JP2794795B2 - 治療器装着用粘着テープ - Google Patents

治療器装着用粘着テープ

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JP2794795B2 JP15726189A JP15726189A JP2794795B2 JP 2794795 B2 JP2794795 B2 JP 2794795B2 JP 15726189 A JP15726189 A JP 15726189A JP 15726189 A JP15726189 A JP 15726189A JP 2794795 B2 JP2794795 B2 JP 2794795B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ケーシング内に治療装置を収納した小型且
つ薄型の治療器を、人体に直接貼り付けて装着するため
の治療器装着用粘着テープに関する。
〔従来の技術〕
従来、人体に電磁界や低周波パルス等の電流を供与す
る治療器が提供されており、特に最近では、電磁界発生
装置や低周波パルス発生装置等の治療装置を、例えばコ
イン形状のケーシング内に収納したユニットからなる、
小型且つ薄型のものが提供されている。かかる治療器
は、肌に直接貼り付けて使用され、小型、薄型故に長時
間装着しても違和感が少なく、手軽に使用できるもので
ある。肌への装着の方法は、一般の絆創膏を利用し、先
に絆創膏を治療器に取り付けておいてから、治療したい
部位に貼り付けるようにするのが安価にできるが、治療
器を肌に貼り付ける時に絆創膏同士がくっついてしまっ
たり、治療器を肌に密着させて装着することができず、
治療効果が低減するという問題があった。また、特に背
中等へは非常に装着し難いものであった。
そこで、治療器のケーシングの装着面(人体に装着さ
れる側の面)に直接粘着剤層を設けたものが提供されて
いる。この場合、粘着剤層が配設された装着面を肌側に
向け、治療したい部位に治療器を載せて肌に押し付けて
装着するものであるから、装着が非常に簡単に行えるも
のである。しかし、このものにあっては、剛体である治
療器のケーシングを直接肌に貼り付けるため、ケーシン
グの表面を衣服が擦れたり、直接外力が加わると容易に
肌から剥がれてしまう。また、剛体であるケーシングが
人体に沿い難く、ケーシングの周縁が肌から浮き上がっ
てしまい、そこから容易に剥がれるといった問題があ
る。
そのため、クッション性を有する基体の表裏両面に粘
着剤層を設け、更にこの粘着剤層の表面に剥離紙を設け
て、これらを積層した積層体で治療器装着用の粘着テー
プを構成することが考えられる。即ち、基体の表裏両面
に液体状の粘着剤を前面に均一の厚みで薄く塗布し、次
に基体の表裏両面に剥離紙を積み重ねて粘着テープを形
成するものである。この場合、肌に貼り付けた治療器の
ケーシングに外力が加わった時、この外力はクッション
性を有する基体で緩衝され、肌に貼り付けられた粘着剤
層にかかる力が弱められるために剥がれ難く、また基体
が人体形状に沿って変形するため肌に良く密着して剥が
れ難くなるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、かかる治療器装着用粘着テープにおいても、
化学物質である粘着剤層が直接肌に粘着するため、肌が
かぶれるといった問題が残っている。肌のかぶれの発生
は粘着剤層の粘着力に関係しており、粘着力を弱くする
ほどかぶれの発生が少なくすることができる。反対に、
粘着力を弱くすると剥がれ易くなるという傾向を呈する
が、前述のように基体がクッション性を有するため、治
療器のケーシングにかかる外力がこの基体で緩衝され、
粘着剤層にかかる力が弱められて、肌から剥がれ難いも
のであるため、粘着力は可能な限り弱くすることが可能
である。
粘着剤層の粘着力を弱めるためには、粘着剤の量を少
なくすればよいが、これには限界がある。即ち、基体表
