JP2973173B2 - ボルト自動締付装置 - Google Patents

ボルト自動締付装置

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JP2973173B2
JP2973173B2 JP6260614A JP26061494A JP2973173B2 JP 2973173 B2 JP2973173 B2 JP 2973173B2 JP 6260614 A JP6260614 A JP 6260614A JP 26061494 A JP26061494 A JP 26061494A JP 2973173 B2 JP2973173 B2 JP 2973173B2
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Yokota Industrial Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Yokota Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジン関連部
品等のワークの組立工程において、ワークに設けられた
ねじ孔にボルトを自動的に供給しかつボルトをねじ込む
作業を行うボルト自動締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルトの自動締付作業を行う装置とし
て、従来より様々な構造が提案されている。例えば特開
昭58−171227号公報(先行技術1)に記載され
ているボルト組付け装置のように、上下方向に延びる複
数の摺動棒の下端部にそれぞれ設けたマグネットによっ
てボルトを保持させ、上記摺動棒の上方から連結される
ナットランナのスピンドルによって上記摺動棒を回転さ
せるようにしたものが知られている。
【0003】あるいは図13に示すボルト締付装置(先
行技術2)のように、先端にチャック部1を有する筒部
2にスピンドル3を挿入するとともに、筒部2に対して
斜め方向から合流するボルト供給管4を接続したものが
知られている。スピンドル3は、周知のナットランナと
同様の回転駆動機構5によって回転させられるととも
に、図示しないアクチュエータによってスピンドル3を
筒部2の軸線方向に前進させるようにしている。
【0004】この先行技術2の場合、ボルトBは、圧搾
空気によってボルト供給管4からスピンドル3の前方に
供給され、ボルトBをチャック部1にて保持させたの
ち、スピンドル3を回転させながら前進させる。こうす
ることにより、スピンドル3の先端部に設けられたボル
ト嵌合穴6にボルトBの頭部を嵌合させるとともに、ス
ピンドル3をワークWのねじ孔Hに向って前進させ、ボ
ルトBをねじ孔Hにねじ込むようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記先行技術1は、ワ
ークの上面側から複数のボルトを同時にねじ込む作業に
使用できるが、ボルトを水平方向からねじ込む作業には
適していない。また、ワークに多数のねじ孔が狭いピッ
チで設けられている場合に、全てのボルトを同時に締付
けることが不可能である。
【0006】また先行技術2の場合、多数のねじ孔が狭
いピッチで配置されているワークに対して、各ねじ孔に
対応したピッチで多数の筒部2やボルト供給管4を配置
しようとすると、各々の筒部2やボルト供給管4が互い
に干渉するため、多数のねじ孔に対して各ボルトを同時
に締付けることが不可能であった。また、筒部2とボル
ト供給管4が合流する箇所においてボルトが斜め方向か
ら勢いよくぶつかるため、筒部2の内面の磨耗が激し
く、磨耗した部品を頻繁に交換しなければならない。
【0007】しかも先行技術2の場合には、移送するボ
ルトの長さが短いと筒部2とボルト供給管4との合流箇
所においてボルトの姿勢が乱れ、ボルトが引っ掛かるこ
とががあった。また、ワークWから筒部2までの距離が
大きい場合には、スピンドル3を筒部2の先端からワー
クWに向って長く突出させる必要がある。このため、ス
ピンドル3が水平に延びる場合に、スピンドル3が撓ん
だり、スピンドル3の先端側が心ぶれを起こすなどして
ボルトの位置が定まらなくなることがある。
【0008】従って本発明の目的は、上述の問題を解消
し、ボルトを円滑に移送できるとともに、磨耗する箇所
