JP2871654B2 - ヒートローラ定着装置 - Google Patents

ヒートローラ定着装置

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JP2871654B2 JP26192897A JP26192897A JP2871654B2 JP 2871654 B2 JP2871654 B2 JP 2871654B2 JP 26192897 A JP26192897 A JP 26192897A JP 26192897 A JP26192897 A JP 26192897A JP 2871654 B2 JP2871654 B2 JP 2871654B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にヒータを有
する中空円筒より成る定着ローラと、これに圧接し、外
周に耐熱性ゴム層を有し、内部に加圧軸を有する中空円
筒より成る加圧ローラとよりなり、上記の加圧軸に加圧
ローラの円筒内面を押圧する環状押圧部材を有する、静
電記録装置のヒートローラ定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、プリンタ、ファクシミ
リ等の静電記録装置の定着装置としては、図20に例示
する如く、ヒータ2を内蔵する定着ローラ1と、これに
圧接し、外周面に耐熱性ゴム層3−2を有する加圧ロー
ラ3とよりなるヒートローラ定着装置が広く採用されて
いる。
【0003】ところで、特に定着すべき転写紙の幅が広
い大サイズの複写機では、定着ローラ、加圧ローラの長
さが大きくなるので、重量の軽減、熱容量の低減等の目
的から、両ローラの芯金1−1,3−1は図20に示す
如く、薄肉中空円筒として構成される場合が多い。しか
し、広幅の定着装置になると、ローラの両端軸受間のス
パンが長くなるため、両端部で加圧すると、加圧ローラ
が加圧力によってたわみ定着ローラ1と加圧ローラ3と
の間のニップ幅の長さ方向の分布が図21に示す如く、
両端で広く、中央部で狭くなり、その結果転写紙に与え
られる熱量が両端部より中央部で少なくなって定着性に
ムラが出来たり、また用紙の搬送力が中央部と両端部で
差が出来てシワが発生したりする。
【0004】これを防止するため、中空円筒として形成
された定着ローラ1および加圧ローラ3の芯金1−1,
3−1の肉厚を厚くして剛性を大きくすると、芯金の質
量が大きくなり、加熱の立上り時間が長くなるという欠
点を生ずる。
【0005】この問題に対する対策として、例えば実開
昭58−154962号公報には、加圧ローラの形状を
両端部で中央部より僅かに径を大きくしたつづみ型の中
空円筒とし、その内部に加圧軸を設け、その中央部に1
個の軸受を設けて加圧ローラを支持し、加圧軸の両端に
印加された押圧力を加圧軸及び該軸受を介して加圧ロー
ラに伝達し、両ローラが全長にわたって概ね均一な押圧
力で圧接するようにした定着装置が提案されている。
【0006】これらの定着装置では、定着ローラから加
圧ローラ芯金に伝えられた熱は軸受を介して加圧軸に伝
達されるため、軸受が当接する付近の加圧ローラの表面
温度がその近傍の温度に較べて、例えば5℃程度低下
し、定着ムラを惹起する原因となる。
【0007】さらに、定着装置の加圧ローラは帯電する
が、このため転写紙が静電気により加圧ローラに巻付い
てジャムになったり、画像が散ったりする欠点を免れな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上に述べた問題点を解決することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、上記の環状押圧部材が断熱性かつ導電
性の材料よりなることを提案する。
【0010】
【発明の作用および効果】本発明では、環状押圧部材が
断熱性かつ導電性の材料よりなっているので、定着ロー
ラから加圧ローラ芯金に伝えられる熱が加圧軸に伝達さ
れることがなく、従って加圧ローラの表面温度が低下す
ることが防止される。また、加圧ローラの静電気はアー
