JP2869039B2 - 高純度ヘパリナーゼの大規模精製法 - Google Patents

高純度ヘパリナーゼの大規模精製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】米国政府は、国立衛生研究所
の認可番号GM25810により、この発明の権利を有する。
【0002】この発明は、F.ヘパリナム(F. heparin
um)からヘパリナーゼおよび他のエリミナーゼを精製す
る方法である。
【0003】
【従来の技術】ヘパリナーゼは、ヘパリンの主要な繰り
返し単位:−>4)−2−デオキシ−2−スルファミノ
−−D−グルコピラノース 6−スルフェート−(1−
>4)−α−L−イドピラノシルロン酸 2−スルフェ
ート−(1−> 中のα−グリコシド結合において、ヘ
パリンを切断するエリミナーゼである。ヘパリンは、血
液の凝固を阻害するために、インビトロおよびインビボ
のいずれにおいても、臨床的に用いられる。20,000まで
の広範囲の分子量を有し、その平均分子量が13,500のム
コ多糖類であるヘパリンは、血液中のトロンビンおよび
活性化X因子と他のセリンエステラーゼとを直接に阻害
することにより作用する。
【0004】ヘパリンの抗凝血効果は、プロタミンで沈
澱させるか、あるいは、Howard Bernsteinらによる「固
定化種を含む体外リアクター」と題する米国特許出願第
044,245号(1987年5月22日付で出願)、および、Lisa
E. Freedらによる「懸濁した固定化種を含むバイオリア
クター」と題する米国特許出願第044,340号(1987年6
月6日付で出願)に記載されているように、固定化され
たヘパリナーゼを含むリアクターにより、臨床的に中和
される。ヘパリナーゼを固定化することにより、リアク
ター内を通過する血液によってヘパリナーゼが体内に浸
入することを防止している。
【0005】スルファターゼを含まないヘパリナーゼ
(触媒グレードのヘパリナーゼとも呼ばれる)は、酵素
分解によってヘパリンの抗凝血性を完全に取り除くこと
が要求される。Langerらの米国特許第4,341,869号に記
載されているように、ヘパリナーゼは、フラホバクテリ
ウムヘパリナム(Flavobacterium heparinum)のような
細菌によって産生される。微生物を増殖させ、細胞を溶
解し、破片を遠心分離によって取り除き、そして、細胞
抽出物を、ヒドロキシルアパタイト、すなわち3Ca
3(PO4)2あるいはCa10(PO4)6(OH)2のカラムに通
す。このタンパクを、少しずつ、高い塩濃度でカラムか
ら溶離させると、ヒドロキシルアパタイトカラムは10倍
から100倍に酵素を濃縮することができる。ここで述べ
るように、0.01Mリン酸ナトリウムpH6.8から0.10M
リン酸ナトリウム0.19M塩化ナトリウムpH6.8までの
範囲内で塩化ナトリウム濃度が増加するリン酸塩緩衝液
を使って、ヘパリナーゼを少しずつ溶離させることによ
り、さらに高い収量の酵素が得られる。
【0006】Yangらによって、「フラボバクテリウムヘ
パリナムからのヘパリナーゼの精製および特性付け」J.
