JP2950060B2 - 駆動輪のスリップ制御装置 - Google Patents

駆動輪のスリップ制御装置

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JP2950060B2
JP2950060B2 JP4293435A JP29343592A JP2950060B2 JP 2950060 B2 JP2950060 B2 JP 2950060B2 JP 4293435 A JP4293435 A JP 4293435A JP 29343592 A JP29343592 A JP 29343592A JP 2950060 B2 JP2950060 B2 JP 2950060B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動輪のスリップ制御装
置に係り、特に自動変速機を備えた車両の駆動輪のスリ
ップを抑えるように、駆動力を適切に制御する駆動輪の
スリップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に凍結路などの滑り易い路面におい
て加速した時には、内燃機関から駆動輪に伝達されるト
ルクが路面の最大摩擦力より過大となり、駆動輪がスリ
ップして駆動力が低下し、横方向の力が低下して車両は
加速不良となると共に不安定状態になる。
【0003】そこで、従来より、自動変速機を備えた車
両の駆動輪がスリップした時は、その時点の自動変速機
内のトルクコンバータの速度比に或る定数を乗算してス
リップを抑制するための目標速度比を算出し、駆動輪の
車輪速が目標車輪速になっ時にトルクコンバータの速度
比が上記目標速度比となるように、内燃機関の機関回転
数を制御することにより、スリップを抑制する駆動輪の
スリップ制御装置が知られている(特開昭64−838
30号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、駆動輪に発
生するトルク(出力軸トルク)をTout、駆動輪に伝
達される軸トルク(入力軸トルク)をTin、トルク比
をt、トルク容量をC、駆動輪に伝達される機関回転数
(入力軸回転数)をNin、駆動輪に発生する回転数
(出力軸回転数)をNout、トルクコンバータの速度
比をeとすると、これらにはそれぞれ次のような関係が
ある。
【0005】
【数1】
【0006】従って、上式を整理すると、 Tout=C・t・Nin2 (2) となり、駆動輪に発生するトルクToutはトルクコン
バータの速度比eを一定とすると、トルクコンバータの
速度比eの関数であるトルク容量C及びトルク比tもそ
れぞれ一定となるから、機関回転数Ninの2乗に比例
する。
【0007】ところが、前記した従来の駆動輪のスリッ
プ制御装置では、トルクコンバータの速度比が一定の目
標速度比になるように駆動力を制御しているため、車速
が上昇すると、目標の駆動輪車輪速が上昇してトルクコ
ンバータの目標出力軸回転数Noutも上昇し、それに
比例して機関回転数Ninも上昇することとなる。
【0008】この結果、従来の駆動輪のスリップ制御装
置では、駆動輪に発生するトルクToutとして極めて
大なる値を必要とすることとなるため、目標速度比に制
御しようとしても駆動輪は再びスリップし、十分な制御
効果が得られない。
【0009】また、運転者がアクセルを戻して車速を下
げた場合は、目標の駆動輪車輪速が下降してトルクコン
バータの目標出力軸回転数Noutも下降し、それに比
例して機関回転数Ninも下降することになる。このた
め、駆動輪に発生するトルクToutは、実際に必要な
トルクに比べて過少な値となり、スリップを誘発し得る
程度のエンジンブレーキがかけられたのと同様な状態と
なる。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、トルクコンバータの目標トルクを設定することによ
り、上記の課題を解決した駆動輪のスリップ制御装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。目標車輪速算出手段11は自動変速機16を
備えるエンジン15が搭載された車両の駆動輪の目標車
輪速を算出する。目標トルク算出手段12は自動変速機
16内のトルクコンバータ17の出力目標トルクとし
て、駆動輪にスリップを生じさせないトルクを算出す
る。
【0012】目標エンジン回転数算出手段13は上記の
