JP2846353B2 - 積重ね可能な可搬式の液体タンク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は液体を取扱う装置、特に、除草剤のような化
学薬品をこれから送り出しうる再充填可能な化学薬品用
タンクに関する。

［従来の技術］ 除草剤のような化学薬品を送り出しうる公知の化学薬
品用タンクは、農業全般に広く使用されている。

フランス特許FR−1,490,718、FR−Ａ−1,573,300、FR
−Ａ−989,334、西ドイツ特許DE−Ａ−2,453,804に記載
されているような最もありふれた化学薬品用タンクは、
支持面に据えられると立ち上っていてそれ自体がかなり
重心が高い。したがって、これらのありふれた化学薬品
用タンクは転倒しやすい。普通、タンクの転倒を防ぐに
は、タンクを安定に支持するために滑り止めパレットが
タンクの支持に用いられる。

しかし、前記の化学薬品用タンクが、このようなパレ
ットで支えられても、タンクが一般的に立ち上っている
ことに伴う他の不都合は、タンクの運搬の際にこのよう
なパレットがフォークリフトによって持ち上げられる場
合、タンクによってフォークリフトの運転手の視野が妨
げられることである。

英国特許GB−Ａ−1,084,495またはスイス特許CH−Ａ
−247,891に記載されているような他の公知のありふれ
たタンクは、横にこそ広がってはいるが、偶然に少し傾
いただけで転倒しがちである。

最後に、ありふれた化学薬品用タンクの他の不都合
は、特に満杯のときや、タンクから化学薬品を送り出す
ためにポンプが接続されているときには、貯蔵のために
積み重ねることができないということである。

［発明が解決しようとする課題］ したがって、本発明の１つの目的は、支持が安定でか
つ容易には転倒しない、液体取扱用の装置、特に、化学
薬品用タンクを提供することによって、あり来たりの化
学薬品用タンクの不安定さに伴う欠点を克服することで
ある。

本発明の前述の目的を達成するために、本発明による
化学薬品用タンクは、そのベース部分で支持面上に据え
られたときに比較的低い重心を持つ一般的に横広がりの
形状と、ベース部分の回りに傾けられてもタンクの転倒
が防がれる、転倒防止手段とを備えている。

本発明の他の目的は、従来の化学薬品用タンクを運搬
するのにパレットを必要とすることに伴う不都合を、こ
のタンクに容易、確実に取付けうるチェーンや綱やケー
ブルの類い（以下、「たわみ性ある吊り綱」という）に
よって容易に運搬しうる化学薬品用タンクを提供するこ
とにより解決することである。

この目的を達成するために、本発明による化学薬品用
タンクは、タンクの両側に延びた溝部分を備えており、
この溝にたわみ性ある吊り綱がしっかりと収まり、この
吊り綱を、例えば、吊り上げることによってタンクの運
搬が可能になる。

この目的をさらに助けるため、本発明による化学薬品
用タンクは、フォークリフトによるタンクの従来の運搬
をより容易にするように設計されている。

最後に、本発明のその他の目的は、ポンプがタンクに
運転可能に接続されていても、積み上げて置くことがで
き、また、タンクが積まれていても、ポンプに近付くこ
とができる化学薬品用タンクを提供することによって、
貯蔵と接近の容易な液体取扱用装置を提供することであ
る。

本発明のこの目標を達成するために、本発明による化
学薬品用タンクは、それぞれの位置でタンクの下側に開
く少なくとも１本の溝と、前記それぞれの位置の上方で
タンクの頂部から突き出ているリブとを有する。したが
って、２個のタンクが重ねられると、下のタンクの各リ
ブは上のタンクの下側に開く溝に入り込み、タンクはこ
れによって入り子状にしっかりはまり合う。更に、タン
クの各リブは、タンクの頂部に形成されたタンクの支持
部分から突き出ている。この支持部分には、中央部凹所
があり、ポンプがこれを通じてタンクから液体を送出し
うるポンプ取付組立体がその底部に位置する。タンクあ
積み重ねられても干渉を生じないように、ポンプはこの
中央部凹所に完全に収まる。更に、中央部凹所とタンク
の側面との間には、それぞれ少なくとも１つの側部凹所
が通じており、タンクが積み重ねられてもこの凹所を通
じてタンクに近付くことができる。

本発明の内容とその利点およびその他の目的は、当業
者が以下の好ましい実施例の詳細説明を添付図面を参照
しつつ読めばより良く理解されるはずである。

［実施例］ 図面、特に本発明による化学薬品用タンクの第１の実
施例を示す第１図ないし第４図を参照すれば、この化学
薬品用タンクは、全体を１で示す中空の本体部分と、こ
の本体部分と一体構成の支持部分２から成っている。

