JP2941644B2 - 磁性体板の駆動装置 - Google Patents

磁性体板の駆動装置

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井 田 晃 坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁石による磁性体板
の非接触駆動に関し、より具体的には、これに限定する
意図ではないが、熱間圧延後又は冷間圧延後の薄鋼板の
搬送又は巻取り,もしくはメッキ処理ライン又は連続熱
処理ラインにおける薄鋼板の搬送において、薄鋼板の幅
方向の位置ずれ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば上述の如き搬送中の薄鋼板の幅方
向位置ずれ矯正には、従来より種々の方法が実施されて
いる。最も代表的には、サイドガイドが用いられるが、
薄鋼板の側端がサイドガイドに当ると側縁部に折れ又は
曲りを生じ、形状不良を生じ易い。薄鋼板を支えるロ−
ラの一端を、薄鋼板の一側端の張力が増加する方向に駆
動する態様では、やはり接触式であるので鋼板に傷が付
き易いと共に、薄鋼板との接触弧長が全周の1/4以下
では効果が低い。
【0003】電磁石あるいはリニアモ−タを薄鋼板の搬
送ライン近傍に配設し、非接触で薄鋼板に吸引力又は推
力を与えて薄鋼板のセンタリングを行なう提案もある
(例えば特公昭51-41990号公報,特公昭51-41991号公報,
特開昭63-12556号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電磁石あるい
はリニアモ−タを面対向で配設しこれらで薄鋼板をセン
タリングする提案では、所要の吸引力又はリニアモ−タ
推力を薄鋼板に与えるために、電磁石あるいはリニアモ
−タと薄鋼板とのギャップを比較的に短く設定する必要
があり、通常の鋼板(キュリ−点未満の温度;磁性体)
では、ギャップがある小さい値になると瞬時に薄鋼板が
電磁石あるいはリニアモ−タに吸着し、これが面接触で
あるので離れにくく、吸着部にすり傷を生ずるばかりで
なく、高速搬送の場合には吸着部の後続部が凸又は凹に
たくれて大きな搬送トラブルになってしまうおそれがあ
る。
【0005】また、ロールによる方式においては、ロー
ルに対して鋼板の持つ角度が90度以下の接触部分で
は、十分なステアリングは発生しない。
【0006】本発明は、磁性体板をその板面に沿う方向
に非接触で駆動することを第1の目的とし、このため電
磁石を用いるが、電磁石への磁性体板の吸着抑止が容易
な駆動装置を提供することを第2の目的とし、磁性体板
の幅方向および法線方向の位置ずれを非接触で抑制する
ことを第3の目的とし、この位置ずれ抑制の安定性を向
上することを第4の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1番の発明の、磁性体
板の駆動装置は、磁性体板(FP)の端部近傍に配設され、
それぞれの磁極端面が該磁性体板(FP)の表板面又はその
延長面および裏板面又はその延長面に対向する1対の電
磁石(1A,1B);該1対の電磁石(1A,1B)に、前記磁極端面
が同極となる電流を通電する通電手段(4a,4b);磁性体
板(FP)の端部と前記電磁石(1A,1B)との、磁性体板の板
面に沿う方向yの距離を検出するy距離検出手段(6y);
および、y距離検出手段(6y)が検出する距離に対応し
て、それが長いと高レベルの、短いと低レベルの電流
を、前記通電手段(4a,4b)を介して電磁石(1A,1B)に通電
する通電制御手段(5a,5b);を備える。
【0008】第2番の発明の、磁性体板の駆動装置は、
磁性体板の端部近傍に配設され、磁極端面が該磁性体板
の表板面又はその延長面に対向する第1電磁石(1A);磁
極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および第1
電磁石(1A)の前記磁極端面に対向する第2電磁石(1B);
第1電磁石(1A)に通電する第1通電手段(4a);第2電磁
石(1B)の前記磁極端面が第1電磁石(1A)の前記磁極端面
と同極になる電流を通電する第2通電手段(4b);磁性体
板の端部と前記電磁石との、磁性体板の板面に沿う方向
yの距離を検出するy距離検出手段(6y);第1および第
2電磁石(1A & 1B)の前記磁極端面の少くとも一方と磁
性体板の板面との、y方向に直交する方向xの距離を検
出するx距離検出手段(6x1);y距離検出手段(6y)が検
出する距離yおよび第1電磁石(1A)の前記磁極端面と磁
性体板の板面とのx方向の距離x1に対応して、距離y
が長いと高レベル短いと低レベル、かつ距離x1が長い
と高レベル短いと低レベルの電流を、第1通電手段(4a)
を介して第1電磁石(1A)に通電する第1通電制御手段(5
a);および、y距離検出手段(6y)が検出する距離yおよ
び第2電磁石(1B)の前記磁極端面と磁性体板の板面との
x方向の距離x2に対応して、距離yが長いと高レベル
短いと低レベル、かつ距離x2が長いと高レベル短いと
低レベルの電流を、第2通電手段(4b)を介して第2電磁
石(1B)に通電する第2通電制御手段(5b);を備える。
【0009】第3番の発明の、磁性体板の駆動装置は、
磁性体板(FP)の一端部近傍に配設され、それぞれの磁極
端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および裏板面
又はその延長面に対向する第1組の1対の電磁石(1A,1
B);磁性体板の他端部近傍に配設され、それぞれの磁極
端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および裏板面
又はその延長面に対向する第2組の1対の電磁石(1C,1
D);第1組の1対の電磁石(1A,1B)に、前記磁極端面が
同極となる電流を通電する第1組の通電手段(4a,4b);
第2組の1対の電磁石(1C,1D)に、前記磁極端面が同極
となる電流を通電する第2組の通電手段(4c,4d);磁性
体板の前記一端部と第1組の電磁石(1A,1B)との、磁性
体板の板面に沿う方向yの距離y1と、磁性体板の前記
他端部と第2組の電磁石との、磁性体板の板面に沿う方
向yの距離y2の、少くとも一方を検出するy距離検出
手段(6y);距離y1に対応して、それが長いと高レベル
の、短いと低レベルの電流を、第1組の通電手段(4a,4
b)を介して第1組の1対の電磁石(1A,1B)に通電する第
1組の通電制御手段(5a,5b);および、距離y2に対応し
て、それが長いと高レベルの、短いと低レベルの電流
を、第2組の通電手段(4c,4d)を介して第2組の1対の
電磁石(1C,1D)に通電する第2組の通電制御手段(5c,5
d);を備える。
【0010】第4番の発明の、磁性体板の駆動装置は、
磁性体板の一端部近傍に配設され、磁極端面が該磁性体
板の表板面又はその延長面に対向する第1組の第1電磁
石(1A);磁極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面
および第1組の第1電磁石(1A)の前記磁極端面に対向す
る第1組の第2電磁石(1B);第1組の第1電磁石(1A)に
通電する第1組の第1通電手段(4a);第1組の第2電磁
石(1B)の前記磁極端面が第1組の第1電磁石(1A)の前記
磁極端面と同極になる電流を通電する第1組の第2通電
手段(4b);磁性体板の他端部近傍に配設され、磁極端面
が該磁性体板の表板面又はその延長面に対向する第2組
の第1電磁石(1C);磁極端面が該磁性体板の表板面又は
その延長面および第2組の第1電磁石(1C)の前記磁極端
面に対向する第2組の第2電磁石(1D);第2組の第1電
磁石(1C)に通電する第2組の第1通電手段(4c);第2組
の第2電磁石(1D)の前記磁極端面が第2組の第1電磁石
(1C)の前記磁極端面と同極になる電流を通電する第2組
の第2通電手段(4d);磁性体板の前記一端部と第1組の
電磁石(1A,1B)との、磁性体板の板面に沿う方向yの距
離y1と、磁性体板の前記他端部と第2組の電磁石(1C,1
D)との、磁性体板の板面に沿う方向yの距離y2の、少
くとも一方を検出するy距離検出手段(6y);第1組の第
1および第2電磁石(1A,1B)の前記磁極端面の少くとも
一方と磁性体板の板面との、y方向に直交する方向xの
距離を検出する第1組のx距離検出手段(6x1);第2組
の第1および第2電磁石(1C,1D)の前記磁極端面の少く
とも一方と磁性体板の板面との、y方向に直交する方向
xの距離を検出する第2組のx距離検出手段(6x2);距
離y1および第1組の第1電磁石(1A)の前記磁極端面と
磁性体板の板面とのx方向の距離x11に対応して、距離
1が長いと高レベル短いと低レベル、かつ距離x11