目標車輪速と目標トルクとに基づいて目標エンジン回転
数を算出する。制御手段14は現在のエンジン回転数
が、目標エンジン回転数算出手段13で算出された目標
エンジン回転数となるようにエンジン15の駆動力を制
御する。
【0013】
【作用】本発明では目標トルク算出手段12により、駆
動輪にスリップを生じさせることのない目標トルクを算
出し、この目標トルクと目標車輪速算出手段11で算出
された駆動輪の目標車輪速とから、目標エンジン回転数
を算出する。すなわち、本発明ではトルクコンバータ1
7の速度比を一定にすることなく、トルクコンバータ1
7の目標トルクを制御して駆動輪のスリップの発生を抑
制することができる。
【0014】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。同図中、電子制御装置21はマイクロコンピュー
タより構成されており、スリップ制御のために各部を制
御する。エンジン22は前記エンジン15に相当し、そ
の出力軸が自動変速機23(前記自動変速機16に相
当)内のトルクコンバータに直結され、また内部に回転
数検出センサ24を有し、回転数検出センサ24より電
子制御装置21へエンジン回転数検出信号を供給する。
【0015】また、25及び26は前輪、27及び28
は後輪で、後輪27及び28は自動変速機23に連結さ
れたプロペラシャフト29、プロペラシャフト29の回
転を減速するデファレンシャルギヤ30及びドライブシ
ャフト31,32を介してエンジン22の動力が伝達さ
れる。すなわち、本実施例は車両の駆動方式は後輪駆動
方式であり、後輪27及び28が駆動輪である。
【0016】自動変速機23は現在のギヤ位置を信号線
33を介して電子制御装置21に通知するよう構成され
ている。前輪25及び26と後輪27及び28とにはそ
れぞれ車輪速センサ34及び35と36及び37が設け
られ、車輪速センサ34〜37より各車輪25〜28の
車輪速検出信号が電子制御装置21に供給される。
【0017】吸気管38はインテークマニホルド39を
介してエンジン22内に連通されており、またその内部
にはスロットルバルブ40が設けられている。スロット
ルバルブ40はモータ41によりスロットル開度が制御
される電子スロットル装置を構成している。
【0018】モータ41はアクセルペダル42の踏量を
検出するアクセルペダル踏量センサ43よりの踏量検出
信号が供給される電子制御装置21により演算された値
に基づいて回転制御され、スロットルバルブ40を電子
制御装置21で演算されたスロットル開度又はアクセル
ペダル42の踏量に応じたスロットル開度とする。エン
ジン22の出力はこのスロットル開度に応じて調整され
る。
【0019】また、前後加速度検出センサ44は車両の
前後方向の加速度を検出し、横加速度検出センサ45は
車両の横方向の加速度を検出する。回転数検出センサ4
6はプロペラシャフト29の回転数を検出する。これら
の前後加速度検出センサ44、横加速度検出センサ45
及び回転数検出センサ46の各出力検出信号は電子制御
装置21に入力される。
【0020】電子制御装置21は上記の各センサからの
入力検出信号に基づき、前記した目標車輪速算出手段1
1、目標トルク算出手段12、目標エンジン回転数算出
手段13及び制御手段14をソフトウェア処理により実
現する装置である。次にこの電子制御装置21の動作に
ついて図3乃至図8と共に説明する。
【0021】電子制御装置21は図3に示す動作作用を
適当な周期で繰り返し実行する。図3において、まず電
子制御装置21は推定車体速uest (m/s)を算出す
る(ステップ101)。本実施例は図2に示したように
後輪駆動方式なので、車輪速センサ34及び35から読
み取った、左右前輪25及び26の車輪速wfl(m/
s)とwfr(m/s)の平均値を算出して推定車体速u
est とする。
【0022】次に上記の推定車体速uest に1より大な
る定数の目標スリップ比sobj を乗算し(ステップ10
2)、駆動輪である後輪27及び28の目標車輪速w
obj を算出する(ステップ103)。車両が加速をする
ためには、車体の速度よりも駆動に必要なスリップ比の
分だけ速い車輪速を必要とするために、目標スリップ比
obj を指定車体速uest に乗算するのである。上記の
ステップ101〜103により前記した目標車輪速算出
手段11が実現される。
【0023】一方、車輪速センサ34,35,36及び
37から4輪の車輪速の中で最大の車輪速wmax (m/
