JP2914170B2 - 映像変化点検出方法 - Google Patents

映像変化点検出方法

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    • H04N19/87Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression involving scene cut or scene change detection in combination with video compression

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオや映画の映像を
内容別に頭出しをすることができる映像速見方法や映像
編集方法等に係り、特にビデオテープやビデオディスク
に格納された映像から内容が変化した部分を検出する映
像変化点検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機などを応用して、映像の検
索、編集、加工、速見などを支援する方法に関する研究
が盛んになってきている。その一例として、ビデオや映
画の映像を内容別に頭出しをすることができる映像速見
方法や映像編集方法がある。そして、これらの方法を実
現するためには、映像を内容別に分割する必要があり、
内容が変化した部分(以下、シーンチェンジとよぶ)を
検出する技術が重要となる。
【0003】シーンチェンジの中で、1フレーム時間で
映像の内容が変化する点を、カットと呼ぶことにする。
1フレーム時間はフレーム画像の時間間隔であり、約1
/30秒間である。カットの検出方法として、筆者らは
共通色比率法(山田、藤岡、金森、松島、「部分領域ご
との共通色に注目したシーンチェンジ検出方法の検
討」、テレビジョン学会技術報告,1993年9月、Vo
l.17,No.55,pp1-6)を提案している。共通色比率法で
は、対象とする映像の各フレーム画像を複数の部分領域
に分割し、部分領域ごとの色のヒストグラムから計算し
た特徴量を用いてカットを検出する。フレーム画像In
を16個の部分領域R(j,n)、j=1,・・・,1
6に分割する例を図26に示す。ただし、nはフレーム
番号を表す。
【0004】以下、図26に示した例を用いて、共通色
比率法の手順について簡単に説明する。最初に、連続す
るフレーム画像In-1、Inの対応する部分領域R(j,
n−1)、R(j,n)を、色のヒストグラムの共通部
分を用いて比較し、部分領域の類似度を求める。次に、
求められた16個の「部分領域の類似度」を平均し、フ
レーム画像In-1、Inの類似度S(n)とする。多くの
場合、カット前後のフレーム画像の類似度は、同一シー
ン内のフレーム画像の類似度に比べて小さい値になる。
そこで、あらかじめ設定されているしきい値θcutを用
いた条件式 S(n−1)−S(n)>θcut S(n+1)−S(n)>θcut が同時に成立する場合に、「フレーム画像In-1、In
間がカットである」と判定する。すなわち、フレーム画
像の類似度S(N)が図27に示すように変化する場合
に、フレーム画像Inの直前をカットとみなす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来法では、ディゾルブ(1つのシーンを消しながら次の
シーンを徐々に浮かび上がらせる技法等を言う)、ワイ
プ(現在のシーンを他のシーンに、一端から他端へ徐々
にぬぐい落とす如く変化させていく技法等を言う)など
の編集効果や、パンニング、ズーミングなどのカメラ動
作によって被写体が変化する部分のように、ゆっくりと
連続的にシーンが変化する部分をほとんど検出できない
という課題を有していた。
【0006】以下、図を用いて、上記従来法では検出で
きないシーンチェンジの例を示す。図28において、同
図(a)はワイプを用いたシーンチェンジの例であり、
同図(b)は類似度S(N)の時間変化の例である。シ
ーンチェンジの部分であるI n-4〜Inの間では、類似度
S(N)が0.75となり、同一シーン内のフレーム画像の
類似度S(n−4)、S(n+1)に比べて小さい値と
なる。このように、ワイプを用いたシーンチェンジで
は、類似度S(N)が2フレーム以上連続して小さい値
となり、図27と異なる変化をする。したがって、上記
従来法では検出されない。
【0007】また,従来法は,編集効果を用いたシーン
チェンジの途中のフレーム画像が不連続な変化をする場
合に,カットを過剰検出する課題を有していた。例とし
て,次のシーンが回転しながら大きくなる場合を図29
に示す。
【0008】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、カット,編集効果,カメラ動作によるシーンチェ
ンジを検出して、シーンの先頭のフレーム番号(以下,
映像変化点と呼ぶ)を推定する映像変化点検出方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の第1の映像変化点検出方法では、処理対象
となる映像から時系列のフレーム画像I1、I2、I3
・・・をサンプリングして、フレーム画像I n とその1
つ前のフレーム画像I n-1 との間の類似度をS(n)と
した場合、S(n−1)−S(n)と、S(n+1)−
S(n)とが同時にあらかじめ設定したしきい値θcut
より大きい値で、かつS(n)があらかじめ設定したし
きい値θlow未満になるか、またはS(n−1)がθhig
h以上を検出し、検出した時点における上記フレーム画
像I n を映像変化点のフレーム画像とすることで、カッ
トの検出と、映像変化点の推定を実行する。
【0010】また、本発明の第2の映像変化点検出方法
では、処理対象となる映像から時系列のフレーム画像I
1、I2、I3、・・・をサンプリングして、各フレーム
画像単位でエッジ強度を用いて計算される特徴量である
エッジ強度係数を求め、上記エッジ強度係数が一定時間
以上にわたって大きく変化する区間と一定時間以上にわ
たってほとんど変化しない区間を抽出し、映像変化点候
補nprを求めてから、現在のシーンの先頭フレーム画像
npと映像変化点候補のフレーム画像Inprとの類似度
を求め、求められた類似度が第1のしきい値θchange以
下になる場合に、フレーム画像Inprを映像変化点のフ
レーム画像であるとみなすことで、ディゾルブに類似し
た編集効果によるシーンチェンジの検出と、映像変化点
の推定を実行する。
【0011】本発明の第3の映像変化点検出方法では、
映像中の特定のフレーム画像Inと、この特定フレーム
画像の前のフレーム画像In-1との間の特徴量である,
画素変化領域RICnと画素変化面積IDHa(n)を用い
る。画素変化領域RICnは、上記2枚のフレーム画像
n,In-1の間で、輝度が第2のしきい値θw1を越えた
値で変化する画素の集合であり、画素変化面積IDha
(n)は,画素変化領域RICnに含まれる画素数がフレ
ーム画像を構成する総画素数に占める割合である。ま
た、あらかじめワイプ開始候補点nw1と、ワイプに必要
な画像数の最大値nwmaxと、次のシーンの先頭の定常状
態領域の長さnconstとを設定しておく。そして、ま
ず,上記ワイプ開始候補点nw1のフレーム画像Inw1
処理対象フレーム画像INの間の画像数が、上記ワイプ
に必要な画像数の最大値nwmaxと上記次のシーンの先頭
の定常状態領域の長さnconstとの和に比べて大きい値
にならないように、上記ワイプ開始候補点nw1を更新し
ながら、フレーム画像Inw1〜IN-nconst+1の画素変化
領域RICnw1、・・・、RICN-nconst+1の和集合SRIC
を求めて、この和集合SRICに含まれる画素数がフレー
ム画像を構成する総画素数に占める割合を置換済面積SI
DHとする。次に、置換済面積SIDHが第3のしきい値θsi
dh以上となり、かつ、上記処理対象フレーム画像IN
判定対象フレーム画像IN-ncons t+1の間の画素変化面積
IDHa(N−nconst+1)〜IDHa(N)の値が一定範囲
内となる場合に、画像番号(N−nconst+1)を映像
変化点候補nprとして登録する。最後に、上記ワイプ開
始候補点nw1と上記映像変化点候補nprとの間が被写体
をほぼ等速で追尾している区間に含まれる場合には、ワ
イプ開始候補点nw1に(npr+1)を代入して、そうで
ない場合には、現在のシーンの先頭フレーム画像Inp
上記映像変化点候補のフレーム画像Inprとの類似度を
求め、求められた類似度が第1のしきい値θchange以下
となる場合に、フレーム画像Inprを映像変化点のフレ
ーム画像であるとみなすことで、ワイプに類似した編集
効果によるシーンチェンジの検出と、映像変化点の推定
を実行する。
【0012】本発明の第4の映像変化点検出方法では、
まず,処理対象のフレーム画像INと判定対象フレーム
画像の間に含まれる画像数が、上記シーンの先頭の定常
状態領域の長さnconstとなるように、画像I
N-nconst+1を上記判定対象フレーム画像とする。次に,
引抜き判定開始点のフレーム画像Ino1と上記判定対象
フレーム画像の直前のフレーム画像IN-nconstとの間の
上記画素変化面積IDHa(no1)〜IDHa(N−nconst)
を求め,その最大値と最小値をそれぞれ区間最大変化面
積IDHmax(N−nconst+1)、区間最小変化面積IDHmi
n(N−nconst+1)とする。さらに、上記判定対象フ
レーム画像の画素変化面積IDHa(N−nconst+1)
が,上記区間最大変化面積IDHmax(N−nconst+1)
を越えた値になるか、または上記区間最小変化面積IDHm
in(N−nconst+1)と第4のしきい値θupsとの和を
越えた値になる場合には、上記引抜き判定開始点no1に
上記判定対象フレーム画像の画像番号N−nconst+1
を代入し、そうでなければ、第5のしきい値θfullを用
いた判定に進む。しきい値θfullを用いた判定において
は,上記引抜き判定開始点no1の画素変化面積IDHa(n
o1)から上記判定対象フレーム画像の画素変化面積IDHa
(N−nconst+1)を引いた値が上記しきい値θfull
以上となり、かつ、上記判定対象フレーム画像I
N-nconst+1と上記処理対象フレーム画像INとの間の上
記画素変化面積IDHa(N−nconst+1)〜IDHa(N)
の値が一定範囲内になる場合に、上記判定対象フレーム
画像の画像番号(N−nconst+1)を映像変化点候補
nprとして登録する。最後に、現在のシーンの先頭フレ
ーム画像Inpと上記映像変化点候補のフレーム画像I
nprとの類似度を求め、求められた類似度が第1のしき
い値θchange以下になる場合に、フレーム画像Inpr
映像変化点のフレーム画像であるとみなすことで、引抜
きに類似した編集効果やパンニング・ズーミングなどの
カメラ動作によるシーンチェンジの検出と、映像変化点
の推定を実行する。
【0013】さらに、上記目的を達成するために、上記
第1の本発明の映像変化点検出方法から上記第4の本発
明の映像変化点検出方法までを組み合わせて用いること
で、シーンチェンジの検出と映像変化点の推定を実行す
る。
【0014】
【作用】本発明の第1の方法によって、時系列のフレー
ム画像の類似度が、カットの部分で相対的に小さい値に
なるので、カットを検出し、映像変化点を推定すること
ができる。また、フレーム画像の類似度が大きく変化
し、かつ、フレーム画像の類似度がある一定範囲に含ま
れる場合は、カットではなく、編集効果などによるシー
ンチェンジなので、上記類似度が上記一定範囲の外の値
をとるかどうかを、フレーム画像の類似度の値のしきい
値処理によって判定することで、カット以外のシーンチ
ェンジの過剰検出を抑制できる。
【0015】次に、本発明の第2の方法によって、ディ
ゾルブによるシーンチェンジの途中では一定時間以上に
わたって画面全体のエッジ強度が大きく変化し、かつ、
ディゾルブ終了時から一定時間以上にわたる区間では上
記画面全体のエッジ強度がほとんど変化しないので、デ
ィゾルブに類似した編集効果によるシーンチェンジを検
出し、映像変化点を推定することができる。また、上記
方法では、画面全体のエッジ強度の時間変化から推定し
た映像変化点候補のフレーム画像と、現在のシーンの先
頭フレーム画像との間の類似度を処理しているので、タ
イトル文字出現時のようなディゾルブに類似した変化に
よる過剰検出を抑制できる。
【0016】本発明の第3の方法によって、前のシーン
の映像の一部分である領域と次のシーンの映像の一部分
である領域から構成され、逐次的に前者が後者に置き換
えられていく特徴をもつ、ワイプに類似した編集効果に
よるシーンチェンジを検出し、映像変化点を推定するこ
とができる。また、上記方法では,シーンの先頭で被写
体の動きとカメラ動作が定常的な状態になり、画素変化
面積の変化が小さいと仮定して,シーンの先頭にはこの
ような特徴をもつ「定常状態領域」が存在すると考えて
いる.そして、画素変化面積の値が一定範囲内になる部
分を次のシーンの先頭とするので、画素変化面積が大き
く変化する「シーンチェンジの途中部分」の過剰検出を
抑制することができる。さらに、上記方法では、画素変
化領域を用いて推定した映像変化点候補のフレーム画像
と、現在のシーンの先頭フレーム画像との間の類似度を
処理しているので、パンニング時のようなワイプに類似
した変化による過剰検出を抑制することができる。ま
た、上記方法では、推定した編集効果部分が、被写体を
等速度で追尾している部分に含まれるかどうか調べるの
で、被写体を等速度で追尾している部分における過剰検
出を抑制することができる。
【0017】本発明の第4の方法によって、画面上の動
きの総量を反映する画素変化面積がしきい値θfullを越
えて減少する区間を抽出しているので、前のシーンが変
形,縮小をしながら移動して画面の外側に消滅したり、
画面の外側から出現した次のシーンが変形,拡大をしな
がら移動する特徴をもつ、引抜きに類似した編集効果に
よるシーンチェンジと、画面上の物体が移動する特徴を
もつ、パンニング・ズーミングなどのカメラ動作による
シーンチェンジとを検出し、映像変化点を推定すること
ができる。また、上記方法では、本発明の第3の方法と
同様に画素変化面積の値が一定範囲内になる部分をシー
ンの先頭とするので、画素変化面積が大きく変化する
「シーンチェンジの途中部分」の過剰検出を抑制するこ
とができる。さらに、上記方法では、画素変化面積を用
いて推定した映像変化点のフレーム画像と、現在のシー
ンの先頭フレーム画像との間の類似度を処理しているの
で、被写体の不連続な動きの途中で動きが遅くなった部
分における過剰検出を抑制することができる。また、上
記方法では、シーンチェンジの終了直前部分で、画素変
化面積がなめらかに減少すると考えて、「判定対象フレ
ーム画像IN-nconst+1が上記シーンチェンジの終了直前
部分に含まれる場合には,この判定対象フレーム画像の
画素変化面積IDHa(N−nconst+1)が区間最小変化
面積IDHmin(N−nconst+1)とあらかじめ設定した
しきい値θupsとの和を越えない値になる」と仮定し,
この仮定を満足しないシーンチェンジを検出しない.こ
の仮定は,被写体の不連続な動きの区間のように,画素
変化面積の値が上下に振動する場合には成立しないの
で,上記方法によって,被写体の不連続な動きの途中に
おける過剰検出をより一層抑制することができる。
【0018】引抜きのように、前のシーンの映像部分が
画面上で変形,縮小,移動をして画面の外側に消滅する
ものと、画面の外側から出現した次のシーンの映像部分
が画面上で変形,拡大,移動をして前のシーンの映像部
分が消滅するものは、本発明の第4の方法によって検出
できる。従って、本発明の第4の方法で検出できない場
合があるシーンチェンジは、前のシーンと次のシーンが
両方とも変形・移動・拡大・縮小をしないものである。
しかし、このようなシーンチェンジは、シーンチェンジ
途中で画面全体のエッジ強度が変化する場合が多く、本
発明の第2の方法によって検出できる。また、ワイプの
ように、画面上で逐次的に前のシーンの映像部分が次の
シーンの映像部分に置き換えられるシーンチェンジは、
前のシーンと次のシーンの間の画面全体のエッジ強度の
差異に無関係に、本発明の第3の方法によって検出され
る。
【0019】以上のことから、本発明の第2、第3、第
4の方法を組み合わせることで、カット以外のシーンチ
ェンジをほとんど検出することができる。さらに、本発
明の第1の方法を組み合わせることで、カット,編集効
果,カメラ動作によるシーンチェンジを検出して、映像
変化点を推定することができる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0021】ここでは,説明を簡単にするために時系列
のすべてのフレーム画像を処理する場合を想定する。す
なわち,時間方向のフレーム画像の間引きは想定しな
い。時間方向にフレーム画像を間引く場合には,サンプ
リングしたフレーム画像に対して,1,2,3,・・・
を画像番号として付与すればよい。なお,「課題を解決
するための手段」では,上記画像番号を用いて一般的な
形で本発明の第3,第4の映像変化点検出方法を説明し
た。
【0022】まず、本発明の第1の、カットを検出する
映像変化点検出方法の原理について述べる。
【0023】同一シーン内の映像では、ズーミングなど
のカメラ動作や被写体の動きが発生すると画面上の物体
が移動、拡大、縮小などの変化をする。しかし、1フレ
ーム時間の移動距離や拡大率は小さい。そこで、フレー
ム画像INを部分領域R(j,N)、j=1、2、・・
・、kに分割することを考える。図26が16個の部分
領域に分割する例に相当する。このとき、同一シーン内
で時系列に連続するフレーム画像IN-1、INの対応する
部分領域R(j,N−1)、R(j,N)の間では、色
のヒストグラムがほとんど変化しない。
【0024】一方、フレーム画像IN-1、INの間でシー
ンチェンジが発生したとき、IN-1、INの対応する部分
領域の間では、被写体が変化して大きな領域をもつ色が
出現したり、大きな領域をもっていた色が消滅する。そ
こで、対応する部分領域の類似度Sp(j,IN-1
N)として、対応する部分領域の間で新しく出現した
色や消滅した色の面積に応じて減少するパラメータを用
いることを考える。なお、部分領域の色のヒストグラム
がほとんど変化しないときには、上記部分領域の類似度
は最大値に近い値となる。
【0025】さらに、フレーム画像IN-1、INの対応す
る部分領域の類似度の平均を、フレーム画像の類似度S
(N)とおく。すなわち、
【0026】
【数1】
【0027】とおく。ただし、kは部分領域の数を表
す。このとき、フレーム画像IN-1、INの間がカットで
ある場合、(1)式で定義したフレーム画像の類似度S
(N)は、最大値に比べて小さい値となる。ただし、カ
ット直前の時系列に連続する2枚のフレーム画像は、同
一シーンに含まれるので、その類似度S(N−1)は最
大値に近い値となる。同様に、カット直後の時系列に連
続する2枚のフレーム画像の類似度S(N+1)も最大
値に近い値となる。
【0028】一方、同一シーンに含まれるフレーム画像
であっても、フラッシュの発光,高速のカメラ動作,カ
メラ直前での被写体の速い動きなどがある場合には、上
記フレーム画像の類似度が小さい値になることがある。
しかし、2フレーム時間以上継続して類似度が小さい値
になる。
【0029】以上のことから、適当なしきい値θcutを