面に極薄の粘着剤層を配設しようとした場合、粘着剤層
を均一の厚みで設けることが困難であり、基体表面に粘
着剤の付いた部分と存在しない部分とが現れ、粘着剤層
の粘着力が部分的にばらついてしまうため、肌から剥が
れ易くなる。また、ある程度の厚みをもって粘着剤層を
設けた場合は、依然としてかぶれが発生するものであっ
た。
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目
的とするところは、肌から剥がれ難く、且つかぶれを防
止する治療器装着用粘着テープを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる課題を解決するために、請求項(1)記載の治
療器装着用粘着テープは、多孔質体乃至発泡体からなり
クッション性を有する基体と、該基体の表面に配設した
粘着剤層と、該粘着剤層の表面に配設した剥離紙とを積
層してなる積層体を、その積層方向に押圧処理したこと
を特徴とする。
請求項(2)記載の治療器装着用粘着テープは、請求
項(1)記載の治療器装着用粘着テープにおいて、積層
体全体を略均一なばらつきで、部分的に押圧処理してい
る。
請求項(3)記載の治療器装着用粘着テープは、請求
項(1)記載の治療器装着用粘着テープにおける基体
を、連続気泡乃至連続する孔を有する通気性を備えたも
のとしている。
〔作 用〕
請求項(1)記載の治療器装置用粘着テープによれ
ば、積層体をその積層方向に押圧処理したため、粘着剤
層が多孔質体乃至発泡体からなる基体に浸透し、この浸
透した分だけ粘着剤の量が減るので、粘着剤層の粘着力
を弱くすることができる。
請求項(2)記載の治療器装置用粘着テープでは、積
層体全体を略均一なばらつきで、部分的に押圧処理した
ため、押圧された部分の粘着剤のみが基体に浸透し、他
の部分の粘着剤はそのまま残り、平均すると粘着剤層全
体の粘着力を弱くできる。
また請求項(3)記載の治療器装着用粘着テープで
は、基体が連続気泡乃至連続する孔を有するため、基体
はクッション性に加えて通気性を有し、肌から発生した
汗による蒸気や体熱が、基体を通して外部に放出され
て、治療器のケーシングと肌との間が蒸れて、かぶれる
ということがない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づい
て説明する。
治療器Aを人体の肌30に装着する粘着テープ31は、そ
の一面が治療器Aの装着面に取着され、且つ他面が被装
着部である肌30に貼り付けられ、これによって治療器A
が肌30に装着される。治療器Aは、高周波電磁界を出力
するもので、コイン形状の小型、薄型に形成されてお
り、また粘着テープ31は薄いリンゴ形状に形成されてい
る。また、治療器Aは、電磁界を発生するものに限定さ
れず、静磁界や低周波パルスの電流等種々のものが考え
られる。
治療器Aについて説明すると、合成樹脂からなる円盤
状のケーシング1を備えており、治療器Aは全体形状が
平面円形、即ち方向性を有しないコイン状に形成されて
いる。ケーシング1は、人体に装着される側の平板状の
ケース本体2と、その上側に位置するケースカバー3と
を組み合わせて構成されている。ケース本体2は、その
装着面(底面)に多数の通気溝5が放射状に形成されて
いる。ケース本体2のケースカバー3側に対応する面の
外周部には、ケースカバー3の外周縁部7が嵌まり込む
嵌合溝6が形成され、この嵌合溝6を形成する内側突起
6aよりも内側の部分は、基板10嵌入のための凹部8とさ
れている。ケースカバー3は、その中心から半径の約1/
2にかけての中央部分が高くて、それに続く外周部分が
緩やかに低くなる全体として薄い球面形とされている。
このケースカバー3の外周縁部7がケース本体2の前記
嵌合溝6内に嵌合する部分は、防水性を高めるため、両
者6,7の全周で超音波ウェルダーによって気密に接合さ
れている。この場合、ケース本体2の最外周縁部には、