s)を求める(ステップ104)。そして、ステップ1
01で算出した推定車体速uest に判定のための定数で
ある判定スリップ比sjud を乗算し(ステップ10
5)、その乗算結果wjud と最大車輪速wmax とを大小
比較し(ステップ106)、スリップ判定値Slip を求
める。
【0024】ここで、wmax >wjud のときは駆動輪が
スリップしているものと判断してスリップ判定値Slip
を“1”とし、wmax ≦wjud のときには駆動輪がスリ
ップしていないものと判断してスリップ判定値Slip を
“0”とする。
【0025】続いて、前後加速度検出センサ44の検出
信号に基づいて、車両の前後方向の加速度Gx を読み取
り(ステップ107)、前記スリップ判定値Slip を用
いて次式の如く最大加速度Gmax を求める(ステップ1
08,109)。
【0026】
【数2】
【0027】(3)式よりわかるように、スリップが発
生しており(Slip =1)、かつ、その時点の車両の前
後方向の速度Gx が、それ以前の最大加速度Gmax より
小なるときは、現時点の加速度Gx 以上加速すると駆動
輪がスリップしてしまうから、最大加速度Gmax をそれ
より小なる値Gx に変更する。また、スリップが発生し
ていないと判断されたときは(Slip =0)、現時点の
加速度Gx が最大加速度Gmax より大であっても駆動輪
がスリップしていないから、最大加速度Gmaxをそれよ
り大なる値Gx に変更する。
【0028】更に、上記以外の場合には最大加速度G
max の値は変更しない。なお、最大加速度Gmax の初期
値は例えば9.8m/s2 に設定されている。このよう
にして、現在の路面における駆動輪をスリップさせずに
発生することのできる最大加速度Gmax が求められる。
【0029】続いて、自動変速機23から信号線33を
介して電子制御装置21に入力されるギヤ位置検出信号
から読み取った現在のギヤ位置からトランスミッション
ギヤ比Rtmを算出し、更にデファレンシャルギヤ30の
ギヤ比Rdif より次式に基づいて総ギヤ比Rt を算出す
る(ステップ110)。
【0030】 Rt =Rtm・Rdif (4) 続いて、定数のタイヤ径Rtireを電子制御装置21内の
メモリより読み取った後(ステップ111)、Rt ・R
tire・Gmax なる乗算を行なって(ステップ112)、
自動変速機23内のトルクコンバータの目標トルクT
outobjを算出する(ステップ113)。
【0031】この目標トルクToutobjは前述したステッ
プ109により算出された最大加速度Gmax に応じて演
算された値であるから、現在の路面において駆動輪をス
リップさせずに発生することのできる、トルクコンバー
タが出力しても良いトルクである。このようにして、ス
テップ104〜113により前記した目標トルク算出手
段12が実現される。
【0032】次にステップ103で求めた駆動輪の目標
車輪速wobj が駆動輪に発生したと仮定したときのトル
クコンバータの出力軸の回転数Nout obj を次式により
算出し、更にトルクコンバータのトルク容量線図を用い
てトルクコンバータの速度比eobj を算出し(ステップ
114)、これらより目標エンジン回転数Ninobj を算
出する(ステップ115)。
【0033】
【数3】
【0034】すなわち、上記について更に説明するに、
前述した(1)式が成立するため、トルクコンバータの
トルク容量線図は図4に示す如くになり、トルクコンバ
ータのトルク比tとトルク容量Cはトルクコンバータの
速度比eの関数である。ここで、前記(1)式を整理す
ると次式が得られる。
【0035】
【数4】
【0036】(6)式の左辺をCt と置くと、Ct =T
out /Nout であり、Tout にTou tobjを代入し、Nou
t にNout obj を代入すると、Ctobjが求まる。そし
て、トルクコンバータの速度比eと(6)式のCt の関
係を、予め算出して図5に示す如きマップとして用意し
ておき、上記の如く算出したCtobjに対応するトルクコ
ンバータの目標速度比eobj を図5のマップを参照して
算出する。
【0037】そして、このトルクコンバータの目標速度
比eobj と前記(1)式中のトルクコンバータの速度比
eの式から、次式に基づいて目標エンジン回転数Nin
obj が算出される。
【0038】
【数5】
【0039】このようにして、ステップ114及び11
