JP2922440B2 - 空圧機器の大気開放方法 - Google Patents

空圧機器の大気開放方法

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JP2922440B2
JP2922440B2 JP7018936A JP1893695A JP2922440B2 JP 2922440 B2 JP2922440 B2 JP 2922440B2 JP 7018936 A JP7018936 A JP 7018936A JP 1893695 A JP1893695 A JP 1893695A JP 2922440 B2 JP2922440 B2 JP 2922440B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ClF3 ガス等のハロ
ゲン間化合物ガスを用いる装置のメンテナンス時におけ
る安全性を確保するための空圧機器の大気開放方法及び
この大気開放方法を実施し得る各種装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスを製造する分野に
おいて、ClF3 ガス等のハロゲン間化合物ガスは、半
導体ウエハのエッチング,CVDを行なったり、チャン
バ等の内部をクリーニングするためのガスとして注目を
浴びているが、その取扱い上、下記のような注意すべき
性質を有する。
【0003】例えばハロゲン間化合物であるClF3 分
子はCl−Fの結合エネルギーが253. 6KJ/mo
lと非常に小さく、結合を切り離し他の物質をフッ素化
する性質を強く有する。このような性質を利用して、C
VD装置において反応室を構成するチャンバ等の内壁に
形成されたポリシリコン膜,シリコンカーバイト膜等の
膜を定期的に除去する際のクリーニングガス(USP
4, 998, 979)や、ポリシリコン膜,シリコン窒
化膜等のエッチングガス(特開平2ー66943号公
報)としてClF3 ガスが提案されている。特に、Cl
F3 ガス等のハロゲン間化合物ガスは、プラズマ化しな
くとも常温でシリコンと反応するという強い反応性を有
することから、エッチングプロセス等で極めて優れた機
能を発揮し得るが、このような強い反応性は同時に強い
毒性を有することを意味する。エッチングガスとして現
在汎用されている塩素・HF・HCl・HBr等のエッ
チングガスの毒性の基準となるTLV値(当該環境下で
8時間以上の作業が危険なガス濃度)が1ppmである
のに対し、ClF3 ガスのTLV値は0. 1ppmであ
り、塩素ガス等の10倍以上の毒性を有している。
【0004】従って、ClF3 ガスを用いる反応室内の
部品あるいはポンプ等の空圧機器の交換時・ClF3 ガ
スボンベの交換時・排ガス処理装置の薬剤の交換時に
は、残留ClF3 ガスの濃度を低減し作業者の安全を確
保する必要がある。そこで、従来、残留する反応性ガス
濃度の低減には、SF6 等の他の安全なガスでプラズマ
を発生させたり乾燥窒素等の不活性ガスで置換させる手
段がとられていた。なお、従来大気開放のためのリーク
ガスとして、湿度1%以下の乾燥窒素を用いていた理由
は、水分と反応性ガス特に塩素系ガスとの反応生成物で
ある塩酸が金属を腐食させやすかったからである。
【0005】一方、ハロゲン元素を含むガスが導入され
ていたチャンバに残留するハロゲン元素を含むガスを除
去する方法として、下記の技術がある。
【0006】例えば特開平4−323389号公報に開
示される方法では、チャンバに所定値以上の水分を含有
する空気又は不活性ガスを通過させて、残留ハロゲンガ
スを除去するようにしている。
【0007】また、特開平5−243163に開示され
る方法では、ハロゲン元素を含むガスが導入されていた
チャンバに、50℃以上に加熱した空気又は不活性ガス
を通過させて、残留するハロゲン元素を含むガスを除去
するようにしている。
【0008】そして、上記各公報の技術では、残留する
ハロゲン元素を含むガスを除去することで、反応室を形
成するチャンバの腐食を防止するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ン元素を含むガスのうちでも、ハロゲン間化合物ガスは
非常に反応性が強い。したがって、上記各公報の技術の
ようにハロゲン間化合物ガスが残留したチャンバに水分
を含む空気や水分を含む不活性ガスを導入すると、ただ
ちにチャンバの内壁を構成するアルミニウム・SUS等
の金属が腐食されることが判明した。そして、金属の腐
食により例えば酸化鉄等が発生すると、例えその量がわ
ずかでも、CVD処理等を行なう際に酸化鉄等がプラズ
マ中で分解して生じた金属イオンが半導体材料中に混入
して、半導体装置に重大な悪影響を及ぼす。したがっ
て、上記公報の技術では、SF6 ガス,NF3 ガスやC
F4 ガスに対しては、反応室を形成するチャンバの腐食
を防止する効果があるものの、ClF3 ガス等のハロゲ
ン間化合物ガスに対しては、かえって、腐食を促進する
ことになる。
