JP2956648B2 - 設計システム協調方式 - Google Patents

設計システム協調方式

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JP2956648B2
JP2956648B2 JP9118467A JP11846797A JP2956648B2 JP 2956648 B2 JP2956648 B2 JP 2956648B2 JP 9118467 A JP9118467 A JP 9118467A JP 11846797 A JP11846797 A JP 11846797A JP 2956648 B2 JP2956648 B2 JP 2956648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、様々なコ
マンドを発行してVLSI回路設計を行うCADシステ
ムに、自動的にコマンドを発して要求に合った合成を行
うことによって設計を行うなどの設計システムの協調方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コマンドを自動発行してCADシ
ステムを自動操作する場合、例えば図3のように、
(1)設計状況観測手段が、操作対象である設計システ
ムから設計途中での部分情報を観測し、(2)次処理決
定手段が、前記観測結果を用いて次に発行すべきコマン
ドを決定し、(3)処理適用手段が前記設計システムに
コマンドを発する、という手順を繰り返す設計システム
制御方式をとっていた。
【0003】また、従来、設計システムが1台では十分
な設計結果が期待できない場合には、前記設計システム
を複数台用意し、例えば図4,図5のように、(1)適
切な結果を生み出すと予想される操作コマンド系列を複
数列挙、もしくは、可能な操作コマンド系列を全て列挙
し、(2)複数台の設計システムで、それぞれ異なるコ
マンド系列を並行して試み、(3)前記設計システムの
全ての設計結果を得るとともに、可能ならば最良の結果
を自動的に選択する、といったように、各設計システム
を独立に操作して得た結果の中から最適なものを選ぶ並
列自動設計方式が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単独の
設計システムでは十分な設計結果を得ることが期待でき
ないような問題要求に対し、複数台の設計システムを操
作して設計する従来の方式の場合、各設計システムをそ
れぞれ独立に動作して各々の設計結果を得るのでは、設
計途中の部分情報から、他の設計よりも良い結果が望め
ないことが明らかな設計を途中で破棄することがないた
め、起動可能な複数台の設計システムを有効利用できな
いなどの欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の設計システム協
調方式は、以下のように構成される。
【0006】第一の発明の設計システム協調方式は、通
信伝達手段を介して複数の設計システム間で情報の受け
渡しを行い、前記設計システム間で協調して設計を行う
自動操作エージェント部を備える設計システム協調方式
において、前記自動操作エージェント部が、前記設計シ
ステムの設計状況を観測する設計状況観測手段と、前記
設計システムでの設計の履歴を保持する設計履歴記憶手
段と、他の設計システムの設計状況を、他の自動操作エ
ージェントから前記通信伝達手段を介して入力し、前記
設計状況観測手段が観測した設計状況との比較を行う設
計状況比較手段と、前記比較の結果、前記他の設計シス
テムより悪い設計状況であると判定された場合には、前
記設計システムの設計データを破棄して、より良い設計
結果が望める他の設計システムの設計データのロードを
行う設計ロード手段と、前記ロードされた他の設計シス
テムの設計データ、または、前記設計システムの設計デ
ータのどちらか一方の設計データから、次の設計処理に
適用できるコマンド群を作成すると共に、前記設計記憶
手段に記憶された設計の履歴と他の設計システムの設計
の履歴を用いて、前記コマンド群の中から最良のコマン
ドを決定する次処理決定手段と、前記次処理決定手段の
決定したコマンドに基づいて前記設計システムを操作す
る処理適用手段と、前記設計状況観測手段や前記処理適
用手段から提供された情報を他のエージェント間通信手
段に前記通信伝達手段を用いて通知すると共に、他のエ
ージェント間通信手段からの通知を受け取るエージェン
ト間通信手段と、を有して構成されている。
【0007】第二の発明の設計システム協調方式は、前
記次処理決定手段が、既に実行されたコマンド重複実行
を避けることで、前記最良のコマンドを決定する処理を
行う構成としている。