スに落とされ、静電気による不都合は解消される。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明の定着装置のロ
ーラ部分を示す斜視図である。定着ローラ1はアルミニ
ューム又は鉄などの金属製芯金1−1の表面にフッソ樹
脂などの耐熱性樹脂をコーティングしたもので、内部に
ヒーター2が設けられ定着ローラ1の表面温度は150
℃乃至190℃の範囲に制御されている。加圧ローラ3
は、同じく金属製の芯金3−1の上にシリコン系などの
耐熱性ゴム層3−2を一体的に成型したもので、その内
部には加圧軸4が設けられている。加圧軸4には、スラ
スト方向が固定されている2個の軸受5が取付けられて
おり、加圧軸4の両端に加えられる加圧力は、加圧軸4
から押圧部材としての両軸受5により加圧ローラ3を介
して定着ローラ1に伝えられる。また、加圧ローラ3の
両端部には、すべり軸受6を介して位置決めスリーブ7
が挿入されている。
【0013】図2は、定着装置の側面図である。スリー
ブ7には凸部7−1が設けられ、これが本体側板33の
切欠き溝33−1の下端の両ローラ1,3の中心を通る
直線に平行な切欠き溝33−2に嵌合する。又、スリー
ブ7にはタップ7−2が設けられ、本体側板の切欠き溝
33−1の両側の縁に沿って加圧ローラ3を案内するス
ライドシュー34が、本体側板33を挟んでタップ7−
2によりスリーブ7に固定される。切欠き溝33−1の
両側縁も、両ローラ1,3の中心を通る直線に平行にな
っている。このような構造により、加圧ローラ3は、側
板33に位置決め・支持されている定着ローラ1の軸心
の方向にのみ動くことができる。一方、加圧軸4は、加
圧スプリング31によって付勢される加圧レバー32に
よって定着ローラ1の方向に加圧される。そしてその両
端は、スリーブ7を貫通し、側板33の切欠き溝33−
1の両側縁により加圧力と直角方向の位置が決められて
いる。この結果、両端に加えられる加圧力は同一ベクト
ル方向になり、加圧力に不均衡が生じない。
【0014】次に以上の如き構成の加圧方法による場合
の作用について説明する。ローラの両端を支持し、ロー
ラが等分布荷重を受ける時のローラの中央点のたわみを
ymaxとすると
【0015】
【数1】
【0016】となる。ここで、wは単位長さ当りの荷
重、Lはローラ長さ、Eは縦弾性係数、D1はローラ外
径、D2はローラ内径である。一方、機械の立上り時間
をtとすると、ローラの熱容量と加熱源容量との関係か
ら、
【0017】
【数2】
【0018】で与えられる。ここで、Mはローラ質量、
ΔTはコールド状態からローラが所定の温度になるまで
の温度差、Cpはローラ材料の比熱、Wはヒータのワッ
ト数、ηは効率である。以上から、ローラの肉厚を増や
し曲げ剛性(EI)を大きくすると、ローラのたわみは
小さくなるがローラ質量が増加し立上り時間tが長くな
る。
【0019】この関係をある定着装置の定着ローラにつ
いて計算した結果を図3および図4に示す。図3は、芯
金肉厚に対するたわみ量と立上り時間の関係を示し、図
4はたわみ量と立上り時間との関係を示す曲線図であ
る。
【0020】立上り時間は短い程機械の性能として良い
ことになるので、ローラの中央部分のニップ巾をとるた
めにローラの剛性を大きくすることはできない。本実施
例では、前述の如く、加圧ローラ3の内部に加圧軸4を
設け、これにより加圧ローラ3の中間部分に設けた2個
の軸受5を介して加圧力を加圧ローラ3から定着ローラ
1に伝える方法を採用している。このようにすれば、軸
受5の二点で加圧力を加えるので、図5に示す如く、定
着ローラ1はたわむが加圧ローラ3はたわまず、従って
定着ローラの肉厚が薄くても定着に必要なニップ巾を得
ることができ、良好なニップ分布を達成することができ
る。
【0021】ところで、複写機の扱う用紙のサイズが大
きくなり、定着装置のローラの全長が例えば1,000mmに
もなった場合は、ローラ自体の振れの影響も無視できな
くなる。
【0022】図6は、加圧ローラ3に0.2mm位の振れが
ある場合に、加圧位置(▲印)を変えたときの加圧ローラ
3の1/6回転ごとのニップ幅の分布を示す。本実施例の