Biol. Chem. 260(3),1849-1857(1985)に述べられてい
るように、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー
を、繰り返し行うゲル濾過クロマトグラフィーおよびク
ロマトフォーカシングと組み合わせることにより、この
精製法は非常に改善された。
【0007】精製されたヘパリナーゼは、タンパクであ
って、42,900±1000ダルトンの分子量を有し、pI値は
8.5である。
【0008】これらの方法は、実験室レベルの試薬量を
調製したり、この酵素の特性付けを行ったりする際には
有用であるが、大規模な臨床上用途に必要とされる量お
よび純度で、ヘパリナーゼを調製するには、不適当であ
る。さらに、ここで概略を述べた精製方式を、大規模な
酵素回収に適用するのは困難である。
【0009】グラム陰性菌のペリプラズムからタンパク
を抽出するために使われてきた他の方法には、最初の工
程として浸透圧ショック処理がある。典型的には、これ
らの手順は、浸透圧を安定化させた媒体中における最初
の破壊と、続いて浸透圧を安定化させていない媒体中で
の選択的な放出とを包含する。これら媒体の組成(p
H、保護剤)および使用される破壊方法(クロロホル
ム、リゾチーム、EDTA、音波処理)は、報告されて
いる特定の手順によって変化する。これらのうちのどれ
もまだ、触媒グレードのヘパリナーゼを精製することに
成功裏に適用されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
ある目的は、産業上および臨床上の用途に使用するため
に多重の高純度ヘパリナーゼを調製する方法を提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、F.ヘパリナムから
他のエリミナーゼを単離する方法を提供することにあ
る。
【0012】本発明のさらに他の目的は、多量の酵素的
に活性な精製ヘパリナーゼおよび他のエリミナーゼを提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】限外濾過によって濃縮さ
れたF.ヘパリナムの細胞を、浸透圧ショック法で処理
し、ペリプラズムから活性ヘパリナーゼを放出させる。
この好ましい実施態様においては、EDTAを含むかあ
るいはEDTAを含まない、浸透圧を安定化させた媒体
(20%スクロース)に細胞をさらし、次に、浸透圧を安
定化させていない媒体(10mMリン酸塩、pH6.0〜8.
6)中に細胞周辺物質をまず放出させ、続いて浸透圧を
安定化させていない第2の媒体(10mMリン酸塩、150
mM塩化ナトリウム、pH6.0〜8.6)中にへパリナーゼ
および他のエリミナーゼ活性物質を放出させることによ
り、細胞外被の破壊を誘発する。この三段階法により、
75%活性までの収量で、5倍から10倍の初期精製が可能
となる。特に、従来から報告されている方法では、取り
除くことが最も困難なことがわかっている不純物が、こ
の浸透圧ショック処理の初めの二段階で取り除かれる。
【0014】透析濾過によってナトリウムイオンを取り
除いてから、この濃縮物を,陽イオン交換クロマトグラ
フィーによって、好ましくは、FPLC Mono Sカラムを使
って、分画する。ヘパリナーゼ活性は、2つのタンパク
すなわち、約42,000〜43,000ダルトンのタンパクおよび
65,000〜75,000ダルトンのタンパク中に存在する。全収
量は、典型的には25%であり、純度は200〜300倍に増加
する。
【0015】浸透圧ショック処理の効果は,2つの放出
媒体のpHおよびイオン強度を変化させることより、向
上させることができる。さらに、マスフロ−イオン交換
装置を使用することにより、この方法をスケールアップ
することができる。
【0016】遺伝子ライブラリーの構築方法、およびヘ
パリナーゼを産生する微生物のスクリーニング方法につ
