JP2815263B2 - 細線画像整形方法 - Google Patents

細線画像整形方法

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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品を撮像し画像
処理して行う検査・計測方法に関し、特に、細線画像を
検査・計測するための細線画像整形方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、工業製品の検査・計測分野で、撮
像装置と画像処理装置を組み合わせた検査・計測方法が
普及し、その中で、濃淡画像から2値画像を作り、2値
画像から細線画像を作り、細線画像を整形して検査・計
測する技術が進歩している。この細線画像による検査・
計測のための画像処理アルゴリズムの一つとして、従来
から細線画像整形方法が存在する。
【0003】この細線画像整形方法は、2値画像で細線
の太さが1画素の細線画像に対し、各細線ごとに形状を
判断し分類して検査・計測する方法である。
【0004】細線画像整形方法に先立って、先ず、図2
1に示すように、濃淡画像を2値化処理して2値画像と
し、2値画像を細線化処理して細線画像とする。細線画
像整形方法は、この2値化した細線画像を、各細線ごと
に形状を判断し分類して検査・計測するものである。
【0005】細線画像整形方法の従来例[昭和60年電
子通信学会総合全国大会1256「似顔絵ロボット画像
処理(II)−線画生成− 平石、四反田、中島を参照)
を図22〜図37に基づいて説明する。
【0006】図22は、従来例のフローチャートであ
る。ステップ#1の分岐ベクトル発生工程において、細
線画像を構成する画素を、図24、図25に示す分岐ベ
クトルを使用して、図26に示すようにしてアドレス
し、ステップ#2に進む。この場合、図23は、方向を
ビット対応で示したものであり、図24、図25は、隣
接して存在する画素の方向に対応する分岐ベクトルの例
を示す。
【0007】ステップ#2のヒゲの除去工程において、
長い細線に付いているヒゲ(図27の1及び図28の矢
印)と、ノイズのような短い線(図28の矢印)を除去
し、ステップ#3に進む。図28はヒゲ除去前を示し、
図29はヒゲ除去後を示す。
【0008】ステップ#3の接続工程において、1画素
欠けて分離している2本以上の細線を接続し、ステップ
#4に進む。この場合、図30に示す接続パターンの中
央を、1画素欠けている位置にセットするという、予め
設定した約束に基づいて接続する。この接続方法では、
2画素以上分離している場合は、接続できない。
【0009】ステップ#4の分岐カット工程において、
3分岐点及び4分岐点を、1分岐点及び2分岐点に変換
し、ステップ#5に進む。この場合、図31は、1分岐
点2、2分岐点3、3分岐点4、4分岐点5を示す。変
換方法は、図32に示すように、分岐点から、長さL、
2Lの腕を伸ばし、各点の仰角をθとし、2方向ずつの
組合せを作り、総ての組合せについて、直線性を判定す
る式6を使用して、前記2方向ずつの腕の直線性を判定
し、最も直線性が高いものを残して、他は分離し、分離
された細線で所定値より短いものは消去する。図33は
分離前と分離後の分岐点を示す。図34は分岐点を分離
前の細線画像を示し、図35は分岐点を分離後の細線画
像を示す。
【0010】ステップ#5の線追跡工程において、ステ
ップ#4で分岐カットされた細線画像の細線を追跡す
る。この場合、図36に示す方向コードを使用し、図3
7に示すように追跡する。図37の▼印は、追跡点を表
す。上記のようにして、細線画像整形処理を行い、。細
線ごとの分類(以後、クラスタリングという)を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例の構成
では、分岐ベクトル発生工程で、分岐ベクトルの数が多
くなると、各工程での処理が複雑で膨大になるという問
題点がある。又、接続工程では、1画素の抜けしか接続
できず、実際には、2画素以上の抜けが存在するので、
必要な接続ができないという問題点がある。又、分岐カ
ット工程で、分岐を局部的形状で判断するので、大局的