第１図と第４図に見られるように、支持部分２には、
その上に本体部分１を支える支持表面上に据わるベース
3a,3bがある。このベース3a,3bは、中空の本体部分の縦
軸の両側にこの縦軸と直交して延びている。更に、支持
部分２には、ベース3a,3bと所定の角度θをなし、本体
部分の縦軸に対して横向きにベース3a,3bから張り出し
ているそれぞれの転倒防止部分4a,4bがある。第３図と
第７図に示すように、好ましい実施例では角度θは90゜
である。転倒防止部分4a,4bの機能は、タンクが支持面
と接触してこの支持面上に据えられていて、このタンク
がベース3a,3bの回りに横に傾けられた場合に転倒を防
ぐことである。

角度θと転倒防止部分4a,4bの横方向の幅は、転倒防
止部分4a,4bとベース3a,3bとの間に限られる２箇所の切
欠きＺが、フォークリフトのフォーク（第１図に１点鎖
線で示す）をその中に受け入れられるように、そしてこ
の転倒防止部分がタンクの転倒を適切に防止するように
選ばれる。

また、第３図からも明らかなように、このタンクの重
心は比較的に低い。言い換えれば、重心は、支持面から
所定の距離、すなわち本体部分の縦軸に沿って測ったタ
ンク長の半分以下の距離にある。したがって、本発明の
化学薬品用タンクは、充満時でも比較的安定であり、そ
して前記の転倒防止部分4a,4bのお陰で非常に転倒しに
くい。

第１の実施例による化学薬品用タンクの特別の構造に
よれば、ベース3a,3bは、本体部分の縦軸にそい互いに
隔てて配置されているベース部分3a,3bおよび3a,3bから
なり、一方、縦軸の両側のベース部分3a,3bおよび3a,3b
の各々から縦軸の両側にそれぞれの転倒防止部分4a,4b
が張り出している。この化学薬品用タンクはポリエチレ
ン製でもよく、容量は110ガロンから140ガロンである。

本発明による化学薬品用タンクは、「農作業員の吊り
上げ可能品」であり、その意味は、このタンクがその周
りに第１図のように掛けた、たわみ性ある吊り綱を用い
て吊り上げ得るものということである。より詳細に言え
ば、支持部分、特に各転倒防止部分4a,4bには、その中
に延びていてタンクの各側に開いている溝５があり、こ
の溝でタンク運搬用のたわみ性ある吊り綱をしっかりと
受けられるように、タンクの両側に少なくとも１本ずつ
の溝部分がある。

繰返し述べるが、本発明の特別の構造によれば、特に
第２図に見るように、支持部分には、中空の本体部分の
端部1a,1bの各々に近接してこの支持部分の中に延びる
１対の溝５、５がある。この１対の溝５、５の各々は、
タンクの中空な本体部分１の縦軸に大体垂直な平面内に
延びていて、タンクのそれぞれの側にある。次に、第４
図を見れば、溝５の各々の少なくとも１部分は、溝底を
持ち、この溝底は、タンクの下側に向かって内側に延
び、中空の本体部分１の垂直軸に関しては斜めに延び
る、支持部分のそれぞれの面2aによって限られている。
このような構造であれば、この溝の中にはめたたわみ性
ある吊り綱によって、揺り篭のように吊り上げることが
可能になる。

以上概略説明したように、切欠きＺはフォークリフト
のフォークがタンクを運搬するためにタンクを支持する
場所を与える。より詳細に言えば、タンクを運ぼうとす
るときに、たわみ性がある吊り綱10でタンクを吊り上げ
る方法の代案として、タンクが支持面上に載っているま
まで、フォークをｙ方向へ送り切欠きＺへ挿入すること
ができる。

したがって、支持部分２は、タンクの安定性に貢献す
るベース3a,3bおよび転倒防止部4a,4bがあるのに加え
て、その中に延びている運搬用の溝５によってタンクの
運搬を容易にするということが分かる。

支持部分２はまた、タンクが積み重ねられるときに入
れ子状にはまり合うようになっている。この関係から、
本発明の第１の実施例では、支持部分２の中に延びる溝
５は、第４図の図示のように、それぞれの位置5aにおい
てタンクの下側へ開いている。それぞれのリブ７が、支
持部分２の上部６からそれぞれの位置5aの真上に突き出
ている。溝５の各々は、その上方に延びるそれぞれのリ
ブ７の幅とほぼ等しい幅を前記それぞれの位置5aにおい
て持っている。したがって、個々のタンクが積み重ねら
れると、積み重ねられた下のタンクの各リブは積み重ね
られた上のタンクのそれぞれの溝の中に入り込み、タン
クが積み重ねられたときには、これによって、タンクは
入れ子状にしっかりはまり合うことになる。