【0010】そこで、実用上、チャンバ等に残留するハ
ロゲン間化合物ガスを除去するには、SF6 プラズマの
発生を利用したりチャンバ内を窒素ガス等の不活性ガス
で置換するという一般的な従来の方法を用いるしかなか
った。
【0011】しかし、ClF3 ガス等のハロゲン間化合
物ガスは強い毒性を持つとともにSUS・アルミニウム
等の金属に対する吸着力が高い。従って、例えばSF6
プラズマの発生を利用したり窒素ガスによる雰囲気の置
換を行なったりすることで、真空系あるいはポンプ部に
残留するハロゲン間化合物ガスの濃度を低減させようと
しても、チャンバの内壁に吸着したClF3 ガスの濃度
をTLV値以下とするには、非常に長い時間をかけなけ
ればならなかった。例えば、窒素ガスによる雰囲気の置
換を行なう場合、24時間の乾燥窒素による雰囲気の置
換でも配管内のClF3 ガスの濃度を0.1ppm以下
にすることはできなかった。
【0012】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、短時間で残留するハロゲン間化合物
ガスの濃度をTLV値以下に低減することができ、安全
で迅速な装置のメンテナンス作業を可能とする空圧機器
の大気開放方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、空圧機器の大気開放方法として、上記請求項1〜9
に記載される手段を講じている。
【0014】具体的に請求項1の発明が講じた手段は、
密封状態でハロゲン間化合物ガスが流通する空圧機器の
内部を大気に開放する方法として、上記空圧機器内に不
活性ガスを上記ハロゲン間化合物ガスの濃度が10pp
m以下になるまで導入する導入するステップと、上記不
活性ガスを空圧機器から排出するステップと、上記不活
性ガスが排出された空圧機器内に1%を越える湿度を有
する気体を導入して上記ハロゲン間化合物ガスを分解す
るステップと、上記ハロゲン間化合物が分解されて生じ
た物質を排出するステップと、上記物質が排出された上
記空圧機器内を大気に開放するステップとを設ける方法
である。
【0015】請求項2の発明が講じた手段は、請求項1
の発明において、上記ハロゲン間化合物ガスを、ClF
3 ガス,BrF3 ガス,BrF5 ガス,BrClガス及
びIF3 ガスのうち少なくとも1つとする方法である。
【0016】請求項3の発明が講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記不活性ガスを導入するステ
ップと不活性ガスを排出するステップとを、交互に複数
回繰り返す方法である。
【0017】請求項4の発明が講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記不活性ガスを導入するステ
ップと不活性ガスを排出するステップとを、同時に行な
う方法である。
【0018】請求項5の発明が講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記1%を越える湿度を有する
気体を導入するステップと該気体を排出するステップと
を、交互に複数回繰り返す方法である。
【0019】請求項6の発明が講じた手段は、請求項1
又は2の発明において、上記不活性ガスを導入するステ
ップでは、不活性ガスの圧力を高くして空圧圧機器内の
不活性ガスを押し出すことにより、上記不活性ガスを導
入するステップと上記不活性ガスを排出するステップと
同時に行ない、上記1%を越える湿度を有する気体を
導入するステップでは、上記気体の圧力を高くして空圧
機器内の上記不活性ガス及び気体を押し出すことによ
り、上記1%を越える湿度を有する気体を導入するステ
ップと上記不活性ガスを排出するステップと上記物質を
排出するステップとを同時に行なう方法である。
【0020】請求項7の発明が講じた手段は、請求項6
の発明において、不活性ガスの導入と排出とを同時に行
なうステップと、上記1%を越える湿度を有する気体の
導入と排出とを同時に行なうステップとを、交互に複数
回繰り返す方法である。
【0021】請求項8の発明が講じた手段は、請求項
1,2,3,4又は5の発明において、上記不活性ガス
を導入するステップの前に、上記空圧機器内を減圧状態
にするよう吸引して、空圧機器内からハロゲン間化合物
ガスを排出するステップをさらに設ける方法である。
【0022】請求項の発明が講じた手段は、請求項
1,2,3,4,5,6,7又は8の発明において、上
記1%を越える湿度を有する気体を大気とする方法であ
る。
【0023】
【作用】以上の装置又は方法により各請求項の発明で
は、以下の作用が奏される。
【0024】請求項1の発明では、空圧機器内に不活性
ガスが導入されさらに排出されることにより、空圧機器
の内壁に吸着されたハロゲン間化合物ガスの分子と不活
性ガスの分子との置換が行なわれて、空圧機器内に残留
するハロゲン間化合物ガスの濃度が10ppm以下に、
つまり空圧機器を腐食させない程度にまで減少する。そ