形状から見た判断を誤ることがあるという問題点があ
る。そして、これらの問題点が重なるので、本来別の線
が長くつながったり分岐形態でつながったり、本来連続
するべき線が分断していたりするような細線が混在する
乱れた被整形細線画像に対して細線ごとにクラスタリン
グを行う場合には、従来例の細線画像整形方法では、必
要な精度と信頼性のある細線画像の整形ができないとい
う問題点がある。
【0012】本発明は、本来別の線が長くつながったり
分岐形態でつながったり、本来連続するべき線が分断し
ていたり、ヒゲを有したり、ノイズ状に短かったりする
ような細線が混在する乱れた被整形細線画像を、比較的
単純な処理方法で、高速で、高精度で、高信頼性の細線
画像に整形が可能な細線画像整形方法を提供することを
課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願第1発明の細線画像
整形方法は、上記の課題を解決するために、本来別の線
が長くつながったり分岐形態でつながったり、本来連続
するべき線が分断していたり、ヒゲを有したり、ノイズ
状に短かったりするような細線が混在する乱れた被整形
細線画像を整形する細線画像整形方法において、細線検
索工程で、被整形細線画像を走査して、追跡するべき細
線を検索し、クラスタ追跡工程で、前記の検索された細
線を構成する画素の配列方向を任意の方向コードによっ
て追跡し、分岐点があれば、分岐点前の任意の複数の方
向コードの平均値により近い方向を選択して終点まで追
跡し、終点まで追跡した細線をクラスタと称してそのク
ラスタの画像を被整形細線画像から消去すると共に、こ
のクラスタの画像データを別の整形細線画像に移転し、
これら2つの工程を繰り返して、全ての細線を追跡し、
そのクラスタの画像を前記被整形細線画像から消去し、
得られたクラスタの画像データを前記整形細線画像に移
転して整形細線画像を完成することを特徴とする。
【0014】又、本願第1発明の細線画像整形方法は、
上記の課題を解決するために、整形細線画像に移転する
クラスタは、所定長さ以上のもののみとすることが好適
である。
【0015】又、本願第1発明の細線画像整形方法は、
上記の課題を解決するために、完成した整形細線画像か
ら、所定長さ未満のクラスタを消去することが好適であ
る。
【0016】本願第2発明の細線画像整形方法は、上記
の課題を解決するために、第1発明の細線画像整形方法
によって完成された整形細線画像であって、本来連続す
るべき線が分断して混在する整形細線画像を、被接続細
線検索工程で、前記整形細線画像を走査して、端点が接
近して向かい合っている2本の細線を検索し、細線接続
工程で、前記の検索された2本の細線の向かい合ってい
る端点付近の位置・方向・形状一致度を評価できる任意
の特性についての座標データを演算し、この演算結果が
所定範囲内の場合に、前記の2本の細線を接続し、これ
ら2つの工程を繰り返して、全ての接続するべき細線を
接続して再整形細線画像を完成することによって、再整
形することを特徴とする。
【0017】
【作用】本願第1発明の細線画像整形方法は、細線検索
工程で、被整形細線画像を走査して、追跡するべき細線
を検索し、クラスタ追跡工程で、前記の検索された細線
を構成する画素の配列方向を任意の方向コードによって
追跡し、分岐点があれば、分岐点前の任意の複数の方向
コードの平均値により近い方向を選択して終点まで追跡
し、終点まで追跡した細線をクラスタと称してそのクラ
スタの画像を被整形細線画像から消去すると共に、この
クラスタの画像データを別の整形細線画像に移転し、こ
れら2つの工程を繰り返して、全ての細線を追跡し、そ
のクラスタの画像を前記被整形細線画像から消去し、得
られたクラスタの画像データを前記整形細線画像に移転
して整形細線画像を完成しているので、従来例の細線画
像整形方法では必要であった分岐ベクトルが不要になる
ことと、従来例では分岐カット工程と線追跡工程との2
工程で行った処理をクラスタ追跡工程の1工程で処理す
ることができることとによって、比較的単純な処理方法
で、高速で処理することができる。又、得られたクラス
タの画像データを別の整形細線画像に移転して、整形細
線画像を完成しているので、高精度で、高信頼性の細線