いても、述べる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による、バクテリアからの
大規模なヘパリナーゼ精製の好ましい方法は、フラボバ
クテリウムヘパリナムのような微生物あるいは遺伝子操
作されるかまたは変異してヘパリナーゼを生産する他の
グラム陰性の微生物を含む発酵反応器においてヘパリナ
ーゼを生産し、培養培地を除去して、限外濾過または遠
心分離のような方法によって細胞を濃縮し、この濃縮さ
れた細胞を三段階の浸透圧ショック法にかけ、細胞と非
特異的な細胞周辺物質とを分離し、分子量が10,000のカ
ットオフを有するメンブレンを使用して透析濾過するこ
とによって残りの細胞周辺物質を濃縮して、水および塩
類を除去し、10mMのNaCl溶液を含む濃縮溶液(好
ましくは,陽イオン交換材料を用いた、タンパク分離用
の高速液体クロマトグラフィーカラム上で)のイオン交
換クロマトグラフィーによってヘパリナーゼを分離し、
そしてヘパリナーゼ活性を有するカラムから溶離させた
物質をゲル電気泳動またはゲル濾過によって更に精製す
ることである。
【0018】(選択的な細胞周辺タンパクの放出)Alfr
ed Linker, Veterans Administration Hospita1, Salt
Lake City, Utahから得たF.ヘパリナム細胞を、500m
lの特定培地(3g K2HPO4/L、1.5g KH2PO
4−H2O/L、0.5g NaCl/L、1.0g NH4Cl
/L、2mM MgSO4−7H2O、0.2g L‐ヒスチ
ジン/L、0.2g L‐メチオニン/L、8g グルコー
ス/L、1g ヘパリン/L、および各10-4mMのNa
MoO4−2H2O、CoCl2−6H2O、MnSO4−H
2O、CuSO4−5H2O、FeSO4−7H2Oおよび
CaCl2)を含む、2.8Lの撹拌フラスコにおいて30℃
で増殖させた。微生物は、単一炭素源として4gヘパリ
ン/Lを含む特定培地中に1%のディフコ(Difco)寒
天を含む寒天プレート上では2週間まで保存され、−80
℃の10%DMSO中では無期限に保存され得る。
【0019】ヘパリナーゼ活性は、Gallilherら、App
l. Environ. Microbiol. 41,360−365(1981)の手法
に従って、ヘパリンの存在下でアズールAが青から赤に
異染性変化するのを観察することによって分析される。
吸光度の変化は、分析の線形中の620nmにおいて測定
され、分析緩衝液(0.25Mの酢酸ナトリウム、0.0025M
の酢酸カルシウム、pH7.0)中の0から8mg/ml
のヘパリンの標準曲線と比較される。この分析による1
単位の活性は、1時間あたり、1mgのヘパリンを分解
する酵素の量に相当する。βガラクトシダーゼ活性は、
Millerの方法、Experiments in Molecular Genetics, C
old Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor,
New Yorkによって測定される。タンパク濃度は、Bio−R
adタンパク分析法によって測定される。600nmにおけ
る微生物の増殖は、細胞懸濁液の吸光度を測定すること
によってモニターされる。生存能力のある細胞の数は、
特定培地寒天プレート上において適切な希釈液を培養す
ることによって決定される。
【0020】浸透圧ショック法は、以下のとおりであ
る。まず、浸透圧を安定化させた媒体、例えば20%のシ
ョ糖、10mMのリン酸ナトリウムを含む保護媒体(pH
7.0)に、細胞を懸濁する。この処理に続いて、2つの
浸透圧を安定化させていない(回収)媒体:1)10mM
のリン酸ナトリウム、pH7.0(低イオン強度の緩衝化
溶液)および2)150mMの塩化ナトリウムを含む10m
Mのリン酸ナトリウム、pH7.0(緩衝化塩溶液)に、
細胞を連続的に再懸濁する。まず、これらの細胞を採取
した後、Sorval RC-2B冷却遠心分離機にて、7000gで10
