロックCLs ,CLt
が立ち下がると(t=Tb4)、両ゲート5,4のポテン
シャルレベルはもとのレベルStoff,Etoffに戻り、上
記両ゲート5,4は閉じる(図25(d) )。この時赤外
線検出器1のポテンシャルレベルEidはシャッターゲー
ト5のオンレベルEson とは関係なく、上記トランスフ
ァーゲート4の開閉動作の場合と同様、上記トランスフ
ァーゲート4のオンレベルEton (ψt )にリセットさ
れることとなり、電荷読出時と電荷掃出時とで赤外線検
出器1のポテンシャルレベルが変動することはない。
【0028】その後赤外線検出器1では、トランスファ
ーゲート4が開くまで,つまりシャッター時間(Xs )
が経過するまでの期間(Tb4<t<Tb5)は、図25
(e) に示すように赤外線の入射量に応じて信号電荷Cs
が蓄積され、さらにこの間に蓄積された電荷Cs は、ト
ランスファーゲート4の駆動クロックCLt のパルス期
間(Tb5≦t<Tb6)内にCCDチャネル12へ転送さ
れる(図25(f) )。その後上記駆動クロックCLt が
立ち下がると(t=Tb6)、CCD12では電荷転送を
開始する(図25(g) )。そして順次電荷読出サイクル
(Xr )にて図25(a) 〜(g) により説明したように光
検出器1からCCD12への電荷読出を行う。
【0029】ここで以上の動作を行うためには素子各部
のポテンシャルレベルが、トランスファーゲート(Eto
n)、CCDチャネル(Ecc)、シャッターゲート(Eso
n )、オーバーフロードレイン(Eod)の順に深くなっ
ていくように設定する必要があるが、素子各部のP型お
よびN型不純物領域の不純物濃度を制御するなどの方法
によって容易に実現できる。
【0030】なお、上記改良型のリニアイメージセンサ
のように光検出器の信号電荷をCCDを介してオーバフ
ロードレイン等に引き抜くという考え方は、特開昭62−
200761号公報や特開昭60−120555号公報に開示されてお
り、例えば特開昭62−200761号公報には固体撮像素子に
おいて、一次元アレイ状の光検出器の片側に電荷転送部
を、さらに光検出器からみて電荷転送部の向こう側にオ
ーバフロードレインを配置し、光検出器の信号電荷を電
荷転送部を介してオーバフロードレインに掃き出すよう
にしたものが、また特開昭60−120555号公報には固体撮
像装置において、一次元アレイ状の光検出器の両側にC
CDレジスタを、さらに該両レジスタの外側にそれぞれ
ダミーシフトレジスタを配置し、光検出器の残留電荷を
CCDシフトレジスタを介してダミーシフトレジスタに
引き抜くようにしたものが示されている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記説明した改良型の
リニアイメージセンサでは、赤外線検出器1に蓄積され
た信号電荷Ce を、CCD12を通してオーバフロード
レイン3に掃き出すようにしているため、CCD転送中
に電荷掃き出し動作を行おうとすると、転送中の信号電
荷と掃き出された電荷とが混ざり合う場合があり、CC
D12の転送動作中はシャッターゲート5を導通させる
ことができず、このためCCD転送期間と電荷掃き出し
期間とを別々の時間帯に設定しているが、この場合シャ
ッター時間(Xs)が電荷読出サイクル(Xr)における電
荷転送期間(Xt)経過後の短い時間に制限されてしま
い、特に赤外線の入射量が少ない場合には、十分な信号
電荷の蓄積に支障をきたすという問題点があった。
【0032】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電荷読み出し時と電荷掃き出し
時とで検出器のリセットレベルがシフトすることなく、
完全な電子シャッター動作を行うことができ、しかもシ
ャッター時間を電荷読出サイクル中の任意の時間に設定
することができ、赤外線の入射量が少ない場合であって
も十分な信号電荷の蓄積を行うことができるリニアイメ
ージセンサ及びその駆動方式を得ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリニアイ
メージセンサは、一次元アレイ配列の光検出器列とオー
バフロードレインとの間に配置された電荷転送部を、上
記光検出器1つに対して4つ以上の転送ゲートを有し、
個々の光検出器からの信号電荷を上記光検出器配列方向
へ転送する電荷結合素子と、上記各々の光検出器とこれ
に対応する4つ以上の転送ゲートのうちの特定の1つと
の間に設けられ、光検出器から電荷結合素子への電荷転
送を制御するトランスファーゲートと、上記特定の転送
