JP2910291B2 - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム

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JP2910291B2
JP2910291B2 JP3084071A JP8407191A JP2910291B2 JP 2910291 B2 JP2910291 B2 JP 2910291B2 JP 3084071 A JP3084071 A JP 3084071A JP 8407191 A JP8407191 A JP 8407191A JP 2910291 B2 JP2910291 B2 JP 2910291B2
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film
groove
chloride resin
vinyl chloride
resin film
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靖和 杉浦
よし子 伊藤
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Mitsubishi Chemical MKV Co
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムに関するものである。更に詳しくは、透明性が
良好で、ハウス内入射光量を調節する機能を持つ農業用
塩化ビニル系樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業用塩化ビニル系樹脂フィルムにおい
て、ハウス内の入射光量を調節する方法としては顔料等
配合剤の添加あるいは梨地状に表面加工することがよく
知られている。しかし、上記フィルムでは入射光の吸
収、又はランダムな散乱・反射、吸収が起こるため、入
射光量の増減を調節するに到っていない。
【0003】又、ハウス内への入射光量を調節する方法
としては、プリズムの原理を使用して、ハウス内を冬期
に増光、夏期に減光させることが知られている。これは
例えばアクリル系樹脂等の硬質樹脂からなるシートの片
面を鋸歯状の断面に加工し、凹凸のひとつひとつがプリ
ズムの働きをするようにしたものである。しかし、アク
リル等の硬質資材は高価であり、且つハウス形態が屋根
型ハウスに限定されるという問題があった。
【0004】一方、軟質塩化ビニル系樹脂フィルムにプ
リズム様の凹凸を設けたものも知られている(例えば特
開昭62−22520号、同62−272920号、同
63−129936号)が、入射光量の調節機能の点で
必ずしも満足し得るものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は入射光量の調
節機能の優れた農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムの少
くとも片面に、直線状のV字溝を、互に平行で且つ等ピ
ッチに設け、溝と溝との間に平面を有するフィルムであ
って、溝断面が形成する三角形の対向する2つの傾斜面
の各々がフィルム面となす角A及びBは下記の関係式を
満し、 2A≦B A+B≦110° 5°≦A≦30° 10°≦B≦90° 且つ、該溝部が、フィルムの投影面の20〜70%を占
めている、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに存する。
【0007】ここで、溝の傾斜面がフィルム面となす角
A及びBは、図1における角A及びBを意味する。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明において、塩化ビニル系樹脂とは、
ポリ塩化ビニルのほか塩化ビニルを主体とした他のコモ
ノマーとの共重合体、これらの混合物またはこれらと他
の重合体あるいは共重合体との混合物をいう。
【0010】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
には、柔軟性を付与するために塩化ビニル系樹脂100
重量部に対して、20〜60重量部の通常使用される可
塑剤が配合される。
【0011】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
は、必要に応じて、通常塩化ビニル系樹脂に配合される
添加剤、例えば防曇剤、防霧剤、滑剤、熱安定剤、帯電
防止剤、紫外線吸収剤、着色剤を配合することができ
る。
【0012】これら添加剤は、通常の配合量、例えば塩
化ビニル系樹脂100重量部に対し、10重量部以下で
使用することができる。
【0013】溝条を付ける方法としてはダイの形状を特
殊化して溶融押出しと同時に溝を付ける方法や特定の凹
凸又は凸条を持つエンボスロールで加工する方法があ
る。
【0014】溝の部分はフィルムの投影面の20〜70
%を占めるものであり、特に30〜50%が好ましい。
20%以下であるとハウス内への入射光量の調節が十分