設定して、 S(n−1)−S(n)>θcut ・・・・・・・・・・・・・・・(2) S(n+1)−S(n)>θcut ・・・・・・・・・・・・・・・(3) が同時に成り立つ場合に、「フレーム画像In-1、In
間でカットが発生した」と判断することで、カットを検
出することができる。
【0030】この方法は、編集効果によるシーンチェン
ジをほとんど検出しない。しかし、シーンチェンジの途
中のフレーム画像が不連続な変化をする場合に、カット
として検出される問題点がある。例として、図29に示
したように次のシーンが回転しながら大きくなる場合が
ある。
【0031】フレーム画像In、In+1が、両方とも編集
効果によるシーンチェンジの途中に含まれる場合、これ
らの画像は、シーンチェンジ前の映像とシーンチェンジ
後の映像とを合成した画像となる。そのため、上記フレ
ーム画像In-1、Inの類似度S(n)は、シーンチェン
ジ前のフレーム画像とシーンチェンジ後のフレーム画像
の類似度に比べて大きい値になり、とりうる値に下限θ
lowが存在する。そこで、「編集効果によるシーンチェ
ンジ」の検出を抑制するために,図2のように、
(2)、(3)式と S(n)<θlow ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) とが同時に成立する場合を検出することにした。
【0032】ただし、この方法では、カット前後の画像
が類似する場合のように、(4)式が成り立たない場合
に検出もれが発生する。そこで、編集効果の途中で
(2)、(3)式が成立する場合には、映像が激しく変
化すると考え、類似度に上限θhighがあると仮定した。
そして、図3のように、 S(n−1)≧θhigh ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) と、(2)、(3)式とを同時に満足する場合もカット
として検出することにした。
【0033】以上のことを踏まえて、(2)、(3)式
のみを用いる方法で発生する問題点である「編集効果に
よるシーンチェンジの過剰検出」を抑制するために,3
つの条件 カット必要条件1)(2)式が成立する。
【0034】カット必要条件2)(3)式が成立する。
カット必要条件3)(4)式または(5)式が成立す
る。が同時に成立するときに、「 n 1 n の間がカッ
トである」と判断することにした。
【0035】次に、本発明の第2の、ディゾルブに類似
した編集効果によるシーンチェンジを検出する映像変化
点検出方法の原理について述べる。
【0036】ディゾルブによるシーンチェンジの例を図
4に示す。ディゾルブでは、前のシーンの映像と次のシ
ーンの映像とを、異なるゲインをかけて合成する。ただ
し、前者にかかるゲインは時間と共に減少し、後者にか
かるゲインは時間と共に増加する。
【0037】そこで、ディゾルブの途中の画像INを、
図5に示すように,2枚の仮想的な画像INnm、INpm
合成画像と考える。画像INpmは「ディゾルブ直前の画
像IN pに対して、前のシーンの映像の被写体やカメラ
の,フレーム時間Nとフレーム時間Npの間の動きを加
えた画像」に相当し、画像INnmは「ディゾルブ直後の
画像INnに対して、次のシーンの映像の被写体やカメラ
の,フレーム時間Nとフレーム時間Nnとの間の動きを
引いた画像」に相当する。さらに、フレーム画像In
iライン目の左からj番目の画素の輝度をf(n,i,
j)とおき、上記ディゾルブの途中の画像INの各画素
の輝度f(N,i,j)が、 f(N,i,j)=f({a×Npm+(1-a)×Nnm},i,j) =a×f(Npm,i,j)+(1-a)×f(Nnm,i,j),0<a<1 で表現できると仮定する。このとき、フレーム画像In
の画素(i,j)のエッジの水平方向成分Eh(n,i,
j)と、垂直方向成分Ev(n,i,j)は、上記画素
(i,j)の周囲の画素の輝度の加減算によって求められる
ので、 Eh(N,i,j)=a×Eh(Npm,i,j)+(1-a)×Eh(Nnm,i,j) ・・・・・・・・(6a) Ev(N,i,j)=a×Ev(Npm,i,j)+(1-a)×Ev(Nnm,i,j) ・・・・・・・・(6b) が成り立つ。フレーム画像Inのエッジ強度係数E
(n)を「エッジ強度の総和」を表わす、
【0038】
【数2】
【0039】で定義すると、(6),(7)式より、 E(N)≦a×E(Npm)+(1-a)×E(Nnm) ・・・・・・・・・・・・・・・(8) となる。
【0040】「被写体やカメラの動き」が発生すると、
エッジは移動する。そこで、「ディゾルブ中の画像I
Npmに含まれるエッジの大部分は、ディゾルブ直前の画
像INp中に対応するエッジをもつ」と仮定し、 E(Np)=E(Npm) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9) が成り立つと考えた.同様に, E(Nn)=E(Nnm) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10) が成り立つと考えると,(8)〜(10)式より, E(N)≦a×E(Np)+(1-a)×E(Nn) ・・・・・・・・・・・・・・・・(11) が成り立つ。本方法では、ディゾルブの途中におけるエ
ッジ強度係数E(N)は下に凸となることを利用して、
ディゾルブに類似した編集効果によるシーンチェンジを
検出することにした。そして、ディゾルブ時のエッジ強
度係数E(N)の変化には、図6(a)〜(c)に示す
ような3つのパターンが存在すると仮定し,「ディゾル
ブが始まった場所のフレーム番号」をディゾルブ判定開
始点nd0とおき,同様に,「E(N)の変化率の絶対値
が大きい部分の途中のフレーム番号」をディゾルブ特徴
点nd1,「E(N)の変化率の絶対値が小さい部分の先
頭のフレーム番号」をエッジ強度極値点nd2,「ディゾ
ルブが終了した場所のフレーム番号」をディゾルブ終了
候補点nd3とおく。このとき、図6に示した分類に基づ
いて,E(N)の変化率の絶対値が大きい部分と小さい
部分を調べることでシーンチェンジを検出することがで
きる。
【0041】なお後述する実施例2では,ディゾルブ特
徴点nd1とエッジ強度極値点nd2とを検出しながら,シ
ーンチェンジを検出する。また,実施例4では,ディゾ
ルブ判定開始点nd0,ディゾルブ特徴点nd1,エッジ強
度極値点nd2,ディゾルブ終了候補点nd3を検出するこ
とでシーンチェンジを検出する。
【0042】本発明の第3の、ワイプに類似した編集効
果によるシーンチェンジを検出する映像変化点検出方法
の原理について述べる。
【0043】図28に示したように、ワイプの途中のフ
レーム画像は、前のシーンの映像の一部分である領域と
次のシーンの映像の一部分である領域から構成される。
そして、逐次的に前者が後者に置き換えられていく。ま
た、置き換えられた部分に含まれる画素では、輝度値の
変化が発生する。
【0044】そこで、フレーム画像IN-1、INの間で、
同じ位置にある画素の輝度差を求め、「輝度差の絶対値
があらかじめ設定したしきい値θw1以上となる画素」の
集合を画素変化領域RICNとおく。このとき、ワイプの
途中のフレーム画像の画素変化領域は、ワイプによって
映像が置き換えられた画素の領域を含む。また、ワイプ
は、前のシーンの映像をすべて次のシーンの映像に置き
換えたときに終了するので、複数のフレーム画像の画素
変化領域の和集合に含まれる画素数をフレーム画像の総
画素数で割った値を置換済面積SIDHとおくと、図7に示
すように、ワイプ時のフレーム画像の置換済面積SIDHは
100%になる。
【0045】図8に示すように、フレーム画像IN-1
Nの間の画素変化領域RICNは、画面上の車のような移
動物体の軌跡を反映する。また、被写体が静止している
状態でも、ズーミング,パンニングなどのカメラ動作が
発生した場合には、被写体の画面上の軌跡が画素変化領
域に反映される。したがって、画素変化領域RICNに含
まれる画素数がフレーム画像の総画素数に占める割合を
画素変化面積IDHa(N)とおくと、画素変化面積IDHa
(N)は被写体やカメラ動作による動きの総量を反映し
た値となる。
【0046】画面上で突然動きが発生した場合や不連続
な動きが発生した場合には、画素変化面積IDHa(N)が
大きく変化する。また、図29に示したような不連続な
変化をするシーンチェンジの途中やカットでは、画素変
化面積が急激に増加する。しかし、ワイプの途中では、
次のシーンに置き換えられる領域の面積の変化量が小さ
いので、画素変化面積の変化量に上限θgapが存在す
る。そこで,ワイプの途中部分には, IDHa(n)−IDHa(n−1)>θgap ・・・・・・・・・・・・・(12) を満たす2枚のフレーム画像In-1,Inは存在しないと
仮定した.本方法では、ワイプに要するフレーム画像数
の最大値をnwmaxとおく。そして,「ワイプが始まった
場所より前のフレーム番号」の推定値をワイプ開始候補
点nw1とし,ワイプ開始候補点以降に設定された判定対
象フレーム画像Inwjudがワイプ終了時のフレーム画像
であるかどうか判定する。以下では,判定対象フレーム
画像が設定されてから,設定された値にあわせてワイプ
開始候補点を更新する場合について述べる。逆の場合へ
の拡張は容易なので,ここでは省略する。また,実施例
2では,時系列のフレーム画像を処理する場合を想定し
ているので,「画素変化面積を計算したフレーム画像の
中で時間方向にみて最後にある」処理対象フレーム画像
を基準に説明しており,上記判定対象フレーム画像をI
N-ncon st+1と表現している。
【0047】まず,カットの直後のフレーム番号Npが
上記ワイプ開始候補点nw1と上記判定対象フレーム画像
のフレーム番号nwjudとの間に存在する場合には,ワイ
プ開始候補点nw1をカット直後のフレーム番号Npに更
新する。また,ワイプの途中部分には(12)式を満た
すフレーム画像In-1,Inが存在しないので,上記ワイ
プ開始候補点nw1と上記判定対象フレーム画像のフレー
ム番号nwjudとの間に,(12)式を満たすフレーム番
号nが存在する場合には,画素変化面積が急増した直後
のフレーム番号n+1をワイプ開始候補点とする。さら
に,ワイプに要するフレーム画像数の最大値があらかじ
め設定されているので,上記ワイプ開始候補点nw1のフ
レーム画像Inw1と上記判定対象フレーム画像Inwjud
間のフレーム画像数が、上記ワイプに必要な画像数の最
大値nwmax以上にならないように,ワイプ開始候補点n
w1を更新する。
【0048】次に,上記ワイプ開始候補点nw1のフレー
ム画像Inw1と上記判定対象フレーム画像Inwjudの間の
画素変化領域RICnw1、・・・、RICnwjudの和集合に含
まれる画素数と、フレーム画像を構成する総画素数との
比率である置換済面積SIDHを計算する。
【0049】さらにここでは、ワイプによるシーンチェ
ンジを検出し、かつ、画素変化面積が大きく変化する
「シーンチェンジの途中部分」の過剰検出を抑制するた
めに,シーンチェンジ直後に、被写体の動きとカメラ動
作が定常的な状態になると考える。また、定常的な状態
になる部分を定常状態領域と呼ぶこととし,定常状態領
域に含まれるフレーム画像数をnconstとおく。そし
て,上記置換済面積SIDHがほぼ100%となり、かつ、
上記判定対象フレーム画像InwjudからInwjud+nco
nst-1の間の画素変化面積IDHa(nwjud)〜IDHa(nwju
d+nconst−1)が一定範囲内となるときに、上記判定
対象フレーム画像InwjudからInwjud+nconst-1の間が
上記定常状態領域であり,「判定対象フレーム画像I
nwjudがワイプ終了時のフレーム画像である」と判定す
ることにした。
【0050】ただし、置換済面積SIDHと画素変化面積ID
Ha(N)を用いた方法では、図9に示すような、カメラ
のパンニングによって柱が移動する場合などをワイプに
よるシーンチェンジとして検出する。そこで、現在のシ
ーンの先頭フレーム画像と映像変化点のフレーム画像の
候補nwjudとを比較し、類似度が大きい場合には同一
シーンの画像であると判断することで、パンニングなど
による過剰検出を抑制することにした。
【0051】また、この方法では、被写体を追尾してい
る部分でパンニングなどによる過剰検出が多く発生す
る。ただし、シーンチェンジ直後ではカメラ動作が定常
的な状態になると仮定しているので、特に、等速度で移
動する被写体の追尾の部分が過剰検出される。そこで、
パンニング時の画素変化面積の下限をθstillとし、
「ワイプ開始候補点から映像変化点候補の間で、画素変
化面積がθstill以上で、かつ、ほぼ一定値になる」場
合を被写体追尾と判断することで、パンニングによる過
剰検出を抑制することにした。
【0052】次に、本発明の第4の、引抜きに類似した
編集効果やカメラ動作によるシーンチェンジを検出する
映像変化点検出方法の原理について述べる。
【0053】引抜きによるシーンチェンジの例を図10
に示す。引抜きでは、前のシーンの映像(以下,前シー
ン映像と呼ぶ)が移動し,この映像の画面上に占める領
域が小さくなる。このとき、前シーン映像の部分は移動
する被写体として考えることができる。被写体の移動の
発生には、画素変化面積IDHa(N)を増加させる効果が
ある。従って、引抜きの途中では、前シーン映像部分の
移動の影響で、次のシーンのフレーム画像の画素変化面
積に比べて、画素変化面積が大きい値になる。そこで、
引抜き開始時のフレーム番号をno0とし、終了時のフレ
ーム番号をnprとしたとき、図11に示すように、画素
変化面積IDHa(N)が増加してから減少すると仮定し
た。また、図11において引抜き判定開始点no1は画素
変化面積IDHa(N)の減少が始まる部分を表し、画素変
化面積が減少する部分を検出することで、引抜き終了時
のフレーム番号nprを求めることができる。
【0054】また、高速のパンニングのように,高速の
カメラ動作が発生した部分でも、被写体の移動、拡大が
発生する。このとき、画素変化面積IDHa(N)は引抜き
の部分と同様の変化をする。そのため、高速のカメラ動
作による内容変化は、画素変化面積が減少する部分を求
めることで検出することができる。さらに、ズーミング
やパンニングなどのカメラ動作の部分から始まるシーン
のように、図11のno0に相当するカメラ動作開始部分
が存在しない場合もあるが、この方法は、カメラ動作開
始部分の有無に関係なくカメラ動作終了部分nprを検出
できる。
【0055】以下では,引抜き開始候補点no1を更新し
ながら,引抜き開始候補点no1以降に設定された判定対
象フレーム画像Inojudがシーンチェンジ終了時のフレ
ーム画像かどうか判定する場合について述べる。ただ
し,前述の如く、判定対象フレーム画像は,定常状態領
域最初のフレーム画像IN-nconst+1に相当する。また,
実施例1,2では,画素変化面積の時間方向の平滑化を
実行するので,平滑化による時間遅れが2フレーム時間
分発生し,上記判定対象フレーム画像Inojudは,I
N-nconst-1となる。
【0056】まず,引抜き開始候補点のフレーム画像I
no1と上記判定対象フレーム画像の直前のフレーム画像
nojud-1との間の画素変化面積IDHa(no1)〜IDHa
(nojud−1)の最大値と最小値を,それぞれ区間最大
変化面積IDHmax(nojud),区間最小変化面積IDHmin
(nojud)とする。また,図11に示したように,引抜
き開始候補点no1が「画素変化面積の減少が始まる部分
のフレーム番号」を表すようにするために, IDHa(nojud)>IDHmax(nojud) ・・・・・・・・・・・・・(13) が成立する場合には,引抜き開始候補点no1を上記判定
対象フレーム画像のフレーム番号nojudに更新する。そ
して, IDHa(no1)−IDHa(nojud)>θfull ・・・・・・・・・・(14a) IDHa(nojud)≦IDHa(nojud+1) ・・・・・・・・・・・(14b) が同時に成り立つ場合に,画素変化面積が減少してから
上記判定対象フレーム画像で減少が停止したとみなし,
「判定対象フレーム画像Inojudがシーンチェンジ終了
時のフレーム画像である」と判定することにした。
【0057】なお,(14a),(14b)式を用いる
方法では,被写体の不連続な動きの途中で動きが遅くな
った部分などを過剰検出する。しかし,この過剰検出
は,本発明の第3の映像変化点検出方法の原理で述べた
方法と同様に,現在のシーンの先頭フレーム画像と求め
られたシーンチェンジ終了時のフレーム画像との類似度
計算の導入によって抑制できる。
【0058】また,「シーンチェンジの途中部分」の過
剰検出を抑制するために,本発明の第3の映像変化点検
出方法と同様に,定常状態領域の仮定を導入してもよ
い。このときは,(14b)式を用いる代わりに,定常
状態領域の画素変化面積IDHa(nojud)〜IDHa(nojud
+nconst−1)が一定範囲内となるかどうかを調べ
る。また,この定常状態領域の仮定を導入し,かつ,
(14b)式を用いた場合のように,「画素変化面積が
減少してから判定対象フレーム画像で減少が停止した」
部分を検出する場合には, IDHa(nojud)≦IDHa(nj),nojud<nj≦nojud+nconst−1 ・・・(15) が成立するかどうかを調べる。
【0059】さらに,「シーンチェンジの終了直前部
分」を図11に示したようにno1とnprとの間とし,図
12に示すように,この部分で画素変化面積がなめらか
に減少すると仮定して,適当なしきい値θupsを用いた
式 IDHa(nojud)≦IDHa(n)+θups,no1≦n<nojud≦npr ・・・(16) が成立すると仮定することで,画素変化面積の値が上下
に振動する不連続な動きの途中部分の過剰検出をより一
層抑制することができる。(16)式は, IDHa(nojud)≦IDHmin(nojud)+θups,no1<no
jud≦npr となる。そこで,本方法では, IDHa(nojud)≦IDHmin(nojud)+θups ・・・・・・・・・・(17) が成立しない場合には,(16)式が成り立たず,上記
判定対象フレーム画像のフレーム番号nojudが「シーン
チェンジの終了直前部分であるno1とnprとの間」に含
まれないとみなし,引抜き開始候補点no1を上記判定対
象フレーム画像のフレーム番号nojudに更新することに
した。
【0060】以下、本発明の具体的実施例について、図
面を参照しながら説明する。本実施例は,上記原理で述
べた方法を実現するものである。ただし,上記原理のな
かの第4の映像変化点検出方法では,「シーンチェンジ
の終了直前部分で,図12に示したように,画素変化面
積がなめらかに減少する」との仮定を用いたが,本実施
例では,この仮定を用いない実施例を示す。
【0061】図1は本発明の実施例における映像速見装
置の全体システム図である。図1において、30、31
は処理対象となる映像の入出力装置であって、30はビ
デオディスク装置、31はVTRである。また、32は
ビデオディスク装置30やVTR31から入力される映
像信号のフレーム画像を取り込むフレームメモリであ
り、33はフレームメモリ32に制御信号を送ってフレ
ーム画像を取り込み、時系列のフレーム画像を処理する
ことで映像の変化点を検出する計算機である。34は計
算機33で検出された映像変化点のフレーム画像を一覧
表示するモニターであり、35は計算機33で検出され
た映像変化点の画像やフレーム番号を記憶する外部記憶
装置である。
【0062】図13は、図1における計算機33の映像
変化点検出処理の実施例のフローチャートである。