【0008】本設計システム協調方式により、設計状況
観測手段からの観測結果をエージェント間通信手段によ
って他の自動操作エージェントに通知するとともに、他
の自動操作エージェントの設計状況の観測結果をエージ
ェント間通信手段によって受け取ることにより、他の設
計システムで行われている設計と自己の設計の比較が可
能となる。
【0009】前記比較に基づき、他の設計システムが自
己の設計よりも良い結果となる可能性が推測できた場合
には、設計を途中で破棄して、設計システムと自動操作
エージェントを他のより有効な処理に役立てることが可
能となる。
【0010】また、処理適用手段からの通知をエージェ
ント間通信手段によって他の自動操作エージェントに通
知するとともに、他の自動操作エージェントの適用した
処理をエージェント間通信手段によって受け取ることに
より、複数の設計システムを1台の自動操作システムで
集中管理しなくとも、各設計システムを操作するコマン
ド列の重複を避けることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の設計システム協
調方式を説明するための参考図である。図1の構成にお
ける設計システム協調方式は、設計システム(101,
103)と、自動操作エージェント(102,104)
が互いに通信するための通信伝達手段105と、前記設
計システム(101,103)の操作や観測を行うとと
もに、前記通信伝達手段105を介して他の自動操作エ
ージェント(104,102)との間で、操作中の設計
システム(101,103)に適用した処理や観測した
設計状況などを互いに送受信する自動操作エージェント
(102,104)とを有する。
【0012】図1のように、自動操作エージェント10
2が設計システム101を操作し、自動操作エージェン
ト104が設計システム103を操作する場合を例に挙
げて説明する。また、本発明の設計システム協調方式に
おける最大の特徴は、操作対象の設計途中の情報に基づ
き、操作対象に対して順次適切な操作を決定し、かつ、
発行する機能を有する自動操作手段に、自動操作手段が
得た操作対象の設計途中の情報や、自動操作手段が操作
対象に発行した操作を、逐一、他の自動操作エージェン
トへ送信するとともに、他の操作エージェントから設計
途中の情報や操作を受信するための通信機能を付加し
て、自動操作エージェント間の協調を行ったことにあ
る。そこで、以下の説明では、特に、前記最大の特徴で
ある通信機能における動作を中心として説明する。いず
れの例も、同一の設計問題を複数の設計システムを用い
て扱うものである。
【0013】例1.設計システム101および103に
同じ設計入力が与えられ、次に実行可能なコマンド群に
コマンド1、コマンド2が存在する場合の動作を説明す
る。
【0014】(1−1)自動操作エージェント102
は、104よりコマンド発行の通知がないため、与えら
れた設計問題をもとに設計システム101の最初の操作
として、コマンド1を発行すると同時に、他の自動操作
エージェントへコマンド1の発行を通知する。
【0015】(1−2)自動操作エージェント104
は、自動操作エージェント102からコマンド1の発行
通知があったため、受け取った前記コマンド1の発行通
知と、与えられた設計問題をもとにして、設計システム
103の最初の操作として、コマンド2を発行すると同
時に、他の自動操作エージェントへコマンド2の発行を
通知する。
【0016】例2.設計システム101および103に
同じ設計入力が与えられた後、自動操作エージェント1
02および104の操作列が同一であり、次に実行可能
なコマンド群にコマンド3、コマンド4が存在する場合
の動作を説明する。
【0017】(2−1)自動操作エージェント102
は、自動操作エージェント104から、続く操作の通知
がないため、設計システム101に対する続く操作とし
て、コマンド3を発行すると同時に、自動設計エージェ
ント102における続く操作の通知として、他の自動操
作エージェントへコマンド3の発行を通知する。
【0018】(2−2)自動操作エージェント104
は、自動操作エージェント102から、続く操作の発行
通知があったため、受け取った前記コマンド3の発行通
知と、与えられた設計問題をもとにして、設計システム
103に対する続く操作として、コマンド4を発行する
と同時に、自動操作エージェント104における続く操
作の通知として、他の自動操作エージェントへコマンド
4の発行を通知する。
【0019】例3.設計システム101および103に
同じ設計入力が与えられた後、自動操作エージェント1
02および104が操作を進めているときの動作を説明
する。
【0020】(3−1)ある設計段階において、自動操