表面側に向かってごく低く突出する円筒状の係合突起9
が設けられ、この係合突起9は、ケースカバー3よりも
外周側に位置している。基板嵌入凹部8内には、円形の
プリント基板10が嵌め込まれていて、その外周部分がケ
ース本体2とケースカバー3の外周部分に挟み込まれて
固定されている。ケースカバー3の外周縁部よりも内側
に形成されたリング溝11には、シリコンゴムなどからな
るOリング12が嵌入されていて、このOリング12がプリ
ント基板10の外周部に押し付けられ、これによりケース
カバー3とプリント基板10との間が気密になっている。
この気密構造は、前記ウェルダー接合部分とともにケー
シング1の防水性を向上させている。
プリント基板10には、そのケースカバー3側の面の外
周部に、電磁界発生のための高周波発生回路を構成する
IC回路パターンがプリント技法により形成され、そのプ
リントが施されている面に、IC回路部品13やLED14が配
備されている。前記IC回路パターンよりも内側には、前
記高周波発生回路を駆動する充電地18が配備され、且つ
この充電池18に電気的に接続される第1、第2の接続金
具15,16も配備されている。LED14は、治療器Aか高周波
の電磁界を発生しているときには点滅を繰り返し、それ
以外の場合には消灯するようになっているが、その状態
が外部から判別できるようにするため、ケースカバー3
のLED14に対応する個所には透視可能な作動確認窓口17
が設けられている。この作動確認窓口17は、例えば透明
な合成樹脂によって形成されたケースカバー3の表面に
不透明な印刷処理が施される際に、同窓口17に該当する
個所のみを透明のまま残すようにして形成される。一
方、プリント基板10のケース本体2側の面には、その中
央部分に第1充電端子20と第2充電端子21とが配置さ
れ、その外周部分にはアンテナ23が配置されていて、そ
れぞれスルホール孔を介して前記IC回路パターンに電気
的に接続されている。これら第1,第2充電端子20,21や
アンテナ23は、全てプリント技法によって平面状に形成
されている。前記第1充電端子20は、円形のプリント基
板10の中心、即ち平面円形の治療器2のケーシング1底
面中心に位置し、第2充電端子21はケーシング1底面に
おいてその周囲に同心円弧状に形成配置されている。ア
ンテナ23は、プリント基板10の中央部分に設けられた両
充電端子20,21を外周から取り囲むように渦巻状に形成
されている。このようにすれば、アンテナ23はプリント
基板10上のかなり広いスペースを利用して長く設けるこ
とができるので、同じ電気量でより大きな出力を得るこ
とができる。このように、アンテナ23が装着面側に配置
されており、しかも充電端子20,21とともにプリント技
法により薄く形成されていることもあって、電磁界を人
体の肌30に近接した位置より効率的に患部に作用させる
ことができる。
プリント基板10とケース本体2との間には、防水絶縁
用の保護シート25が挿入されている。この保護シート25
は、その中央に円形の第1通孔26を備え、それよりも外
側に第1の充電端子20に相似してそれよりもひとまわり
小さな円弧状の第2通孔27を備えている。保護シート25
は両面粘着性を有し、第1通孔26が前記第1の充電端子
20の中央に同心状に位置し、かつ第2通孔27が前記第2
充電端子21の幅間中央に位置するようにして、一面がケ
ース本体2に粘着され、他面がプリント基板10に粘着さ
れている。保護シート25のケース本体2側の面は、ケー
ス本体2の基板嵌入凹部8底面に粘着されている。この
粘着により、全てのスルホール孔が保護シート25で閉ざ
され、プリント基板1とケース本体2との間の防水が確
実になって、汗や水などがケーシング1内に浸入せず、
雑菌が発生するようなことも防止される。保護シート25
の第1通孔26及び第2通孔27は、プリント基板10の第1
充電端子20及び第2充電端子21を形成する各銅箔パター
ンの周縁段差部にではなくそれより内側の平坦な面に位