5により、前記した目標エンジン回転数算出手段13が
実現される。
【0040】次にエンジン22が前記目標トルクT
outobjを発生するめに必要なスロットル増分開度Th
add を、図6に示す如きトルク−スロットル増分開度マ
ップを目標トルクToutobjで参照して求める(ステップ
116)。また、エンジン22の無負荷状態において前
記目標エンジン回転数Ninobj を発生するために必要な
スロットル開度ThNLを、図7に示す如きエンジン回転
数−スロットル開度マップを目標エンジン回転数Nin
obj で参照して求める(ステップ117)。
【0041】更に、現在のエンジン回転数Ne を図2の
回転数検出センサ24の出力検出信号に基づいて読み取
り(ステップ118)、このエンジン回転数Ne と前記
目標エンジン回転数Ninobj とをPID制御演算機に入
力して、公知の比例(P)、積分(I)、及び微分
(D)の各動作による制御に基づき、エンジン回転数N
eを目標エンジン回転数Ninobj にするようなスロット
ル開度ThPID を算出する(ステップ119)。
【0042】そして、上記のスロットル増分開度Th
add 、スロットル開度ThNL及びPID制御のスロット
ル開度ThPID とをそれぞれ次式に示す如く加算し(ス
テップ120)、目標スロットル開度Thobj を決定す
る(ステップ121)。
【0043】 Thobj =Thadd +ThnL+ThPID (8) また、電子制御装置21はアクセルペダル踏量センサ4
3よりの検出信号より読み取った値に従って、電子制御
装置21内のメモリに予め格納されている図8のマップ
を参照し、ドライバスロットル開度ThD を決定する
(ステップ122)。
【0044】そして、上記の目標スロットル開度Th
obj とドライバスロットル開度ThDとを大小比較し
(ステップ123)、暴走を防止するために、小さい方
のスロットル開度を最終的なスロットル開度Thとして
決定する(ステップ124)。
【0045】電子制御装置21はこのスロットル開度T
hが得られるように図2のモータ41の回転制御をして
実スロットル開度を調整する。これにより、エンジン回
転数Ne が前記目標エンジン回転数Ninobj となるよう
に、エンジン22の駆動力が制御されることとなる。こ
のようにして、ステップ116〜124により前記した
制御手段14が実現される。
【0046】本実施例によれば、駆動輪の車輪速を目標
車輪速wobj となるように制御する際に、トルクコンバ
ータの目標トルクToutobjを現在の路面において駆動輪
をスリップさせずに発生することのできる値に設定して
おり、トルクコンバータの速度比を一定にする制御を行
なっていないので、エンジン22の駆動力が過大になる
のを防止することができ、従来装置に比し制御性を向上
することができる。
【0047】本実施例において、例えば図11に破線で
示す如く、ドライバが計測開始後1.5秒付近で大きく
アクセルペダル42を踏んでアクセルペダルを踏量を大
として加速操作をし、これにより図9に実線で示す駆動
輪の車輪速が図9に破線で示す実車速よりも2秒〜約
2.5秒の間T1 でかなり大きくなったものとすると、
駆動輪の車輪速が最大車輪速wmax に対応し、実車速よ
りも若干大なる車速が判定車輪速wjnd に対応するか
ら、前記ステップ106によりスリップ判定値Slip が
“1”とされ、駆動輪の車輪速がスリップしているもの
と判断される。
【0048】すると、上記のスリップ判定期間T1 の直
前まで初期値9.8m/sに設定されていた最大車両加
速度Gmax の値が、図10に実線で示す如くスリップ判
定期間T1 では前記(3)式に基づいてその時点におけ
る車両の加速度Gx に変更される。これにより、前記ス
テップ112の演算によりトルクコンバータの目標トル
クToutobjが最大車両加速度Gmax の小なる値への変更
に伴って小なる値に変更される。
【0049】上記のトルクコンバータの目標トルクT
outobjの小なる値への変更に伴って、ステップ115で
決定される目標エンジン回転数Ninobj が、図12に実
線で示す如くスリップ判定期間T1 でそれ以前より低い
所定の回転数に設定される。なお、図12中、破線は実
際のエンジン回転数Ne を示す。
【0050】上記の目標エンジン回転数Ninobj の低回
転数への変更に伴って、ステップ121で求められる目
標スロットル開度Thobj がスリップ判定期間T1 にお
