JP2920699B2 - 難固結糖 - Google Patents
難固結糖Info
- Publication number
- JP2920699B2 JP2920699B2 JP3019440A JP1944091A JP2920699B2 JP 2920699 B2 JP2920699 B2 JP 2920699B2 JP 3019440 A JP3019440 A JP 3019440A JP 1944091 A JP1944091 A JP 1944091A JP 2920699 B2 JP2920699 B2 JP 2920699B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sugar
- powder
- trisaccharide
- tetrasaccharide
- powdered sugar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Seasonings (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、固結し難い蔗糖粉糖に
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】甘味性を有する水溶性の糖は固結性を有
している。この固結性は糖のハンドリング等の作業性を
低下させ、商品価値を損なわしめる大きな要因であり、
糖のなかでも特に蔗糖およびグルコースを粉末化した所
謂「粉糖」において顕著である。
している。この固結性は糖のハンドリング等の作業性を
低下させ、商品価値を損なわしめる大きな要因であり、
糖のなかでも特に蔗糖およびグルコースを粉末化した所
謂「粉糖」において顕著である。
【０００３】粉糖が固結しやすい原因には、粒度が小さ
くて表面積が大きいほかに、結晶の粉砕により結晶構造
が無定形状となって溶解しやすくなることと、また一方
で粉糖粒子が微細なために、低い相対湿度でも水蒸気が
粉糖粒子間に凝縮しやすくなることの２つの理由で容易
に溶解し、また、溶解した糖が再結晶するときに粉糖粒
子間の架橋を引起こすことが挙げられる。
くて表面積が大きいほかに、結晶の粉砕により結晶構造
が無定形状となって溶解しやすくなることと、また一方
で粉糖粒子が微細なために、低い相対湿度でも水蒸気が
粉糖粒子間に凝縮しやすくなることの２つの理由で容易
に溶解し、また、溶解した糖が再結晶するときに粉糖粒
子間の架橋を引起こすことが挙げられる。
【０００４】粉糖の固結防止については種々の研究が従
来よりなされており、最も一般的な手法としては、澱粉
やリン酸三カルシウムなどを添加することにより粉糖粒
子間の架橋を抑制して固結を防止する方法が挙げられ
る。
来よりなされており、最も一般的な手法としては、澱粉
やリン酸三カルシウムなどを添加することにより粉糖粒
子間の架橋を抑制して固結を防止する方法が挙げられ
る。
【０００５】しかしながら、澱粉やリン酸三カルシウム
は粉糖とは性状が異なり、水に溶けにくいために粉糖の
甘味質や舌触りを損ねる欠点を有している。
は粉糖とは性状が異なり、水に溶けにくいために粉糖の
甘味質や舌触りを損ねる欠点を有している。
【０００６】また、マルトデキストリンを添加する方法
もあり、この方法は上記の従来法に比して改良はされて
いるが、マルトデキストリン類を添加した粉糖は、デキ
ストリンを添加しない粉糖に比し製菓原料としての適性
が劣り、製菓原料としては汎用性に乏しいという欠点が
ある。
もあり、この方法は上記の従来法に比して改良はされて
いるが、マルトデキストリン類を添加した粉糖は、デキ
ストリンを添加しない粉糖に比し製菓原料としての適性
が劣り、製菓原料としては汎用性に乏しいという欠点が
ある。
【０００７】また、特許第１１０２４８６号のようにマ
ルトースを添加する固結防止法もあり、この方法のもの
では甘味質や舌触りは改良されて、製菓原料としての汎
用性は高い。
ルトースを添加する固結防止法もあり、この方法のもの
