JP2961018B2 - ガスタービン機関の着・失火監視方法 - Google Patents
ガスタービン機関の着・失火監視方法Info
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- JP2961018B2 JP2961018B2 JP20189092A JP20189092A JP2961018B2 JP 2961018 B2 JP2961018 B2 JP 2961018B2 JP 20189092 A JP20189092 A JP 20189092A JP 20189092 A JP20189092 A JP 20189092A JP 2961018 B2 JP2961018 B2 JP 2961018B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン機関の着・
失火監視方法に関し、ガスタービン発電装置のガスター
ビン機関制御装置や産業用圧縮機のサージ防止制御装置
などに適用することができる。
失火監視方法に関し、ガスタービン発電装置のガスター
ビン機関制御装置や産業用圧縮機のサージ防止制御装置
などに適用することができる。
【０００２】
【従来の技術】ガスタービン機関の起動時における着火
失敗及び起動途中における失火の検出を行う制御装置と
して、たとえば特公平３−５５６５３号公報が知られて
いる。この公報によれば、制御装置はアイドリング時よ
り一定の値だけ低い排気温度で作動するように設定され
た排気温度検出部と、始動時に排気温度検出部の動作開
始を一定時間遅らせる遅延手段と、排気温度検出部によ
り設定値より低い排気温度が検出された場合に燃料供給
を停止する燃料弁制御部とを備え、着火失敗及び失火の
検出を排気温度で行って燃料供給を停止させるように
し、また、始動時には本来排気温度が低いために排気温
度の検出を遅らせることにしている。
失敗及び起動途中における失火の検出を行う制御装置と
して、たとえば特公平３−５５６５３号公報が知られて
いる。この公報によれば、制御装置はアイドリング時よ
り一定の値だけ低い排気温度で作動するように設定され
た排気温度検出部と、始動時に排気温度検出部の動作開
始を一定時間遅らせる遅延手段と、排気温度検出部によ
り設定値より低い排気温度が検出された場合に燃料供給
を停止する燃料弁制御部とを備え、着火失敗及び失火の
検出を排気温度で行って燃料供給を停止させるように
し、また、始動時には本来排気温度が低いために排気温
度の検出を遅らせることにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の技術においては、アイドリング時の排気温度は
圧縮機の吸入温度によって異なるので、夏季と冬季とで
は大きく変動することになる。したがって、アイドリン
グ時の排気温度と設定値との差が少なすぎると誤動作の
原因となり、大きすぎると遅れてしまう欠点がある。
な従来の技術においては、アイドリング時の排気温度は
圧縮機の吸入温度によって異なるので、夏季と冬季とで
は大きく変動することになる。したがって、アイドリン
グ時の排気温度と設定値との差が少なすぎると誤動作の
原因となり、大きすぎると遅れてしまう欠点がある。
【０００４】また、始動時に排気温度検出部の動作開始
を一定時間遅らせる遅延手段を用いているのはこの方法
では着火の現象を直接計測できないことを意味してい
る。すなわち、着火失敗は失火という現象をとらえて着
火失敗と判定している。したがって、たとえば着火後失
火して、また着火するという異常燃焼そのものの現象は
とらえられないという欠点がある。
を一定時間遅らせる遅延手段を用いているのはこの方法
では着火の現象を直接計測できないことを意味してい
る。すなわち、着火失敗は失火という現象をとらえて着
火失敗と判定している。したがって、たとえば着火後失
火して、また着火するという異常燃焼そのものの現象は
とらえられないという欠点がある。
【０００５】本発明は上記事情にかんがみてなされたも
ので、上記のような欠点を解消したガスタービン機関の
着・失火監視方法を提供することを目的とする。
ので、上記のような欠点を解消したガスタービン機関の
着・失火監視方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的に対し、本発明
によれば、ガスタービンの回転数と、圧縮機吐出温度及
び排気温度の温度差とを検出し、ガスタービンが始動し
てから前記回転数が所定値以上のときに前記温度差が所
定値以上あるとき着火と確認し、この着火が確認されな
い場合及び着火の確認後において、前記温度差が回転数
に応じて設定された複数の設定値より低い場合に、着火
失敗及び失火と判断して燃料供給を停止することを特徴
とするガスタービン機関の着・失火監視方法が提供され
