JP2961088B2 - メモリアルおよびその製造方法 - Google Patents

メモリアルおよびその製造方法

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JP2961088B2 JP12728197A JP12728197A JP2961088B2 JP 2961088 B2 JP2961088 B2 JP 2961088B2 JP 12728197 A JP12728197 A JP 12728197A JP 12728197 A JP12728197 A JP 12728197A JP 2961088 B2 JP2961088 B2 JP 2961088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、墓誌、墳墓、ある
いは各種の記念碑等の、いわゆるメモリアルおよびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、死者を埋葬する墳墓や、死者の業
績を刻んだ墓誌、あるいは各種の記念事跡を刻んだ記念
碑等のいわゆるメモリアルが知られている。このような
メモリアルは、地面等に据え付けられる台座と、この台
座の上面に立設された塔状のメモリアル本体とから構成
され、刻印はメモリアル本体に施されている。通常、メ
モリアルは野外に設けられ、常に直射日光や風雨に曝さ
れるため、長い年月の間に腐食したり侵食されたり破損
することが多く、このような不都合をなくすため、およ
び外観を美麗にし、かつ、荘厳にするために石材製にさ
れているのが一般的である。
【0003】そして、メモリアル本体の表面には、各種
の文字や図形や記号等が刻み込まれ、訪れる者にそのメ
モリアルの意義を知らしめるようになっている。通常、
メモリアルには正面が設定され、訪れる者はメモリアル
の正面に対向するように配置設定されている。これに対
して刻印はメモリアル本体の正面だけに留まらず、側面
や背面にも刻まれている場合が多く、それらを読み取る
ためにはメモリアルの周囲を回る必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、刻印の施され
たメモリアル本体を、台座に対して垂直軸回りに回転可
能に配置することが考えられる。こうすればメモリアル
本体を回すことによって、周面に刻まれた刻印を、メモ
リアルの正面に対向した位置に居ながらにしてすべて目
視することができるようになり非常に便利である。
【0005】ところで、メモリアル本体を垂直軸回りに
容易に回転させ得るようにしようとすれば、台座とメモ
リアル本体との間にベアリングを介在させる必要がある
が、ベアリングは、通常、互いに対向した支持面を有す
支持体間に球体が挾持されて形成され、球体の支持面間
での転動によって各支持体に取り付けられている物体同
士の摩擦抵抗を軽減するようにしたものであるため、メ
モリアルのような野晒しされるものにベアリングを適用
すると、長年月の間に各支持体間に雨水や砂塵が侵入
し、これによって球体の転動が困難になり、メモリアル
本体を容易に回せなくなるという問題点を有している。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、長年月に亘ってもベアリン
グの性能が劣化することなく、これによって常にメモリ
アル本体を円滑に回転させることが可能なメモリアルお
よびその製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
メモリアルは、石材製の台座と、この台座上に立設され
る石材製の直立体とからなり、この直立体の外周面に所
定の文字、図形または記号が表記されるメモリアルであ
って、上記直立体は、底部に上方に向かって凹設された
円形凹部を有し、上記台座には、上面に上記円形凹部に
嵌め込まれる円形凹部より若干小径で円形凹部と同心の
軸支柱が突設され、上記直立体は、その円形凹部が上記
軸支柱に嵌め込まれた状態でスラストベアリングを介し
て垂直軸回りに回転可能に軸支柱に支持されていること
を特徴とするものである。
【0008】このメモリアルによれば、直立体を手で触
って周方向に力を加えることにより、直立体は垂直軸回
りに回転してその正面位置が変化するため、直立体の周
面に表記されている文字等のうち、正面に位置させたい
ものを任意に正面に据えることが可能になる。また、直
立体は、台座の軸支柱にスラストベアリングを介して支
持されているため、直立体を手動操作で軽く回転させる
ことができる。
【0009】そして、スラストベアリングは、軸支柱の
頂部に設けられているとともに、軸支柱には直立体の底
部に凹設された円形凹部が被せられ、これによってスラ
ストベアリングは円形凹部内に保護された状態になって