して、この状態で1%を越える湿度を有する気体が導入
されると、比較的結合エネルギーの小さいハロゲン間化
合物の分子が水分との反応により分解し、空圧機器の内
壁への吸着力が低減する。したがって、ハロゲン間化合
物の分子の分解により生じた物質は容易に排出され、空
圧機器内を大気に開放したときには、人体への悪影響が
ない濃度まで低減しており、作業の安全性が確保され
る。
【0025】請求項2の発明では、ハロゲン間化合物の
中でも、ClF3 ガス,BrF3 ガス,BrF5 ガス,
BrClガス及びIF3 ガスは、クリーニング用ガス,
CVD用ガス,エッチング用ガスとして高い機能を有す
るとともに、毒性及び腐食性が極めて大きい。例えばC
lF3 分子のCl−F間の結合エネルギーが254KJ
/molと非常に小さいのに対し、H−F間の結合エネ
ルギーは566KJ/molと高く、下記化学式1に示
すように、ClF3 分子は水分の存在によりHF等へと
容易に分解される。
【0026】 ClF3 +2H2 O→3HF+HCl+O2 (1) ClF3 分子及びHF分子のアルミニウム等の金属に対
する吸着力は定量化されていないが、HF分子はClF
3 分子に比べアルミニウム・SUS等の金属に対する吸
着力がかなり弱いことが経験的に知られている。また、
不活性ガスとの置換によって、アルミニウム・SUS等
の金属に腐食を生ぜしめない程度にまでClF3 ガス等
の濃度が低減することも実験により確認されている。従
って、ClF3 ガス等を使用する空圧機器に対して、請
求項1の発明の作用が確実に得られることになる。
【0027】請求項3又は4の発明では、空圧機器内に
1%を越える湿度を有する気体を導入する前に、空圧機
器内のハロゲン間化合物ガスの濃度が極めて小さくなっ
ているので、空圧機器の内壁の腐食がより確実に防止さ
れる。
【0028】請求項5の発明では、空圧機器の内部を大
気に開放する前に、空圧機器内のハロゲン間化合物ガス
の濃度がTLV値以下に確実に低減されることになる。
【0029】請求項6又は7の発明では、空圧機器内を
減圧状態に排出する手段を有しない場合にも、空圧機器
内のハロゲン間化合物ガスの濃度を確実に低減すること
が可能となる。
【0030】請求項8の発明では、空圧機器内に不活性
ガスを導入する前にすでに空圧機器内のハロゲン化合物
ガスの濃度が低くなっているので、空圧機器内の雰囲気
を不活性ガスで置換する時間が短縮されることになる。
【0031】請求項の発明では、大気を利用して容易
に空圧機器内のハロゲン間化合物ガスの残留濃度を低減
することが可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の各実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0033】 (第1実施例) 図1は第1〜第3実施例に共通するCVD装置の構造及
びその周辺装置の構成を示す配管系統図である。図1に
おいて、符号1はウエハ処理室を示し、符号1aはウエ
ハ処理室1を形成するチャンバ本体を示し、符号1bは
チャンバ本体1aの上面を覆うチャンバ蓋を示す。この
チャンバ本体1a及びチャンバ蓋1bは、湿度60%に
保たれたクリーンルーム(図示せず)内に設置され、か
つ接地されている。上記ウエハ処理室1内の下方には、
アース電極を兼ねた平板状の試料台2が水平方向に配設
され、ウエハ処理室1内の上方には、試料台2に対向す
る対向電極3が配設されている。この対向電極3には、
RF電源4により、13.56MHzの高周波電力が供
給される。また、ウエハ処理室1のチャンバ本体1aに
は、プロセスガス導入口8と、処理室排気口13と、大
気導入口14とが付設されている。後述のように、この
大気導入口14がウエハ処理室1のチャンバ本体1aに
付設されている点が本実施例の特徴である。つまり、従
来のCVD装置のごとくプロセスガスと大気とを共通の
導入口からチャンバ内に導入するようにすると、配管,
バルブ等が腐食する。それに対し、本実施例のごとく、
プロセスガス導入口8と、大気導入口14とを個別に設
けることにより、ClF3 ガス等のハロゲン間化合物ガ
スと大気とがチャンバ内で初めて接触するようにしてい
る。なお、本実施例では、大気導入口14が窒素ガス導
入口を兼ねているが、大気導入口と窒素ガス導入口とを
個別に設けてもよい。
【0034】また、上記ウエハ処理室1にシリコン酸化
膜を形成する為のプロセスガスとしてのSiF4 ガス及
びO2 ガスやクリーニングガスとしてのClF3 ガス等
の反応ガスを供給するためのガス供給装置5と、マスフ
ローコントローラ(図示せず)等を含むガス制御部7と
が配設されている。ガス供給装置5とガス制御部7との
間は3本の第1〜第3プロセスガス配管6a〜6cによ
り接続され、ガス制御部7とウエハ処理室1のプロセス
ガス導入口8との間は1本の第4プロセスガス配管6d
により接続されている。すなわち、ガス制御部7によ
り、ガス供給装置5から3本の第1〜第3プロセスガス
配管6a〜6cを介して供給される3種類のガスのうち
