JP2792569B2 - 車両用キック式始動装置の防音構造 - Google Patents

車両用キック式始動装置の防音構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動二輪車に好適のキック式始動装
置に関し、特にエンジン運転時にキッククランクが固着
された起動軸付近から発生する打音を防止できるように
した防音構造に関する。
〔従来の技術〕
例えば自動二輪車に好適のキック式始動装置は、起動
軸に固着されたキッククランクを足で踏み込んで起動軸
を回動させることにより、例えばドライブ軸,メイン軸
を介してクランク軸を回転させ、これによりエンジンを
始動するように構成されている。また上記起動軸は、キ
ック後自動的に元の位置に戻るように反キック方向に回
動付勢されており、通常は起動軸側に形成されたストッ
パがクランクケース側に形成されたストッパに当接し、
これによりキッククランクは該位置に保持されている。
ところがこのようなキック式始動装置では、走行振
動,エンジン振動等により上記起動軸側ストッパとクラ
ンクケース側ストッパとの打音が生じる問題があった。
そこでこのような打音を防止できる構造として、従来
例えば実公昭28−10337号公報に記載されているよう
に、上記キッククランクを板ばねを介して通常時位置に
保持するようにしたキック式始動装置があり、これによ
れば上記ストッパ同士の打音の問題は解消できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで上記公報記載の始動装置では、起動軸の付勢
ばね力による反キック方向への回転についても上記板ば
ねで止めるように構成されている。一方、起動軸の付勢
力は相当大きく設定されているから、上記板ばねのばね
力はこの大きな付勢力に対応した大きさに設定する必要
がある。その結果、始動時にはこの板ばねの大きな保持
力に抗してキッククランクを踏み込む必要が生じ、始動
トルクが大きくなり、操作性に支障が生じる懸念があ
る。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
始動時に必要なトルクを増大することなく打音の発生を
防止できる車両用キック式始動装置の防音構造を提供す
ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、キック時にクランク軸と連動する起動軸を
キック方向と逆方向にかつ該起動軸側のストッパがクラ
ンクケース側のストッパに当接するよう付勢して設け、
該起動軸にキッククランクを取り付け、該キッククラン
クを上記起動軸に固着されたレバー部と、該レバー部に
車幅方向に移動可能に連結された足踏ペダル部とから構
成し、該足踏ペダル部を、始動時は車幅方向外方の始動
時位置に移動させてキックし、運転時は車幅方向内方の
収納時位置に移動させて収納するようにした車両用キッ
ク式始動装置において、運転時の上記キッククランクの
振れによる騒音の発生を防止するための防音構造であっ
て、上記足踏ペダル部を収納時位置に移動させたとき、
上記起動軸側ストッパとクランクケース側ストッパとの
間に隙間ができるよう上記足踏ペダル部をキック方向に
若干回動させ、かつ該位置に保持する回動保持手段を設
けたことを特徴としている。
〔作用〕
本発明に係るキック式始動装置においてエンジンを始
動するには、キッククランクの足踏ペダル部を始動時位
置に移動させてこれを踏み込む。すると起動軸が回動
し、これがメイン軸等を介してクランク軸に伝達され、
これによりエンジンが始動することとなる。そして踏み
込み力を弱めるとキッククランクは起動軸とともにその
付勢力により上記始動時位置に戻り、起動軸側ストッパ
がクランクケース側ストッパに当接する。この後、足踏
ペダル部を収納時位置に移動させると、該足踏ペダル部
が回動保持手段に案内されてキック方向に若干回動し、
上記起動軸側ストッパとクランクケース側ストッパとの
間に少し隙間ができることとなる。
このように本発明では、足踏ペダル部を収納時位置に
移動させることにより上記両ストッパ間に隙間が生じる
ようにしたので、このストッパ同士の打音の問題は生じ
ない。しかもこの隙間の実現に当たって、足踏ペダル部
の収納時位置への移動動作を利用するようにしたので、