置している。そのため、保護シート25は浮き上がったり
することがなく、確実な防水効果を発揮する。本実施例
では、治療器Aを、充電式のものとしたが、電池式や交
流式であってもよい。
治療器Aを肌に装着するための粘着テープ31は、その
中央に円形の通気口36が形成された薄いリング状に形成
されている。粘着テープ31は、ポリウレタンフォーム、
ポリスチレンフォーム、ビニールフォーム、ラバーフォ
ーム等の多孔性合成樹脂スポンジや発泡性合成樹脂スポ
ンジなどの多孔質体乃至発泡体からなる基体32と、この
基体32の表面に配設された粘着剤層33と、この粘着剤層
33の表面に配設されて粘着剤層33を被う剥離紙34とを積
層してなる積層体35で構成される。基体32は、内部に多
数の孔乃至気泡を有しているたため、クッション性を備
えているものである。また、剥離紙34は表面にシリコン
処理がなされて剥離性が良好な紙や布、合成樹脂シート
等で形成されている。粘着剤層33及び剥離紙34は、基体
32の表裏両面にそれぞれ設けられ、これによって粘着テ
ープ31は両面テープ状に形成される。また、粘着テープ
31は、その周縁の一部に突部37が形成されており、これ
はこの突部37において剥離紙34を摘み易くして、剥離紙
34を粘着剤層33から剥がし易くするためのものである。
上記の粘着テープ31の製造方法を第6図に基づいて説
明する。図面においては、製造の各工程を()付数字で
示す。
工程(1):ロール状に巻かれた剥離紙シート134に粘
着剤133を塗布して、粘着剤層を配設する工程である。
槽104に貯蔵された粘着剤133に、ローラ101の一部が浸
されており、このローラ101と送りローラ102との間に前
記シート134が導入され、ローラ101の周側面に付いた粘
着剤133がシート134に移されて、シート134の一面に粘
着剤133が塗布される。シート134に塗布する粘着剤133
の量は、ローラ101の周側面に接触する調節体103にて、
ローラ101の周側面に付いた粘着剤133を所定の量だけこ
すり落とすことによって調節される。粘着テープ31を両
面テープ状に形成するために、剥離紙シート134は後述
の基体シート132の両面に配設するよう、この工程
(1)は2か所で同時になされる。
工程(2):基体シート132に剥離紙シート134を積層し
て積層体135を製造する工程である。ロール状に巻かれ
た基体シート132及び、工程(1)において粘着剤133が
塗布された剥離紙シート134が、対のローラ105,106の間
に導入されて基体シート132及び2枚の剥離紙シート134
が積層される。ここで、基体シート132の両面にそれぞ
れ剥離紙シート134が配設されるように、剥離紙シート1
34は基体シート132を両面から挟むようにして導入され
る。
工程(3):積層体135を押圧処理する工程で、工程
(2)で製造された積層体135が対のローラ107,108の間
に導入される。各ローラ107,108の周側面には全体に略
均一なばらつきで、突起109が形成されており、この突
起109にて積層体135がその積層方向に押圧される。ここ
で、突起109は、両ローラ107,108のうち一方のみに形成
してもよいし、また全く形成しなくてもよい。本実施例
の如く、突起109を形成した場合は、積層体135全体が略
均一なばらつきで、突起109の当たる場所が部分的に押
圧される。また、もし突起109を形成しなかった場合
は、積層体135全体が均等に押圧される。また、押圧処
理をローラ107,108の他、金型等で行ってもよい。
工程(4):一連のシート状の積層体135から、単体の
治療器装着用粘着テープ31を製造する工程で、金型110
にて単体の粘着テープ31の形状に切れ目が打ち込まれ
る。但し、個々の粘着テープ31の裏面にあたる剥離紙シ
ート134だけは、後で台紙となるため切れ目は打ち込ま
れない。これと同時に粘着テープ31の中央に通気口36を
形成するために、個々の粘着テープ31の中央部のみが、