いずれかを選択し、その流量を調節しながら、第4プロ
セスガス共通配管6dを介してウエハ処理室1に所望の
プロセスガスを導入するようになされている。
【0035】符号9はウエハ処理室1から排出される各
種ガスを無毒化する処理を行なう排ガス処理装置を示
す。この排ガス処理装置9と、ウエハ処理室1のチャン
バ本体1aに設けられた処理室排気口13との間は、処
理室排気配管12により接続されている。この処理室排
気配管12には、管路を開閉するための排気バルブ10
と、ウエハ処理室1内の圧力を調節するためのロータリ
ーポンプ11とが介設されている。ウエハ処理室1内で
消費されずに排出されたプロセスガスは、処理室排気配
管12を介して周辺装置である排ガス処理装置9に送ら
れ、安全なガスのみが排ガス処理装置9から外部に排出
される。
【0036】符号19aはウエハ処理室1に大気を供給
するための配管を示し、符号19bはウエハ処理室1に
不活性ガスである窒素ガスを供給するための配管を示
し、上記大気供給用配管19aと窒素ガス供給用配管1
9bとは、大気導入口14に直接接続された共通配管1
9cから互いに分岐して、それぞれクリーンルーム内か
つウエハ処理室1外の大気状態にある部位と窒素ガスボ
ンベ(図示せず)とにそれぞれ延びている。上記窒素ガ
ス供給用配管19bには、窒素リークバルブ15が介設
されている。上記大気供給用配管19aには、大気リー
クバルブ16と、大気からのパーティクルを捕獲するた
めのフィルタ17とが介設されている。また、共通配管
19cには圧力センサ18が取り付けられている。
【0037】上記のように構成されたCVD装置では、
ウエハ処理室1を形成するチャンバ内の各種メンテナン
スを行なう必要が生じ、その際には、チャンバ蓋1bを
開けてメンテナンスを行なう。また、周辺装置であるガ
ス供給装置5・排ガス処理装置9においても、それぞれ
ボンベ交換や、薬剤交換等のメンテナンスを行なう必要
が生じる。
【0038】次に、図2のフローチャートに基づき、図
1を参照しながらウエハ処理室1のメンテナンス時にお
ける大気開放方法の手順について説明する。
【0039】まず、初期状態であるステップST11で
は、ロータリーポンプ11よるウエハ処理室1の真空
引きが継続中で、ウエハ処理室1はほぼ真空状態に保た
れているが、ウエハ処理室1のチャンバ本体1aやチャ
ンバ蓋1bの内壁には、微量(100ppm以下)のC
lF3 ガスが吸着している。
【0040】ステップST12では、排気バルブ10を
閉じ、窒素リークバルブ15を開けて、ウエハ処理室1
に窒素ガスを導入する。そして、圧力センサ18により
ウエハ処理室1の圧力が1気圧以上になったことが検出
されると、排気バルブ10を開けて、窒素ガスの導入を
継続しながらロータリーポンプ11でウエハ処理室1の
窒素ガスを排出する。つまり、所定時間(本実施例では
約30分間)の間、ウエハ処理室1への窒素ガスの導入
とウエハ処理室1の排気とを同時に行なって、窒素ガス
による雰囲気の置換を行なう。ただし、ウエハ処理室1
が1気圧付近になるまで窒素ガスを導入するステップ
と、窒素ガスで満たされたウエハ処理室1をロータリー
ポンプ11により真空にするステップとを、複数回(例
えば3回程度)繰り返してもよい。
【0041】ステップST13では、排気バルブ10を
閉じ、大気リークバルブ16を開けて、フィルタ17に
よってパーティクルが取り除かれた大気を大気導入口1
4からウエハ処理室1に導入する。そして、圧力センサ
18により、ウエハ処理室1が大気圧以上になったこと
が検出されると、大気リークバルブ16を閉じる。この
時点で、上記化学式lに示す反応が生じ、チャンバ本体
1aやチャンバ蓋1bの内壁に吸着していたClF3 ガ
スは大気中の水分と反応してHFガス等へと分解され
る。
【0042】次に、ステップST14では、排気バルブ
10を開けて、ロータリーポンプ11によりウエハ処理
室1の大気を処理室排気口13から排出する。この時点
で、HF等の分解生成物は大気と同時に排出される。
【0043】ステップST15では、ウエハ処理室1の
圧力が十分低くなった時点で、上記ステップST13と
同様に、排気バルブ10を閉じ、大気リークバルブ16
を開けて、フィルタ17によりパーティクルが取り除か
れた大気を大気導入口14からウエハ処理室1に導入
し、圧力センサ18でウエハ処理室1が大気圧になった
ことが確認されると、大気リークバルブ16を閉じる。
【0044】この後、ステップST16では、チャンバ
蓋1bを開け、ステップST17で、所定のメンテナン
スを行う。
【0045】このような大気開放方法を行なうことで、
以下のような効果が得られる。一般に、ClF3 ガスの
分圧が高いプロセス条件を使用した直後はウエハ処理室
1に残留するClF3 ガスの濃度が高いため、いきなり
ステップST13による大気導入を行なった場合、ウエ
ハ処理室1を構成するチャンバ本体1aやチャンバ蓋1
bの内壁を腐食させる虞れがある。それに対し、本実施