本発明の第２の実施例は、第５図ないし第８図に示す
ように、第１の実施例のリブ７が、ベース部分3a,3bの
各々の側方にある位置5aにおいてタンクの下側に開く溝
の中に入り込むが、本発明の第２の実施例のリブ17は、
ベース部分3aと3b、および3aと3bのそれぞれの間に形成
されたそれぞれの溝15a中へ入り込むという点以外は、
本質的に第１の実施例と同じである。したがって、第５
図ないし第７図から明らかなように、第２の実施例のタ
ンクが積み重ねられると、それぞれのリブ17は、その各
々が溝15aに入り込み、タンクが積み重ねられると、こ
れによって入れ子状にしっかりはまり合う。

本発明の実施例による化学薬品用タンクは、本体部分
１の最上部に突き出ていて、これを通じてタンクに収容
されている液体がポンプ12によって送出される、ポンプ
取付組立体８をも含んでいる（第８図参照）。

支持部分２には、底にポンプ実装組立体８が露出して
いる中央部凹所9aがある（第２、５、８図参照）。ポン
プ12は、ポンプ取付組立体８に運転可能に接続されたと
き、支持部分２の上部６からはみ出さないように、この
中央部凹所9aの中に完全に収まりうる。したがって、第
８図から明らかなように、タンクが積み重ねられても、
ポンプ12をポンプ取付組立体８に運転可能に接続したま
まにしておくことができる。第８図において、参照番号
8aはポンプのアダプター組立体を指し、13は液体がポン
プによりこれを通じてタンクから扱い出される立ち上が
りパイプを指す。

更に、支持部分２には中央部凹所9aとタンクの本体部
分１のそれぞれの側部の間に延びる少なくとも１つずつ
の側部凹所9bがある。タンクが前記の方法で、最低部の
タンクのポンプが、アダプター組立体8aを介してポンプ
取付組立体８に運転可能に接続されたまま積み重ねられ
ていても、この側部凹所9aを通じてそのポンプに近付く
ことができる。

最後に、本発明による化学薬品用タンク着脱可能な栓
11から再充填することができる。

本発明の多くの変化や変更は、当業者にとって本明細
書を読めば明らかな筈である。特許請求の範囲内の変化
と変更は、本発明の精神と範囲に包含されるものであ
り、したがって、本明細書は、本発明の説明のためのも
のであり、これが本発明を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による化学薬品用タンクの第１の実施例
の透視図で運搬態様を図示したもの、第２図は本発明の
第１の実施例の平面図、第３図は第１の実施例の正面
図、第４図は第１の実施例の端面図、第５図は本発明に
よる化学薬品用タンクの第２の実施例の平面図、第６図
は第２の実施例の正面図、第７図は第２の実施例の端面
図、第８図は運転可能な状態に接続されたポンプを図示
した本発明の略図である。 １……中空の本体部分 1a,1b……本体部分の端部 ２……支持部分 2a……支持部分の面 3a,3b……ベース、ベース部分 4a,4b……転倒防止部分 ５……溝 ６……支持部分の上部 ７……リブ ８……ポンプ取付組立体 8a……ポンプアダプター組立体 9a……中央部凹所 9b……側部凹所 10……吊り綱 11……栓 15a……溝 17……リブ Ｚ……切欠き