完全に打ち抜かれてその部分が抜き落とされる。
工程(5):工程(4)で打ち込んだ切れ目に沿って、
不要な部分を取り除いて、個々の単体の粘着テープ31に
する工程で、切れ目が打ち込まれた積層体135が対のロ
ーラ111,112に導入され、個々の粘着テープ31になる部
分以外が取り除かれる。
工程(6):図示しないが、工程(5)を完了した積層
体135は、台紙としての裏面側の剥離紙シート134にて、
まだ連続したシート状のままであるため、これを個々の
粘着テープ31毎にカットする工程である。ここで、第5
図に示すように、いくつか(実施例では6個)の粘着テ
ープ31を1セットにしてブロック毎にカットしてもよい
が、一つ一つばらにしてもよい。
上記の如く構成された粘着テープ31は、その製造工程
で押圧処理されており、それによって粘着剤層33の粘着
剤が基体32に浸透して、粘着剤層33の粘着力が低減す
る。即ち、多孔質体乃至発泡体からなる基体32は、その
内部に多数の孔乃至気泡を有しており、積層体35がその
積層方向に押圧されると、粘着剤層33の粘着剤は基体32
の孔,気泡に浸透し、その浸透した分だけ粘着剤層33の
粘着剤の量が減少して、粘着剤層33の粘着力が低減され
るのである。
また、上述の製造方法の工程(3)において説明した
ように、積層体35全体を均一なばらつきで、部分的に押
圧した場合は、押圧された部分の粘着剤のみが基体32に
浸透し、その他の部分の粘着剤は残るため、粘着力が低
減した部分と、そのままの粘着力を有する部分が均等に
ばらついて存在することとなり、粘着剤層33全体を平均
すると、全体として粘着力が低減されるものである。
粘着剤層33の粘着力の調整は、押圧処理における押圧
力を調整して、基体32に浸透させる粘着剤の量を調整す
ることによって可能である。先に説明した製造方法の押
圧処理の工程(3)において、積層体35全体を均等に押
圧した場合の粘着力の調整は、突起109が形成されてい
ない対のローラ107,108の間の間隔を調整すれば積層体3
5にかかる押圧力を調整できる。しかし、粘着力の微妙
な調整のために、ローラ107,108の間隔を微妙に調整す
ることはかなり難しいものであるため、粘着力の調整は
大まかに行わざるをえない。これに対して、積層体35全
体を均一なばらつきで、部分的に押圧した場合の粘着力
の調整は、対のローラ107,108のうち少なくとも一方の
ローラに突起109を形成し、この突起109の突出量を調整
して行えばよい。そのため、前述のローラ107,108の間
隔を調整する方法に比べて、粘着力の微妙な調整を簡単
に行うことができるものである。
粘着テープ31にて、治療器Aを人体に装着するとき
は、台紙としての一方の剥離紙34を剥がして粘着剤層33
を現し、この粘着剤層33を治療器Aのケーシング1の肌
30に装着される面に貼り付け、更にもう一方の剥離紙34
を剥がして粘着剤層33を現し、この粘着剤層33を肌に貼
り付ける。第4図の如く、治療器Aが肌30に貼り付けら
れた状態で、多孔質体乃至発泡体からなる基体32はクッ
ション性を有しているので、剛体のケーシング1に対し
て曲面形状の人体に沿って変形して、治療器Aを肌30に
密着して装着できる。また、治療器Aのケーシング1に
衣服が擦れたり、直接外力が加わったときは、クッショ
ン性を有する基体32でこの外力が緩衝され、肌30に粘着
している粘着剤層33にかかる力は弱められるため、粘着
テープ31が押圧処理されて、粘着剤層33の粘着力が低減
しているにもかかわらず、ケーシング1が肌30から剥が
れることが少ない。
多孔質体乃至発泡体からなる基体32を、連続気泡乃至
連続する孔を有するもので形成した場合、基体32の内部
に存在する多数の気泡乃至孔によってクッション性を備
えるとともに、加えてこれらの気泡乃至孔が連続するた
めに通気性を備えることとなる。粘着テープ31は、肌30
に粘着するようになっているが、このように基体32が通