場合、加圧ローラ3の全長は1000mm位になるので、加圧
ローラの振れを考慮に入れる必要がある。図6(a)は加
圧ローラ3の中央部を加圧した場合である。この場合に
は加圧ローラ3の振れの影響により、ニップ分布は回転
角度によって大きく変化している。特に、角度によって
は中央部分のニップ巾が端部より大きくなっているの
で、中央部の搬送速度が両端部より速くなり紙しわが発
生する問題が生ずる。図6(b)乃至(d)は、加圧位置をロ
ーラ端部から全長Lの2/5乃至1/5にした場合を示す。こ
の場合には、ニップ分布が角度により大きく変らず、振
れの影響が少なくなっている。又、ニップ巾が中央部よ
り両端部で大きくなっているので、中央部より両端部で
搬送速度が速くなり、この結果紙しわを伸ばす効果が生
ずる。図6(c),(d)のニップ分布の場合には、定着ロー
ラ自体をつづみ形にしたときに生ずる縦方向のしわを伸
ばすつづみ効果と同様の効果が得られる。しかし、その
速度差があまり大きくなると用紙の種類によっては、そ
のストレスにより用紙の後端が跳ね上り、未定着画像が
定着入口ガイド板に擦られて画像が乱れたり、肋骨ジワ
が出る等の問題が発生する。なお図6(d)の場合には中
央部分でニップ巾が少なくなっているが実用上許容でき
る範囲である。以上の観点から、2個の軸受5は両端部
から1/5L乃至2/5Lの範囲が望ましいといえる。なお、
以上に於て、定着ローラ1の振れは考慮していない。そ
れは、振れが問題にならない程度の加工精度が得られる
からである。但し、定着ローラに振れが生じた場合に
も、ニップ分布は前記と同様の傾向になる。
【0023】以上の如く、加圧ローラの円筒内面を2個
所で押圧して定着ローラを加圧することにより、ローラ
の肉厚を薄くすることができるので立上り時間を短縮す
ることができ、又、その加圧位置を上述の範囲に設けた
ことによりニップ分布に対するローラの振れの影響を少
なくすることができる。
【0024】ところで、上記実施例の装置では、加圧軸
4に設けられる2つの押圧部材として金属製の軸受を用
いた場合は、定着ローラ1から加圧ローラ芯金3−1に
伝えられた熱は軸受けを介して加圧軸4に伝達されるた
め、押圧部材、すなわちボールベアリングが当接する付
近の加圧ローラ3の表面温度がその近傍の温度に較べ
て、例えば5℃程度低下し、定着ムラを惹起する原因と
なる。
【0025】この問題は、本発明により、加圧軸から加
圧ローラ芯金内面に押圧力を伝達する押圧部材を断熱性
材料で形成することにより解決される。図7及び図8
は、そのようにした実施例の押圧部材の近傍の構成を示
す図である。
【0026】この実施例では、押圧部材8は軸受9とは
別個の部材として設けられている。軸受9は滑り軸受と
して構成され、押圧部材8は、軸受9の外周面と加圧ロ
ーラ芯金3−1の内周面との間に環状の部材として断熱
性材料で作られたものが取付けられている。
【0027】この装置は、以上の如く構成されているの
で、コピー時、定着ローラ1から加圧ローラ3に伝達さ
れた熱は、従来の如く押圧部材8を介して加圧軸4に伝
達されることはなく、押圧部材に接する部分の加圧ロー
ラ表面温度がその近傍の表面温度より低下することは防
止される。
【0028】加圧ローラ3は帯電するが、本発明によ
り、押圧部材に導電性材料が使用されているので、静電
気はアースに落され、転写紙が静電気により加圧ローラ
に巻付いてジャムになったり、画像が散ったりすること
は防止される。
【0029】押圧部材8の材料としては、断熱性、耐熱
性、耐摩耗性を有するとともに、さらに例えば樹脂にカ
ーボン粒子を混合して導電性を向上した導電性樹脂を使
用することができる。
【0030】しかし、加圧軸4の2個所に設けられる押
圧部材8が、軸受9に嵌合する孔以外に孔のない中実部
材である場合は、2つの押圧部材の間の芯金3−1と加
圧軸4との間は空気の流通がなく、経時的に熱がこも
り、押圧部材8の外側の空間との間に例えば5℃程度の
温度差を生じ、加圧ローラ表面の温度ムラ、ひいては定
着ムラをもたらす結果となる。
【0031】上述の問題点を解決し、加圧ローラ表面温