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65D 90/00 B65D 21/02

Claims (19)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液体を収容するための全体的に中空な本体
   部分（１）と、前記本体部分（１）と一体構成の支持部
   分（２）とからなり、 前記中空な本体部分（１）が長さ方向の中心線を有し、 前記支持部分（２）が前記本体部分（１）を支える支持
   面上に支持されるベース（3a,3b）を有し、前記ベース
   （3a,3b）が前記本体部分（１）の中心線に関して前記
   本体部分の両側に向かって延びており、 前記本体部分（１）の中心線が、前記ベース（3a,3b）
   が前記支持面上に支持されているとき、水平方向に延び
   ている、液体タンクにおいて、 前記ベース（3a,3b）が、前記中心線の両側に、それぞ
   れ前記支持面に支持されている前記ベース（3a,3b）の
   下面に対して垂直に延びる垂直面を有し、 前記支持部分（２）が、前記中心線の両側に、それぞ
   れ、転倒防止部分（4a,4b）を有し、その各々が、隣接
   する前記ベース（3a,3b）の垂直な側面に対して所定の
   角度（θ）だけ傾斜した下側面を有し、前記下側面が前
   記中心線に対して外側方へ延びて前記転倒防止部分（4
   a,4b）と隣接するベース（3a,3b）との間に、フォーク
   リフトのフォークを受容可能な切欠き（Ｚ）を形成し、 各転倒防止部分（4a,4b）が、前記ベース（3a,3b）が前
   記支持面上に支持されている間に、前記タンクが前記ベ
   ース（3a,3b）の回りで、前記中心線に関してタンクの
   側方へ傾けられたとき、前記転倒防止部分（4a,4b）
   が、タンクが傾くにつれて前記支持面に接触することに
   よりタンクの転倒が防止され、 前記液体タンクが、前記ベースが前記支持面上に載った
   状態で、支持面から上方へ所定の距離、すなわち前記本
   体部分（１）の前記中心線に沿って測ったタンク全長の
   半分未満の距離に位置する重心を有する、積重ね可能な
   可搬式の液体タンク。
2. 【請求項２】ベース（3a,3b）が、本体部分（１）の長
   さ方向の中心線の方向に互いに間隔を置いて設けられて
   いる１対のベース（3a,3b;3a,3b）からなり前記ベース
   （3a,3b;3a,3b）が前記中心線の両側へ向かって延びて
   おり、 転倒防止部分（4a,4b）が、長さ方向の中心線の両側の
   ベース（3a,3b）の各々からから張り出している、請求
   項１記載の、積重ね可能な可搬式の液体タンク。
3. 【請求項３】本体部分（１）と支持部分（２）を含む液
   体タンクがポリエチレンからなる、請求項１または２記
   載の、積重ね可能な可搬式の液体タンク。
4. 【請求項４】所定の角度（θ）の各々が90゜である、請
   求項1,2または３に記載の、積重ね可能な可搬式の液体
   タンク。
5. 【請求項５】転倒防止部分（4a,4b）が、それぞれ、そ
   の中に延び、かつ、液体タンクの側面に開口する、可撓
   性の吊り綱を収容可能な少なくとも１本の溝（５）を有
   する、請求項１〜４のいずれか１項に記載の、積重ね可
   能な可搬式の液体タンク。
6. 【請求項６】各溝（５）が、ベース部分（3a,3b）に隣
   接するそれぞれの位置で液体タンクの下側に開き、そし
   て更に、それぞれの位置の上方で液体タンクの頂部から
   突き出ているリブ部材（７）を含み、前記溝（５）の各
   々は、その上方に張り出しているそれぞれのリブ部材
   （７）の幅とほぼ等しい幅をそれぞれの位置（5a）で有
   し、個々の液体タンクが積重ねられると、これによっ
   て、積まれた下方のタンクの前記リブ部材（７）の各々
   が、それぞれ上方のタンクの前記溝（５）にはまり込
   む、請求項５記載の、積重ね可能な可搬式の液体タン
   ク。
7. 【請求項７】転倒防止部分（4a,4b）が、それぞれ、そ
   の中を延び、かつ液体タンクの側面に開口する、可撓性
   の吊り綱を収容可能な２本の平行な溝（５）を有する、
   請求項１〜６のいずれか１項に記載の、積重ね可能な可
   搬式の液体タンク。
8. 【請求項８】長さ方向の中心線を有して内部に液体を収
   容するための全体的に中空な本体部分（１）と、前記本
   体部分（１）と一体構造をなし、前記中心線に関して前
   記本体部分（１）の両側に沿って延びる支持部分（２）
   とを有する液体タンクであって、 前記支持部分（２）が、この支持部分（２）の中を、前
   記本体部分（１）の両側に沿って延び、前記液体タンク
   を搬送するための可撓性の吊り綱（10）を、前記液体タ
   ンクの周りに沿って収容可能な少なくとも１本の溝
   （５）を有する、積重ね可能な可搬式の液体タンク。
9. 【請求項９】中空の本体部分（１）が、長さ方向の中心
   線に沿って互いに隔てられている第１と第２の端部を有
   し、そして、支持部分が、前記中空の本体部分（１）の