画像の整形が可能であるばかりではなく、整形細線画像
を構成する細線は総て画像データ付きなので、各種の処
理(検査・計測等)を極めて容易に行える。
【0018】又、本願第1発明の細線画像整形方法は、
整形細線画像に移転するクラスタは、所定長さ以上のも
ののみとすることによって、不要な細線が無くなり、処
理がより簡単になる。
【0019】又、本願第1発明の細線画像整形方法は、
完成した整形細線画像から、所定長さ未満のクラスタを
消去することによって、不要な細線が無くなり、処理が
より簡単になる。
【0020】本願第2発明の細線画像整形方法は、被接
続細線検索工程で、第1発明の細線画像整形方法によっ
て完成された整形細線画像を走査して、端点が接近して
向かい合っている2本の細線を検索し、細線接続工程
で、前記の検索された2本の細線の向かい合っている端
点付近の位置・方向・形状一致度を評価できる任意の特
性についての座標データを演算し、この演算結果が所定
範囲内の場合に、前記の2本の細線を接続し、これら2
つの工程を繰り返して、全ての接続するべき細線を接続
して再整形細線画像を完成しているので、本来連続する
べき線が分断して混在する被整形細線画像を整形する場
合に、従来例では、分断した間隔が1画素の場合しか接
続できなかったが、本願第2発明の細線画像整形方法で
は、数画素離れていても接続が可能である。
【0021】しかも本願第2発明の細線画像整形方法
は、本願第1発明の細線画像整形方法を実施した後に実
施するものであるから、第1発明の作用を合わせて有
し、本来別の線が長くつながったり分岐形態でつながっ
たり、本来連続するべき線が分断していたり、ヒゲを有
したり、ノイズ状に短かったりするような細線が混在す
る乱れた整形細線画像を、比較的単純な処理方法で、高
速で、高精度で、高信頼性の細線画像に整形が可能であ
るばかりではなく、整形細線画像を構成する細線は総て
画像データ付きなので、各種の処理(検査・計測等)を
極めてに容易に行える。
【0022】
【実施例】本発明の細線画像整形方法を、ビデオヘッド
の外観検査に使用した一実施例を図1〜図20に基づい
て説明する。
【0023】図1は本実施例のフローチャートである。
【0024】ステップ#1の被整形細線画像入力工程に
おいて、被整形細線画像を入力し、予めの設定によっ
て、ステップ#2、又は、ステップ#4に進む。この場
合、被整形細線画像が、本来別の線が長くつながったり
分岐形態でつながったり、本来連続するべき線が分断し
ていたり、ヒゲを有したり、ノイズ状に短かったりする
ような細線が混在する乱れた細線画像の場合は、ステッ
プ#2に進むように設定し、被整形細線画像が、本来連
続するべき線が分断して混在する細線画像の場合は、ス
テップ#4に進むように設定する。
【0025】この場合の被整形細線画像は、濃淡画像を
2値化し、2値画像を細線化処理したもの、又は、任意
の方法で得られた細線画像を対象にできる。そして、細
線の太さは1画素の太さが望ましいが、限定しない。
【0026】本実施例の外観検査の対象になるビデオヘ
ッドは図2に示す構造を有する。図2において、側面部
31を有するビデオヘッド54の前面部30が外観検査
の対象で、外観検査の対象面は、フェライト部32、ガ
ラス部33、ギャップ34とからなる。
【0027】前面部30の画像は図3に示す画像60に
なる。この画像60は、図4に示す撮像・画像処理装置
によって入力される。図4の撮像・画像処理装置は、撮
像手段50、撮像手段50のコントローラ51、画像処
理手段52、画像メモリ53、ステージ55、照明手段
56、レンズ57とを有する。図3の前面部30の画像
には、クラック40、ガラスキズ41、加工キズ42等
が存在する。クラック40はビデオヘッド54の主にフ
ェライト部32にヒビの入ったもの。ガラスキズ41は
ガラス部33にヒビの入ったもの。加工キズ42はフェ
ライト部32を加工する際に、一定方向に並んだキズが
入ったものである。
【0028】図4の撮像・画像処理装置で撮像された被
検査物のビデオヘッド54の画像60が、画像処理手段
52に送られ、ここで、2値化処理、細線化処理され
て、図5の細線画像61になって入力される。ここまで
の工程は、公知の方法で処理される。公知の方法で処理