おり、雨水や粉塵が隙間を通って上昇してスラストベア
リングにまで到達するのが抑制されるため、スラストベ
アリングへの粉塵の堆積や、雨水による腐食が有効に防
止され、これによってたとえメモリアルを野外に配設し
ても、直立体を手操作で常に円滑に回転させ得るように
なる。また、スラストベアリングに積もった粉塵を取り
除く等のメンテナンス作業が不要になる。
【0010】本発明の請求項2記載のメモリアルは、請
求項1記載のメモリアルにおいて、上記軸支柱は、上記
直立体の底部をくり貫いて得られた円柱体を上記台座に
固定することによって形成されていることを特徴とする
ものである。
【0011】このメモリアルによれば、軸支柱は、直立
体の底部をくり貫いて得られた円柱体を利用すること
で、別の石材を加工することなく得られるため、その分
石材が節約され、材料コストの低減化が実現する。
【0012】本発明の請求項3記載のメモリアルは、請
求項2記載のメモリアルにおいて、上記円柱体は、直立
体の石材原料の底面に所定の深さの環状孔を穿孔した
後、中心部分を石材原料から折り取ることによって得ら
れたものであり、この円柱体の破断面近傍を輪切りにし
て得られる破断面側の輪切り片が、上記円形凹部に嵌め
込まれて破断面同士が接合されていることを特徴とする
ものである。
【0013】このメモリアルによれば、輪切り片および
円形凹部の破断面の凹凸が互いに嵌まり合った面接触状
態で直立体の円形凹部内の奥部に輪切り片が接合され、
これによって円形凹部の奥部に平な天井面が形成された
状態になり、円形凹部の奥部の破断面を平に加工する場
合に比較して作業が容易になる。
【0014】本発明の請求項4記載のメモリアルは、請
求項1乃至3のいずれかに記載のメモリアルにおいて、
上記スラストベアリングはリテーナーと、このリテーナ
ーに支持された球体を備えて形成され、この球体は表面
が平滑に形成されたセラミック製のものであることを特
徴とするものである。
【0015】このメモリアルによれば、直立体を、環状
体を介して台座の上に配置することにより、直立体の下
面と、台座の上面とはそれぞれ球体に当接した状態で球
体を挟んで互いに対向した状態になる。そして、球体と
して表面が平滑なセラミック製のものを採用したため、
球体と直立体の底部との間の摩擦抵抗を小さくすること
ができ、直立体は軸心回りに容易に回し得るようにな
る。また、セラミック製の球体は腐食することはないば
かりか、摩耗の度合いも非常に小さく、スラストベアリ
ングの耐用年数が非常に長いものになる。
【0016】本発明の請求項5記載の製造方法は、請求
項1乃至4のいずれかに記載のメモリアルの製造方法で
あって、上記直立体の石材原料の底面に所定の深さの環
状孔を穿孔した後、この環状孔の中心部分を石材原料か
ら折り取ることによって円柱体および上記円形凹部を
得、ついで上記円柱体の破断面近傍を輪切りにして得ら
れた破断面側の輪切り片を上記円形凹部に嵌め込んで破
断面同士を接合するとともに、上記円柱体の残部を上記
台座に立設して軸支柱にし、上記軸支柱を上記円形凹部
に嵌め込むとともに、両者間にスラストベアリングを介
在させて直立体を軸支柱に支持させることを特徴とする
ものである。
【0017】このメモリアルの製造方法によれば、輪切
り片を、その破断面が直立体の破断面に分離されたとき
の状態で接合するようにしているため、両者の破断面の
凹凸が互いに嵌まり合った面接触状態で直立体の円形凹
部内の奥部に輪切り片が接合され、円形凹部の奥部に平
な天井面が形成された状態になる。
【0018】このように、直立体から切り出した円柱体
より輪切り片を分離し、この輪切りを円形凹部の奥部に
接合するという簡単な操作で円形凹部の奥部に平な天井
面を形成することができ、円形凹部の奥部の破断面を平
に加工する場合に比較して作業が容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るメモリアル
の第1実施形態を示す斜視図であり、図2は縦断面図で
ある。本実施形態においては、メモリアルとして墳墓1
が適用されている。図1および図2に示すように、墳墓
1は、地面Gに敷設される石材製の台座2と、この台座
2の頂面に立設される石材製の棹石(直立体)3と、こ
の棹石3と上記台座2との間に介設される軸構造体4
(図2)とを備えた基本構成を有している。
【0020】上記台座2は、石材製で平面視が正六角形
を呈し、地面Gに直接載置される下台21と、この台座
21の上部に積み重ねられた状態の上台22とからなっ
ている。上台22は、下台21より径方向の寸法が若干
小さく設定され、これによって二段タイプの台座2に安
定感と重厚感を付与するようにしている。本実施形態に
おいては、台座2は、原石の石材加工で下台21と上台
22とが一体に形成されたものが採用されているが、こ