る。
によれば、ガスタービンの回転数と、圧縮機吐出温度及
び排気温度の温度差とを検出し、ガスタービンが始動し
てから前記回転数が所定値以上のときに前記温度差が所
定値以上あるとき着火と確認し、この着火が確認されな
い場合及び着火の確認後において、前記温度差が回転数
に応じて設定された複数の設定値より低い場合に、着火
失敗及び失火と判断して燃料供給を停止することを特徴
とするガスタービン機関の着・失火監視方法が提供され
る。
【０００７】
【作用】上記手段によれば、ガスタービンの圧縮機吐出
温度と排気温度との温度差を検出することで、着火した
とか失火したとかいう現象を常に火が着いていない状態
と比較してとらえるようにし、また、回転数に応じた圧
縮機吐出温度と排気温度との温度差の設定値を複数定め
たことで、起動途中の着火及び失火現象を温度差がその
設定値より高いか低いかで判断するようにしている。
温度と排気温度との温度差を検出することで、着火した
とか失火したとかいう現象を常に火が着いていない状態
と比較してとらえるようにし、また、回転数に応じた圧
縮機吐出温度と排気温度との温度差の設定値を複数定め
たことで、起動途中の着火及び失火現象を温度差がその
設定値より高いか低いかで判断するようにしている。
【０００８】
【実施例】図１は本発明による着・失火監視方法のフロ
ー図であり、図２は非常用発電装置の起動カーブを示し
ている。図２において、（ａ）は時間軸と昇速回転数の
関係を示し、（ｂ）はその時の排気温度と圧縮機の吐出
温度との変化を示し、（ｃ）はその時の着火判定及び失
火判定をする回転数と設定値との関係を示している。
ー図であり、図２は非常用発電装置の起動カーブを示し
ている。図２において、（ａ）は時間軸と昇速回転数の
関係を示し、（ｂ）はその時の排気温度と圧縮機の吐出
温度との変化を示し、（ｃ）はその時の着火判定及び失
火判定をする回転数と設定値との関係を示している。
【０００９】着火・失火の判断に際しては、ガスタービ
ンの回転数と、圧縮機吐出温度と、排気温度とが検出さ
れる。まず、起動時の着火判定は、回転数がたとえば１
４％から２５％までの間に、圧縮機吐出温度と排気温度
との温度差がたとえば５００°Ｃ以上になったとき、着
火と判定し、温度差が５００°Ｃ以上にならなければ、
着火失敗と判断して燃料電磁弁を閉にし、燃料供給を停
止すると共に、未燃ガスを排出するエアパージ運転を行
う。その後、タービンは一旦停止させられた後、改めて
再起動される。
ンの回転数と、圧縮機吐出温度と、排気温度とが検出さ
れる。まず、起動時の着火判定は、回転数がたとえば１
４％から２５％までの間に、圧縮機吐出温度と排気温度
との温度差がたとえば５００°Ｃ以上になったとき、着
火と判定し、温度差が５００°Ｃ以上にならなければ、
着火失敗と判断して燃料電磁弁を閉にし、燃料供給を停
止すると共に、未燃ガスを排出するエアパージ運転を行
う。その後、タービンは一旦停止させられた後、改めて
再起動される。
【００１０】起動後に、着火と判定されると、失火監視
手順が開始される。回転数に対する温度差の設定値は図
２（ｃ）の例ではステップ状に定めてある。たとえば、
回転数が２５％以上では温度差２００°Ｃ、８０％以上
では５０°Ｃ、９５％以上では５°Ｃと定めてある。こ
の回転数に対する温度差の設定値はこれより多いステッ
プ数で定めてもよいし、ステップ状でなく連続的に定め
ることもできる。
手順が開始される。回転数に対する温度差の設定値は図
２（ｃ）の例ではステップ状に定めてある。たとえば、
回転数が２５％以上では温度差２００°Ｃ、８０％以上
では５０°Ｃ、９５％以上では５°Ｃと定めてある。こ
の回転数に対する温度差の設定値はこれより多いステッ
プ数で定めてもよいし、ステップ状でなく連続的に定め
ることもできる。
【００１１】失火監視手順において、回転数が２５％以
上で温度差が２００°Ｃ以下であれば失火状態、２００
°Ｃ以上で着火状態と判断される。次に、回転数が８０
％以上で、温度差が５０°Ｃ以下であれば失火状態、５
０°Ｃ以上であれば着火状態と判断される。そして、回
転数が９５％以上で温度差が５°Ｃ以下であれば失火状
態、５°Ｃ以上であれば着火状態と判断される。このよ
うに、温度差が各回転数における設定値より低くて失火
状態と判断された場合には、燃料電磁弁は閉にされ、エ
アパージ運転を経た後、再起動が試みられる。
上で温度差が２００°Ｃ以下であれば失火状態、２００
°Ｃ以上で着火状態と判断される。次に、回転数が８０
％以上で、温度差が５０°Ｃ以下であれば失火状態、５
０°Ｃ以上であれば着火状態と判断される。そして、回
転数が９５％以上で温度差が５°Ｃ以下であれば失火状
態、５°Ｃ以上であれば着火状態と判断される。このよ
うに、温度差が各回転数における設定値より低くて失火
状態と判断された場合には、燃料電磁弁は閉にされ、エ