された細線画像61には、常に、ノイズ62、本来連続
するべき線が分断している部分63、ノイズ62が細線
につながったヒゲ64等があり、細線画像61のままで
は、判定できない。本実施例は、ステップ#2以降に特
徴があり、本来別の線が長くつながったり分岐形態でつ
ながったり、本来連続するべき線が分断していたり、ヒ
ゲを有したり、ノイズ状に短かったりするような細線が
混在する乱れた細線画像60を整形し、整形した細線画
像によって、その細線画像の各細線が、被検査物のビデ
オヘッド54のクラック40、ガラスキズ41、加工キ
ズ42等のどれに属するかを判定することができる。こ
の場合、本実施例の特徴は、図6に示すように、分岐を
有する細線70を、各細線71、72、73、74とに
分けて、より上にありより左にある端点を持つ細線から
順番に処理するようにし、所定長未満の細線は消去する
ことと、図7に示すように、本来連続するべき線75が
途切れた部位76で分断しているものを、連続細線77
に変換することとである。以後の説明は、図3の画像を
単純化した図8の画像80を使用して行う。図8の画像
80は、分岐を有する細線81、本来連続するべき線が
分断している細線82と83、ノイズ84と85、ヒゲ
86とを有する。
【0029】ステップ#2の細線検索工程では、図9に
示すように、画像80の左上端点90から右へ行91に
沿ってラスタ走査で検索を行う。一旦、右端列94に到
達すると、再び左端列93に戻って、行92の検索を行
う。この検索を細線81を見つけるまで繰り返し、細線
81を見つけると、ステップ#3に進む。
【0030】ステップ#3のクラスタ追跡工程は、図6
に示す分岐を有する細線70を、各細線71、72、7
3、74とに分けて、より上にありより左にある端点を
持つ細線から順番に処理するようにし、所定長未満の細
線は消去する工程である。この処理は図10、図11に
基づいて行う。図10において、細線81を方向コード
95を使用して追跡する。図10では、1マスを1画素
としている。図10の座標は、原点90を左上端点に取
り、右へX座標+方向、下へY座標+方向とする。細線
81の端点(10、2)96から(9、5)までの追跡
は、方向コードと座標との画像データで、次のようにし
て行う。
【0031】 方向コード 6 7 6 6 ? 座標 (10、2 )(10、3 )(9 、4 )(9 、5 )(9 、6 ) (9、6)97の分岐点では、複数の方向コード4、7
が存在する。この場合には、前2個の方向コードの平均
と、前記存在するコード4、7とを比較し、近い方を採
用する。(9、6)97の分岐点では、(9、6)97
の前2個の方向コードの平均は、平均=(6+6)/2
=6なので、6により近い7を採用し、追跡は、方向7
に存在する(8、7)に向かって進む。
【0032】(9、6)から(7、10)までの追跡
は、次のようになる。
【0033】 方向コード 7 6 6 7 7 ? 座標 (9 、6 )(8 、7 )(8 、8 )(8 、9 )(7 、10)(6 、11) (6、11)98の分岐点では、複数の方向コード7、
8が存在する。この場合にも、前記と同様に処理し、前
2個の方向コードの平均と、前記存在するコード7、8
と比較し、近い方を採用する。(6、11)98の分岐
点では、(6、11)98の前2個の方向コードの平均
=(7+7)/2=7なので、7により近い7を採用
し、追跡は、方向7に存在する(5、12)に向かって
進む。尚、左右方向の方向コードは、一つ前の方向コー
ドが5〜7の場合は8、1〜3の場合は0と約束する。
【0034】以降を同様に処理すると、次のようにな
る。尚、終点の方向コードは−1とする。
【0035】 方向コード 7 6 6 6 −1 座標 (6 、11)(5 、12)(5 、13)(5 、14)(5 、15) このようにして画像データで追跡した細線を以後クラス
タと称する。
【0036】ステップ#3のクラスタ追跡工程では、追
跡した座標の画像データを画像80から消去する。そし
て同時に、別の領域(別の整形細線画像)にクラスタの
画像データを保存し、このクラスタをクラスタ1とす
る。図11は、図10からクラスタ1を消去した図で、
分岐していた複数の細線99が残っている。
