JP2952114B2 - 脱気液製造装置、及び脱気液製造方法 - Google Patents

脱気液製造装置、及び脱気液製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶存気体を除去した脱気
液の製造装置及び同製造方法に関し、更に詳述すれば半
導体製造、ボイラー、医薬品製造等に用いる純水等の液
体の製造に好適な脱気液の製造装置、及び同製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】純水または超純水の製造方法において、
二酸化炭素あるいは酸素を除去することを主目的とした
技術として、脱炭酸装置、陰イオン交換樹脂による炭酸
除去、真空脱気装置、加熱脱気装置、窒素曝気装置、触
媒を担持した樹脂による脱酸素装置等を用いるものが挙
げられる。特に、真空脱気装置、加熱脱気装置は、除去
する溶存気体を二酸化炭素あるいは酸素に限定せず、あ
らゆる種類の溶存気体を除去することができる。
【0003】これらの装置により処理された処理水を貯
留しておく貯槽にあっては、大気中から気体が溶解する
ことを防止するために、処理水貯槽内部に窒素ガスを封
入することにより、外部大気を遮断する方法が、従来よ
り広く用いられている。
【0004】図4は、従来用いられている処理水貯槽内
部を窒素ガス封入することにより外部大気を遮断する方
法を適用した処理水貯槽の例である。
【0005】図中52は貯槽で、内部には脱炭酸等を行
った処理水53が入っている。また、貯槽52内の上部
空間54は窒素ガスが充填してある。窒素ガスは貯槽5
2内の処理液を流出管60より流出して貯槽52内の液
面が低下し、貯槽52内の窒素ガスの圧力が低下するの
を防止するために、窒素ガス導入管55から必要に応じ
て供給されている。またベント56の先端側57は水封
槽58内の封入水59に浸漬してあり、これにより貯槽
52内に大気が侵入することを防止している。しかし、
この様な構造の処理水貯槽を有する従来の純水または超
純水の製造装置においては、以下の問題点がある。
【0006】常時窒素ガスを消費するため、窒素ガス
注入量や窒素ガスボンベの交換などの管理作業を要す
る。
【0007】水の使用量と窒素ガス注入量のバランス
に異常が生じた場合不純物を含む封入水が処理水貯槽内
に混入してしまう。
【0008】窒素ガスおよび窒素ガスの配管系から処
理水中へ不純物が混入する可能性がある。
【0009】特に半導体デバイス関係の電子産業分野
において使用される超純水では、まったく気体の溶解の
ないことが望ましいとの指摘が、近年なされてきている
ため、処理水貯槽内で窒素ガスを溶解させることのない
構造の超純水製造装置がもとめられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その目的とする所は、上記問題点を
解決した脱気液製造装置及び脱気液の製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、液体中に溶存する気体を除去する脱気手段
と及び前記脱気手段により脱気された処理液を貯留する
貯槽とを有する脱気液製造装置において、前記貯槽が脱
気された処理液の流入部と脱気された処理液の流出部と
貯槽頂部に形成された溢流液取出部とを有する気密構造
で形成され、貯槽内を脱気された処理液で満水にすると
共に、常時溢流液取出部から処理液を溢流させることに
より処理液への気体の溶解を防止するもので、溢液させ
た処理液を脱気手段の上流側へ返送して回収する返送手
段を有することを含む。
【0012】また本発明は液体中に溶存する気体を脱気
して脱気された処理液を常時製造すると共に、前記脱気
された処理液を常時貯槽内を満液状態とした気密貯槽に
送り、かつ貯槽から処理液の少なくとも一部を常に溢流
させるようにするものである。
【0013】更に本発明は、水中に溶存する気体を除去
する脱気手段と、その後段に設置されている脱気された
処理水を貯留する貯槽とを有する超純水製造に用いる脱
気水製造装置において、前記貯槽が脱気された処理水の
流入部と脱気された処理水の流出部と貯槽頂部に付設し
た溢流水取出部とを有した気密構造であって、前記流入
部から流入する処理水が常時溢流水取出部から溢流する
ことにより貯槽内が常に満水状態を維持する貯槽であ
り、かつ溢流水取出部から溢流する処理水を脱気手段の
上流側に返送して回収する返送手段を備えた超純水製造
に用いる脱気水製造装置を提供する。
【0014】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0015】図1は本発明の脱気液製造装置の一実施態
様を示すものである。図中1は脱気手段で、空気や炭酸
ガス等のガスが溶存している水等の液体を槽11を介し
て脱気手段1に供給する流路2を有する。3は脱気手段
1と貯槽4の流入部5とを連結する送給管である。貯槽
4は有底円筒状で、上部は球状に膨出した蓋部6を有
し、全体は気密に構成されている。前記蓋部6の中央、
頂部の溢流液取出部7と前記槽11とは回収管8で連結
されており、返送手段を構成している。尚、9は貯槽4
の下部側の流出部10に連結された流出管であり、12
は前記槽11に空気等のガスが溶存している液体を流入
させる流入管である。
【0016】上記構成において、ガスが溶存している槽
11内の液体はまず流路2を通り、脱気手段1に流入
後、ここで脱気される。次いで、脱気された処理液は送