例では、いったんウエハ処理室1に窒素ガスを導入し
て、ClF3 ガスを窒素ガスで置換することにより、ウ
エハ処理室1のClF3 ガスの濃度をppmオーダーに
低減してから、1%を越える湿度を有する気体(本実施
例では大気)をウエハ処理室1内に導入するので、チャ
ンバ本体1aやチャンバ蓋1bの内壁の腐食を招くこと
がなく、かつ有害なClF3 ガスを人体に影響がない濃
度にまで低減することができるのである。
【0046】図9は、図2のステップST12及びステ
ップST13〜15における残留ClF3 ガスの濃度の
低減効果を示すデータである。曲線Cfnは、窒素ガス
の導入−排出(つまり窒素ガスによるウエハ処理室1の
雰囲気の置換)の繰り返し回数に対するClF3 ガスの
濃度の低減特性を示し、曲線Cfaは大気の導入−排出
の繰り返し回数に対するClF3 ガスの濃度の低減特性
を示す。ただし、図9の横軸は、いずれも窒素ガスによ
るウエハ処理室1の雰囲気の置換を3回行なった後、窒
素ガス又は大気による雰囲気の置換を行なったときの合
計の回数を示す。例えば、曲線Cfa上における合計置
換回数が5回の点は、窒素ガスによる雰囲気の置換を3
回行なった後、大気による雰囲気の置換を2回行なった
ときの残留ClF3 ガスの濃度を示す。曲線Cfn上に
おける合計置換回数が5回の点は、窒素ガスによる雰囲
気の置換を5回行なったときの残留ClF3 ガスの濃度
を示す。
【0047】同図に示すように、窒素ガスによるウエハ
処理室の雰囲気の置換を合計3回行なうことで、ClF
3 ガスの濃度を10ppm程度に低減し得る。このよう
にClF3 ガスの濃度が10ppm程度になると、その
後1%を越える湿度を有する気体をウエハ処理室1に導
入しても、チャンバ本体1aやチャンバ蓋1bの内壁は
ほとんど腐食されないことが確認された。一方、窒素ガ
スによるウエハ処理室1の雰囲気の置換だけでは、Cl
F3 ガスの濃度を1ppm以下に低減しようとすると、
非常に長時間の窒素ガスによる置換作業を要することに
なる。本実験におけるウエハ処理室1の雰囲気の置換に
要する時間は、10分程度であるので、窒素ガスによる
雰囲気の置換だけでは、50分程度(5回の置換回数)
の雰囲気の置換を行なっても、ClF3 ガスの濃度は飽
和し、これ以上低減することが困難となることがわかっ
た。例えば、窒素ガスによる雰囲気の置換を行なう場
合、24時間の乾燥窒素による雰囲気の置換でも配管内
のClF3 ガスの濃度を0.1ppm以下にすることは
できなかった。それに対し、3回の窒素ガスによる雰囲
気の置換を行なった後、大気によるウエハ処理室1内の
雰囲気の置換を行なうことで、ClF3 ガスの濃度をT
LV値0.1ppm以下に速やかに低減することができ
る。
【0048】 (第2実施例) 次に、第2実施例に係るガス供給装置5の詳細な構造及
びメンテナンス方法について、図3及び図4を参照しな
がら説明する。本実施例においても、半導体製造装置の
全体構成は、上記図1に示す通りである。図3は、Cl
F3 等のガス供給装置5の内部の構成を概略的に示す断
面図である。図3に示すように、ガス供給装置5は、全
体を区画するケーシング50を備えている。ケーシング
50内には、クリーニング用ガスであるClF3 ガスを
供給する第1ボンベ51aと、SiF4 ガス,O2 ガス
等のCVD用ガスを供給する第2,第3ボンベ51b,
51cとが配設されている。各ボンベ51a〜51cと
図1に示すガス制御部7との間が、それぞれ前述したプ
ロセスガス配管6a〜6cにより接続されている。そし
て、各プロセスガス配管6a〜6cには、それぞれ第1
〜第3窒素リークバルブ55a〜55cを介して窒素ガ
ス供給配管19bの分岐配管が接続されている。また、
第1プロセス配管6aには、大気リークバルブ56及び
フィルター57を介して大気供給用配管59aが接続さ
れている。さらに、大気供給用配管59aには第1プロ
セス配管6a内の圧力状態を検出するための圧力センサ
58が配設されている。そして、万一ケーシング50内
に有毒ガスが漏れた場合に備えて、ケーシング50には
有毒ガス排気配管52が取り付けられている。
【0049】図4は、図3に示すガス供給装置5内のC
lF3 ガス供給用の第1ボンベ51aを交換する際に第
1プロセスガス配管6aを大気に開放する方法を示すフ
ローチャートである。
【0050】まず、初期状態であるステップST21で
は、第1プロセスガス配管6aにはClF3 ガスが充填
されている。
【0051】ステップST22では、第1ボンベ51a
のバルブを閉じ、ロータリーポンプ11により、別の図
示しない配管を介して第1プロセスガス配管6a内の真
空引きを行なう。次に、ステップST23では、第1プ
ロセスガス配管6aに接続される第1窒素リークバルブ
55aを開けて配管内に窒素を導入する。また、ステッ
プST24では、再び第1プロセス配管6a内の真空引
きを行なう。このステップST23及びST24は交互
に3回繰り返される。
【0052】その後、ステップST25で、第1窒素リ