長いと高レベル短いと低レベルの電流を、第1組の第1
通電手段(4a)を介して第1組の第1電磁石(1A)に通電す
る第1組の第1通電制御手段(5a);距離y1および第1
組の第2電磁石(1B)の前記磁極端面と磁性体板の板面と
のx方向の距離x12に対応して、距離y1が長いと高レ
ベル短いと低レベル、かつ距離x12が長いと高レベル短
いと低レベルの電流を、第1組の第2通電手段(4b)を介
して第1組の第2電磁石(1B)に通電する第1組の第2通
電制御手段(5b);距離y2および第2組の第1電磁石(1
C)の前記磁極端面と磁性体板の板面とのx方向の距離x
21に対応して、距離y2が長いと高レベル短いと低レベ
ル、かつ距離x21が長いと高レベル短いと低レベルの電
流を、第2組の第1通電手段(4c)を介して第2組の第1
電磁石(1C)に通電する第2組の第1通電制御手段(5c);
および、距離y2および第2組の第2電磁石(1D)の前記
磁極端面と磁性体板の板面とのx方向の距離x22に対応
して、距離y2が長いと高レベル短いと低レベル、かつ
距離x22が長いと高レベル短いと低レベルの電流を、第
2組の第2通電手段(4d)を介して第2組の第2電磁石(1
D)に通電する第2組の第2通電制御手段(5d);を備え
る。
【0011】なお、カッコ内には、理解を容易にするた
めに、後述する実施例中の対応する要素の符号を、参考
までに付記した。
【0012】
【作用】1対の電磁石(1A,1B)が磁性体板(FP)の端部近
傍に配設され、それぞれの磁極端面が該磁性体板(FP)の
表板面又はその延長面および裏板面又はその延長面に対
向する。この態様の一例を図14の(b)に示す。電磁
石(1A,1B)の鉄心3a,3bはサイズが40mm×40mm
×80mmであり、それらの磁極端面は40mmのギャッ
プを置いて相対向している。そしてこの態様で電気コイ
ル2aおよび2bに通電すると、電磁石(1A,1B)より磁
性体板(FP)に、板面に垂直なx方向の吸引力Ix/Rx
および幅方向yの吸引力Iy/Ryが作用する。これら
の力は、磁性体板(FP)の端部が電磁石の中心位置Aから
y方向のいずれの位置にあるかにより異なる。これらの
吸引力を図14の(a)に示す。
【0013】図14の(a)は、電気コイル2aおよび
2bに、それぞれj=2×106A/m2の電流を通電し
た場合のものである。電磁石(1A,1B)の相対向する磁極
端面が異極となるようにそれらの電磁石に通電したとき
には、x方向の吸引力Rxおよびy方向の吸引力Ryが
共に小さいが、電磁石(1A,1B)の相対向する磁極端面が
同極となるように通電したときのx方向の吸引力Ixお
よびy方向吸引力Iyが大きい。y方向吸引力Iyは、
磁性体板(FP)の端部のy方向位置変化に対応してかなり
変動するが、大きな値である。
【0014】しかして上述の第1番〜第4番の発明では
いずれにおいても、y距離検出手段(6y)が、磁性体板(F
P)の端部と電磁石(1A,1B)との、磁性体板の板面に沿う
方向yの距離yを検出し、通電制御手段(5a,5b)が、距
離yに対応して、それが長いと高レベルの、短いと低レ
ベルの電流を、通電手段(4a,4b)を介して電磁石(1A,1B)
に通電する。これにより、y方向で、磁性体板(FP)の端
部が電磁石(1A,1B)から離れているときには大きな吸引
力Iyが磁性体板(FP)に作用する。すなわち大きなy方
向駆動力が加わり磁性体板(FP)が電磁石(1A,1B)に近づ
く方向に駆動される。磁性体板(FP)が電磁石(1A,1B)に
近づくに従って電流レベルが低下して吸引力Iyが弱ま
るので、磁性体板(FP)はy方向のある位置でy方向位置
変化が止まる。1対の電磁石(1A,1B)を同一特性のもの
とし両電磁石の通電レベルを同一とすれば、両電磁石(1
A,1B)によりx方向の吸引力Ixが拮抗する。完全にバ
ランスしない場合でも、逆方向のx方向吸引力Ixが同
時に作用するので、それらの差し引きで、磁性体板(FP)
が一方の電磁石に吸引されるx方向の力は弱く、その分
磁性体板(FP)が電磁石に吸着してしまうような不具合の
可能性が低い。
【0015】第2番および第4番の発明では、x距離検
出手段(6x1)が、電磁石(1A,1B)の磁極端面の少くとも一
方と磁性体板の板面との、y方向に直交する方向xの距
離xを検出し、通電制御手段(5a,5b)が、距離xに対応
して、磁性体板(FP)が近づく電磁石の電流レベルは下
げ、離れる電磁石の電流レベルは上げるので、磁性体板
(FP)は両電磁石の実質上中間位置に常時位置決めされ、
磁性体板(FP)が電磁石に吸着することがない。
【0016】第3番および第4番の発明では、磁性体板
(FP)の両端にそれぞれ第1組および第2組の電磁石(1A,1
B),(1C,1D)を配置するので、磁性体板(FP)の各端部には
そこを外側に引く力が加わり、これらの力が逆方向であ
るので、両組の電磁石の電流値の制御により、磁性体板
(FP)が、両組の電磁石の間の所定位置(y方向)に位置決
めされる。第4番の発明では、磁性体板(FP)が、x方向
およびy方向の所定位置に位置決めされる。
【0017】いずれの発明においても、磁性体板(FP)に
は非接触でy方向の駆動力が加わるので、仮に磁性体板
(FP)をxおよびy方向に直交するz方向に搬送駆動して
も、これによって磁性体板(FP)にスリ傷あるいは掻き傷
を生ずることがない。
【0018】各発明の他の目的及び特徴は、図面を参照
した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0019】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の全体構成を示
す。図1紙面に垂直な方向zに移動する鋼帯FPの図1
紙面に向い右側の側面近傍には、鋼帯FPの右端縁を上
下方向xより挟んで相対向している電磁石1A,1Bよ
りなる第1電磁石対が配置され、鋼帯FPの左側の側面
近傍では鋼帯FPの左端縁を上下方向より挟んで相対向
している電磁石1C,1Dよりなる第2電磁石対が配置
されている。鋼帯FP近傍の上側及び右側には、鋼帯F
Pの上面に対向してギャップセンサ6x1,6x2が、右端
面に対向してギャップセンサ6yが配置されており、6x
1は電磁石1A近傍において鋼帯FPとのギャップxa
(以下第1ギャップxaと表記)を検知し、6x2は電磁
石1C近傍において鋼帯FPとのギャップxc(以下第
3ギャップxcと表記)を検知してそれぞれ制御回路5
a,5cに検出値xa*,xc*を出力する。また、6yは鋼
板FPの右端面近傍において鋼帯FPとのギャップya
(以下右ギャップyaと表記)を検知して制御回路5aに
出力する。
【0020】第1電磁石対の電磁石1A,1Bのコイル
2a,2bの通電は、コイルドライバ4a,4bを介して制御
回路5a,5bによりそれぞれギャップセンサ6x1,6yよ
り得られる位置情報xa*,ya*及びコイルドライバ4a,
4bより出力される通電電流の検出値ia*,ib*をもとに
フィードバック制御される。
【0021】制御回路5aは、ギャップセンサ6x1の検
出値(アナログ値)xa*をデジタル変換し、得られた第
1ギャップxaを制御回路5bに出力すると同時に、その
値xaを上下目標値xoより差し引いて鋼帯FPの右端縁
における上下方向の基準位置に対する現在の制御偏差を
算出し、また、ギャップセンサ6yより受け取った検出
値ya*をデジタル変換して得られた右ギャップyaを制
御回路5b,5cに出力すると同時に、その値yaより左右
目標値yoを差し引いて鋼帯FPの基準位置に対する左
右方向の制御偏差を算出する。更に制御回路5aは、コ
イルドライバ4aより受け取った通電電流の検出値ia*
をやはりデジタル変換し、電流目標値ioより差し引い
て、コイル2aに通電する電流の制御偏差を算出する。
各制御偏差にはそれぞれ制御回路5a内部のメモリに鋼
帯の板厚d対応で格納されているゲインK1〜K5が乗算
され、それらのマイナスの代数和が操作量eaとしてコ
イルドライバ4aに出力される。つまり、制御回路5aは
フィードバックされる各検出値が目標値より大きければ
プラスの制御偏差として現在コイル2aに通電されてい
る電流をマイナス(低減)制御し、また、検出値が目標
値より小さければマイナスの制御偏差として現在コイル
2aに通電されている電流をプラス(増大)制御する。
【0022】制御回路5bは、電磁石1A,1B間の距離
Wxから、鋼帯FPの板厚d及び制御回路5aより送られ
た第1ギャップxaを差し引いて、求まる鋼帯FPの下
面と電磁石1Bとのギャップ値(以下第2ギャップxb
と表記)を上下目標値xoより差し引いて鋼帯FPの右
端縁における上下方向の基準位置に対する現在の制御偏
差を算出し、また、やはり制御回路5aより送られた右
ギャップ値yaより左右目標値yoを差し引いて鋼帯FP