分問、遠心分離することによって、各溶液から細胞を取
り出す。特に、明記しなければ、すべての手法は、pH
7.0および4℃で、5×1010細胞/mlの細胞濃度にお
いて実施される。浸透圧ショック法にかけない細胞部分
を、Branson W-350音波処理機(sonifier)を使用し
て、15分間、50%のパルスを印加、#6)で音波処理
し、それを標準(100%)として使用する。浸透圧放出
溶液の上澄み液および音波処理を行った細胞は、酵素活
性およびタンパク含有量を測定する前に、10mMのリン
酸塩、150mMのNaCl中で透析される。
【0021】表1に示されるように、全細胞(音波処理
の標準)の比活性と比較して、放出酵素の比活性が高い
ことは、浸透圧を安定化させていない媒体中にヘパリナ
ーゼが優先的に放出されることを示す。破壊された細胞
を、まず低塩濃度の溶液で洗浄し、次いで高塩濃度の溶
液で洗浄すると、ヘパリナーゼが最もよく放出される。
更に、放出上澄み液中には、少量のβガラクトシダーゼ
活性しか検出されない。このことは、細胞質物質がこの
手法によってほとんど放出されないことを示す。浸透圧
を安定化させていない媒体に、EDTA、SDS、リゾ
チーム、トルエンまたはクロロホルムを添加して、細胞
の破壊およびペリプラズムからの酵素放出を促進する
か、または細胞を冷凍および解凍することができる。音
波処理はまた、細胞周辺タンパクを選択的に放出させる
が、その制御が容易ではない。しかし、後者の添加物も
音波処理も、ショ糖を単独で使用する場合ほど有効では
ない。
【0022】
【表1】
【0023】表2は、回収溶液のイオン強度に対する酵
素放出の依存性を示す。浸透圧を安定させた細胞を、2
つの等量なバッチに分割し、低塩濃度および高塩濃度の
溶液中にそれぞれ再懸濁した。最初の処理を行った後、
これらの細胞を、再度2つのバッチに分割し、2つの浸
透圧を安定化させていない溶液中にそれぞれ再懸濁し
た。上澄み液をすべて回収し、そのヘパリナーゼ活性お
よびタンパク含有量を分析した。結果は、3つのすべて
の溶液(すなわち、20%のショ糖溶液、低塩濃度の溶
液、高塩濃度の溶液)を、この順番で使用することの重
要性を示している。
【0024】
【表2】
【0025】表3は、三段階の浸透圧ショック法を使用
して、F.ヘパリナムからのヘパリナーゼの放出に及ぼ
す、EDTAおよびpHの影響を示す。EDTAの存在
または量によって、ヘパリナーゼの放出は変化しないよ
うである。しかし、低塩濃度の溶液に放出されるヘパリ
ナーゼの量は、pHを6.0から8.7へ上昇させるに従って
増加する。低塩濃度または高塩濃度の画分を最大限に全
回収し得るのは、pH7.5の場合である。
【0026】
【表3】
【0027】細胞の増殖段階は、回収の程度に影響を及
ぼす。最大の回収は、中期から後期における対数増殖期
に採取されたサンプルから得られる。F.ヘパリナムの
最大増殖率は、0.21-1である。放出されたヘパリナーゼ
の比活性は、対数増殖期を通じて増加するのに対して、
放出されたタンパクの全量は、比較的一定である。定常
増殖期におけるヘパリナーゼの回収の減少は、比活性の
減少というよりはむしろ、放出されたタンパクの量の減
少に関連するようである。
【0028】一般に、各回収溶液中に放出されたタンパ
クの量は、ほぼ等しく、全細胞タンパクの5%から8%
である。pH7.0において、ヘパリナーゼは、全放出活
性の65%から80%を含む高塩濃度の溶液中に、優先的に
放出される。
【0029】これらの方法を使用すれば、三段階の浸透
圧ショック処理を使用したヘパリナーゼの最適回収の条
件が決定され得る。表1、2および3のデータに基づい
て、放出媒体の塩濃度を変化させることによって、ヘパ
リナーゼがF.ヘパリナムから選択的に放出され、同時
に他の細胞周辺成分から分離されるような、改善された
初期精製工程を計画した。
【0030】各回収溶液中のタンパク含有量が、ほぼ等
しく、全細胞タンパクの5%から8%であるのに対し