ゲートと電荷排出部との間に設けられ、電荷転送部から
電荷排出部への電荷転送を制御するシャッターゲートと
から構成し、上記4つ以上の転送ゲートを4相以上の駆
動クロックにより制御して電荷転送を行うようにしたも
のである。
【0034】この発明は上記リニアイメージセンサにお
いて、上記電荷結合素子を、上記光検出器1つに対して
5つの転送ゲートを有し、これらの転送ゲートを5相の
駆動クロックにより制御して電荷転送を行う構成とした
ものである。
【0035】この発明は上記リニアイメージセンサにお
いて、上記電荷結合素子を、上記光検出器1つに対して
4つの転送ゲートを有し、これらの転送ゲートを4相の
駆動クロックにより制御して電荷転送を行う構成とした
ものである。
【0036】この発明は上記リニアイメージセンサにお
いて、上記各光検出器に対応する複数の転送ゲートを、
該転送ゲート数以上の相数の駆動クロックにより制御し
て電荷転送を行うようにしたものである。
【0037】この発明に係るリニアイメージセンサの駆
動方式は、リニアイメージセンサの電荷転送回路とし
て、一次元アレイ配列の光検出器の1つに対して4つ以
上の転送ゲートを有する電荷結合素子を用い、上記4つ
以上の転送ゲートに4相以上の駆動クロックを印加して
光検出器からの信号電荷の転送動作を行うとともに、上
記個々の光検出器とこれに対応する4つ以上の転送ゲー
トの特定の1つとの間に挿入されたトランスファーゲー
ト、及び該特定の転送ゲートと電荷排出回路との間に挿
入されたシャッターゲートを、それぞれ上記特定の転送
ゲート両側の転送ゲートがオフしているタイミングで導
通するようにし、これにより個々の光検出器からの信号
電荷を電荷転送回路により転送すると同時に、該信号電
荷を上記電荷転送回路を介して外部に排出するようにし
たものである。
【0038】
【作用】この発明においては、一次元アレイ配列の光検
出器列とオーバフロードレインとの間に配置された電荷
転送部の電荷結合素子を、上記光検出器1つに対して4
つ以上の転送ゲートを有する構成とし、4相以上の駆動
クロックを対応する転送ゲートに印加するようにしたか
ら、電荷転送動作中に最低限隣接する3つの転送ゲート
がすべて閉じた状態が発生することとなり、このため転
送中の信号電荷と掃き出された電荷とが混ざり合うこと
なく、この真ん中の転送ゲートを通して光検出器から電
荷排出部への電荷の掃き出しを行うことができる。つま
り、電荷転送部での信号電荷の転送動作中に信号電荷の
掃き出しを行うことができ、これによりシャッターゲー
トを開けるタイミングを電荷読出サイクル中の任意の時
間に設定することができる。
【0039】またこの発明においては、さらに上記電荷
結合素子を、上記光検出器1つに対して5つの転送ゲー
トを有し、これらの転送ゲートを5相の駆動クロックに
より制御して電荷転送を行う構成としたので、信号電荷
の転送動作における蓄積電荷の掃き出しに5つの転送ゲ
ートのうち隣接する3つの転送ゲートを用いても、残り
の2つを転送動作に用いることができ、光検出器からの
信号電荷を転送ゲート2つ分によるポテンシャル井戸内
に受け入れて、転送ゲート2つ分のポテンシャル井戸に
対応した量の電荷を転送することができる。
【0040】この発明においては、上記電荷結合素子
を、上記光検出器1つに対して4つの転送ゲートを有
し、これらの転送ゲートを4相の駆動クロックにより制
御して電荷転送を行う構成としたので、5相駆動の場合
に比べて、転送ゲート及び駆動クロックを1つづつ少な
くすることができ、CCD部分の構成の簡略化を図るこ
とができる。
【0041】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の一実施例による赤外線リニアイメ
ージセンサの構成を示す平面図であり、従来の改良型リ
ニアイメージセンサの説明に用いた図24に対応してい
る。図において、2は第1〜第5の5相のクロック信号
φ1 〜φ5 により駆動されるCCDで、1つの光検出器
1に対して5つの第1〜第5転送ゲート2a〜2eを有
しており、該各転送ゲートには対応するクロック信号が
印加されるようになっている。そしてその他の構成は図
24に示した従来のリニアイメージセンサ300と同一
であり、例えば上記トランスファーゲート4は第1転送
ゲート2aと光検出器1との間に、またシャッターゲー
ト5は第1転送ゲート2aとオーバフロードレイン3と
の間に配設されている。なお2fは上記CCD2のN型
チャネル領域である。
【0042】次に図2〜図5を用いて動作について説明
する。図2は電荷読出の際上記リニアイメージセンサの