では甘味質や舌触りは改良されて、製菓原料としての汎
用性は高い。
【０００８】しかし粉糖の固結防止効果は、澱粉等と比
較して十分でなく、流通段階で固結する可能性を有する
という欠点がある。
較して十分でなく、流通段階で固結する可能性を有する
という欠点がある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は粉糖の固結防
止効果が、澱粉やデキストリン類使用の従来の固結防止
剤より一層効果的で、しかも粉糖の甘味質や舌触りを損
ねることのない製菓原料として汎用性の広い難固結粉糖
を提供しようとするものである。
止効果が、澱粉やデキストリン類使用の従来の固結防止
剤より一層効果的で、しかも粉糖の甘味質や舌触りを損
ねることのない製菓原料として汎用性の広い難固結粉糖
を提供しようとするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ガラクト
オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マ
ルトオリゴ糖の各３糖類、４糖類（以下これらのオリゴ
糖を総称して特定オリゴ糖という）が下記の性質を有す
ることに着目した。
オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マ
ルトオリゴ糖の各３糖類、４糖類（以下これらのオリゴ
糖を総称して特定オリゴ糖という）が下記の性質を有す
ることに着目した。
【００１１】（１） 吸湿しやすく、また保湿性に優れ
ている。
ている。
【００１２】（２） 難結晶性である。
【００１３】（３） 粉糖粒子間の架橋を著しく阻害
し、固結防止剤として非常に有効である。
し、固結防止剤として非常に有効である。
【００１４】（４） 水に容易に溶解し、概ねマイルド
な甘味質である。
な甘味質である。
【００１５】したがって前記特定オリゴ糖を固結防止剤
として蔗糖へ添加することにより、蔗糖粉糖自体の吸
湿を、他の固結防止剤使用のばあいよりも有効に防止で
きる、３糖類以上の前記特定オリゴ糖自体は、難結晶
性であるため吸湿後乾燥しても再結晶しにくく、したが
って粉糖粒子間の架橋促進に関与しない、蔗糖粉糖の
結晶化を抑制する作用がある、蔗糖本来の甘味質や舌
触りを全く損なうことがない、等々の諸利点を有する粉
糖を得ることができる。
として蔗糖へ添加することにより、蔗糖粉糖自体の吸
湿を、他の固結防止剤使用のばあいよりも有効に防止で
きる、３糖類以上の前記特定オリゴ糖自体は、難結晶
性であるため吸湿後乾燥しても再結晶しにくく、したが
って粉糖粒子間の架橋促進に関与しない、蔗糖粉糖の
結晶化を抑制する作用がある、蔗糖本来の甘味質や舌
触りを全く損なうことがない、等々の諸利点を有する粉
糖を得ることができる。
【００１６】本発明において、固結防止の対象となる糖
は、糖の中で種々の分野において最も汎用性の高い水溶
性の糖である蔗糖粉糖である。
は、糖の中で種々の分野において最も汎用性の高い水溶
性の糖である蔗糖粉糖である。
【００１７】
【００１８】ガラクトオリゴ糖中の３糖類または４糖類
とは、Ｇａｌ−Ｇａｌ−Ｇｌｕ、Ｇａｌ−Ｇａｌ−Ｇａ
ｌ−Ｇｌｕ、ラフィノース、スタキオース等のことを指
す。
とは、Ｇａｌ−Ｇａｌ−Ｇｌｕ、Ｇａｌ−Ｇａｌ−Ｇａ
ｌ−Ｇｌｕ、ラフィノース、スタキオース等のことを指
す。
【００１９】フラクトオリゴ糖中の３糖類または４糖類
とは、 Ｇｌｕ−Ｆｒｕ−Ｆｒｕ （１−ケストース）、 Ｇｌｕ−Ｆｒｕ−Ｆｒｕ−Ｆｒｕ （ニストース） である。但し、Ｇｌｕ：グルコース、Ｆｒｕ：フラクト
ース等のことを指す。
とは、 Ｇｌｕ−Ｆｒｕ−Ｆｒｕ （１−ケストース）、 Ｇｌｕ−Ｆｒｕ−Ｆｒｕ−Ｆｒｕ （ニストース） である。但し、Ｇｌｕ：グルコース、Ｆｒｕ：フラクト
ース等のことを指す。
【００２０】イソマルトオリゴ糖中の３糖類または４糖
類とは、パノース、イソマルトトリオース、イソマルト
テトラオース等のことを指す。
類とは、パノース、イソマルトトリオース、イソマルト
テトラオース等のことを指す。