て、放出されたヘパリナーゼ活性のほぼ75%は、比活性
が典型的に10倍に増加した高塩濃度の回収画分中に見い
出される。浸透圧を安定させた細胞を直ちに高塩濃度溶
液にさらすと、良好なタンパクの放出が得られない。更
に、第3段階の工程を、低塩濃度の溶液による洗浄に代
えると、高塩濃度の溶液中に放出されたヘパリナーゼ活
性に匹敵するような活性が得られない。
【0031】(イオン交換クロマトグラフィーおよび電
気泳動)浸透圧放出によって、F.ヘパリナムから単離
されたヘパリナーゼは、陽イオン交換クロマトグラフィ
ーによって、好ましくはタンパク分離用の高速液体クロ
マトグラフィー(FPLC)装置(Mono S, Pharmacia
Fine Chemicals, Piscataway, NJ)を使用して、更に精
製され得る。サンプルを透析し、10mMのリン酸緩衝液
(pH7.0)中に入れ、1ml/minの流量で、塩濃
度の直線勾配が0.0Mから0.3Mの範囲内のNaClで溶
離させる。
【0032】カラムにかけられる全タンパクの70%より
多くが、カラムに吸収されない。第1図に示されるよう
に、全タンパクの1%未満を含む2つの画分において、
活性が回収される。150mMのNaClで溶離するタン
パクは、42,900ダルトンの分子量を有する。この画分の
比活性は、2000U/mgから3000U/mgタンパクの範
囲内である。第2の酵素は75mMのNaClで溶離す
る。75mMのNaClで溶離する物質のヘパリナーゼ活
性は、冷凍に敏感なようだが、90%より多くの活性は、
10mMのリン酸塩、0.1MのNaCl、pH7.0、±20%
のグリセロール中で、-20℃にて7日間程度保持され
る。
【0033】酵素の調製は、Laemmli, Nature 227, 680
-685(1970)(12.5%のアクリルアミド分離ゲル)の手法
を使用して、Sephadex G100またはSDS
−PAGEのような分子ふるい上でゲル濃過することに
よって、更に精製および分析され得る。42,900ダルトン
のタンパクは3つの他の主要な夾雑物を含むが、これら
の夾雑物は電気泳動によって除去される。75mMのNa
Clで溶離する物質は、ゲル濾過マトリックス(例え
ば、Superose l2, Pharmacia Fine Chemicals, Piscata
way, NJ)を備えたFPLC装置を使用するクロマトグ
ラフィーによって更に精製され得る。サンプルを陽イオ
ン交換クロマトグラフィーから直接充填し、10mMのリ
ン酸ナトリウム、0.1MのNaCl、pH7.0を用いて、
0.1ml/minの流速で溶離させる。ヘパリナーゼ活
性は、65,000ダルトンから75,000ダルトンの範囲内の分
子量を有する画分中に検出される。SDS−PAGEに
よって分析する際には、最大活性を有する物質は、還元
条件下でも、70,000の分子量を有する。
【0034】(発酵による大規模な生産)2つの主要な
精製工程(すなわち、浸透圧による放出およびFPL
C)に次いで、2つの濃縮工程(すなわち、限外濾過お
よび透析濾過)を使用して、大量の物質の取扱いを容易
にする。2g/L DCWまで増殖させ、0.1μのRomic
on中空繊維メンブレン装置を使用したマイクロ濾過によ
って1リットルに濃縮されたF.ヘパリナムの10リット
ル発酵についての結果を表4に示す。10,000ダルトンの
カットオフ限外濾過膜を使用して透析濾過することによ
って、高塩濃度溶液中に放出された物質を濃縮し、FP
LC陽イオン交換クロマトグラフィーによって分画し
た。通常、20%から25%のヘパリナーゼ活性が回収され
るが、比活性は200倍から300倍に上昇する。
【0035】
【表4】
【0036】(抗体の生産およびクローニングのための
ハイブリダイゼーションプローブ)ゲル電気泳動または
ゲル濾過によって得られる精製されたヘパリナーゼタン
パクは、当業者に公知の方法を用いて抗体を生産するた
めに使用されることができる。例えば、抗体はフロイン