の基準位置に対する左右方向の制御偏差を算出する。更
に制御回路5bは、コイルドライバ4bより受け取った通
電電流の検出値ib*をデジタル変換し、電流目標値io
より差し引いて、コイル2bに通電する電流の制御偏差
を算出する。各制御偏差にはそれぞれ制御回路5b内部
のメモリに鋼帯の板厚d対応で格納されているゲインK
1〜K5が乗算され、それらのマイナスの代数和が操作量
ebとしてコイルドライバ4bに出力される。つまり、制
御回路5bはフィードバックされる検出値及び検出値よ
り算出されるギャップ値が目標値より大きければプラス
の制御偏差として現在コイル2bに通電されている電流
をマイナス制御し、また、検出値が目標値より小さけれ
ばマイナスの制御偏差として現在コイル2bに通電され
ている電流をプラス制御する。
【0023】第2電磁石対の電磁石1C,1Dのコイル
2c,2dの通電は、コイルドライバ4c,4dを介して制御
回路5c,5dによりそれぞれギャップセンサ6x2及び制
御回路5aより得られる位置情報xc*,ya*及びコイルド
ライバ4c,4dより出力される通電電流の検出値ic*,i
d*をもとにフィードバック制御される。
【0024】制御回路5cは、検出値ギャップセンサ6x
2により検出された位置情報xc*をデジタル変換し、得
られたギャップxc(以下第3ギャップxcと表記)を制
御回路5dに出力すると同時に、その値xcを上下目標値
xoより差し引いて鋼帯FPの左端縁における上下方向
の基準位置に対する現在の制御偏差を算出し、また、左
右目標値yo×2に鋼帯FPの板幅Dを加えた値Wyか
ら、制御回路5aより受け取った右ギャップ値yaを差し
引いた左端縁におけるギャップyc(以下左ギャップyc
と表記)を算出し、その値ycより左右目標値yoを差し
引いて鋼帯FPの基準位置に対する左右方向の制御偏差
を算出する。更に制御回路5cは、コイルドライバ4cよ
り受け取った通電電流の検出値ic*をやはりデジタル変
換し、電流目標値ioより差し引いて、コイル2cに通電
する電流の制御偏差を算出する。各制御偏差にはそれぞ
れ制御回路5c内部のメモリに鋼帯の板厚d対応で格納
されているゲインK1〜K5が乗算され、それらのマイナ
スの代数和が操作量ecとしてコイルドライバ4cに出力
される。つまり、制御回路5cはフィードバックされる
各検出値及び検出値より算出されるギャップ値が目標値
より大きければプラスの制御偏差として現在コイル2c
に通電されている電流をマイナス制御し、また、検出値
が目標値より小さければマイナスの制御偏差として現在
コイル2cに通電されている電流をプラス制御する。
【0025】制御回路5dは、電磁石1A,1B間の距離
Wxから、鋼帯FPの板厚d及び制御回路5cより送られ
た第3ギャップxcを差し引いて求まる鋼帯FPの下面
と電磁石1Dとのギャップ値(以下第4ギャップxdと
表記)を上下目標値xoより差し引いて鋼帯FPの左端
縁における上下方向の基準位置に対する現在の制御偏差
を算出し、また、制御回路5cより送られたギャップ値
ycより左右目標値yoを差し引いて鋼帯FPの基準位置
に対する左右方向の制御偏差を算出する。更に5dは、
コイルドライバ4dより受け取った通電電流の検出値id
*をデジタル変換し、電流目標値ioより差し引いてコイ
ル2dに通電する電流の制御偏差を算出する。各制御偏
差にはそれぞれ制御回路5d内部のメモリに鋼帯の板厚
d対応で格納されているゲインK1〜K5が乗算され、そ
れらのマイナスの代数和が操作量edとしてコイルドラ
イバ4dに出力される。つまり、制御回路5dはフィード
バックされる検出値及び検出値より算出されるギャップ
値が目標値より大きければプラスの制御偏差として現在
コイル2dに通電されている電流をマイナス制御し、ま
た、検出値が目標値より小さければマイナスの制御偏差
として現在コイル2dに通電されている電流をプラス制
御する。
【0026】電磁石1Aの制御回路5aの構成を図2
に、電磁石1Bの制御回路5bの構成を図3に示す。制
御回路5aおよび5bには、搬送する鋼帯FPに関する
情報すなわち板厚d,左右目標値yo,上下目標値xo
(板厚dに一意的に対応)及び電流目標値ioが与えら
れ、制御回路5aのメモリ25a,制御回路5bの25bに
は板厚対応のゲインK1〜K5が格納されている。なお、
電流目標値ioは、板厚dの鋼板(所定規格)をギャップ
xa=xo,xb=xoなお且つギャップya=yoに維持
するために電磁石1A,1Bの電気コイル2a,2bに通
電する電流である。すなわち、ioは、xa=xo,xb
=xo,ya=yoでセンサの劣化による測定精度の低下
などの外乱がない場合、xa=xo,xb=xoなお且つ
ギャップya=yoを定常的に維持することができる電流
値である。
【0027】図2を参照すると、制御回路5aの信号処
理回路10aが、ギャップセンサ6x1が与える位置信号
xa*に基づいて電磁石1Aの鉄心3aの下端面と搬送対
象の鋼帯FPの上面との距離すなわち第1ギャップxa
を算出してこれを表わすデジタルデ−タをコンピュ−タ
28aに与えると共に、図3に示される制御回路5bの信
号処理回路10bにも与える。また、信号処理回路9a
が、ギャップセンサ6yが与える位置信号ya*に基づい
て搬送対象の鋼帯FPのギャップセンサ6yとの距離す
なわち右ギャップyaを算出してこれを表わすデジタル
デ−タをコンピュ−タ28aに与えると共に、図3以降
に示される制御回路5bのコンピュータ28b,制御回路
5cの信号処理回路9cにも与える。電磁石1Aの電気コ
イル2aに通電するコイルドライバ4aには、コイル電流
検出回路が内蔵され、これが電気コイル2aの電流値を
表わすアナログ信号ia*を信号処理回路8aに与える。
信号処理回路8aはこれをデジタル変換して、電気コイ
ル2aの電流値を表わすデジタルデ−タiaをコンピュ−
タ28aに与える。
【0028】なお、図1において、電磁石1Aの鉄心3
aの下端面と搬送対象の鋼帯FPの上面との距離がxa
(第1ギャップ)であり、また、電磁石1Bの鉄心3b
の上端面と搬送対象の鋼帯FPの下面との距離がxb
(第2ギャップ)であり、Wxは電磁石1A/1B間の
距離である。いま、鋼帯FPの板厚dが与えられると、
上下目標値xo=(Wx−d)/2と一意的に定まり、か
つ、第1ギャップxaを検出すると、第2ギャップxb=
Wx−d−xaと算出できる。なお、第1ギャップxaの
検出と同様にして、第2ギャップxbも検出するように
してもよい。
【0029】図3を参照すると、制御回路5bのコンピ
ュータ28bには、制御回路5aより右ギャップyaが
与えられ、信号処理回路10bには、第1ギャップx
a,電磁石間距離Wxおよび板厚dが与えられる。信号処
理回路10bは、第2ギャップxb=Wx−d−xaを算出
してこれを表わすデ−タをコンピュ−タ28bに与え
る。電磁石1Bの電気コイル2bに通電するコイルドラ
イバ4bには、コイル電流検出回路が内蔵され、これが
電気コイル2bの電流値を表わすアナログ信号ib*を信号
処理回路8bに与える。信号処理回路8bはこれをデジタ
ル変換して、電気コイル2bの電流値を表わすデジタル
デ−タibをコンピュ−タ28bに与える。
【0030】再び図2を参照する。電磁石1Aの通電を
制御する制御回路5aは、CPUを主体とするデジタル
コンピュ−タ28a,信号処理回路8a,9a,10aおよ
びPWM(パルス幅変調)回路7aで構成されている。
PWM回路7aは、コンピュ−タ28aの出力デ−タ(指
示電圧)iaoutに対応する通電デュ−ティを算出し、算
出した通電デュ−ティの通電指示パルスeaをコイルド
ライバ4aに与える。コイルドライバ4aは、電気コイル
2aを通電指示パルスに応答してオン/オフする。これ
により、電気コイル2aには、前記通電デュ−ティで直
流定電圧が印加され、電気コイル2aの電圧(時系列平
均値)は、該通電デュ−ティで定まる。すなわち、電気
コイル2aの印加電圧が、コイルドライバ4aおよびPW
M回路7aを介して、コンピュ−タ28aにより制御され
る。
【0031】図2に示すコンピュ−タ28aは、制御す
る鋼帯FPに関する情報(板厚d,上下目標値xo,左
右目標値yoおよび基準電流値is)が与えられるとそれ
を、レジスタ27aに格納し、スタ−ト指令が到来する
と、レジスタ27aの情報に基づいて電気コイル2aの印
加電圧制御を開始し、ストップ指示が到来すると電気コ
イル2aへの通電を停止し、スタ−ト等の制御指令が到
来するのを待つ。電気コイル2aの印加電圧制御におい
ては、所定周期(サンプリング周期)で信号処理回路8
a,9aおよび10aの検出デ−タ(第1ギャップxa,右
ギャップyaおよび電流ia)を読込み、フィ−ドバック
演算により、電圧指示情報を生成しこれをPWM回路7
aに出力する。この制御動作はプログラムに従ったデジ