各ゲートに印加されるクロック信号を、また図3は電荷
読出動作中の図1のIII −III 線断面に沿ったポテンシ
ャル分布の変化を示しており、さらに図4は信号電荷が
CCD中を転送される様子を、図5は電荷転送中に信号
電荷が掃き出されるタイミングを示している。
【0043】まずCCD2の通常の電荷転送動作につい
て説明する。上記CCD2の第1及び第2転送ゲート2
a,2bの下側にのみポテンシャル井戸が形成されてい
る期間中(Ta0≦t<Ta1)に、トランスファーゲート
制御クロックCLt が立ち上がり(t=Ta0)、図3
(f) のようにトランスファーゲート4が開くと、赤外線
検出器1内に蓄積された信号電荷Cs が上記ポテンシャ
ル井戸内に流れ込み、その後上記制御クロックCLt が
立ち下がると(t=Ta1)、図3(g) のようにトランス
ファーゲート4が閉じ、その後図4に示すようにこの信
号電荷Cs の転送が開始される。なお、図4では各光検
出器1からそれぞれに対応する第1及び第2転送ゲート
2a,2bのポテンシャル井戸に転送された電荷をA〜
Dで示している。
【0044】以下この転送動作を、上記CCD駆動クロ
ックが5相である、つまり各クロックφ1 〜φ5 の位相
が順次72°(2π/5)づつ遅らせてあるため、信号
電荷を1つの光検出器1から次の光検出器1に対応する
位置まで転送するための期間を第1〜第10の転送期間
に分けて説明する。
【0045】まず、第1転送期間(Ta1≦t<t1 )に
は、上記第1及び第2転送ゲート2a,2bの下側に形
成されていたポテンシャル井戸が第3転送ゲート2cの
下側に広がり、その次の第2転送期間(t1 ≦t<t2
)には第1転送ゲート2aの下側のポテンシャル井戸
が消失するため、赤外線検出器1からCCD2に転送さ
れた信号電荷A〜Dは、上記両転送期間中に転送ゲート
1つ分移動することとなる。
【0046】さらに続く第3転送期間(t2 ≦t<t3
)及び第4転送期間(t3 ≦t<t4 )でも上記と同
様にして信号電荷A〜Dがまた転送ゲート1つ分移動
し、その後このような信号電荷の移動が第5及び第6転
送期間、第7及び第8転送期間、さらに第9及び第10
転送期間にそれぞれ転送ゲート1つ分づづ行われ、これ
によって信号電荷A〜Dが光検出器1一つ分の距離転送
されることとなる。
【0047】上記CCD2はこのような転送動作を繰り
返すことにより、信号電荷を順次出力アンプ8を介して
外部に出力する。
【0048】次に、このような電荷転送動作中にシャッ
ター動作,つまり赤外線検出器1から信号電荷を掃き出
す動作について図3及び図5を用いて説明する。図3
(a) 〜(g) はそれぞれシャッター動作が行われる転送期
間(tn0≦t≦tn7)において、図1のIII −III 線に
沿ったポテンシャル分布を示しており、特に図3(a) は
第1転送ゲート2aにポテンシャル井戸が形成されてい
る期間(tn0<t<tn1)を、また図3(b) はシャッタ
ー動作が行われる第4転送期間の1つ前の第3転送期間
(tn3≦t<Tc2)を示している。ここで第4転送期間
(Tc2≦t<Tc3)は、通常の電荷転送動作中には第1
転送ゲート2aとその両側の第5,第2転送ゲート2
e,2bの下側にはポテンシャル井戸が形成されない期
間である。
【0049】上記電荷転送中にシャッター動作を行う転
送サイクルでは、上記第4転送期間に第1転送ゲート2
aの駆動クロックφ1 及びトランスファーゲート制御ク
ロックCLtを、シャッターゲート制御クロックCLs
とともに立ち上げ(t=Tc2)、これにより図3(c) に
示すようにトランスファーゲート4及びシャッターゲー
ト5のポテンシャルレベルをそれぞれEton ,Eson ま
で下げる同時に、第1転送ゲート2aのポテンシャルレ
ベルを転送井戸の形成時のレベルEccまでさげる。これ
により赤外線検出器1内に蓄積されていた信号電荷Ce
が図5に示すように第1転送ゲート2aの下側のポテン
シャル井戸を通過してオーバフロードレイン3に掃き出
される。
【0050】そして上記制御クロックCLt およびCL
s が立ち下がると(図3(d) )、赤外線検出器1,CC
D2およびオーバフロードレイン3が分離され、その後
は赤外線検出器1では信号電荷の蓄積が行われ、またC
CD2では信号電荷が順次第1転送ゲート2aを通過し
て転送されることとなる。図3(e) はこのような動作中
のある時間(t=t7 )におけるポテンシャル分布を示
している。
【0051】そしてトランスファーゲート4の制御クロ
ックCLt が立ち上がると(t=Ta4)、図3(f) のよ