トの不完全アジュバントのような適当なアジュバント中
のタンパクをウサギまたはヤギなどの動物に投与するこ
とによって生成し得る。あるいは、モノクロナール抗体
は、抗体を誘導した後、マウスを免疫化して脾臓細胞を
ハイブリドーマ細胞に融合させることによって調製され
ることも可能である。
【0037】SDS−PAGEから溶離された材料は充
分な純度であるので、当業者が利用可能な方法および装
置を用いて配列決定することができる。いくつかの不一
致が見られ、最も顕著なものはグルタミン/グルタミン
酸、リジン及びメチオニンであるが、表5の結果はどち
らのタンパクに対しても類似した組成プロフィールを示
している。42,000ダルトンのタンパクの配列は、エドマ
ンド(Edmund)分解法の阻害によって決定されるよう
に、N末端において修飾される。ヌクレオチドおよびア
ミノ酸配列は、ヘパリナーゼの生産を増大させることま
たは外部制御による生産で遺伝子操作する微生物におい
て、次いで使用するために、ハイブリダイゼーションプ
ローブの調製およびヘパリナーゼをコードする核酸配列
を得る他の手段において使用されることができる。
【0038】
【表5】
【0039】(ヘパリナーゼ遺伝子についての発現ライ
ブラリーのスクリーニング方法)遺伝子操作された大量
の微生物を、ヘパリナーゼ生産についてスクリーニング
するための分析法が開発されている。ヘパリナーゼに対
する抗体を使用して、以前にスクリーニングを試みた
が、いくつかのその他のF.ヘパリナムタンパクとの広
範囲な交差反応により成功しなかった。該分析法および
スクリーニング方法は、42,000ダルトンのヘパリナーゼ
またはヘパリナーゼ活性を有する65,000−75,000ダルト
ンのタンパクの遺伝子を単離し、そして特性決定するの
に使用され得る。
【0040】寒天プレート分析を、硫酸プロタミンとの
静電気結合による、ヒト血液からのヘパリンの沈澱に基
づいて行った。0.25Mの酢酸ナトリウム、0.0025MのC
aCl2、1リットル当り1.0gのブタ腸内粘膜由来のヘ
パリン(Hepar Industries,Franklin, 0H)、および1.5
%のアガロース(BRL)、pH7.0からなるヘパリン
分析プレートを準備する。ヘパリナーゼの生産につい
て、スクリーニングされるべき細胞を、このプレートに
接種する。上記の方法を使用して、標準としてヘパリナ
ーゼを単離し、この単離したものを、10mMリン酸ナト
リウム、150mMNaCl、pH7.0、10μl中に、0.
0、0.01、0.10および1.00Uの様々な量を添加し、これ
をプレートに加え、次いでこのプレートを37℃で1時間
インキュベートする。このプレートの表面に、2%の硫
酸プロタミン(salmon, Sigma Chemical Co., St. Loui
s, M0)溶液を注ぐ。1時間から2時間の間に、白い沈
澱物が形成される。ただし、ヘパリナーゼの増大量が加
えられるか、あるいはバクテリアのコロニーがヘパリナ
ーゼを生産しつつある領域においては、強度が増大する
クリアゾーンが残存する。例えば、クリアゾーンは、1
リットル当り1.0gのヘパリンを含むLB寒天プレート
上に増殖したF.ヘパリナムの周囲に形成されたが、同
一のプレート上に増殖したE. coli JM83の周囲には形成
されなかった。
【0041】F.ヘパリナムの構成的生産菌株の検出に
は、ヘパリンを含まない培地において微生物を増殖させ
る必要がある。1mMのMgSO4を含む最小培地(抑
制条件)において、F.ヘパリナムを増殖させ、これ
を、2つの最小培地寒天プレート(その一方には1.0g
/lのヘパリン(誘発条件)が補給されている)上にプ
レートするという分析法が開発された。このプレートを
30℃で36時間インキュベートし、コロニーをニトロセル
ロース(NC)紙に移す。F.ヘパリナムコロニーは、
NC紙に付着し、クロロホルムの蒸気に20分間さらすこ
とによって溶菌する。次いで、NC紙をヘパリナーゼ分
析プレート(上述)上に重ね、37℃で1時間インキュベ