が少なく、多数のボルトを狭いピッチで同時に締付ける
作業やボルトを水平方向から締付ける作業も問題なく行
えるようなボルト自動締付装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすために
開発された本発明は、ねじ孔が設けられたワークにボル
トをねじ込むためのボルト自動締付装置であって、基体
に設けられかつ上方へ延びたガイドロッドに上下動自在
に支持されるとともに昇降用アクチュエータによって上
昇位置と下降位置とにわたって駆動される昇降ヘッド
と、上記昇降ヘッドに設けられていて先端部に開閉可能
なボルト保持用のチャック部を有するとともに基部側が
開口しかつ上記昇降ヘッドが上記下降位置にある時に上
記チャック部が上記ワークのねじ孔に対向するガイド筒
と、上記昇降ヘッドの後方に位置して上記基体に設けら
れ上記ワークに対し前進および後退可能に設けられかつ
上記ガイド筒に挿入可能なスピンドルを有するとともに
上記スピンドルを回転させる回転駆動機構を有するボル
ト駆動ユニットと、上記昇降ヘッドが上記下降位置に移
動した状態において上記スピンドルを上記ガイド筒に挿
入することにより上記スピンドルの先端に設けられたボ
ルト嵌合部をボルトの端部に嵌合させるとともに上記ボ
ルトを上記ワークのねじ孔に向って押出すボルト駆動ユ
ニット移動手段と、上記昇降ヘッドが所定高さまで上昇
した状態において上記ガイド筒と連通可能な位置に開口
するボルト取出口と、上記ボルト取出口の背面側に一端
側開口部が接続されたボルト移送用のホースと、上記ホ
ースの他端側に設けられていて上記ホース内にボルトを
供給するとともにこのホースに圧搾空気を送り込むボル
ト供給手段とを具備している。
【0010】
【作用】昇降用アクチュエータによって昇降ヘッドが上
昇位置まで移動すると、昇降ヘッドに設けられているガ
イド筒がボルト取出口に連通する。そしてボルト供給手
段によってボルトがホースに投入され、圧搾空気によっ
てボルトがボルト取出口に向って圧送される。このボル
トは圧搾空気によってボルト取出口からガイド筒内に入
り、ガイド筒先端のチャック部にて保持される。そして
昇降ヘッドが降下する。なお、請求項2に記載したよう
に昇降ヘッドが前進および後退可能なスライドユニット
に設けられている場合には、このスライドユニットが前
進することにより、ガイド筒の先端(チャック部)がワ
ークのねじ孔に接近させられる。
【0011】そののち、ボルト駆動ユニット移動手段に
よってボルト駆動ユニットが前進することにより、スピ
ンドルがガイド筒の内部に進入するとともにスピンドル
先端のボルト嵌合部がボルトの端部に嵌合した状態で、
ワークのねじ孔に向ってスピンドルがガイド筒によって
案内されながら押出されることにより、スピンドルの回
転に伴ってボルトがねじ孔にねじ込まれてゆく。そして
規定トルクに締付けたのち、ボルト駆動ユニットが元の
位置まで後退する。
【0012】なお、前記ワークに所定ピッチで複数のね
じ孔が設けられている場合に、これらのねじ孔と同じピ
ッチで前記ガイド筒と前記スピンドルと前記ボルト取出
口をそれぞれ複数ずつ配置すれば、多数のねじ孔がワー
クの狭い範囲に並んでいる場合にも各ボルトを各ねじ孔
に同時に供給しかつ締付けを行うことができる。この場
合、スピンドルによってボルトを締付けている間に、ボ
ルト供給手段においてボルトのセッティング作業を同時
に進行させることも可能であるから、多数のボルトの締
付けに必要なサイクルタイムを短縮する上でも有効であ
る。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1〜図
12を参照して説明する。図1に示されたボルト自動締
付装置10は、図示左側に位置するコンベア11に乗っ
て搬送されてくるワークWのねじ孔Hに、ボルトをねじ
込んで締付けるものである。このボルト自動締付装置1
0は、ワークWの側面と対向する位置に設けられた締付
装置本体部12と、図示右側に位置するボルト供給部
(ボルト供給手段)13とを備えている。
【0014】ワークWの一例は図12に示すようなエン
ジン部品であり、このワークWにサイドカバー等の取付
対象部品Pを取付けるために、多数のねじ孔Hがワーク
Wの所定位置に設けられている。各ねじ孔Hの数に対応
した本数のボルトBは、本実施例の自動締付装置10に
よって各ねじ孔Hに同時にねじ込まれる。但し、上記ワ