【００２１】また、マルトオリゴ糖とは、グルコースが
２個〜１０個 α−１．４結合によって結合しているオ
リゴ糖であり、この場合対象となるのは、マルトトリオ
ース、マルトテトラオースである。
２個〜１０個 α−１．４結合によって結合しているオ
リゴ糖であり、この場合対象となるのは、マルトトリオ
ース、マルトテトラオースである。
【００２２】本発明に用いる各ガラクトオリゴ糖、フラ
クトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖およびマルトオリゴ
糖中のそれぞれの３糖類または４糖類はすべて粉末であ
る。
クトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖およびマルトオリゴ
糖中のそれぞれの３糖類または４糖類はすべて粉末であ
る。
【００２３】なお、前記３糖類、４糖類は単糖類や２糖
類その他の糖を含んでいることもある、通常含まれる範
囲内の他の糖を含んでいるものであれば特に問題はな
い。
類その他の糖を含んでいることもある、通常含まれる範
囲内の他の糖を含んでいるものであれば特に問題はな
い。
【００２４】一般的には、例えばガラクトオリゴ糖中の
３糖類または４糖類を含有する粉末糖は、乳糖を原料と
して、β−ガラクトシダーゼを作用させることによって
得られるガラクトオリゴ糖含有溶液をさらにクロマト分
画により３糖類または４糖類の純度を高め、その糖液を
噴霧乾燥等の方法によって粉末化して得ることができ
る。
３糖類または４糖類を含有する粉末糖は、乳糖を原料と
して、β−ガラクトシダーゼを作用させることによって
得られるガラクトオリゴ糖含有溶液をさらにクロマト分
画により３糖類または４糖類の純度を高め、その糖液を
噴霧乾燥等の方法によって粉末化して得ることができ
る。
【００２５】フラクトオリゴ糖中、イソマルトオリゴ糖
中およびマルトオリゴ糖中のそれぞれの３糖類または４
糖類を含有する粉末も、各原料にそれぞれ特定の酵素を
作用させることによって同様に得られる。
中およびマルトオリゴ糖中のそれぞれの３糖類または４
糖類を含有する粉末も、各原料にそれぞれ特定の酵素を
作用させることによって同様に得られる。
【００２６】蔗糖粉糖に対するガラクトオリゴ糖中、フ
ラクトオリゴ糖中、イソマルトオリゴ糖中およびマルト
オリゴ糖中のそれぞれの３糖類または４糖類の添加量は
０．３〜３０重量％が好適である。
ラクトオリゴ糖中、イソマルトオリゴ糖中およびマルト
オリゴ糖中のそれぞれの３糖類または４糖類の添加量は
０．３〜３０重量％が好適である。
【００２７】なお、蔗糖粉糖は粒度が限定されないが、
一般には、グラニュー糖等の砂糖に比し粒子が極めて小
さい糖である。
一般には、グラニュー糖等の砂糖に比し粒子が極めて小
さい糖である。
【００２８】また、３糖類または４糖類を含有する粉末
も、その粒径は特に制限されないが、通常は粉糖の粒径
と同程度のものを使用すればよい。
も、その粒径は特に制限されないが、通常は粉糖の粒径
と同程度のものを使用すればよい。
【００２９】
【実施例】以下本発明の実施例を詳細に説明する。
【００３０】実施例１ ガラクトオリゴ糖含有溶液をクロマト分画法にて分離処
理することにより、ガラクトオリゴ糖中の３糖類および
４糖類を高純度に含有した糖液を得た。この糖液を噴
霧、乾燥後、粉砕してガラクトオリゴ糖中の３糖類およ
び４糖類を高純度に含有する粉末を得た。
理することにより、ガラクトオリゴ糖中の３糖類および
４糖類を高純度に含有した糖液を得た。この糖液を噴
霧、乾燥後、粉砕してガラクトオリゴ糖中の３糖類およ
び４糖類を高純度に含有する粉末を得た。
【００３１】同様にして、フラクトオリゴ糖中の３糖類
および４糖類とイソマルトオリゴ糖中の３糖類および４
糖類とマルトオリゴ糖中の３糖類および４糖類をそれぞ
れ高純度に含有する粉末を得た。
および４糖類とイソマルトオリゴ糖中の３糖類および４
糖類とマルトオリゴ糖中の３糖類および４糖類をそれぞ
れ高純度に含有する粉末を得た。