作エージェント102が設計システム101の設計途中
の情報を他の自動操作エージェントへ通知する。
【0021】(3−2)自動操作エージェント104の
操作が、前記ある時点と比較可能な設計段階にまで進ん
だとき、前記自動操作エージェント102から受け取っ
た前記設計途中の情報と設計システム103の設計途中
の情報を比較する。
【0022】(3−3)前記比較により、この先、設計
システム101の設計を進めても、設計システム103
の設計よりもよい結果は望めないことが明らかに予想さ
れた場合、自動操作エージェント104は、それまでの
設計を破棄して、他の自動操作エージェントからの依頼
を受け付けるなどにより、他のより有効そうな操作列を
試みる。
【0023】以上の例における効果をまとめる。前記例
1、例2のように、各設計システムを操作するコマンド
列の重複を避けることができる。前記例3のように、他
のエージェントの設計が自己の設計よりも良い結果とな
ることが明らかになった場合には、設計を途中で破棄し
て、他の設計を試みることができる。
【0024】図2は、本発明の設計システム協調方式の
具体的な実施例を示す説明図である。
【0025】図2において本実施例の設計システム協調
方式は、設計システム201と、前記設計システム20
1の状況を観測する設計状況観測手段202と、前記設
計状況観測手段202の観測結果およびエージェント間
通信手段205からの通知に基づいて処理を決定する次
処理決定手段203と、前記次処理決定手段203の決
定した処理に基づいて前記設計システム201を操作す
る処理適用手段204と、前記設計状況観測手段202
や前記処理適用手段204から提供された情報を適宜他
のエージェント間通信手段へ通知すると同時に、他のエ
ージェント間通信手段からの通知を受け取るエージェン
ト間通信手段205と、前記エージェント間通信手段2
05が通信するための通信伝達手段206とを有する。
【0026】図6は、本発明の設計システム協調方式の
次処理決定手段203の処理決定手順についての動作フ
ローの一例である。設計終了判定601において、設計
の終了を判定し、終了状態の場合、動作を終了する。次
に、設計状況602は、図2の設計状況観測手段202
より得られるデータである。他エージェント設計状況6
03は、図2のエージェント間通信手段205より得ら
れるデータである。前記設計状況と他エージェント設計
状況を用いて設計状況比較604が行われる。もし、自
設計状況の方が他エージェント設計状況より悪いと判断
される場合は、自設計破棄605を行った後、前記他エ
ージェント設計状況603から他設計ロード606を行
う。次処理候補群作成607において、適用可能なコマ
ンド群を作成し、次処理候補群608を作成する。前記
次処理候補群を用いて次処理選択609が最も適したコ
マンドを選択する。前記選択処理において、他エージェ
ントが既に実行したコマンドの重複実行を避けるため、
前記エージェント間通信手段205を通して得られる他
エージェント設計履歴610と自己設計履歴611を用
いて、コマンドの重複を回避する。選択処理通知612
によって、選択されたコマンドの他エージェントへの通
信と自己設計履歴の追加を行う。最後に選択処理適用6
13によって、図2の処理適用手段204に対しコマン
ド適用を要求し、前記設計終了判定601に戻る。
【0027】具体例として、図2における動作を説明す
る。以下の例では、設計システム201も、エージェン
ト間通信手段205が通信し合う他のエージェントが操
作する設計システムも、同一の設計問題が与えられたと
する。
【0028】設計システム201に設計問題が与えられ
ると、設計状況観測手段202が、例えば、設計対象の
特徴値を報告するいくつかのコマンドを設計システム2
01に発行するなどにより、設計状況を観測する。例え
ば、設計システム201が論理合成システムならば、前
記設計対象の特徴値は、設計中の回路の面積値や遅延値
などがあげられる。観測した設計状況は、次処理決定手
段203とエージェント間通信手段205に通知する。
前記設計状況を受けとったエージェント間通信手段20
5は、自己の操作している設計システムにおける設計状
況であるとして、通信伝達手段206を通じて他のエー
ジェント間通信手段に伝える。なお、逆に、エージェン
ト間通信手段205が、他のエージェントから通信手段
206を介して、他のエージェントの操作している設計
システムにおける設計状況を通知された場合、エージェ
ント間通信手段205は、受けとった設計状況を、随
時、次処理決定手段203の処理で用いる、他エージェ
ント設計状況603に加える。
【0029】前記設計状況を受けとった次処理決定手段
203は、図6のフローに従った処理を行う。なお、図