【0063】まず,図13における初期化処理1では、
映像変化点検出処理に用いる様々なパラメータの初期化
を実行する。また、映像変化点検出処理に用いる様々な
しきい値と、ワイプに必要なフレーム数の最大値nwmax
と、シーンの先頭の定常状態領域の長さnconstと、デ
ィゾルブ時の「エッジ強度係数が大きく変化するフレー
ム数」の最小値negdeとを設定する。さらに,フレーム
メモリ32から処理対象フレーム画像Inを取り込み、
最初のシーンの先頭フレーム画像Inpとしてモニター3
4に縮小表示をする。そして、取り込んだフレーム画像
における特徴量として,ディゾルブに類似した編集効果
によるシーンチェンジを検出するためのエッジ強度係数
と、カット検出のためのk個の部分領域の構成色C
Vj,n、j=1,・・・,kを求める。ここでは,パラメ
ータの初期化と上記2つの特徴量の計算方法の詳細につ
いてふれる。
【0064】本実施例で用いる特徴量の中で,上記エッ
ジ強度係数と上記構成色は1枚のフレーム画像を用いて
計算するが,画素変化面積とフレーム画像の類似度は,
1フレーム時間前のフレーム画像を用いて計算する。デ
ィゾルブ判定開始点nd0は,上記エッジ強度係数の時間
変化の調査開始点を表すパラメータなので,上記先頭フ
レーム画像のフレーム番号npに初期化する。また,ワ
イプ開始候補点nw1と引抜き判定開始点no1は,画素変
化面積の時間変化の調査開始点を表すパラメータなの
で,画素変化面積が最初に計算可能となるフレーム番号
(np+1)に初期化する.ディゾルブ特徴点nd1とエ
ッジ強度極値点nd2は,エッジ強度係数の時間変化に基
づいて値を設定するパラメータなので,US(値が設定
されていない状態)に初期化する。
【0065】フレーム画像Inのiライン目の左からj
番目の画素の輝度をf(n,i,j)としたとき、上記エッジ強
度係数E(n)は、各画素の赤成分RR(n,i,j)、緑成分GG(n,
i,j)、青成分BB(n,i,j)を用いて f(n,i,j)=0.299×RR(n,i,j)+0.587×GG(n,i,j)+0.114×BB(n,i,j) ・・・・・・(18) によって各画素の輝度f(n,i,j)を求めてから、各画素の
エッジの水平方向成分Eh(n,i,j)と垂直方向成分Ev(n,i,
j)とを、sobelフィルタの式 Eh(n,i,j) = f(n,i-1,j+1) - f(n,i-1,j-1) + 2×f(n,i,j+1) - 2×f(n,i,j-1) + f(n,i+1,j+1) - f(n,i+1,j-1) ・・・・・・・・・(19) Ev(n,i,j) = f(n,i-1,j-1) - f(n,i+1,j-1) + 2×f(n,i-1,j) - 2×f(n,i+1,j) + f(n,i-1,j+1) - f(n,i+1,j+1) ・・・・・・・・・(20) によって求め、(7)式を用いて計算する。また、上記
構成色CVj,nは、フレーム画像Inをk個の部分領域R
(j,n)、j=1,・・・,kに分割してから、各部
分領域で、色cのヒストグラムH(c,j,In)を求
め、ノイズを除去するためのしきい値θhを用いた式 CVj,n = {c|H(c,j,In)>θh} ・・・・・・・・・・(21) によって求める。本実施例では,図26のようにフレー
ム画像を16個の部分領域に分割する。色cとしては、
例えば、赤成分、緑成分、青成分各8階調の512色を
用いる。本実施例では、 H(c,j,In)≦θh が成り立つ場合を、「部分領域に色cが存在する」と考
えずに、ノイズと考えている。
【0066】なお、フレーム画像をモニター34に表示
するときに、ビデオディスク装置30やVTR31と通
信をして、取り込んだフレーム画像のフレーム番号を読
みとり、画像と一緒に表示してもよい。以下では、フレ
ームメモリ32から取り込んだ画像のフレーム番号を処
理対象フレーム画像の添字nとする。
【0067】次に、図13における終了判定処理2で
は、処理対象となる映像が終了したかどうかを判定し、
映像が終了した場合には、処理を終了する。なお、処理
の終了時に、検出されたすべての映像変化点のフレーム
画像を外部記憶装置35に記憶すれば、いつでも映像変
化点の情報を取り出すことができ、映像の編集などに活
用することができる。また、フレーム画像の代わりにフ
レーム番号を外部記憶装置35に記憶しても同様の効果
がえられる。
【0068】映像が終了していない場合には、図13に
おける画像更新処理3に進み、現在の処理対象フレーム
画像の次のフレーム画像In+1を新しい処理対象フレー
ムInとする。そして、ビデオディスク装置30やVT
R31に制御信号を送って、更新後の処理対象フレーム
画像Inを再生し、フレームメモリ32からフレーム画
像Inを取り込む。また、映像変化点候補nprをUSと
する。
【0069】図13におけるカット検出処理4では、処
理対象フレーム画像Inを処理して、前回の処理対象フ
レーム画像In-1がカット直後のフレーム画像であるか
どうか判定する。カット検出処理4における具体的な動
作を図14を用いて述べる。
【0070】図14における構成色計算処理101で
は、処理対象フレーム画像Inの各部分領域の構成色CV
j,n、j=1,・・・,16を、(21)式を用いて求
める。
【0071】図14における共通色計算処理102で
は、図15に示すように同じ位置にある部分領域を「対
応する部分領域」とおき、フレーム画像In-1、Inの対
応する部分領域の構成色の共通部分である共通色C
Cj,n、j=1、・・・、16を
【0072】
【数3】
【0073】によって計算する。図14における部分領
域類似度計算処理103では、対応する部分領域R
(j,Im)、m=n−1,nそれぞれにおける、共通
色をもつ領域の面積
【0074】
【数4】
【0075】と、構成色をもつ領域の面積
【0076】
【数5】
【0077】とを用いて、対応する部分領域の類似度Sp
(j,In-1,In)を
【0078】
【数6】
【0079】によって計算する。(25)式で計算され
る類似度は、対応する部分領域で新しく出現した色や消
滅した色の面積に応じて減少する特徴をもつ。
【0080】図14における画像類似度計算処理104
では、(25)式で計算される部分領域の類似度Sp
(j,In-1,In)、j=1、・・・、16の平均値を
求め、2枚のフレーム画像In-1、Inの間の類似度S
(n)とする。
【0081】図14における第1のカット判定処理10
5では、あらかじめ設定したしきい値θcut、θlowを用
いた(2)〜(4)式に対応する式 S(n−2)−S(n−1)>θcut S(n)−S(n−1)>θcut S(n−1)<θlow が同時に成立する場合には図14における第1の判定結
果設定処理106に進み,「判定対象フレーム画像I
n-1の直前がカットである」と判定して図13における
カット検出処理4を終了する。そうでない場合には、図
14における第2のカット判定処理107に進む。
【0082】図14における第2のカット判定処理10
7では、あらかじめ設定したしきい値θhighを用いた
(2)、(3)、(5)式に対応する式 S(n−2)−S(n−1)>θcut S(n)−S(n−1)>θcut S(n−2)≧θhigh が同時に成立する場合には、図14における第1の判定
結果設定処理106に進み,「判定対象フレーム画像I
n-1の直前がカットである」と判定して図13における
カット検出処理4を終了し、そうでない場合には、図1
4における第2の判定結果設定処理108に進み,「判
定対象フレーム画像In-1の直前にカットは存在しな
い」と判定してから図13におけるカット検出処理4を
終了する。
【0083】なお、本実施例では、(25)式を用いて
対応する部分領域の類似度を計算しているが、新しく出
現した色や消滅した色の面積に応じて減少する特徴をも
つ物理量を上記類似度としてもよい。例えば、
【0084】
【数7】
【0085】としても本実施例と同様の効果がえられ
る。また、本実施例では(4)、(5)式を用いて「編
集効果によるシーンチェンジ」の過剰検出を抑制してい
るが、(4)、(5)式を用いずに、「同一シーン内の
フレーム画像の類似度が大きい値になる」ことと、「カ
ット前後のフレーム画像の類似度が小さい値になる」こ
とを表す式を用いてもよい。
【0086】図13におけるカット検出処理4の終了
後、図13における分岐処理5に進む。図13における
分岐処理5では、「判定対象フレーム画像In-1の直前
がカットである」と判定されている場合には、図13に
おける初期化処理6に進み、そうでない場合には図13
におけるパラメータ更新処理7に進む。
【0087】なお、図13におけるカット検出処理4で
カットが検出されない場合に、分岐処理5からパラメー
タ更新処理7に進まずに、終了判定処理2に進むことに
すれば、この映像変化点検出方法はカット検出方法とし
て利用することができる。また、カットを含まない映像
が入力される場合には、カット検出処理4と分岐処理5
と初期化処理6を実行する必要はない。
【0088】図13における初期化処理6では、フレー
ム画像In-1を映像変化点のフレーム画像(以下,映像
変化点画像と呼ぶ)と考え,シーンの先頭フレーム画像
npとしてモニター34に縮小表示してから図13にお
ける終了判定処理2にもどる。ただし、図16に示すよ
うに、新しく検出された映像変化点画像は、それまでに
検出された映像変化点画像と並べて表示する。さらに、
図13の初期化処理1におけるパラメータ初期化に相当
する処理を実行するために,ディゾルブ判定開始点nd0
に上記映像変化点画像のフレーム番号(n−1)を代入
し、ワイプ開始候補点nw1と引抜き判定開始点no1に上
記映像変化点画像の次のフレーム番号nを代入してか
ら、ディゾルブ特徴点nd1とエッジ強度極値点nd2をU
Sとする。
【0089】図13におけるパラメータ更新処理7で
は、処理対象フレームInにおける特徴量を計算し、映
像変化点検出に用いるパラメータを更新する。パラメー
タ更新処理7における具体的な動作を図17を用いて述
べる。
【0090】図17におけるエッジ強度計算処理201
では、(18)式を用いて各画素の輝度f(n,i,j)を求め
てから、(19)、(20)式を用いて各画素のエッジ
の水平方向成分Eh(n,i,j)と垂直方向成分Ev(n,i,j)とを
求め、(7)式を用いてエッジ強度係数E(n)を計算
する。そして、ノイズ除去のために,メディアンフィル
タを用いて平滑化したエッジ強度係数E'(n−2)を求
める。ここでは、すでに平滑化されたエッジ強度係数E'
(n−4)、E'(n−3)と、平滑化対象となるエッジ
強度係数E(n−2)と、E(n−2)よりも後で平滑
化されるエッジ強度係数E(n−1)、E(n)の合計
5つの値のメディアン値を上記平滑化したエッジ強度係
数E'(n−2)とする。ただし,フレーム画像In-3
n-2のうちのいずれか一方が現在のシーンの先頭フレ
ーム画像である場合には、平滑化に必要な値E'(n−
4),E'(n−3)が存在しないので,平滑化を実行せ
ずにE(n−2)をE'(n−2)に代入する。
【0091】さらに、エッジ強度係数の変化率Erc(n
−4)を,平滑化したエッジ強度係数E'(n−4)〜E'
(n−2)を用いて, Erc(n−4)={E'(n−2)−E'(n−4)}/E'(n−3) ・・・・・・(26) によって計算する。変化率Erc(n−4)はディゾルブ
に類似した編集効果によるシーンチェンジの検出に用い
る。
【0092】図17における画素変化領域計算処理20
2では、フレーム画像In-1、Inの間で、同じ位置にあ
る画素の輝度差を求め、「輝度差の絶対値があらかじめ
設定したしきい値θw1以上となる画素」の集合を画素変
化領域RICnとおく。
【0093】図17における画素変化面積計算処理20
3では、画素変化領域計算処理202で求めた画素変化
領域RICnをフレーム画像Inの画素数で割った値を画素
変化面積IDHa(n)とする。そして、ノイズ除去のため
に,メディアンフィルタを用いて平滑化した画素変化面
積IDHa'(n−2)を求める.ここでは、エッジ強度係
数の平滑化処理と同様に,すでに平滑化された画素変化
面積IDHa'(n−4)、IDHa'(n−3)と、平滑化対象
となる画素変化面積IDHa(n−2)と、IDHa(n−2)
よりも後で平滑化される画素変化面積IDHa(n−1)、
IDHa(n)の合計5つの値のメディアン値を上記平滑化
した画素変化面積IDHa'(n−2)とする。ただし,フ
レーム画像In-3,In-2のうちのいずれか一方が現在の
シーンの先頭フレーム画像である場合には、平滑化に必
要な値IDHa'(n−4),IDHa'(n−3)が存在しない
ので,平滑化を実行せずにIDHa(n−2)をIDHa'(n
−2)に代入する。平滑化した画素変化面積IDHa'(n
−2)は引抜きに類似した編集効果やカメラ動作による
シーンチェンジの検出に用いる。
【0094】図17における分岐処理204では、図6
に示したように「エッジ強度係数E(N)の変化率の絶
対値が大きい部分の途中のフレーム番号」を表すディゾ
ルブ特徴点nd1の値を調べ、 nd1=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には,ディゾルブ特徴点nd1を検出する
図17のディゾルブ特徴点更新処理205からワイプ開
始候補点更新処理207に進む。そうでない場合には、
「エッジ強度係数の変化率の絶対値が小さい部分」を検
出する図17のエッジ強度極値点更新処理206から
イプ開始候補点更新処理207に進む。
【0095】図17におけるディゾルブ特徴点更新処理
205では、エッジ強度係数の変化率の絶対値が大きい
部分を検出してディゾルブ特徴点nd1を更新する。すで
に,図13における初期化処理1で,ディゾルブ時の
「エッジ強度係数Ercが大きく変化するフレーム数」の
最小値nedgeが設定されている。したがってここでは,
上記変化率Ercを計算したフレーム番号の中の最大値
(n−4)と,その(nedge−1)フレーム前のフレー
ム番号(n−nedge−3)との間が同一シーン内に含ま
れて,かつ,その間の上記変化率Ercの絶対値が大きい
場合を検出して,上記ディゾルブ特徴点nd1に(n−
4)を代入すればよい。そこで,本実施例ではシーンの
先頭フレーム番号を表すディゾルブ判定開始点nd0と,
あらかじめ設定したしきい値θedgeを用いた式 |Erc(n−4−i)|>θedge、0≦i<nedge ・・・・・(27a) n−4−nedge≧nd0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(27b) が同時に成り立つ場合に、ディゾルブ特徴点nd1にn−
4を代入する。
【0096】エッジ強度極値点更新処理206では、図
6に示した「変化率の絶対値が小さい部分」を検出し,
その先頭のフレーム番号をエッジ強度極値点nd2とす
る。本実施例では,エッジ強度極値点nd2で,上記エッ
ジ強度の変化率Ercの符号が変化するか,または,上記
変化率Ercの値がゼロになると仮定する。そこで, Erc(n−5)×Erc(n−4)≦0 ・・・・・・・・・・・・(28) が成立する場合に、エッジ強度極値点nd2をn−4に設
定する。
【0097】図17におけるワイプ開始候補点更新処理
207では、(12)式が成り立つ場合に、ワイプ開始
候補点nw1にn+1を代入する。また、(12)式が成
り立たず、ワイプに必要なフレーム数の最大値nwmaxと
次のシーンの先頭の定常状態領域の長さnconstとを用
いた式 nw1≦n−nwmax−nconst+1 ・・・・・・・・・・・・・・(29) が成り立つ場合には、ワイプを想定している区間である
「ワイプ開始候補点nw1と上記定常状態領域の先頭フレ
ーム番号n−nconst+1との間」に上記フレーム画像
数の最大値nwmaxを越える枚数のフレーム画像が存在す
るとみなして,上記ワイプ開始候補点nw1に(n−nwm
ax−nconst+2)を代入する。
【0098】図17における置換済面積計算処理208
では、フレーム画像Inw1〜In-nco nst+1の画素変化領
域RICnw1、・・・、RICn-nconst+1の和集合SRICを
求めて、この和集合SRICに含まれる画素数がフレーム
画像を構成する総画素数に占める割合を置換済面積SIDH
とする。
【0099】図17における引抜き判定開始点更新処理
209では、時間方向に平滑化した画素変化面積を用い
るので,2フレーム時間分の時間遅れが発生し,シーン
チェンジ終了直前部分として,「引抜き判定開始点no1
と時間遅れを考慮したときの次のシーンの先頭の定常状
態領域の先頭フレーム番号(n−nconst−1)との
間」を想定する。そして,平滑化した画素変化面積IDH
a'(no1)〜IDHa'(n−nconst−2)の間の最大値を
求めて区間最大変化面積IDHmax(n−nconst−1)と
し、 IDHa'(n−nconst−1)>IDHmax(n−nconst−1) ・・・・(30) が成立する場合には、フレーム番号(n−nconst−
1)で画素変化面積が増加したとみなし,画素変化面積
の減少の開始点を引抜き開始候補点no1とするために,
引抜き判定開始点no1に(n−nconst−1)を代入す
る。そして、引抜き判定開始点更新処理209の終了
後、図13におけるパラメータ更新処理7を終了する。
【0100】なお、本実施例では、(12)式が成立す
る場合にワイプ開始候補点nw1を更新するが、(12)
式の代わりに、絶対値を用いた式 |IDHa(n)−IDHa(n−1)|>θgap ・・・・・・・・・・(31) を用いてもよい。また、本実施例では、図13における
カット検出処理4でカット検出をするので、図13にお
けるパラメータ更新処理7にカット部分の映像は入力さ
れない。従って、図29のような、不連続な変化をする
シーンチェンジの検出を許容する場合には、(12)、
(31)式による更新処理は不要となる。
【0101】図13のパラメータ更新処理7の終了後、
図13のディゾルブ判定処理8に進む。ディゾルブ判定
処理8では、ディゾルブに類似した編集効果によるシー
ンチェンジを検出する。ディゾルブ判定処理8における
具体的な動作を図18を参照しながら述べる。
【0102】図18における初期化処理301では、図
13のディゾルブ判定処理8で用いる映像変化点候補
(次のシーンの先頭フレーム番号候補)nprdをUSと
する。
【0103】図18における分岐処理302では、図6
に示したように「エッジ強度係数E(N)の変化率の絶
対値が小さい部分の先頭のフレーム番号」を表すエッジ
強度極値点nd2の値を調べ, nd2=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には、「判定対象フレーム画像In-4
映像変化点画像ではない」と判定してから図13におけ
るディゾルブ判定処理8を終了し、そうでない場合には
図18における極小点判定処理303に進む。
【0104】極小点判定処理303では、図6(c)に
示したパターンを取り出す。 Erc(nd2−1)<0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(32) Erc(nd2+3)≧0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(33) が同時に成り立つ場合には,Erc(nd2),Erc(nd2
+1),・・・が増加する図6(c)の変化パターンと
みなして図18における安定点判定処理305に進み、
そうでない場合には,図6(a),(b)の変化パター