度の不均一を極力少なくし、これに起因する定着ムラを
改善するには、2つの押圧部材8に、両押圧部材間をそ
の外側空間に連通させる通気口を設ければよい。
【0032】この通気口を図9及び図10に示す如く、
押圧部材8の内周部と外周部との間にねじれた翼形断面
のステー8bを設けた環状の開口8aとすれば、2つの
押圧部材の間の加圧ローラ芯金3−1の内周面と加圧軸
4の外周面との間の空間は押圧部材8の外側の空間と連
通し、しかも定着時加圧ローラ3が回転すると、ねじれ
たステー8bは送風機のブレードとなって送風し、押圧
部材8間の空気の滞留はなくなり、加圧ローラの温度は
均一になり、定着ムラは防止される。
【0033】図1および図2に示す実施例では、加圧ロ
ーラ3の加圧力の方向と直角方向の位置決め手段とし
て、加圧ローラ芯金両端部にすべり軸受6を介して位置
決めスリーブ7を挿入し、スリーブ7に設けた凸部7−
1及びガイドシュー34を本体側板33の切欠き溝に移
動可能に嵌合させている。
【0034】図11はこの方法により加圧ローラ3を本
体側板33に取付けた状態を示す断面図である。さて、
複写機などが運転待機中又はコピー中の場合、定着ロー
ラの表面温度は150乃至190℃になり、これに伴い
加圧ローラ3の表面温度も50乃至150℃になる。こ
の場合、加圧ローラ3の芯金3−1自体も最高150℃
の温度になる。従って、図11の如き支持方法では熱伝
導率の低い材料を用いない場合には、加圧ローラ芯金3
−1から軸受6、スリーブ7を介する側板33への熱の
逃げにより熱効率の低下が起り、又、機械内の他のユニ
ットへ熱が伝わりこれらに悪影響を及ぼす。そこで、す
べり軸受6を熱伝導率の低い材料例えば樹脂で構成する
のがよい。
【0035】あるいは、図12に示す如く、スリーブ7
を断熱性樹脂とし、加圧ローラ3との間に金属製軸受6
a(ステンレス製ニードルベアリング)を配置する。し
かし、この場合には、スリーブ7の樹脂の熱膨張係数が
軸受6、加圧ローラ芯金3−1の熱膨張係数より大きい
ため、間隙が充分でない場合は、運転時にスリーブ7が
膨張し軸受負荷が増加し、加圧ローラ3の回転不良ない
し不能、定着ローラ1との間でスリップするなどの不具
合が発生する。このため、熱膨張を考慮してスリーブ7
の直径を小さくすることはできるが、前述の如く温度変
化の範囲が広いのでかなりの間隙を設ける必要があり、
位置決め精度が低下する。
【0036】この問題については、図11に於て、すべ
り軸受6を熱伝導率の小さい材料で構成することにより
解決することができる。即ち、滑り軸受6の熱伝導率が
少ないためスリーブ7の温度が余り高くならないからで
ある。好適な実施例としては、スベリ軸受6を断熱性の
ある耐熱・耐摩性樹脂で構成し、スリーブ7を鉄系、焼
結合金製とするのがよい。この結果、加圧ローラ3の芯
金3−1、すべり軸受6及びスリーブ7の熱膨張係数は
それぞれ、β1=23.9×10- 6、β2=5×1
- 5、β3=11.9×10- 6でβ3≦β1≦β2の関係
になる。このような構成にすると、樹脂製のすべり軸受
6は、ある程度膨張すると加圧ローラ3の芯金でホール
ドされ膨張が抑制されるが、内側のスリーブ7の熱膨張
係数β2が最小でかつ温度上昇も少ないため、軸受6と
スリーブ7の間の軸受面で回転不良になることがなく、
クリアランスを小さく規制することができ位置決め精度
を向上することができる。
【0037】図11および図12の構造に於ける温度変
化によるそれぞれの熱膨張の状態を図13及び図14に
示す。第13図では、ベアリング6の内径Aよりも樹脂
スリーブ7の外径Bの熱膨張が大きいため温度上昇によ
りP領域でロックが生じ、これを防止するには樹脂スリ
ーブ7の外径をB´の如く初めから小さくしておく必要
があり、この場合にはQ領域でベアリングに遊びが発生
している。これに対し図13では、樹脂製軸受6の外径
は加圧ローラ芯金3−1の内径Cでホールドされるが、
スリーブ7の外径Dの熱膨張が小さいため、温度上昇し
ても軸受6の内径C´がスリーブ7の外径Dより大き
く、ロックは生じていない。
【0038】なお、本実施例では軸受6の樹脂中にカー