ークW以外の機械類を組立てるためにこの実施例のボル
ト自動締付装置10が使われてもよい。
【0015】まず、締付装置本体部12について説明す
る。締付装置本体部12は、工場のフロア等に設置され
る基体15を備えている。図2に拡大して示すように、
基体15の上に水平方向に延びる第1のガイドレール1
6が設けられている。第1のガイドレール16は、図3
に一方を示すように正面方向から見て左右に一対設けら
れている。
【0016】第1のガイドレール16にスライドユニッ
ト20が乗っている。このスライドユニット20は、ほ
ぼ水平なベースプレート21を備えており、ワークWに
対しワークWの側方から前進および後退させることがで
きるようになっている。すなわちこのスライドユニット
20は、エアシリンダ等の第1のアクチュエータ23に
よって上記前後方向に駆動され、第1のガイドレール1
6に沿って、図2に示す後退位置から図10に示す前進
位置にわたって往復移動するものである。
【0017】上記スライドユニット20は、ベースプレ
ート21の上に垂直に立てられた左右一対のガイドロッ
ド25と、このガイドロッド25によって昇降可能に保
持された昇降ヘッド27を備えている。各ガイドロッド
25は、図3に示すように、上端部において、水平方向
に延びる部材28によって互いに連結されている。各ガ
イドロッド25の下端部は、ベースプレート21に固定
されている。
【0018】昇降ヘッド27は、垂直方向に延びる昇降
ベース30と、この昇降ベース30に設けられたベアリ
ング部31,32と、昇降ベース30の前面側に固定さ
れた複数のガイド筒33などを備えている。ベアリング
部31,32はガイドロッド25に対して上下方向に移
動自在に嵌合している。
【0019】ガイド筒33は、ワークWの各ねじ孔Hの
ねじ孔間ピッチと対応した位置に、ねじ孔Hと同じ数だ
け複数本配置されている。各ガイド筒33は、図4およ
び図5に示すように構成されている。すなわちこのガイ
ド筒33は、昇降ベース30の前面側に水平に突出する
円筒状の筒部35と、筒部35の先端側に設けられたボ
ルト保持用のチャック部36を備えている。筒部35の
基端側は、昇降ベース30に固定されかつ、昇降ベース
30に設けられた貫通孔37に連通している。筒部35
と貫通孔37の内径は、ボルトBを水平に寝かせた姿勢
で筒部35の軸線方向に移動させることのできる寸法と
してある。
【0020】チャック部36は、開閉可能な一対のチャ
ック爪40を備えている。各チャック爪40は、それぞ
れ支軸41を中心に開閉できるとともに、ばね42によ
って閉じる方向に付勢されている。そしてチャック爪4
0が閉じた状態において、チャック爪40の内側にボル
トBが保持されるようになっている。
【0021】昇降ヘッド27の下方に、この昇降ヘッド
27を駆動するためのエアシリンダ等の昇降用アクチュ
エータ45が設けられている。昇降ヘッド27はこのア
クチュエータ45によって、図2に示す降下位置から、
図9に示す上昇位置にわたって昇降駆動されるようにな
っている。
【0022】この実施例の昇降用アクチュエータ45
は、シリンダ本体46と、このシリンダ本体46の上方
に突出するロッド47とを備えており、ロッド47を伸
び側に作動させることによって昇降ヘッド27を押上げ
ることができるようになっている。
【0023】また、ロッド47の上端連結部50は、昇
降ベース30の下部に設けられた受け部51に対して前
後方向(スライドユニット20が移動する方向)からの
み嵌合することができるようになっている。従ってこの
アクチュエータ45の上端連結部50は、スライドユニ
ット20が前進する際に昇降ベース30の受け部51か
ら切り離され、スライドユニット20が元の位置まで後
退した時に、再び上端連結部50が受け部51と嵌合す
ることができる。
【0024】図2に示すように昇降ヘッド27が降下し
た状態において、昇降ベース30の背面側に重なるよう
にして、垂直に起立する支持壁55が設けられている。
この支持壁55の下部はベースプレート21に固定され
ている。図5に示すように支持壁55に円筒状のスピン
ドル挿入口56が設けられている。スピンドル挿入口5
6は、ガイド筒33と同じピッチでガイド筒33と同数
設けられている。
【0025】図2に示すようにベースプレート21に立
設された支柱60の上部に、プレート61が垂直に設け