ンとみなして映像変化点候補設定処理304に進む。
【0105】図18における映像変化点候補設定処理3
04では、映像変化点候補nprdにnd2を代入してか
ら、ディゾルブ特徴点nd1とエッジ強度極値点nd2をU
Sとし、「判定対象フレーム画像Ind2が映像変化点画
像候補である」と判定してディゾルブ判定処理8を終了
する。
【0106】図18における安定点判定処理305で
は、上記エッジ強度係数の変化率Ercを計算したフレー
ム番号の最大値(n−4)が,図6(c)に示したディ
ゾルブ終了候補点nd3に相当するかどうか調べる。(3
3)式をふまえて,フレーム番号(nd2+3)が上記エ
ッジ強度極小点nd2と上記ディゾルブ終了候補点nd3の
間に存在するとみなし, n−4>nd2+3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(34) Erc(n−4)≦0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(35) が同時に成り立つ場合には,フレーム番号(n−4)が
上記ディゾルブ終了候補点nd3に相当するとみなして,
図18における映像変化点候補設定処理306に進み、
そうでない場合には、「判定対象フレーム画像In-4
映像変化点画像ではない」と判定してから図13のディ
ゾルブ判定処理8を終了する。
【0107】図18の映像変化点候補設定処理306で
は、映像変化点候補nprdにn−4を代入してから、デ
ィゾルブ特徴点nd1とエッジ強度極値点nd2をUSと
し、「判定対象フレーム画像In-4が映像変化点画像候
補である」と判定して図13のディゾルブ判定処理8を
終了する。
【0108】なお、本実施例では、(19)、(20)
式で表されるsobelフィルタを用いてエッジを計算して
いるが、他の計算方法を用いても同様の効果が得られ
る。また、(7)式を用いてエッジ強度係数を計算して
いるが、処理対象フレーム画像In上の各画素のエッジ
強度
【0109】
【数8】
【0110】の時間的変化を反映する物理量をエッジ強
度係数としてもよい。このとき、ディゾルブの途中で
(11)式は必ずしも成立しないが、エッジ強度係数が
大きく変化すると考えられるので、ディゾルブを検出す
ることができる。
【0111】さらに、本実施例では、エッジ強度係数列
を時間方向に平滑化した値を用いて、(26)式のよう
にエッジ強度係数の変化率Erc(n−4)を計算してい
るが、必ずしも平滑化する必要はなく、 Erc(n−4)={E(n−2)−E(n−4)}/E
(n−3) としてもよい。また、他の式を用いて変化率を計算して
もよいし、メディアン値を用いないでエッジ強度係数の
平滑化を実行してもよい。
【0112】本実施例では、時間方向に平滑化したエッ
ジ強度係数の変化率Erc(N)、N=1、2、・・・は
急激な変化をしないと考えて、(33)式のように、フ
レーム画像Ind2+3におけるエッジ強度係数の変化率Er
c(nd2+3)を用いて、エッジ強度係数E(nd2)、
E(nd2+1)、・・・が増加しているかどうかを判定
している。しかし、エッジ強度係数E(nd2)、E(n
d2+1)、・・・、または、変化率Erc(nd2)、Erc
(nd2+1)、・・・を使ってこの判定を実行してもよ
い。
【0113】ディゾルブ判定処理8の終了後、ワイプ判
定処理9に進む。ワイプ判定処理9では、ワイプに類似
した編集効果によるシーンチェンジを検出する。ワイプ
判定処理における具体的な動作を図19を参照しながら
述べる。
【0114】図19における初期化処理401では、ワ
イプ判定処理9で用いる映像変化点候補nprwをUSと
する。
【0115】図19の置換済面積判定処理402では、
図17の置換済面積計算処理208で求めた置換済面積
SIDHが、あらかじめ設定したしきい値θsidh以上となる
場合には定常状態判定処理403に進み、そうでなけれ
ば、「判定対象フレーム画像In-nconst+1は映像変化点
画像ではない」と判定してから図13のワイプ判定処理
9を終了する。
【0116】図19の定常状態判定処理403では、画
素変化面積IDHaとあらかじめ設定したしきい値θupと次
のシーンの先頭の定常状態領域の長さnconstとを用い
た式 |IDHa(n)−IDHa(n−i)|<θup、1≦i<nconst ・・・(36) が成立する場合には、判定対象フレーム画像I
n-nconst+1を上記定常状態領域の先頭のフレーム画像と
みなして映像変化点候補設定処理404に進み、そうで
なければ、「判定対象フレーム画像In-nconst+1は映像
変化点画像ではない」と判定してから図13のワイプ判
定処理9を終了する。
【0117】図19における映像変化点候補設定処理4
04では、映像変化点候補nprwに(n−nconst+1)
を代入する。
【0118】以上のように,置換済面積SIDHが上記しき
い値θsidh以上となり,かつ,画素変化面積の変化が小
さい場合に,上記映像変化点候補nprwが設定される。
置換済面積SIDHは、被写体の動きの激しいシーンやパン
ニングなどのカメラ動作の使われているシーンで,大き
い値になる傾向がある。また,被写体を等速で追尾する
部分や,被写体とカメラ動作が静止状態である部分で
は,被写体とカメラの動きの総量を反映する画素変化面
積の変化が小さくなる。従って,被写体を等速で追尾す
る部分が映像変化点候補として検出される。同様に,被
写体の動きの激しいシーンやカメラ動作の使われている
シーンから静止画に近いシーンにディゾルブによって変
化する場合には、ディゾルブの後半部分で画素変化面積
が小さい値で安定し、その部分が映像変化点候補として
検出される。そこで、以下では,上記映像変化点候補が
等速追尾の部分またはディゾルブの途中の部分に含まれ
るかどうか判定する。
【0119】等速追尾判定処理405では、画素変化面
積が被写体とカメラの動きの総量を反映するので,ワイ
プ開始候補点nw1と映像変化点候補nprwとの間の画素
変化面積IDHa(nw1)〜IDHa(nprw)と、あらかじめ
設定したしきい値θstill、θdiffとを用いた式 IDHa(nw1)>θstill ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(37) IDHa(nprw)>θstill ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(38) |IDHa(nprw)−IDHa(ni)|≦θdiff、nw1≦ni<nprw ・・・(39) が同時に成り立つ場合には、ワイプではなく等速追尾だ
と判定して図19におけるワイプ検出初期化処理406
に進む。そうでない場合には、上記映像変化点候補npr
wがディゾルブの途中であるか判定する図19のエッジ
強度参照処理407に進む。
【0120】図19のワイプ検出初期化処理406で
は、ワイプ開始候補点nw1に(nprw+1)を代入し、
映像変化点候補nprwにUSを代入してから、「判定対
象フレーム画像Inprwは映像変化点画像ではない」と判
定し、図13のワイプ判定処理9を終了する。
【0121】一方,図19のエッジ強度参照処理407
では、エッジ強度極値点nd2の値を調べ、 nd2=US(値が設定されていない状態) が成り立つ場合には、「判定対象フレーム画像Inprw
映像変化点画像候補である」と判定し、ワイプ判定処理
9を終了する。そうでない場合には、「判定対象フレー
ム画像Inprwがシーンチェンジの途中である」と考え、
ワイプ検出初期化処理406に進む。
【0122】なお、本実施例では、(36)〜(39)
式で画素変化面積IDHaを用いているが、時間方向に平滑
化した画素変化面積IDHa'を用いてもよい。
【0123】また,本実施例ではエッジ強度参照処理4
07を実行し、ディゾルブの途中の検出を抑制している
が、シーンチェンジの途中部分の検出を許容する場合
や、あらかじめディゾルブによるシーンチェンジが除外
されている場合には、エッジ強度参照処理を実行する必
要はない。
【0124】さらに、本実施例の定常状態判定処理40
3では、(36)式が成立する場合に、「判定対象フレ
ーム画像In-nconst+1が映像変化点画像候補である」と
判定して、映像変化点候補設定処理404に進むが、上
記判定対象フレーム画像In- nconst+1と処理対象フレー
ム画像Inとの間の画素変化面積IDHa(n−nconst+
1)〜IDHa(n)の値の幅が(2×θup)以下となる場
合に、「判定対象フレーム画像In-nconst+1が映像変化
点画像候補である」と判定して、上記映像変化点候補設
定処理に進むことにしてもよい。
【0125】図19の等速追尾判定処理405では、
(37)〜(39)式が同時に成立する場合を被写体追
尾とみなし、ワイプ検出初期化処理406に進むが、
(37)、(38)式が同時に成立し、かつ、ワイプ開
始候補点nw1と次のシーンの先頭フレーム番号候補npr
wとの間の画素変化面積IDHa(nw1)〜IDHa(nprw)の
値の幅が(2×θdiff)以下となる場合を被写体追尾と
判断し、上記ワイプ検出初期化処理に進むことにしても
よい。また、物体追尾の技術を用いて等速追尾判定処理
405を実行してもよい。さらに、検出もれをできるだ
け抑制したい場合には、等速追尾判定処理405を実行
せずに、エッジ強度参照処理407に進むことにしても
よい。
【0126】図13のワイプ判定処理9の終了後、図1
3の引抜き判定処理10に進む。引抜き判定処理10で
は、引抜きに類似した編集効果によるシーンチェンジ
と、カメラ動作によるシーンチェンジを検出する。引抜
き判定処理における具体的な動作を図20を参照しなが
ら述べる。
【0127】図20における初期化処理501では、図
13の引抜き判定処理10で用いる映像変化点候補npr
oをUSとする。
【0128】図20の動き変化判定処理502では、平
滑化を考慮したときの処理対象フレーム画像In-2と判
定対象フレーム画像との間の画像数がシーンの先頭の定
常状態領域の長さnconstとなるように、画像I
n-nconst-1を判定対象フレーム画像とする.そして、引
抜き判定開始点no1と上記判定対象フレーム画像I
n-nconst -1における平滑化後の画素変化面積IDHa'(no
1)、IDHa'(n−nconst−1)と、あらかじめ設定し
たしきい値θfullとを用いた式 IDHa'(no1)−IDHa'(n−nconst−1)>θfull ・・・・・・(40) が成り立つ場合には、「上記引抜き開始候補点no1と上
記判定対象フレーム画像のフレーム番号(n−nconst
−1)との間で,画素変化面積がθfullを越えて減少し
た」とみなして定常状態判定処理503に進み、そうで
なければ、「判定対象フレーム画像In-nconst-1は映像
変化点画像ではない」と判定し、引抜き判定処理10を
終了する。
【0129】図20における定常状態判定処理503で
は、上記判定対象フレーム画像In-nconst-1と上記処理
対象フレーム画像In-2の間の上記画素変化面積IDHa'
(n−nconst−1)〜IDHa'(n−2)と、あらかじめ
設定したしきい値θupとを用いた式 IDHa'(n−i)≧IDHa'(n−nconst−1)、2≦i<nconst+1 ・・・・・(41) IDHa'(n−i)≦IDHa'(n−nconst−1)+θup、2≦i<nconst+1 ・・・・・(42) が同時に成立する場合には、「上記判定対象フレーム画
像In-nconst-1が次のシーンの定常状態領域の先頭で,
かつ,この判定対象フレーム画像以前で画素変化面積の
減少が停止している」と判定して映像変化点候補設定処
理504に進み、そうでなければ、「判定対象フレーム
画像In-nconst-1は映像変化点画像ではない」と判定し
てから引抜き判定処理10を終了する。
【0130】図20の映像変化点候補設定処理504で
は、映像変化点候補nproに(n−nconst−1)を代入
する。
【0131】画素変化面積IDHaは、被写体の動きが激し
いシーンやカメラ動作が使われているシーンで大きい値
になる傾向がある。このようなシーンから静止画に近い
シーンにディゾルブによって変化する場合には、ディゾ
ルブの後半部分で画素変化面積が小さい値で安定し、そ
の部分が映像変化点候補として検出される。
【0132】そこで、ディゾルブの途中の検出を抑制す
るために、図20のエッジ強度参照処理505では、エ
ッジ強度極値点nd2の値を調べ、 nd2=US(値が設定されていない状態) が成り立つ場合には、「判定対象フレーム画像Inpro
映像変化点画像候補である」と判定し、引抜き判定処理
10を終了する。そうでない場合には、「判定対象フレ
ーム画像Inproがシーンチェンジの途中である」と考
え、引抜き検出初期化処理506に進む。
【0133】図20の引抜き検出初期化処理506で
は、引抜き判定開始点no1に(npro+1)を代入し、
映像変化点候補nproにUSを代入してから、「判定対
象フレーム画像Inproは映像変化点画像ではない」と判
定し、図13の引抜き判定処理10を終了する。
【0134】なお、本実施例では、画素変化面積列を時
間方向に平滑化した値を用いて、引抜き判定開始点no1
と映像変化点候補nproを求めているが、必ずしも平滑
化する必要はない。また、メディアン値を用いて平滑化
処理を実行しているが、他の方法を用いて平滑化を実行
してもよい。
【0135】また、本実施例ではエッジ強度参照処理5
05を実行し、ディゾルブの途中の検出を抑制している
が、シーンチェンジの途中部分の検出を許容する場合
や、あらかじめディゾルブによるシーンチェンジが除外
されている場合には、エッジ強度参照処理を実行する必
要はない。
【0136】さらに、図20の定常状態判定処理503
では、(41)、(42)式が成立する場合に、「判定
対象フレーム画像In-nconst-1が映像変化点画像候補で
ある」と判定して、映像変化点候補設定処理504に進
むが、上記判定対象フレーム画像In-nconst-1と平滑化
を考慮したときの処理対象フレーム画像In-2との間の
平滑化後の画素変化面積IDHa'(n−nconst−1)〜ID
Ha'(n−2)の値の幅がθup以下となる場合に、「判
定対象フレーム画像In-nconst-1が映像変化点画像候補
である」と判定して、上記映像変化点候補設定処理に進
むことにしてもよい。
【0137】また、検出もれをできるだけ抑制したい場
合には、 nconst=2 θup=1.0 とすればよい。このとき、上記引抜き判定開始点におけ
る平滑化後の画素変化面積IDHa'(no1)と、上記判定
対象フレーム画像における平滑後の画素変化面積IDHa'
(n−)とが、それぞれ、上記引抜き判定開始点のフ
レーム画像Ino1と上記処理対象フレーム画像I n-2 との
間における平滑化後の画素変化面積の最大値、最小値と
なり、かつ、(40)式に相当する式 IDHa'(no1)−IDHa'(n−)>θfull が成立する場合に、「上記判定対象フレーム画像I n-3
が映像変化点画像候補である」と判定される。
【0138】図13の引抜き判定処理10の終了後、図
13における映像変化点候補決定処理11に進み、ディ
ゾルブ判定処理8から引抜き判定処理10までの間で使
用した映像変化点候補nprd、nprw、nproの値を調
べ、 nprd=nprw=npro=US(値が設定されていない状
態) が成り立つ場合には、映像変化点候補nprにUSを代入
し、そうでなければ、上記3つの映像変化点候補npr
d、nprw、nproのうちの一つを上記映像変化点候補np
rに代入する。
【0139】US以外の値をもつ映像変化点候補が複数
ある場合には、シーンチェンジの途中のフレーム番号や
次のシーンの先頭から数フレーム進んだフレーム番号が
上記映像変化点候補として登録されたと考えられる。本
実施例では、検出された映像変化点のフレーム画像を図
1のモニター34に一覧表示するので、シーンチェンジ
の途中を検出するよりも、次のシーンの途中を検出する
ことが望ましい。そこで、上記3つの映像変化点候補n
prd、nprw、nproのうちの最も大きいフレーム番号を
上記映像変化点候補nprに代入し,この映像変化点候補
npr以降から映像変化点を検出する。
【0140】また、図13のディゾルブ判定処理8とワ
イプ判定処理9では、引抜きに類似した編集効果やカメ
ラ動作によるシーンチェンジの途中部分をシーンチェン
ジとして検出する場合がある。ただし、過剰検出される
シーンチェンジには、画素変化面積が減少する特徴があ
る。そこで、図13の映像変化点候補決定処理11で
は、平滑化した画素変化面積IDHa'を用いた式 nprd=npr ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(43a) IDHa'(npr)−IDHa'(npr+1)<0 ・・・・・・・・・・(43b) が同時に成り立つ場合に、「上記映像変化点候補npr
は,ディゾルブ判定処理8で検出された映像変化点候補
nprdに等しく,かつ,シーンチェンジの途中である」
とみなして、映像変化点候補nprにUSを代入す。そし
て、上記画素変化面積の減少が終了するフレーム番号を
調べるために,処理対象フレーム画像のフレーム番号n
から映像変化点候補nprを引いた値を参照基準値nref
としてから、ディゾルブ検出待機フラグをONにする。
同様に、 nprw=npr と(43b)式が同時に成り立つ場合にも、「上記映像
変化点候補nprは,ワイプ判定処理9で検出された映像
変化点候補nprwに等しく,かつ,シーンチェンジの途
中である」とみなして映像変化点候補nprにUSを代入
し、処理対象フレーム画像のフレーム番号nから映像変
化点候補nprを引いた値を参照基準値nrefとしてか
ら、ワイプ検出待機フラグをONにする。
【0141】そして、ディゾルブ検出待機フラグがON
であり、かつ、判定対象フレーム画像In-nrefの平滑化
した画素変化面積を用いた式 IDHa'(n−nref)−IDHa'(n−nref+1)≧0 ・・・・・・(44) が成立する場合には、「上記判定対象フレーム画像のフ
レーム番号(n−nref)で上記画素変化面積の減少が
終了する」とみなして,映像変化点候補nprd,nprに
(n−nref)を代入してから、ディゾルブ待機フラグ
をOFFにする。同様に、ワイプ検出待機フラグがON
であり、かつ、(44)式が成立する場合には、映像変
化点候補nprw,nprに(n−nref)を代入してから、
ワイプ待機フラグをOFFにする。
【0142】なお、本実施例では、図13のディゾルブ
判定処理8、ワイプ判定処理9、引抜き判定処理10の
順番でシーンチェンジ検出処理を実行しているが、どの
ような順番で実行してもよい。また、あらかじめ映像中
で使われている編集効果の種類がわかる場合には、必ず
しも上記3つのシーンチェンジ検出処理をすべて実行す
る必要はない。さらに、上記3つのシーンチェンジ検出
処理によって多くの種類の編集効果を検出できるが、よ
り多くの編集効果を検出したい場合や、ディゾルブ・ワ
イプ・引抜き以外の特定の編集効果を検出したい場合に
は、上記3つのシーンチェンジ検出方法と他のシーンチ
ェンジ検出方法とを組み合わせて実行してもよい。
【0143】また、本実施例では(43b)式を用いた
判定を実行し、引抜きに類似した編集効果やカメラ動作
によるシーンチェンジの途中の検出を抑制しているが、
シーンチェンジの途中部分の検出を許容する場合には、
(43b)式を用いた処理を実行する必要はない。
【0144】図13における映像変化点候補決定処理1