ボン粒子を混入し導電性を向上している。加圧ローラ3
はゴム層3−2を有するので、回転時のはく離放電によ
り帯電してくるため、この作用として転写紙が静電気に
より加圧ローラ3に貼り付いて巻きつきを起しジャムの
原因になるが、すべり軸受6の導電性を向上すればジャ
ムを低減することができる効果がある。
【0039】さて、加圧ローラを押圧する軸受けを2個
設けた構成の本発明のヒートローラ定着装置では、その
軸受けによる加圧位置を変化させることによって、定着
ローラがつづみ形でなく、直円筒であっても、定着ロー
ラをつづみ形にした時に現れるつづみ効果が得られ、し
かも、軸受けの位置によって、その効果が変化すること
を先に説明した。
【0040】このことより、定着ローラをつづみ形にし
た構成では、装置の使用条件によっては避けられなかっ
た欠点、すなわち紙質によってつづみ効果に伴うストレ
スにより用紙後端が跳ね上ったり、小サイズ紙を連続通
紙した場合に非通紙領域でローラが膨張してつづみ効果
が過剰とより肋骨シワを生じたり、長尺サイズの用紙を
通紙した場合ストレスによる歪みが蓄積して用紙がバタ
ついたり、シワが発生する等の欠点は、本発明によれ
ば、加圧軸を軸支する軸受けの位置を装置の使用条件に
応じて変化させることにより、つづみ効果を増減させる
ことにより容易に回避することができ、最適の搬送性能
が得られるつづみ効果の量を任意に選ぶことができる。
【0041】図6(a),(b),(c),(d)に示す軸受の位置
を夫々ポジション、ポジション、ポジション、ポ
ジションとすれば、つづみ効果の量は、 ポジション<ポジション<ポジション<ポジショ
ン の関係になっている。
【0042】したがって、装置の使用条件、たとえば使
用する紙の種類、サイズ、連続コピー枚数、機械の使用
時の温湿度に応じて、シワの発生がなく、後端のカール
を生じない最適のつづみ効果が得られるポジションを操
作者が指定することにより、軸受を指定のポジションに
変位させるようにすればよい。
【0043】図15乃至図18は、軸受を変位させる手
段の1例を示す図である。この例では、加圧軸4は中空
円筒として形成され、その内部に加圧軸と同軸的に加圧
軸に対して回動自在にシャフト15が設けられている。
シャフト15には中心点を対称に2個所にある範囲に亘
ってねじ方向が逆になるよりにねじ16,17が切られ
ている。ねじ16,17には夫々送りナット18が螺合
している。加圧軸4には、シャフト15の上記のねじの
範囲に対応して図に示す如く上下2個所に長孔19が設
けられ、加圧軸4の外周面に沿って軸方向に摺動自在に
設けられた上下に2分割されたベアリングホルダー20
の内面に突設された突起20aが貫通し、この突起20
aはさらに、送りナット18の外周面に設けられた凹み
18aに係合している。
【0044】ベアリングホルダー20の外側にはボール
ベアリング5の内輪の内面が嵌合しており、外輪の外面
は加圧ローラ3の芯金3−1の内周面に当接している。
したがって、シャフト15を回転させることにより、そ
の回転方向に応じて送りナット18は軸の中央から遠ざ
かる方向あるいは接近する方向に移動し、ベアリングホ
ルダー20を介してボールベアリング5も一体的に軸の
中央から離れる方向にあるいは、接近する方向に移動す
る。
【0045】加圧ローラ3内のシャフト15の一端に
は、図18に示す如くプーリ21が固定されタイミング
ベルト22を介してパルスモータ23により回転可能と
なっている。シャフト15の他端にはギヤ24が固定さ
れ、これに噛合うギヤ24´と一体的に設けられた遮光
板25により遮光されて軸受けがホームポジションにき
たこと及びオーバーランしたことを検知するホームポジ
ションセンサ26及びオーバーランセンサ27が設けら
れている。コピー終了時はパルスモータ23により軸受
けはホームポジションに戻され、ホームポジションセン
サ26により停止し、その位置に保持される。なお、遮
光板一回転分が軸受のストローク距離になっているの
で、途中で電源が切られてもホームポジションに復帰す
ることができる。コピー開始に先立ち、条件に応じた軸
受のポジションを操作者が操作部に設けたボタン等によ