【0037】クラスタ1の追跡が終了すると、ステップ
#2の細線検索工程に戻る。
【0038】ステップ#2の細線検索工程では、クラス
タ1の最初の端点(10、2)96の次の画素100
(図9参照)からラスタ走査を始める。そのままラスタ
走査を続けると、図9、図12に示す細線84を見つ
け、ステップ#3のクラスタ追跡工程に進む。
【0039】ステップ#3のクラスタ追跡工程で、細線
84を追跡すると、その方向コードは、5、5、−1と
なる。長さが画素4個未満(3個以下)の短いクラスタ
をノイズとして消去することとすると、このクラスタを
消去し、ステップ#2の細線検索工程に戻る。
【0040】上記の工程の繰り返しを続けて行い、図9
の細線画像80の細線82の追跡を終了した時点では、
得られたクラスタは2つで、図9の細線画像80は、図
13の状態になっている。更に、上記の工程を繰り返
し、図9の細線画像80に存在した総ての細線の追跡を
終了すると、図9の細線画像80の細線83、86がク
ラスタとして追加され、合計4つのクラスタが得られ、
4つのクラスタ110、111、112、113で構成
される図14の別の整形細線画像200が得られる。
【0041】本実施例では、所定長未満の細線を消去し
ているが、この所定長と消去する時期とは、細線画像の
状態や目的に合わせ任意に選定できる。消去は、例え
ば、クラスタを別の整形細線画像に移転するときでも良
いし、すべてのクラスタの移転が終了してからでも良
い。
【0042】そして、得られた整形細線画像を構成する
細線は、総て画像データ付きなので、得られた整形細線
画像の各種の処理(検査・計測等)を容易に行える。
【0043】この図14の別の整形細線画像200で、
充分に整形できた(例えば、検査・計測が可能)場合
は、ステップ#3で終了し、整形細線画像200で、充
分に整形できなかった(例えば、検査・計測が不可能)
場合には、ステップ#4に進む。
【0044】ステップ#4の被接続細線検索工程におい
て、ステップ#1から入力された被整形細線画像、又
は、ステップ#3からの整形細線画像200を走査し
て、端点が接近して向かい合っている2本の細線を検索
し、ステップ#5に進む。
【0045】ステップ#5の細線接続工程において、図
15に示す、ステップ#4で検索され、端点が接近して
向かい合っている第1の細線120と、第2の細線12
1とを接続するか、接続しないかを判定する。
【0046】接続するかどうかを判定するための特徴量
としては、端点122と端点123間の距離124:p
1と、第1の細線120の端点122付近の平均方向1
25と第2の細線121の端点123付近の平均方向1
26との差127:p2と、端点122と端点123間
を結ぶ直線と前記平均方向125との差128:p3
(図15では、端点122と端点123間を結ぶ直線と
前記平均方向125とが一致している)と、端点122
と端点123間を結ぶ直線と前記平均方向126との差
129:p4(図15では、127と129とが一致し
ている)とを使用する。この場合、角度の取扱は座標軸
130を基準とする。(尚、接続するかどうかを判定す
るための特徴量としては、上記以外にも、端点付近の曲
率半径等の形状を使用することもできる。即ち、2本の
細線の向かい合っている端点付近の位置・方向・形状一
致度を評価できる任意の特性を使用できる。)p1とp
2とp3とp4とは共に小さい方が良いので、第1の細
線120と第2の細線121との一致度を示す評価パラ
メータとして、p1とp2とp3とp4とを任意の演算
方法(演算方法は、乗算、加算、乗算と加算の組合せ、
グループに別けての演算と評価等を任意に選択でき
る。)で演算した結果を使用し、その演算結果が所定閾
値以下の場合に、第1の細線120と第2の細線121
とを接続する。
【0047】本実施例では、次のものを使用する。
【0048】 評価パラメータ:p1×p2×(p3+p4) この評価パラメータ:p1×p2×(p3+p4)が、
所定の閾値より小さければ、第1の細線120と第2の
細線121とを接続して統合する。
【0049】図14のクラスタ111と112とを接続
すると、図16に示すクラスタ114となり、図16
が、再整形細線画像として得られる。