1の終了後、分岐処理12に進む。分岐処理12では、
上記映像変化点候補nprの値を調べて、 npr=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には、映像変化点が検出されないとみな
して図13の終了判定処理2に戻る。そうでなければ、
「映像変化点候補のフレーム画像が次のシーンの先頭フ
レーム画像であるとき,現在のシーンの先頭フレーム画
像と映像変化点候補のフレーム画像との類似度が小さい
値になる」と仮定し,検出された映像変化点候補nprが
この仮定を満足するかどうか調べるために,類似度計算
処理13に進む。
【0145】図13の類似度計算処理13では、現在の
シーンの先頭フレーム画像Inpと映像変化点候補nprの
フレーム画像Inprとの間の類似度S'(np、npr)を計
算する。
【0146】上記2枚のフレーム画像Inp、Inprの類
似度の計算方法は、図14に示した共通色計算処理10
2から画像類似度計算処理104までの処理と類似して
いる。上記2枚のフレーム画像Inp、Inprは、両方と
も処理対象フレーム画像Inよりも前のフレーム画像で
あり、すでに構成色計算処理101で各部分領域の構成
色CVj,np、CVj,nprと、構成色の領域の面積AV(j、I
np)、AV(j、Inpr)が計算されている。そこで、最
初に上記2枚のフレーム画像Inp、Inprの対応する部
分領域の共通色CC'j,np,npr、j=1、・・・、16
を、(22)式に類似した式
【0147】
【数9】
【0148】によって計算する。次に、対応する部分領
域R(j、Im)、m=np、nprそれぞれにおける共通
色をもつ領域の面積AC'(j、np、npr、Im)を、色
cのヒストグラムH(c、j、Im)を用いて、(2
3)式に類似した式
【0149】
【数10】
【0150】によって計算してから、対応する部分領域
の類似度を、(25)式に類似した式
【0151】
【数11】
【0152】によって計算する。最後に、(47)式で
計算される部分領域の類似度Sp'(j、Inp、Inpr)、
j=1、・・・、16の平均値を求め、上記2枚のフレ
ーム画像Inp、Inprの類似度S'(np、npr)とする。
【0153】図13における類似度計算処理13の終了
後、図13の分岐処理14に進む。分岐処理14では、
類似度計算処理13で求めた類似度S'(np、npr)が
あらかじめ設定したしきい値θchange未満となる場合に
は、上記映像変化点候補nprを映像変化点とみなして映
像変化点決定処理15に進む。そうでなければ、上記映
像変化点候補nprを現在のシーンの一部分とみなして,
この映像変化点候補以降の部分から映像変化点を検出す
るためにパラメータ初期化処理16に進む。
【0154】映像変化点決定処理15では、映像変化点
候補nprのフレーム画像Inprを映像変化点画像と考
え,シーンの先頭フレーム画像Inpとして,図16のよ
うにモニター34に縮小表示してから、上記映像変化点
画像の次の映像変化点を検出するためにパラメータ初期
化処理16に進む。
【0155】図13のパラメータ初期化処理16では、
ディゾルブ判定処理8から引抜き判定処理10までの間
で使用するパラメータの初期化を実行する。ただし,上
記パラメータを使用する処理は,パラメータ更新処理7
から引抜き判定処理10までである。パラメータ初期化
処理16における具体的な動作を図21を用いて述べ
る。
【0156】図13の映像変化点候補決定処理11にお
いて、引抜き判定処理10で検出されるべきシーンチェ
ンジの途中部分を検出しないように(43b)式を用い
た判定を実行した。また、図13におけるワイプ判定処
理9と引抜き判定処理10では、ディゾルブ判定処理8
で検出されるべきシーンチェンジの途中部分を検出しな
いように、エッジ強度参照処理407,505を実行し
た。従って,映像変化点候補nprは,上記ディゾルブ判
定処理8または上記引抜き判定処理10で検出されるべ
きシーンチェンジの途中部分に含まれない。
【0157】そこで、まず,図21におけるワイプ検出
判定処理601では、映像変化点候補nprがワイプ判定
処理9で使用した映像変化点候補nprwと等しい場合
に、「上記映像変化点候補nprが,図13のディゾルブ
判定処理8,ワイプ判定処理9,引抜き判定処理10で
検出されるべきシーンチェンジの途中部分ではない」と
みなして,図21の全処理初期化処理602に進む。そ
うでなければ、「上記映像変化点候補nprがワイプ判定
処理9で検出されるべきシーンチェンジの途中部分であ
る」可能性があるとみなして,図21のディゾルブ引抜
き初期化処理603に進む。
【0158】図21の全処理初期化処理602では、デ
ィゾルブ判定開始点nd0と引抜き判定開始点no1とワイ
プ開始候補点nw1を初期化する。初期化処理1と同様
に、ディゾルブ判定開始点nd0には,新しい初期点とし
て映像変化点候補nprを代入し,ワイプ開始候補点nw1
と引抜き判定開始点no1には,新しい初期点として,画
素変化面積が最初に計算可能となるフレーム番号(npr
+1)を代入する。そして、映像変化点番号候補のフレ
ーム画像Inprと処理対象フレーム画像Inの間の画像に
対して、パラメータ更新処理7とディゾルブ判定処理8
とワイプ判定処理9と引抜き判定処理10とを実行し
て、パラメータ初期化処理16を終了する。
【0159】図21におけるディゾルブ引抜き初期化処
理603では、ディゾルブ判定開始点nd0と引抜き判定
開始点no1を初期化する。ディゾルブ判定開始点nd0に
は、新しい初期点として映像変化点番号候補nprを代入
し,引抜き判定開始点no1には,新しい初期点として,
画素変化面積が最初に計算可能となるフレーム番号(n
pr+1)を代入する。そして、映像変化点番号候補のフ
レーム画像Inprと処理対象フレーム画像Inの間の画像
に対して、パラメータ更新処理7とディゾルブ判定処理
8と引抜き判定処理10とを実行する。
【0160】なお、本実施例では連続するフレーム画像
を処理対象フレーム画像としているが、αフレーム間隔
のフレーム画像を処理対象フレーム画像としても同様の
映像変化点検出を実現できる。ただし、処理対象フレー
ム画像の添字nは、αフレーム間隔のフレーム画像に対
して与える画像番号1、2、3、・・・となる。また、
本実施例は、図1の映像入出力装置30、31と計算機
32との間で通信をしない場合にも実行することができ
る。この場合には、画像更新処理3において、画像更新
処理3を実行するときに映像入出力装置30、31で再
生されているフレーム画像を、フレームメモリ32から
取り込み、処理対象フレーム画像Inとする。従って、
このときの上記処理対象フレーム間隔αは、画像更新処
理3が実行される時間間隔に相当する。また、映像入出
力処理30、31と計算機32との間で通信をしない場
合には、映像変化点のフレーム画像をモニタ34に表示
することができないが、映像変化点検出時の処理対象フ
レーム画像Inを表示することで、上記通信の実行時と
同様の効果がえられる。
【0161】さらに、本実施例では、映像変化点候補決
定処理11において、ディゾルブ判定処理8から引抜き
判定処理10までの間で使用した映像変化点候補npr
d、nprw、nproの中から、映像変化点候補nprを選択
しているが、必ずしも、映像変化点候補決定処理11で
選択する必要はない。例えば、映像変化点候補決定処理
11では映像変化点候補nprの選択を実行せずに、類似
度計算処理13において、3つの映像変化点候補におけ
るフレーム画像Inprd、Inprw、Inproそれぞれについ
て、現在のシーンの先頭フレーム画像Inpとの類似度を
求め、類似度を最小にする映像変化点候補を映像変化点
候補nprとして選択してもよい。
【0162】図13のパラメータ初期化処理16では、
ディゾルブ判定処理8または引抜き判定処理10で映像
変化点候補が検出された場合には、ワイプ開始候補点n
w1の初期化を実行しない。しかし、ワイプに類似した編
集効果によるシーンチェンジの途中の検出を許容する場
合には、上記ワイプ開始候補点nw1の初期化を実行して
もよい。さらに、すべてのシーンチェンジに関して,そ
の途中の検出を許容する場合には,エッジ強度参照処理
407、505や(43)式を用いた判定を実行せず
に、特定の判定処理で映像変化点が検出されたときに、
上記特定の判定処理と、上記特定の判定処理と異なる判
定処理との両方に対して初期化を実行してもよい。過剰
検出を許容する場合には、上記特定の判定処理で映像変
化点が検出されたときに、上記特定の判定処理のみに対
して初期化を実行してもよい。
【0163】また、カットを検出する映像変化点検出方
法として本発明と異なる方法を用いる場合には、カット
検出処理4などで本実施例と異なる処理を実行してもよ
い。同様に、本発明と異なる方法を用いてカット以外の
シーンチェンジを検出する場合には、カット検出処理4
以外の処理で、本実施例と異なる処理を実行してもよ
い。
【0164】さらに、タイトル出現時などでは、ディゾ
ルブに類似した変化が発生する。そこで本実施例では、
映像変化点候補nprに値が設定されたときに必ず類似度
計算処理13と分岐処理14とを実行するが、タイトル
文字出現時などを検出したい場合には、上記映像変化点
候補nprが、ディゾルブ判定処理8で検出された映像変
化点候補nprdと等しいときに限って、上記類似度計算
処理13と上記分岐処理14とを実行せずに映像変化点
決定処理15を実行すればよい。同様に、被写体やカメ
ラ動作の動きが相対的に小さくなった部分を重要な画像
であると考えて、その部分とシーンチェンジ直後とを検
出して一覧表示したい場合には、上記映像変化点候補n
prが、引抜き判定処理10で検出された映像変化点候補
候補nproと等しいときに限って、上記類似度計算処理
13と上記分岐処理14とを実行せずに映像変化点決定
処理15を実行すればよい。
【0165】また本実施例では、画素変化面積を画面上
の動きの総量を反映する特徴量として使用している。画
素変化面積の代わりに、動きベクトルの強度の総和のよ
うに画面上の動きの総量を反映する特徴量を用いても同
様の効果がえられる。
【0166】以上のように本実施例によれば、時系列の
フレーム画像の類似度がカットの部分で相対的に小さい
値になるので、処理対象となる映像から時系列のフレー
ム画像をサンプリングして、各フレーム画像単位で1つ
前のフレーム画像との類似度を求め、上記時系列のフレ
ーム画像における類似度の差をしきい値処理すること
で、カットを検出し、映像変化点を推定することができ
る。そして、フレーム画像の類似度が大きく変化し、か
つ、フレーム画像の類似度がある一定範囲に含まれる場
合は、カットではなく、編集効果などによるシーンチェ
ンジなので、上記類似度が上記一定範囲の外の値をとる
かどうかを、上記類似度の値のしきい値処理によって判
定することで、カット以外のシーンチェンジの過剰検出
を抑制できる。
【0167】また,本実施例では,映像中のフレーム画
像Inのエッジ強度を用いて計算される特徴量をエッジ
強度係数E(n)とし、処理対象フレーム画像INにお
けるエッジ強度係数E(N)の変化率をErc(N)とし
て、一定数以上前のフレーム画像から連続して上記エッ
ジ強度係数の変化率Erc(N)の絶対値があらかじめ設
定した第1のしきい値θedge以上となる場合には、上記
処理対象フレーム画像INの画像番号Nをディゾルブ特
徴点nd1とおく。次に、ディゾルブ特徴点nd1以降で、
かつ,上記エッジ強度係数の変化率の絶対値が小さい区
間に含まれる場合には、上記処理対象フレーム画像IN
のフレーム番号Nをエッジ強度極値点nd2とする。さら
に、上記エッジ強度極値点以降のフレーム画像における
上記エッジ強度係数E(nd2)、E(nd2+1)、E
(nd2+2)、・・・が増加しない場合には、上記エッ
ジ強度極値点nd2を映像変化点候補nprdとして登録す
る。そうでなければ、上記エッジ強度極値点nd2のフレ
ーム画像Ind2と上記処理対象フレーム画像INとの間で
上記エッジ強度係数が増加し、かつ、上記処理対象フレ
ーム画像INが上記エッジ強度係数の変化率の絶対値が
小さい区間に含まれる場合に、上記処理対象フレーム画
像INのフレーム番号Nを映像変化点候補nprdとして登
録する。そして、現在のシーンの先頭フレーム画像Inp
と上記映像変化点候補のフレーム画像Inprdとの類似度
を求め、求められた類似度が第2のしきい値θchange以
下になる場合に、上記映像変化点候補nprdを映像変化
点とみなす。ディゾルブによるシーンチェンジの途中で
は一定時間以上にわたって画面全体のエッジ強度が大き
く変化し、かつ、ディゾルブ終了時から一定時間以上に
わたる区間では上記画面全体のエッジ強度がほとんど変
化しないので、上記方法によって,ディゾルブに類似し
た編集効果によるシーンチェンジを検出し、映像変化点
を推定することができる。
【0168】さらに、本実施例では,映像中の特定のフ
レーム画像Inと、この特定フレーム画像の前のフレー
ム画像In-1との間で、各画素の輝度が第3のしきい値
θw1を越えた値で変化するかどうかを判定し、そのしき
い値θw1を越えた画素の集合を、上記特定フレーム画像
nの画素変化領域RICnとし、この画素変化領域RIC n
に含まれる画素数がフレーム画像を構成する総画素数に
占める割合を上記特定フレーム画像Inの画素変化面積I
DHa(n)とする。また、ワイプ開始候補点nw1と、ワ
イプに必要な画像数の最大値nwmaxと、次のシーンの先
頭の定常状態領域の長さnconstとを設定する。そし
て、上記ワイプ開始候補点nw1のフレーム画像Inw1
上記特定フレーム画像Inの間の画像数が、上記ワイプ
に必要な画像数の最大値nwmaxと上記シーンの先頭の定
常状態領域の長さnconstとの和に比べて大きい値にな
らないように、上記ワイプ開始候補点nw1を更新しなが
ら、フレーム画像Inw1〜In-nconst+1の画素変化領域
RICnw1、・・・、RICn-nconst +1の和集合SRICを求
めて、この和集合SRICに含まれる画素数がフレーム画
像を構成する総画素数に占める割合を置換済面積SIDHと
する。次に、置換済面積SIDHが第4のしきい値θsidh以
上となり、かつ、上記特定フレーム画像Inと判定対象
フレーム画像In-nconst+1の間の画素変化面積IDHa(n
−nconst+1)〜IDHa(n)の値が一定範囲内となる
場合に、フレーム番号(n−nconst+1)を上記定常
状態領域の先頭とみなして映像変化点候補nprwとして
登録する。さらに、上記ワイプ開始候補点の画素変化面
積IDHa(nw1)と映像変化点候補の画素変化面積IDHa
(npr)が両方とも第5のしきい値θstill以上とな
り、かつ、上記ワイプ開始候補点nw1と上記映像変化点
候補nprwの間の画素変化面積IDHa(nw1)〜IDHa(np
rw)の値が一定範囲内となる場合には、上記映像変化点
候補nprwが被写体を等速度で追尾する区間に含まれる
とみなして,ワイプ開始候補点nw1に(nprw+1)を
代入する.そうでない場合には、現在のシーンの先頭フ
レーム画像Inpと上記映像変化点候補のフレーム画像I
nprwとの類似度を求め、求められた類似度が第2のしき
い値θchange以下となる場合に、上記映像変化点候補n
prwを映像変化点とみなす。この方法によって、前のシ
ーンの映像の一部分である領域と次のシーンの映像の一
部分である領域から構成され、逐次的に前者が後者に置
き換えられていく特徴をもつ、ワイプに類似した編集効
果によるシーンチェンジを検出し、映像変化点を推定す
ることができる。また、被写体を等速度で追尾している
ときに画素変化面積が上記しきい値θstill以上で、か
つ、ほぼ一定値になると仮定して、推定された編集効果
部分における画素変化面積の変化を調べているので、被
写体を等速度で追尾している部分における過剰検出を抑
制することができる。
【0169】さらに,本実施例では、画素変化面積列の
時間方向の平滑化を考慮した処理対象フレーム画像I
N-2と判定対象フレーム画像の間に含まれる画像数が、
上記次のシーンの先頭の定常状態領域の長さnconstと
なるように、画像IN-nconst-1を上記判定対象フレーム
画像とし、引抜き判定開始点のフレーム画像Ino1と上
記判定対象フレーム画像の直前のフレーム画像I
N-nconst-1との間の上記画素変化面積IDHa(no1)〜ID
Ha(N−nconst−1)の間の最大値を区間最大変化面
積IDHmax(N−nconst−1)とする。そして、上記判
定対象フレーム画像IN-nconst-1の画素変化面積IDHa
(N−nconst−1)が上記区間最大変化面積IDHmax
(N−nconst−1)を越えた値になる場合には、画素
変化面積の減少の開始点である上記引抜き判定開始点n
o1に、上記判定対象フレーム画像のフレーム番号(N−
nconst−1)を代入する。そうでなければ、上記引抜
き判定開始点no1の画素変化面積IDHa(no1)から上記
判定対象フレーム画像IN-nconst-1の画素変化面積IDHa
(N−nconst−1)を引いた値が第6のしきい値θful
l以上となり、かつ、上記判定対象フレーム画像I
N-nconst-1と上記処理対象フレーム画像I N 2 との間の
上記画素変化面積IDHa(N−nconst−1)〜IDHa(N
−2)の値が、一定範囲内になる場合に、上記判定対象
フレーム画像のフレーム番号(N−nconst−1)を上
記定常状態領域の先頭とみなして,映像変化点候補npr
oとして登録する。最後に、現在のシーンの先頭フレー
ム画像Inpと映像変化点のフレーム画像候補Inproとの
類似度を求め、求められた類似度が第2のしきい値θch
ange以下になる場合に、上記映像変化点候補nproを映
像変化点とみなす。画面上の動きの総量を反映する画素
変化面積がしきい値θfullを越えて減少する区間を抽出
しているので、上記方法によって,前のシーンが変形や
縮小をしながら移動して画面の外側に消滅したり、画面
の外側から出現した次のシーンが変形や拡大をしながら
移動する特徴をもつ、引抜きに類似した編集効果による
シーンチェンジと、画面上の物体が移動する特徴をも
つ、パンニング・ズーミングなどのカメラ動作によるシ
ーンチェンジとを検出し、映像変化点を推定することが
できる。
【0170】さらに、ディゾルブに類似した編集効果に
よるシーンチェンジの直後を除いて、次のシーンの先頭
で被写体の動きとカメラ動作が定常的な状態になり、画
素変化面積の変化が小さいと仮定して、このような特徴
をもつ「シーンの先頭の定常状態領域」が存在すると考
えている。そして,画素変化面積の値が一定範囲内にな
る部分をシーンの先頭とするので、画素変化面積が大き
く変化する「シーンチェンジの途中部分」の過剰検出を
抑制することができる。
【0171】また、エッジ強度係数,画素変化領域,画
素変化面積を用いて推定した映像変化点候補のフレーム
画像と、現在のシーンの先頭フレーム画像との間の類似
度を処理しているので、タイトル文字出現時のようなデ
ィゾルブに類似した変化による過剰検出や、パンニング
時のようなワイプに類似した変化による過剰検出や、被
写体の不連続な動きの途中で動きが遅くなった部分にお
ける過剰検出を抑制することができる。
【0172】さらに以上のことから、本実施例では、カ
ットを検出することができ、かつ、引抜きのように、前
のシーンの映像部分が画面上で変形,縮小,移動をして
画面の外側に消滅する特徴をもつシーンチェンジと、画
面の外側から出現した次のシーンの映像部分が画面上で