構造が複雑になることもない。
また本発明は、起動軸の反キック方向への戻りについ
ては、起動軸側ストッパをクランクケース側ストッパに
当接させて停止させる構造であるから、始動時に必要な
トルク(踏み込み力)に変化はなく、上記公報記載例の
ような始動操作性に支障が生じることはない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による自動二
輪車用キック式始動装置の防音構造を説明するための図
であり、第1図はその側面図、第2図は第1図のII−II
線断面図、第3図,第4図は断面平面図,側面図、第5
図は該実施例自動二輪車の右側面図である。
図において、1は本実施例構造を採用した自動二輪車
であり、これは車体フレーム2のヘッドパイプ2aにより
下端で前輪3を軸支する前フォーク4を左右に操向自在
に軸支し、リヤアームブラケット2bにより後端で後輪5
を軸支するリヤアーム6を上下に揺動自在に枢支し、ま
た上記車体フレーム2いの略中央で水冷式2サイクルエ
ンジンユニット7を懸架支持した構成となっている。ま
た車体フレーム2の上部にはシート8が、これの下方に
は燃料タンク(図示せず)がそれぞれ搭載されている。
上記エンジンユニット7は、クランクケース9の前部
上面にシリンダボディ10,シリンダヘッド11を積層した
構造のものである。そして上記クランクケース9に本実
施例のキック式始動装置が装着されている。この始動装
置は、主として起動ギヤ13と、図示しないメイン軸等を
介してクランク軸に連結された連動ギヤ部14と、キック
クランク15とから構成されている。
上記連動ギヤ部14は、連動軸14aをクランクケース9
により玉軸受16を介して軸支し、該連動軸14aに連動ギ
ヤ14bを装着した構造になっており、該連動ギヤ14bはメ
イン軸の減速大歯車等を介してクランク軸の減速小歯車
等に連結されている。
上記起動ギヤ部13の起動軸17は、その左端17a,右部17
bがクランクケース9,及び該ケース9の側面を覆うケー
スカバー9aで軸支されており、かつ復帰ばね18で反キッ
ク方向に回動付勢されている。そして上記起動軸17の左
端17a側にはストッパリング21が嵌合固着されており、
該リング21に一体形成された起動軸側ストッパ21aがク
ランクケース9に一体形成されたクランクケース側スト
ッパ9bに当接して起動軸17の回動を停止させるようにな
っている。また上記起動軸17には、起動ギヤ19が該起動
軸17と共に回転し、かつ軸方向に移動可能に装着されて
おり、該起動軸17の起動ギヤ19,クランクケース9間部
分には、該起動軸17をキック方向に回動させたとき起動
ギヤ19を軸方向外方にスライドさせるドグばね20が装着
されている。
また上記起動軸17の右端は上記ケースカバー9aの外方
に突出しており、該突出端部に上記キッククランク15の
アーム部23がスプライン嵌合により装着され、固定ボデ
ィ17cで固定されている。このアーム部23は前方斜め上
方に向いており、これの上端に足踏ペダル部22の下端が
上下方向に挿入された連結ピン25により連結されてい
る。この足踏ペダル部22は上記アーム部23に続いて斜め
上方に延びており、上記連結ピン25を中心に、上記車体
フレーム2と略平行に位置する収納時位置と、該車体フ
レーム2と略直角外方に位置する始動時位置との間で移
動可能になっている。
そして上記車体フレーム2のリヤアームブラケット2b
の上端付近に、回動保持手段を構成するガイドプレート
24が固定されている。このガイドプレート24は、固定部
24aと、これに続いて略直角外方に折り曲げられた係止
部24cとからなり、上記固定部24aが上記リヤアームブラ
ケット2bの外面に固定ボルト26で締め付け固定されてお
り、長孔24dによってその取付位置が調整可能になって
いる。また上記係止部24cの先端には、ガイド部24bがキ
ッククランク15のキック方向に膨出するよう折り曲げ形
成されており、さらに該ガイド部24bの内側にはゴム製
のストッパ28が装着されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
まずエンジンを始動するには、キッククランク15の足
踏ペダル部22を車両外方(始動時位置)に回動させ、こ