気性を有しているものである場合は、肌30から発生した
汗による蒸気や体熱は、通気口36に臨む基体32の側面よ
り基体32の中を通って外部に放出されるため、治療器A
のケーシング1と肌30との間が蒸れて、かぶれるといっ
たことが防止できる。ここで、基体32が連続気泡乃至連
続する孔を有しているものであるため、基体32は引っ張
り力に対して弱く、ちぎれ易くなっている。そのため、
粘着剤層33の粘着力が強いと、肌30に粘着している粘着
テープ31を取り外すときに、粘着テープ31がちぎれて、
治療器A側と肌30側とに2つに割れてしまい、肌30にこ
の割れた基体32が残ってしまうおそれがある。しかし、
本発明の如く、積層体35を押圧処理して粘着剤層33の粘
着力を低減することにより、基体32の耐引っ張り力より
も粘着剤層33の粘着力を小さくしておけば、基体32が割
れてしまうおそれがなくなるのである。このように、本
発明の治療器装着用粘着テープは、基体32に通気性を持
たせたときにも有効なものである。
肌30から発生した汗による蒸気や体熱は、基体32を通
して放出される以外にも、通気口36から、治療器Aのケ
ース本体2の装着面に放射状に形成された多数の通気溝
5を通しても放出される。
第7図乃至第9図に基づいて別の実施例を説明する。
図面において、先の実施例と同じ部材には、同一の符号
を付している。
これは、先の実施例と同一の粘着テープ31に対して、
突部37における剥離紙34の剥離性を向上させたものであ
る。即ち、既に押圧処理された粘着テープ31の突起37に
更に押圧処理を行って、突部37における粘着剤層33の粘
着力を更に低減させている。
本実施例においては、第7図及び第8図に示すよう
に、粘着テープ31が複数個(実施例では6個)を1セッ
トにしてブロックにされており、台紙としての剥離紙34
に載せられた複数の粘着テープ31は、2列に並べられる
とともに、各列の粘着テープ31が、その突部37を互いに
向かい合うようにして配置されている。これによって、
突部37は粘着テープ31の両列の間で1列に並べられ、こ
の突部37の列を押圧処理するため、突部37の押圧処理の
工程が簡単にできるものである。粘着テープ31のブロッ
クは、突部37を押圧処理する金型にかけられ、第7図の
Lで示す範囲が押圧されて、突部37の列が押圧処理され
る。突部37においては、粘着テープ31の製造において既
に一度押圧処理が行われているのに加えて、更に押圧さ
れるため、突部37における粘着剤層33の粘着剤が更に基
体33に浸透して、その粘着力が他の部分に比べて弱めら
れる。そのため、突部37より剥離紙34を剥がすときに、
剥がし易いものである。
更に、突部37の押圧処理と同時に、突部37における剥
離紙34を、上方に撥ね上がるようにくせ付けが行われ
る。これによって、粘着力が低減された突部37におい
て、剥離紙34がその下の粘着剤層33より完全に剥離し、
剥離紙34が摘み易く剥離紙34を容易に剥がすことができ
る。
ところで、粘着テープ31は使用しないときは、埃等が
付着しないように、収納袋40に収納するのがよい。しか
し、上記のように剥離紙34が上方に撥ね上がるようにく
せ付けされた粘着テープ31にあっては、この上方に撥ね
上がった剥離紙34が収納袋40の口41に引っ掛かって、突
部37以外の部分まで剥離紙34が剥がれてしまうおそれが
ある。そこで、粘着テープ31のブロックにおいて、両列
の粘着テープ31の突部37が互いに向かい合って、その突
出方向が平行にされていることから、第8図に示すよう
に収納袋40の口41を、その突部37の突出方向と平行に形
成する。これによって、口41が突部37における剥離紙34
と粘着剤層33との間に入り込むことが少なく、剥離紙34
が突部37以外の部分まで剥がれることを少なくできる。
また、突部37における剥離紙34を、上方に撥ね上がる
ようにくせ付けする場合に、突部37を押圧する金型に突
起乃至突条を形成し、剥離紙34に凹部乃至凹条38を形成