変形,拡大,移動をして前のシーンの映像部分が消滅す
るシーンチェンジを検出することができる。そして、デ
ィゾルブのように,前のシーンと次のシーンが両方とも
変形・移動・拡大・縮小をしないシーンチェンジについ
ても、シーンチェンジ途中で画面全体のエッジ強度が変
化する場合が多く、大部分を検出できる。また、ワイプ
のように、画面上で逐次的に前のシーンの映像部分が次
のシーンの映像部分に置き換えられるシーンチェンジに
ついても、前のシーンと次のシーンの間の画面全体のエ
ッジ強度の差異に無関係に検出できる。従って、本実施
例では、カット,編集効果,カメラ動作によるシーンチ
ェンジを検出して、映像変化点を推定することができ
る。
【0173】(実施例2)次に、引抜きに類似した編集
効果やパンニング・ズーミングなどのカメラ動作による
シーンチェンジを検出する映像変化点検出処理を取り上
げ、実施例1と異なる実施例について説明する。これ
は,第4の映像変化点検出方法を実現するものである。
【0174】実施例1では、引抜き判定開始点no1と判
定対象フレーム画像In-nconst-1との間の平滑化した画
素変化面積の差IDHa'(no1)−IDHa'(n−nconst−
1)があらかじめ設定したしきい値θfull以上となり、
かつ、上記判定対象フレーム画像と処理対象フレーム画
像In-2の間の画素変化面積の変化が小さい場合に、上
記判定対象フレーム画像In-nconst-1を映像変化点とし
て検出する。そのため、被写体の不連続な動きが発生し
た場合のように、平滑化後の画素変化面積IDHa'(N)
が振動して図22に示すように変化すると、上記判定対
象フレーム画像In-nconst-1で過剰検出が発生する。
【0175】このような過剰検出を抑制するために、本
実施例では、図12に示したように,被写体の動きとカ
メラ動作の動きの総量を反映する画素変化面積が、シー
ンチェンジの終了直前部分でなめらかに減少すると仮定
する。また、実施例1では、図13のカット検出処理4
とディゾルブ判定処理8とワイプ判定処理9に示した他
の映像変化点検出方法と組み合わせた形で説明したが、
本実施例では単独で使用する形で説明する。
【0176】以下、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図23は、図1における計
算機33の映像変化点検出処理の一実施例のフローチャ
ートである。
【0177】図23における初期化処理701は,実施
例1の初期化処理1に対応する処理である。ここでは、
図1におけるフレームメモリ32から処理対象フレーム
画像Inを取り込み、最初のシーンの先頭フレーム画像
npとしてモニター34に縮小表示をする。また、画素
変化面積の時間変化の調査開始点を表す引抜き開始点n
o1を,画素変化面積が最初に計算可能となるフレーム番
号(np+1)に初期化する。さらに,シーンの先頭の
定常状態領域の長さnconstを設定する。そして、カッ
ト検出のための16個の部分領域の構成色CVj,n、j=
1,・・・,16を、(21)式を用いて求める。な
お、以下では、上記フレームメモリ32から取り込んだ
画像のフレーム番号を処理対象フレーム画像の添字nと
する。
【0178】次に、実施例1に示した終了判定処理2を
実行し、処理対象となる映像が終了した場合には,処理
を終了する。そうでない場合には、図23の画像更新処
理702に進む。
【0179】図23の画像更新処理702は、実施例1
の画像更新処理3に対応する処理である。ここでは,現
在の処理対象フレーム画像の次のフレーム画像In+1
新しい処理対象フレーム画像Inとする。そして、更新
後の処理対象フレーム画像Inを再生して取り込み、映
像変化点候補nproをUSとする。
【0180】図14の構成色計算処理101では、実施
例1で述べたように,処理対象フレーム画像Inの各部
分領域の構成色CVj,n、j=1、・・・、16を(2
1)式を用いて求める。
【0181】図17の画素変化領域計算処理202で
は、実施例1で述べたように,上記処理対象フレーム画
像Inの画素変化領域RICnを求める。
【0182】図17の画素変化面積計算処理203で
は、実施例1で述べたように,画素変化面積IDHa(n)
と時間方向に平滑化した値IDHa'(n−2)とを求め
る。
【0183】本実施例では,上記平滑化した画素変化面
積を計算したフレーム番号の中の最大値(n−2)が,
上記次のシーンの先頭の定常状態領域の中の最後のフレ
ーム番号となる場合を検出する。この定常状態領域の長
さnconstが図23の初期化処理701で設定されてい
るので,以下では,上記最大値(n−2)をもつフレー
ム画像の(nconst−1)枚前のフレーム画像I
n-ncosnt-1を判定対象フレーム画像とし,これが上記定
常状態領域の中の先頭のフレーム画像かどうか判定する
ことにする。
【0184】図23の引抜き判定開始点更新処理703
は、実施例1の引抜き判定開始点更新処理209に対し
て,「シーンチェンジの終了直前部分で,画素変化面積
がなめらかに減少する」との仮定を付加した処理であ
る。そこで,上記平滑化した画素変化面積IDHa'(no
1)〜IDHa'(n−nconst−2)の間の最大値と最小値
を求め、それぞれ区間最大変化面積IDHmax(n−ncons
t−1)、区間最小変化面積IDHmin(n−nconst−1)
とする。そして,(30)式が成立する場合には、上記
判定対象フレーム画像In-nconst-1で画素変化面積が増
加したとみなし,画素変化面積の減少の開始点を引抜き
開始候補点no1とするために,引抜き判定開始点no1に
(n−nconst−1)を代入する。また、あらかじめ設
定したしきい値θupsを用いた式 IDHa'(n−nconst−1)≧IDHmin(n−nconst−1)+θups ・・・・・・・・・・(48) が成立する場合には、上記判定対象フレーム画像I
n-nconst-1が,「画素変化面積のなめらかな減少」を特
徴とするシーンチェンジ終了直前部分に含まれないとみ
なし,画素変化面積の減少の開始点を上記引抜き判定開
始点とするために,この引抜き判定開始点no1に(n−
nconst−1)を代入する。
【0185】図23の動き変化判定処理704は,実施
例1の動き変化判定処理502に対応する処理である。
ここでは、(40)式が成り立つ場合に、「上記引抜き
開始候補点no1と上記判定対象フレーム画像のフレーム
番号(n−nconst−1)との間で,画素変化面積がθf
ullを越えて減少した」とみなして定常状態判定処理7
05に進む。そうでなければ、「判定対象フレーム画像
n-nconst-1は映像変化点画像ではない」と判定し、終
了判定処理2にもどる。
【0186】図23の定常状態判定処理705は,実施
例1の定常状態判定処理503に対応する処理である。
ここでは、(41),(42)式が同時に成り立つ場合
に、「上記判定対象フレーム画像In-nconst-1が次のシ
ーンの定常状態領域の先頭で,かつ,この判定対象フレ
ーム画像で画素変化面積の減少が停止した」と判定して
映像変化点候補設定処理504に進む。そうでなけれ
ば、「判定対象フレーム画像In-nconst-1は映像変化点
画像ではない」と判定し、終了判定処理2にもどる。
【0187】図23における映像変化点候補設定処理5
04では、実施例1で述べたように,映像変化点候補n
proに(n−nconst−1)を代入する。
【0188】図23における分岐処理706は,実施例
1の分岐処理12に対応する処理である。ここでは、上
記映像変化点候補nproの値を調べて、 npro=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には、映像変化点が検出されないとみな
して終了判定処理2に戻る。そうでなければ、「映像変
化点候補のフレーム画像が次のシーンの先頭フレーム画
像であるとき,現在のシーンの先頭フレーム画像と映像
変化点候補のフレーム画像との類似度が小さい値にな
る」と仮定し,検出された映像変化点候補nprがこの仮
定を満足するかどうか調べるために,類似度計算処理7
07に進む。
【0189】図23の類似度計算処理707では、実施
例1の類似度計算処理13(図13)と同様の処理によ
って、現在のシーンの先頭フレーム画像Inpと映像変化
点候補nproのフレーム画像Inproとの間の類似度S'
(np、npro)を計算する。
【0190】図23の類似度計算処理707の終了後、
分岐処理708に進む。分岐処理708は、実施例1の
分岐処理14に対応する処理である。ここでは、類似度
計算処理707で求めた類似度S'(np、npro)があら
かじめ設定したしきい値θchange未満となる場合には、
上記映像変化点候補nproを映像変化点とみなして映像
変化点決定処理709に進む。そうでなければ、上記映
像変化点候補nproを現在のシーンの一部分とみなし
て,この映像変化点候補以降の部分から映像変化点を検
出するためにパラメータ初期化処理710に進む。
【0191】図23の映像変化点決定処理709は、実
施例1の映像変化点決定処理15に対応する処理であ
る。ここでは、映像変化点候補nproのフレーム画像I
nproを映像変化点画像と考え,シーンの先頭フレーム画
像Inpとして,図16のように図1におけるモニター3
に縮小表示してから、上記映像変化点画像の次の映像
変化点を検出するためにパラメータ初期化処理710に
進む。
【0192】図23におけるパラメータ初期化処理71
0では、引抜き判定開始点no1の初期化を実行する。初
期化処理701と同様に,引抜き判定開始点no1には,
新しい初期点として,画素変化面積が最初に計算可能と
なる「上記映像変化点番号候補nproの次のフレーム番
号(npro+1)」を代入する。そして、引抜き判定開
始点のフレーム画像Ino1と処理対象フレーム画像In
間の画像に対して、上記構成色計算処理101と画素変
化領域計算処理202と画素変化面積計算処理203と
引抜き判定開始点更新処理703とを実行する。
【0193】なお、本実施例に示した映像変化点検出処
理を実施例1に組み込むためには、引抜き判定開始点更
新処理209の代わりに、本実施例の引抜き判定開始点
更新処理703を実行し、さらに、定常状態判定処理5
03の代わりに、本実施例の定常状態判定処理705を
実行すればよい。ただし、定常状態判定処理705で
(41)式が成立しない場合には、終了判定処理2には
もどらずに、引き抜き判定処理10を終了する。
【0194】以上のように本実施例では、引抜きに類似
した編集効果によるシーンチェンジとカメラ動作による
シーンチェンジとを検出する映像変化点検出方法におい
て、被写体とカメラ動作の動きの総量を反映する画素変
化面積が、図12に示したようにシーンチェンジの終了
直前部分でなめらかに減少するとの仮定を導入した。す
なわち、「判定対象フレーム画像IN-nconst-1が上記シ
ーンチェンジの終了直前部分に含まれる場合には,この
判定対象フレーム画像の画素変化面積IDHa'(N−ncon
st−1)が区間最小変化面積IDHmin(N−nconst−
1)としきい値θupsとの和を越えない値になる」と仮
定し,この仮定を満足するシーンチェンジを検出するこ
とにした。この仮定は,被写体の不連続な動きの区間の
ように,画素変化面積の値が上下に振動する場合には成
立しないので,本実施例によって,被写体の不連続な動
きの途中における過剰検出を抑制することができる。
【0195】(実施例3)実施例1では、図13におけ
るワイプ検出処理9と引抜き判定処理10との中で、
「次のシーンの先頭で被写体の動きとカメラ動作が定常
的な状態になり、画素変化面積の変化が小さい」と仮定
して、定常状態判定処理403,503を実行し,画素
変化面積が大きく変化する「シーンチェンジの途中部
分」の過剰検出を抑制している。また、上記ワイプ判定
処理9の中では、図19の等速追尾判定処理405を実
行して,映像変化点候補nprwが被写体を等速で追尾す
る区間に含まれるかどうかを調べ、被写体を等速度で追
尾している部分における過剰検出を抑制している。
【0196】本実施例では、ディゾルブに類似した編集
効果によるシーンチェンジを検出する映像変化点検出処
理を取り上げ、過剰検出を抑制するために,上記定常状
態判定処理と上記等速追尾判定処理を適用する。また、
実施例2と同様に、他の映像変化点検出方法と組み合わ
せない形で説明する。ただし、推定した映像変化点候補
のフレーム画像と現在のシーンの先頭フレーム画像との
間の類似度の処理は実行しない。
【0197】以下、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図24、25は、図1にお
ける計算機33の映像変化点検出処理の一実施例のフロ
ーチャートである。
【0198】まず、図24における初期化処理801
は、実施例1の初期化処理に対応する処理である。ここ
では,図1におけるフレームメモリ32から処理対象フ
レーム画像Inを取り込み、最初のシーンの先頭フレー
ム画像Inpとしてモニター34に縮小表示をする。ま
た、エッジ強度係数の時間変化の調査開始点を表すディ
ゾルブ判定開始点nd0に,上記先頭フレーム画像のフレ
ーム番号npを代入する。ディゾルブ特徴点nd1とエッ
ジ強度極値点nd2とディゾルブ終了候補点nd3は,エッ
ジ強度係数の時間変化に基づいて値を設定するパラメー
タなので,US(値が設定されていない状態)に初期化
する。なお、以下では、上記フレームメモリ32から取
り込んだ画像のフレーム番号を処理対象フレーム画像の
添字nとする。
【0199】次に、実施例1に示した終了判定処理2を
実行し、処理対象となる映像が終了した場合には,処理
を終了する。そうでない場合には、画像更新処理702
に進む。
【0200】図24の画像更新処理702は、実施例1
の画像更新処理3に対応する処理である。ここでは,現
在の処理対象フレーム画像の次のフレーム画像In+1
新しい処理対象フレーム画像Inとする。そして、更新
後の処理対象フレーム画像Inを再生して取り込み、映
像変化点候補nproをUSとする。
【0201】エッジ強度計算処理201では、実施例1
で述べたように,上記処理対象フレーム画像Inのエッ
ジ強度係数E(n)と時間方向に平滑化した値E'(n−
2)とエッジ強度係数の変化率Erc(n−4)を求め
る。
【0202】画素変化領域計算処理202では、実施例
1で述べたように,上記処理対象フレーム画像Inの画
素変化領域RICnを求める。
【0203】画素変化面積計算処理203では、実施例
1で述べたように,画素変化面積IDHa(n)と時間方向
に平滑化した値IDHa'(n−2)とを求める。
【0204】分岐処理802は、実施例1の分岐処理2
04に対応する処理である。ここでは、図6に示したよ
うに「エッジ強度係数E(N)の変化率の絶対値が大き
い部分の途中のフレーム番号」を表すディゾルブ特徴点
nd1の値を調べ、 nd1=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には,シーンチェンジの開始点を検出す
るディゾルブ判定開始点更新処理803と,ディゾルブ
特徴点nd1を検出するディゾルブ特徴点更新処理205
とを実行してから分岐処理804に進む。そうでない場
合には、「エッジ強度係数の変化率の絶対値が小さい部
分」を検出するエッジ強度極値点更新処理206から分
岐処理804に進む。
【0205】ディゾルブ判定開始点更新処理803で
は、ディゾルブが始まったフレーム番号を検出して,そ
のフレーム番号をディゾルブ判定開始点nd0に代入す
る。同一シーン内の映像内容の急激な変化は発生しない
ので,エッジ強度の変化率Ercは,同一シーン内でゼロ
に近い値となる。一方,図6に示したように,ディゾル
ブの区間に入ると,上記変化率Ercの絶対値が大きい値
となる。そこでここでは,上記変化率Ercを計算したフ
レーム番号の中で最大となるフレーム番号(n−4)に
おいて,上記変化率Ercの符号が変化するか,または,
上記変化率Ercの値がゼロになる場合に,上記フレーム
番号(n−4)が上記ディゾルブ判定開始点nd0に相当
すると仮定する。そして,本実施例では(28)式が成
立する場合に、ディゾルブ判定開始点nd0をn−4に設
定する。
【0206】ディゾルブ特徴点更新処理205では、実
施例1で述べたように,(27a),(27b)式が同
時に成り立つ場合に、ディゾルブ特徴点nd1をn−4に
設定する。ただし本実施例では,(27b)式中のディ
ゾルブ判定開始点nd0は,シーンチェンジ開始時のフレ
ーム番号を表す。
【0207】エッジ強度極値点更新処理206では、実
施例1で述べたように,(28)式が成立する場合に、
エッジ強度極値点nd2をn−4に設定する。
【0208】分岐処理804は、実施例1の分岐処理3
02に対応する処理である。ここでは、図6に示したよ
うに「エッジ強度係数E(N)の変化率の絶対値が小さ
い部分の先頭のフレーム番号」を表すエッジ強度極値点
nd2の値を調べ、 nd2=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には、「判定対象フレーム画像In-4
映像変化点画像ではない」と判定してから終了判定処理
2にもどり、そうでない場合には終了候補未検出判定処
理805に進む。
【0209】終了候補未検出判定処理805では,「デ
ィゾルブが終了するフレーム番号」を表すディゾルブ終
了候補点nd3の値を調べ, nd3=US(値が設定されていない状態) が成立する場合には,ディゾルブ終了候補点nd3を検出
するために極小点判定処理806に進み,そうでなけれ
ば,ディゾルブ終了候補点nd3が次のシーンの先頭の定
常状態領域に含まれるかどうか調べるために分岐処理8
10に進む。
【0210】極小点判定処理806は、実施例1の極小
点判定処理303に対応する処理である.ここでは,
(32)、(33)式が同時に成り立つ場合には,Erc
(nd2),Erc(nd2+1),・・・が増加する図6
(c)の変化パターンとみなして安定点判定処理808
に進み、そうでない場合には,図6(a),(b)の変
化パターンとみなして,ディゾルブ終了候補点設定処理
807に進む。
【0211】ディゾルブ終了候補点設定処理807で
は、「エッジ強度係数E(N)の変化率の絶対値が小さ
い部分の先頭のフレーム番号」を表すエッジ強度極値点
nd2が、図6(a),(b)の変化パターンに属するデ
ィゾルブ区間の最後のフレーム番号であるとみなして、
ディゾルブ終了候補点nd3にエッジ強度極値点nd2を代
入してから、分岐処理810に進む。
【0212】安定点判定処理808は、実施例1の安定
点判定処理305に対応する処理である。ここでは,
(34)、(35)式が同時に成り立つ場合に,フレー
ム番号(n−4)が上記ディゾルブ終了候補点nd3に相
当するとみなして、ディゾルブ終了候補点設定処理80
9に進む。そうでない場合には、「判定対象フレーム画
像In-4は映像変化点画像ではない」と判定してから、
終了判定処理2にもどる。
【0213】ディゾルブ終了候補点設定処理809で
は、ディゾルブ終了候補点nd3にn−4を代入してか
ら、分岐処理810に進む。
【0214】分岐処理810では、次のシーンの先頭の
定常状態領域の長さnconstがあらかじめ設定されてい
るので、ディゾルブ終了候補点nd3からnconst枚のフ
レーム画像Ind3〜Ind3+nconst-1に対して,時間方向
に平滑化した画素変化面積IDHa'が計算されているかど
うかを判定する。時間方向に平滑化した画素変化面積を
計算したフレーム番号の中の最大値が(n−2)なの