られている。このプレート61に、複数のボルト取出口
62がガイド筒33と同じピッチでガイド筒33と同数
配置されている。従って昇降ヘッド27が上昇端まで上
昇した状態において、各ボルト取出口62とガイド筒3
3とが互いに水平方向(軸線方向)に連通状態となる。
ボルト取出口62の内径は、ボルトBが通り抜けること
のできる寸法である。
【0026】図4に示されるように、ボルト取出口62
の背面側に、ボルト圧送用のホース65の一端65a側
の開口部が接続されている。ホース65の他端65b
(図1参照)は、後述するボルト分配機構112のボル
ト落下口123に接続されている。
【0027】上記支柱60の上部前側に遮蔽板70が設
けられている。この遮蔽板70は、図4や図9等に示さ
れるように、昇降ヘッド27が上昇端まで移動した状態
において、チャック部36の先端と対向し、チャック部
36の先端と遮蔽板70との間に小間隙Gが確保される
ようになっている。
【0028】図3に示すように、遮蔽板70は、ブラケ
ット71によって固定されている。この遮蔽板70は、
スライドユニット20が前進する際にガイドロッド25
が前方に通り抜けることができるようにするために、複
数の部分70a,70bに分割され、各部分70a,7
0bの間にガイドロッド25が通ることのできる広さの
隙間72が確保されている。
【0029】スライドユニット20の前部にワーク押圧
機構74が設けられている。このワーク押圧機構74
は、ばね75によってベースプレート21の前方に突出
するワーク押圧子76を備えており、スライドユニット
20がワークWの方向に所定位置まで前進した時に、ワ
ーク押圧子76の先端がワークWをコンベア11側の位
置決め部77に向って押付けることにより、ワークWを
コンベア11の幅方向の正確な位置に停止させることが
できるようにしている。
【0030】ベースプレート21に第2のガイドレール
80が設けられている。第2のガイドレール80は、第
1のガイドレール16と同様に水平方向に左右一対のも
のが平行に延びている。そして第2のガイドレール80
の上に、ボルト駆動ユニット81が搭載されている。
【0031】ボルト駆動ユニット81は、ハウジング8
2と、このハウジング82の前方に水平方向に突出する
複数本のスピンドル83を備えている。これらのスピン
ドル83は、ガイド筒33と同じピッチでガイド筒33
と同数配列されている。上記ハウジング82は、ボルト
駆動ユニット移動手段の一例としてのエアシリンダ等の
第2のアクチュエータ84によって、第2のガイドレー
ル80に沿って水平方向に駆動される。
【0032】ハウジング82の内部に周知のナットラン
ナと同様の構造の回転駆動機構87が設けられており、
この回転駆動機構87によってスピンドル83を回転さ
せることができるようになっている。回転駆動機構87
はトルク検出スイッチ88を備えており、スピンドル8
3に作用するトルクが所定値を越えた時に、トルク検出
スイッチ88が作動することにより、スピンドル83の
回転を停止させるようになっている。
【0033】各スピンドル83の先端側は、前述のスピ
ンドル挿入口56を通ってガイド筒33に挿入可能とし
てあり、第2のアクチュエータ84によってボルト駆動
ユニット81が図11に示す位置まで前進した時に、ス
ピンドル83の先端に設けられたボルト嵌合部の一例と
してのソケット部89がボルトBの端部に嵌合するとと
もに、スピンドル83の先端部がチャック部36を押し
開けてワークWのねじ孔Hに届く位置まで前進できるよ
うになっている。
【0034】図6に示すようにコンベア11は、エンド
レスチェーン95に設けられたローラ96の上に、パレ
ット97を介してワークWを乗せるようになっている。
ワークWはパレット97に設けられた位置決めピン98
によって所定位置に保持されている。
【0035】上記チェーン95は、図示しないスプロケ
ットを備えた駆動機構によって,図6中の矢印F1方向
に無端走行させられるようになっている。ローラ96は
チェーン95に回転自在に保持されている。このチェー
ン95はワークWの幅方向に一対設けられており、各チ
ェーン95の間に、ワークWの前進を所定位置で止める
ためのストッパ機構100が設けられている。
【0036】ストッパ機構100は図示例に限るもので
はないが、例えば、軸101を中心に往復回動するスト