給管3を通って貯槽4に流入し、貯槽を満液状態にする
と共に、その溢流液は回収管8を通って槽11に返送さ
れる。
【0017】前記脱気された処理液は使用時には流出管
9を通って使用場所に供給されるが、この場合貯槽4に
供給される脱気した処理液量よりも流出管9を通って使
用場所に供給される供給量は必ず少ない量である必要が
ある。これによって常に溢流液取出部7から溢流液が溢
流する状態が保たれ、貯槽4内の脱気された処理液は外
気とふれることがない。
【0018】上記脱気手段としては、真空脱気装置、加
熱脱気装置、加熱真空脱気装置、パラジウム触媒を担持
した樹脂による脱酸素装置、脱気膜を用いた膜脱気装
置、等が利用できる。
【0019】また、貯槽としては気密性が確保できるも
のであれば、例えば図2に示すような球状のもの、その
他空気が留まりにくい形状であれば任意の形状のものが
採用できる。
【0020】なお、溢流液取出部の取付け位置も頂部に
限られるものではないが、操作の簡便さから頂部に取付
けることが好ましい。
【0021】また、貯槽の容積も用途に応じて任意に選
択できる。
【0022】また貯槽には、本貯槽内の処理液をその後
段で使用した際の残部の処理液を循環するための循環液
流入部(図示せず)が付設されていても差し支えない。
【0023】更に、溢流液の返送場所も脱気手段の上流
側であればどこでもよく、脱気手段の直前である必要は
ないものである。
【0024】
【実施例】図3に示す超純水製造装置を構成した。図中
1 3 は貯槽、Pはポンプ、Dは脱炭酸塔、R
は逆浸透装置、MBは再生型混床式イオン交換装置、V
Dは真空脱気装置、UVstは紫外線殺菌装置、CPは混
床式カートリッジポリシャー(イオン交換樹脂床)、U
Fは限外瀘過装置を示しており、紫外線殺菌装置U
st、混床式カートリッジポリシャーCP、限外瀘過装
置UFからなる二次純水製造装置には、貯槽T3 を介し
て超純水が循環される循環配管13が設置され、限外瀘
過装置UF後段のユースポイントで規定量の超純水が使
用されない場合は、その残部の超純水が貯槽T3 に循環
されるようになっている。
【0025】上記装置において、貯槽T3 として図1に
示す貯槽を用い、当該貯槽T3 内に前段の真空脱気装置
VDによって真空度25Torrの条件で脱記した処理
水(溶存酸素濃度30ppb)を、30m3/Hで連続
的に流入させると共に貯槽T3内の処理水を流出管9を
通して20m3/H で流出させ、その差分の処理水を1
0m3/Hで貯槽T3より常時溢流させ、この溢流水を公
知の貯槽T2 に返送した。その結果、貯槽T3 からの流
出水中の溶存酸素濃度は流入する処理水のそれと全く変
らなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明においては、貯槽内に処理水を満
水状態として貯留するようにしたので、外気と接触する
ことがなく、完全な脱気水を製造でき、このようにして
供給される脱気水は半導体等の製造に特に適したもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の一例を示す構成図である。
【図2】本発明に用いる貯槽の他の例を示す概念図であ
る。
【図3】本発明の脱気装置を組み込んだ超純水製造装置
の一例を示す構成図である。
【図4】従来の貯槽を示す概念図である。
【符号の説明】
1 脱気手段 2 上流側流路 3 送給管 4 貯槽 5 流入部 6 蓋部 7 溢流液取出部 8 回収管 9 流出管

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体中に溶存する気体を除去する脱気手
    段と及び前記脱気手段により脱気された処理液を貯留す
    る貯槽とを有する脱気液製造装置において、前記貯槽が
    脱気された処理液の流入部と脱気された処理液の流出部
    と貯槽頂部に形成された溢流液取出部とを有する気密構
    造で形成され、貯槽内を脱気された処理液で満液にする
    と共に、常時溢流液取出部から処理液を溢流させること
    により処理液への気体の溶解を防止した脱気液製造装
    置。
  2. 【請求項2】 溢流させた処理液を脱気手段の上流側へ
    返送して回収する返送手段を有する請求項1記載の脱気
    液製造装置。
  3. 【請求項3】 液体中に溶存する気体を脱気して脱気さ
    れた処理液を常時製造すると共に、前記脱気された処理
    液を常時貯槽内を満液状態とした気密貯槽に送り、かつ
    貯槽から処理液の少なくとも一部を常に溢流させる脱気
    液製造方法。
  4. 【請求項4】 水中に溶存する気体を除去する脱気手
    段と、その後段に設置されている脱気された処理水を貯
    留する貯槽とを有する超純水製造に用いる脱気水製造装
    置において、前記貯槽が脱気された処理水の流入部と脱
    気された処理水の流出部と貯槽頂部に付設した溢流水取
    出部とを有した気密構造であって、前記流入部から流入
    する処理水が常時溢流水取出部から溢流することにより
    貯槽内が常に満水状態を維持する貯槽であり、かつ溢流
    水取出部から溢流する処理水を脱気手段の上流側に返送
    して回収する返送手段を備えた超純水製造に用いる脱気
    水製造装置。
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