うする代わりに下台21と上台22とをそれぞれ別個に
調製し、下台21の上に上台22を積層することによっ
て台座2を形成させてもよい。
【0021】上記下台21は、その底面から上方に向か
って穿設された縦孔23を有している。この縦孔23
は、下部が地中に埋設された状態で地面Gに立設される
金属製の杭25に外嵌されるものであり、こうすること
によって台座2の地震による倒壊が防止されるようにし
ている。
【0022】上記棹石3は、径方向の寸法が上記上台2
2の径方向の寸法よりも若干小さい正六角形状に加工さ
れた石材製の長尺物によって形成されている。この棹石
3は、外周に6つの墓誌面30が形成されている。墓誌
面30には、例えば「何々家先祖代々之墓」のような墓
碑銘を刻印し得るようになっている。
【0023】上記棹石3は、その底面から上方に向かっ
て凹設された棹石3の軸心と同一の中心を有するように
凹設された装着凹部(円形凹部)31を有している一
方、上記下台21は、上面部に上記装着凹部31に対向
して凹設された据付凹部24を有している。上記据付凹
部24は、内径寸法が上記装着凹部31のそれより若干
小さめに寸法設定されている。そして、このような据付
凹部24に、上記軸構造体4が嵌入されて固定されてい
るとともに、棹石3の下端面が下台21の上面に当接し
ない状態で装着凹部31が軸構造体4の下台21から上
部に突出した部分に嵌め込まれ、これによって棹石3が
軸構造体4の軸心回りに回転自在に支持されている。
【0024】上記軸構造体4は、上記据付凹部24より
僅かに小さい径寸法を有する石材製の円柱状軸支柱41
と、この軸支柱41の頂部に同心で設けられたスラスト
ベアリング42とを備えて形成されている。
【0025】図3は、上記スラストベアリング42の一
実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図4は、スラ
ストベアリング42の装着状態を示す側面視の断面図で
ある。これらの図に示すように、スラストベアリング4
2は、装着凹部31の天井面から下方に向けて突設され
た軸を受ける軸受部材43と、この軸受部材43の一部
(フランジ部(環状体)45)を挟持する上下一対の挟
持円盤47(下部円盤47aおよび上部円盤47b)と
からなっている。上記軸受部材43は、円筒状の軸受筒
44と、この軸受筒44の頂部に設けられた環状のフラ
ンジ部45と、このフランジ部45に転動可能に支持さ
れた複数の球体46とを備えて構成されている。
【0026】上記下部円盤47aは、軸支柱41の上面
に配設されるものであり、上記上部円盤47bは、棹石
3の装着凹部31の天井面に配設されるものである。そ
して、棹石3は、上部円盤47b、軸受部材43および
下部円盤47aを介して棹石3の軸心回りに回転自在に
軸支柱41に支持されている。
【0027】上記軸受筒44の外周には複数本の環状溝
が凹設されているとともに、各環状溝に合成ゴム等の弾
性材料からなるOリング44aが装着されている一方、
上記軸支柱41の上面中央部の軸心部分には、上記軸受
筒44に対応し、かつ、内径がOリング44aの外径よ
りも若干小さく寸法設定された嵌入孔41aが凹設さ
れ、軸受筒44がこの嵌入孔41aに嵌め込まれた状態
でOリング44aが圧縮弾性変形することによって軸受
部材43の嵌入孔41aへの装着状態が安定するように
している。
【0028】上記フランジ部45は、厚み寸法が球体4
6の直径よりも薄く寸法設定されている。このようなフ
ランジ部45には周方向に同一角度ピッチで複数の球体
支持孔45aが貫設されている。各球体支持孔45a
は、径寸法が球体46の径寸法より若干大きく設定され
ている。そして、球体46を球体支持孔45a内に嵌め
込み、その上下を球体支持孔45aから外部に突出させ
た状態で、球体支持孔45aの上下の外周縁部をかしめ
ることによって球体46が球体支持孔45a内に転動可
能に装着されるようにしている。
【0029】本実施形態においては、上記球体46は、
腐食が起こらない表面が平滑なセラミックス製のいわゆ
るセラミックボールが採用され、これによってスラスト
ベアリング42を長年月に亘って野外で使用し得るよう
にしている。このようなセラミックボールは、その材料
としてZrO2系、ZrO2−YO系、ZrO2−CaO
系、ZrO2−MgO系、Al23系、Al23−Zr
2系、Si34系、SiC系、B4C系、あるいはAl
23−ZrO2系のセラミックスが好適に使用される。
【0030】上記挟持円盤47は、外径寸法がフランジ
部45の外径寸法と略同一に寸法設定されているととも
に、内径寸法が球体46の周回径寸法より小さく寸法設
定されている。これによってフランジ部45を下部円盤
47aおよび上部円盤47bで挟持した状態で球体46
の上下の球体支持孔45aから外部に突出した部分が下