タル処理により行なわれる。この制御機能を、理解を簡
単にするために、図2ではハ−ドウェアブロック(機能
ブロック)で代替して示した。以下この機能ブロックを
参照してコンピュ−タ28aの制御動作を説明する。
【0032】なお、メモリ24aには、板厚d1〜dn
それぞれに宛てたゲイングル−プが、板厚対応で格納さ
れている。これを模式的に図6に示す。ここでは、1つ
の板厚に宛てたゲイングル−プを格納したメモリ領域を
メモリテ−ブル群と称する。1つの板厚djのゲイング
ル−プのデ−タすなわち1つのメモリテ−ブル群dj
ゲインデ−タを、やはり模式的に図7に示す。1つの板
厚djに対するメモリテーブル群は、まず右ギャップya
に対応してm段階に設定されており、この各々をメモリ
テーブルdjθと称する。更にメモリテーブル群dj内の
1つのメモリテーブルdjθにおいて、第1ギャップxa
がn個のギャップ領域x1〜xnに区分され、電気コイル
電流iaは、m個の領域i1〜imに区分され、ギャップ
値(xa=p)および電流値(ia=q)で特定される各領
域に、ゲインM1,1〜Mn,m(それぞれがK1〜K5の集合)
が書込まれている。
【0033】前述の通り、制御する鋼帯FPに関する情
報(板厚d,上下目標値xo,左右目標値yoおよび電流
目標値io)が与えられると、コンピュ−タ28aはそれ
を、入力レジスタ27aに格納する。そしてスタ−ト指
令が到来するとコンピュ−タ28aは、所定周期(サン
プリング周期;例えば1〜3msec)で次の処理を行なう。
【0034】コンピュータ28aはまず、信号処理回路
8a,9aおよび10aより、電流デ−タ(ia),右ギャッ
プデータ(ya),および第1ギャップデ−タ(xa)を読
込む。次に領域判定26aにより、第1ギャップ(xa),
右ギャップ(ya)および電流(ia)が、図7に示すメモ
リテーブルdjθ上の領域(Mp,q)のいずれにあるかを判
定する。この判定では、まず、右ギャップ(ya)が図
7に示される左右ギャップ領域(y1〜ym)のいずれに
あるかを判定し、メモリテーブル群djより対応する右
ギャップ(ya)に引き出されるメモリテーブルdjθを
選択する。更に、第1ギャップ(xa)が上述のメモリテ
ーブルdjθ上の領域p=1〜nのいずれにあるかを判定
し、続いて読込んだ電流(ia)が上述のq=1〜mのい
ずれにあるかを判定する。そして、選択した領域情報
θ,p,qと、レジスタ27aの板厚d情報より、板厚
d対応のメモリテ−ブル群djを選択し(図6のテ−ブ
ル群d1〜dnの1つ)、更に領域情報θにより選択され
たメモりテーブル群dj内のメモリテーブルdjθ(図7
のテ−ブルdj1〜djmの1つ)を特定し、メモリテ−ブル
djθ内の領域情報p,qで該特定した1領域のゲイング
ル−プMp,qを読出して、ゲインレジスタ24aに書込
む。
【0035】これにより、指定された板厚d,現在の第
1ギャップ(xa),右ギャップ(ya)および電流(ia)に
対応する、ゲインK1〜K5が選択されたことになる。
【0036】コンピュータ28aは次に、減算14aによ
りギャップ偏差xj=xo−xaを算出し、減算18aによ
り、現在の偏差xjより遅延17aにより保持する1サン
プリング周期前の偏差を減算して、ギャップ偏差の変化
速度dxj/dt(以下xj’と表記)を算出し、減算1
9aにより左右偏差yj=yo−yaを算出し、減算20a
により電流偏差ij=io−iaを算出し、加算15aによ
り、現在の偏差xjに遅延16aにより保持する1サンプ
リング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ偏差の
累算値(積分値)∫xjdtを算出する。そして、乗算
12a,13a,21a,22aおよび23aで、これらの
算出値にゲインレジスタのゲインデ−タK1〜K5を乗算
し、減算11aにより、電気コイル2aに印加すべき電圧
を指定する情報 Iaout=−K1・xj−K2・∫xjdt−K3・xj’−K4
yj−K5・ij を算出し、これを表わすデ−タをPWM回路7aに出力
する。
【0037】PWM回路7aは、このデ−タIaoutに基
づいて、電磁石1Aの電気コイル2aにIaoutの電流を
通電するに要する電気コイル印加電圧(時系列平均値)
を与える通電(オン/オフ)デュ−ティ(パルス一周期
の間のH区間長)を算出し、該デュ−ティのパルスをコ
イルドライバ4aに与える。コイルドライバ4aは、PW
M回路7aが与えるパルスのHに応答して電気コイル2a
を導通(オン)とし、該パルスのLに応答して非導通
(オフ)とする。
【0038】以上に説明した、第1ギャップxa,右ギ
ャップ値yaおよびコイル電流値ioの読込,これらの値
および板厚dに対応するフィ−ドバックゲインの設定
(メモリ25aより読出してレジスタ24aに格納),設
定したゲインを用いたフィ−ドバック出力値の算出とP
WM回路7aへの出力、をコンピュータ28aが所定周期
で繰返すことにより、フィ−ドバックゲインが、時々刻
々に変わるギャップおよびコイル電流値に対応したもの
に更新される。
【0039】制御回路5bを示す図3を参照する。制御
回路5bは、制御回路5aと同じく、CPUを主体とする
デジタルコンピュ−タ28b,信号処理回路8b,10
bおよびPWM(パルス幅変調)回路7bで構成されて
いる。PWM回路7bは、コンピュ−タ28bの出力デ
−タ(指示電圧)に対応する通電デュ−ティを算出し、
算出した通電デュ−ティの通電指示パルスをコイルドラ
イバ4bに与える。コイルドライバ4bは、電気コイル2
bを通電指示パルスに応答してオン/オフする。これに
より、電気コイル2bには、前記通電デュ−ティで直流
定電圧が印加され、電気コイル2bの電圧(時系列平均
値)は、該通電デュ−ティで定まる。すなわち、電気コ
イル2bの印加電圧が、コイルドライバ4bおよびPWM
回路7bを介して、コンピュ−タ28bにより制御され
る。
【0040】図3に示すコンピュ−タ28bは、制御す
る鋼帯FPに関する情報(板厚d,上下目標値xo,左
右目標値yoおよび電流目標値(io)が与えられるとそ
れを、レジスタ27bに格納し、スタ−ト指令が到来す
ると、レジスタ27bの情報に基づいて電気コイル2b
の印加電圧制御を開始し、ストップ指示が到来すると電
気コイル2bへの通電を停止し、スタ−ト等の制御指令
が到来するのを待つ。電気コイル2bの印加電圧制御に
おいては、所定周期(サンプリング周期)で信号処理回
路8b,10bの検出デ−タ(第2ギャップxbおよび電
流ib)および制御回路5aより受け取った右情報yaを
読込み、フィ−ドバック演算により、電圧指示情報ib
outを生成しこれをPWM回路7bに出力する。この制
御動作はプログラムに従ったデジタル処理により行なわ
れる。この制御機能を、理解を簡単にするために、図3
ではハ−ドウェアブロック(機能ブロック)で代替して
示した。以下この機能ブロックを参照してコンピュ−タ
28bの制御動作を説明する。なお、メモリ24bに
は、板厚d1〜dnのそれぞれに宛てたゲイングル−プ
が、板厚対応で格納されている。これを模式的に図8に
示す。ここでは、1つの板厚に宛てたゲイングル−プを
格納したメモリ領域をメモリテ−ブル群と称する。1つ
の板厚djのゲイングル−プのデ−タすなわち1つのメ
モリテ−ブル群djのゲインデ−タを、やはり模式的に
図9に示す。1つの板厚djに対するメモリテーブル群
は、まず左右ギャップybに対応してm段階に設定され
ており、この各々をメモリテーブルdjθと称する。更に
メモリテーブル群dj内の1つのメモリテーブルdjθに
おいて、第2ギャップxbがn個のギャップ領域x1〜x
nに区分され、電気コイル電流ibは、m個の領域i1〜
imに区分され、ギャップ値(xb=p)および電流値(ib=
q)で特定される各領域に、ゲインM1,1〜Mn,m(それぞ
れがK1〜K5の集合)が書込まれている。
【0041】前述の通り、制御する鋼帯FPに関する情
報(板厚d,上下目標値xo,左右目標値yoおよび電流
目標値io)が与えられると、コンピュ−タ28bはそれ
を、入力レジスタ27bに格納する。そしてスタ−ト指
令が到来するとコンピュ−タ28bは、所定周期(サン
プリング周期;例えば1〜3msec)で次の処理を行なう。
【0042】コンピュータ28bはまず、信号処理回路
8bおよび10bより、電流デ−タ(ib)および第2ギャ
ップデ−タ(xb)を読込み、制御回路5aより左右ギャッ
プデータ(ya)を読込む。次に領域判定26bにより、
第2ギャップ(xb),右ギャップ(ya)および電流(i
b)が、図9に示すメモリテーブルdjθ上の領域(Mp,q
のいずれにあるかを判定する。この判定では、まず、右
ギャップ(ya)が図9に示される左右ギャップ領域
(y1〜ym)のいずれにあるかを判定し、メモリテーブ
ル群djより対応する右ギャップ(ya)に引き出される