【００３２】次に、グラニュー糖にガラクトオリゴ糖中
の３糖類および４糖類を高純度に含有する粉末を０，
０．３，０．５，１，３，５，１０，３０，５０重量％
の９水準量添加し、フードプロセッサー（（株）クイジ
ナートサンエイ製、ＤＬＣ−Ｘｐｌｕｓ）で十分に混合
後、この混合物をバンタムミル（ホソカワミクロン
（株）製ＡＰ−Ｂ型）で再粉砕し、平均粒径３０ミクロ
ンの粉糖を得た。
の３糖類および４糖類を高純度に含有する粉末を０，
０．３，０．５，１，３，５，１０，３０，５０重量％
の９水準量添加し、フードプロセッサー（（株）クイジ
ナートサンエイ製、ＤＬＣ−Ｘｐｌｕｓ）で十分に混合
後、この混合物をバンタムミル（ホソカワミクロン
（株）製ＡＰ−Ｂ型）で再粉砕し、平均粒径３０ミクロ
ンの粉糖を得た。
【００３３】フラクトオリゴ糖中の３糖類および４糖類
とイソマルトオリゴ糖中の３糖類および４糖類とマルト
オリゴ糖中の３糖類および４糖類をそれぞれ高純度に含
有する粉末と、マルトース（林原（株）製サンマルト）
も同様にそれぞれ８水準０．３，０．５，１，３，５，
１０，３０，５０重量％含有する粉糖を上記同様の方法
にて得た。
とイソマルトオリゴ糖中の３糖類および４糖類とマルト
オリゴ糖中の３糖類および４糖類をそれぞれ高純度に含
有する粉末と、マルトース（林原（株）製サンマルト）
も同様にそれぞれ８水準０．３，０．５，１，３，５，
１０，３０，５０重量％含有する粉糖を上記同様の方法
にて得た。
【００３４】得た粉糖をそれぞれ５００ｇずつ１９０ｍ
／ｍ×２６０ｍ／ｍのポリ袋（厚さ６０μ）に入れ、脱
気後ポリ袋の口をヒートシールにて閉封した。
／ｍ×２６０ｍ／ｍのポリ袋（厚さ６０μ）に入れ、脱
気後ポリ袋の口をヒートシールにて閉封した。
【００３５】上記の如くして包装したサンプル合計４１
点を下記条件下に蔵置した。
点を下記条件下に蔵置した。
【００３６】即ち、コンクリートの床に木の板（厚さ８
ｍ／ｍ）を敷き、その上に上記４１点のサンプルを重ね
ることなく置き、各サンプルの上にクラフト紙（７５ｇ
／m2）を敷いて、底部が平らな２１５ｍ／ｍ×１４０ｍ
／ｍの２０ｋｇ分銅をサンプル上に載せ、２カ月間蔵置
した。
ｍ／ｍ）を敷き、その上に上記４１点のサンプルを重ね
ることなく置き、各サンプルの上にクラフト紙（７５ｇ
／m2）を敷いて、底部が平らな２１５ｍ／ｍ×１４０ｍ
／ｍの２０ｋｇ分銅をサンプル上に載せ、２カ月間蔵置
した。
【００３７】２カ月後、それぞれの袋内の粉糖の固結強
度を次のようにして測定した。
度を次のようにして測定した。
【００３８】ポリ袋を鋏で切り外し、塊状になっている
粉糖の３ケ所を試料として４０ｍ／ｍＷ×３０ｍ／ｍＬ
×１５ｍ／ｍＨの大きさに切り取り、切り取った試料
を、それと同内形のステンレス製の箱に入れ、各試料の
破壊強度を硬度計で測定し、その平均値（ｋｇ）を求め
た。
粉糖の３ケ所を試料として４０ｍ／ｍＷ×３０ｍ／ｍＬ
×１５ｍ／ｍＨの大きさに切り取り、切り取った試料
を、それと同内形のステンレス製の箱に入れ、各試料の
破壊強度を硬度計で測定し、その平均値（ｋｇ）を求め
た。
【００３９】但し、硬度計は（株）木屋製作所製のＫＨ
Ｔ−２０型（測定範囲：０〜２０ｋｇｆ、読取限度：５
０ｇｆ、加圧速度：１mm／ｓｅｃ、加圧面径：１６ｍ／
ｍφ）を使用した。
Ｔ−２０型（測定範囲：０〜２０ｋｇｆ、読取限度：５
０ｇｆ、加圧速度：１mm／ｓｅｃ、加圧面径：１６ｍ／
ｍφ）を使用した。
【００４０】その結果は第１表に示すとおりで、ガラク
トオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、
マルトオリゴ糖中のそれぞれの３糖類および４糖類を含
む粉糖は殆ど同一線上にあり、マルトースに比べて砂糖
粉糖の固結防止効果は明らかに大である。
トオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、
マルトオリゴ糖中のそれぞれの３糖類および４糖類を含
む粉糖は殆ど同一線上にあり、マルトースに比べて砂糖
粉糖の固結防止効果は明らかに大である。