ートする。NC紙を捨て、2%の硫酸プロタミンでプレ
ートを発色させる。クリアゾーンが、誘導条件(ヘパリ
ン添加プレート)の下で増殖した細胞に対応するプレー
ト上に現れるが、硫酸塩抑制条件の下で増殖した細胞に
対応するプレート上には、ゾーンは検出され得ない。
【0042】プレート分析は、ヘパリナーゼ活性を検出
するのに十分であり、他のヘパリン異化酵素の存在を必
要としない。この特性は、以前に報告された方法に対し
て改良されており、従って、クローン化されたヘパリナ
ーゼ遺伝子に対するE. coliの発現遺伝子のバンクをス
クリーニングするのに有用であり得る。更に、NC紙を
使用して、抑制および誘導条件の下で増殖させたF.ヘ
パリナムを区別する能力は、構成的変異体を同定するこ
の方法の有用性を高める。
【0043】ヘパリン存在下における、アズールA(A
zure A)の青から赤への異染性の変化に基づくヘ
パリナーゼ分析を、マイクロ培養物の分析の開発に使用
して、ヘパリナーゼを生産する細胞、特に、遺伝子操作
されたE. coliのような、通常はヘパリナーゼを生産し
ない細胞を同定した。マイクロ培養物分析に、アズール
Aを使用するという以前行われた試みは、背景の影響、
恐らくは、媒体成分のために、妨害され、検出され得な
いヘパリンを有するサンプルと有さないサンプルにおい
て、色の相違を生じた。0.02g/lヘパリンおよび種々
の量のNaClを含むBブロスを96穴マイクロ培養プレ
ートに加え、次いで各ウェルに等しい容量で0.04gのア
ズールA/lを加え、Titertek Multiscanプレートリー
ダーを使用して、605nmで吸光度を測定することによ
って、背景の影響の原因となる成分として、塩化ナトリ
ウムを同定した。NaClの濃度を1g/l未満に保つ
ことによって、背景の影響が減少する。
【0044】分析は以下のとおりである。10g/lのバ
クトトリプトン、1.0g/lのNaCl、0.02g/lの
ヘパリンを含み、メチオン、プロリン、ヒスチジンおよ
びチアミンを補給した改変Bブロスを濾過滅菌し、マイ
クロ培養ウェル(ウェル当り150μl)に加える。ウェ
ルのすべての列は、無接種状態のままとするか、E. col
i JM83を接種するか、またはF.ヘパリナムを接種す
る。1つの列は、ヘパリンを含有しない改変Bブロスを
含む。プレートを、30℃で36時間インキュベートし、次
いで冷凍および解凍する。0.04mgのアズールAを1m
lあたり150μlの割合で各ウェルに加え、605nmで吸
光度を測定する前に、解凍したプレートを37℃で3時間
インキュベートする。更に、異なるウェルのセットつま
り、無接種状態のもの、E.coli JM83培養物およびF.
ヘパリナム培養物によって、色が異なることが、単純な
肉眼による観察で検出され得る。
【0045】(ヘパリナーゼ遺伝子についての、発現ラ
イブラリーのスクリーニング)プラスミド発現ベクター
pUC18を使用して、F.ヘパリナム染色体遺伝子バンク
を、E. coli中に構築した。BamH1リンカーの添加および
pUC18の脱リン酸化されたBamH1部位へ連結の前に、F.
ヘパリナム染色体DNAを、軽く音波処理した。染色体
DNA挿入物の平均サイズが6kbpである、50,000個の
独立形質転換体を単離した。この構築において、音波処
理されたDNAを使用することにより、潜在的に構造遺
伝子内に位置する特異的部位を開裂させる制限酵素消化
によって得られたものよりも、形成された断片のランダ
ム性が高くなる。従って、このpUC18遺伝子バンクは、
検出のための活性タンパクの発現に依存するスクリーニ
ング技術と共に、使用されるのにより適切である。上記
の分析技術は、両方とも、この遺伝子バンクからの候補
をスクリーニングするのに使用されている。
【0046】十分に純粋なヘパリナーゼの調製物を得る
際につきあたる問題は、E. coliのような微生物におけ
るヘパリナーゼ遺伝子の発現によって解決され得た。E.