メモリテーブルdjθを選択する。更に、第2ギャップ
(xb)が上述のメモリテーブルdjθ上の領域p=1〜n
のいずれにあるかを判定し、続いて読込んだ電流(ib)
が上述のq=1〜mのいずれにあるかを判定する。そし
て、選択した領域情報θ,p,qと、レジスタ27bの
板厚d情報より、板厚d対応のメモリテ−ブル群dj
選択し(図8のテ−ブル群d1〜dnの1つ)、更に領域
情報θにより選択されたメモりテーブル群dj内のメモ
リテーブルdjθ(図9のテ−ブルdj1〜djmの1つ)を特
定し、メモリテ−ブルdjθ内の領域情報p,qで該特定
した1領域のゲイングル−プMp,qを読出して、ゲイン
レジスタ24bに書込む。
【0043】これにより、指定された板厚d,現在の第
2ギャップ(xb),右ギャップ(ya)および電流(ib)に
対応する、ゲインK1〜K5が選択されたことになる。
【0044】コンピュータ28bは次に、減算14bによ
りギャップ偏差xj=xo−xbを算出し、減算18bによ
り、現在の偏差xjより遅延17bにより保持する1サン
プリング周期前の偏差を減算して、ギャップ偏差の変化
速度dxj/dt(以下xj’と表記)を算出し、減算1
9bにより左右偏差yj=yo−yaを算出し、減算20b
により電流偏差ij=io−ibを算出し、加算15bによ
り、現在の偏差xjに遅延16bにより保持する1サンプ
リング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ偏差の
累算値(積分値)∫xjdtを算出する。そして、乗算
12b,13b,21b,22bおよび23bで、これらの
算出値にゲインレジスタのゲインデ−タK1〜K5を乗算
し、減算11bにより、電気コイル2bに印加すべき電圧
を指定する情報 Ibout=−K1・xj−K2・∫xjdt−K3・xj’−K4
yj−K5・ij を算出し、これを表わすデ−タをPWM回路7bに出力
する。
【0045】PWM回路7bは、このデ−タIboutに基
づいて、電磁石1Aの電気コイル2bにIboutの電流を
通電するに要する電気コイル印加電圧(時系列平均値)
を与える通電(オン/オフ)デュ−ティ(パルス一周期
の間のH区間長)を算出し、該デュ−ティのパルスをコ
イルドライバ4bに与える。コイルドライバ4bは、PW
M回路7bが与えるパルスのHに応答して電気コイル2b
を導通(オン)とし、該パルスのLに応答して非導通
(オフ)とする。
【0046】以上に説明した、第2ギャップ値xb,右
ギャップ値yaおよびコイル電流値ibの読込,これらの
値および板厚dに対応するフィ−ドバックゲインの設定
(メモリ25bより読出してレジスタ24bに格納),設
定したゲインを用いたフィ−ドバック出力値の算出とP
WM回路7bへの出力、をコンピュータ28bが所定周期
で繰返すことにより、フィ−ドバックゲインが、時々刻
々に変わるギャップおよびコイル電流値に対応したもの
に更新される。
【0047】電磁石1Aと1Bの電気コイル巻回方向と
通電方向は、それらの、相対向する磁極端面が、この実
施例では共にN極となるように設定されている。これに
より、図1に示す鋼帯FPの右端には、図14に示す右
側に向かう力Iyおよび電磁石に引かれる力Ixが加わ
り、それらの内のy方向の力Iyは、上述の左右目標値
yoに対する実際の右ギャップyaの偏差yo−yaに
対応した、yaをyoとしようとするものとなる。ま
た、電磁石1Aの電流値は、電磁石1Aと鋼帯FPとの
ギャップxaが目標値Xoとなるように調整され、電磁
石1Bの電流値は、電磁石1Bと鋼帯FPとのギャップ
xbが目標値Xoとなるように調整され、これにより鋼
帯FPの右端縁部は、電磁石1A/1Bの中間点に位置
決めされる。
【0048】電磁石1Cの制御回路5cの構成を図4
に,電磁石1Dの制御回路5dの構成を図5に示す。制
御回路5cおよび5dには、搬送する鋼帯FPに関する情
報すなわち板厚d,左右目標値yo,上下目標値xo(板
厚dに一意的に対応)及び電流目標値ioが与えられ、
メモリ25c,25dには板厚対応のゲインK1〜K5が格
納されている。なお、電流目標値ioは、板厚dの鋼板
(所定規格)をギャップxc=xo,xd=xoなお且つギャ
ップyc=yoに維持するために電磁石1C,1Dの電気
コイル2c,2dに通電する電流である。すなわち、io
は、xc=xo,xd=xo,yc=yoでセンサの劣化によ
る測定精度の低下などの外乱がない場合、xc=xo,xd
=xoなお且つギャップyc=yoを定常的に維持するこ
とができる電流値である。
【0049】図1において、搬送対象の鋼帯FPとギャ
ップセンサyaとの距離がya(右ギャップ)であり、い
ま、搬送対象の鋼帯FP幅方向長さD(板幅)及び左右
目標値yoが与えられると、左右目標値yo×2に鋼帯F
Pの板幅Dを加えた値Wyから、制御回路5aより受け取
ったギャップ値yaを差し引いた左端縁におけるギャッ
プyc(左ギャップ)を算出できる。ここで、 yc=Wy−D−ya Wy=2×yo+Dより yc=(2×yo+D)−D−ya =2×yo−ya であることから左ギャップycは、板幅Dに関係なく予
めユーザにより設定されている左右目標値yoにより算
出できる。なお、右ギャップyaの検出と同様にして、
左ギャップycも検出するようにしてもよい。
【0050】図4を参照すると、制御回路5cの信号処
理回路10cが、ギャップセンサ6x2が与える2値信号
xc*に基づいて電磁石1Cの鉄心3cの下端面と搬送対
象の鋼帯FPの上面との距離すなわち第3ギャップxc
を算出してこれを表わすデジタルデ−タをコンピュ−タ
28cに与えると共に、図5に示される制御回路5dの信
号処理回路10dにも与える。また、信号処理回路9c
が、制御回路5aが与える左右ギャップデータya及び左
右目標値yoに基づいて搬送対象の鋼帯FPの左右方向
における基準位置よりの偏差:左ギャップycを算出し
てこれを表わすデジタルデ−タをコンピュ−タ28cに
与えると共に、図5に示される制御回路5dのコンピュ
ータ28dにも与える。電磁石1Cの電気コイル2cに通
電するコイルドライバ4cには、コイル電流検出回路が
内蔵され、これが電気コイル2cの電流値を表わすアナ
ログ信号ic*を信号処理回路8cに与える。信号処理回
路8cはこれをデジタル変換して、電気コイル2cの電流
値を表わすデジタルデ−タicをコンピュ−タ28cに与
える。
【0051】なお、図1において、電磁石1Cの鉄心3
cの下端面と搬送対象の鋼帯FPの上面との距離がxc
(第3ギャップ)であり、また、電磁石1Dの鉄心3d
の上端面と搬送対象の鋼帯FPの下面との距離がxd
(第4ギャップ)であり、Wxは電磁石1C/1D間の
距離である。いま、鋼帯FPの板厚dが与えられると、
上下目標値xo=(Wx−d)/2と一意的に定まり、か
つ、第3ギャップxcを検出すると、第4ギャップxd=
Wx−d−xcと算出できる。なお、第3ギャップxcの
検出と同様にして、第4ギャップxdも検出するように
してもよい。
【0052】図5を参照すると、制御回路5dのコンピ
ュータ28dには、制御回路5cより左ギャップycが与
えられ、信号処理回路10dには、第3ギャップxc,電
磁石間距離Wxおよび板厚dが与えられる。信号処理回
路10dは、第4ギャップxd=Wx−d−xcを算出して
これを表わすデ−タをコンピュ−タ28dに与える。電
磁石1Dの電気コイル2dに通電するコイルドライバ4d
には、コイル電流検出回路が内蔵され、これが電気コイ
ル2dの電流値を表わすアナログ信号id*を信号処理回路
8dに与える。信号処理回路8dはこれをデジタル変換し
て、電気コイル2dの電流値を表わすデジタルデ−タid
をコンピュ−タ28dに与える。
【0053】再び図4を参照する。電磁石1Cの通電を
制御する制御回路5cは、CPUを主体とするデジタル
コンピュ−タ28c,信号処理回路8c,9c,10cおよ
びPWM(パルス幅変調)回路7cで構成されている。
PWM回路7cは、コンピュ−タ28cの出力デ−タ(指
示電圧)icoutに対応する通電デュ−ティを算出し、算
出した通電デュ−ティの通電指示パルスecをコイルド
ライバ4cに与える。コイルドライバ4cは、電気コイル
2cを通電指示パルスecに応答してオン/オフする。こ
れにより、電気コイル2cには、前記通電デュ−ティで
直流定電圧が印加され、電気コイル2cの電圧(時系列
平均値)は、該通電デュ−ティで定まる。すなわち、電
気コイル2cの印加電圧が、コイルドライバ4cおよびP
WM回路7cを介して、コンピュ−タ28cにより制御さ
れる。
【0054】図4に示すコンピュ−タ28cは、制御す
る鋼帯FPに関する情報(板厚d,上下目標値xo,左
右目標値yoおよび基準電流値is)が与えられるとそれ
を、レジスタ27cに格納し、スタ−ト指令が到来する