するようにしてもよい。この場合、剥離紙34の凹部乃至
凹条38の周りが粘着剤層33より剥離し、剥離紙34と粘着
剤層33との接触面積が少なくなり、剥離紙34を剥がし易
く、また凹部乃至凹条38により、剥離紙34が上方に撥ね
上がるようにくせ付けされて、突部37の剥離紙34が摘み
易くなるものである。
〔発明の効果〕
本発明の治療器装着用粘着テープは、上記の如く構成
したものであるから、以下の効果を奏する。
請求項(1)記載の治療器装着用粘着テープは、肌に
貼り付けた治療器に衣服が擦れたり、直接外力が加わっ
たときに、クッション性を有する基体によりこの外力が
緩衝され、肌に粘着した粘着剤層にかかる力は小さいた
め、治療器が肌から剥がれ難く、更に粘着剤層の粘着力
を可能な限り低減させて、粘着剤による肌のかぶれを少
なくできる。また、粘着剤層の粘着剤の量を少なくして
粘着力を低減させるために、粘着剤層を薄くする場合に
比べて、粘着剤層の粘着剤を厚目にしておいてから、押
圧処理により粘着剤を基体に浸透させ、粘着剤層の粘着
剤の量を減少させることができるため、製造が簡単にで
きるとともに、粘着剤層の粘着力のばらつきを少なくで
きるものである。
請求項(2)記載の治療器装着用粘着テープは、積層
体全体を略均一なばらつきで、部分的に押圧するため、
全体を平均すると、粘着剤層の粘着力が全体として低減
され、積層体全体を均等な力で押圧する場合に比べて、
積層体に対する押圧力の微妙な調整が容易に行えるもの
である。
請求項(3)記載の治療器装着用粘着テープは、基体
を連続気泡乃至連続する孔を有する通気性を備えたもの
としているため、肌から発生した汗による蒸気や体熱
は、基体を通して外部に放出され、治療器と肌との間が
蒸れてかぶれるということがない。また、連続気泡乃至
連続する孔を有しているため、基体がちぎれ易くなって
いるが、粘着剤層の粘着力を可能な限り低減させている
ので、治療器を肌から外すときに基体がちぎれて、この
ちぎれた基体が肌に残るということがないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す斜視図、 第2図は、その断面図、 第3図は、要部の断面図、 第4図は、使用状態図、 第5図は、粘着テープのブロックの斜視図、 第6図は、製造工程を示す図、 第7図は、本発明の別の実施例の平面図、 第8図は、その斜視図、 第9図は、要部の断面図である。 31……粘着テープ、 32……基体、 33……粘着剤層、 34……剥離紙、 35……積層体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−311964(JP,A) 特開 昭63−186663(JP,A) 特開 昭63−160675(JP,A) 特開 昭60−75062(JP,A) 特開 昭59−183751(JP,A) 実公 昭53−43889(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61N 1/02 A61N 1/04 A61N 1/40 A61F 13/02 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質体乃至発泡体からなりクッション性
    を有する基体と、該基体の表面に配設した粘着剤層と、
    該粘着剤層の表面に配設した剥離紙とを積層してなる積
    層体を、その積層方向に押圧処理してなる治療器装着用
    粘着テープ。
  2. 【請求項2】積層体全体を略均一なばらつきで、部分的
    に押圧処理した請求項(1)項記載の治療器装着用粘着
    テープ。
  3. 【請求項3】基体が連続気泡乃至連続する孔を有する通
    気性を備えたものである請求項(1)項記載の治療器装
    着用粘着テープ。
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