ッパ爪102を有している。このストッパ爪102は、
中間リンク機構103を介して、エアシリンダ等のアク
チュエータ104によって、図6中の矢印R1方向に駆
動することができるようになっている。このストッパ機
構100は、ワークWを停止させる際に回動上昇して起
立し、ワークWを通過させる際にはワークWの移動を妨
げない位置まで上記アクチュエータ104によって回動
降下させられる。
【0037】次に、ボルト供給部13について図1と図
7,8を参照して説明する。ボルト供給部13は、多数
のボルトがランダムに収容された容器110からボルト
を1個ずつ送り出すパーツフィーダ111と、このパー
ツフィーダ111から受け取ったボルトを所定個数保持
したのちに一度に送出するためのボルト分配機構112
を備えている。ボルト分配機構112は2台並列に設け
られており、それぞれ図7および図8に示すように構成
され、1台のボルト分配機構112にボルト10を例え
ば10個ずつ保持できるようになっている。
【0038】ボルト分配機構112は、基枠116(図
1に示す)に固定されたベース117と、このベース1
17に対して垂直軸まわりに回転自在な回転軸118
と、回転軸118の上端側に固定された回転円板119
と、水平方向に往復移動可能に設けられたシャッタ板1
20などを備えて構成されている。回転軸118にエア
通路121が設けられている。エア通路121には、図
示しない圧搾空気供給源が接続される。
【0039】また、回転円板119に複数(図示例は1
0か所)のボルト収容孔122が円周方向に等ピッチで
設けられている。ベース117にはボルト収容孔122
と対応した位置に、ボルト落下口123が所定ピッチで
設けられている。また、回転円板119の上方に、パー
ツフィーダ111から送出されるボルトBを1個ずつボ
ルト収容孔122に供給するためのボルト供給口124
が設けられている。
【0040】シャッタ板120は、エアシリンダ等のア
クチュエータ130によって、水平方向に往復駆動され
るようになっており、シャッタ板120が図7中の矢印
F2方向にいっぱいに移動した状態において,上記ボル
ト収容孔122と対応する位置に貫通孔131が設けら
れている。従ってこのシャッタ板120が上記位置まで
前進すると、貫通孔131がボルト収容孔122とボル
ト落下口123に連通することになる。
【0041】また、アクチュエータ135によって図7
中の矢印F3方向に往復駆動される駆動爪136が設け
られており、この駆動爪136によって回転円板119
がボルト収容孔122のピッチ相当分ずつ矢印R2方向
に間欠的に回転するようになっている。
【0042】ボルト落下口123の内側に、前述のエア
通路121に連通するエア吹出し口140が設けられて
いる。そしてこのボルト落下口123に、前記ホース6
5の他端65bが接続される。可撓性を有するホース6
5は、ボルトBをホース65の軸線に沿わせた姿勢で移
送することのできる内径を有している。このホース65
はおおむね水平方向に配置されている。
【0043】次に、上記構成のボルト自動締付装置10
の作用について説明する。ワークWはコンベア11に乗
って締付装置本体部12と対向する位置まで運ばれてく
る。その時、ストッパ機構100の爪102が上昇して
いるため、ワークWは爪102によって所定位置に停止
させられる。このワークWには、取付対象部品Pが適宜
の仮止め手段によって仮付けされた状態で搬送されてく
る。
【0044】また、昇降用アクチュエータ45によって
昇降ヘッド27が図9に示す上昇位置まで移動させら
れ、昇降ヘッド27に設けられているガイド筒33がボ
ルト取出口62と連通状態となる。
【0045】また、ボルト供給部13においては、回転
円板119が間欠的に回転することにより、ボルトBが
1個ずつ回転円板119のボルト収容孔122に入る。
こうして、所定個数のボルトBがシャッタ板120の上
に乗った状態になる。
【0046】そののち、シャッタ板120が図7中の矢
印F2方向に前進することにより、ボルトBが貫通孔1
31とボルト落下口123を通ってホース65の内部に
落下する。また、エア吹出し孔140から供給される圧
搾空気によって、ボルトBがホース65を通ってボルト
取出口62に到達し、更にガイド筒33の内部に圧送さ
れ、チャック部36のところで止まる。この時、チャッ