アパージ運転を経た後、再起動が試みられる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮機吐出温度と排気
温度との温度差に回転数を判断基準に取り入れたこと
で、起動途中の着火、失火現象を早く正確に判断するこ
とができるようになる。
温度との温度差に回転数を判断基準に取り入れたこと
で、起動途中の着火、失火現象を早く正確に判断するこ
とができるようになる。
【００１３】また、着火・失火の現象を圧縮機吐出温度
と排気温度との温度差を検出することにより、すなわち
着火していない状態と比較することにより、外気温度の
影響を受けることがなく、外気温度に応じて判断の基と
なる設定値を変更する必要がなくなる。
と排気温度との温度差を検出することにより、すなわち
着火していない状態と比較することにより、外気温度の
影響を受けることがなく、外気温度に応じて判断の基と
なる設定値を変更する必要がなくなる。
【図１】本発明によるガスタービン機関の着・失火監視
方法の手順を示すフローチャートである。
方法の手順を示すフローチャートである。
【図２】非常用発電装置の起動時における回転数、圧縮
機吐出温度、排気温度及び温度差設定値の関係を示した
説明図である。
機吐出温度、排気温度及び温度差設定値の関係を示した
説明図である。
Claims (1)
- 【請求項１】 ガスタービンの回転数と、圧縮機吐出温
度及び排気温度の温度差とを検出し、前記ガスタービン
が始動してから前記回転数が所定値以上のときに前記温
度差が所定値以上あるとき着火と確認し、該着火が確認
されない場合及び該着火の確認後において、前記温度差
が回転数に応じて設定された複数の設定値より低い場合
に、着火失敗及び失火と判断して燃料供給を停止するこ
とを特徴とするガスタービン機関の着・失火監視方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20189092A JP2961018B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | ガスタービン機関の着・失火監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20189092A JP2961018B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | ガスタービン機関の着・失火監視方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617668A JPH0617668A (ja) | 1994-01-25 |
| JP2961018B2 true JP2961018B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=16448531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20189092A Expired - Fee Related JP2961018B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | ガスタービン機関の着・失火監視方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2961018B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4813887B2 (ja) * | 2005-12-12 | 2011-11-09 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンプラント |
| ITMI20080164A1 (it) * | 2008-02-04 | 2009-08-05 | Nuovo Pignone Spa | Metodo per l'avviamento di una turbina a gas |
| JP5164928B2 (ja) * | 2009-05-28 | 2013-03-21 | 東邦瓦斯株式会社 | ガスタービンの異常診断装置 |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP20189092A patent/JP2961018B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0617668A (ja) | 1994-01-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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