部円盤47aの上面および上部円盤47bの下面に当接
するようになっている。そして、本実施形態では、挟持
円盤47の球体46が当接する部分には断面形状が球体
46の半径と等しい曲率半径を有する円弧状の浅い環状
溝47cが設けられている。この環状溝47cは、これ
に球体46が嵌まり込んだ状態で挟持円盤47とフラン
ジ部45との対向面間に僅かな隙間が形成されるような
溝深さに形成されている。
【0031】本実施形態においては、上記軸受筒44、
フランジ部45および挟持円盤47は、耐食性に優れ、
かつ、強度および靱性が大きいアルミニウム、銅、錫お
よび燐の合金である、いわゆるアルミ燐青銅が適用され
ている。このようなアルミ燐青銅を用いることにより、
軸受筒44、フランジ部45および挟持円盤47は、屋
外における長期間の使用に耐え得るようになっている。
なお、本発明は、軸受筒44、フランジ部45および挟
持円盤47がアルミ燐青銅製であることに限定されるも
のではなく、ステンレススチール製であってもよいし、
セラミック製であってもよい。
【0032】そして、上記軸受部材43は、下部円盤4
7aが軸支柱41の上面中央部に配置された状態で軸受
筒44を下部円盤47aの中央孔を通して軸支柱41の
嵌入孔41aに嵌入することによって軸支柱41に装着
されるようになっている。また、上記棹石3の装着凹部
31の天井面中央部には上部円盤47bが配置されてい
る。
【0033】また、上記装着凹部31の天井面の中央部
には、上方に向かって穿設された嵌入孔32が穿設さ
れ、この嵌入孔32に垂直軸5が装着されている。この
垂直軸5は、下部に形成された大径軸51と、この大径
軸51の上部に同心で延設された大径軸51より径寸法
の小さい小径部52とから構成されている。上記大径軸
51は、軸受筒44内に摺接状態で嵌入し得るように径
寸法が設定されているとともに、上記小径部52は上記
嵌入孔32の内径寸法よりも若干小さい外径寸法を有す
るように寸法設定されている。
【0034】このような小径部52は、外周に複数本の
Oリング52aが外嵌された状態で上部円盤47bを介
して嵌入孔32に嵌入され、Oリング52aの圧縮弾性
変形による弾性力によって嵌入孔32への装着状態が安
定するようになっている。そして、装着凹部31を軸支
柱41に外嵌させた状態で上記大径軸51を軸受筒44
に嵌入することによって、棹石3は、上部円盤47bを
介してスラストベアリング42の球体46に支持された
状態になっている。従って、手操作で棹石3に回転力を
与えると、上部円盤47bが表面の滑らかなセラミック
製の球体46上を滑り、これによって棹石3は、垂直軸
5回りに滑らかに回動することになる。なお、本発明に
おいては、この実施形態のスラストベアリング42のよ
うに、球体46が転動しないような適用形態もスラスト
ベアリングに含まれる。
【0035】そして、本実施形態においては、棹石3が
軸構造体4に被せられた状態で、装着凹部31の内周面
と、軸支柱41の外周面との間の隙間寸法は、1mm〜
2mmと非常に狭く寸法設定され、これによって雨水や
粉塵が上記隙間を通してスラストベアリング42に到達
するのを防止するようにしている。
【0036】本発明のメモリアルとしての墳墓1は、以
上詳述したように、台座2の上面には台座2と一体に軸
支柱41を備えた軸構造体4が立設され、上記軸支柱4
1は、頂部にスラストベアリング42を有している一
方、棹石3は上記軸構造体4に遊嵌される装着凹部31
を有し、この装着凹部31の天井面には上記スラストベ
アリング42に装着される垂直軸5が下方に向かって突
設され、この垂直軸5をスラストベアリング42の軸受
筒44に嵌め込むことによって棹石3が台座2上に垂直
軸5回りに回転自在に支持されるように構成されている
ため、棹石3は、それを手で押さえて周方向に力を加え
ることにより垂直軸5回りに軽く回転し、これによって
所望の墓誌面30を墳墓1の正面に位置させることが可
能になる。
【0037】また、スラストベアリング42は、軸支柱
41の頂部に設けられて棹石3の装着凹部31が被せら
れ、しかも装着凹部31の内周面と軸支柱41の外周面
との間の隙間は、1mm〜2mmと非常に狭く寸法設定
されているため、雨水や粉塵や砂塵がこの隙間を通って
スラストベアリング42に到達するのが規制され、これ
によってスラストベアリング42内に粉塵等が堆積した
り、雨水によって軸受筒44等が腐食したりする不都合
が回避され、棹石3は、常に円滑に円滑に回転させ得る
状態が維持される。
【0038】以下、図5〜図7を基に本発明に係る墳墓
(メモリアル)1の製造方法を説明する。図5〜図7
は、本発明に係る墳墓1の製造方法の一実施形態を説明
するための説明図である。そして、図5は環状穿孔工程
を示す説明図であり、(イ)は棹石3に環状穿孔を施す
直前の状態、(ロ)は棹石3に環状穿孔が施された状態