ク部36の先端からボルトBが突出する量を遮蔽板70
との間の間隙Gによって規制することが可能である。こ
うして、所定個数のボルトBが、各々のガイド筒33の
チャック部36に保持される。
【0047】昇降ヘッド27が降下したのち、図10に
示すように、第1のアクチュエータ23によってスライ
ドユニット20が前進させられる。こうすることによ
り、ガイド筒33のチャック部36がワークWのねじ孔
Hに接近する。
【0048】そののち、図11に示すように、第2のア
クチュエータ84が前進するとともに、回転駆動機構8
7によってスピンドル83が回転することにより、スピ
ンドル83の先端部のソケット部89がボルトBの端部
に嵌合した状態で、スピンドル83が更に前進する。こ
れにより、ボルトBが回転しつつ、スピンドル83の先
端部がチャック部36を押し開けながらねじ孔Hに向っ
て押出されることにより、ボルトBがねじ孔Hにねじ込
まれてゆく。
【0049】このようにして、ボルトBが所定の締付ト
ルクに達するまでねじ込まれると、回転駆動機構87の
トルク検出スイッチ88が作動することにより、スピン
ドル83の回転が停止する。
【0050】そののち、スライドユニット20が元の位
置(図2の状態)まで後退するとともに、ストッパ機構
100の爪102が降下することにより、ワークWが次
工程に送り出されて1サイクル終了となる。そののち、
再び新たなワークが運ばれてきて前述のボルト締付工程
が繰返される。
【0051】上記実施例装置10によれば、ガイド筒3
3をかなり狭いピッチで多数配置することが可能である
ため、狭い面積に多数のねじ孔が設けられているワーク
においても、全てのボルトを同時に締付けることができ
る。
【0052】また、スピンドル83によってボルトBの
締付けを行っている間に、ボルト供給部13において、
所定個数のボルトBを回転円板119のボルト収容孔1
22に供給することが可能であり、ボルトBの供給に関
して待ち時間を無くすことができ、サイクルタイムを短
縮することが可能である。
【0053】また上記装置10によれば、第1のアクチ
ュエータ23によってガイド筒33をワークWに接近さ
せた状態で、ガイド筒33によってスピンドル83が軸
線方向に案内されながら、ワークWのねじ孔Hの近傍ま
で前進し、ソケット部89に近いスピンドル83の先端
部を回動自在に支持するから、スピンドル83が長く水
平方向に延びていても、スピンドル83の先端側が重力
によって撓んだり、心ぶれをおこすなどの不具合をガイ
ド筒33によって防止することができる。
【0054】また、スライドユニット20にワーク押圧
機構74が設けられているから、スライドユニット20
が前進した際に、ワーク押圧子76と位置決め部77と
によってワークWの位置(コンベア11の幅方向の位
置)を正しく規制することができる。しかもワークWが
前進する方向には、ストッパ機構100によってワーク
Wの位置を規制することができるなど、ボルトBの自動
締付けを行う際にワークWを所定位置に正確に保持でき
るものである。
【0055】しかも本実施例の装置10は、前記先行技
術2(図13)のようなボルトの移送経路が急に変化す
る箇所(ボルトが圧縮空気によって斜め側方から激しく
衝突する箇所)が存在せず、しかもボルト移送用のホー
ス65をおおむね水平に配置することが可能であるか
ら、ボルトの移送が円滑であり、磨耗が少ないという利
点もある。また、もし既設の装置に、ボルトの締付け作
業のみ自動で行うように構成された前進・後退駆動する
ボルト駆動ユニット装置が存在すれば、その既設装置に
本実施例のボルト供給装置を追加することも可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ボルトを円滑に移送で
きるとともに、磨耗が少なく、しかも水平方向に延びる
長いスピンドルを用いていてもスピンドルが垂れて撓ん
だり心ぶれを起こすことを回避でき、ボルトをねじ孔ま
で正確に案内できる。また、狭い範囲に多数のねじ孔が
設けられているワークに対しても、各ボルトを同時に締
付けることができる。そしてボルト圧送用のホースをお
おむね水平に設けることも問題なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すボルト自動締付装置の
側面図。
【図2】図1に示された装置の一部を拡大して示す側面
図。