と、レジスタ27cの情報に基づいて電気コイル2cの印
加電圧制御を開始し、ストップ指示が到来すると電気コ
イル2cへの通電を停止し、スタ−ト等の制御指令が到
来するのを待つ。電気コイル2cの印加電圧制御におい
ては、所定周期(サンプリング周期)で信号処理回路8
c,9cおよび10cの検出デ−タ(第3ギャップxc,左
ギャップycおよび電流ic)を読込み、フィ−ドバック
演算により、電圧指示情報を生成しこれをPWM回路7
cに出力する。この制御動作はプログラムに従ったデジ
タル処理により行なわれる。この制御機能を、理解を簡
単にするために、図4ではハ−ドウェアブロック(機能
ブロック)で代替して示した。以下この機能ブロックを
参照してコンピュ−タ28cの制御動作を説明する。
【0055】なお、メモリ24cには、板厚d1〜dn
それぞれに宛てたゲイングル−プが、板厚対応で格納さ
れている。これを模式的に図10に示す。ここでは、1
つの板厚に宛てたゲイングル−プを格納したメモリ領域
をメモリテ−ブル群と称する。1つの板厚djのゲイン
グル−プのデ−タすなわち1つのメモリテ−ブル群dj
のゲインデ−タを、やはり模式的に図11に示す。1つ
の板厚djに対するメモリテーブル群は、まず左ギャッ
プycに対応してm段階に設定されており、この各々を
メモリテーブルdjθと称する。更にメモリテーブル群d
j内の1つのメモリテーブルdjθにおいて、第3ギャッ
プxcがn個のギャップ領域x1〜xnに区分され、電気
コイル電流icは、m個の領域i1〜imに区分され、ギ
ャップ値(xc=p)および電流値(ic=q)で特定される各領
域に、ゲインM1,1〜Mn,m(それぞれがK1〜K5の集合)
が書込まれている。
【0056】前述の通り、制御する鋼帯FPに関する情
報(板厚d,上下目標値xo,左右目標値yoおよび電流
目標値io)が与えられると、コンピュ−タ28cはそれ
を、入力レジスタ27cに格納する。そしてスタ−ト指
令が到来するとコンピュ−タ28cは、所定周期(サン
プリング周期;例えば1〜3msec)で次の処理を行なう。
【0057】コンピュータ28cはまず、信号処理回路
8c,9cおよび10cより、電流デ−タ(ic),左ギャッ
プデータ(yc),および第3ギャップデ−タ(xc)を読
込む。次に領域判定26cにより、第3ギャップ(xc),
左ギャップ(yc)および電流(ic)が、図11に示すメ
モリテーブルdjθ上の領域(Mp,q)のいずれにあるかを
判定する。この判定では、まず、左ギャップ(yc)が
図11に示される左右ギャップ領域(y1〜ym)のいず
れにあるかを判定し、メモリテーブル群djより対応す
る左ギャップ(yc)に引き出されるメモリテーブルdj
θを選択する。更に、第3ギャップ(xc)が上述のメモ
リテーブルdjθ上の領域p=1〜nのいずれにあるかを
判定し、続いて読込んだ電流(ic)が上述のq=1〜m
のいずれにあるかを判定する。そして、選択した領域情
報θ,p,qと、レジスタ27cの板厚d情報より、板
厚d対応のメモリテ−ブル群djを選択し(図10のテ
−ブル群d1〜dnの1つ)、更に領域情報θにより選択
されたメモりテーブル群dj内のメモリテーブルdjθ
(図11のテ−ブルdj1〜djmの1つ)を特定し、メモリ
テ−ブルdjθ内の領域情報p,qで該特定した1領域の
ゲイングル−プMp,qを読出して、ゲインレジスタ24c
に書込む。
【0058】これにより、指定された板厚d,現在の第
3ギャップ(xc),左ギャップ(yc)および電流(ic)に
対応する、ゲインK1〜K5が選択されたことになる。
【0059】コンピュータ28cは次に、減算14cによ
りギャップ偏差xj=xo−xcを算出し、減算18cによ
り、現在の偏差xjより遅延17cにより保持する1サン
プリング周期前の偏差を減算して、ギャップ偏差の変化
速度dxj/dt(以下xj’と表記)を算出し、減算1
9cにより左右偏差yj=yo−ycを算出し、減算20c
により電流偏差ij=io−icを算出し、加算15cによ
り、現在の偏差xjに遅延16cにより保持する1サンプ
リング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ偏差の
累算値(積分値)∫xjdtを算出する。そして、乗算
12c,13c,21c,22cおよび23cで、これらの
算出値にゲインレジスタのゲインデ−タK1〜K5を乗算
し、減算11cにより、電気コイル2cに印加すべき電圧
を指定する情報 Icout=−K1・xj−K2・∫xjdt−K3・xj’−K4
yj−K5・ij を算出し、これを表わすデ−タをPWM回路7cに出力
する。
【0060】PWM回路7cは、このデ−タIcoutに基
づいて、電磁石1Cの電気コイル2cにIcoutの電流を
通電するに要する電気コイル印加電圧(時系列平均値)
を与える通電(オン/オフ)デュ−ティ(パルス一周期
の間のH区間長)を算出し、該デュ−ティのパルスをコ
イルドライバ4cに与える。コイルドライバ4cは、PW
M回路7cが与えるパルスのHに応答して電気コイル2c
を導通(オン)とし、該パルスのLに応答して非導通
(オフ)とする。
【0061】以上に説明した、第3ギャップ値xc,左
ギャップ値ycおよびコイル電流値ioの読込,これらの
値および板厚dに対応するフィ−ドバックゲインの設定
(メモリ25cより読出してレジスタ24cに格納),設
定したゲインを用いたフィ−ドバック出力値の算出とP
WM回路7cへの出力、をコンピュータ28cが所定周期
で繰返すことにより、フィ−ドバックゲインが、時々刻
々に変わるギャップおよびコイル電流値に対応したもの
に更新される。
【0062】制御回路5dを示す図5を参照する。制御
回路5dは、制御回路5cと同じく、CPUを主体とする
デジタルコンピュ−タ28d,信号処理回路8d,10d
およびPWM(パルス幅変調)回路7dで構成されてい
る。PWM回路7dは、コンピュ−タ28dの出力デ−タ
(指示電圧)に対応する通電デュ−ティを算出し、算出
した通電デュ−ティの通電指示パルスをコイルドライバ
4dに与える。コイルドライバ4dは、電気コイル2dを
通電指示パルスに応答してオン/オフする。これによ
り、電気コイル2dには、前記通電デュ−ティで直流定
電圧が印加され、電気コイル2dの電圧(時系列平均
値)は、該通電デュ−ティで定まる。すなわち、電気コ
イル2dの印加電圧が、コイルドライバ4dおよびPWM
回路7dを介して、コンピュ−タ28dにより制御され
る。
【0063】図5に示すコンピュ−タ28dは、制御す
る鋼帯FPに関する情報(板厚d,上下目標値xo,左
右目標値yoおよび電流目標値(io)が与えられるとそ
れを、レジスタ27dに格納し、スタ−ト指令が到来す
ると、レジスタ27dの情報に基づいて電気コイル2dの
印加電圧制御を開始し、ストップ指示が到来すると電気
コイル2dへの通電を停止し、スタ−ト等の制御指令が
到来するのを待つ。電気コイル2dの印加電圧制御にお
いては、所定周期(サンプリング周期)で信号処理回路
8d,10dの検出デ−タ(第4ギャップxdおよび電流
id)および制御回路5cより受け取った左右情報ycを
読込み、フィ−ドバック演算により、電圧指示情報id
outを生成しこれをPWM回路7dに出力する。この制御
動作はプログラムに従ったデジタル処理により行なわれ
る。この制御機能を、理解を簡単にするために、図5で
はハ−ドウェアブロック(機能ブロック)で代替して示
した。以下この機能ブロックを参照してコンピュ−タ2
8dの制御動作を説明する。
【0064】なお、メモリ24dには、板厚d1〜dn
それぞれに宛てたゲイングル−プが、板厚対応で格納さ
れている。これを模式的に図12に示す。ここでは、1
つの板厚に宛てたゲイングル−プを格納したメモリ領域
をメモリテ−ブル群と称する。1つの板厚djのゲイン
グル−プのデ−タすなわち1つのメモリテ−ブル群dj
のゲインデ−タを、やはり模式的に図13に示す。1つ
の板厚djに対するメモリテーブル群は、まず左ギャッ
プycに対応してm段階に設定されており、この各々を
メモリテーブルdjθと称する。更にメモリテーブル群d
j内の1つのメモリテーブルdjθにおいて、第4ギャッ
プxdがn個のギャップ領域x1〜xnに区分され、電気
コイル電流idは、m個の領域i1〜imに区分され、ギ
ャップ値(xd=p)および電流値(id=q)で特定される各領
域に、ゲインM1,1〜Mn,m(それぞれがK1〜K5の集合)
が書込まれている。
【0065】前述の通り、制御する鋼帯FPに関する情
報(板厚d,上下目標値xo,左右目標値yoおよび電流
目標値io)が与えられると、コンピュ−タ28dはそれ
を、入力レジスタ27dに格納する。そしてスタ−ト指
令が到来するとコンピュ−タ28dは、所定周期(サン
プリング周期;例えば1〜3msec)で次の処理を行なう。