【００４１】また同結果から、砂糖粉糖に対する添加量
は０．３重量％で効果が生じ、０．３〜３０重量％が好
適であることが判明した。
は０．３重量％で効果が生じ、０．３〜３０重量％が好
適であることが判明した。
【００４２】実施例２ 実施例１と同様にして、ガラクトオリゴ糖中の３糖類お
よび４糖類、フラクトオリゴ糖中の３糖類および４糖
類、イソマルトオリゴ糖中の３糖類および４糖類、マル
トオリゴ糖中の３糖類および４糖類、コーンスターチ、
マルトース、粉末還元麦芽糖水飴、分岐サイクロデキス
トリンをグラニュー糖に対してそれぞれ５重量％添加
し、実施例１と同じ条件で加工後、同様に蔵置した後に
固結強度を実施例１の測定法に準じて測定した。
よび４糖類、フラクトオリゴ糖中の３糖類および４糖
類、イソマルトオリゴ糖中の３糖類および４糖類、マル
トオリゴ糖中の３糖類および４糖類、コーンスターチ、
マルトース、粉末還元麦芽糖水飴、分岐サイクロデキス
トリンをグラニュー糖に対してそれぞれ５重量％添加
し、実施例１と同じ条件で加工後、同様に蔵置した後に
固結強度を実施例１の測定法に準じて測定した。
【００４３】結果は第２表のとおりで、オリゴ糖類の３
糖類および４糖類が他の添加剤に比し砂糖粉糖の固結防
止力が大であることが判明した。
糖類および４糖類が他の添加剤に比し砂糖粉糖の固結防
止力が大であることが判明した。
【００４４】実施例３ 本実施例ではグラニュー糖を予め粉砕し、これにガラク
トオリゴ糖含有粉末、フラクトオリゴ糖含有粉末、イソ
マルトオリゴ糖含有粉末、マルトオリゴ糖含有粉末、コ
ーンスターチ、マルトースをそれぞれ３重量％添加した
ものを高速回転ミキサーで混合して得た混合物をそれぞ
れ５００ｇずつ１９０ｍ／ｍ×２６０ｍ／ｍのポリエチ
レン袋（厚さ６０μ）に入れ、脱気後ポリエチレン袋の
口を熱シールして閉封し、各サンプルを調製した。
トオリゴ糖含有粉末、フラクトオリゴ糖含有粉末、イソ
マルトオリゴ糖含有粉末、マルトオリゴ糖含有粉末、コ
ーンスターチ、マルトースをそれぞれ３重量％添加した
ものを高速回転ミキサーで混合して得た混合物をそれぞ
れ５００ｇずつ１９０ｍ／ｍ×２６０ｍ／ｍのポリエチ
レン袋（厚さ６０μ）に入れ、脱気後ポリエチレン袋の
口を熱シールして閉封し、各サンプルを調製した。
【００４５】各サンプルを４０℃、８０％ＲＨの恒温恒
湿槽内に入れ、各サンプルの要固結日数を測定した。
湿槽内に入れ、各サンプルの要固結日数を測定した。
【００４６】その結果は第３表のとおりで、ガラクトオ
リゴ糖粉末、フラクトオリゴ糖粉末、イソマルトオリゴ
糖粉末、マルトオリゴ糖粉末は固結に至るまで１０〜１
２日間かかり、砂糖粉糖に添付した場合、その砂糖粉糖
混合物は固結しにくくなることが判明した。
リゴ糖粉末、フラクトオリゴ糖粉末、イソマルトオリゴ
糖粉末、マルトオリゴ糖粉末は固結に至るまで１０〜１
２日間かかり、砂糖粉糖に添付した場合、その砂糖粉糖
混合物は固結しにくくなることが判明した。
【００４７】
【発明の効果】上述したオリゴ糖の３糖類または４糖類
はマイルドで上品な甘味特性があるので、蔗糖粉糖に添
加しても、蔗糖粉糖は全く品質上の影響を受けず、澱粉
のように粉糖の甘味質や舌触りを損なうようなことはな
い。
はマイルドで上品な甘味特性があるので、蔗糖粉糖に添
加しても、蔗糖粉糖は全く品質上の影響を受けず、澱粉
のように粉糖の甘味質や舌触りを損なうようなことはな
い。
【００４８】しかも水溶性であるため、製菓原料として
汎用性が高い。
汎用性が高い。
【００４９】また、蔗糖粉糖の固結防止効果は、後述す
る実施例の結果からも、マルトース、澱粉等の他の固結
防止剤より一層優れていることは明らかである。
る実施例の結果からも、マルトース、澱粉等の他の固結
防止剤より一層優れていることは明らかである。
【００５０】
【表１】
【００５１】
【表２】
【００５２】
【表３】
Claims (5)
- 【請求項１】蔗糖粉糖に、３糖類または４糖類のガラク
トオリゴ糖の粉末を添加してなる難固結糖。 - 【請求項２】蔗糖粉糖に、３糖類または４糖類のマルト