いてアクセルペダル踏量によるスロットル開度ThD
り十分に小なる値に決定されるから、目標スロットル開
度Thobj がそのまま図11に実線で示す最終的なスロ
ットル開度Thとされる。
【0051】最終的なスロットル開度Thが図11に実
線で示す如くスリップ判定期間T1において、全閉とさ
れることにより、エンジン22の実回転数Ne が図12
に破線で示す如くスリップ判定期間T1 で急速に低下せ
しめられて図9に破線で示す実車速に短時間で略一致す
るようにされる。このようにして、本実施例によれば、
短時間で駆動輪のスリップの発生を抑制することができ
る。
【0052】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えばエンジン22の駆動力を制御する
制御手段14としては、スロットル開度制御に限らず、
燃料噴射弁による燃料噴射をカットする手段を付加した
り、点火時期を遅らせたりする手段を付加してもよく、
その場合には制御応答の遅れを防止することができる。
【0053】また、車両の駆動方式は後輪駆動方式に限
らず、前輪駆動方式及び4輪駆動方式のいずれでもよ
い。前輪駆動方式の場合には車両の速度推定に左右後輪
の車輪速の平均値を用い、4輪駆動方式の場合には非接
触の車速計を用いるか、4輪の車輪速と車両状態とを用
いて推定車速を求める。
【0054】図13は、本発明の他の実施例のシステム
構成図を示す。尚、図13において図2と同一の構成部
分については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0055】本実施例は、上記実施例の機能に加えて、
運転者がアクセルペダルを戻した際のスリップを防止す
る機能を備えている。すなわち、エンジンブレーキによ
り発生する制動力が車輪をスリップさせないように、ア
クセルペダルが戻された際にもトルクコンバータに適当
なトルクを発生させようとするものである。
【0056】尚、本実施例は、あくまでも駆動輪に伝達
されるトルクを制御してスリップを防止するものであ
る。従って、運転者がブレーキをかけることにより生じ
たスリップと、トルク不足によるスリップとを判別する
必要がある。そこで、本実施例においては、図13に示
すように、システム構成内にブレーキペダル47及びブ
レーキスイッチ48を設けて、ブレーキがかけられた場
合にはそれを検知できる構成としている。
【0057】以下、本実施例の電子制御装置21の動作
について、図14に基づいて説明する。
【0058】電子制御装置21は図14に示す動作作用
を適当な周期で繰り返し実行する。図14中、ステップ
201〜206は、上記図3におけるステップ101〜
106に相当する。すなわち、図14において、まず電
子制御装置21は推定車体速uest (m/s)を算出し
(ステップ201)、この推定車体速uest に加速時に
おける目標スリップ比として1より大なる定数の目標ス
リップ比sobjmaxを乗算することにより(ステップ20
2)、駆動輪である後輪27及び28の加速時における
目標車輪速wobjmaxを算出する(ステップ203)。
【0059】そして、車輪速センサ34,35,36及
び37から4輪の車輪速の中で最大の車輪速wmax (m
/s)を求める(ステップ204)。次に、ステップ2
01で算出した推定車体速uest に、加速時におけるス
リップを判定するための定数である判定スリップ比s
judminを乗算し(ステップ205)、その乗算結果wju
dmaxと最大車輪速wmax との大小比較を行う(ステップ
206)。
【0060】尚、wmax >wjudmaxのときは駆動輪がス
リップしているものと判断してスリップ判定値Slip
max を“1”とし、wmax ≦wjudmax のときには駆動
輪がスリップしていないものと判断してスリップ判定値
Slip max を“0”とする。
【0061】また、本実施例の電子制御装置21は、減
速時のスリップについても同様の演算を行う。すなわ
ち、ステップ201で算出した推定車体速uest に、減
速時における目標スリップ比として1より小さい定数の
目標制動スリップ比sobjminを乗算することにより(ス
テップ207)、減速時における駆動輪の目標車輪速w
objminを算出する(ステップ208)。
【0062】ここで、車両が減速するためには、車体の
速度よりも制動に必要なスリップ比の分だけ遅い車輪速
を必要とするために、目標制動スリップ比sobjminは1