ークバルブ55aを閉じ、大気リークバルブ56を開い
て、フィルタ57によりパーティクルが取り除かれた大
気を第1プロセス配管6a内に導入する。そして、第1
プロセス配管6a内が大気圧になったことが圧力センサ
58で確認されると、大気リークバルブ56を閉じる。
この時点で、上記化学式lに示す反応が生じ、第1プロ
セスガス配管6aの内壁に吸着していたClF3 ガス
が、大気中の水分との反応によりHFガス等へと分解さ
れる。
【0053】次に、ステップST26,27で、第1プ
ロセスガス配管6aの真空引きと大気の導入とを繰り返
す。
【0054】この後、ステップST28では、既知の方
法でClF3 ガス供給用の第1ボンベ51aを交換す
る。
【0055】本実施例でも、上記第1実施例と同様に、
ClF3 ガスによる配管等の内壁の腐食を防止しながら
人体の安全を図ることができる。
【0056】 (第3実施例) 次に、第3実施例について、図5及び図6を参照しなが
ら説明する。本実施例においても、半導体製造装置の全
体構成は図1に示すとおりである。図5は排ガス処理装
置9の内部の構成を示す図である。図5に示すように、
排ガス処理装置9は、全体がケーシング90により囲ま
れている。そして、ケーシング90内には、各種有毒ガ
スを除害するための薬剤が充填された処理筒91が配設
されており、この処理筒91は、上述の処理室排気配管
12を介して図1に示すウエハ処理室1に接続されてい
る。さらに、処理筒91には、有毒ガスが除去された後
の安全なガスを外部に排出するための外部排出管100
が接続されている。そして、上記処理室排気配管12に
は、共通配管99cを介して大気供給用配管99aと窒
素ガス供給配管99bとが接続されている。また、大気
供給用配管99aには大気リークバルブ96が介設さ
れ、窒素ガス供給用配管99bには窒素リークバルブ9
5が介設されている。また、ケーシング90内に、万一
排気ガスが漏れた場合に備え、ケーシング90から有毒
ガスを排出するための有毒ガス排気配管92が付設され
ている。
【0057】以上のように、本実施例の排ガス処理装置
9には、真空引きによりハロゲン間化合物ガスを排出す
る手段は設けられていない点が、上記第1,第2実施例
と異なる。
【0058】次に、排ガス処理装置9内の処理筒91を
交換する時の処理室排気配管12の大気開放方法につい
て、図6のフローチャートに基づき図5を参照しながら
説明する。
【0059】まず、初期状態であるステップST31で
は、ロータリポンプ11から処理室排気配管12に排出
される未反応のClF3 ガスは、排ガス処理装置9内の
処理筒91で薬剤に吸着されるか、薬剤と反応している
かの状態であって、外部排出管100からは安全なガス
のみが排出されている。
【0060】次に、処理筒91の薬剤が交換時期となる
と、プロセス処理を中断し、ステップST32で、処理
室排気配管12内の雰囲気を窒素ガスにより置換する。
上記第1,第2実施例におけるウエハ処理室1や第1プ
ロセスガス配管6aの大気開放の場合は、大気開放する
部位を真空引きすることができたが、今回の場合は構造
上真空引きをすることはできない。従って、この場合の
窒素ガスによる雰囲気の置換は、30分間程度の間、1
0リットル/分の窒素ガスを処理室排気配管12に流し
続ける。この窒素ガスによる雰囲気の置換により、次の
ステップST33における大気導入時に配管の腐食が生
じない程度にClF3 ガスの濃度を低下させる。
【0061】次に、窒素リークバルブ95を閉じた後、
ステップST33では、大気リークバルブ96を開けて
大気を処理室排気配管12に導入する。この時点で、化
学式1に示す反応が生じ、処理室排気配管12の内壁に
吸着していたClF3 ガスは大気中の水分と反応してH
F等へと分解される。
【0062】次に、ステップST34で、上記ステップ
ST32と同様の操作で、窒素ガスによる処理室排気配
管12内の雰囲気の置換を行なう。このステップでは、
HF等の分解生成物を大気と同時に排出することが目的
である。
【0063】次に、ステップST35では、上記ステッ
プST33と同様の操作で、処理室排気配管12内に大
気を導入する。
【0064】この後、ステップST36では、既知の方
法で処理筒91を交換する。
【0065】なお、上記各実施例では、各種装置が湿度
60%に保たれたクリーンルーム内に設置されているた
め、直接大気をウエハ処理室内に導入する構成を採用し
ている。湿度と除去能力の関係を下記表1に示す。
【0066】
【表1】 上記各実施例における大気の代りに湿度1%を越える湿
度を有する気体例えば窒素ガスを取り入れる構成とすれ
ば、各実施例と同様の実施方法で同等の効果を得ること
ができる。しかし、ppmオーダーに湿度を一般的に抑
えられているSiF4 ガスやO2 ガス等のプロセスガス
あるいはリーク用に用いられているドライエアー・乾燥
窒素では、ハロゲン間化合物ガスを分解するのが困難で
ある。
【0067】 (第4実施例) 次に、量産用の設備に係る第4実施例について、図7及