をそれぞれ示している。また、図6は軸支柱分離工程を
示す説明図であり、(イ)は円柱体7を分離しつつある
状態、(ロ)は円柱体7が分離された状態をそれぞれ示
している。さらに、図7は上部軸部材取付工程を示す説
明図であり、(イ)は輪切り片を切り取っている状態、
(ロ)は輪切り片に上部円盤47bおよび垂直軸5を装
着しつつある状態、(ハ)は垂直軸5を埋設した輪切り
片を棹石3の嵌入孔32の天井部に接合した状態をそれ
ぞれ示している。
【0039】図5に示す環状穿孔工程においては、ま
ず、図5の(イ)に示すように、棹石3を図略の支持台
上に上下逆転させた立設状態で固定し、円筒状の穿孔歯
61を有する円筒状穿孔工具6を用い、棹石3に対して
その上端面から垂直に穿孔する。そうすると、図5の
(ロ)に示すように、棹石3内に没入した穿孔歯61の
中に軸支柱41になる棹石3と一体の円柱体7が形成さ
れた状態になる。
【0040】ついで、図6に示す軸支柱分離工程におい
ては、穿孔歯61を棹石3から引き抜き抜いてから棹石
3を横置きにし、図6の(イ)に示すように、穿設され
た環状孔の内周面と円柱体7の外周面との隙間に楔を入
れてにその頭部をハンマーで殴打する。そうすると、図
6の(ロ)に示すように、円柱体7の根本部分が打ち割
られて棹石3から分離するとともに、棹石3内に装着凹
部31が形成された状態になる。
【0041】なお、本実施形態では、上記楔打ち操作時
に、円柱体7側が折れずに円柱体7の外方の棹石3側の
縁部が破損しないように、上記縁部の厚み寸法との関係
で円柱体7の径寸法が設定されているが、こうする代わ
りに棹石にスチール製のたがを嵌め、これによって棹石
3の縁部側の破損を防止してもよい。
【0042】この状態で円柱体7には上記分離によって
円柱体側分離面(破断面)7aが形成されているととも
に、装着凹部31の底部には上記円柱体側分離面7aに
対応した棹石側分離面(破断面)3aが形成された状態
になっている。そして、分離した円柱体7は装着凹部3
1から引き出され、図7に示す上部軸受部材取付工程に
移される。
【0043】上部軸受部材取付工程においては、図7の
(イ)に示すように、丸鋸等の切断治具を用いて円柱体
7の分離面7a側の端部が輪切りにされ、これによって
輪切り片71が形成される。この輪切り片71の切断面
の中心部分に嵌入孔32が穿設される。この嵌入孔32
に、図7の(ロ)に矢印で示すように、外周にOリング
52aの外嵌された垂直軸5の小径部52が上部円盤4
7bを介して嵌入される。ついで、図7の(ハ)に示す
ように、上記輪切り片71は、その円柱体側分離面7a
が分離されたときと同一の状態になるように棹石側分離
面3aに接着されることにより嵌入孔32内の天井面に
固定される。
【0044】上記墳墓の製造方法によれば、棹石3を円
筒状穿孔工具6を用いて環状に穿孔し、その結果、棹石
3内に得られた円柱体7の根本部分を打ち割り、その円
柱体側分離面7aの方の端部を輪切りにして軸支柱41
を得るようにしているため、一つの原料石材から棹石3
をつくり、他の原料石材から軸支柱41をつくる場合に
比べて原料石材の必要が少なくなり、原料コストの削減
を図る上で極めて有効である。
【0045】また、上記円柱体7の切断により輪切り片
71を得、この輪切り片71の切断面に上部軸部材64
を装着するとともに、円柱体側分離面7aを棹石6の棹
石側分離面3aに分離面の凹凸が互いに噛み合うように
合わせて接合するようにしているため、両者の接合状態
は確実なものになる。しかも、上部軸部材64の装着操
作は、棹石6の装着凹部31から取り出された輪切り片
71に対して施されるため、棹石6の奥部に垂直軸5を
直接取り付ける場合に比べて作業が極めて容易になり、
加工コストの低減を図る上での効果は大きい。
【0046】図8は、本発明に係るメモリアルの第2実
施形態を示す斜視図である。第2実施形態においては、
メモリアルとして棹石3xの内部に仏心石(直立体)3
4が設けられ、この仏心石34が回転し得るように構成
された墳墓1aが適用されている。具体的には、上台2
2に立設される棹石3xは、内部が空洞にくり貫かれて
形成した収納空間35を有しているとともに、正面側に
縦長に形成された表示窓36が設けられている。上記仏
心石34は、円柱状に形成されて上記収納空間35内に
上下方向に延びる軸心回りに回転自在に収納されてい
る。
【0047】これによって、仏心石34の外周面の一部
が常に表示窓36から外部に露出した状態になってい
る。従って、仏心石34の外周面に縦長に各種の墓碑銘
を刻印しておけば、仏心石34を手操作で回転させるこ
とによって所望の墓碑名を表示窓36に表示させること
ができる。そして、このような仏心石34に、上記同様
の軸構造体4が適用されている。その他の構成は、第1
実施形態の墳墓1と同様である。