より小さい定数とされている。尚、本実施例において
は、上記のステップ201〜203,207,208に
より前記した目標車輪速算出手段11が実現される。
【0063】また、減速側スリップの有無を判定するた
め、ステップ209で車輪速センサ34,35,36及
び37から4輪の車輪速の中で最小の車輪速wmin (m
/s)を求めると共に、ステップ210で推定車体速u
est と減速側スリップの判定定数である判定スリップ比
judminを乗算し、その乗算結果wjudminと最小車輪速
min との大小比較を行う(ステップ211)。
【0064】ここで、wmin <wjudmin のときは駆動
輪の車輪速が所定の速度に達していないため、スリップ
しているものとしてスリップ判定値Slip min を“1”
とし、wmin ≧wjudminのときには駆動輪がスリップし
ていないものと判断してスリップ判定値Slip min
“0”とする。
【0065】次に、上記した理由から、ブレーキスイッ
チ48の状態を読み込んで車両がブレーキング状態であ
るか否かを判別し、ブレーキの状態値Brakeを求める
(ステップ212)。ここで、ブレーキスイッチ48が
オンとなっていれば、車両はブレーキング状態であると
してBrakeを“1”とし、ブレーキスイッチがオフであ
ればBrakeを“0”とする。
【0066】ステップ213は、図3におけるステップ
107に相当し、前後加速度センサ44の出力信号の読
み込みを行う。そして、この出力信号の絶対値Gx を求
め(ステップ214)、上記のSlip max ,Slip
min ,Brakeを用いて次式の如く最大加速度Gmax
求める。
【0067】
【数6】
【0068】(9)式よりわかるように、加速側のスリ
ップが発生しており(Slip max =1)、かつ、その時
点の車両の前後方向の速度Gx が、それ以前の最大加速
度G max より小なるときは、現時点の加速度Gx 以上加
速すると駆動輪がスリップしてしまうから、最大加速度
max をそれより小なる値Gx に変更する。
【0069】また、ブレーキング状態でない(Brake
0)にもかかわらず、制動側のスリップが発生しており
(Slip min =1)、かつ、その時点の車両の前後方向
の速度Gx が、それ以前の最大加速度Gmax より小なる
ときは、現時点の加速度Gx以上に激しく減速すると駆
動輪がスリップしてしまうから、最大加速度Gmax をそ
れより小なる値Gx に変更する。
【0070】現時点の加速度Gx が最大加速度Gmax
り大であっても駆動輪にスリップが発生していないと判
断されたときは(Slip max =0、かつ、Slip min
0)、ブレーキの状態にかかわらず最大加速度Gmax
それより大なる値Gx に変更する。
【0071】更に、上記以外の場合には最大加速度G
max の値は変更しない。尚、最大加速度Gmax の初期値
は上記実施例の場合と同様に、例えば9.8m/s2
設定されている。このようにして、現在の路面において
駆動輪をスリップさせずに発生することのできる最大加
速度Gmax が求められる(ステップ216)。
【0072】ステップ217〜219は、図3における
ステップ110〜112に相当する。すなわち、ステッ
プ217では、自動変速機23から読み取った現在のト
ランスミッションギヤ比Rtm、及びデファレンシャルギ
ヤ30のギヤ比Rdif より総ギヤ比Rt (Rt =Rtm
dif )を算出する。そして、ステップ218でタイヤ
径Rtireを電子制御装置21内のメモリより読み取った
後、ステップ219へ進みRt ・Rtire・Gmax なる乗
算を行なう。
【0073】この演算値は、加速時において自動変速機
23内のトルクコンバータが出力してもよい正トルクT
objforwardとして電子制御装置21内のメモリに格納さ
れる(ステップ220)と共に、符号を反転して、減速
時に出力してもよい逆トルクTobjreverseとして電子制
御装置21内のメモリに格納される(ステップ23
0)。本実施例においては、上記のステップ204〜2
06,209〜220、230により前記した目標トル
ク算出手段12が実現される。
【0074】ステップ221,222は、図3における
ステップ114,115に相当する。すなわち、ステッ
プ221では、先ず上記ステップ203で求めた駆動輪
の目標車輪速wobjmaxを発生させるためのトルクコンバ
ータの出力軸の回転数Nout objmaxを上式(5)に対応