にできない。また、70%以上であると低温衝撃強度等
のフィルム物性が著しく低下する。
【0015】溝のピッチ又は溝の幅が大きすぎたり、溝
深さがフィルム厚みに対して深すぎると強度が低下す
る。
【0016】溝の斜面とフィルム面とのなす角A及びB
のうち一方でも所定の角度より小さいと光の屈折が不十
分のため、ハウス内への入射光量の調節の効果がない。
また、Bの角度がAの2倍以下の場合は、一定方向の光
屈折が十分でないため、入射光量調節効果が不十分であ
る。一方、所定の角度より大きかったり、A+Bが11
0°よりも大きくなると強度低下が顕著となる。これら
の点を考慮すると、本発明のフィルムは溝の深さ(図1
のD)がフィルム厚み(図1のT)の1/20〜3/1
0であり、溝の幅(図1のw)が50〜100μmであ
り、且つ、溝のピッチ(図1のp)が100〜250μ
mである、ものとするのがよい。
【0017】特に、溝深さD、フィルム厚みT及び溝ピ
ッチPが次の式を満たすものが好ましい。
【0018】 5≦〔D(μ)/T(μ)〕p(μ)≦50
【0019】
【実施例】透明な塩化ビニル樹脂フィルム(厚み0.1
mm)を使用して、エンボスロールの形状、エンボスロー
ル入口フィルム温度を調節することによって実施例1〜
4、比較例1〜6のフィルムを得た。例えば実施例1の
フィルムは、直径210mmのエンボスロールで表面形状
が図2に示すように角度θ1 が30°、θ2 が80°で
ピッチpが250μのものを用い、赤外線ヒーターで1
20℃に加熱したフィルムを水冷エンボスロールと水冷
ゴムロールの間に0.4kg/cmの圧力となるように通す
ことにより得た。
【0020】得られたフィルムを図3に示すようなモデ
ルハウスの頂部にエンボス面がハウスの内側になるよう
に張り、ハウス底部の照度を5cm間隔で測定し、平均照
度を透明フィルムとの比でハウス内への入射光量を求め
た(北緯35度の夏至及び冬至の南中時想定)。
【0021】又、上記フィルムの衝撃強度を東洋精機
(株)製パンクチュアーテスタにより測定した。
【0022】測定結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明のフィルムは、農業用塩化ビニル
系樹脂本来の物性を損なうことなく、ハウス内への入射
光量を冬期には増光、夏期には減光させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のフィルムの1例の断面図であ
り、Tはフィルム厚みを、A及びBは溝部傾斜面とフィ
ルム面との角度を、pは溝ピッチを、wは溝幅を、Dは
溝深さをそれぞれ示す。
【図2】図2は実施例1で用いたエンボスロール表面の
模式断面図であり、θ1 及びθ 2 は底角を、pはピッチ
をそれぞれ示す。
【図3】図3は実施例中でフィルムの評価に用いたモデ
ルハウスの模式図であり、1はハウスを、2、2′はハ
ロゲンランプを、3、3′、3″は照度計を、4、4′
は頂部に展張した本発明フィルムを、5、5′はハウス
壁部を、6は床面をそれぞれ示す。2と3′との距離、
2′と3′との距離はそれぞれ1mである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの少くとも片面に、直線状のV
    字溝を、互に平行で且つ等ピッチに設け、溝と溝との間
    に平面を有するフィルムであって、溝断面が形成する三
    角形の対向する2つの傾斜面の各々がフィルム面となす
    角A及びBは下記の関係式を満し、 2A≦B A+B≦110° 5°≦A≦30° 10°≦B≦90° 且つ、該溝部が、フィルムの投影面の20〜70%を占
    めている、農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 溝の深さがフィルム厚みの1/20〜3
    /10であり、溝の幅が50〜100μmであり、且
    つ、溝のピッチが100〜250μmである、請求項1
    のフィルム。
JP3084071A 1991-04-16 1991-04-16 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム Expired - Lifetime JP2910291B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212070A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Dainippon Printing Co Ltd 農業用太陽光制御フィルム
JP5946946B1 (ja) * 2015-09-08 2016-07-06 千葉機械工業株式会社 保温用複合シートおよびその製造装置・製造方法
JP2016136971A (ja) * 2016-05-09 2016-08-04 大日本印刷株式会社 農業用太陽光制御フィルム

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