び図8を参照しながら説明する。量産用の設備は、図7
に示すように、ガスライン引き・ウエハ回収等、装置の
メンテナンスやエラー復帰の為のシーケンスを自動的に
行なうための「サービスシーケンス」を有している。ま
た、図8は、一般的な量産用の設備の命令信号系統を示
すブロック図である。図8において、CRTと一体化さ
れ命令を入力・実行するためのパソコン71が配設さ
れ、該パソコン71には信号線73aを介して制御ラッ
ク72が接続されている。I/Oボードが設置された制
御ラック72には、バルブ74、ポンプ75、センサー
76、マスフロー77、電源78、モーター79等が信
号線73bを介して接続されている。プロセス条件やウ
エハ処理時のバルブ開閉手順等はパソコン71内の記憶
装置(図示せず)に記憶されており、ウエハ処理は自動
的に行なわれる。また、ウエハ処理に加え、ガスライン
引き・ウエハ回収等手順が決っている命令群にも「サー
ビスシーケンス」として自動的に行えるようパソコン内
に命令が用意されている。
【0068】図7は、サービスシーケンスのCRT画面
の一例を示す。ガスライン引き・ウエハ回収等に加えウ
エハ処理室を構成するチャンバ内の大気開放の項目が用
意されている。チャンバ内の大気開放には、上記第1実
施例で説明した図2のフローチャートの作業ルーチンの
うち、ステップST12からST17のルーチンがプロ
グラム化されており、このサービスシーケンスを選択・
実行すればステップST12からST17のルーチンが
自動的に実行され、安全な大気開放を確実に行なうこと
ができる。
【0069】なお、上記各実施例では、半導体製造装置
のウエハ処理室1やガス供給装置5,排ガス処理装置9
等のメンテナンスを行なう際の手順を示したが、例えば
排気バルブ10やロータリポンプ11等の各種空圧機器
の内部を大気に開放する際にも、上記各実施例の手順を
用いることで、残留するClF3 ガス等のハロゲン間化
合物ガスの濃度を低減することができ、安全で迅速な部
品交換作業等が可能となる。
【0070】また、上記各実施例では、半導体製造装置
として平行平板型プラズマCVD装置の場合を示した
が、ECRプラズマ・ヘリコンプラズマ・インダクティ
ブカップルドプラズマを用いたプラズマCVD装置、あ
るいはハロゲン間化合物ガスを用いるエッチング装置等
への適用が可能なことは言うまでもない。
【0071】さらに、上記各実施例では、ハロゲン間化
合物ガスとしてClF3 ガスを使用する例を説明した
が、ハロゲン間化合物ガスとしては、ClF3 ガス以外
に、BrF5 ガス(あるいはBrF3 ガス),BrCl
ガス,IF3 ガス等のフッ素(F),臭素(Br),塩
素(Cl),よう素(I)間の化合物があり、これらは
いずれも毒性が強く、かつ金属を腐食させる作用も大き
い。したがって、上記各実施例のような空圧機器の大気
開放方法を、これらのハロゲン間化合物ガスに適用する
ことで、上記各実施例と同様の効果を発揮することがで
きる。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明では、ハロゲン化合物ガ
スが流通していた空圧機器の内部を大気に開放する際
に、ハロゲン化合物ガスによる空圧機器の内部の腐食と
ハロゲン間化合物ガスによる人体への悪影響とを防止し
ながら、空圧機器の内部を迅速に大気に開放することが
できる。
【0073】請求項2の発明によれば、クリーニング用
ガス,CVD用ガス,エッチング用ガスとして高い機能
を有する各種ハロゲン間化合物について、請求項1の発
明の効果を得ることができる。
【0074】請求項3,4又は5の発明では、空圧機器
の内壁の腐食や人体への悪影響をより確実に防止するこ
とができる。
【0075】請求項6又は7の発明では、空圧機器内を
減圧状態に排出する手段を有しない場合にも、空圧機器
内のハロゲン間化合物ガスの濃度を確実に低減すること
ができる。
【0076】請求項8の発明では、空圧機器内の雰囲気
を不活性ガスで置換する時間の短縮を図ることができ
る。
【0077】請求項の発明では、大気を利用して簡便
に空圧機器内のハロゲン間化合物ガスの残留濃度の低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体製造装置の実施例であるCVD装置の概
略的な構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係るウエハ処理室をメンテナンス
する際のウエハ処理室を大気開放する手順を示すフロー
図である。
【図3】第2実施例に係るガス供給装置の構成を概略的
に示す断面図である。
【図4】第2実施例に係るガス供給装置のClF3 供給
用ボンベの交換時におけるプロセスガス配管の大気開放
手順を示すフロー図である。
【図5】第3実施例に係る排ガス処理装置の構成を概略
的に示す断面図である。
【図6】第3実施例における処理筒の交換時における処
理室排気配管の大気開放手順を示すフロー図である。
【図7】第4実施例に係る一般的量産半導体製造装置の