する次式(10)により算出する。
【0075】
【数7】
【0076】次に、その回転数Nout objmaxと上記ステ
ップ220で求めた目標トルクTob jforwardとを上式
(6)に対応する次式(11)に代入してCt を求め
る。
【0077】
【数8】
【0078】そして、トルクコンバータのトルク容量線
図(上記図5参照)から、そのCtに対応するトルクコ
ンバータの速度比eobjmaxを読みだす。
【0079】また、ステップ222では、この速度比e
objmaxと、回転数Nout objmaxとを上式(7)に対応す
る次式(12)に代入することにより目標エンジン回転
数Ninobjmaxを算出する。
【0080】
【数9】
【0081】このようにして、ステップ221及び22
2より、前記した目標エンジン回転数算出手段13が実
現される。
【0082】次にエンジン22が前記目標トルクT
objforwardを発生するめに必要なスロットル増分開度T
addmaxを、図15に示すトルク−スロットル増分開度
マップを目標トルクTobjforwardで参照して求める(ス
テップ223)。尚、本実施例においては、上記実施例
と異なり制動側のスリップをも制御する構成であるた
め、トルク−スロットル増分開度マップとしては、図1
5に示すよう正の領域に加えて負の領域をも定めたマッ
プを使用する。
【0083】以下、ステップ224〜228は、図3に
おけるステップ117〜121に相当する。ステップ2
24で、上記図7に示すマップを基に目標のエンジン回
転数の発生に必要なスロットル開度ThNLmax を求める
と共に、PID制御によりスロットル開度の補正分Th
PIDmaxを求める(ステップ225,226)。
【0084】そして、上記のスロットル増分開度Th
addmax、スロットル開度ThNLmax 及びPID制御のス
ロットル開度ThPIDmaxとを加算して(ステップ22
7、上記(8)式参照)、加速側の目標スロットル開度
Thobjmaxを決定する(ステップ228)。
【0085】一方、本実施例の電子制御装置21内のメ
モリには、減速時における駆動輪の目標車輪速wobjmin
及びトルクコンバータの目標トルクTobjreverseが格納
されている。
【0086】そして、これらの値及びトルクコンバータ
の容量線図(図5参照)を基に、駆動輪をスリップさせ
ることなく制動することのできるトルクコンバータの出
力軸の回転数Nout objmin及びトルクコンバータの速度
比eobjminを求め(ステップ231)、それらの値を上
記(7)式に相当する次式(13)に代入することによ
り、スリップ防止に要求される最低エンジン回転数Nin
objminを求める(ステップ232)。
【0087】
【数10】
【0088】このように、本実施例においては、上記の
ステップ221,222,231,232により前記し
た目標エンジン回転数算出手段13が実現される。
【0089】以下、ステップ233〜238では、加速
に対する目標スロットル開度の算出を行う上記のステッ
プ223〜233と同様の作用動作が行われる。
【0090】すなわち、トルクコンバータに目標制動ト
ルクTobjreverseを発生させるスロットル増分開度(ス
ロットルの戻し分)Thaddminを上記図15に示すマッ
プから読みだし(ステップ233)、目標のエンジン回
転数を発生させるためのスロットル開度ThNLmin を上
記図7のマップから読みだし(ステップ234)、更
に、PID制御によりエンジン回転数Neを目標回転数
にフィードバック制御するための補正値ThPIDminを求
めて(ステップ235、236)、それらを加算するこ
とにより(ステップ237)減速時における目標スロッ
トル開度Thobjm inを求める(ステップ238)。
【0091】このように、本実施例の電子制御装置21
は、車両走行時に駆動輪にスリップを生じさせないスロ
ットル開度の上限値及び下限値を、それぞれ加速時にお
ける目標スロットル開度Thobjmax及び減速時における
目標スロットル開度Thobjm inとして算出している。
【0092】次に、上記図8のマップをアクセルペダル
踏量センサ43の検出信号により参照してドライバスロ
ットル開度ThD を検出する(ステップ240)。そし
て、そのスロットル開度ThD がThobjmax乃至Th
objminの範囲外であるときは、Thobjmaxを上限値、T