   前記端部の各々に隣接してこの支持部分の中に延びる１
   対の溝（５）を有し、前記１対の溝の各々は、液体タン
   クの両側部に位置し、そして前記中心線に垂直な面内に
   延びている、請求項８記載の、積重ね可能な可搬式の液
   体タンク。
10. 【請求項１０】各溝（５）の少なくとも１部分が、液体
    タンクの下側に向かって内向きかつ前記液体タンクの中
    心線に関して斜めに延びる支持部分のそれぞれの表面に
    よって形成される溝底を有する、請求項９記載の、積重
    ね可能な可搬式の液体タンク。
11. 【請求項１１】溝（５）の各々が、それぞれの位置でタ
    ンクの下側に開いており、更に、前記それぞれの位置の
    上方でタンクの頂部から突き出ているリブ（７）を有
    し、前記溝（５）の各々は、その上方に張り出している
    それぞれのリブ（７）の幅とほぼ等しい幅を有し、個々
    のタンクが積重ねられると、積まれた下方のタンクの前
    記リブ（７）の各々が、それぞれ上方のタンクの前記溝
    （５）にはまり込む、請求項8,9または10記載の、積重
    ね可能な可搬式の液体タンク。
12. 【請求項１２】支持部分（２）が、その中に設けられて
    いて、フォークリフトのフォークを中に挿入しうる、隔
    てられた少なくとも１対の切欠きを有する、請求項８〜
    11のいずれか１項に記載の、積重ね可能な可搬式の液体
    タンク。
13. 【請求項１３】液体を収容するための全体的に中空な本
    体部分（１）と、前記本体部分と一体構成の支持部分
    （２）を含み、 前記支持部分（２）が、前記本体部分（１）を支持面上
    に支持するために前記本体部分（１）の底に沿って延び
    るベース（3a,3b）と、前記ベースと反対側にある、前
    記本体部分の頂部に沿って延びる上方部分（６）を有
    し、 前記支持部分（２）が、支持部分の中に延び、それぞれ
    の位置でタンクの下側に開いている少なくとも１つの溝
    （15a）と、前記それぞれの位置の真上で支持部分の前
    記上方部分から張り出しているそれぞれのリブ（17）を
    有し、 前記溝（15a）の各々は、その上方に張り出しているそ
    れぞれのリブの幅とほぼ等しい幅をそれぞれの位置で有
    し、個々のタンクが積重ねられると、これにより、積重
    ねられた下方のタンクの前記リブ（17）の各々が、それ
    ぞれ上方のタンクの前記溝（15a）にはまり込む、積重
    ね可能な可搬式の液体タンク。
14. 【請求項１４】支持部分（２）が、中空の本体部分
    （１）の底部と頂部の間にこの本体部分の各側部に沿っ
    て張り出し、少なくとも１つの溝（15a）が、少なくと
    も１対の溝からなり、この溝の各々が、前記支持部分
    （２）の中を前記本体部分（１）の両側に延びており、
    前記溝（５）内には、前記液体タンク搬送用の可撓性の
    吊り綱を挿入可能であり、ベース（3a,3b）が、前記１
    対の溝の各々がタンクの下側に開口する位置の間に延び
    ている、請求項13記載の、積重ね可能な可搬式の液体タ
    ンク。
15. 【請求項１５】ベース（3a,3b）が、隔てられた１対の
    ベース部分を含み、前記少なくとも１対の溝（15a）
    が、２対の溝からなり、前記ベース部分（3a,3b）が前
    記対の溝（15a）の間に延びている、請求項14記載の、
    積重ね可能な可搬式の液体タンク。
16. 【請求項１６】少なくとも１つの溝（15a）が、ベース
    （3a,3b）中に延びている、請求項13,14または15項記載
    の、積重ね可能な可搬式の液体タンク。
17. 【請求項１７】ベース（3a,3b）が、隔てられた１対の
    ベース部分からなり、そして、少なくとも１つの溝（15
    a）が、１対のベース（3a,3b）のそれぞれの中に延びる
    １対の溝からなる、請求項16記載の、積重ね可能な可搬
    式の液体タンク。
18. 【請求項１８】本体部分（１）の頂部に突き出ているポ
    ンプ取付組立体（８）を更に有し、これを通じて本体部
    分（１）に収容されている液体がポンプによって送り出
    され、 支持部分（２）が、その中に中央部凹所（9a）を有し、
    ポンプ（12）が前記ポンプ取付組立体（８）に運転可能
    に接続されているとき、このポンプ（12）をこの凹所に
    完全に収めうるようにこの中央部凹所の底に前記ポンプ
    取付組立体（８）が露出している、請求項13〜17のいず
    か１項に記載の、積重ね可能な可搬式の液体タンク。
19. 【請求項１９】支持部分（２）が、その中に、中央部凹
    所（9a）とこれに対する本体部分の側部との間に延びる
    少なくとも１つの側部凹所（9b）を有しており、積重ね
    られたタンクの下側のタンクの中央部凹所（9a）にある
    ポンプ取付組立体（８）に、ポンプが運転可能に取り付
    けられているとき、このポンプに近付くことができる、
    請求項18記載の、積重ね可能な可搬式の液体タンク。