【図3】図1に示された装置の一部の正面図。
【図4】図1に示された装置のガイド筒とホースの一部
を示す縦断面図。
【図5】図1に示された装置のガイド筒とスピンドルの
一部を示す横断面図。
【図6】図1に示された装置に使用されるコンベアとス
トッパ機構の正面図。
【図7】図1に示された装置に使用されるボルト分配機
構の平面図。
【図8】図7中のa−a線に沿う断面図。
【図9】図1に示された装置において昇降ヘッドが上昇
した状態の側面図。
【図10】図1に示された装置においてスライドユニッ
トが前進した状態の側面図。
【図11】図1に示された装置においてボルト駆動ユニ
ットが前進した状態の側面図。
【図12】ワークの一例を示す斜視図。
【図13】従来のボルト自動締付装置の一部を示す断面
図。
【符号の説明】
10…ボルト自動締付装置 11…コンベア 13…ボルト供給部 15…基体 20…スライドユニット 23…アクチュエ
ータ 25…ガイドロッド 27…昇降ヘッド 33…ガイド筒 36…チャック部 45…昇降用アクチュエータ 62…ボルト取出
口 65…ホース 70…遮蔽板 74…ワーク押圧機構 77…位置決め部 81…ボルト駆動ユニット 83…スピンドル 84…アクチュエータ(ボルト駆動ユニット移動手段) 87…回転駆動機構 89…ソケット部
(ボルト嵌合部) 100…ストッパ機構 112…ボルト分
配機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 正二 大阪府東大阪市西岩田3丁目5番55号 ヨコタ工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ孔が設けられたワークにボルトをねじ
    込むためのボルト自動締付装置であって、 基体に設けられかつ上方へ延びたガイドロッドに上下動
    自在に支持されるとともに昇降用アクチュエータによっ
    て上昇位置と下降位置とにわたって駆動される昇降ヘッ
    ドと、 上記昇降ヘッドに設けられていて先端部に開閉可能なボ
    ルト保持用のチャック部を有するとともに基部側が開口
    しかつ上記昇降ヘッドが上記下降位置にある時に上記チ
    ャック部が上記ワークのねじ孔に対向するガイド筒と、 上記昇降ヘッドの後方に位置して上記基体に設けられ上
    記ワークに対し前進および後退可能に設けられかつ上記
    ガイド筒に挿入可能なスピンドルを有するとともに上記
    スピンドルを回転させる回転駆動機構を有するボルト駆
    動ユニットと、 上記昇降ヘッドが上記下降位置に移動した状態において
    上記スピンドルを上記ガイド筒に挿入することにより上
    記スピンドルの先端に設けられたボルト嵌合部をボルト
    の端部に嵌合させるとともに上記ボルトを上記ワークの
    ねじ孔に向って押出すボルト駆動ユニット移動手段と、 上記昇降ヘッドが所定高さまで上昇した状態において上
    記ガイド筒と連通可能な位置に開口するボルト取出口
    と、 上記ボルト取出口の背面側に一端側開口部が接続された
    ボルト移送用のホースと、 上記ホースの他端側に設けられていて上記ホース内にボ
    ルトを供給するとともにこのホースに圧搾空気を送り込
    むボルト供給手段と、 を具備したことを特徴とするボルト自動締付装置。
  2. 【請求項2】前記昇降ヘッドは、所定位置に停止させら
    れた上記ワークに対して前進および後退可能に設けられ
    かつアクチュエータによって所定の前進位置まで移動さ
    せられるスライドユニットに設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のボルト自動締付装置。
  3. 【請求項3】前記ワークを搬送するコンベア側に、ワー
    クが所定位置に達した時にワークの前進を止めるストッ
    パ機構を設けるとともに、前記スライドユニットにはこ
    のスライドユニットがワークに向って前進した状態にお
    いて前記ワークに接することによって、ワークの背面側
    に設けられた位置決め部に向ってワークを押付けるワー
    ク押圧機構を設けたことを特徴とする請求項2記載のボ
    ルト自動締付装置。
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