【0050】上記の本実施例を、ビデオヘッドの外観検
査に使用した場合の濃淡画像、2値画像、細線画像、本
実施例で整形した細線画像は、図17〜図20となる。
図17は、ビデオヘッド前面部の濃淡画像。図18は、
図17を2値化処理し細線化処理した細線画像。図19
は、図18を本実施例方法の細線画像整形方法で整形し
た整形細線画像又は再整形細線画像。図20は、図17
に図19を重ね合わせたものである。図17と図18と
では、図18の細線画像が、本来別の線が長くつながっ
たり分岐形態でつながったり、本来連続するべき線が分
断していたり、ヒゲを有したり、ノイズ状に短かったり
するような細線が混在する乱れた細線画像なので、この
細線画像の各細線が、被検査物のビデオヘッド54のク
ラック40、ガラスキズ41、加工キズ42等のどれに
属するかの判定が不可能であるが、図17と図19と図
20では、図19の細線が、図17の細線を適正に整形
した細線になっているので、この細線画像の各細線が、
被検査物のビデオヘッド54のクラック40、ガラスキ
ズ41、加工キズ42等のどれに属するかの判定が可能
である。
【0051】尚、本発明の細線画像整形方法は、上記の
実施例に限らず種々の態様が可能である。例えば、座標
軸の取り方、方向コードの取り方は実施例の方法に限ら
ず、目的に合わせて自由に設計できる。消去するノイズ
の長さも自由に設計できる。
【0052】細線の追跡方向を決めるための平均方向計
算に使用するデータ数も自由に設計できる。追跡した画
像データの保存方法、保存場所も自由に設計できる。
【0053】
【発明の効果】本願第1発明の細線画像整形方法は、従
来例では分岐カット工程と線追跡工程との2工程で行っ
ている処理を、クラスタ追跡工程の1工程で処理するこ
とができるので、比較的単純な処理方法で、高速で処理
することができ、例えば、迅速に検査・計測することが
できるという効果を奏する。
【0054】又、得られた整形細線画像を構成する細線
は、総て画像データ付きなので、得られた整形細線画像
の各種の処理、例えば、検査・計測を容易に行えるとい
う効果を奏する。
【0055】又、所定長さ未満の短い細線(クラスタ)
を消去し、所定長さ以上の細線(クラスタ)の画像デー
タのみを移転して、別の整形細線画像に完成しているの
で、高精度で、高信頼性の細線画像の整形が可能で、例
えば、検査・計測の精度や信頼性を向上することができ
るという効果を奏する。
【0056】本願第2発明の細線画像整形方法は、従来
例では、細線の分断した間隔が1画素の場合しか接続で
きなかったが、本願第2発明の細線画像整形方法では、
数画素離れていても接続が可能で、例えば、検査・計測
の精度や信頼性を向上することができるという効果を奏
する。
【0057】しかも本願第2発明の細線画像整形方法
は、本願第1発明の細線画像整形方法を実施した後に、
実施するものであるから、第1発明の作用を合わせて有
し、本来別の線が長くつながったり分岐形態でつながっ
たり、本来連続するべき線が分断していたり、ヒゲを有
したり、ノイズ状に短かったりするような細線が混在す
る乱れた整形細線画像を、比較的単純な処理方法で、高
速で、高精度で、高信頼性の細線画像に整形が可能で、
例えば、検査・計測の速度や精度や信頼性を向上するば
かりではなく、整形細線画像を構成する細線は総て画像
データ付きなので、各種の処理(例えば、検査・計測
等)を極めて容易に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1、第2発明の一実施例方法のフローチ
ャートである。
【図2】図1の実施例方法の検査・計測の対象物の構成
図である。
【図3】図1の実施例方法の検査・計測の対象物の画像
である。
【図4】図1の実施例方法を使用する撮像・画像処理装
置である。
【図5】図1の実施例方法の被整形細線画像である。
【図6】図5の一部拡大図である。
【図7】図1の実施例方法の一部動作図である。
【図8】図5の単純図である。
【図9】図1の実施例方法の細線検索工程の動作図であ
る。
【図10】図1の実施例方法のクラスタ追跡工程の動作
図である。
【図11】図1の実施例方法のクラスタ追跡工程の動作
図である。
【図12】図1の実施例方法のクラスタ追跡工程の動作