うにトランスファーゲート4が開き、赤外線検出器1内
に蓄積された信号電荷Cs が上記第1及び第2転送ゲー
ト2a,2bのポテンシャル井戸内に流れ込み、その後
上記制御クロックCLt が立ち下がると(t=Ta5)、
図3(g) のようにトランスファーゲート4が閉じ、以後
CCD2では上述したようにこの信号電荷Cs の転送が
開始される。
【0052】このように本実施例では、一次元アレイ配
列の光検出器1列とオーバフロードレイン3との間に配
置された電荷転送部のCCD2を、上記光検出器1つに
対して5つの転送ゲート2a〜2eを有する構成とし、
5相の駆動クロックφ1 〜φ5 を対応する転送ゲートに
印加するようにしたので、電荷転送動作中に隣接する3
つの転送ゲートがすべて閉じた状態が発生することとな
り、このためこの真ん中の第1転送ゲート2aを通して
光検出器1からオーバフロードレイン3への電荷の掃き
出しを、この電荷とCCD2の転送電荷とが混ざり合う
ことなく行うことができる。つまり、電荷転送部での信
号電荷の転送動作中に信号電荷の掃き出しを行うことが
でき、これによりシャッターゲートを開けるタイミング
を電荷読出サイクル中の任意の時間に設定することがで
きる。
【0053】また上記電荷結合素子2を、上記光検出器
1つに対して5つの転送ゲート2a〜2eを有し、これ
らの転送ゲートを5相の駆動クロックφ1 〜φ5 により
制御して電荷転送を行う構成としたので、信号電荷の転
送動作において転送ゲート1つ分の余裕ができることと
なり、つまりこれを転送動作に用いることができること
となり、光検出器からの信号電荷を転送ゲート2つ分に
よるポテンシャル井戸内に受け入れることができ、転送
電荷の量を2倍にすることができる。
【0054】さらに信号電荷読み出し時と電荷掃き出し
時との検出器リセットレベルの変動を防止することがで
きる。つまり電荷蓄積時には、赤外線検出器1のポテン
シャルレベルEidはトランスファーゲート4のポテンシ
ャルレベルEton にリセットされ、また電荷掃き出し時
にはトランスファーゲート4およびシャッターゲート5
に正電圧が印加され、図3(c) のようにトランスファー
ゲート4及びシャッターゲート5のポテンシャルレベル
がともにレベルEton ,Eson まで下がり、信号電荷C
s はCCDチャネル12を通過してオーバーフロードレ
イン3へと転送されるが、この場合も、検出器のポテン
シャルレベルEidはトランスファーゲート4のポテンシ
ャルレベルEton にリセットされる。したがって、検出
器のリセットレベルはトランスファーゲート4のトラン
ジスタの特性によってのみ決まり、電荷読み出し時でも
掃き出し時でも常にエネルギーレベルψT となり、ウェ
ハプロセスのばらつきによって両レベルがシフトするこ
となく、完全な電子シャッター動作が行える。
【0055】なお上記実施例では、CCDとして5相駆
動のものを示したが、これは電荷転送量が少なくてよい
場合には、構造が簡単な4相駆動のものを用いてもよ
い。
【0056】以下本発明の第2の実施例によるリニアイ
メージセンサとして、4相駆動CCDを用いたものにつ
いて説明する。図6〜図10は本発明の第2の実施例に
よるリニアイメージセンサを説明するための図であり、
それぞれ上記第1実施例の説明に用いた図1〜図5に対
応しており、図6は赤外線リニアイメージセンサの各素
子のレイアウトを示しており、図7は電荷読出の際、上
記リニアイメージセンサの各ゲートに印加されるクロッ
ク信号を、また図8は電荷読出動作中の図6のVIII −
VIII 線断面に沿ったポテンシャル分布の変化を示して
おり、さらに図9は信号電荷がCCD中を転送される様
子を、図10は電荷転送中に信号電荷が掃き出されるタ
イミングを示している。
【0057】この実施例では、電荷結合素子として、1
つの光検出器1に対して第1〜第4の4つの転送ゲート
20a〜20dを有し、4相駆動クロックφ1 〜φ4 に
より駆動される4相CCD20を用いており、その他の
構成は上記第1の実施例と全く同一である。なお20e
はCCD20のN型電荷転送チャネルである。
【0058】次に動作について説明する。まずCCD2
0の通常の電荷転送動作について説明する。上記CCD
20の第1転送ゲート20aの下側にのみポテンシャル
井戸が形成されている期間中(Ta0≦t<Ta1)に、ト
ランスファーゲート制御クロックCLt が立ち上がり
(t=Ta0)、図8(f) のようにトランスファーゲート
4が開くと、赤外線検出器1内に蓄積された信号電荷C
s が上記ポテンシャル井戸内に流れ込み、その後上記制
御クロックCLt が立ち下がると(t=Ta1)、図8