coliは、F.ヘパリナム中に存在するサルファター
ゼ、グリクロニダーゼ等のバックグラウンド汚染酵素を
含まない、生合成のための環境を提供し、血液の脱ヘパ
リン化に必要な、触媒グレードのヘパリナーゼの精製工
程を非常に容易にする。更に、F.ヘパリナムの発酵に
よって示されるものよりも、組換え系における生成物の
力価の増加が期待され得た。生産工程全体における改善
は、工業規模での生産工程の経済的な実現に必要であ
る。基本的な分析によれば、経済的損益分岐点は、発酵
ブロス1リットル当り1×106Uの純粋酵素の生産レベ
ルであることを示唆している。本発明の方法を使用する
と、1リットル当り1×104Uの純粋酵素がF.ヘパリ
ナム発酵物から得られ、これは20%の収率である。
【0047】本発明は、特定の実施態様を参照して説明
されている。これらの方法に対する変形および改変は、
本発明の上記の詳細な説明から当該技術者に自明であ
る。このような改変および変形は、添付のクレームの範
囲内にある。
【0048】
【発明の効果】本願発明により、約65,000〜75,000の分
子量を有し、ヘパリン分解活性を有する新規なヘパリナ
ーゼが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三段階の浸透圧ショック法によって放出さ
せ、FPLC Mono Sカラムを使った陽イオン交換
クロマトグラフィーによって分画し、0〜0.3M NaC
lの勾配で溶離させた物質の活性クロマトグラムである
(1mlの画分を溶離勾配中から採集し、アズール(A
zure)A染料を使って、ヘパリナーゼ活性について
分析した)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12N 15/09 C12R 1:20) (C12N 9/88 C12R 1:20) (73)特許権者 596096696 77 Massachusetts Av enue,Cambridge,MA 02139 USA (72)発明者 チャールズ エル. クーニィ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02146,ブルックリン,チェスナット プレイス 35

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程によりグラム陰性細菌から単
    離された、ヘパリナーゼ: 浸透圧を安定化させた媒体中で,グラム陰性細菌の外被
    を破壊する工程; 該細菌を,イオン強度が実質的に10mMのリン酸塩に
    等しく、pHが6.0と8.6との間に調整された緩衝
    液にさらすことにより、破壊された細菌のペリプラズム
    から非へパリナーゼタンパクを放出させる工程;および 該低イオン強度で洗浄した細菌を、イオン強度が実質的
    に0.15Mの塩化ナトリウムに等しく、そしてpHが
    6.0と8.6との間に調整された緩衝化塩溶液にさら
    すことによって,ヘパリナーゼを該破壊された細菌から
    放出させる工程; ここで,該ヘパリナーゼは以下の特性: (1)ゲルクロマトグラフィーによる分子量が、65,
    000および75,000の間であり; (2)還元もしくは非還元条件下においてSDSの存在
    下にてポリアクリルアミドゲル電気泳動による分子量が
    約70,000である;および (3)ヘパリン分解活性を有する。
  2. 【請求項2】 前記ヘパリナーゼが以下のアミノ酸組成
    を有する、請求項1に記載のヘパリナーゼ。 【化1】
  3. 【請求項3】 前記浸透圧を安定化させた媒体が20%
    のショ糖を含有する、請求項1に記載のヘパリナーゼ。
  4. 【請求項4】 前記放出溶液が約6.0および8.6の
    pHに調整されたリン酸塩含有溶液である、請求項1に
    記載のヘパリナーゼ。
  5. 【請求項5】 前記第1の放出溶液が、約7.0および
    7.5の間のpHに調整された10mMリン酸塩であ
    り、前記第2の放出溶液が、7.0および7.5の間の
    pHに調整された0.15M塩化ナトリウム含有リン酸
    緩衝液である、請求項4に記載のヘパリナーゼ。
  6. 【請求項6】 前記第2の溶液中に放出される物質が、
    さらに、陽イオン交換クロマトグラフィーにより精製さ
    れる、請求項1に記載のヘパリナーゼ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の約65,000から7
    5,000の分子量を有するヘパリナーゼに対する抗
    体。
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