で、 nd3+nconst−1=n−2 ・・・・・・・・・・・・・・・・(49) が成立する場合には,定常状態領域に含まれるフレーム
画像の上記平滑化した画素変化面積IDHa'が計算された
とみなして,図25の定常状態判定処理811に進む。
そうでなければ、処理対象フレーム画像を更新するため
に終了判定処理2にもどる。
【0215】図25の定常状態判定処理811は、実施
例1の定常状態判定処理403に対応する処理である。
ここでは,(36)式中の画素変化面積IDHaを上記平滑
化した画素変化面積IDHa'に置き換えてから,(49)
式を用いてnconstを消去した式 |IDHa'(n−2)−IDHa'(ni)|<θup、nd3≦ni<n−2 ・・・・・(50) が成立する場合には、判定対象フレーム画像Ind3を上
記定常状態領域の先頭のフレーム画像とみなして等速追
尾判定処理813に進む。そうでなければ、「判定対象
フレーム画像Ind3は映像変化点画像ではない」と判定
して、上記ディゾルブ終了候補点nd3を現在のシーンの
一部分とみなして,このディゾルブ終了候補点以降の部
分から映像変化点を検出するためにパラメータ初期化処
理812に進む。
【0216】パラメータ初期化処理812では、初期化
処理801と同様に,ディゾルブ判定開始点nd0に、新
しい初期点として,上記ディゾルブ終了候補点nd3を代
入する。そして、ディゾルブ特徴点nd1とエッジ強度極
値点nd2とディゾルブ終了候補点nd3にUSを代入して
から、ディゾルブ判定開始点のフレーム画像Ind0と処
理対象フレーム画像Inの間の画像に対して、上記エッ
ジ強度計算処理201からエッジ強度極値点更新処理2
06までを実行する。
【0217】等速追尾判定処理813は、実施例1の等
速追尾判定処理405に対応する処理である。ここで
は,(37)〜(39)式を修正した式を用いて,上記
ディゾルブ終了候補点nd3が被写体を等速で追尾する部
分に含まれるかどうか判定する。すなわち,(37)〜
(39)式の中の,画素変化面積IDHaを上記平滑化した
画素変化面積IDHa'に置き換え,かつ,シーンチェンジ
開始時のフレーム番号を表すワイプ開始候補点nw1をデ
ィゾルブ判定開始点nd0に置き換え,かつ,シーンチェ
ンジ終了時のフレーム番号を表す映像変化点候補nprw
をディゾルブ終了候補点nd3に置き換えた式 IDHa'(nd0)>θstill ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(51) IDHa'(nd3)>θstill ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(52) |IDHa'(nd3)−IDHa'(ni)|≦θdiff、nd0≦ni<nd3 ・・・(53) が同時に成り立つ場合には、シーンチェンジの区間とし
て推定した「ディゾルブ判定開始点nd0とディゾルブ終
了候補点nd3との間」が,被写体を等速で追尾する部分
に含まれると判定して,パラメータ初期化処理812に
進む.そうでなければ、上記ディゾルブ終了候補点nd3
がシーンチェンジの終了する部分のフレーム番号である
とみなして,映像変化点決定処理814に進む。
【0218】映像変化点決定処理814は、実施例1の
映像変化点決定処理15に対応する処理である。ここで
は,ディゾルブ終了候補点nd3のフレーム画像Ind3
映像変化点画像と考え,シーンの先頭フレーム画像Inp
として、図16のように図1におけるモニター34に縮
小表示してから、上記映像変化点画像の次の映像変化点
を検出するためにパラメータ初期化処理812に進む。
【0219】なお、本実施例に示した映像変化点検出処
理を実施例1に組み込むためには、分岐処理204とデ
ィゾルブ特徴点更新処理205との間で本実施例のディ
ゾルブ判定開始点更新処理803を実行し、さらに、映
像変化点決定処理304、306の終了後に、ディゾル
ブ終了候補点nd3に映像変化点番号候補nprdを代入し
てから、(49)〜(53)式を用いた判定を実行すれ
ばよい。(49)〜(53)式を用いた判定では、(4
9)、(50)式が同時に成立し、かつ、(51)〜
(53)式のうちの少なくとも1つが成立しない場合
に、「判定対象フレーム画像Ind3が映像変化点画像候
補である」と判定し、そうでなければ、映像変化点候補
nprdにUSを代入する。
【0220】以上のように本実施例では、ディゾルブに
類似した編集効果によるシーンチェンジを検出する映像
変化点検出方法において、「シーンの先頭で被写体の動
きとカメラ動作が定常的な状態になり、画素変化面積の
変化が小さい」と仮定して、画素変化面積の値が一定範
囲内になる部分をシーンの先頭としている.したがっ
て、画素変化面積が大きく変化する「シーンの途中部
分」の過剰検出を抑制することができる。また、本実施
例では,映像変化点の候補であるディゾルブ終了候補点
nd3が被写体を等速で追尾する区間に含まれるかどうか
を調べるので、被写体を等速度で追尾している部分にお
ける過剰検出を抑制することができる。
【0221】
【発明の効果】以上のように本発明は、時系列のフレー
ム画像の類似度がカットの部分で相対的に小さい値にな
るので、処理対象となる映像から時系列のフレーム画像
をサンプリングして、各フレーム画像単位で1つ前のフ
レーム画像との類似度を求め、フレーム画像I n とその
1つ前のフレーム画像I n-1 との間の類似度をS(n)
とした場合、S(n−1)−S(n)と、S(n+1)
−S(n)とが同時にあらかじめ設定したしきい値θcu
tより大きい値で、かつS(n)があらかじめ設定した
しきい値θlow未満になるか、またはS(n−1)がθh
igh以上を検出し、検出した時点における上記フレーム
画像I n を映像変化点のフレーム画像とすることで、カ
ットを検出し、映像変化点を推定することができる。そ
して、フレーム画像の類似度が大きく変化し、かつ、フ
レーム画像の類似度がある一定範囲に含まれる場合は、
カットではなく、編集効果などによるシーンチェンジな
ので、上記類似度が上記一定範囲の外の値をとるかどう
かを、上記類似度の値のしきい値処理によって判定する
ことで、カット以外のシーンチェンジの過剰検出を抑制
できる。
【0222】また、本発明は,処理対象となる映像から
時系列のフレーム画像I1、I2、I 3、・・・をサンプ
リングして、各フレーム画像単位でエッジ強度を用いて
計算される特徴量であるエッジ強度係数を求め、上記エ
ッジ強度係数が一定時間以上にわたって大きく変化する
区間と一定時間以上にわたってほとんど変化しない区間
を抽出して処理する。そして、ディゾルブによるシーン
チェンジの途中では一定時間以上にわたって画面全体の
エッジ強度が大きく変化し、かつ、ディゾルブ終了時か
ら一定時間以上にわたる区間では上記画面全体のエッジ
強度がほとんど変化しないので、ディゾルブに類似した
編集効果によるシーンチェンジを検出し、映像変化点を
推定することができる。
【0223】さらに、本発明は,映像中の特定のフレー
ム画像Inと、この特定フレーム画像の前のフレーム画
像In-1との間で、各画素の輝度がしきい値θw1を越え
た値で変化するかどうかを判定し、そのしきい値θw1を
越えた画素の集合を、上記特定フレーム画像Inの画素
変化領域RICnとし、ワイプ開始候補点nw1と、ワイプ
に必要な画像数の最大値nwmaxとを設定する。そして、
上記ワイプ開始候補点nw1のフレーム画像Inw1と上記
特定フレーム画像Inの間の画像数が、上記ワイプに必
要な画像数の最大値nwmaxに比べて大きい値にならない
ように、上記ワイプ開始候補点nw1を更新しながら、フ
レーム画像Inw1〜Inの画素変化領域RICnw 1、・・
・、RICnの和集合SRICを求めて、この和集合SRIC
に含まれる画素数がフレーム画像を構成する総画素数に
占める割合を置換済面積SIDHとし、さらに,置換済面積
SIDHがしきい値θsidh以上となる場合に、上記特定フレ
ーム画像I nを映像変化点のフレーム画像であるとみな
すことで、前のシーンの映像の一部分である領域と次の
シーンの映像の一部分である領域から構成され、逐次的
に前者が後者に置き換えられていく特徴をもつ、ワイプ
に類似した編集効果によるシーンチェンジを検出し、映
像変化点を推定することができる。
【0224】そして本発明は、推定されたシーンチェン
ジ部分が、被写体をほぼ等速で追尾している区間に含ま
れる場合には、推定された映像変化点を映像変化点から
除外するという処理を付加することで、被写体を等速度
で追尾している部分における過剰検出を抑制することが
できる。
【0225】また、画素変化領域RICnに含まれる画素
数がフレーム画像を構成する総画素数に占める割合を上
記特定フレーム画像Inの画素変化面積IDHa(n)とす
るとき、この画素変化面積は画面上の動きの総量を反映
する.したがって,引抜き判定開始点のフレーム画像I
no1と処理対象のフレーム画像INとの間の区間で、上記
画素変化面積がしきい値θfullを越えて減少するかどう
か判定することで、前のシーンが変形や縮小をしながら
移動して画面の外側に消滅したり、画面の外側から出現
した次のシーンが変形や拡大をしながら移動する特徴を
もつ、引抜きに類似した編集効果によるシーンチェンジ
と、画面上の物体が移動する特徴をもつ、パンニング・
ズーミングなどのカメラ動作によるシーンチェンジとを
検出し、映像変化点を推定することができる。
【0226】さらに本発明は、被写体とカメラ動作の動
きの総量を反映する画素変化面積が、引抜きに類似した
編集効果やカメラ動作によるシーンチェンジの終了直前
部分で、図12に示したようになめらかに減少すると仮
定した。すなわち、上記引抜き判定開始点のフレーム画
像Ino1と上記処理対象フレーム画像INの直前のフレー
ム画像IN-1との間の上記画素変化面積IDHa(no1)〜I
DHa(N−1)の間の最小値を区間最小変化面積IDHmin
(N)とし、処理対象フレーム画像INの画素変化面積I
DHa(N)から区間最小変化面積IDHmin(N)を引いた
値がしきい値θups以上となる場合に、上記処理対象フ
レーム画像INを上記引抜き判定開始点のフレーム画像
no1とする処理を付加した。上記仮定は,被写体の不
連続な動きの区間のように,画素変化面積の値が上下に
振動する場合には成立しないので、本発明によって,被
写体の不連続な動きの途中における過剰検出をより一層
抑制することができる。
【0227】また本発明は、シーンの先頭に,被写体の
動きとカメラ動作が定常的な状態になり、かつ,画素変
化面積の変化が小さい値になる特徴をもつ「定常状態領
域」が存在すると仮定した。画素変化面積の値が一定範
囲内になる部分を次のシーンの先頭とすることで、画素
変化面積が大きく変化する「シーンチェンジの途中部
分」の過剰検出を抑制することができる。
【0228】そして、上記エッジ強度係数,上記画素変
化面積,上記画素変化領域を用いて推定した映像変化点
と、現在のシーンの先頭フレーム画像との間の類似度の
処理を付加することで、タイトル文字出現時のようなデ
ィゾルブに類似した変化による過剰検出と、パンニング
時のようなワイプに類似した変化による過剰検出と、被
写体の不連続な動きの途中で動きが遅くなった部分にお
ける過剰検出を抑制することができる。
【0229】さらに以上の発明を組み合わせることで、
カットを検出でき、かつ、引抜きのように、前のシーン
の映像部分が画面上で変形や縮小や移動をして画面の外
側に消滅するシーンチェンジと、画面の外側から出現し
た次のシーンの映像部分が画面上で変形や拡大や移動を
して前のシーンの映像部分が消滅するシーンチェンジを
検出することができる。そして、ディゾルブのように,
前のシーンと次のシーンが両方とも移動・拡大・縮小を
しないシーンチェンジについても、シーンチェンジ途中
で画面全体のエッジ強度が変化する場合が多く、大部分
を検出できる。また、ワイプのように、画面上で逐次的
に前のシーンの映像部分が次のシーンの映像部分に置き
換えられるシーンチェンジについても、前のシーンと次
のシーンの間の画面全体のエッジ強度の差異に無関係に
検出できる。従って、以上の発明を組み合わせること
で、カットや編集効果やカメラ動作によるシーンチェン
ジを検出して、映像変化点を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における映像変化点検出
方法を実現する画像速見装置の全体システム図
【図2】本発明の第1の実施例におけるカットの判定条
件を示す図
【図3】本発明の第1の実施例におけるカットの判定条
件を示す図
【図4】本発明の第1の実施例におけるディゾルブによ
るシーンチェンジの概念図
【図5】同ディゾルブによる映像の合成を示す概念図
【図6】(a)本発明の第1の実施例で仮定したディゾ
ルブ時のエッジ強度係数の変化を示す図 (b)同ディゾルブ時のエッジ強度係数の変化を示す図 (c)同ディゾルブ時のエッジ強度係数の変化を示す図
【図7】本発明の第1の実施例におけるワイプ時のフレ
ーム画像の画素変化領域の和集合を示した概念図
【図8】本発明の第1の実施例における物体移動時の画
素変化領域を示した概念図
【図9】本発明の第1の実施例におけるパンニングによ
って画面上の柱が移動する概念図
【図10】本発明の第1の実施例における引抜きによる
シーンチェンジの概念図
【図11】本発明の第1の実施例における引抜き時の画
素変化面積の概念図
【図12】本発明の第1の実施例における引抜き時の画
素変化面積のなめらかな減少を示した図
【図13】本発明の第1の実施例における映像変化点検
出処理のフローチャート
【図14】本発明の第1の実施例におけるカット検出処
理のフローチャート
【図15】本発明の第1の実施例における対応する部分
領域の概念図
【図16】本発明の第1の実施例における映像変化点画
像の一覧表示の概念図
【図17】本発明の第1の実施例におけるパラメータ更
新処理のフローチャート
【図18】本発明の第1の実施例におけるディゾルブ判
定処理のフローチャート
【図19】本発明の第1の実施例におけるワイプ判定処
理のフローチャート
【図20】本発明の第1の実施例における引抜き判定処
理のフローチャート
【図21】本発明の第1の実施例におけるパラメータ初
期化処理のフローチャート
【図22】本発明の第1の実施例で過剰検出を示した図
【図23】本発明の第2の実施例における映像変化点検
出処理のフローチャート
【図24】本発明の第3の実施例における映像変化点検
出処理のフローチャート
【図25】本発明の第3の実施例における映像変化点検
出処理のフローチャート
【図26】従来のp部分領域R(j,n)、j=1,・
・・,16の作成を示した概念図
【図27】従来法のカットの判定条件を示した図
【図28】(a)ワイプを用いたシーンチェンジにおけ
るフレーム画像の時間変化の概念図 (b)ワイプを用いたシーンチェンジにおける類似度S
(N)の時間変化の図
【図29】シーンチェンジ途中のフレーム画像の不連続
な変化を示した概念図
【符号の説明】
30 ビデオディスク装置 31 VTR 32 フレームメモリ 33 計算機 34 モニター 35 外部記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−345382(JP,A) 特開 平6−36026(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 11/00 - 11/24 H04N 5/91 - 5/956 H04N 9/64 - 9/898 H04N 7/24 - 7/68

Claims (38)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象となる映像から時系列のフレー
    ム画像I1、I2、I3、・・・をサンプリングして、各
    フレーム画像単位で1つ前のフレーム画像との類似度を
    求め、フレーム画像I n とその1つ前のフレーム画像I
    n-1 との間の類似度をS(n)とした場合、S(n−
    1)−S(n)と、S(n+1)−S(n)とが同時に
    あらかじめ設定したしきい値θcutより大きい値で、か
    つS(n)があらかじめ設定したしきい値θlow未満に
    なるか、またはS(n−1)がθhigh以上を検出し、検
    出した時点における上記フレーム画像I n を映像変化点
    のフレーム画像とすることを特徴とする映像変化点検出
    方法。
  2. 【請求項2】 各フレーム画像を複数の部分領域に分割
    して、各部分領域の色のヒストグラムを求め、度数があ
    らかじめ設定したしきい値θhよりも大きい値になる色
    を上記部分領域の構成色とし、特定のフレーム画像In
    とその1つ前のフレーム画像In-1との間の対応する部
    分領域の構成色の共通部分を共通色とおいて、共通色と
    構成色とを用いて対応する部分領域の類似度を計算して
    から、対応する部分領域の類似度を用いて上記特定フレ
    ーム画像Inとその1つ前のフレーム画像In-1の類似度
    を計算することを特徴とする請求項1記載の映像変化点
    検出方法。
  3. 【請求項3】 対応する部分領域の両方において、共通
    色をもつ画素の面積を構成色をもつ画素の面積で正規化
    した値を求め、いずれか小さい方の値を上記対応する部
    分領域の類似度とすることを特徴とする請求項に記載
    の映像変化点検出方法。
  4. 【請求項4】 処理対象となる映像から時系列のフレー
    ム画像I1、I2、I3、・・・をサンプリングして、各
    フレーム画像単位でエッジ強度を用いて計算される特徴
    量であるエッジ強度係数を求め、上記エッジ強度係数が
    一定時間以上にわたって大きく変化する区間と一定時間
    以上にわたってほとんど変化しない区間を抽出して処理
    することで,次のシーンの先頭フレーム番号を表す映像
    変化点を検出することを特徴とする映像変化点検出方
    法。
  5. 【請求項5】 処理対象となる映像から時系列のフレー
    ム画像I1、I2、I3、・・・をサンプリングしなが
    ら、各フレーム画像を逐次的に処理して映像変化点を検
    出する方法において、フレーム画像Inをサンプリング
    したあとで、エッジ強度を用いて計算される特徴量であ
    るエッジ強度係数E(n)と、処理対象フレーム画像I
    Nのエッジ強度係数E(N)の変化率Erc(N)を求め
    て、一定数以上前のフレーム画像から連続して上記エッ
    ジ強度係数の変化率Erc(N)の絶対値があらかじめ設
    定したしきい値θedge以上となる場合には、上記処理対
    象フレーム画像INの画像番号Nをディゾルブ特徴点nd
    1とおき、次に、上記処理対象フレーム画像INがディゾ
    ルブ特徴点nd1以降で、かつ,上記エッジ強度係数の変
    化率の絶対値の小さい区間に含まれる場合には、上記処
    理対象フレーム画像INの画像番号Nをエッジ強度極値
    点nd2とし、さらに、上記エッジ強度極値点以降のフレ
    ーム画像における上記エッジ強度係数E(nd2)、E
    (nd2+1)、E(nd2+2)、・・・が増加しない場
    合には、上記エッジ強度極値点nd2のフレーム画像を次
    のシーンの先頭フレーム画像とみなして映像変化点のフ
    レーム画像とし,そうでなければ、上記エッジ強度極値
    点nd2のフレーム画像Ind2と上記処理対象フレーム画