【0048】図9は、スラストベアリングの他の実施形
態を示す一部切欠き斜視図であり、図10は、図9のス
ラストベアリングの装着状態を示す側面視の断面図であ
る。これらの図に示すように、この実施形態のスラスト
ベアリング420は、環状のリテーナー(環状体)45
0と、このリテーナー450に保持された複数の球体4
6と、リテーナー450に保持された球体46を挟持す
る上下一対の挟持円盤47(下部円盤47aおよび上部
円盤47b)とからなっている。上記下部円盤47a
は、軸支柱41(図10)の上面に配設されるものであ
り、上記上部円盤47bは、棹石3の装着凹部31の天
井面に配設されるものである。
【0049】上記リテーナー450は、厚み寸法が球体
46の直径よりも薄く寸法設定されている。このような
リテーナー450には周方向に同一角度ピッチで複数の
球体支持孔451が貫設されている。各球体支持孔45
1は、径寸法が球体46の径寸法より若干大きく設定さ
れている。そして、球体46を球体支持孔451内に嵌
め込み、その上下を球体支持孔451から外部に突出さ
せた状態で、球体支持孔451の上下の外周縁部をかし
めることによって球体46が球体支持孔451内に転動
可能に装着されるようにしている。上記球体46として
は、先の実施形態と同様のセラミックボールが採用され
ている。
【0050】上記挟持円盤47は、外径寸法がリテーナ
ー450の外径寸法と略同一に寸法設定されているとと
もに、内径寸法はリテーナー450の内径寸法よりも小
さく設定されている。そしてリテーナー450を下部円
盤47aおよび上部円盤47bで挟持した状態で球体4
6の上下の球体支持孔451から外部に突出した部分が
下部円盤47aの上面および上部円盤47bの下面に当
接するようになっている。そして、本実施形態では、挟
持円盤47の球体46が当接する部分には断面形状が球
体46の半径と等しい曲率半径を有する円弧状の浅い環
状溝47cが設けられている。この環状溝47cは、こ
れに球体46が嵌まり込んだ状態で挟持円盤47とリテ
ーナー450との対向面間に僅かな隙間が形成されるよ
うな溝深さに形成されている。
【0051】また、上記装着凹部31の天井面の中央部
には、上方に向かって穿設された嵌入孔32が穿設さ
れ、この嵌入孔32に合成樹脂製の環状体37が嵌入さ
れている。この環状体37は、外径寸法が上記嵌入孔3
2の内径寸法より僅かに大きく設定されている。そし
て、環状体37は、それを嵌入孔32に圧入することに
よって嵌入孔32内に固定されるようになっている。
【0052】上記棹石3と軸支柱41との間に介設され
る垂直軸50は、下部に形成された大径軸501と、こ
の大径軸501の上部に同心で延設された大径軸501
より径寸法の小さい小径軸502とからなっている。上
記大径軸501は、軸支柱41の嵌入孔41aに摺接状
態で嵌入し得るように径寸法が設定されているととも
に、上記小径軸502は上記環状体37の内径寸法より
も若干小さい外径寸法を有するように寸法設定されてい
る。
【0053】上記大径軸501の外周面には環状溝50
3が凹設され、この環状溝503に弾性体からなるOリ
ング504が外嵌されている。このような大径軸501
が嵌入孔41aに嵌入され、Oリング504の圧縮弾性
変形による弾性力によって大径軸501の嵌入孔41a
への装着状態が安定するようになっている。そして、装
着凹部31を軸支柱41に外嵌させた状態で上記小径軸
502を環状体37に遊嵌することによって、棹石3
は、スラストベアリング420に支持された状態で垂直
軸50回りに自在に回動し得るようになっている。
【0054】この実施形態のスラストベアリング420
によれば、リテーナー450が球体46の転動に伴って
垂直軸50回りに回転し、これによって球体46が下部
円盤47aの環状溝47c上を転がり、球体46と環状
溝47cとの間には摩擦力としては非常に小さい力であ
る転がり摩擦が作用するため、先の実施例のスラストベ
アリング42に比べてより軽く棹石3を回転させること
ができる。従って、この実施形態のスラストベアリング
420は、重量が大きい棹石3に対する適用が好まし
い。
【0055】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0056】(1)上記の実施形態においては、メモリ
アルとして墳墓1,1aが適用されているが、本発明は
メモリアルが墳墓1,1aであることに限定されるもの
ではなく、墓誌、霊標、あるいは各種の記念碑等にも適
用可能である。
【0057】(2)上記の実施形態においては、スラス
トベアリング42として、セラミック製の球体46を用
いた図3に示すような構造のものを採用しているが、本
発明は、このような構造のスラストベアリング42に限
定されるものではなく、球体が金属製である通常のスラ