6では、前記設計状況は602である。まず、次処理決
定手段203は、例えば、設計状況観測手段202から
通知された設計状況などをもとにして、設計システム2
01の操作を終了すべきかを判定する(601)。例え
ば、設計システム201が論理合成システムならば、前
記設計対象の特徴値のうち、設計中の回路の遅延値が設
計問題中で与えた要求を満たしたとき、終了とするなど
である。
【0030】設計を終了すべきでないならば、次処理決
定手段203は、自己の設計状況602と、エージェン
ト間通信手段205を介して他のエージェントから伝え
られた他エージェント設計状況603とを比較する(6
04)。なお、他エージェント設計状況603は、1つ
以上のエージェントの設計状況を格納している可能性も
あるため、前記設計状況間の比較604は、1対1、あ
るいは、1対多の比較となる。前記設計状況の良否の比
較604は、例えば、設計システム201が論理合成シ
ステムで、設計問題中で与えた充足要求が回路の遅延値
に対する制約であるならば、自己の設計状況と他エージ
ェントの設計状況すべてを合わせた中で、前記制約を満
たすまでに改善すべき遅延値が最も小さい設計状況を良
い設計状況とするなどである。
【0031】設計状況の比較604により、自己の設計
状況に勝る他エージェントの設計状況があると判断した
場合は、自己の設計を破棄して(605)、前記設計状
況の比較604において最も良いと判定した設計状況に
あるエージェントの設計状態をロードして自己の設計状
況とする(606)。設計状態のロードは、例えば、設
計システム201が、コマンドを与える毎に設計回路の
中間状態を全てファイルに格納する仕様となっている論
理合成システムである場合、前記ファイルとして格納し
た設計回路中間状態をロードするなどによる。
【0032】設計状況の比較604によって、自己の設
計状況に勝る他エージェントの設計状況がないと判断し
た後、および、前記最も良い設計状態をロードした(6
06)後には、例えば自己の設計状況602をもとにす
るなどによって、設計システム201に発行すべき次処
理候補を適切な順に並べた次処理候補群608を作成す
る(607)。前記次処理候補群608の作成607と
しては、例えば、設計システム201が論理合成システ
ムで、設計問題中で与えた充足要求が回路の遅延値に対
する制約であるならば、事前に収集したデータをもとに
して、設計システム201に発行可能な全コマンドに関
して、自己の設計状況602に各コマンドを適用した時
の遅延値改善の効果予測を行って、各コマンド毎の予測
値とする。前記遅延値制約を満たす予測値を有するコマ
ンド群を、予測値の、前記遅延値制約に対する余裕が大
きいものから順に並べ、さらにその後に、前記遅延値制
約を満たさない予測値を有するコマンド群を、予測値
が、前記遅延値制約を満たすまでに改善すべき値が小さ
いものから順に並べる。
【0033】例えば、前記論理合成システムの例で、さ
らに遅延値制約が、「設計回路の入出力における最大遅
延値が50ms以下」と与えられ、設計システム201
に発行可能なコマンドとして、コマンド1、コマンド
2、コマンド3、コマンド4、の4つがあるとする。ま
た、事前に収集したデータをもとにした予測により、自
己の設計状況に、コマンド1を適用したときの設計回路
の最大遅延予測値が20ms、コマンド2を適用したと
きの設計回路の最大遅延予測値が40ms、コマンド3
を適用したときの設計回路の最大遅延予測値が60m
s、コマンド4を適用したときの設計回路の最大遅延予
測値が80ms、であったとする。コマンド1およびコ
マンド2は、前記遅延値制約を満たす予測値を有するコ
マンド群であり、コマンド3およびコマンド4は、前記
遅延値制約を満たさない予測値を有するコマンド群であ
る。前記遅延値制約である「50ms以下」に対するコ
マンド1の予測値20msの余裕は30msであり、前
記遅延値制約である「50ms以下」に対するコマンド
2の予測値40msの余裕は10msであるため、次処
理候補群608の先頭がコマンド1で2番めがコマンド
2となる。また、コマンド3の予測値60msが、前記
遅延値制約である「50ms以下」を満たすまでに改善
すべき遅延値は10msであり、コマンド4の予測値8
0msが、前記遅延性制約である「50ms以下」を満
たすまでに改善すべき遅延値は30msであるため、次
処理候補群608の3番めがコマンド3で4番めがコマ
ンド4となる。
【0034】前記次処理候補群608の作成607後、
前記作成した次処理候補群608と、処理適用手段20
4によって自己の設計システム201に対してそれまで
発行されたコマンドなどの自己の設計履歴611と、エ
ージェント間通信手段205を介して他のエージェント