objminを下限値として(ステップ241)、最終的な
スロットル開度Thを決定する(ステップ242)。
【0093】電子制御装置21はこのスロットル開度T
hが得られるように図2のモータ41の回転制御をして
実スロットル開度を調整する。これにより、エンジン回
転数Ne が目標のエンジン回転数Ninobjmax乃至Nin
objminの範囲内に保持されるように、エンジン22の駆
動力が制御されることとなる。このようにして、ステッ
プ223〜242により前記した制御手段14が実現さ
れる。
【0094】このように、本実施例によれば、加速時に
おいても減速時においても、トルクコンバータの出力ト
ルクは駆動輪にスリップを生じさせない値に制御され
る。従って、加速時において過大なトルクが駆動輪に伝
達されたり、運転者がアクセルを急に戻した場合などに
過大な制動力が駆動輪に伝達されるのが防止される。こ
のため、車両の挙動が急変することがなく、良好な操安
性と高い安全性とを両立することが可能となる。
【0095】尚、上記の実施例においては、加速時にお
けるスリップ制御と減速時におけるスリップ制御を共に
実行する構成としているが、これに限るものではなく、
減速時におけるスリップ制御だけを独立して実行する構
成としてもよい。
【0096】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、トルクコ
ンバータの速度比を一定にすることなく、トルクコンバ
ータの目標トルクを制御して駆動輪のスリップの発生を
抑制することができる。このため、加速時において駆動
輪に発生するトルクが過大になることを防止でき、また
減速時においては、駆動輪に発生するトルクが過少にな
ることを防止できる。従って、本発明に係る駆動輪のス
リップ制御装置は、従来の装置に比べスリップ抑制の制
御性を向上することができる等の特長を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】本発明の要部の一実施例の動作説明図である。
【図4】トルクコンバータのトルク容量線図である。
【図5】トルクコンバータの速度比算出用のマップを示
す図である。
【図6】トルク−スロットル増分開度マップを示す図で
ある。
【図7】エンジン回転数−スロットル開度マップを示す
図である。
【図8】アクセル踏量−スロットル開度マップを示す図
である。
【図9】駆動輪の車輪速と実車速の関係の一例を示す図
である。
【図10】最大車両加速度の変化の一例を示す図であ
る。
【図11】アクセルペダル踏量とスロットル開度の一例
を示す図である。
【図12】目標エンジン回転数と実回転数との関係の一
例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例のシステム構成図であ
る。
【図14】本発明の要部の他の実施例の動作説明図であ
る。
【図15】トルク−スロットル増減分開度マップを示す
図である。
【符号の説明】
11 目標車輪速算出手段 12 目標トルク算出手段 13 目標エンジン回転数算出手段 14 制御手段 15,22 エンジン 16,23 自動変速機 17 トルクコンバータ 21 電子制御装置 24,46 回転数検出センサ 34〜37 車輪速センサ 41 モータ 43 アクセルペダル踏量センサ 44 前後加速度検出センサ 45 横加速度検出センサ 48 ブレーキスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 29/02 311 F02D 41/04 310 F02D 45/00 345

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機を備えるエンジンが搭載され
    た車両の、駆動輪の目標車輪速を算出する目標車輪速算
    出手段と、 自動変速機内のトルクコンバータの出力目標トルクとし
    て、駆動輪にスリップを生じさせないトルクを算出する
    目標トルク算出手段と、 算出された前記目標車輪速及び目標トルクに基づき目標
    エンジン回転数を算出する目標エンジン回転数算出手段
    と、 現在のエンジンの回転数が、算出された前記目標エンジ
    ン回転数となるようにエンジンの駆動力を制御する制御
    手段とを有することを特徴とする駆動輪のスリップ制御
    装置。
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