ストベアリングを用いてもよいし、当接面の摩擦抵抗が
極めて小さい材料からなる、いわゆる球体を用いないオ
イルレスベアリングを採用してもよい。
【0058】(3)上記の実施形態においては、軸受部
材43を軸支柱41側に設け、垂直軸5を棹石3側に設
けているが、こうする代わりに軸受部材43を棹石3側
に設け、垂直軸5を軸支柱41側に設けるようにしても
よい。
【0059】(4)上記の実施形態の墳墓の製造方法に
おいては、棹石3に環状孔が設けられた後、図6の
(イ)に示すように、環状孔に楔を打ち込むことによっ
て円柱体を折り取るようにしているが、こうする代わり
に円柱体7になるべき部分の軸心部分に軸心方向に延び
る孔を穿設し、この孔に棒状体を嵌入してそれを径方向
に殴打し、これによって円柱体7を折り取るようにして
もよい。この方法であれば、円柱体7の径寸法に拘ら
ず、また、棹石3にたがを嵌めなくても棹石3の縁部を
破損させることなく円柱体7を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のメモリアルは、
石材製の台座上に立設される石材製の直立体には底部に
上方に向かって凹設された円形凹部を設け、台座には上
面に円形凹部に嵌め込まれる円形凹部より若干小径で円
形凹部と同心の軸支柱を突設し、直立体は、その円形凹
部を軸支柱に嵌め込んだ状態でスラストベアリングを介
して垂直軸回りに回転可能に軸支柱に支持されるように
構成したため、直立体を手で触って周方向に力を加える
ことにより、直立体は垂直軸回りに回転してその正面位
置が変化し、直立体の周面に表記されている文字等のう
ち、正面に位置させたいものを任意に正面に据えること
ができる。また、直立体は、台座の軸支柱にスラストベ
アリングを介して支持されているため、直立体を手動操
作で軽く回転させることができる。
【0061】そして、スラストベアリングは、軸支柱の
頂部に設けられているとともに、軸支柱には直立体の底
部に凹設された円形凹部が被せられ、これによってスラ
ストベアリングは円形凹部内に保護された状態になって
おり、雨水や粉塵が隙間を通って上昇してスラストベア
リングにまで到達するのが抑制されるため、スラストベ
アリングへの粉塵の堆積や、雨水による腐食が有効に防
止され、これによってたとえメモリアルを野外に配設し
て長年月が経過しても、直立体を手操作で常に円滑に回
転させることができる。
【0062】また、スラストベアリングに積もった粉塵
を取り除く等のメンテナンス作業がほとんど不要にな
り、その分、メンテナンスコストを削減することができ
る。
【0063】本発明の請求項2記載のメモリアルによれ
ば、軸支柱は、直立体の底部をくり貫いて得られた円柱
体を上記台座に固定することによって形成されているた
め、軸支柱は、直立体の底部をくり貫いて得られた円柱
体を利用することで、別の石材を加工することなく得ら
れるため、その分石材が節約され、材料コストの低減化
を図ることができる。
【0064】本発明の請求項3記載のメモリアルによれ
ば、円柱体を破断面近傍で輪切りにすることによって輪
切り片を形成し、この輪切り片を、その破断面が円形凹
部側の破断面に合わせられた状態で円形凹部側の破断面
に接合したため、輪切り片および円形凹部の破断面の凹
凸が互いに嵌まり合った面接触状態で直立体の円形凹部
内の奥部に輪切り片が接合され、これによって円形凹部
の奥部に平な天井面が形成された状態になり、円形凹部
の奥部の破断面を平に加工する場合に比較して天井面を
平にする作業を容易に、かつ、短時間で行うことがで
き、加工コストの低減化に寄与することができる。
【0065】本発明の請求項4記載のメモリアルによれ
ば、スラストベアリングをリテーナーと、このリテーナ
ーに支持された球体を備えて形成し、この球体は表面を
平滑に形成したセラミック製のものを採用したため、球
体は腐食することはないばかりか、摩耗の度合いも非常
に小さく、スラストベアリングの耐用年数を非常に長い
ものにすることができる。
【0066】本発明の請求項5記載のメモリアルの製造
方法によれば、直立体の石材原料の底面に所定の深さの
環状孔を穿孔した後、この環状孔の中心部分を石材原料
から折り取って円柱体および円形凹部を形成し、ついで
円柱体の破断面側の端部を輪切りにして破断面側の輪切
り片を得るとともに残部を台座に立設して軸支柱にし、
破断面同士を接合した後、軸支柱を円形凹部に嵌め込む
とともに、両者間にスラストベアリングを介在させて直
立体を軸支柱に支持させるようにしているため、分離片
を、各破断面の凹凸が互いに嵌まり合った面接触状態で
直立体の円形凹部内の天井面に接合することができ、分
離片と直立体との接続状態を確実なものにすることがで
きるとともに、直立体の円形凹部の奥部を直接平に加工
する場合に比較して作業が容易であり、加工コストの低