    像INとの間で上記エッジ強度係数が増加し、かつ、上
    記処理対象フレーム画像INが上記エッジ強度係数の変
    化率の絶対値の小さい区間に含まれる場合に、上記処理
    対象フレーム画像INを映像変化点のフレーム画像とす
    ることを特徴とする映像変化点検出方法。
  6. 【請求項6】 エッジ強度係数列E(1)、E(2)、
    ・・・を、時間方向に平滑化した値としてE'(1)、E'
    (2)、・・・とするとき、上記処理対象フレーム画像
    Nにおける平滑化したエッジ強度係数E'(N)の変化
    率を上記エッジ強度係数の変化率Erc(N)とすること
    を特徴とする請求項に記載の映像変化点検出方法。
  7. 【請求項7】 上記ディゾルブ特徴点nd1以前で、上記
    変化率の積Erc(N−1)×Erc(N)がゼロ以下とな
    る場合には、シーンチェンジ開始点を表すディゾルブ判
    定開始点nd0に上記処理対象フレーム画像の画像番号N
    を代入することを特徴とする請求項または請求項
    記載の映像変化点検出方法。
  8. 【請求項8】 フレーム画像の各画素におけるエッジを
    エッジ検出オペレータを用いて検出し、すべてのエッジ
    の強度の総和を求めてエッジ強度係数とすることを特徴
    とする請求項から請求項までのいずれかに記載の映
    像変化点検出方法。
  9. 【請求項9】 処理対象となる映像から時系列のフレー
    ム画像I1、I2、I3、・・・をサンプリングして、各
    フレーム画像単位で1つ前のフレーム画像との間で、輝
    度があらかじめ設定したしきい値θw1を越えた値で変化
    した画素の集合を求めて画素変化領域とし、連続するフ
    レーム画像の画素変化領域の和集合の面積をしきい値処
    理することで,次のシーンの先頭フレーム番号を表す映
    像変化点を検出することを特徴とする映像変化点検出方
    法。
  10. 【請求項10】 シーンチェンジ開始点を表すワイプ開
    始候補点nw1のフレーム画像Inw1と処理対象フレーム
    画像INの間の画像数が、あらかじめ設定したワイプに
    必要な画像数の最大値nwmaxに比べて大きい値にならな
    いように、上記ワイプ開始候補点nw1を更新しながら、
    フレーム画像Inw1〜INの画素変化領域RICnw1、・・
    ・、RICNの和集合SRICを求めて、この和集合SRIC
    に含まれる画素数がフレーム画像を構成する総画素数に
    占める割合を置換済面積SIDHとし、置換済面積SIDHがあ
    らかじめ設定したしきい値θsidh以上となる場合には、
    上記処理対象フレーム画像候補INを次のシーンの先頭
    フレーム画像とみなして映像変化点のフレーム画像とす
    ることを特徴とする請求項に記載の映像変化点検出方
    法。
  11. 【請求項11】 上記画素変化領域に含まれる画素数が
    フレーム画像を構成する総画素数に占める割合を画素変
    化面積としたとき、上記処理対象フレーム画像INの上
    記画素変化面積IDHa(N)から、その直前のフレーム画
    像IN-1の画素変化面積IDHa(N−1)を引いた値を求
    め、その絶対値があらかじめ設定したしきい値θgap以
    上となる場合に、上記処理対象フレーム画像INの次の
    フレーム画像の画像番号(N+1)を上記ワイプ開始候
    補点nw1とすることを特徴とする請求項10に記載の映
    像変化点検出方法。
  12. 【請求項12】 被写体をほぼ等速で追尾している部分
    を除外して映像変化点を検出することを特徴とする請求
    から請求項11までのいずれかに記載の映像変化点
    検出方法。
  13. 【請求項13】 特定のフレーム画像とその1つ前のフ
    レーム画像との間で、輝度があらかじめ設定したしきい
    値θw1を越えた値で変化した画素の集合を画素変化領域
    とし、この画素変化領域に含まれる画素数がフレーム画
    像を構成する総画素数に占める割合を画素変化面積とし
    たとき、推定したシーンチェンジ開始点とシーンチェン
    ジ終了点との間で上記画素変化面積があらかじめ設定し
    たしきい値θstill以上となり、かつ、ほぼ一定値とな
    る場合を除外して映像変化点を検出することを特徴とす
    る請求項から請求項11までのいずれかに記載の映像
    変化点検出方法。
  14. 【請求項14】 処理対象となる映像から時系列のフレ
    ーム画像I1、I2、I3、・・・をサンプリングして、
    各フレーム画像単位で1つ前のフレーム画像との間で、
    輝度があらかじめ設定したしきい値θw1を越えた値で変
    化した画素の集合を求めて画素変化領域とし、この画素
    変化領域に含まれる画素数がフレーム画像を構成する総
    画素数に占める割合を画素変化面積としたとき、引抜き
    判定開始点以降で,画素変化面積がしきい値θfullを越
    えて減少する区間を抽出して処理することで,次のシー
    ンの先頭フレーム番号を表す映像変化点を検出すること
    を特徴とする映像変化点検出方法。
  15. 【請求項15】 引抜き判定開始点のフレーム画像I
    no1における上記画素変化面積IDHa(no1)が、上記引
    抜き判定開始点のフレーム画像Ino1と処理対象フレー
    ム画像INとの間の上記画素変化面積IDHa(no1)〜IDH
    a(N)の最大値となり、かつ、上記処理対象フレーム
    画像の直前の判定対象フレーム画像IN-1における上記
    画素変化面積IDHa(N−1)が、上記引抜き判定開始点
    のフレーム画像Ino1と上記処理対象フレーム画像IN
    の間の上記画素変化面積IDHa(no1)〜IDHa(N)の最
    小値となり、かつ、上記引抜き判定開始点no1の画素変
    化面積IDHa(no1)から上記判定対象フレーム画像の画
    素変化面積IDHa(N−1)を引いた値があらかじめ設定
    したしきい値θfull以上となる場合に、上記判定対象フ
    レーム画像IN-1を次のシーンの先頭フレーム画像とみ
    なして映像変化点のフレーム画像とすることを特徴とす
    る請求項14に記載の映像変化点検出方法。
  16. 【請求項16】 引抜き判定開始点のフレーム画像I
    no1と判定対象のフレーム画像INの直前のフレーム画像
    N-1との間の上記画素変化面積IDHa(no1)〜IDHa
    (N−1)の間の最大値と最小値を、それぞれ区間最大
    変化面積IDHmax(N),区間最小変化面積IDHmin(N)
    としたとき、上記処理対象フレーム画像INの画素変化
    面積IDHa(N)が上記区間最大変化面積IDHmax(N)を
    越えた値になるか、または、上記処理対象フレーム画像
    の画素変化面積IDHa(N)から上記区間最小変化面積ID
    Hmin(N)を引いた値があらかじめ設定したしきい値θ
    ups以上となる場合に、上記引抜き判定開始点no1に上
    記処理対象フレーム画像INの画像番号Nを代入するこ
    とを特徴とする請求項14または請求項15に記載の映
    像変化点検出方法。
  17. 【請求項17】 現在のシーンの先頭フレーム画像と上
    記検出した映像変化点のフレーム画像との類似度が,あ
    らかじめ設定したしきい値θchange以上となる場合に
    は,上記検出した映像変化点を映像変化点から除外する
    ことを特徴とする請求項から請求項16までのいずれ
    かに記載の映像変化点検出方法。
  18. 【請求項18】 上記現在のシーンの先頭フレーム画像
    npと上記検出した映像変化点のフレーム画像Inpr
    をそれぞれ複数の部分領域に分割して、各部分領域の色
    のヒストグラムを求め、度数があらかじめ設定したしき
    い値θhよりも大きい値になる色を上記部分領域の構成
    色とし、上記2枚のフレーム画像Inp、Inprの対応す
    る部分領域の構成色の共通部分を共通色とおいて、共通
    色と構成色とを用いて対応する部分領域の類似度を計算
    してから、対応する部分領域の類似度を用いて上記2枚
    のフレーム画像Inp、Inprの類似度を計算することを
    特徴とする請求項17に記載の映像変化点検出方法。
  19. 【請求項19】 対応する部分領域の両方において、共
    通色をもつ画素の面積を構成色をもつ画素の面積で正規
    化した値を求め、いずれか小さい方の値を上記対応する
    部分領域の類似度とすることを特徴とする請求項18
    記載の映像変化点検出方法。
  20. 【請求項20】 検出された映像変化点から一定時間以
    上にわたって画素変化面積の変化が小さい場合に、上記
    検出した映像変化点を映像変化点とみなし,そうでない
    場合には,上記検出した映像変化点を映像変化点から除
    外することを特徴とする請求項から請求項19までの
    いずれかに記載の映像変化点検出方法。
  21. 【請求項21】 画素変化面積列IDHa(2)、IDHa
    (3)、・・・を、時間方向に平滑化した値としてIDH
    a'(2)、IDHa'(3)、・・・とするとき、画素変化
    面積を用いずに、平滑化した画素変化面積を用いて映像
    変化点の検出を実行することを特徴とする請求項13
    ら請求項20までのいずれかに記載の映像変化点検出方
    法。
  22. 【請求項22】 上記画素変化面積を用いずに、上記画
    素変化面積以外で画面上の動きの総量を反映する特徴量
    を用いて上記映像変化点の検出を実行することを特徴と
    する請求項13から請求項21までのいずれかに記載の
    映像変化点検出方法。
  23. 【請求項23】 上記時系列のフレーム画像I1,I2
    3,・・・が途中にカットを含まないことを特徴とす
    る請求項から請求項22までのいずれかに記載の映像
    変化点検出方法。
  24. 【請求項24】 処理対象となる映像から時系列のフレ
    ーム画像I1、I2、I3、・・・をサンプリングしなが
    ら、各フレーム画像を逐次的に処理して映像変化点を検
    出する方法において、フレーム画像Inにおけるエッジ
    強度を含む特徴量をエッジ強度係数E(n)とし、上記
    フレーム画像Inとこのフレーム画像Inの直前のフレー
    ム画像In-1との間で、輝度があらかじめ設定したしき
    い値θw1を越えた値で変化した画素の集合を画素変化領
    域RICnとして、この画像変化領域RICnに含まれる画素
    数がフレーム画像を構成する総画素数に占める割合を画
    素変化面積IDHa(n)としたとき、カットを検出する映
    像変化点検出方法と、上記エッジ強度係数E(n)を用
    いた映像変化点検出方法と、上記画素変化領域RICn
    用いた映像変化点検出方法と、上記画素変化面積IDHa
    (n)を用いた映像変化点検出方法との中で、少なくと
    も2つ以上の上記映像変化点検出方法を組み合わせて映
    像変化点の検出を実行することを特徴とする映像変化点
    検出方法。
  25. 【請求項25】 上記エッジ強度係数E(n)を用いた
    映像変化点検出方法と、上記画素変化領域RICnを用い
    た映像変化点検出方法と、上記画素変化面積IDHa(n)
    を用いた映像変化点検出方法との中の、少なくとも1つ
    以上の方法と、上記カットを検出する映像変化点検出方
    法とを組み合わせて映像変化点の判定を実行するとき、
    上記カットを検出する映像変化点検出方法で検出された
    映像変化点のフレーム画像Insから始まる時系列のフレ
    ーム画像Ins、Ins+1、Ins+2、・・・を逐次的に処理
    して、カット以外の映像変化点を検出することを特徴と
    する請求項24に記載の映像変化点検出方法。
  26. 【請求項26】 上記カットを検出する映像変化点検出
    方法において、各フレーム画像単位で1つ前のフレーム
    画像との類似度を求め、上記時系列のフレーム画像にお
    ける類似度の差と類似度の値とをしきい値処理してカッ
    トを検出することを特徴とする請求項24または請求項
    25に記載の映像変化点検出方法。
  27. 【請求項27】 処理対象フレーム画像INを処理した
    あとで、上記カットを検出する映像変化点検出方法によ
    ってカットが検出された場合には、検出されたカットの
    直後を映像変化点とし、そうでない場合で、かつ、上記
    カットを検出する映像変化点検出方法以外の方法によっ
    て1つ以上の映像変化点が検出された場合に、検出され
    た映像変化点の中から映像変化点候補nprを選択する処
    理を実行してから、現在のシーンの先頭フレーム画像I
    npと上記映像変化点のフレーム画像である映像変化点画
    像候補Inprとの類似度を求め、求められた類似度があ
    らかじめ設定したしきい値θchange以下になる場合に、
    上記映像変化点画像候補Inprを次のシーンの先頭フレ
    ーム画像とみなして映像変化点のフレーム画像とするこ
    とを特徴とする請求項24から請求項26までのいずれ
    かに記載の映像変化点検出方法。
  28. 【請求項28】 上記検出された映像変化点の中から映
    像変化点候補nprを選択する処理において、画像番号が
    最も大きい映像変化点を上記映像変化点候補nprとする
    ことを特徴とする請求項27に記載の映像変化点検出方
    法。
  29. 【請求項29】 上記エッジ強度係数E(n)を用いた
    映像変化点検出方法と、上記画素変化領域RICnを用い
    た映像変化点検出方法と、上記画素変化面積IDHa(n)
    を用いた映像変化点検出方法との中の、少なくとも2つ
    以上の方法を組み合わせて映像変化点の検出を実行する
    とき、特定の映像変化点検出方法で検出された映像変化
    点が、上記特定の映像変化点検出以外の方法で検出する
    べき映像変化点の直前のシーンチェンジの途中である場
    合には、上記検出された映像変化点を映像変化点から除
    外することを特徴とする請求項24から請求項28まで
    のいずれかに記載の映像変化点検出方法。
  30. 【請求項30】 上記エッジ強度係数E(n)を用いた
    映像変化点検出方法において、上記エッジ強度係数が一
    定時間以上にわたって大きく変化する区間と一定時間以
    上にわたってほとんど変化しない区間を抽出して処理す
    ることで,次のシーンの先頭フレーム番号を表す映像変
    化点を検出することを特徴とする請求項24から請求項
    29までのいずれかに記載の映像変化点検出方法。
  31. 【請求項31】 上記エッジ強度係数E(n)が一定時
    間以上にわたって大きく変化する区間の途中をディゾル
    ブ特徴点nd1とし、上記エッジ強度係数を処理して上記
    ディゾルブ特徴点nd1を含むシーンチェンジが終了する
    時点であるディゾルブ終了点を求めるとき、上記画素変
    化領域RICnを用いた映像変化点検出方法によって検出
    された映像変化点nprw、または、上記画素変化面積IDH
    a(n)を用いた映像変化点検出方法によって検出され
    た映像変化点nproが、上記ディゾルブ特徴点nd1以降
    上記ディゾルブ終了点以前である場合には、上記検出さ
    れた映像変化点nprw、nproが、上記エッジ強度係数E
    (n)を用いた映像変化点検出方法で検出するべき映像
    変化点の直前のシーンチェンジの途中であるとみなし
    て、上記検出された映像変化点nprw、nproを映像変化
    点から除外することを特徴とする請求項30に記載の映
    像変化点検出方法。
  32. 【請求項32】 上記画素変化面積IDHa(n)を用いた
    映像変化点検出方法において、上記画素変化面積がしき
    い値θfullを越えて減少する区間を抽出して処理するこ
    とで,次のシーンの先頭フレーム番号を表す映像変化点
    を検出することを特徴とする請求項24から請求項31
    までのいずれかに記載の映像変化点検出方法。
  33. 【請求項33】 上記画素変化領域RICnを用いた映像
    変化点検出方法,または,上記エッジ強度係数E(N)
    を用いた映像変化点検出方法によって検出された映像変
    化点nprにおける画素変化面積IDHa(npr)の値が、そ
    の直後の画像における画素変化面積IDHa(npr+1)に
    比べて大きい値になる場合には、上記検出された映像変
    化点nprが、上記画素変化面積IDHa(n)を用いた映像
    変化点検出方法で検出するべき映像変化点の直前のシー
    ンチェンジの途中であるとみなして、上記検出された映
    像変化点nprを映像変化点から除外し、この検出された
    映像変化点npr以降で最初の画素変化面積の極小点を映
    像変化点nprとすることを特徴とする請求項32に記載
    の映像変化点検出方法。
  34. 【請求項34】 フレーム画像の各画素におけるエッジ
    をエッジ検出オペレータを用いて検出し、すべてのエッ
    ジの強度の総和を求めてエッジ強度係数とすることを特
    徴とする請求項24から請求項33までのいずれかに記
    載の映像変化点検出方法。
  35. 【請求項35】 上記画素変化領域RICnを用いた映像
    変化点検出方法において、連続するフレーム画像の画素
    変化領域の和集合の面積をしきい値処理することでシー
    ンチェンジを検出することを特徴とする請求項24から
    請求項34までに記載の映像変化点検出方法。
  36. 【請求項36】 被写体をほぼ等速で追尾している部分
    を除外して映像変化点を検出することを特徴とする請求
    24から請求項35までのいずれかに記載の映像変化
    点検出方法。
  37. 【請求項37】 特定のフレーム画像とその1つ前のフ
    レーム画像との間で、輝度があらかじめ設定したしきい
    値θw1を越えた値で変化した画素の集合を画素変化領域
    とし、この画素変化領域に含まれる画素数がフレーム画
    像を構成する総画素数に占める割合を画素変化面積とし
    たとき、推定したシーンチェンジ開始点とシーンチェン
    ジ終了点との間で上記画素変化面積があらかじめ設定し
    たしきい値θstill以上となり、かつ、ほぼ一定値とな
    る場合を除外して映像変化点を検出することを特徴とす
    る請求項24から請求項35までのいずれかに記載の映
    像変化点検出方法。
  38. 【請求項38】 検出された映像変化点から一定時間以
    上にわたって画素変化面積の変化が小さい場合に、上記
    検出した映像変化点を映像変化点とみなし,そうでない
    場合には,上記検出した映像変化点を映像変化点から除
    外することを特徴とする請求項24から請求項37まで
    のいずれかに記載の映像変化点検出方法。
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