命令信号系統図を示すブロック図である。
【図8】第4実施例に係るサービスシーケンスの画面の
一例を示す図である。
【図9】実験により求められた雰囲気の置換回数と残留
するClF3 ガスの濃度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ウエハ処理室 1a チャンバ本体 1b チャンバ蓋 5 ガス供給装置 7 ガス制御部 8 プロセスガス導入口 9 該ガス処理装置 10 排気バルブ 11 ロータリーポンプ 12 処理室排気配管 13 処理室排気口 14 大気導入口 16 大気リークバルブ 19a 大気供給用配管 19b 窒素ガス供給用配管

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封状態でハロゲン間化合物ガスが流通
    る空圧機器の内部を大気に開放する方法であって、 上記空圧機器内に不活性ガスを上記ハロゲン間化合物ガ
    スの濃度が10ppm以下になるまで導入するステップ
    と、 上記不活性ガスを上記空圧機器から排出するステップ
    と、 上記不活性ガスが排出された空圧機器内に1%を越える
    湿度を有する気体を導入して上記ハロゲン間化合物ガス
    を分解するステップと、 上記ハロゲン間化合物が分解されて生じた物質を排出す
    るステップと、 上記物質が排出された上記空圧機器内を大気に開放する
    ステップとを備えたことを特徴とする空圧機器の大気開
    放方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空圧機器の大気開放方法
    において、 上記ハロゲン間化合物ガスは、ClF3 ガス,BrF3
    ガス,BrF5 ガス,BrClガス及びIF3 ガスのう
    ち少なくとも1つであることを特徴とする空圧機器の大
    気開放方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空圧機器の大気開
    放方法において、 上記不活性ガスを導入するステップと不活性ガスを排出
    するステップとは、交互に複数回繰り返されることを特
    徴とする空圧機器の大気開放方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の空圧機器の大気開
    放方法において、 上記不活性ガスを導入するステップと不活性ガスを排出
    するステップとは、同時に行なわれることを特徴とする
    空圧機器の大気開放方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の空圧機器の大気開
    放方法において、 上記1%を越える湿度を有する気体を導入するステップ
    と該気体を排出するステップとは、交互に複数回繰り返
    されることを特徴とする空圧機器の大気開放方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の空圧機器の大気開
    放方法において、 上記不活性ガスを導入するステップでは、不活性ガスの
    圧力を高くして空圧圧機器内の不活性ガスを押し出すこ
    とにより、上記不活性ガスを導入するステップと上記不
    活性ガスを排出するステップとを同時に行ない、 上記1%を越える湿度を有する気体を導入するステップ
    では、上記気体の圧力を高くして空圧機器内の上記不活
    性ガス及び気体を押し出すことにより、上記1%を越え
    る湿度を有する気体を導入するステップと上記不活性ガ
    スを排出するステップと上記物質を排出するステップと
    同時に行なうことを特徴とする空圧機器の大気開放方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の空圧機器の大気開放方法
    において、 上記不活性ガスの導入と排出とを同時に行なうステップ
    と、上記1%を越える湿度を有する気体の導入と排出と
    を同時に行なうステップとは、交互に複数回繰り返され
    ることを特徴とする空圧機器の大気開放方法。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4又は5記載の空圧
    機器の大気開放方法において、 上記不活性ガスを導入するステップの前に、上記空圧機
    器内を減圧状態にするよう吸引して、空圧機器内からハ
    ロゲン間化合物ガスを排出するステップをさらに備えた
    ことを特徴とする空圧機器の大気開放方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7又は
    記載の空圧機器の大気開放方法において、 上記1%を越える湿度を有する気体は、大気であること
    を特徴とする空圧機器の大気開放方法。
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