減化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメモリアルの第1実施形態を示す
斜視図である。
【図2】図1のメモリアルの縦断面図である。
【図3】スラストベアリングの一実施形態を示す一部切
欠き斜視図である。
【図4】スラストベアリングの装着状態を示す側面視の
断面図である。
【図5】環状穿孔工程を示す説明図であり、(イ)は棹
石に環状穿孔を施す直前の状態、(ロ)は棹石に環状穿
孔が施された状態をそれぞれ示している。
【図6】軸支柱分離工程を示す説明図であり、(イ)は
円柱体を分離しつつある状態、(ロ)は円柱体が分離さ
れた状態をそれぞれ示している。
【図7】上部軸部材取付工程を示す説明図であり、
(イ)は輪切り片を切り取っている状態、(ロ)は輪切
り片に上部円盤および垂直軸を装着しつつある状態、
(ハ)は垂直軸を埋設した輪切り片を棹石の嵌入孔の天
井部に接合した状態をそれぞれ示している。
【図8】本発明に係るメモリアルの第2実施形態を示す
斜視図である。
【図9】スラストベアリングの他の実施形態を示す一部
切欠き斜視図である。
【図10】図9のスラストベアリングの装着状態を示す
側面視の断面図である。
【符号の説明】
1,1a 墳墓(メモリアル) 2 台座 21 下台 22 上部台座 23 縦孔 24 据付凹部 25 杭 3,3x 棹石(直立体) 3a 棹石側分離面(破断面) 30 墓誌面 31 装着凹部(円形凹部) 32 嵌入孔 34 仏心石 35 収納空間 36 表示窓 37 環状体 4 軸構造体 41 軸支柱 41a 嵌入孔 42,420 スラストベアリング 43 軸受部材 44 軸受筒 44a,52a Oリング 45 フランジ部(環状体) 45a 球体支持孔 450 リテーナー(環状体) 46 球体 47 挟持円盤 47a 下部円盤 47b 上部円盤 5,50 垂直軸 51,501 大径軸 52,502 小径部 6 円筒状穿孔工具 61 穿孔歯 7 円柱体 7a 円柱体側分離面(破断面) 71 輪切り片

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石材製の台座と、この台座上に立設され
    る石材製の直立体とからなり、この直立体の外周面に所
    定の文字、図形または記号が表記されるメモリアルであ
    って、上記直立体は、底部に上方に向かって凹設された
    円形凹部を有し、上記台座には、上面に上記円形凹部に
    嵌め込まれる円形凹部より若干小径で円形凹部と同心の
    軸支柱が突設され、上記直立体は、上記軸支柱が上記円
    形凹部に嵌め込まれた状態で軸支柱の上面と円形凹部の
    天井面との間に介設されたスラストベアリングを介して
    軸心回りに回転可能に軸支柱に支持されていることを特
    徴とするメモリアル。
  2. 【請求項2】 上記軸支柱は、上記直立体の底部をくり
    貫いて得られた円柱体を上記台座に固定することによっ
    て形成されていることを特徴とする請求項1記載のメモ
    リアル。
  3. 【請求項3】 上記円柱体は、直立体の石材原料の底面
    に所定の深さの環状孔を穿孔した後、中心部分を石材原
    料から折り取ることによって得られたものであり、この
    円柱体の破断面近傍を輪切りにして得られる破断面側の
    輪切り片が、上記円形凹部に嵌め込まれて破断面同士が
    接合されていることを特徴とする請求項2記載のメモリ
    アル。
  4. 【請求項4】 上記スラストベアリングはリテーナー
    と、このリテーナーに支持された球体を備えて形成さ
    れ、この球体は表面が平滑に形成されたセラミック製の
    ものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のメモリアル。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のメモ
    リアルの製造方法であって、上記直立体の石材原料の底
    面に所定の深さの環状孔を穿孔した後、この環状孔の中
    心部分を石材原料から折り取ることによって円柱体およ
    び上記円形凹部を得、ついで上記円柱体の破断面近傍を
    輪切りにして得られた破断面側の輪切り片を上記円形凹
    部に嵌め込んで破断面同士を接合するとともに、上記円
    柱体の残部を上記台座に立設して軸支柱にし、上記軸支
    柱を上記円形凹部に嵌め込むとともに、両者間にスラス
    トベアリングを介在させて直立体を軸支柱に支持させる
    ことを特徴とするメモリアルの製造方法。
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