(g) のようにトランスファーゲート4が閉じ、その後図
9に示すようにこの信号電荷Cs の転送が開始される。
なお、図9では各光検出器1からそれぞれに対応する第
1転送ゲート20aのポテンシャル井戸に転送された電
荷をA〜Eで示している。
【0059】以下この転送動作を、上記CCD駆動クロ
ックが4相である、つまり各クロックφ1 〜φ4 の位相
が順次90°づつ遅らせてあるため、信号電荷を1つの
光検出器1から次の光検出器1に対応する位置まで転送
するための期間を第1〜第8の転送期間に分けて説明す
る。
【0060】まず、第1転送期間(Ta1≦t<t1 )に
は、上記第1転送ゲート20aの下側に形成されていた
ポテンシャル井戸が第2転送ゲート20bの下側に広が
り、その次の第2転送期間(t1 ≦t<t2 )には第1
転送ゲート20aの下側のポテンシャル井戸が消失する
ため、赤外線検出器1からCCD20に転送された信号
電荷A〜Eは、上記両転送期間中に転送ゲート1つ分移
動することとなる。
【0061】さらに続く第3転送期間(t2 ≦t<t3
)及び第4転送期間(t3 ≦t<t4 )でも上記と同
様にして信号電荷A〜Eがまた転送ゲート1つ分移動
し、その後このような信号電荷の移動が第5及び第6転
送期間、さらに第7及び第8転送期間にそれぞれ転送ゲ
ート1つ分づづ行われ、これによって信号電荷A〜Eが
光検出器1一つ分に相当する距離転送されることとな
る。
【0062】そして上記CCD20はこのような転送動
作を繰り返すことにより、信号電荷を順次出力アンプ8
を介して外部に出力する。
【0063】次に、このような電荷転送動作中でのシャ
ッター動作,つまり赤外線検出器1から信号電荷を掃き
出す動作について図8及び図10を用いて説明する。図
8(a) 〜(g) はそれぞれシャッター動作が行われる転送
期間(tn0≦t≦tn7)において、図6のVIII −VII
I 線に沿ったポテンシャル分布を示しており、特に図8
(a) は第1転送ゲート2aにポテンシャル井戸が形成さ
れている期間(tn0<t<tn1)を、また図8(b) はシ
ャッター動作が行われる第4転送期間の1つ前の第3転
送期間(tn3≦t<Td2)を示している。ここで第4転
送期間(Td2≦t<Td3)は、通常の電荷転送動作中に
は第1転送ゲート2aとその両側の第4,第2転送ゲー
ト20d,20bの下側にはポテンシャル井戸が形成さ
れない期間である。
【0064】上記電荷転送中にシャッター動作を行う転
送サイクルでは、上記第4転送期間に第1転送ゲート2
0aの駆動クロックφ1 及びトランスファーゲート制御
クロックCLtを、シャッターゲート制御クロックCL
s とともに立ち上げ(t=Td2)、これにより図8(c)
に示すようにトランスファーゲート4及びシャッターゲ
ート5のポテンシャルレベルをそれぞれオンレベルEto
n ,Eson まで下げると同時に、第1転送ゲート20a
のポテンシャルレベルを転送井戸の形成時のレベルEcc
までさげる。これにより赤外線検出器1内に蓄積されて
いた信号電荷Ceが図10に示すように第1転送ゲート
20aの下側のポテンシャル井戸を通過してオーバフロ
ードレイン3に掃き出される。
【0065】そして上記制御クロックCLt およびCL
s が立ち下がると(t=Td3)、赤外線検出器1,CC
D2およびオーバフロードレイン3が分離され(図8
(d) )、赤外線検出器1では信号電荷Cs の蓄積が行わ
れ、またCCD20では信号電荷が順次第1転送ゲート
20aを通過して転送されることとなる。図8(e) はこ
のような動作中のある時間(t=t7 )におけるポテン
シャル分布を示している。
【0066】そしてトランスファーゲート4の制御クロ
ックCLt が立ち上がると(t=Ta4)、図8(f) のよ
うにトランスファーゲート4が開き、赤外線検出器1内
に蓄積された信号電荷Cs が上記第1転送ゲート2aの
ポテンシャル井戸内に流れ込み、その後上記制御クロッ
クCLt が立ち下がると(t=Ta5)、図8(g) のよう
にトランスファーゲート4が閉じ、以後CCD20では
上述したようにこの信号電荷Cs の転送が開始される。
【0067】このように本実施例では、一次元アレイ配
列の光検出器1とオーバフロードレイン3との間に配置
された電荷転送部のCCD20を、上記光検出器1つに
対して4つの転送ゲート20a〜20dを有する構成と
し、4相の駆動クロックφ1〜φ4 を対応する転送ゲー
トに印加するようにしたので、上記実施例と同様CCD
20での信号電荷の転送動作中に信号電荷の掃き出し
