JP2947379B2 - 電線の巻きもどし方法 - Google Patents
電線の巻きもどし方法Info
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- JP2947379B2 JP2947379B2 JP3026392A JP3026392A JP2947379B2 JP 2947379 B2 JP2947379 B2 JP 2947379B2 JP 3026392 A JP3026392 A JP 3026392A JP 3026392 A JP3026392 A JP 3026392A JP 2947379 B2 JP2947379 B2 JP 2947379B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リールに巻き取られた
電線を加工のためなどに連続または断続的に巻きもどす
際に、電線の絡みや引っかかりを防止して円滑に巻きも
どす方法に関する。
電線を加工のためなどに連続または断続的に巻きもどす
際に、電線の絡みや引っかかりを防止して円滑に巻きも
どす方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電線は通常リール(ドラム)に巻取られ
た状態で入手し、これをワイヤハーネス製造に供するた
めに、例えば一定の長さに切断して、その両端を皮剥き
して端子を圧着するなどの端末加工を施す場合には、電
線を巻きもどしながら引出す必要がある。最も手軽で費
用のかからない巻きもどし方法は、図4(A)のよう
に、リール1を縦置してリール軸2の延長線上に設けた
電線案内管3から電線4を引き出す方法である。しか
し、電線4が常に一定の速度または引張力で引き出され
るとは限らず、加工手順により停止することもあるの
で、たるみが生じて電線が絡みやすく、とくに残りの巻
線が少なくなると自重で電線束が崩れ、複雑な絡み合い
が生じる。また、図4(B)のように、リール1をパネ
ル5の支柱6に差し込んで横置にした場合には、電線束
の上側半分は束が密状態となり、下側半分は自重により
ほどかれて束が粗状態となる傾向があり、縦置の場合と
同様に絡みが発生し、円滑な引出しができない。
た状態で入手し、これをワイヤハーネス製造に供するた
めに、例えば一定の長さに切断して、その両端を皮剥き
して端子を圧着するなどの端末加工を施す場合には、電
線を巻きもどしながら引出す必要がある。最も手軽で費
用のかからない巻きもどし方法は、図4(A)のよう
に、リール1を縦置してリール軸2の延長線上に設けた
電線案内管3から電線4を引き出す方法である。しか
し、電線4が常に一定の速度または引張力で引き出され
るとは限らず、加工手順により停止することもあるの
で、たるみが生じて電線が絡みやすく、とくに残りの巻
線が少なくなると自重で電線束が崩れ、複雑な絡み合い
が生じる。また、図4(B)のように、リール1をパネ
ル5の支柱6に差し込んで横置にした場合には、電線束
の上側半分は束が密状態となり、下側半分は自重により
ほどかれて束が粗状態となる傾向があり、縦置の場合と
同様に絡みが発生し、円滑な引出しができない。
【0003】また、別の巻きもどし方法として、リール
またはリールなしの巻取り電線を電動回転する受皿に設
置して、電線に無用の張力を与えずに円滑な送り出しを
行うようにする方法もあるが、間欠的に引出しを停止す
る際に受皿の慣性によりたるみが生じ、これを防止する
ために引き戻し機構を設けるなど、装置に費用がかか
る。
またはリールなしの巻取り電線を電動回転する受皿に設
置して、電線に無用の張力を与えずに円滑な送り出しを
行うようにする方法もあるが、間欠的に引出しを停止す
る際に受皿の慣性によりたるみが生じ、これを防止する
ために引き戻し機構を設けるなど、装置に費用がかか
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、電動回転する受皿のよう
な特別な装置を要しないで、電線の絡みを防止して円滑
な引出しができる電線の巻きもどし方法を提供すること
を課題とする。
点に着目してなされたもので、電動回転する受皿のよう
な特別な装置を要しないで、電線の絡みを防止して円滑
な引出しができる電線の巻きもどし方法を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の電線の巻きもどし方法は、電線を巻き取っ
たリールをリール軸が鉛直方向に対して75°〜85°
の角度をもつように傾斜して設置し、該リール軸の延長
方向に位置させた電線案内管を通して電線を引き取るこ
とを特徴とする。
め、本発明の電線の巻きもどし方法は、電線を巻き取っ
たリールをリール軸が鉛直方向に対して75°〜85°
の角度をもつように傾斜して設置し、該リール軸の延長
方向に位置させた電線案内管を通して電線を引き取るこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】電線を巻き取ったリールを上記の角度で傾斜し
て設置したことにより、電線束の下側半分は自重により
電線かほどかれて電線引出しの際に殆ど抵抗がなくなる
と同時に上記傾斜姿勢により電線束に崩れが発生せず、
絡みが生じないために円滑な巻きもどしができる。
て設置したことにより、電線束の下側半分は自重により
電線かほどかれて電線引出しの際に殆ど抵抗がなくなる
と同時に上記傾斜姿勢により電線束に崩れが発生せず、
絡みが生じないために円滑な巻きもどしができる。
【0007】
【実施例】図1および図2において、7はリールスタン
ドであり、水平基板部8と傾斜板部9とから成り、傾斜
板部9にはリールポスト10が突設されている。傾斜板
部9は、水平線Gに対して75°〜85°の範囲に、従
ってリールポスト10は鉛直線(図示せず)に対して7
5°〜85°の角度にするとよいことが実験的に確認さ
れた。11はリール1の直径よりも大きな口径のもつ絡
み防止バケツで、中心部にエルボ状の電線案内管12が
設けられている。この電線案内管12の中心軸Pがリー
ルポスト10の中心軸の延長軸上に位置するように、絡
み防止バケツ11がスタンド13に固定してある。な
お、絡み防止バケツ11はリール1と適宜間隔を隔てて
セットし、電線1がバケツ11の周壁に直接接触するの
を避けるのが好ましい。
ドであり、水平基板部8と傾斜板部9とから成り、傾斜
板部9にはリールポスト10が突設されている。傾斜板
部9は、水平線Gに対して75°〜85°の範囲に、従
ってリールポスト10は鉛直線(図示せず)に対して7
5°〜85°の角度にするとよいことが実験的に確認さ
