JP2891365B2 - セラミックス系超電導体の製造方法 - Google Patents

セラミックス系超電導体の製造方法

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超電導体の製造方法に係り、特にセラミック
ス系超電導体の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年、セラミックス超電導体の開発が世界中で急ピッ
チで進められており、この超電導体は従来の最高の臨界
温度を示すNb3Geの23Kを大巾に越えるもので、La−Sr−
Cu−O系、Y−Ba−Cu−O系、Bi−Sr−Ca−Cu−O系等
のほか、233Kあるいは300K以上の臨界温度(以下Tcと称
する。)を示すセラミックスも報告されている。
このようにセラミックス超電導材料は液体窒素温度以
上や室温付近で用いることができる可能性があり、この
場合、高価な液体ヘリウムを使用しなくて済むため、経
済的に極めて有利となるほか、超電導発電機に使用され
ると構造がシンプルで熱機関の効率も向上する等の利用
を有する。
しかしながら、セラミックスは硬くて、かつ脆いた
め、現在実用化されているNb−Ti系やNb3Sn系超電導体
のように曲げたり、あるいはコイル巻きすることができ
ず、この点を克服することが実用化への第1歩となる。
現在線材の製造方法として、 アモルファスのテープあるいは線材を酸素雰囲気下で
加熱処理する方法、 合金管(たとえばCu−Ni合金)の内部に原料の粉末を
充填し、両端を引張って線材やテープ状に成形する方
法、 銅系合金管内にセラミックス粉末を充填し、熱処理お
よび圧延加工等を施して線材やテープ状に成形する方
法、 等が提案されている。
しかしながら、上記の方法においては、極めて急速
な冷却を必要とするため、実用線材を得る方法としては
難点を有しており、上記の方法では、長尺の線材を連
続的に製造することが困難であり、上記の方法では加
工工程が複雑となる難点がある。この場合、セラミック
ス超電導体生成の熱処理は、超電導特性向上の観点から
成形後、すなわち最終線径近傍で施すことが望ましい
が、銅系合金管で被覆されているため成形後に内部に酸
素を供給することが極めて困難であり、実際上不可能で
ある。
この点を改善する方法として、セラミックスの焼成温
度で耐酸化性を有し、かつセラミックスと反応し難い
上、酸素透過機能を有する金属管内にセラミックスを充
填することが検討されている。
[発明が解決しようとする課題] この場合には成形後、最終段階で焼成することができ
るが、原料粉末の充填密度向上が難しく、かつ焼成後に
粒界が多数残存する上、収縮するためクラックが生じ易
いという欠点があり、さらに配向性に問題があるため臨
界電流密度(以下Jcと称する。)が低下するという問題
を有する。
本発明は上記の問題を解決するためになされたもの
で、粉末材料を用いる際の種々の欠点を除去した高いJc
のセラミックス系超電導体の製造方法を提供することを
その目的とする。
本発明はスパッタリング法により基体上に直接超電導
物質を生成するもので、この基体としてAgまたはインバ
ーよりなるテープを用いるものである。従来スパッタリ
ング法により基体上にセラミックス超電導物質の薄膜を
生成させる研究がY−Ba−Cu−O系でなされているが、
これ等は基体としてMgO、SrTiO3、ZrO2等のセラミック
ス基板を用いるもので金属基板上への薄膜生成は未だ報
告されていない。
[課題を解決するための手段] 本発明のセラミックス系超電導体の製造方法は、(1
〜3)×10-5/℃以下の線膨脹係数を有する厚さ0.3mm
以下のAgまたはインバーよりなるテープ上に、直接セラ
ミックス超電導物質をスパッタリング法により被着せし
めるものである。
本発明における金属(合金を含む。)テープは、ヒー
トショックの影響を小さくし、超電導物質との密着性を
向上させるため、セラミックス超電導物質の線膨脹係数
1.0〜1.5X10-5/℃の近傍の線膨脹係数を有するもの
で、かつ900℃以下の酸素雰囲気中での加熱条件に対し
耐酸化性を有するものが用いられる。
このような金属としてAgまたはインバーが好適する。
またその厚さは可撓性をもたせるために、0.3mm以下と
する必要がある。
上記のセラミックス超電導物質としては、YBa2Cu3OX
やBiSrCaCu2OX等を代表的なものとして挙げることがで
きるが、もちろんこれに限定されるものではない。
[作用] 本発明の方法においては、スパッタリング法を用いる
ため、従来のセラミックス超電導体の焼成温度(900〜1
000℃)より低い加熱条件で金属テープを加熱すればよ
く、したがって金属テープとして耐酸化性の優れた貴金
属を用いなくとも線材化が可能となり、かつテープとセ
ラミックスとの反応も防止することができる。同時にセ