を、掃出電荷とCCD中の転送電荷との混ざり合いを招
くことなく行うことができ、これによりシャッターゲー
トを開けるタイミングを電荷読出サイクル中の任意の時
間に設定することができる。
【0068】また5相駆動CCDに比べて転送ゲートお
よび駆動クロックが1つ少なくすることができ、構造の
簡略化を図ることができるが、CCDの転送電荷容量が
半減するというデメリットもあり、用途によっては5相
以上のCCDを用いる方が有利である場合もある。
【0069】なお、上記各実施例では、各光検出器の転
送ゲートの個数と、転送ゲートを駆動する駆動クロック
の相数とが同一である場合について示したが、これは転
送ゲートを、各光検出器の転送ゲート数より多い相数の
駆動クロックにより駆動するようにしてもよい。
【0070】次に本発明の第3の実施例によるリニアイ
メージセンサとして、各光検出器に対して転送ゲートが
4つある電荷転送素子を8相の駆動クロックにより駆動
するようにしたものについて説明する。図11〜図14
はこの実施例のリニアイメージセンサを説明するための
図であり、それぞれ上記第2実施例の説明に用いた図
6,図7,図9,図10に対応している。つまり図11
は赤外線リニアイメージセンサの各素子のレイアウトを
示しており、図12は電荷読出の際、上記リニアイメー
ジセンサの各ゲートに印加されるクロック信号を、また
図13は信号電荷がCCD中を転送される様子を、図1
4は電荷転送中に信号電荷が掃き出されるタイミングを
示している。なお電荷読出動作中の図11のX−X線断
面に沿ったポテンシャル分布の変化は上記第2の実施例
のもの(図8参照)と同一である。
【0071】この実施例では、図11に示すように電荷
転送素子の駆動クロックとして8相駆動クロックφ1'〜
φ8'を用い、一次元アレイ状に配列された光検出器のう
ち奇数番目の光検出器1の転送ゲート20a〜20dに
は第1〜第4の駆動クロックφ1'〜φ4'を、偶数番目の
光検出器1′の転送ゲート20a′〜20d′には第5
〜第8の駆動クロックφ5'〜φ8'を印加するようにして
おり、その他の構成は上記第2の実施例と全く同一であ
る。
【0072】ここで、第1〜第8の駆動クロックφ1'〜
φ8'は、CCD駆動パルスの周期がそれぞれ第2実施例
の駆動クロックの2分の1となっており、また上記CC
D駆動パルスの位相については順次45度づつ遅らせて
ある。言い換えるとクロックφ1'とφ5'、φ2'とφ6'、
φ3'とφ7'、φ4'とφ8'を重合わせたものが、それぞれ
上記第2実施例で用いた駆動クロックφ1 ,φ2 ,φ3
,φ4 となっている。但し上記第1の駆動クロックφ
1'と第5の駆動クロックφ5'とは、シャッターゲート制
御クロックCLs が発生するタイミング(t=Td2)で
同時に、光検出器1内の蓄積電荷を掃き出すためのパル
スを発生するようになっている(図12参照)。
【0073】このような構成の第3の実施例では、CC
D20の通常の電荷転送動作は図13に示すように、ま
た電荷転送動作中でのシャッター動作については図14
に示すように上記第2の実施例のリニアイメージセンサ
と全く同様に行われ、第2の実施例と同様の効果を奏す
る。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るリニアイ
メージセンサ及びその駆動方式によれば、一次元アレイ
配列の光検出器列とオーバフロードレインとの間に配置
された電荷転送部の電荷結合素子を、上記光検出器1つ
に対して4つ以上の転送ゲートを有する構成とし、4相
以上の駆動クロックを対応する転送ゲートに印加するよ
うにしたので、電荷転送動作中に最低限隣接する3つの
転送ゲートがすべて閉じた状態が発生することとなり、
これにより転送中の信号電荷と掃き出された電荷とが混
ざり合うことなく、この真ん中の転送ゲートを通して光
検出器から電荷排出部への電荷の掃き出しを行うことが
できる。つまり、電荷転送部での信号電荷の転送動作中
に信号電荷の掃き出しを行うことができ、これによりシ
ャッターゲートを開けるタイミングを電荷読出サイクル
中の任意の時間に設定することができる効果がある。
【0075】またこの発明によれば上記リニアイメージ
センサにおいて、さらに上記電荷結合素子を、上記光検
出器1つに対して5つの転送ゲートを有し、これらの転
送ゲートを5相の駆動クロックにより制御して電荷転送
を行う構成としたので、信号電荷の転送動作における蓄
積電荷の掃き出しに5つの転送ゲートのうち隣接する3
つの転送ゲートを用いても、残りの2つを転送動作に用
いることができ、光検出器からの信号電荷を転送ゲート