れた。11はリール1の直径よりも大きな口径のもつ絡
み防止バケツで、中心部にエルボ状の電線案内管12が
設けられている。この電線案内管12の中心軸Pがリー
ルポスト10の中心軸の延長軸上に位置するように、絡
み防止バケツ11がスタンド13に固定してある。な
お、絡み防止バケツ11はリール1と適宜間隔を隔てて
セットし、電線1がバケツ11の周壁に直接接触するの
を避けるのが好ましい。
【0008】電線を巻きもどしするには、図1および図
2のリール1のリール軸(孔)2をリールボスト10に
外挿してリール1を前記角度範囲で傾斜してセットし、
電線4を絡み防止バケツ11の電線案内管12から引出
し、図示しない電線の引出し供給装置に接続すればよ
い。
2のリール1のリール軸(孔)2をリールボスト10に
外挿してリール1を前記角度範囲で傾斜してセットし、
電線4を絡み防止バケツ11の電線案内管12から引出
し、図示しない電線の引出し供給装置に接続すればよ
い。
【0009】図3(A)〜(C)は、リール1のリール
軸を鉛直線に対してそれぞれ75°〜85°、85〜9
0°および90°(前記横置)にしてセットした場合の
リール1と引出される電線4の引出し軌跡との相互関係
を模式的に表したものである。(A)は本発明の方法に
より、所定の角度でリール1を傾斜した場合であって、
前述のようにリール1の下側半分で自重により電線4が
ほどかれ、しかも崩れが発生しないため、電線4を引き
出したときの軌跡41 がリール1と同様に真円状とな
り、弛みによる絡みもなく、円滑な引出しができる。
(B)および(C)は上記角度を更に大にして横置に近
づけた場合であり、軌跡42 ,43 のように下側が弛ん
だ楕円状となり、絡みが生じて電線の円滑な引出しが困
難となる。
軸を鉛直線に対してそれぞれ75°〜85°、85〜9
0°および90°(前記横置)にしてセットした場合の
リール1と引出される電線4の引出し軌跡との相互関係
を模式的に表したものである。(A)は本発明の方法に
より、所定の角度でリール1を傾斜した場合であって、
前述のようにリール1の下側半分で自重により電線4が
ほどかれ、しかも崩れが発生しないため、電線4を引き
出したときの軌跡41 がリール1と同様に真円状とな
り、弛みによる絡みもなく、円滑な引出しができる。
(B)および(C)は上記角度を更に大にして横置に近
づけた場合であり、軌跡42 ,43 のように下側が弛ん
だ楕円状となり、絡みが生じて電線の円滑な引出しが困
難となる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特別な装置を要せず、電線の絡みや引っ掛かりがなく、
電線をリールから円滑に引き出すことができ、電線の端
末加工の作業能率も向上する。
特別な装置を要せず、電線の絡みや引っ掛かりがなく、
電線をリールから円滑に引き出すことができ、電線の端
末加工の作業能率も向上する。
【図1】本発明の電線巻きもどし方法の説明図である。
【図2】図2において、絡み防止バケツを取り付けた状
態の説明図である。
態の説明図である。
【図3】(A)ないし(C)は、それぞれリールの取付
姿勢と電線の引出し軌跡との相互関係を示す説明図で、
(A)はリール軸を鉛直に対して75°ないし85°、
(B)は85°ないし90°、(C)は90°にセット
した場合である。
姿勢と電線の引出し軌跡との相互関係を示す説明図で、
(A)はリール軸を鉛直に対して75°ないし85°、
(B)は85°ないし90°、(C)は90°にセット
した場合である。
【図4】(A)および(B)はそれぞれ従来の電線の巻
きもどし方法の説明図である。
きもどし方法の説明図である。
1 リール 2 リール軸(孔) 4 電線 12 電線案内管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智司 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 伊藤 義行 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 実開 昭55−101856(JP,U) 実開 昭49−94084(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 49/00 - 49/38
Claims (1)
- 【請求項1】 電線を巻き取ったリールをリール軸が鉛
直方向に対して75°〜85°の角度をもつように傾斜
して設置し、該リール軸の延長方向に位置させた電線案
内管を通して電線を引き取ることを特徴とする電線の巻
きもどし方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026392A JP2947379B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 電線の巻きもどし方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026392A JP2947379B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 電線の巻きもどし方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229728A JPH05229728A (ja) | 1993-09-07 |
JP2947379B2 true JP2947379B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=12298821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3026392A Expired - Fee Related JP2947379B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 電線の巻きもどし方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947379B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP3026392A patent/JP2947379B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05229728A (ja) | 1993-09-07 |
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