り指定すれば、パルスモータ23はホームポジションか
らそのポジション迄軸受を変位させるためのシャフト1
5の回転数に対応するパルス数だけ回転し停止する。オ
ーバーランセンサが検知するとモータは逆転する。
【0046】上記の軸受のポジションを操作者が操作部
に設けたボタン等により指定する代りに、記録装置の使
用条件を操作者が入力するか自動的に検知する手段を設
け、この手段により入力されるか検知された使用条件の
検知信号に基き自動的に上記の軸受の位置を制御するよ
うにすることも可能である。
【0047】その場合は、装置の雰囲気の温度、湿度検
知センサを設け、又転写紙のサイズ、転写紙の紙質、連
続コピー枚数を操作者が指定するか、自動的に検知し
て、その信号がCPUに入力され装置の使用条件に適応
した軸受のポジションが選択される。図19はそのフロ
ーチャートである。図を見れば、そのフローは明瞭であ
るから詳しくは説明しない。要するに、用紙サイズが定
形か否が、湿度が例えば65%以上か否か、紙質が例え
ばトレーシングペーパのような特殊紙であるか否か、幅
の狭い小サイズ紙を100枚以上連続コピーするか否か
のデータからあらかじめ設定されたプログラムに従って
ポジション,,,のいずれかが選択される。
【0048】なお、この例ではマニュアルモードを設け
て、操作者が取扱説明書の指示又は自分の経験に基づく
判断により、人為的にポジションを設定することもでき
るようになっている。
【0049】以上の如く、軸受の位置を変位させること
により、従来定着ローラのつづみ形により一意的に定ま
っていたつづみ効果の量を、装置の使用条件に合せて副
作用のない量にすることができ、用紙のシワや後端跳上
りを防止し、搬送性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である定着装置のローラ部の斜
視図である。
【図2】定着装置の側面図である。
【図3】ローラ芯金肉厚によるローラのたわみ量と立上
り時間の関係を示す曲線図である。
【図4】たわみ量と立上り時間の関係を示す曲線図であ
る。
【図5】ローラ部のニップ分布を示す曲線図である。
【図6】加圧ローラに振れがある場合の加圧位置による
ニップ分布を示す曲線図である。
【図7】他の実施例である加圧ローラ押圧部材の近傍の
構成を示す側断面図である。
【図8】図7のVII−VII線による断面図である。
【図9】さらに他の実施例である加圧ローラ押圧部材の
近傍の構成を示す側断面図であるる。
【図10】図9の断面図である。
【図11】加圧ローラを本体に取付ける部分の構造例を
示す断面図である。
【図12】前記取付部分の別の構造例を示す断面図であ
る。
【図13】図11の構造例おける温度変化による軸受等
の熱膨張の状態を示す曲線図である。
【図14】図12の構造例おける温度変化による軸受等
の熱膨張の状態を示す曲線図である。
【図15】加圧ローラ押圧部材の軸方向の位置を調整可
能とした構造を示す側断面図である。
【図16】図15の部分上面図である。
【図17】第15図の断面図である。
【図18】軸受調整機構の斜視図である。
【図19】前記軸受調整機構の調整を自動的に行なう場
合のフローチャートである。
【図20】従来のヒートローラ定着装置の概略構成を示
す説明図である。
【図21】図20の従来装置の別の説明図である。
【符号の説明】
1…定着ローラ 2…ヒータ(熱源) 3…加圧ローラ 4…加圧軸 5…軸受(環状押圧部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にヒータを有する中空円筒より成る定
    着ローラと、これに圧接し、外周に耐熱性ゴムを有し、
    内部に加圧軸を有する中空円筒より成る加圧ローラとよ
    り成り、上記の加圧軸に加圧ローラの円筒内面を押圧す
    る環状押圧部材を有する静電記録装置のヒートローラ定
    着装置において、上記の環状押圧部材が断熱性かつ導電
    性の材料よりなることを特徴とする定着装置。
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