2つ分によるポテンシャル井戸内に受け入れて、転送ゲ
ート2つ分のポテンシャル井戸に対応した量の電荷を転
送することができる効果がある。
【0076】またこの発明によれば上記リニアイメージ
センサにおいて、上記電荷結合素子を、上記光検出器1
つに対して4つの転送ゲートを有し、これらの転送ゲー
トを4相の駆動クロックにより制御して電荷転送を行う
構成としたので、5相駆動の場合に比べて、転送ゲート
及び駆動クロックを1つづつ少なくすることができ、C
CD部分の構造の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による赤外線リニアイメー
ジセンサの構造を示す平面図である。
【図2】上記イメージセンサにおける5相駆動CCDの
電荷読出動作を説明するための信号波形図である。
【図3】上記電荷読出動作中における図1のIII −III
線に沿ったポテンシャル分布の変化を示す図である。
【図4】上記5相CCDの電荷転送動作中における電荷
転送方向のポテンシャル分布の変化を示す図である。
【図5】この電荷転送動作中における蓄積電荷の掃き出
しタイミングを示すCCD部のポテンシャル分布図であ
る。
【図6】この発明の第2の実施例による、4相駆動CC
Dを備えた赤外線リニアイメージセンサの構造を示す平
面図である。
【図7】上記イメージセンサにおける4相駆動CCDの
電荷読出動作を説明するための信号波形図である。
【図8】上記電荷読出動作中における図6のVIII −V
III 線に沿ったポテンシャル分布の変化を示す図であ
る。
【図9】上記4相CCDの電荷転送動作中における電荷
転送方向のポテンシャル分布の変化を示す図である。
【図10】この電荷転送動作中における蓄積電荷の掃き
出しタイミングを示すCCD部のポテンシャル分布図で
ある。
【図11】この発明の第3の実施例による、第2実施例
のCCDを8相の駆動クロックにより駆動するようにし
た赤外線リニアイメージセンサの構造を示す平面図であ
る。
【図12】このイメージセンサにおける8相駆動CCD
の電荷読出動作を説明するための信号波形図である。
【図13】上記8相駆動CCDの電荷転送動作中におけ
る電荷転送方向のポテンシャル分布の変化を示す図であ
る。
【図14】この電荷転送動作中における蓄積電荷の掃き
出しタイミングを示すCCD部のポテンシャル分布図で
ある。
【図15】従来の電子シャッター機構を搭載した赤外線
リニアイメージセンサの構成図であり、図15(a) は概
略平面図、図15(b) はそのXVb−XVb線の断面図
である。
【図16】このイメージセンサにおける電荷読出サイク
ルとシャッター時間との関係を示す波形図である。
【図17】このイメージセンサの電荷読出動作中におけ
る図15のXVb−XVb線に沿ったポテンシャル分布
の変化を示す図である。
【図18】上記従来の赤外線リニアイメージセンサにお
ける各部のゲート電極の配置を示す図である。
【図19】この赤外線リニアイメージセンサの電荷転送
動作を行うための信号波形を示す図である。
【図20】この電荷転送動作中のCCD部におけるポテ
ンシャル井戸の変化を示す図である。
【図21】従来のリニアイメージセンサにおける、トラ
ンスファーゲートのオン時のポテンシャルがシャッター
ゲートのものより高い場合の問題点を説明するためのポ
テンシャル分布図である。
【図22】図21の場合とは逆に、トランスファーゲー
トのオン時のポテンシャルがシャッターゲートのものよ
り低い場合の問題点を説明するためのポテンシャル分布
図である。
【図23】上記従来の赤外線リニアイメージセンサにお
ける問題点を解決した改良型の赤外線リニアイメージセ
ンサを説明するための図であり、図23(a) は概略平面
図、図23(b) はそのXXIII b−XXIII b線の断面
図である。
【図24】この改良型赤外線リニアイメージセンサにお
ける各部のゲート電極の配置を示す図である。
【図25】このイメージセンサの電荷読出動作中におけ
る図23のXXIII b−XXIIIb線に沿ったポテンシ
ャル分布の変化を示す図である。
【図26】このイメージセンサの電荷読出動作を行うた
めの信号波形を示す図である。
【符号の説明】
1,1′ 赤外線検出器 1a 白金シリサイド層 2,20 CCD 2a〜2e 第1〜第5の転送ゲート 2f,20e CCD電荷転送チャネル 3 オーバフロードレイン 4 トランスファーゲート 4b トランスファーゲート用トランジスタのチャネル
形成領域 5 シャッターゲート 5b シャッターゲート用トランジスタのチャネル形成