【0066】コンピュータ28dはまず、信号処理回路
8dおよび10dより、電流デ−タ(id)および第4ギャ
ップデ−タ(xd)を読込み、制御回路5cより左ギャップ
データ(yc)を読込む。次に領域判定26dにより、第
4ギャップ(xd),左ギャップ(yc)および電流(id)
が、図13に示すメモリテーブルdjθ上の領域(Mp,q
のいずれにあるかを判定する。この判定では、まず、左
ギャップ(yc)が図13に示される左右ギャップ領域
(y1〜ym)のいずれにあるかを判定し、メモリテーブ
ル群djより対応する左ギャップ(yc)に引き出される
メモリテーブルdjθを選択する。更に、第4ギャップ
(xd)が上述のメモリテーブルdjθ上の領域p=1〜n
のいずれにあるかを判定し、続いて読込んだ電流(id)
が上述のq=1〜mのいずれにあるかを判定する。そし
て、選択した領域情報θ,p,qと、レジスタ27dの
板厚d情報より、板厚d対応のメモリテ−ブル群dj
選択し(図12のテ−ブル群d1〜dnの1つ)、更に領
域情報θにより選択されたメモりテーブル群dj内のメ
モリテーブルdjθ(図13のテ−ブルdj1〜djmの1つ)
を特定し、メモリテ−ブルdjθ内の領域情報p,qで該
特定した1領域のゲイングル−プMp,qを読出して、ゲ
インレジスタ24dに書込む。
【0067】これにより、指定された板厚d,現在の第
4ギャップ(xd),左ギャップ(yc)および電流(id)に
対応する、ゲインK1〜K5が選択されたことになる。
【0068】コンピュータ28dは次に、減算14dによ
りギャップ偏差xj=xo−xdを算出し、減算18dによ
り、現在の偏差xjより遅延17dにより保持する1サン
プリング周期前の偏差を減算して、ギャップ偏差の変化
速度dxj/dt(以下xj’と表記)を算出し、減算1
9dにより左右偏差yj=yo−ycを算出し、減算20d
により電流偏差ij=io−idを算出し、加算15dによ
り、現在の偏差xjに遅延16dにより保持する1サンプ
リング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ偏差の
累算値(積分値)∫xjdtを算出する。そして、乗算
12d,13d,21d,22dおよび23dで、これらの
算出値にゲインレジスタのゲインデ−タK1〜K5を乗算
し、減算11dにより、電気コイル2dに印加すべき電圧
を指定する情報 Idout=−K1・xj−K2・∫xjdt−K3・xj’−K4
yj−K5・ij を算出し、これを表わすデ−タをPWM回路7dに出力
する。
【0069】PWM回路7dは、このデ−タIdoutに基
づいて、電磁石1Cの電気コイル2dにIdoutの電流を
通電するに要する電気コイル印加電圧(時系列平均値)
を与える通電(オン/オフ)デュ−ティ(パルス一周期
の間のH区間長)を算出し、該デュ−ティのパルスをコ
イルドライバ4dに与える。コイルドライバ4dは、PW
M回路7dが与えるパルスのHに応答して電気コイル2d
を導通(オン)とし、該パルスのLに応答して非導通
(オフ)とする。
【0070】以上に説明した、第4ギャップ値xd,左
ギャップ値ycおよびコイル電流値idの読込,これらの
値および板厚dに対応するフィ−ドバックゲインの設定
(メモリ25dより読出してレジスタ24dに格納),設
定したゲインを用いたフィ−ドバック出力値の算出とP
WM回路7dへの出力、をコンピュータ28dが所定周期
で繰返すことにより、フィ−ドバックゲインが、時々刻
々に変わるギャップおよびコイル電流値に対応したもの
に更新される。
【0071】電磁石1Cと1Dの電気コイル巻回方向と
通電方向は、それらの、相対向する磁極端面が、この実
施例では共にN極となるように設定されている。これに
より、図1に示す鋼帯FPの左端には、図14に示す右
側に向かう力Iyと略対称な力および電磁石に引かれる
力Ixが加わり、それらの内のy方向の力Iy(但し左
向き)は、上述の左右目標値yoに対する実際の左ギャ
ップycの偏差yo−ycに対応した、ycをyoとし
ようとするものとなる。また、電磁石1Cの電流値は、
電磁石1Cと鋼帯FPとのギャップxcが目標値Xoと
なるように調整され、電磁石1Dの電流値は、電磁石1
Dと鋼帯FPとのギャップxdが目標値Xoとなるよう
に調整され、これにより鋼帯FPの左端縁部は、電磁石
1C/1Dの中間点に位置決めされる。
【0072】以上のようにこの実施例では、1対の電磁
石1Aおよび1Bで、鋼帯FPの右端縁に、右端を目標
位置yoとしようとするy方向の力Iyを加え、かつ右
端縁を電磁石1A/1Bの中間点に位置決めする力Ix
を加え、更にもう1対の電磁石1Cおよび1Dで、鋼帯
FPの左端縁に、左端を目標位置yoとしようとするy
方向の力(Iy:左向き)を加え、かつ左端縁を電磁石
1C/1Dの中間点に位置決めする力Ixを加えるの
で、鋼帯FPは、2組の電磁石(1A,1B)/(1
C,1D)の中間点すなわちy方向所定位置に位置決め
されると共に、電磁石1A,1C/1B,1D間の中間
点すなわちx方向所定位置に位置決めされる。
【0073】第1組の電磁石1A,1Bと第2組の電磁
石1C,1Dは、鋼帯FPを、その位置を一定にするた
めに非接触で駆動するので、また、鋼帯FPの側端面が
電磁石の磁極端面に吸着することがないので、鋼帯FP
が疵つけられることが無い。また、鋼板FPの厚みdと
電磁石1A,1B,1C,1Dに通電される電流i及び
電磁石/鋼板FP間ギャップxa,xb,xc,xd,y
a,ycに対応した最適なゲインKをメモリ25a,25b,
25c,25dより読み出してそれを用いて通電電流ia
out,ibout,icout,idoutを算出するようにしている
ので、鋼板FPの厚みや電流i及び電磁石/鋼板FP間
ギャップに整合した吸引力が自動的に発生され、位置決
め精度が高くしかも制御の安定性が高い。
【0074】
【発明の効果】以上の通り本願発明では、y距離検出手
段(6y)が、磁性体板(FP)の端部と電磁石(1A,1B)との、
磁性体板の板面に沿う方向yの距離yを検出し、通電制
御手段(5a,5b)が、距離yに対応して、それが長いと高
レベルの、短いと低レベルの電流を、通電手段(4a,4b)
を介して電磁石(1A,1B)に、両磁石の磁極端が同極とな
るように通電するので、y方向で、磁性体板(FP)の端部
が電磁石(1A,1B)から離れているときには大きな吸引力
Iyが磁性体板(FP)に作用する。すなわち大きなy方向
駆動力が加わり磁性体板(FP)が電磁石(1A,1B)に近づく
方向に駆動される。
【0075】磁性体板(FP)が電磁石(1A,1B)に近づくに
従って電流レベルが低下して吸引力Iyが弱まるので、
磁性体板(FP)はy方向のある位置でy方向位置変化が止
まる。1対の電磁石(1A,1B)を同一特性のものとし両電
磁石の通電レベルを同一とすれば、両電磁石(1A,1B)に
よりx方向の吸引力Ixが拮抗する。完全にバランスし
ない場合でも、逆方向のx方向吸引力Ixが同時に作用
するので、それらの差し引きで、磁性体板(FP)が一方の
電磁石に吸引されるx方向の力は弱く、その分磁性体板
(FP)が電磁石に吸着してしまうような不具合の可能性が
低い。
【0076】磁性体板(FP)には非接触でy方向の駆動力
が加わるので、仮に磁性体板(FP)をxおよびy方向に直
交するz方向に搬送駆動しても、これによって磁性体板
(FP)にスリ傷あるいは掻き傷を生ずることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図である。
【図2】 図1に示す制御回路5aの構成概要を示すブ
ロック図である。
【図3】 図1に示す制御回路5bの構成概要を示すブ
ロック図である。
【図4】 図1に示す制御回路5cの構成概要を示すブ
ロック図である。
【図5】 図1に示す制御回路5dの構成概要を示すブ
ロック図である。
【図6】 図2に示すメモリ25aのメモリ領域を模式
的に示すブロック図である。
【図7】 図6に示すメモリ25aのメモリテーブルdj
の内容を示すブロック図である。
【図8】 図3に示すメモリ25aのメモリ領域を模式
的に示すブロック図である。
【図9】 図8に示すメモリ25aのメモリテーブルdj
の内容を示すブロック図である。
【図10】 図4に示すメモリ25aのメモリ領域を模
式的に示すブロック図である。
【図11】 図10に示すメモリ25aのメモリテーブ
ルdjの内容を示すブロック図である。
【図12】 図5に示すメモリ25aのメモリ領域を模
式的に示すブロック図である。
【図13】 図12に示すメモリ25aのメモリテーブ
ルdjの内容を示すブロック図である。
【図14】 図1に示す電磁石1A,1Bに同極通電し
た時に、鋼帯の端縁に加わるMaxwellの応力を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D:電磁石 2a,2b,2c,2