れを下方に踏み込む。すると起動軸17の回動に伴って起
動ギヤ19が外方に移動して連動ギヤ14bに噛合し、これ
により起動軸17の回動が連動ギヤ14bを介してクランク
軸に伝達され、エンジンが始動する。そして足を戻す
と、起動軸17が復帰ばね18の付勢力によって元の位置に
回動し、起動軸側ストッパ21aがクランクケース側スト
ッパ9bに当接して、該起動軸17はこの位置に保持され
る。
次に足踏ペダル部22を収納時位置に回動させると、第
1図,第2図に二点鎖線,実線で示すように、該足踏ペ
ダル部22がガイドプレート24のガイド部24bに沿って後
方に移動し、これにより起動軸17がキック方向に若干回
動し、その結果上記両ストッパ21a,9b間に少し隙間が生
じる。
このように本実施例では、キッククランク15の収容状
態、つまり通常の走行状態では、起動軸側ストッパ21a
とクランクケース側ストッパ9bとの間に隙間が生じるの
で、走行振動,エンジン振動等でキッククランク15が前
後に振れても上記ストッパ21a,9b同士による打音が生じ
ることはない。またこの場合、足踏ペダル部22の収納時
位置への移動動作を利用して該ペダル部22を後方に回動
させることにより上記隙間が発生するようにしたので、
この隙間実現手段に起因して構造が複雑化することもな
い。
また本実施例では、上記復帰ばね18の付勢力による起
動軸17の戻りについては、上記両ストッパ同士の当接に
よって停止させるようにしているので、キック時に必要
なトルクが大きくなることはなく、始動操作性に支障が
生じることはない。
さらにまた、上記足踏ペダル部22とガイドプレート24
との当接部にゴム製のストッパ28を介在させたので、該
部分から異音が生じることもない。
なお、上記実施例では自動二輪車用始動装置について
説明したが、本発明構造は自動二輪車以外のキック式始
動装置にも勿論適用できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る車両用キック式始動装置の
防音構造によれば、足踏ペダル部の収納時位置への移動
動作を利用して、起動軸側ストッパとクランクケース側
ストッパとの間に隙間を設けるようにしたので、打音の
発生を確実に防止できる効果があり、またキック時に必
要なトルクが増大することがなく、始動操作性を保持で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による自動二輪
車用キック式始動装置の防音構造を説明するための図で
あり、第1図はその側面図、第2図は第1図のII−II線
断面図、第3図,第4図はそれぞれ断面平面図,側面
図、第5図は該実施例自動二輪車の右側面図である。 図において、9はクランクケース、9bはクランクケース
側ストッパ、17は起動軸、15はキッククランク、21dは
起動軸側ストッパ、22は足踏ペダル部、23はレバー部、
24はガイドプレート(回動保持手段)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キック時にクランク軸と連動する起動軸を
    キック方向と逆方向にかつ該起動軸側のストッパがクラ
    ンクケース側のストッパに当接するよう付勢して設け、
    該起動軸にキッククランクを取り付け、該キッククラン
    クを上記起動軸に固着されたレバー部と、該レバー部に
    車幅方向に移動可能に連結された足踏ペダル部とから構
    成し、該足踏ペダル部を、始動時は車幅方向外方の始動
    時位置に移動させてキックし、運転時は車幅方向内方の
    収納時位置に移動させて収納するようにした車両用キッ
    ク式始動装置において、運転時の上記キッククランクの
    振れによる騒音の発生を防止するための防音構造であっ
    て、上記足踏ペダル部を収納時位置に移動させたとき、
    上記起動軸側ストッパとクランクケース側ストッパとの
    間に隙間ができるよう上記足踏ペダル部をキック方向に
    若干回動させ、かつ該位置に保持する回動保持手段を設
    けたことを特徴とする車両用キック式始動装置の防音構
    造。
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