領域 8 出力アンプ 9 P型シリコン基板 9a ダイオード形成用P型Si領域 10 ショットキダイオード 10a ゲート絶縁膜 11 ガードリング 20a〜20d,20a′〜20d′ 第1〜第4の転
送ゲート 100,120 赤外線リニアイメージセンサ Ce 掃出電荷 Cs 信号電荷 Eid 検出器ポテンシャルレベル Ecc CCDポテンシャルレベル Eod オーバーフロードレインポテンシャルレベル Eson ,Esoff シャッターゲートのオン時,オフ時の
ポテンシャルレベル Eton ,Etoff トランスファーゲートのオン時,オフ
時のポテンシャルレベル Ic CCD転送ゲート入力端子 Is シャッターゲート入力端子 It トランスファーゲート入力端子 φ1 〜φ5 、φ1'〜φ8' CCD駆動クロック ψs シャッター動作によるリセットレベル ψt トランスファー動作によるリセットレベル

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に1次元アレイ状に配列さ
    れ、入射光を受けて信号電荷を発生する複数の光検出器
    と、該光検出器列の片側にこれと平行に配置され、各光
    検出器内に蓄積された信号電荷を転送する電荷転送部
    と、該電荷転送部の片側であって上記光検出器列と反対
    側に位置するよう配置され、上記各光検出器内の蓄積電
    荷を上記電荷転送部を介して受けて外部に排出する電荷
    排出部とを備えたリニアイメージセンサにおいて、 上記電荷転送部を、 上記光検出器1つに対して4つ以上の転送ゲートを有
    し、個々の光検出器からの信号電荷を上記光検出器配列
    方向へ転送する電荷結合素子と、 上記各々の光検出器と、これに対応する4つ以上の転送
    ゲートのうちの特定の1つとの間に設けられ、光検出器
    から電荷結合素子への電荷転送を制御するトランスファ
    ーゲートと、 上記特定の転送ゲートと電荷排出部との間に設けられ、
    電荷転送部から電荷排出部への電荷転送を制御するシャ
    ッターゲートとから構成し、 上記各光検出器の転送ゲートを4相以上の駆動クロック
    により制御して電荷転送を行うようにしたことを特徴と
    するリニアイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリニアイメージセンサに
    おいて、 上記電荷結合素子は、上記光検出器1つに対して5つの
    転送ゲートを有し、これらの転送ゲートを5相の駆動ク
    ロックにより制御して電荷転送を行うものであることを
    特徴とするリニアイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリニアイメージセンサに
    おいて、 上記電荷結合素子は、上記光検出器1つに対して4つの
    転送ゲートを有し、これらの転送ゲートを4相の駆動ク
    ロックにより制御して電荷転送を行うものであることを
    特徴とするリニアイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリニアイメージセンサに
    おいて、 上記電荷結合素子は、上記各光検出器に対応する複数の
    転送ゲートを、該転送ゲート数以上の相数の駆動クロッ
    クにより制御して電荷転送を行うものであることを特徴
    とするリニアイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 リニアイメージセンサを、その個々の光
    検出器からの信号電荷が電荷転送回路により転送される
    とともに、該信号電荷が該電荷転送回路を介して電荷排
    出回路に送られて外部に排出されるよう駆動するリニア
    イメージセンサの駆動方式において、 上記電荷転送回路として、光検出器1つに対して4つ以
    上の転送ゲートを有する電荷結合素子を用い、上記4つ
    以上の転送ゲートに4相以上の駆動クロックを印加して
    光検出器からの信号電荷の転送動作を行い、 上記個々の光検出器とこれに対応する4つ以上の転送ゲ
    ートの特定の1つとの間に挿入されたトランスファーゲ
    ート、及び該特定の転送ゲートと電荷排出回路との間に
    挿入されたシャッターゲートを、それぞれ上記特定の転
    送ゲート両側の転送ゲートがオフしているタイミングで
    導通するようにしたことを特徴とするリニアイメージセ
    ンサの駆動方式。
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