図である。
【図13】図1の実施例方法のクラスタ追跡工程の動作
図である。
【図14】図1の実施例方法のクラスタ追跡工程の動作
図である。
【図15】図1の実施例方法の細線接続工程の動作図で
ある。
【図16】図1の実施例方法の細線接続工程の動作図で
ある。
【図17】図1の実施例方法の検査・計測の対象物の画
像である。
【図18】図1の実施例方法の検査・計測の対象物の細
線画像である。
【図19】図1の実施例方法の検査・計測の対象物の整
形細線画像である。
【図20】図1の実施例方法の検査・計測の対象物の整
形細線画像である。
【図21】従来例方法の細線画像である。
【図22】従来例方法のフローチャートである。
【図23】従来例方法の方向のビット対応図である。
【図24】従来例方法の方向ベクトルである。
【図25】従来例方法の方向ベクトルである。
【図26】従来例方法の方向ベクトルの使用図である。
【図27】従来例方法のヒゲの表示図である。
【図28】従来例方法のヒゲの表示図である。
【図29】従来例方法のヒゲ除去後の図である。
【図30】従来例方法の接続パターン図である。
【図31】従来例方法の分岐点である。
【図32】従来例方法の分岐点の分離の動作図である。
【図33】従来例方法の分岐点の分離の動作図である。
【図34】従来例方法の分岐点分離前の細線画像であ
る。
【図35】従来例方法の分岐点分離後の細線画像であ
る。
【図36】従来例方法の方向コード図である。
【図37】従来例方法の線追跡工程の動作図である。
【符号の説明】
#1 被整形細線画像入力工程 #2 細線検索工程 #3 クラスタ追跡工程 #4 被接続細線検索工程 #5 細線接続工程

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本来別の線が長くつながったり分岐形態
    でつながったり、本来連続するべき線が分断していた
    り、ヒゲを有したり、ノイズ状に短かったりするような
    細線が混在する乱れた被整形細線画像を整形する細線画
    像整形方法において、細線検索工程で、被整形細線画像
    を走査して、追跡するべき細線を検索し、クラスタ追跡
    工程で、前記の検索された細線を構成する画素の配列方
    向を任意の方向コードによって追跡し、分岐点があれ
    ば、分岐点前の任意の複数の方向コードの平均値により
    近い方向を選択して終点まで追跡し、終点まで追跡した
    細線をクラスタと称してそのクラスタの画像を被整形細
    線画像から消去すると共に、このクラスタの画像データ
    を別の整形細線画像に移転し、これら2つの工程を繰り
    返して、全ての細線を追跡し、そのクラスタの画像を前
    記被整形細線画像から消去し、得られたクラスタの画像
    データを前記整形細線画像に移転して整形細線画像を完
    成することを特徴とする細線画像整形方法。
  2. 【請求項2】 整形細線画像に移転するクラスタは、所
    定長さ以上のもののみとする請求項1に記載の細線画像
    整形方法。
  3. 【請求項3】 完成した整形細線画像から、所定長さ未
    満のクラスタを消去する請求項1に記載の細線画像整形
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の細線画像整
    形方法のいずれか1つによって完成された整形細線画像
    であって、本来連続するべき線が分断して混在する整形
    細線画像を、被接続細線検索工程で、前記整形細線画像
    を走査して、端点が接近して向かい合っている2本の細
    線を検索し、細線接続工程で、前記の検索された2本の
    細線の向かい合っている端点付近の位置・方向・形状一
    致度を評価できる任意の特性についての座標データを演
    算し、この演算結果が所定範囲内の場合に、前記の2本
    の細線を接続し、これら2つの工程を繰り返して、全て
    の接続するべき細線を接続して再整形細線画像を完成す
    ることによって、再整形することを特徴とする細線画像
    整形方法。
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