d:電気コイル 3a,3b,3c,3d:コア 4a,4b,4c,4
d:コイルドライバ 5a,5b,5c,5d:制御回路 6x1,6x2,6
y:ギャップセンサ 7a,7b,7c,7d:PWM回路 8a〜d,9a〜d,10a
〜d:信号処理回路 25a,25b,25c,25d:メモリ 26a,26b,26c,26d:領域判定回路 28a,28b,28c,28d:コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−12556(JP,A) 特開 昭62−167163(JP,A) 特開 昭57−19107(JP,A) 実開 昭52−84919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 23/032 B65G 54/02 B21B 39/12,39/14 B21B 41/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体板の端部近傍に配設され、それぞれ
    の磁極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および
    裏板面又はその延長面に対向する1対の電磁石; 該1対の電磁石の磁極端面が同極となるように電流を通
    電する通電手段; 磁性体板の端部と前記電磁石との、磁性体板の板面に沿
    う方向yの距離を検出するy距離検出手段;および、 y距離検出手段が検出する距離に対応して、それが長い
    と高レベルの、短いと低レベルの電流を、前記通電手段
    を介して電磁石に通電する通電制御手段; を備える磁性体板の駆動装置。
  2. 【請求項2】磁性体板の端部近傍に配設され、磁極端面
    が該磁性体板の表板面又はその延長面に対向する第1電
    磁石; 磁極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および第
    1電磁石の前記磁極端面に対向する第2電磁石; 第1電磁石に電流を通電する第1通電手段; 第2電磁石に電流を通電する第2通電手段; 磁性体板の端部と前記電磁石との、磁性体板の板面に沿
    う方向yの距離を検出するy距離検出手段; 第1および第2電磁石の前記磁極端面の少くとも一方と
    磁性体板の板面との、y方向に直交する方向xの距離を
    検出するx距離検出手段; y距離検出手段が検出する距離yおよび第1電磁石の前
    記磁極端面と磁性体板の板面とのx方向の距離x1に対
    応して、距離yが長いと高レベル短いと低レベル、かつ
    距離x1が長いと高レベル短いと低レベルの電流を、第
    1通電手段を介して第1電磁石に通電する第1通電制御
    手段;および、 y距離検出手段が検出する距離yおよび第2電磁石の前
    記磁極端面と磁性体板の板面とのx方向の距離x2に対
    応して、距離yが長いと高レベル短いと低レベル、かつ
    距離x2が長いと高レベル短いと低レベルの電流を、第
    2通電手段を介して第2電磁石に通電する第2通電制御
    手段; を備える磁性体板の駆動装置。
  3. 【請求項3】磁性体板の一端部近傍に配設され、それぞ
    れの磁極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面およ
    び裏板面又はその延長面に対向する第1組の1対の電磁
    石; 磁性体板の他端部近傍に配設され、それぞれの磁極端面
    が該磁性体板の表板面又はその延長面および裏板面又は
    その延長面に対向する第2組の1対の電磁石; 第1組の1対の電磁石の磁極端面が同極となるように
    流を通電する第1組の通電手段; 第2組の1対の電磁石の磁極端面が同極となるように
    流を通電する第2組の通電手段; 磁性体板の前記一端部と第1組の電磁石との、磁性体板
    の板面に沿う方向yの距離y1と、磁性体板の前記他端
    部と第2組の電磁石との、磁性体板の板面に沿う方向y
    の距離y2の、少くとも一方を検出するy距離検出手
    段; 距離y1に対応して、それが長いと高レベルの、短いと
    低レベルの電流を、第1組の通電手段を介して第1組の
    1対の電磁石に通電する第1組の通電制御手段;およ
    び、 距離y2に対応して、それが長いと高レベルの、短いと
    低レベルの電流を、第2組の通電手段を介して第2組の
    1対の電磁石に通電する第2組の通電制御手段;を備え
    る磁性体板の駆動装置。
  4. 【請求項4】磁性体板の一端部近傍に配設され、磁極端
    面が該磁性体板の表板面又はその延長面に対向する第1
    組の第1電磁石; 磁極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および第
    1組の第1電磁石の前記磁極端面に対向する第1組の第
    2電磁石; 第1組の第1電磁石に電流を通電する第1組の第1通電
    手段; 第1組の第2電磁石に電流を通電する第1組の第2通電
    手段; 磁性体板の他端部近傍に配設され、磁極端面が該磁性体
    板の表板面又はその延長面に対向する第2組の第1電磁
    石; 磁極端面が該磁性体板の表板面又はその延長面および第
    2組の第1電磁石の前記磁極端面に対向する第2組の第
    2電磁石; 第2組の第1電磁石に電流を通電する第2組の第1通電
    手段; 第2組の第2電磁石に電流を通電する第2組の第2通電
    手段; 磁性体板の前記一端部と第1組の電磁石との、磁性体板
    の板面に沿う方向yの距離y1と、磁性体板の前記他端
    部と第2組の電磁石との、磁性体板の板面に沿う方向y
    の距離y2の、少くとも一方を検出するy距離検出手
    段; 第1組の第1および第2電磁石の前記磁極端面の少くと
    も一方と磁性体板の板面との、y方向に直交する方向x
    の距離を検出する第1組のx距離検出手段; 第2組の第1および第2電磁石の前記磁極端面の少くと
    も一方と磁性体板の板面との、y方向に直交する方向x
    の距離を検出する第2組のx距離検出手段; 距離y1および第1組の第1電磁石の前記磁極端面と磁
    性体板の板面とのx方向の距離x11に対応して、距離y
    1が長いと高レベル短いと低レベル、かつ距離x11が長
    いと高レベル短いと低レベルの電流を、第1組の第1通
    電手段を介して第1組の第1電磁石に通電する第1組の
    第1通電制御手段; 距離y1および第1組の第2電磁石の前記磁極端面と磁
    性体板の板面とのx方向の距離x12に対応して、距離y
    1が長いと高レベル短いと低レベル、かつ距離x12が長
    いと高レベル短いと低レベルの電流を、第1組の第2通
    電手段を介して第1組の第2電磁石に通電する第1組の
    第2通電制御手段; 距離y2および第2組の第1電磁石の前記磁極端面と磁
    性体板の板面とのx方向の距離x21に対応して、距離y
    2が長いと高レベル短いと低レベル、かつ距離x21が長
    いと高レベル短いと低レベルの電流を、第2組の第1通
    電手段を介して第2組の第1電磁石に通電する第2組の
    第1通電制御手段;および、 距離y2および第2組の第2電磁石の前記磁極端面と磁
    性体板の板面とのx方向の距離x22に対応して、距離y
    2が長いと高レベル短いと低レベル、かつ距離x22が長
    いと高レベル短いと低レベルの電流を、第2組の第2通
    電手段を介して第2組の第2電磁石に通電する第2組の
    第2通電制御手段; を備える磁性体板の駆動装置。
  5. 【請求項5】第2通電手段は、第1電磁石と第2電磁石
    の磁極端面が同極となるように電流を通電することを特
    徴とする請求項2記載の磁性体板の駆動装置。
  6. 【請求項6】第1組の第2通電手段は、第1組の第1電
    磁石と第1組の第2電磁石との磁極端面が同極となるよ
    うに電流を通電し、 第2組の第2通電手段は、第2組の第1電磁石と第2組
    の第2電磁石との磁極端面が同極となるように電流を通
    電することを特徴とする請求項4記載の磁性体板の駆動
    装置。
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KR100867014B1 (ko) * 2007-07-04 2008-11-10 재단법인 포항산업과학연구원 선형유도 구동원리를 이용한 사행 교정장치

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