オリゴ糖の粉末を添加してなる難固結糖。 - 【請求項３】蔗糖粉糖に、３糖類または４糖類のフラク
トオリゴ糖の粉末を添加してなる難固結糖。 - 【請求項４】蔗糖粉糖に、３糖類または４糖類のイソマ
ルトオリゴ糖の粉末を添加してなる難固結糖。 - 【請求項５】請求項１乃至４記載の難固結糖において、
蔗糖粉糖９９．７〜７０重量部に対し、前記各オリゴ
糖を０．３〜３０重量部の割合で添加してなる難固結
糖。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3019440A JP2920699B2 (ja) | 1990-07-26 | 1991-01-18 | 難固結糖 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-199708 | 1990-07-26 | ||
| JP19970890 | 1990-07-26 | ||
| JP3019440A JP2920699B2 (ja) | 1990-07-26 | 1991-01-18 | 難固結糖 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07171000A JPH07171000A (ja) | 1995-07-11 |
| JP2920699B2 true JP2920699B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=26356270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3019440A Expired - Lifetime JP2920699B2 (ja) | 1990-07-26 | 1991-01-18 | 難固結糖 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2920699B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4982518B2 (ja) * | 2009-03-13 | 2012-07-25 | 伊藤忠製糖株式会社 | 高濃度蔗糖液糖の製造方法及びその高濃度蔗糖液糖、並びに高濃度蔗糖液糖の結晶析出抑制方法 |
| JP5328558B2 (ja) * | 2009-08-12 | 2013-10-30 | 日本甜菜製糖株式会社 | 砂糖の甘味を改良する方法 |
| KR101267834B1 (ko) * | 2011-05-19 | 2013-05-27 | 씨제이제일제당 (주) | 고화 방지 감미 소재 조성물 및 그의 제조 방법 |
| JP6747012B2 (ja) * | 2016-03-31 | 2020-08-26 | 味の素株式会社 | 甘味料の吸湿固結を防止する方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5435224A (en) * | 1977-08-19 | 1979-03-15 | Nissin Sugar Mfg | Method of preventing sugar blocking |
| JPH01273600A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-11-01 | Calpis Food Ind Co Ltd:The | 粒状糖類の製造方法 |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP3019440A patent/JP2920699B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07171000A (ja) | 1995-07-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1113462A (en) | Process for preparing crystalline fructose from high fructose corn syrup | |