ラミックスの密度も向上するとともに、粒界が少ないた
めJcも向上する。
さらにスパッタリングの際にテープを加熱する条件を
制御することにより、配向性の制御も容易であり、した
がってJcも容易に向上させることができる。この場合、
被着後の熱処理を必要としないため、その製造工程も簡
略化される。
また金属テープの線膨脹係数とその厚さを規定するこ
とにより、クラックの発生も防止し得るとともに可撓性
も向上する。
[実施例] 実施例1および2 金属テープとして厚さ100μmのAgおよびインバーテ
ープを用い、このテープの上にYBa2Cu3OXを厚さ1μm
の厚さに形成した。このときのスパッタ条件を下記に示
す。
スパッタ装置:rfスパッタ装置13.5MHz ターゲット:YBa2.0Cu4.0Ox焼結体 スパッタガス:Ar/O2(=1.0) ガス圧:9×10-2Torr rfパワー:100W テープ温度:650℃ deposition速度:20Å/min なお金属テープは予め化学的処理により表面を清浄に
して用いた。またターゲットはY2O3、BaCO3およびCuOの
粉末を所定比率で混合し、930℃×8hrs仮焼後、950℃×
8hrs焼成し、これを粉砕して得た粉末を外径80mmφ、厚
さ1mmのディスクに成型したものを用いた。
スパッタリング後、大気中または酸素雰囲気下で室温
まで冷却した。
このようにして得られた超電導テープの電気抵抗(4
端子法)、結晶構造(X線回折)、断面の組織(走査電
顕)を調べた。
上記の方法により得られた超電導テープのTcはいずれ
も約85K、Jcは10000A/cm2以上であることが確認され
た。
成膜状態について観察した結果を第1表に示す。
上記の結果から、特にAgおよびインバーテープにおい
ては、それぞれ結晶粒度は異なるが超電導物質の密着性
が良好であることが明らかである。
第1図は実施例1(Ag)のX線回折チャートを示した
もので、●はテープ材質によるピークを、面指数はY−
Ba−Cu−O超電導物質のピークを示している。
実施例3 厚さ0.1〜1.0mmのインバー板上に、上記実施例と同様
の方法によりY−Ba−Cu−O超電導物質を被着させ、こ
の板より幅20mm、長さ150mmの試料を採取した。この試
料をスパン長100mm、撓み量20mmまで荷重を負荷し、撓
み状態および表面状態を観察した。結果を第2表に示
す。
比較例1〜2 金属テープとして厚さ100μmのTaおよびWテープを
用いた以外は実施例1〜4と同様の方法により、テープ
上にYBa2Cu3OXを厚さ1μmに形成した。この超電導テ
ープのTcおよびJcは実施例1および2と同程度であっ
た。なお成膜状態についての観察結果を第1表に示し
た。なおTa、Wの成膜状態が不良なのは、これらの酸化
物が比較的安定で、テープとの界面に容易に形成される
ためと考えられる。したがって金属テープとしては、物
理的性質のほか化学的性質を考慮して選択する必要があ
る。
[発明の効果] 以上述べたように本発明のセラミックス系超電導体の
製造方法によれば、ヒートショックの影響や粉末を用い
る際の充填率の低下、クラックの発生、配向性の低下、
粒界の影響やテープとセラミックスとの反応等を防止す
ることができ、高いJcと可撓性を有する線材をスパッタ
リング法により製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はそれぞれ本発明により製造された超電導体の一
実施例のX線回折チャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 正忠 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 前田 慶一郎 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 小林 公樹 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−239738(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 14/00 - 14/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1×10-5〜3×10-5/℃の線膨脹係数を有
    する厚さ0.3mm以下のAgまたはインバーよりなるテープ
    上に、直接セラミックス超電導物質をスパッタリング法
    により被着せしめたことを特徴とするセラミックス系超
    電導体の製造方法。
JP1101006A 1988-08-29 1989-04-20 セラミックス系超電導体の製造方法 Expired - Fee Related JP2891365B2 (ja)

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