から伝えられた他エージェント設計履歴610とを用い
て、他のどのエージェントの設計履歴とも異なり、か
つ、最良の次候補を選択する(609)。前記次処理選
択609について、具体例として、前記と同様の論理合
成システムの例を用いて説明する。例えば、次処理候補
群608がコマンド1、コマンド2、コマンド3、コマ
ンド4、の順であり、自己の設計履歴611が、コマン
ド10、コマンド11、コマンド12となっており、他
エージェントの設計履歴610中には、エージェント
1、エージェント2、エージェント3の3つのエージェ
ントの設計履歴があり、エージェント1の設計履歴が、
コマンド10、コマンド11、コマンド12、コマンド
1、であり、エージェント2の設計履歴が、コマンド1
0、コマンド11、コマンド12、コマンド2、であ
り、エージェント3の設計履歴が、コマンド10、コマ
ンド11、コマンド12、コマンド3、であったとき、
次処理候補群作成607の処理より、次処理候補群60
8の最初の処理であるコマンド1が、発行可能なコマン
ド中で最適と予測されたため、次処理選択609では、
まず、コマンド1を発行することを仮定して検討する。
自己の設計履歴611が、コマンド10、コマンド1
1、コマンド12、となっているため、さらにコマンド
1を履歴に加えるとした場合、他エージェントの設計履
歴610中の、エージェント1の設計履歴である、コマ
ンド10、コマンド11、コマンド12、コマンド1、
と同一の設計履歴になるため、コマンド1を次処理とし
て選択しないことにする。次に、2番めに適切なコマン
ド2を発行することを仮定した場合も、自己の設計履歴
がエージェント2の設計履歴、コマンド10、コマンド
11、コマンド12、コマンド2、と一致するため、コ
マンド2を次処理として選択しないことにする。さらに
同様に、コマンド3の選択も破棄され、コマンド4を次
処理とすることを検討した場合、他エージェントの設計
履歴と重複しないため、コマンド4を次処理として選択
する。
【0035】なお、前記の次処理選択の具体例では、他
エージェントの設計履歴と重複しないことを最優先とし
て次処理を選択したが、選択した処理の適用によって、
遅延値制約などの設計問題中に与えられた充足要求が著
しく改善される場合は、他エージェントの設計履歴と重
複する処理であっても、前記処理を次処理として選択す
る、といった次処理選択基準や、「他エージェントの設
計履歴との重複」と、「解要求の改善の度合」の両方を
加味した次処理選択基準、次処理として選択した場合、
他エージェントの設計履歴と重複する処理のうち、さら
に次に適用可能な処理候補群の数がより多いと予測した
処理は、重複を無視して、より適切な処理を次処理とし
て選択するといった次処理選択基準など、様々な次処理
選択基準が考えられる。
【0036】次処理決定手段203の次処理選択処理6
09で選択した次処理は、処理適用手段204に通知さ
れる。
【0037】前記次処理を受けとった処理適用手段20
4は、前記次処理をエージェント間通信手段205に通
知するとともに、次処理決定手段203で使われる自己
設計履歴611に加える(612)。さらに、前記次処
理を設計システム201に適用する(613)。
【0038】処理適用手段204より次処理を受けとっ
たエージェント間通信手段205は、前記次処理を、自
己の操作している設計システムに対して適用した次処理
として、通信伝達手段206を通じて、他のエージェン
トのエージェント間通信手段に伝える。また、エージェ
ント間通信手段205が、通信伝達手段206を介して
他のエージェントから、他のエージェントの操作してい
る設計システムに対して適用した次処理を通知された場
合、エージェント間通信手段205は、前記他のエージ
ェントの適用した次処理を、随時、次処理決定手段20
3で用いる他エージェント設計履歴610に加える。
【0039】なお、エージェント間通信手段205への
次処理の通知は、処理適用手段204が行ったが、代わ
りに、次処理決定手段203が、決定した次処理を処理
適用手段204に通知するとともに、エージェント間通
信手段205に通知するとしてもよい。また、前記具体
例では、設計システム201へ1つの処理を適用する度
に、設計システム301の処理状況を観測し、観測結果
を他のエージェントへ通知し、他のエージェントからの
通知をもとに次処理を決定し、決定した次処理を他のエ
ージェントへ通知するといった処理を繰り返したが、設
計システム201への処理の適用を複数回行った後に、
観測結果や次処理を他のエージェントへ通知したり、他
のエージェントからの通知を加味した次処理決定を行う
としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の設計システ
ム協調方式により、1.各自動操作エージェントが設計
途中の部分情報を互いに交換することにより、互いの設
計の比較が可能となる。2.前記設計の比較により、他
の設計よりも良い結果が望めないことが明らかとなった
設計を検出し、途中で破棄するなどの動作が可能とな
る。3.各自動操作エージェントが設計システムに対し
て行った操作を互いに交換することにより、各マシン上
に分散させた各設計システムの操作列の重複を避けるこ
とが可能となる。
【0041】よって、起動可能な複数台の設計システム
を最大限に有効利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計システム協調方式を説明するため
の参考図である。
【図2】本発明の設計システム協調方式の実施例を示す
説明図である。
【図3】従来技術である設計システム制御方式の構成例
を示す説明図である。
【図4】従来技術である並列自動設計方式の構成例を示
す説明図である。
【図5】従来技術である並列自動設計方式の構成例を示
す説明図である。
【図6】本発明の設計システム協調方式における処理の
流れの実施例を示す図である。
【符号の説明】
101,103,201,304,405,406,4
07,504,505,506,507,508 設計
システム 102,104 自動操作エージェント 105,206 通信伝達手段 202,301 設計状況観測手段 203,302 次処理決定手段 204,303 処理適用手段 205 エージェント間通信手段 401,501 全処理手順作成手段 402 適切処理手順選択手段 403,502 処理手順割り当て手段 404,503 最良解選択手段 601 設計終了判定 602 設計状況 603 他エージェント設計状況 604 設計状況比較 605 自設計破棄 606 他設計ロード 607 次処理候補群作成 608 次処理候補群 609 次処理選択 610 他エージェント設計履歴 611 自己設計履歴 612 選択処理通知 613 選択処理運用
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信伝達手段を介して複数の設計システム
    間で情報の受け渡しを行い、前記設計システム間で協調
    して設計を行う自動操作エージェント部を備える設計シ
    ステム協調方式において、 前記自動操作エージェント部が、 前記設計システムの設計状況を観測する設計状況観測手
    段と、 前記設計システムでの設計の履歴を保持する設計履歴記
    憶手段と、 他の設計システムの設計状況を、他の自動操作エージェ
    ントから前記通信伝達手段を介して入力し、前記設計状
    況観測手段が観測した設計状況との比較を行う設計状況
    比較手段と、 前記比較の結果、前記他の設計システムより悪い設計状
    況であると判定された場合には、前記設計システムの設
    計データを破棄して、より良い設計結果が望める他の設
    計システムの設計データのロードを行う設計ロード手段
    と、 前記ロードされた他の設計システムの設計データ、また
    は、前記設計システムの設計データのどちらか一方の設
    計データから、次の設計処理に適用できるコマンド群を
    作成すると共に、前記設計記憶手段に記憶された設計の
    履歴と他の設計システムの設計の履歴を用いて、前記コ
    マンド群の中から最良のコマンドを決定する次処理決定
    手段と、 前記次処理決定手段の決定したコマンドに基づいて前記
    設計システムを操作する処理適用手段と、 前記設計状況観測手段や前記処理適用手段から提供され
    た情報を他のエージェント間通信手段に前記通信伝達手
    段を用いて通知すると共に、他のエージェント間通信手
    段からの通知を受け取るエージェント間通信手段と、 を有することを特徴とする設計システム協調方式。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の設計システム協調方式に
    おいて、 前記次処理決定手段が、既に実行されたコマンド重複実
    行を避けることで、前記最良のコマンドを決定する処理
    を行うことを特徴とする設計システム協調方式。
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1993年度人工知能学会全国大会論文集 243−246頁 大坪基秀ほか「可逆な推論方式を持つエージェントの協調方式」

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