| EP0325790B1 (en) | Low-caloric sweetening composition of microcrystalline appearance | |
| US4886677A (en) | Surface-modified meso-erythritol composition | |
| US4013775A (en) | Process for preparing a sugar tablet | |
| EP2805622B1 (en) | Isomaltooligosaccharide compositions containing isomaltulose, methods for preparing the same and uses thereof | |
| US3874924A (en) | Non-hygroscopic, water-soluble sugar products and process for preparing the same | |
| JP2010503402A (ja) | 吸湿性接着剤および乾燥剤を含有する粘着的非自由流動性甘味料組成物 | |
| US4954360A (en) | Method of inhibiting ice crystal growth in frozen foods and compositions | |
| JP2920699B2 (ja) | 難固結糖 | |
| US8080585B2 (en) | Isomaltulose with improved flowability | |
| JP2010503401A (ja) | 接着剤を含有する粘着的非自由流動性甘味料組成物 | |
| FI102718B (fi) | Menetelmä aspartaamiin perustuvan palasokerin kaltaisen makeutusaineen valmistamiseksi | |
| JPH01273600A (ja) | 粒状糖類の製造方法 | |
| US3917874A (en) | Non-hygroscopic, water-soluble fondant and glaze composition and process for preparing the same | |
| US5902624A (en) | Method for depositing aspartame on an edible support | |
| MXPA97002597A (en) | Aspartame about a sopo | |
| US20070009595A1 (en) | Sugar alcohol composition for tableting | |
| JP7340529B2 (ja) | 機能が改善された固形イソマルト | |
| JPS60149358A (ja) | 複合甘味料 | |
| JPH057983B2 (ja) | ||
| JPH0147140B2 (ja) | ||
| JP5274362B2 (ja) | 固結が抑制されたラクトスクロース結晶高含有粉末とその製造方法並びに用途、及びラクトスクロース結晶の固結抑制方法 | |
| JP3499969B2 (ja) | 結晶ケストース含有砂糖甘味料 | |
| US3374098A (en) | Flake salt made free-flowing by applying propylene glycol to the salt particle surfaces | |
| US2231835A (en) | Nonhygroscopic sugar product |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430 Year of fee payment: 12 |